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ニャロメロンと阿部共実から考える今の時代

本日(12月10日)購入したもの。

141210-01.jpg 
実は私は 第9巻」(増田英二
ベルリンは鐘 第1巻」(ニャロメロン
死にたくなるしょうもない日々が死にたくなるくらいしょうもなくて死ぬほど死にたくない日々 第1巻」(阿部共実

あとは以下のバイヤーズガイドもの。
141210-02.jpg 
「このミステリーがすごい!2015」(宝島社)
「このマンガがすごい!2015」(宝島社)

こうして見ると、相変わらずマンガはギャグ、コメディばかり買っていますが、
“平成の「うる星やつら」”「実は私は」はともかく、
ニャロメロン阿部共実はちょっと毛色が違いますね。

どちらも今やネット時代のニュースターといった扱いですが、
こういう突拍子もない才能が簡単に脚光を浴びることができるようになったのですから、やっぱり良い時代になったなと思わざるを得ません。

ネットがない時代だったら、少なくともこの2人は世に出るのがかなり遅くなっていたに違いありませんからね。
もちろん、悪意の拡散や炎上など、負の部分も多いですが、
かといって、こういった即時性のメリットは過小評価したくありませんね。


ニャロメロンの「ベルリンは鐘」は、週刊メロンコリニスタ」とやっていることがほとんど変わりませんが、やっぱりくせになりますね、この感覚は。
どちらもweb上で無料で読めますので、まずはどれかひとつでも読んでみてください。
もう「メタ」という概念自体さえ馬鹿馬鹿しくなるような心地よい脱力感が味わえるはずです。

阿部共実さんもこの1年でいっきに注目を浴びましたね。
このマンガがすごい!2015」でも「ちーちゃんはちょっと足りない」がオンナ編1位とのことで、今年は文化庁メディア芸術祭マンガ部門で新人賞を受賞されたり、まさに飛躍の年だったと言っていいでしょう。

個人的には、店頭でなにげなく表紙買いした「ちーちゃんはちょっと足りない」が初・阿部共実だったわけですが、まさに読んでいて「リアルに胸が圧迫される」勢いでした。
後追いで「空が灰色だから」も揃えたのですが、未だに全巻読破できていませんwだって、心が弱っている時に読むとリアル生活に影響がでるんですもん!まあ1日1話を目標に頑張っているところですねw(豆腐メンタルと笑ってください…)

それにしても、「ブラックギャラクシー6」なんかはまだ“コメディ”というくくりでいいかとは思うんですが、「ちーちゃんはちょっと足りない」とか「死にたくなるしょうもない日々(以下略)」はどうなんでしょうね。
もはや、ジャンル分け不可能の領域に入っていますよね。シリアスとも違うし。

ニャロメロンもそうですが、ふたりとも絵柄自体が作品を作り上げているんですよね。自分の絵柄が持つ影響力にすごく自覚的だと思います。

例えば阿部共実さんが、90年代風サブカルおしゃれアート的なタッチだったら、これほど破壊力がなかったと思うんですよ。萌えだかなんだかよくわからないあのタッチだからこそ、心をかき乱されるんですよね。

こういった作品って20世紀までならもっとアートよりか、もしくはヘタウマ路線だったはずなんですよ。
ニャロメロンも昔だったら吉田戦車榎本俊二と同じ「シュール四コマ」のひとくくりだったかもしれません。でも違いますよね。最後にタイトルで落とすようなあのスタイルはやっぱり今ならばのセンスなんです。

ところで、「このマンガがすごい!2015」のオトコ編1位は「聲の形」(大今良時/講談社)だったんですが、これって、オンナ編が「聲の形」でオトコ編が「ちーちゃんはちょっと足りない」でもさほど違和感がなかったと思うんですよ。
今のマンガって男向けとか女向けとか飛び越えている部分があると思うんですよね。「聲の形」なんて、ひと昔なら少女マンガ扱いでしたよ。
かつてのマンガ少年としては、こういったところにも今のマンガ業界の力強さを感じてしまいます。

このブログでも何度か取り上げているライトノベル「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。」やWEBマンガ「私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!」もそうですが、ここ最近、思春期独特の自意識の問題を真っ正面から扱う作品が増えてきたように思います。
「聲の形」や「ちーちゃんはちょっと足りない」のような作品も、かつてなら知る人ぞ知る「サブカル」扱いだったのではないでしょうか。

それが、大手ランキングでともに1位を獲得する。

本当にいい時代になりました。
いろいろ気が滅入るようなニュースも多いですが、
それでも、確実に世の中は前進しているのだと信じたいですね。

※「ベルリンは鐘」も「死にたくなるしょうもない日々が死にたくなるくらいしょうもなくて死ぬほど死にたくない日々」もWEBコミック誌「Champion タップ!」にて無料でご覧になれます。

ベルリンは鐘(1)(少年チャンピオン・コミックス・タップ! )ベルリンは鐘(1)(少年チャンピオン・コミックス・タップ! )
(2014/12/10)
ニャロメロン

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死にたくなるしょうもない日々が死にたくなるくらいしょうもなくて死ぬほど死にたくない日々(1)(少年チャンピオン・コミックス・タップ! )死にたくなるしょうもない日々が死にたくなるくらいしょうもなくて死ぬほど死にたくない日々(1)(少年チャンピオン・コミックス・タップ! )
(2014/12/10)
阿部共実

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実は私は 9 (少年チャンピオン・コミックス)実は私は 9 (少年チャンピオン・コミックス)
(2014/12/08)
増田 英二

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このマンガがすごい! 2015このマンガがすごい! 2015
(2014/12/10)
『このマンガがすごい!』編集部

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このミステリーがすごい! 2015年版このミステリーがすごい! 2015年版
(2014/12/10)
『このミステリーがすごい!』編集部

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tag : ニャロメロン阿部共実

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ぬるく切なくだらしなく。 オタクにも一般人にもなれなかった、昭和40年代生まれの「なりそこない」がライトノベルや漫画を主観丸出しで書きなぐるところです。 滅びゆくじじいの滅びゆく日々。 ブログポリシーはこちら

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