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【なりそこないの四方山うる星ばなし09】10くらいからわかるうる星講座その6・まずは初期から読んでみよう!単発掲載期~クラマ姫~編

※【なりそこないの四方山うる星ばなし】とは……
令和の時代に新しくTVアニメ化された「うる星やつら」。自他共に認める高橋留美子主義者である私なりそこないが、2024年から始まる第2期までの間、「うる星やつら」についてざっくばらんに語っていく企画です。
(私の新アニメ「うる星やつら」への思いはこちらこちらで。)


「10週連続連載」の「最終回」だった「さよならを言う気もない」は、週刊少年サンデー1979年21号(’79 4/25発売)に掲載されました。
それから無事大学を卒業、本格的に週刊連載が始まるのは週刊少年サンデー1980年15号(’80 3/12発売)からです。その間、実に約一年ほどのブランクが空いています。

実はその間に、高橋留美子は「少年サンデー増刊号」で新連載を始めているんです。それが令和版アニメ13話でもちらっと紹介した「ダストスパート!!」になるわけですが、こちらは1979年5月号から9月号までの5回で連載が終わっています。

高橋留美子先生によると、「うる星」の最初の集中連載(注:おそらく10週連載期のことを指しているのだと思われる)が終わる頃に、
編集部から「次はサンデーの増刊で何か連載を始めてください」と言われまして。当時はまだ学生でしたけど、増刊ペースでの連載なら大学に通いながらでもやれるだろうと思い、あまり後先考えずに始めさせていただきました。(2019年12月発行 漫画家本Vol.14「高橋留美子本」小学館 P34より)
ということで連載が始まったとのこと。そして、

――5回で終わったというのはやはり、ある段階から編集部に本誌の『うる星やつら』の連載に集中しろと言われた感じですか。
高橋 まあ、ぶっちゃけて言えばそうです。私は本当はもう少し続けたかったんですけどね。
(同「高橋留美子本」小学館 P35より)
ということだったようです。

高橋先生としては、恋愛要素がほとんどない庶民的なドタバタSFであった「ダストスパート!!」をもっと描きたい気持ちがあったようですが、サンデー編集部としてはやはり「うる星やつら」のほうを推したかったようですね。そして当時の読者もそれを望んでいたのでしょう。

「ダストスパート!!」の連載が終わったのとほぼ同時に、週刊少年サンデー1979年37号(’79 8/15発売)に「うる星やつら」は再び帰ってきます。
そこから週刊少年サンデー1979年43号(’79 9/26発売)、週刊少年サンデー1979年48号(’79 10/31発売)、週刊少年サンデー1980年5-6合併号(’80 1/5?発売)と、ほぼ1ヶ月おきに「番外編」が掲載されることになるわけです。

というわけで、これから「初期」最後を飾った「番外編」たちを見ていきます。各話ごとに注目ポイントなどを箇条書きしていますので、読む際の参考にしてみてください。

※各話の収録データはオリジナルコミックス(新装版および電子書籍版)に基づいています。
※重要度は4段階評価で、S=★★★★ A=★★★ B=★★ C=★。Sは絶対に外せない最重要エピソードになります。いずれも私見に寄るものですので、あくまで参考程度に考えてください。(なお、これは話の傑作度ではありません。あくまでうる星の歴史を顧みた場合の重要性を評価したものです)
※記事内の引用画像は当ブログにて考察研究のために「うる星やつら(新装版)1巻~34巻」より引用しています。


■単発掲載期~クラマ姫~編

初期のメインゲストでした。後々色んな人と絡められて面白かった。義経と絡めたのは、九郎とCrowの言葉遊びと、鞍馬天狗の伝説から。クラマはカラスも従えていましたし。
クラマはとても面食いです。
(高橋留美子公式Twitter(現・X)【キャラクター小話】より)

●EP019;女になって出直せよ(02巻 PART07)(重要度:S★★★★

◆あらすじ;林間学校の夜、大きな音とともにカラス天狗が落ちてきた。気つけのビールを飲まされ、酔っ払ってしまった彼はあたるを色男と勘違いし、クラマ姫の一夜の契りの相手に選んでしまう。天狗の娘と聞いていたあたるは最初は拒否していたが、コールドスリープに寝ている美女を見て喜び勇んで目覚めの口づけを交わしてしまう!

◆ポイント;クラマ初登場 温泉マーク再(?)登場
◆キーワード;一夜の契り アニマ光線
◆注目フレーズ;「くやしーっ!!うちにはろくにしたことがないのにーーっ!!」「他人のものとなると手に入れたくなる」「だれが座敷わらしだ!!」

◆解説
言わずと知れたクラマ姫初登場回。これから新連載が始まるまで、4回に渡って登場することになります。
ある意味、第3のヒロインと言ってもいいくらいの破格の扱いですよね。

考えてみるに、高橋留美子先生としては先の10週連載で「うる星」は一旦終わったと考えており、もう一度あたるとラムとしのぶの三角関係を繰り返すことはあまり考えていなかったのではないでしょうか。
だからここは番外編として、新たなヒロインを投入して四角関係のマンガにしようと目論んだのかもしれません。

クラマ姫といえば、なんといってもその特徴的な唇です。
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こんなにぷっくり厚みのある唇を描いたキャラは他に見当たりません。
何しろ、はっきりと縁取りがされているくらいですからねw ミックジャガーも顔負けですよw

さらにボンテージファッションとでもいうのでしょうか、鋲付きの首輪に胸元が大胆にクロスになっている衣装が刺激的ですよね。うる星キャラの中でももっとも過激なファッションと言えるのではないでしょうか。(さすがに再登場の際には、もうちょっとシンプル?な衣装に変わっていましたが…)

もう一つ、彼女の特徴といえば「種族維持」や「掟」に囚われているということがあります。
つまり、クラマはラムやしのぶと違って、あたるに惚れているわけではないんですね。
あくまで種族繁栄のために「一夜限り」の契りを求めているだけなんです。
愛とか恋とかではなく、極めて合理的でドライな関係性がそこにはあります。
この設定が彼女たちの間に微妙な空気感を醸し出していくわけです。

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そしてあたるも、その即物的で割り切った関係に惹かれている節があるのがポイントです。
それまでの三角関係とは違う、刹那的で背徳な香り。
クラマという存在が、うる星の根幹を揺るがしてきたわけです。

この回では、他にもポイントになる点がいくつかあります。

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まず、温泉マークが再登場。「いまだ浮上せず」の時もそれらしい教師が登場していましたが、あの時は“温泉マーク”を着ていませんでしたからねw
今回でようやくキャラが定着したと言えるのではないでしょうか。(そしておそらく、本格週刊連載開始時に彼が再び登場する布石にもなっている)

さらに、ここではっきりと「友引高校」の名前を確認することができますね。「系図」では10年後の世界ででしたが、これであたるたちが通っている高校の名前が確定したわけです。

ちなみに林間学校ということで、ここで初めて「夏」が描かれます。(うる星第1回は1978年8月30日発売号から始まっているので、夏休み期間の話はこれまでなかったのです)

あと、余談ですが、九羅馬牧場(くらま牧場)となっているのが面白いですねw
クラマのUFOがこの場所に落ちたのは、この名前に導かれたからなのかもしれないw

さて、あたるは最初こそ「天狗の姫」と契ることを渋っていましたが、クラマのその妖艶な尊顔をみた途端、歓喜の雄叫びをあげます。まあ正直、男なら誰でも気持ちはわかるんじゃないでしょうかw
何しろ「一夜の契り」ですからね。結婚だ一生だと、ラムにまとわりつかれている彼にとって、それは甘美な響きに聞こえたに違いありません。

口づけしたあとに乗り込んできたラムとのやりとりはまさに修羅場でしたねw
「こんなところで浮気していたのけーーっ!!」「ラ、ラム!」
「なんだ?きさま!」「うちは、ダーリンの妻だっちゃ!!」
「にゃにい〜〜っ口づけ〜〜!?」「ダーリン…やったのけ〜〜?」「いや〜つい、フラフラと……」

なんかもう、犬も食わないってやつw

それでも、
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これだけで済ませてしまうんですから、ラムも慣れてきたというか寛大になってきたというかw
電撃を受けているあたるも悲壮感がないですよね。むしろ、妻の嫉妬を喜んでいるようにも見えますw 目が笑ってるしw

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そんな二人のやりとりを見て、クラマの目の色が変わります。
そして彼女はこうつぶやくのです。
「他人のものとなると手に入れたくなる」「性(さが)よのう……」

このクラマには後々の彼女にはない、ある種の人間臭さを感じさせますね。
要はラムに嫉妬しているとも言えるわけですから。
もしかしたら彼女は、掟とか種族に囚われないその「愛情」が羨ましく思えたのかもしれません。

ここからクラマ姫の、あたるを「男」にするための教育が始まるわけですが、
それをラムは
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なんと「エロ写真」で妨害するんですよね。これは何気にすごいことだと思いません?
もはや彼女にとってダーリンの本性は十分わかっていて、あえてそれを矯正する必要はないということじゃないですか。(しかし、これらの写真をラムはいったいどうやって手に入れたんだかw)

