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「ビブリア古書堂の事件手帖6 ~栞子さんと巡るさだめ~」プレ感想~ミステリは二度読むべし~

ビブリア古書堂の事件手帖 (6) ~栞子さんと巡るさだめ~ (メディアワークス文庫)ビブリア古書堂の事件手帖 (6) ~栞子さんと巡るさだめ~ (メディアワークス文庫)
(2014/12/25)
三上 延

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物語が終わりに近づくと、原点回帰というか、
物語開始当初のエピソードが再び語られるパターンが多く見られます。

うる星やつら」しかり、「奇面組」しかり。
きっと物語全体を総括するという点で、一番わかりやすい方法なのでしょう。

というわけで、前巻「ビブリア古書堂の事件手帖5 ~栞子さんと繋がりの時~」を最後まで読まれた方にはもうおわかりかとは思いますが、
四年前、東日本大震災直後から始まったこの「ビブリア」シリーズも、いよいよ完結に向かって走り出しました。
そう、今回の“古書”はまるごと「太宰治」がテーマです。

ところで、昔、推理作家の横溝正史がエッセイで「ミステリは二度読むべし」と言っていたのですが、「ビブリア」を読んでいると本当にその通りだと思いますね。
前巻も読み終わった後、まっさきに冒頭のシーンを再読しましたが、
今回も読了後には、最初の病室の場面を読み返したくなること必至ですw

というか、6巻まで読むと、シリーズ第1巻「~栞子さんと奇妙な客人たち~」からもう一度、読み直したくなるんですよ、間違いなく。
だって、1巻の伏線が今さら回収されたりするんですから。

あれ、あのシーンはどうだったっけ? とか、
そもそも田中ってどういういきさつでこのことを知ったんだ? とか、
もう1巻を片手にでないと一向に読み進めない感じでしたw

なので、6巻の感想も、シリーズ最初からざっと振り返らないと書けないかな、と思っています。
最新巻で問われているテーマも、1巻から一貫して提示されているものですしね。

古い本には、中身だけではなく本そのものにも物語がある。

ビブリア古書堂の事件手帖」という作品は、まさにその物語を追い求めて行く物語です。
シリーズ完結まであとわずか。それまでに一度、全体を俯瞰してみたいと思います。

というわけで、しばらく「ビブリア古書堂の事件手帖」シリーズを振り返ってゆくエントリを書いていくつもりです。
よろしくおつきあいのほどを。
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tag : ビブリア古書堂の事件手帖

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ぬるく切なくだらしなく。 オタクにも一般人にもなれなかった、昭和40年代生まれの「なりそこない」がライトノベルや漫画を主観丸出しで書きなぐるところです。 滅びゆくじじいの滅びゆく日々。 ブログポリシーはこちら

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