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私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!喪69~わたモテ史上最大の異色回~

ぐわああああああああああ
なんじゃこりゃあああああ


……すみません、思わず取り乱してしまいました。

えー、11月20日「私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!」が喪69に更新されました。

「喪61」の感想のときに「わたモテ」は「笑える」話「切ない」話、そして「痛い(トラウマ)」話の3つのパターンがあると書きましたが、今回は久々の「痛い」回です。それも超弩級レベルの、です。

そもそもタイトルとサムネを見た段階でやな予感がしたんですよ。
モテないし班決めする」
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「例えば人生で一番辛いことは何だろう?」ですよ?

前回「喪68」のときに感じた「違和感」は気のせいではなかったようですね。

mo69-02.png 
で、やっぱり前回の「修学旅行」は伏線だったわけです。
冒頭から違うマンガなのかと思うくらい重苦しいモノローグといい、
この「修学旅行」というイベントをやたら人生最大の難関とばかりにハードルあげてきている感じがどうにも“不穏”な匂いを醸しださせます。

mo69-03.png 
今回は本当に「わたモテ」なのかと疑うくらいに暗いトーンで淡々と進みますね。

ここで、もこっちは都合のいい理屈で「策」を練るわけですが、
そのせいで、彼女はとんでもない目にあわされることになります。

mo69-04.png 
なにこのポーズw
個人的に今回唯一の笑いどころでした。

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正直、こういう「素」をいつも出していけば、ぼっちになんかならないと思うんですよね。
そりゃ、ゲスなもこっちを嫌う人も出てくるでしょうが、絶対に気が合う人もいるはずなんですよ。

要するに彼女がなぜ、ぼっちなのかといえば、彼女がどういう人間かみんなよく知らないからなんです。

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同じぼっちでも吉田さんとは意味が違うんです。
どういうスタンスなのかもわからないので「ちょっと苦手」ですらないんですよ。
だから「例のあの人」扱いなんです。UMAというか珍獣扱いといってもいいかもしれません。

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はい、「策士、策に溺れる」ですね。
荻野先生に早退を申し出るなんて、自殺行為もいいところです。
もこっちはいつも自分の都合のいいようにねじ曲げて解釈するんですよねえ。
これこそ「ぼっち」の弊害でしょう。つまり「他人」の行動が読めないんですね。

mo69-08.png 
うああああああやめてくれえええええ、って
今回最大のトラウマシーンですね……

しかし、荻野先生はひどいですね。きーちゃんの“無垢”からくる「子供の残酷さ」とは違う、「世間」そのものを体現しているかのようです。こういう悪意がない大人の一言というのは、ちょっともこっちには辛すぎますよね。ある意味、喪15の土下座よりもきついと思います。

というか、むしろ「悪意」があるのかも?そうでなければ、あまりに無能すぎます。
はっきり言って、「ぼっちのプライド」の微妙さをここまで汲み取れない荻野は教師失格じゃないでしょうかね?こんなに生徒の心理がわからない教師に、進路相談とかできないでしょう。

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なんだか今回は、こういう今までにみたことのないようなもこっちの表情が目立ちますね。
昭和の少年マンガの主人公ぽい感じ?でしょうか。どこか達観しているような不思議な顔なんですよね。

しかし、「班長」とか……。もしかして、これでも善意のつもりなんですかね荻野は。
悪意うんぬんというより、やっぱりただ頭が悪いだけのようにも思えてきましたよ。

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2年の夏休みを経て「成長」したもこっちを象徴しているシーン。
初期のころとはまた違う、前向きさですよね。ただその「成長」がいい方向に進むかというと……。

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さて、問題です。この中で「一番ろくでもない奴」は誰でしょう?

まあ私ならダントツで右の「2班についていく」子ですね。こういうのが一番たちが悪い。
でも一番リアルな存在なのもこの子なんだよなあ。

件の吉田さんはちょっと思わせぶりですよね。次回への大きな伏線になりそうです。
「別になんでもいいよ」の子が「田村」なんでしょうか?