結果的にあたるは、ここでさらに女性への執着心を強固なものにしていくわけで、クラマの教育はまさに主人公としてのあたるを作り上げたことにもなるんですね。

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そんなあたるも、自分の精神構造を探られるとなると、とたんに拒否反応を示します。
まったく今更何を言ってるんだという感じですが、ここでラムに助けを乞うというのがすごいですよねw
よくもまあ恥ずかしくもなく、という気もしますが、まあ考えようによってはそのくらい彼女に甘えていると言えるのかもしれません。
ラムの「身から出たサビだっちゃ!!」がまさにその通りとしか言いようがないw
このあと、しのぶの方もちらっと見るあたるでしたが、当然彼女にも「ふーんだ」と拒否されますw

もっとも、彼の「女のことしか頭にはいってない」中身を見てアホ扱いするクラマに、
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ラムとしのぶは、烈火の如く怒ります。
この構図は面白いですね。それでもやはり彼女たちはあたるを好きなわけです。ここがクラマとの違いなんですね。

そして彼女は、あたるの女性への関心を抑えるためにアニマ(女性的要素)光線を浴びさせようとします。
つまり、自分への関心さえもクラマにとってはどうでもいいことなんですよ。あくまで「一夜の契り」で種族が維持できればそれでいいわけです。

この割り切り方とラムたちとの対比がすごく印象的なエピソードかと思います。

☆なりそこないが選ぶこの一コマ
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で、これがそのあたるの頭の中w
双六になっているのが最高じゃないですかw なにげにサイコロまであるしw(おユキさんの下)

でも、しのぶが「思ってたよりずっとマシだったわ!!」というのもちょっと分かりますね。
なんだかんだいっても「4のぶ」が一番中心で大きく占めていますし、酒池肉林のハーレムといった感じではなかったのは意外とも言えるのかもw
「ラ6」もしっかり存在感を見せているのも興味深いですよね。

…ていうか、よく見るとスタートもゴールもないんだがw
5の「フリダシにもどる」はどこに行けばいいんだよw

それぞれを結ぶ進路も入り組んでいるし(なぜか「弁10」だけその輪から外れているのがまた面白いw)、「6にとぶ」(ラム)や「4にもどる」(しのぶ)がまた意味深に感じられますね。

いやもう、なんだかずっと見てられますよw
これは時代ごとに更新した図も見てみたいですね。「前期」や「中期」、そして「後期」ともなると、マスも増えてむちゃくちゃ複雑な双六になっているんじゃないかなw

☆なりそこないがハマったギャグベスト2
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出た、座敷わらしw
しのぶのツッコミがお笑いのそれになってるのが面白いw

まあしかし、鬼と座敷わらしと同時につきあってるとか、確かにどうかと思うわなw
(クラマは「鬼と夫婦になるようなアブノーマルではわしのむことして失格…」とも言ってたw それをいうなら、天狗と契るのもけっこうアブノーマルだと思うがw)

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これはとんだとばっちりw
生徒の性格まで教師は面倒見きれないわなw
このあとの「わたしが性格をねじまげたわけじゃないっ!」「えらいいわれようやな…」も含めて、流れるようなコント感が好きですね。

あと、しのぶとラムがあたるを面白くない感じで見ているのもいいw
この二人、意外と波長が合う時があるんですよね。

☆ピックアップワードきさま タフだな!
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あたるを一言で言い当てた見事な評価といっていいでしょう。
本人も健康だけがとりえと言ってるしw
まあ、そうでなければ、ラムやしのぶと付き合えるわけがないですよねw

クラマの登場が果たした役割とは、まさに彼の主人公としてのしぶとさをはっきり読者に見せたことにあるのです。




●EP020;思い過ごしも恋のうち(02巻 PART08)(重要度:S★★★★

◆あらすじ;放課後になると、取り憑かれたかのようにどこかに向かうあたる。ラムとチェリーが尾行すると、そこではクラマ姫が彼をマトモな人間に教育するための塾が開かれていた!

◆ポイント;クラマシリーズ2 潜在意識の弁天・おユキ
◆キーワード;人格強化訓練 潜在意識
◆注目フレーズ;「おれという男はなあ、バカにされればされるほど燃えてくるのだ!!」「さすがはしのぶ、動物的なカンのさえだっちゃ!」「わ~~っ、現実の女はいいな~っ、いいな~っ!!」

◆解説
「お雪」に並ぶ最長29ページ、なおかつ全ページカラーという破格の扱いだった回ですね。しかも今回は増刊号ではなく週刊での掲載ですから、当時の力の入りようがわかるというものです。

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「ディスコ・インフェルノ」で着ていたトラジマボディコン再び。今回はキャップも被っていたりしてよりオシャレにw
一応尾行スタイルというか、ハードボイルドを気取っているんでしょうかw
てか、新聞読んでるフリっていつ頃のイメージなんだろw

チェリーとラムがコンビを組むというのもなかなか新鮮ですね。これはラムの方から協力を頼んだのでしょうか。
駅員が直接切符を切っているところが時代を感じさせます。この時代はまだ自動改札ではなかったんですね。
電車賃を請求するチェリーもせこいですけど、「ダーリンからとりたてればいいっちゃ!」と返すラムもなかなか辛辣ですw
ていうか、ラムは地球のお金をどうしているんだろうか…ダーリンからせびっているとか?

今回は毎日のように放課後どこかに通っているあたるを尾行するラムたちという、ちょっとドラマ風に始まるのが特徴的ですね。
冒頭ではしのぶも「火事」(笑)になっていたのですが、やはり彼女にはあたるの行く先を突き止めるほどの行動力はなかったようで…
この辺からも、ラムが次第に話の中心になってきているのがわかります。

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で、けっきょくクラマのところに通っていたわけですが、ラムの言い方からすると、夏の林間学校でいったん関係を絶った流れだったんでしょうか。まあ無理矢理ラムたちが引き離して一応の決着を迎えていたのかもしれません。

もちろんラム自身そんなことは信じていなかったのですがw
アホガラスという物言いが強烈ですね。ダーリンを誘惑する相手には容赦しない彼女の激しい感情が伺えます。
ただ、チェリーを同行させた意味はよくわかりませんけどw
ていうか、そのグラサンはいったいどういうつもりなんだw

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変装のつもりだったのかよ!
ナメてるというか、よけいに目立つわw

ただ、この回で面白いのは、チェリーがクラマの「あたる教育計画」に理解を示すところなんですよね。
彼いわく、「諸星あたるの凶運を改めるには、性格を治すのが一番」ということらしいですからw
今考えると、実は的を射ていた見方だったようにも思えます。
そして結果クラマは、あたるの性格に留まらず、うる星の世界そのものをも変えたのではないかという気がしますね。

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しみったれガラスw よく見ると、ラムにだけ座布団も出していないのがわかりますね。
こういうお茶の間SF的な場面がクラマ回の特徴でもあります。
ていうか、ラムがお茶菓子を欲しがっているかと思うと、それもまたおかしいw

で、その夜に
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こんな光景が繰り広げられたりするわけです。
「手を切るって約束するまでかえらないっちゃ!」とか、完全に重い女と化しているw

そんなラムを軽くいなしているあたるがまた印象的ですね。
もはや、「絶体絶命」や「愛で殺したい」の頃の彼とは別人のようです。

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この回では前半、しのぶの影が薄いのですが、ラムが学校に来てあたるを呼び出すとさすがに彼女も黙ってはいられません。実際、ラムはこの機に乗じてUFOで鬼星にあたるをさらっていくつもりだったのですからw
ていうか、ラムがアホガラスならしのぶは「カラス女」なんですねw なんかショッカーの改造人間にいそうなネーミングw

でも、この二人がこうやっていがみ合うのも、実はこの回が最後なんですよね。クラマ編の後半ではしのぶは出番がなくなってしまうので。
次に登場するときはもはや三角関係のメインヒロインではなくなってしまうことを考えると、このシーンにもなんだか不思議な感傷を覚えずにはいられません。

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クラマがあたるの「人格強化訓練」の一環として選んだのは、「精神アスレチックランド」。
まるでウサギを追いかけて不思議の国に迷い込んだアリスのように、彼は深い精神世界に落ちていったのですが、その表現の仕方が面白いですよね。
ある意味メタ演出というか、コマ割りをぶち破ることで彼は不条理な夢でさまようことになるわけです。

バニーガールが一服しているところが「お休み処」だったり、風鈴がぶら下がっている一方で鹿の頭のはく製が飾ってあったりと、和洋折衷なシュールさに“るーみっくわーるど”ぽさを感じます。

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しのぶ=大入道、ラム=雷様という構図が面白いですねw
この世界では、「女性への恐怖心と不信感」をあたるの潜在意識に植え付ける目的があったわけですが、元々彼が奥底に抱えていたイメージを増幅させているだけな気もします。巨大化しているのも、そういうことなんじゃないでしょうか。

で、夜の街をさまよう中で、
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弁天様や、
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おユキさんに再会するわけです。

このイメージも、元々あたるが抱いていたものだったような気がしますね。
で、最後にはサクラさんも登場して、何やらわけのわからないうちに「死刑」を宣告されてしまうというw

扉を開けて現実に戻ってきた彼はひたすら「女こわい~~」とおびえるだけで、クラマの「人格強化訓練」は成功したかに思えたのですが……

☆なりそこないが選ぶこの一コマ
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現実の女はいいな〜〜WWW
もう最高のオチですねw

ラムとしのぶが二人で「夢を見ていたんだ」と彼に告げるだけで、こうなるんですからたくましいw
要するに、普段彼女たちにせっかんされる「現実」はあたるにとってはすばらしい世界なわけですよ。
もちろんそれは悪夢を見せられての相対的な評価なんでしょうけど、なんかこうグッとくるものがあります。

もはや、諸星あたるは「まれにみる凶運の持ち主」ではなく、受難ばかりのこの世界をすばらしいと受け入れているんですね。実に感動的じゃないですかw

クラマは嘆いていますが、実は彼女の「教育」の成果は十分にあったんじゃないかという気がします。

☆なりそこないがハマったギャグベスト2
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夢の中での弾劾シーンw
言ってることは間違ってはいないけど、微妙にニュアンスが違うだろうというw
まあおユキさんの件は押し倒したことには変わりないとは思いますが、弁天さまのはかなり脚色があるだろw
お前が「食ってもいいぜ」と言ったんだろうがw

ここで彼女たちが再登場して、ラムとしのぶに乗っかる形であたるを責めるという構図自体がなんか面白いですね。二人とも満更でもなかったはずなのにw

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裁判長にここまで開き直られたら、もうどうしようもないw
でもまあ、実際本当のことだからなあw あたるも強くは否定できないのが辛いところですねw

☆ピックアップワード一夜の契りってのが魅力的なんだよなァ あとくされがなくて……
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令和版アニメの第4話ではわりと軽い感じでのセリフでしたが、ここではかなり重みのある言葉のように感じます。
何より、あたるはここで声に出しているわけじゃないんですね。ラムに対する言い訳ではなく、あくまで自分に言い聞かせるような「独白」なんです。

「あとくされがない」というのはこれだけ聞くとひどい言いように感じますが、実は「幸せの黄色いリボン」での「一生」という言葉がここにかかってくるんじゃないでしょうか。
その重みへの忌避の気持ちが根底にあるような気がしてならないんです。
「将来」「責任」「束縛」「運命」…
彼がクラマに魅かれたのは、そういったところから解放されたい気持ちがあったような気がします。

逆にいえば、ラムやしのぶとはそういうことを抜きでは付き合えないということを彼は無意識的にわかっていたとも言えるのではないでしょうか。




●EP021;父よあなたは強かった(03巻 PART01)(重要度:S★★★★

◆あらすじ;クラマ姫はあたるの人格改造計画として、自分の理想の男に弟子入りさせることを目論む。その相手とはなんとあの「牛若丸」だった!

◆ポイント;クラマシリーズ3 タイムトラベル
◆キーワード; 弟子入り 子どもを作れないからだ
◆注目フレーズ;「パパは世界一だ!」「ダーリンもだんだん妖怪じみてきたっちゃ」「女千人斬り」

◆解説
いわゆるタイムトラベルもの。「系図」もそうでしたが、実はうる星ではちょこちょここの手の話があります。
「タイムリープ」や「タイムスリップ」ではなくて、「トラベル」というのがポイントですね。
つまり巻き込まれる形ではなく、自発的に「時間旅行」をするわけです。ドラえもんでいう「タイムマシン」のようなものと考えればいいかもしれません。

個人的には初期クラマシリーズの最高傑作だと位置付けています。
そしてクラマの役目は、実質この回で終わったとも言えるかと思いますね。

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あたるの母が「クラマ」に言及している珍しいシーン。
どうやら、親にもバレバレの形で逢引き(?)はずっと続いているようですw
「日曜ごと」という言い方が昭和を感じさせますね。この時代はまだ土曜は休みではなかったのです。

このあと、ラムが「きょうというきょうはクラマと決着をつけるっちゃ!!」と言いながら、前回にも出てきた「給水塔」に向かいます。
あの後も、毎週のように「学習塾」は開かれていたんでしょうかw

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相当苛立っているご様子w
夏の林間学校からずっと続いているクラマとの件で、ラムも歯止めが効かなくなってきている感じです。
ていうか、カラス天狗って生で食えるのか…?(いや、調理すればいいってことじゃないですけどw)
忘れがちですが、やはり本性は「鬼」であるということを改めて思い知らされますねw

この後、1173年の鞍馬山にタイムトラベルして、そこで牛若丸がクラマの父であることを知ったラムは「いいこと聞いたっちゃ」と考えるわけですが、それがまた「鬼」の発想というかなんというか…

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「ダーリンもだんだん妖怪じみてきたっちゃ」
でも、この受け止め方はいいですね。決して呆れてる風でもないのがいいじゃないですか。
あるがままを受け入れているというか、フラットなたたずまいがある意味清々しい気がします。
一方ではすごく執着心が強いのに、ある面ではすごくあっけらかんとしているところがあるんですよね。
それが彼女の一番の魅力かなという気がします。

さて、いわゆる「時代もの」という一面もある今回ですが、それゆえに普段とはまた違うシュールな味わいが楽しい回でもあります。

たとえば、
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牛若丸が「打倒平家」とか「平家が憎い」なんて張り紙を貼っていたり、

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「わたしのははうえ うしわか画」なんて似顔絵(?)みたいなものがあったりしますw
しかも、なぜか仮面ライダーもどきのお面まで飾ってあるw

こういう脱力系なネタはまさに「るーみっく」的な面白さですね。高橋留美子ならではのセンスが冴え渡ります。

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こういったあたると牛若丸との掛け合いもうる星ならではのものでしょうw 「義父(とう)さん」ってw

意外とこの二人、気が合うというかいいコンビなんですよね。
京の町でいっしょに「おねーちゃん、遊ばぬか?」なんてナンパするしw
この日のためにと、ヘアをセットする牛若様がかわいいw

ていうか、
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牛若丸って、実はけっこうむっつりなのかもしれないw
あたるの「すきものっ!!」というツッコミがうまいw

このあと、あたるは「無理もない 初めて女の裸体を見たのだから……」というんですよね。
あたるもラムの普段の格好を「裸体」と認識してるんだ(笑)と、当時は思ったものです。ラムもそれをあえて否定しないんですよねw
まあ、平安時代の人間にとって裸同然なのは至極当然ではあります。

時代のギャップネタといえば、
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このネタも好きですね〜w
絶対、こんな戸籍謄本なんてあったはずがないw
そもそも、弁慶がなんでサングラス的なものを掛けているのか謎ですけどw

まだまだ紹介しきれない小ネタが満載で、本当に何度も見返してしまう魅力がありますね。
過去にタイムトラベルをするのは他にもいくつかあるんですけど、こういった歴史的な出来事にリンクする話というのはこれしかないんです。
そんな中でも普段と変わらないバイタリティーを見せるあたるやラムの活躍は、見ていて痛快ですらあります。

ある意味、異色作でもありながら王道でもあるという、うる星の幅を広げた回でもあった気がしますね。

☆なりそこないが選ぶこの一コマ
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あたるが「悪性遺伝」を超えて、自らトラブルに飛び込むことを決意した瞬間ですね。
ラムがあきれるように「ダーリンて本質的には変わらないっちゃねー」というのが、実に印象的です。
かつての彼女だったら、「女千人斬り」という目標にただひたすら怒りまくっていただけでしょう。
つまり、この時点で彼女はあたるの「本質」を見抜き、そしてそれを受け入れているわけです。

この時、クラマのあたるへの「教育」は無事に完了したのですね。

☆なりそこないがハマったギャグベスト2
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どっか〜んw
何度見ても笑えるw
ていうか、そのセミヌードの絵はどこから調達したw 女の口説き方とは全然関係ない気がするんだがw

あたるのギャグマンガとしての主人公ぶりが見事に発揮された名シーンだと思います!

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初期らしい言葉遊びネタですが、いきなり英語が出てくるところになんともいえないおかしみがありますよねw
それを牛若丸が言ってるかと思うと、よけいに面白いw
「カラスにちなんで」じゃねーよw

☆ピックアップワードこういう者がここを通りかかったら、子どもの作れないからだにしてほしいっちゃ
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世を忍ぶ格好をしてても、トラジマは必ず入るんだなw

それはさておき、これは考えてみるとかなり残酷な行為なんですよね。
クラマ自身をなきものにしようとするならまだしも、その種を根絶やししようというのですから。相当えげつない発想だと言わざるを得ません。

そこには「契り」という行為への激しい拒絶があったのかもしれませんが、ただ、これは彼女の「二面性」を意味するものではないと思うんですよ。
彼女の純粋性がそのまま陸続きでこの残酷さにつながっているのが、彼女たるゆえんなのです。

「ラムは“うる星”の中では、一番理解できないキャラでもあるんです。どちらかというと、私は、ひねくれていたり、コンプレックスを持ったキャラのほうが理解できるので、ラムのように、奔放でまっすぐなキャラって、私からは、一番遠い存在だったりします。まんがの作品の中には、自分に重ならないキャラもいるんだと教えてくれたのも、またラムでした。」(新装版「うる星やつら」第1巻巻末企画「My Lum 01/34 高橋留美子」より引用)

高橋先生もこうおっしゃっているように、ラムは本当に「裏表」がないキャラです。
というより、表と裏が同じ面にあるようなキャラなんですよ。それゆえに、どこまでもまっすぐでいられるんです。

純粋さが残酷にもなるし、愛情深くもなる。
だから、変に執着もしないし、執念深くもない。

その証拠に、彼女はこのあとクラマの命をとことん狙うということもしませんし、時が過ぎればそんなことがなかったかのようにあっけらかんとしているわけです。
それこそが彼女の魅力なのではないでしょうか。