いずれにせよ、右の子を除く、
もこっち・吉田・「別になんでもいいよ」の3人組で修学旅行は進みそうですね。

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オチているようで、オチていないようにも思えるオチ。
もこっちの悟ったかのような表情が切ないです。
(前回、今回と本当にもこっちの表情の変化はかなり気になります)

いやあ、それにしても読むのが辛くなるくらいにヘヴィな回でした。
笑いもほとんどなかったといっていいですし、明らかに異色です。

修学旅行ではあの3人で回ることになるわけで(しかももこっちは班長!)、
これからどういった展開になるのかちょっとわかりませんね。

とにかく気になるのは吉田ですね。「ちょっと苦手」というのがどういう意味なのかによって、かなり違ってくるでしょう。
ただ、ネモは「昨日も来てなかった」と言っているんですよね……。
もしかしたら「不登校」というか「引きこもり」なのかもしれません。
そうすると、修学旅行も不参加という線もありそうですし……うーん。

なんだか、次を読むのが怖いような楽しみのような複雑な気持ちですw

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No title

萩野先生は悪意があるわけでも無能なわけでもないと思うんですよね。
ただもこっちを「知らない」だけで。

No title

コメントありがとうございます。
そうですね、確かに荻野先生はもこっちを「知らない」。
本文にも触れましたが、みんなもこっちの「素」を知らないから「例のあの人」扱いなんですよね。

で、「知らない」人とは普通関わろうとしないんですよね。
だからクラスでは必然的にぼっちになる。
ところが、担任という立場では「知らない」では済まないわけです。
あくまで教師として大人として生徒に接する義務がある。

でも「知らない」のに「知っている」かのように関わってくることほど残酷なことはありません。
きーちゃんの残酷さと先生の残酷さの違いはこの「知らない」点にあると思います。

いつも楽しく読ませていただいております

今ごろになってすみません、最近わたモテにはまって特にゆりちゃんと吉田さんが好きでいろいろ調べてるうちにこの大変面白いブログにたどり着きました。こうして見るとゆりちゃんは一頃聖人に近い扱いをされてましたけど、初登場の頃からヒステリックな一面があったんですね…聖人と言うよりかは、人間関係にやや難がある複雑な少女が、もこっちに少しずつ心を開いていってなついていき、やがてだんだん依存していってゆうちゃんやネモに嫉妬したり真子ちゃんを殴ったりしちゃったんですかね…

Re: いつも楽しく読ませていただいております

>ナナシノゴンベエさん、コメントありがとうございます。

おお、最近はまったのですか。わたモテ仲間が増えるのは本当にうれしいですね。
過去の感想記事もご覧いただけるとはこれまた光栄です。(今となっては恥ずかしい面もありますけどw)これからも楽しんでもらえるように頑張ります。

そうですね。ゆりちゃんが「いい子」のイメージになったのは、修学旅行から帰ってきてしばらく経ってからでしょうか。もこっちと吉田さんの保護者的な雰囲気になったんですよね。
この回で初登場した際には、もこっち以上に気難しそうなぼっちキャラでしたから。
もしかしたら、修学旅行でもこっちと同じ班にならなければ、今でも真子と仲直り出来ていなかったかもしれませんね。
それだけもこっちの存在が彼女にとって大きいものになっていたのでしょう。

それにしても、今この話を読むと、逆に新鮮ですね。
この時はまだ、もこっちも吉田さんもうっちーも誰も出会っていないと考えると、なんだか不思議な気持ちになってきますw

伝説はここから

Re: タイトルなし

本当ですね。まさにターニングポイントだったんだと思います。
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プロフィール
ぬるく切なくだらしなく。 オタクにも一般人にもなれなかった、昭和40年代生まれの「なりそこない」がライトノベルや漫画を主観丸出しで書きなぐるところです。 滅びゆくじじいの滅びゆく日々。 ブログポリシーはこちら

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