あたるもその辺のことをわかっているのか、弁慶に「子どもの産めないからだにするよーに」と頼み事をしたラムに対して、「おまえか、弁慶をけしかけたのは~」くらいで済ませているんですよね。
本当なら、ライバルである女の親を殺すような真似だということはわかっているはずなのに、です。

おそらく彼もラムの物事に執着しない性格をある程度わかっていたのでしょう。
だから、「まったく仕方ないな」くらいの温度で済ませられたんじゃないかと思いますね。

ちなみに、ラムは「子どもの作れないからだ」と言ったのに対して、弁慶はそれを「子どもの産めないからだ」と解釈しているのが面白いw




●EP022;勇気があれば(03巻 PART4)(重要度:C★

◆あらすじ;冬休みにスキー教室に参加したあたるたち。そこで教える先生が実に“いい女”だったことに浮かれる彼らだったが、たまたま近くで山ごもりをするチェリーに「彼女は通りかかる男を次々と食い殺す魔性のもの」だと忠告を受ける…

◆ポイント;クラマシリーズ4 メガネたち最後の出演
◆キーワード;安達が原の鬼女伝説 リューマチ
◆注目フレーズ;「姫はカップラーメンのようなおかたですね」「ところであのお客さんたちうまそうかい?」「あの娘、食あたりせんといいがのう」

◆解説
クラマシリーズ最後を飾る一編。なのに、クラマもラムもほとんどストーリーに関わってこないのが面白いですねw
鬼ババ伝説を題材にした、実質あたる一人が主人公の物語になっています。
つまり、すでにクラマのあたる改造計画は終わっているわけです。今回は独り立ちした彼の初お披露目といったところなのかもしれません。

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これまた珍しい、あたる父がラムとクラマに言及しているシーン。
ここではラムもクラマと同じ扱いなんですね。つまり諸星家にとっては、いまだ平和を乱す邪魔者でしかないわけです。

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ラムの登場シーンもいつもとは違う感じですね。顔見せというか、ゲスト的な扱いに近いような気がします。
今回はあくまであたるが遭遇する山での怪談話であって、いつもの恋愛ドタバタではないわけです。
そう言った意味で、今回はこれまでで一番「番外編」らしい一話と言えるかもしれません。

しかし、トラの着ぐるみで駆けつけるとは、ラムもけっこうおちゃめなところがありますねw
やっぱり自分はトラジマだという自覚があるんでしょうかw

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おもしろいかたたちw
ラムとチェリーが同等の扱いなのが面白いですね。まあこの格好じゃ、無理もないかと思いますがw

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バックの鬼女のイメージがガチすぎて怖いw こんなホラーも描けるんですね、高橋先生は。
ただ、こういう日本古来の伝承を元ネタとして使うのはうる星では定番と言ってもいいくらいですが、あくまで設定を借りるだけというか、突っ込んだ背景などにまでは決して踏み込んだりはしないんですよね。ここでも、名前とそのシチュエーションくらいしか使われません。
そこはギャグマンガならではの枠組みから外れないように心がけているように思えます。

ていうか、今現在も「鬼」に取り憑かれているようなものなんですけどねw

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一方のクラマは、まったくの蚊帳の外w
今回彼女は、最初から最後まで温泉に浸かったままですw

もちろん、コールドスリープの副作用で寒いところに出ると眠くなってしまうという理由はあるわけですが、この彼女がストーリーにまったく関わらないという構図そのものがギャグになっているんですね。
と同時に、すでにクラマはお役御免になっていることを意味しているともいえそうです。

それにしても、サルの親子やシカがまたいい味出していますね。特にシカはどことなくあたるに似ているような気がするw

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一方のラムもあまり話には関わってきません。
なんか知らんけど、メガネたちと花札(?)に興じているしw
意外と彼らとは仲が良かったりするんですよね。
あ、もちろん、寝るときはUFOに帰るんですよ。さすがにここで雑魚寝するわけではありませんw

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チェリーの忠告にまさかそんなわけがないと頭を振り払うあたるですが、それでもやはり気になるようですね。
何しろ「化け物にもてる」と本人も自覚しているようですからw
哀れ、鬼に食べられてしまう悪夢を見てしまうわけです。
それでも、最後にラムの非難の言葉が出てくるということは、彼なりにどこか後ろめたさを感じていたのかもしれませんね。

ていうか、「安達が原鬼子」って名前を聞いたらそりゃ疑うわなw
なんだよ「鬼子」ってw 親はどういうつもりで命名したんだw

もっとも彼は、美女と見ればみさかいないタイプなので、想像と現実の区別が時々ぶっとんでしまいますw
で、上空に浮かぶUFOから見張るラムは攻撃を仕掛けるわけですが…
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それがなんと、「吹雪」だというw
もはや、完全に舞台装置ですよね。彼らを遭難させるためだけにラムは駆り出されたわけです。
実際、このシーンを最後に彼女は登場しませんから。

それにしても、ここは雪だるまのプレートが立ち上がるという仕組みが面白いですねw
ていうか、これが吹雪のマークなのかw
他にどんな攻撃方法があるのか見てみたいw

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ヒ~ヒ~w
おばあちゃんの正体はバレバレとはいえ、演出がうまいので緊迫感はありますね。
鬼子ちゃんも「こちらのへやには決してはいらないでください」とか、お約束なセリフを口にしますしw

ちゃんとここまで読者を惹きつける構成になっているからこそ、オチがしっかり生きてくるんですよね。

で、
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これがオチw
いい女なら人喰い鬼でもいいから思いをとげたいと願う彼は、ある意味清々しいw
これもクラマの教育の賜物でしょうかw
どうせ食べてもらうなら綺麗に食べてもらいたいのか、ナイフとフォークを手渡しているのが笑えるw
もちろん鬼子さんは人喰い鬼なんかでなく、いたって普通の女性だったわけですがw

ちなみに、メガネたちはこの話を最後に二度と登場しなくなります。
そういった意味で、彼らは「初期」うる星の象徴でもありました。
そんな彼らが退いたことで、うる星は新たに生まれ変わることができたのかもしれませんね。

☆なりそこないが選ぶこの一コマ
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シャ~コ シャ~コの響きがなんとも不気味ですね。
よく見ればスキー板というのはわかるんですけど、やっぱり見せ方がうまいんです。
で、この後の「だめよおばあちゃん、これは刃物なんだから!」とか「あんまりうまそうじゃないわね」といったいかにも匂わせたセリフがまた最高なんですよねw

ここでのおどろおどろしさがしっかりあるからこそ、ギャグも冴えるわけです。

☆なりそこないがハマったギャグベスト2
uy_03kan_part04_21-6koma.png 
スキーのエッジは刃物なのよw
紛らわしい言い方すんなw

同じシャ~コ シャ~コでも、まったく違って聞こえますよね。
この辺の落差を笑いに変える手腕はさすがとしかいいようがありません。

uy_03kan_part04_23-5koma.png 
ずっといたのだwww

リューマチのおばあちゃんの正体がわかるのと同時に、答え合わせのようにこういう脱力系のギャグにつながるところが素晴らしいですね。
まさに緊張と緩和でしょう。温泉は笑いにも効くわけですw

ちなみに、クラマはこのあと再びコールドスリープに入ります。
彼女が次に目を覚ますのは2年半先(週刊少年サンデー1982年26号(’82 6/2発売)「クラマ再び!!」にて)、つまり、「初期」の世界から一気にタイムスリップしたとも言えるわけですね。

☆ピックアップワード人喰い鬼でもなんでもいい!あんないい女に、なんにもしないで別れるなんておれにはできん!!
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すごい心意気ですよねw
まさに「自ら凶運に飛び込む」姿勢じゃないですか。当初のただ不幸にみまわれるキャラとは彼は完全に別れを告げたんです。

この姿勢がオチにもつながるわけで、あたるはこの瞬間に名実ともにうる星やつらの主人公になったんですね。
そして受け入れ態勢が整ったことで、「面堂終太郎」の出番も可能になったんだと思います。



◆単発掲載期~クラマ姫編~のまとめ
それまでの「初期」とは違いますし、ラムとあたるがメインとなる「前期」以降とも違うのであえて「番外編」と書きましたが、内容としては決して外すことのできない最重要時期だと思います。

クラマ姫がいなければ、「面堂」は登場できなかったでしょう。彼女が諸星あたるを「男」にしたからこそ、彼の出番が可能になったのです。なぜなら面堂とはまさに「トラブル」そのものだったのですから。

もし「初期」のあたるのままで面堂と対峙したら、たぶん真面目に相手にしないんじゃないかという気がします。それこそ面倒くさがって適当にいなしていたんじゃないかな。
なんていうか「覚悟」がまだ定まっていない感じがするんですよね。どこかで俺は不幸な星の下で生まれたんだとか言い訳をしてそうな気がするんです。

それを変えたのがクラマの「教育」でした。精神構造を暴かれ、潜在意識の奥底に潜ることで現実のすばらしさを知り、あたるは自分のあるべき姿を見つめ直したのです。
そして「男」の理想である牛若丸の生き方に感銘を受けた彼は「女千人斬り」を目標に掲げるくらいに成長(笑)します。
そう、彼はもはや「不幸の星に生まれた凶運の持ち主」ではなくなっていたのですね。

クラマはラムやしのぶとは別の、愛だの恋だのといったベクトルとは違った方向でうる星の土壌を耕しました。
そうすることで、うる星の世界を「面堂」に引渡せられるようにしたといえると思います。
つまり「初期」から「前期」へと、バトンを渡すような役割を果たしたんですね。
だからこそ、その役目を終えた途端、彼女は「冬眠」に入ったのではないでしょうか。

私にとってのクラマ姫は、この初期4部作の頃の彼女のことです。
長い眠りから覚めた後の、面食いで常にいい男はいないかと探している彼女とはまったく別人だと思っています。



というわけで、ここまで4回に分けて「初期」の時代を見てきたわけですが、いかがだったでしょうか。
一般的に知られているイメージとは異なるディープな味わいと、その遍歴を少しでも感じ取っていただけたら幸いです。

さて、次はいよいよ本格的に連載が始まった「前期」を見ていく予定ですが、その前にいったん中休みとして「表紙」についての記事を書こうかなと思っています。
うる星講座その1・原作コミックスを知ろう!でちらっと触れた、オリジナル版の表紙についてですね。復刻版で美麗なイラストを拝めるようになりましたし、皆さんと一緒に堪能できたらいいなと思います。

ぜひ楽しみにしていてくださいね。それではまた次回のうる星講座でお会いしましょう!


「復刻BOX」4セットがあれば、うる星の歴史を一望できます!
   


気軽に読める電子書籍もいいですね。とりあえず4巻まで読めば、「初期」の雰囲気がわかります!
   


初出どおりの順番で読むには文庫版が便利!
「クラマ姫編」は2巻のPART4からPART7でまとめて読むことができます。
   


うる星やつら 令和版ラブセレクションは本当に謎の多い「セレクション」で、実はここで紹介した話も収録されていたりw いったいどれが「ラブセレクション」なのか確かめてみては?
 


令和版アニメでは残念ながら初期のクラマ姫は取り上げられなかったのですが、
4話「口づけと共に契らん!!」では、一部で初期のクラマ姫の要素を取り入れているところがあります。ぜひ確認してみましょう!
 
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tag : うる星やつら高橋留美子

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No title

更新お疲れ様です。クラマ編は結構長かったなという思い出がありますが、記事を読むとほとんど忘れています、新アニメもほとんどスルーしちゃったしな。


でもこの話の流れであたるというキャラができがあったのは、納得がいきました。最初の記事に出ているコマのあたるの顔は、吾妻ひでお氏が描いた男の泣き顔にちょっと似ているような。うる星やつらのころってまだ吾妻氏は少年誌で書かれていたころかな?と思いますし、ちょっと影響があってもおかしくないかも?女キャラは全然影響ないですけど。



あたるの掘り下げ回は記事見るだけでも面白いようにも思えます、読み直そうかな?高校のころ読んでいたころはなんでこんなにクラマ編長いんだろうと思っていたけど、あたる主役が定まったといいますか重要な時期だったのですね。


ではまた。

Re: No title

>かわずやさん

初期のクラマ編はこの4話だけなんですよ。ただ、2巻と3巻に分かれて収録されていたので、長い印象になったのかもしれませんね。
新アニメでは見送られたのは仕方ないでしょう。これをやるとなると、どうしても面堂よりも前にやらないといけませんし、シリーズ構成も難しくなるような気がします。面堂が登場した途端に姿が見えなくなるのも不自然になりますし。

確かに「女になって出直せよ」でのあたるの泣き笑い顔みたいな表情は吾妻ひでおっぽいですね。
70年代後半だと、まだチャンピオンで連載を持っていたんじゃないかな。ふたりと五人はもっと前ですけど、チョッキンあたりはギリギリやっていたかも。
あ、そうだ、80年代だと「ななこSOS」がありますよ。あれはアニメにもなりましたし、一般的には一番知名度があるかも。でも連載はチャンピオンではなかったですね。なんかすごくマイナーな雑誌だった気がw

高橋留美子は吾妻ひでおからも相当影響受けていると思いますよ。ていうか、単純にファンかなw
確かカオスノートの販促帯に推薦コメントも書いているはずです。
絵というより、ギャグとかネタのほうに影響を受けているような気がしますね。
ちなみに吾妻ひでお自身も高橋留美子ファンでした。
デビュー作の「勝手なやつら」を読んで「マンガが帰ってきた!」と感動してそのサンデーを3冊も買ったという逸話も残っていますw

あたるの掘り下げ回としてかなり面白いと思いますよ。コミックスだと分割されているので今ひとつその辺の流れがわかりづらいんですけど、文庫版やワイド版でまとめて読むとこういうことだったのか、というのが見えてきます。
やっぱり復活後のクラマより、私はこの時代のクラマが一番好きですね。あたるをいい男にしようと無駄な努力をしている彼女が愛おしいw

それではまた!

バックの鬼女のイメージがガチすぎて怖いw こんなホラーも描けるんですね、高橋先生は。

この頃から既に犬夜叉の下地があったってことでしょうかね?
高橋葉介と名前と絵柄(怖さ、美しさ、女の子の可愛さ)がどこか似てるのもあって、きょうだいとか親戚関係にあるのかな?と一時期思ってました

Re: バックの鬼女のイメージがガチすぎて怖いw こんなホラーも描けるんですね、高橋先生は。

>通りすがりさん

元々平井和正氏のウルフガイシリーズに傾倒していたらしいですから、デビュー前からそういった下地はあったんじゃないかと思います。犬夜叉の直接的な下地としては、1984年にシリアス短編として発表した「忘れて眠れ」ではないかという気がしますね。犬使いが主人公で、転生とかがテーマにもなっていますし。

高橋葉介は私も一時期関係があるのかなと思っていましたw
作風も特に夢幻紳士冒険編なんかはギャグのノリも通じるものがあるんですよね。
ただ、お互いの口から名前が出ることはほとんど聞かないので、影響とかはあまりないのかもしれません。
でも、たぶんお互いの作品は目にしているでしょうね。

No title

>なりそこない様

更新お疲れ様です。今回も力の入ったコラムで大変読み応えがありました。今回取り上げられた「勇気があれば」の回、旧アニメでは数少ない未アニメ化回でもありますが……個人的に、この回は最初の映画『うる星やつら オンリー・ユー』に部分的に取り込まれたのではないかと思っています。

というのは、「あたるが“美女の正体(?)”に気づき、逃げ出そうとして、振り返ると、そこにはいつの間にかメガネたちがいて……」というシチュエーションがそっくりだからで、押井監督の旧アニメでこういうシチュエーションは他にはなかったかと思います(面堂の不在も含めて)。

後から思うと、この映画こそが高橋留美子先生と押井守監督の最後(?)の蜜月であり、お二人はその後、袂を分かつことになるわけで……そういう意味でも、貴重な回であったように思います。

Re: No title

>へんな本さん

その節はお世話になりました。今回も楽しんでいただけたようでよかったです。
「勇気があれば」はアニメ化されてなかったんですね。ストーリー的に視聴者を引き付ける要素も多いので、なんだか意外な気がします。初期の話でアニメ化されていないのは他に「系図」と「酒と泪と男と女」くらいでしょうか。(これら二つは取り上げられなくて当然ですが)

「オンリーユー」の名前が出てくるとはこれまた意外ですね。まったく考えもしませんでした。
脚本は金春智子氏ですが、押井守氏がかなり内容を改変したとも聞きますので、もしかしたらそのシーンもそうだったのかもしれません。
というのも、例の落合茂一氏の本でその辺のことが語られているのですが、金春氏と押井氏は相当激しくぶつかったようなんですよ。どちらも譲らず、それなら私が降りるいや自分が降りるとかなり激しいやり取りが行われていたようです。
落合氏もどちらかというと押井氏のやり方に難色を示していて、「例えば美形を冷凍化して貯蔵しているっていうシチュエーションは絶対高橋留美子さんの感覚じゃない」と語っています。
彼の話を踏まえると、おそらくあのエルの正体の設定は押井氏オリジナルだったのではないかと思いますね。(どうやら押井氏は脚本通りにやるなら監督なんていらないという考えだったそう)
一方、正体に気付くシーンが原作の要素から来ているとなると、その辺は両者の歩み寄りの結果ともいえるのかもしれません。落合氏によると、「最終的には妥協には妥協を重ねて」もらったらしいんでw

ただ、知っての通り、高橋留美子先生はオンリーユーに関しては手放しで絶賛しています。
確かゲストヒロインである「エル」は高橋留美子先生のアイデア・キャラデザインだったということらしいですし、最終的には原作者と監督が共同作業で作り上げた作品になっていたと思います。
先生は試写会でもすごく喜んでいるご様子でしたし、少なくともあの頃はお二人とも仲は良かったですよw

でも今考えると、エルってどこかクラマにも似ているところがありますね。影踏みの約束にとらわれているところとか。確か元の脚本ではエルも割とお気楽なキャラで、影踏みの話がなかったことになると、すぐに切り替えて美男探しに駆け出すというオチだったらしいですw たぶん原作のドタバタ感を最後まで貫こうとしたんでしょうね。

まあ個人的にはそうならなくてよかったと思いますけど。やっぱりエルの最後に流す涙がないとあの映画は締まりませんからね。そういった意味で、押井氏のセンスはさすがだなという気もしてします。

No title

やっと読み終わりましたよ。
クラマ編が始まったのは、うる星が10週連続で終わって、月刊で次の連載を始めてたんだけど、読者の評判・要望がすごくて、戻らざるを得なかったってことですか。
月刊は読者も少ないだろうし、うる星は面白すぎましたからね。3角関係がある方が読者にも受けるだろうし。
なので、「帰ってきた!!待望久し、読み切りシリーズ新装登場!!」と表紙に書かれるわけですね。

私はクラマ編は、三角関係が四角関係に発展するんだなあと期待して読んでました。
話はまた初期のどろどろっぽさに少し戻った印象でした。
1,2話がなかなか強烈だったうえ、3話目の「日曜ごとに、鼻の下のばしてクラマの所に行くんだから…」が印象的で、クラマはもうそんなに居るんだということで、レギュラーになったと思ったんですよねえ。
まさか4話目で全然あたる達と絡まずそのままフェードアウトするとは。。
クラマが居なくなったことに気付いたのは随分後で、気付いた時にはぽっかりと穴が開いたような寂しさに襲われたのは覚えてます。
そもそも面堂登場が初めは邪魔に思ったくらいですから。

こうしてみると、なりそこないさんには全然違う世界が見えてたみたいですね。
実質クラマ回の3回全部重要度Sですか。
クラマの役割はあたるを能動的な男(主人公)にすることだったと。
クラマは自分の契りの為にあたるを教育してるつもりだったけど。。
面堂登場の学園ものでの再出発で、居場所がなくなるキャラだったというような感じで、後でクラマが復活したときの焦燥感というのが、少しは分かったような気がします。
まあでも再登場は14巻の作風に合わせて、すっきり明るいギャグ回になってたので、読んだ後には解消しなかったですか?
私なんかは何も考えず、ただ嬉しかったです。
今思うと、性格が随分変わってて、人間(?)味のある初期のクラマに郷愁が有るんですけど、再登場のクラマの、からっと笑えるのもまた良しです。

この4話はクラマ編ということですが、それぞれ全く違う種類の話に見えます。
それでいて、共通の独特さを持ってて、固まって周りから浮いてるようにも感じるんです。
一つは、ラムとしのぶが脇役なんですよね。あと雰囲気も独特なんだよなあ。
どの話がいいっていうのは決められないけど、牛若丸編が一番異色なのは間違いないです。
さらに、平安編や武蔵編と比べても、一番史実(とされる話)にきれいにリンクしてますね。
牛若丸が京に行った理由や弁慶と戦った理由が分かりましたよ。
「勇気があれば」は、鬼子先生が人間なのか鬼なのか、多分鬼なんだろうと思ってて見事に外されたのが懐かしい。

さて、今週は、今回半分以上が新アニメになった18巻です。といっても、ミス友引が5回の長編ですけど。
なんといっても、「惑星教師CAO-2」がずば抜けて、絶対に選ばないといけない回で、順当でしょう。
ラム、弁天、お雪、ランちゃんの本格的なからみは初めてだし、子供時代かわいいし、4人の性格の描き分けが素晴らしくて、無茶苦茶面白いです。

私には、引き続いて「トンちゃんの駆け落ち!」が来るんですけど、アニメでは「トLOVEル・レター」に譲りましたか。
あちらの方が大掛かりで派手ですからねえ。ギャグの切れはこちらの方があると思うんですけど。。
あたる「だ~れだ!」「きゃーっ。え~とえ~と!諸星さまでしょ!!」「ば~!!」「あら、おにいさまだったんですの!?や~ねえ!」面堂「ちが~う!!」のところは、私、萌えマンガが苦手なんですけど、萌えながら笑いました。。
表紙の綺麗さから始まって、了子の、トンちゃんのもてあそび方、最後のコマの切れまで、最高レベルと思います。

「夜を二人で!!」は、やっぱり“うちの体はダーリンのものだっちゃ!”のインパクトでした。
この言葉は、初期を思い出す過激さなんですけど、今回は恥じらいがあって、「酔っぱらいブギ」の表紙を思い出す、ふっくらかわいい系のラムちゃん。うーん、むしろこっちの方が過激かも。
初期を抜けたうる星では、ああいうオチになるのは見えてたとはいえ、ほっとするのともうちょっと行って欲しかったのと半々ですよ。

「あこがれを胸に!!」は、竜之介の境遇へのしのぶの涙はアニメに入れて欲しかったですけど。。
あと、顔は、アニメより原作の方がどうしても味がありますね。アニメは動かすために簡単にしないといけないですし。
絵の面白さも、「竜ちゃんのかわりにおれがしのぶと!」「だめだっちゃ!!」のラムとか、アニメでは出せない味だし。
その代わりアニメは動きと音が有って、最後のブラを争うドタバタは上手に改変していてアニメの方が面白かった。
ただ「ぶ…ぶらじゃあ…」の竜之介の茫然自失の顔と、最後の2コマは見たかったなあ。あたる母のシーンをこれにして欲しかった。

「ミス友引コンテスト」は、今思うと、アニメが原作を一番超えて楽しかった回でした。
私が一番笑ったランちゃんの、ラムの水着への細工関連がばっさりカットされたのはすごく残念なんですけど。。
あれやると、竜之介と父の争いまでつながっちゃいますから、泣く泣くカットしたと考えてます。
動物との対戦のところは原作では長く感じたんですが、アニメは上手にまとめて盛り上げてくれました。
ランちゃんのキスを迫るギャグ顔はばっちりだったし、1期最終回ということで、最後のまとめ方も良かったです。

さて、次の記事はオリジナルコミックスの表紙ですか。待ってました。
それに、いよいよの「君待てども…」に行くまでには、私も一旦、心の準備も必要ですし。
最近うる星熱がなぜかさらに高まって、もうちょっと冷やしたいくらいです。
ではまた~。

Re: No title

>えんじにあさん

増刊連載のダストスパート!!も面白かったんですけどね。ただ、反応はあまりよくなかったのかもしれません。コミックスも小学館から出なかったんですよ。なんかよくわからないマイナーな出版社から出てましたw
でも、高橋留美子先生としてはたぶんそっちがやりたかったんじゃないかなという気がします。

だからこそ、再びうる星に帰ってきたときに同じことを繰り返すのではなく、クラマという異分子を投入したのかなとも。
この辺は作者のやりたいことと読者がもとめていることの齟齬みたいな部分があったんじゃないでしょうか。

私はクラマ編はそんなにドロドロした印象はなかったですね。クラマは割り切ったタイプですし、ラムのような情念もないので割と明るいイメージがありました。
あたる母の「クラマの所に~」はむしろ違和感の方が強かったかも。なんで知っているんだと不思議に思ってましたよw 家にやってくる話もなかったですし…
「勇気があれば」はクラマがフェードアウトするのも兼ねていると思っていたので特に気にはしてませんでしたね。やっぱり私にとっては「ゲストキャラ」というニュアンスの方が大きかったような気がします。

クラマに関しては、面堂が登場するまでのつなぎ役という風に見ていたんですよ。なので、面堂が出てきたからにはもうお役御免だと思い込んでいたんです。
復活した時のわけのわからない焦燥感というのは、たぶんそういうことなんですね。何か取り返しのつかないことが始まってしまうのではないかというか…

解消するまではかなり時間が要しましたね。竜之介が登場してからもしばらく引きずっていた記憶があります。本当に気持ちの整理がついたのは完結してからかもしれません。そのくらいトラウマだったんです。
だから、その後のいろんなキャラがクラマと絡む話もあまり乗れませんでしたね。ギャグとかは面白かったんですけど、話そのものにはうまく入っていけなかったように思います。
クラマ再び!なんて、今回のアニメでようやく素直に楽しめたようなものですよw 本当40年くらいかかりましたw
今考えると、本当面倒くさいことにこだわって読んでいたんだなあと反省しきりですね。もっと肩の力を抜いて楽しめていたらよかったのにと、いまさら後悔していますw

確かにクラマ編はどの時期とも違う独特の雰囲気がありますね。また、4話ともそれぞれ別の味わいがあるのも面白いところです。それも「読み切りシリーズ」として連載から切り離された形で掲載されていたからなのかもしれませんね。
どれが一番かというのは無粋かもしれませんが、個人的にはやっぱり「父よあなたは強かった」です。実際の歴史と絡むというのもうる星としてはかなり特殊ですし、歴史ifものとして読んでも面白いと思いますね。
鬼子先生は本当に鬼だと思っていたのですか。それは高橋先生にしてみれば、してやったりですねw
私は…どっちとも思っていなかった気がするw

18巻は「惑星教師CAO-2」が最高ですよね。後の「幼なじみシリーズ」のはしりにもなった話で、中期うる星を語る上でも外せない回だと思います。
この回でラムをはじめとする4人の関係が確立したんですよね。ランちゃんも弁天やおユキさんと絡むのはこれが最初ですし。彼女たちの不思議な友情関係は見ていて飽きませんね。本当絶妙な4人組だと思います。

「トンちゃんの駆け落ち!」はトンちゃんの話で一番好きかもしれません。確か2クール目を予想する記事でも候補に挙げた回なんですけどね。話としては「トLOVEル・レター」より面白いと思うんですが…確かにアニメ的にはトLOVEルのほうが動きもあってやりやすいのかもしれませんけど。

> 私、萌えマンガが苦手なんですけど、萌えながら笑いました。。
え?そこは萌えるところですか?w 萌えマンガに了子みたいな子は出てこないと思うんですけど…w

「夜を二人で!!」は当時も衝撃でしたね。ラムのセリフもそうでしたけど、あたるがその気になるのが驚きでした。
でも「なんだ同じではないか!」はむちゃくちゃ笑った記憶がありますw 単純にギャグとして面白いと思いましたね。
初期から考えると、いろいろキャラが変わったなと指摘される回でもありました。ラムの恥じらいとか昔と違い過ぎるだろとよくツッコまれていましたよw まあ確かに「土曜の夜は子どもをつくるっちゃーっ!!」と言ってた子がねえ…w
オチは健全でよかったですw でも顔を赤らめながらそわそわしているあたるはむちゃくちゃかわいかったですね。契るとか言っていた男があれだもんなあw

「あこがれを胸に!!」のアニメは本当残念でした。あんな風にするくらいならやらなくてもよかったんじゃないかと思ってしまいます。しのぶが竜之介の境遇に同情して流す涙こそがあの話の肝なのに…
ただ、確かに最後のドタバタは楽しいものになっていましたね。でもなんで母親のブラジャーにしたのかはいまだに納得できませんw

「ミス友引コンテスト」のアニメはよかったですよ。変に2週に渡らないで1話でまとめてくれたのもよかったですし。予備選を前の週のCパートで見せるという構成がうまくはまりましたね。
ランちゃんの工作関連はそんなに私はこだわっていないのですが、ラムが竜之介のために水着を貸してあげるくだりはやってほしかったなとは思います。あと、更衣室からさささとクモのように脱出するランちゃんw
けっきょくオヤジがらみのえぐいシーンはアニメではやれないということなんでしょうね。そこで割を食ってしまったのがあの一連のくだりだったのかなという気がします。
動物ネタは好きなんですけど、やっぱり少ししつこい印象はありますね。ていうか、ミスコン自体5話も必要だったのかと今でも思うんですけどw 個人的な意見として3話以上にわたる続き物はそれだけで少し減点材料になってしまいますw
ただ、アニメでは1期締めとしてふさわしい盛り上げ方をしてくれましたよね。ラムのラブソングが流れるところもなんかグッときましたしw
やっぱりアニメ映えする話だなあとはしみじみ感じました。

表紙ネタはそんなに期待されるほどでもないんですけど…単にみんなで懐かしの表紙を愛でようというだけの企画ですよw
「君待てども…」は思い入れがありすぎて逆に何を書けばいいのかわからなくなりそうで怖いです。客観的に見れないので、そこが難しいですね。今からどうしようかと頭を悩ませていますw

うる星熱は高まる一方ですか。けっこうなことじゃないですかと言いたいところですが、それで生活に支障がでるくらいだと問題ですからね。まあほどほどに盛り上がっていきましょうw

No title

待ってる間に、今週は19巻です。

プールの妖怪回は、相変わらずひねりの効いたやり取りで次々と笑わせてくれました。マンガ版漫才ですね。
最終ページの展開の速さと薄情さがツボにはまりました。

「テンちゃん宙に浮く!?」は話も面白いんですけど、たまには背景などについての感想を。背景はアシスタントの人だろうとは思うんですけど。
この回では、“ふ~暑いっちゃ~!!”の太陽の光線とか、次のページの“ふう”のコマの影と汗の描き方とか、見入らされてしまうんですよね。
11巻のアマテラス登場のときも、他の無地のところと同じ白のはずなのに、ほんとにまぶしく感じてすごいなあと思ったんですけど。
あと、テンちゃんが帰って水浴びしようにも下りれずに、じたばたしてるときの3枚の背景が同じなのに、コピーじゃなくて、3枚手描き。
7巻の、「バレンタインデーの惨劇」の最初で4コマ同じ背景を全部手描きだったときにもすごいなあと思ったんですよ。
空から見た街並みとか、家の中はふすまの上の欄間とかまで描いてたり、時間のかかる背景がしっかり手で描かれてるのは、うる星だけではないのかもしれませんけど、これも絵を見てるだけでも飽きない理由の一つに思います。
それもちゃんと画風が統一されてますから。

「岩石の母」「哀愁の幼年期・サクラ」は、あったかくした後、笑いにまとめる回でした。
竜之介の表情がどれも良くて、特に母を想うときはいいですね。
サクラさんの童心が喜んで妖怪を解放する顔と、その妖怪が学校を壊してるときのサクラさんの放心した顔は何度も見比べてしまいます。
特にサクラさんの方はぴったりすぎて、面白すぎ。あんな目の描き方があったなんて!

「失われたモノを求めて」はやっぱり強いですね。
新アニメも、この面白さを細かなところまで理解して、ちゃんと再現してくれてました。
風呂あがりの弁天が服(?)着るところとか、切れた鎖を弁天にバレないよう隠ぺいしようとするラムとか、見せ方ばっちりでした。
最後は何度見ても笑える2段オチでした!

ちょっと前、OP/EDの原曲をフルで聞いてみたんです。
そしたら、不意に涙がどって出て困ってしまって。
毎日聞きたくなって、もう大丈夫もう大丈夫と何度も思ったんですが、結局楽しく聞けるのに20回くらいはかかりました。
30年以上奥の方に抑えられてたのが噴き出してきた感じ。
どうやら、原作をもとにしたアニメではなくて、やっと原作のアニメ化に出会えたっていう感情みたいです。
実際は、いきなり鼻水もぼろぼろでひどい顔になるので、通勤の車の中だけで聞いてます。
こういうのも“トラウマ” の一種なんだろうなあと。中学時代からの。ここ以外では言いませんけど。

どの曲も、アニメでは流れてない間奏の部分もとてもいいです。
特に、1st ED の トウキョウ・シャンディ・ランデヴ のエレキのところがお気に入りです。

2つのOPは、含まれてる単語から、うる星のために作ってもらった曲ですよね?
EDも、うる星に合いすぎてるので、やっぱりうる星のために作ってもらったんでしょうか。
アイウエは間違いないですね。
2nd OP の アイワナムチュー は直接的にはダーリンくらいだけど、全体にラムの恋心を意識してますよね。
1st ED トウキョウ・シャンディ・ランデヴ は最初感電中がある以外分かりませんが、2nd ED アイタリナイ もダーリンが入ってて、他の部分もラムの歌に見えます。
数ある候補からいい曲を選んだのではなくて、依頼して作ってもらったんだとすると、4曲ともこんなにいい曲が来るなんて、あるんでしょうか、というのが疑問なんです。

ラムのラブソングは、あたるに甘優しいラムちゃんの、昭和のラブコメアニメにすばらしく合った名曲でした。
こちらは、もっとさばさばしたラムの、原作リスペクトのドタバタたまに胸キュンの令和うる星やつらにまた素晴らしく合った名曲たちと思います。
4曲とも歌ってる MAISONdes というのは、プロジェクト名で、アーティストは全部違う人みたいですね。
第2期は MAISONdes から離れるんでしょうか。
誰がやってもここまでの名曲はもう続かないのではないかと思うので、もう普通にいい曲のレベルでも許さなければと覚悟してます。
そして、多分EDにバラードが入ってくるような気がしてます。
1期の曲調でバラードやってくれればすごくいいのが来るのではないかなあと。

さて、次の巻からは第2期の範囲に入ると思うので、少し有るすでにやった回以外は、読後の感想を来年2期が始まるまで貯めておきます。
さあどうなるんでしょうか。
早く来ないかなと思ったり、むしろずっと今のままがいいと思ったりしてます。

Re: No title

>えんじにあさん

> 待ってる間に
「表紙」 の方はお待たせしてしまってすみません。
準備をしていて気づいたんですけど、あの企画って表紙と裏表紙の画像を撮るだけで68枚必要なんですよね。今さらなんですけど、それだけでもけっこうな労力で…

おまけに私が撮影に使っているスマホは型落ちのやつであまり性能が良くないんです。光の加減とか角度とかでなかなかきれいに撮れなくて何度も撮り直す羽目になってしまいました。その画像の整理だけで1日が終わってしまったり…
本当は今日(9/24)にでも更新するはずだったんですけど、まだ画像の準備しかできていないんですよね。まああとはコメントをしていくだけなんで、たぶん、来週末くらいにはアップできるとは思うんですけど。
そういうわけですので、もうしばらくお待ちいただけますでしょうか。その分、楽しめる内容になっているのは保証します!

19巻は私もすごく好きな巻です。
17、18が自分にとって少し物足りないところがあっただけに、久々にうる星が戻ってきた!と当時すごくうれしかったことを覚えていますね。12巻までや16巻の頃のエネルギーを感じました。

プールの妖怪のとぼけた味わいは9巻の頃と変わっていませんでしたね。この復活劇は大歓迎でしたよw
確かに最後の展開は速すぎるw

「テンちゃん宙に浮く!?」の背景は確かに目を引きますね。読んでいても空気の暑さや太陽の眩しさが伝わってきます。
冒頭のサクラさんが手のひらでひさしを作るところなんて、本当に日差しがキラキラしていますもんね。あの表現も地味に好きです。
この回は特に背景に力を入れている印象があります。実際描かれたのはアシスタントの方でしょうけど、先生が細かいところまでしっかり指示されているんだと思います。

「岩石の母」はいい話ですよね。竜之介の母親の話はいつ見ても胸を打たれます。
あと、あたるとラムが竜ちゃんのお尻をなでなでするところw やっぱりこいつら似た者同士だわと思わずにはいられないw
「哀愁の幼年期・サクラ」はサクラさんの意外な一面が覗けた回でしたね。幼い頃の自分の話を聞いてハッとする表情なんて、すごく切ない気持ちにさせられます。だからこそ、最後の放心した顔がまた笑えるんですけどねw

「失われたモノを求めて」は前巻のCAO-2から発展したような話でしたね。基本シリーズ物はあまり評価しないタチなのですが、この話は別ですw
弁天もラムもおユキさんもみんなそれぞれ魅力的で見せ場たっぷりで、ギャグも切れまくり。しょうもないオチが待っているかと思いきや、最後の2段構えでさらに脱力感のある落とし方を見せるあたり、職人芸のようですね。
アニメでもそのへんしっかり理解したうえで取り上げてくれてよかったです。

新アニメ第一期のOPとEDはどれも本当に素晴らしいですよね。
私もヘビーローテーションで通勤中によく聴いています。まあ私は電車通勤なのでさすがに泣いてはいませんがw でも心の中ではいつも感動に震えていますよ。

4曲とも依頼があってから「うる星」のために書き下ろされた曲なはずです。確かインタビューでもそう答えていたはずですよ。

アイウエはもう完璧です。うる星ワードのてんこもりですよw この曲はラムからだけではなくて、2番からはあたるからの歌になるのがすごく新鮮に聴こえます。アニメのOP枠ではそこはわからないんで、ぜひフルで聴いてもらいたいところですよね。

トウキョウ・シャンディ・ランデヴの歌詞は少しわかりづらいかもしれませんね。でもラップ部分かな?「どんがらがっしゃんフィールガールは涙の目にも鬼」とかはたぶん意識しているフレーズだと思います。

アイワナムチューはラムらしい感情にあふれている歌詞ですね。「私は地雷?指をさされ 触れると危険 恋しちゃ事件」なんて彼女の本質をさらっと歌っていると思います。

アイタリナイも「ビリビリしちゃうの」とか「ねぇこっち向いてまたそっぽ向いて それでもただあなたが好きだから」なんてところは、もろにラムの歌でしょうw

依頼されてこれだけの楽曲を作れるんですから、すごいプロ集団なんでしょう。
私は今回のうる星で初めて彼らを知ったのですが、本当に感心しました。しかも10代20代の子たちですからね。生まれる前の作品をよくぞまあここまでしっかり理解して作品に落とし込めるものだと、戦慄さえ覚えましたよw 今の若い人たちは本当素晴らしい才能を持っていますね。

ラムのラブソングは昭和の名曲でしたが、今回の4曲はもっと積極的でどこまでも行動的ですよね。まさに令和の時代にぴったりのラブソングになっていると思います。
MAISONdesというのは、バンドやグループとかじゃなくて、あくまでプロジェクトの名称のようです。楽曲ごとにメンバーも変えるスタイルのようですね。

2期のOP/EDがどうなるかは今のところまったく未定です。彼らが継続して担当するかも含めてわからない状態ですね。
確かにこれだけの名曲を引き継ぐわけですから、次のアーティストのプレッシャーたるやないかもw
まあそこは期待半分不安半分で待ちましょうw
ああでも、バラードは1曲ぐらいほしいですね。ベタなやつじゃなくてもいいですから、例えば「心細いな」みたいなテイストがあればいい感じになるような気がします。

あとそうそう、今、第一期の人気エピソード投票をやっていますので、もしよければどうぞ↓
https://uy-allstars.com/vote1stseason/
11/16まで、一日一票投票できるシステムのようです。
ランキング結果は何でも年末特番で発表するようですよ。

20巻以降は2期までお預けですか。まあ2期が20巻以降オンリーになるとは限りませんけどね。むしろ、初期の話もやってもいいですけどw
まあ早く来てほしいようなほしくないような、複雑な感じですね。

No title

待ってた表紙が来たと思ったらこの分量!
まあそうですよね~
表紙の絵はゆっくり見たいし、1週間かけて楽しむことに変更して、今回はこちらで与太話を。

今週読んだ20巻は、「トLOVEル・レター」(前編・後編)、「愛がふれあうとき」、「魔境!戦慄の密林」を1期にやりました。

「トLOVEル・レター」は、最初の、了子の面堂とのからみは素晴らしすぎて、うる星の1番面白いところの一つでしょう!
了子は普段から気品とギャグが同居してていいんですけど、今回はさらに、“うれしい…” のとことか、“でかけますよ!” のところとか、すごいギャップに萌えます。
そう、私にはこれこそが萌えポイントなんですけど、他の人は違うんでしょうか???
アニメでは、“うれしい” の顔は再現できなかったけど、その他はそれなりに頑張ってくれました。でももっと行けたような気も。。

「愛がふれあうとき」は、いい話+面白く、しのぶの回でもあり、順当と思います。
このころはアニメも上手になってて、安心して楽しめました。
原作でもこのところ、こころ暖まる系の話にギャグがミックスされた回が増えてきましたね。

「魔境!戦慄の密林」は、アニメで面白さを再発見した回でした。
今読んでみると、ノリが良くて、原作も確かに面白い。
ラムちゃんの “がぷ” は、好きで何回も見直したところですけど、ここはアニメも原作と同じ顔でした。
ここまで同じなのは珍しいですよ。良かったー。

3篇も1期に入っていながら、ここから2期だろうと思うのは、「愛は国境を越えて」が入ってるからなんですけど。
それで、この20巻から2期に入るのは、この1篇かなあ。
個人的には、「空を飛ぶ童女」、「恋人泥棒」、「愛の行方」もそんなに変わらないくらいいいんですけど、なかなか入る隙をあけられないだろうし。
2期はどうしてもいい話が多くなるので、それを活かすためにも、ドタバタ回を頑張って選ばないといけなく思います。
「恋人泥棒」は面白さは十分と思うんですけど、2話なので入れづらいなあと。
実は、「愛は国境を越えて」は旧アニメでの回を見てみたんですけど、ものすごく改悪されてて、流れも悪くて、いやになっちゃいました。
なので、今回の愛の有るスタッフでのアニメ化に期待しているのです。
ただ、後に控えているラインナップを考えてみると、これですら、ひょっとして入らないかもしれないという一抹の不安はあります。

あと、人気エピソード投票教えてくれてありがとうございます。
私はどの回が上位に来てもいいので、むしろ投票が集まらなさそうな回に投票してます。
もしかして紹介されそうな気の利いたコメントをしようとしてるんですけど、才能ないですねえ。

私、以前は、うる星やつらの世界の中だけに没入していて、制作側のことは全然考えてなかったんですね。
特にアニメは、監督はおろか、声優の人の名前すら全然知りませんでした。
なので、今回高橋留美子先生の当時の話がまず新鮮です。
それから、ネットでは声優が変わったとかなんとかいうのをずいぶん目にしたので、多少は覚えました。
で、「神谷浩史、上坂すみれが第1期名エピソードを振り返るっちゃ」を見てみて、読み方が、かみさかさんではなくてうえさかさんなのを初めて知りました。
この人すごく自然体で、いい感じの人ですね。

あと、このブログのうる星やつらの部分を、タイトルにうる星やつらを入れて独立させたら、検索ですぐ引っかかって、もっと読まれるのでは?と思いました。
余計なお世話なので、ここまでにしますけど。

では表紙の方に戻ります。
多分また来週~

Re: No title

>えんじにあさん

> 待ってた表紙が来たと思ったらこの分量!
びびったでしょうw
私もここまでの量になるとは思っていませんでしたw ちょっと計算を間違えてましたね。1巻につき、2、3行くらいのコメントでいけると思っていたんですが、いざ書き始めると止まらなくなってしまいました。
まあ一気に読もうとせずに、ゆっくり楽しんでください。それこそギャラリーを見て回るような感覚で見ていただければ。

20巻は3話分(実質4話)を1期でやったことになりますね。意外と消化しているほうかも。

「トLOVEル・レター」は確かに冒頭のやりとりが面白いですね。
あと、タコの散歩がまたかわいいんですよw トンちゃんが投げた鉄アレイが当たって怒っている姿なんてそれこそ萌えますw で、面堂がやってきたらみんな嬉しそうにぴょんぴょんと乗っかっていくんですよねw
了子の“うれしい…”に萌えるというのはわかりますけど、いわゆる「萌えマンガ」に出てくるような感じではないかなあ。とはいえ、私も何が萌えなのかよくはわからないんですけどw
まあ人がどうであれ、自分の心がそれに共鳴したならそれが“萌え”でいいんじゃないでしょうか。

「愛がふれあうとき」はほのぼのとしているのと同時に、シュールなおかしさもあるんですよね。校長のメガネのくだりとかw
原作の流れにおいてもしのぶの魅力といいますか、彼女のキャラがしっかり根付く大きなポイントになった話だと思います。キツネの話はどれもみんな面白いので、2期でも取り上げてほしいですね。

「魔境!戦慄の密林」は正直私もあまり印象に残ってなかった話なんですよね。今回のアニメで改めて面白さを再確認したところがありました。
> ラムちゃんの “がぷ”
よく見ていますねえw そんなに同じ顔をしていましたか。今度見比べてみようかな。
あと、今読み返して思いましたけど、「がんばって捜すからね、義兄さん」「誰がおのれの義兄(にい)さんじゃ!」って、「父よあなたは強かった」の「まあまあ義父さん」「なんでわたしがおまえのとうさんだ!」のくだりと同じですねw
こんなところに初期のテイストがあったとはw

「愛は国境を越えて」はまず間違いなく入るでしょう。これを入れない手はさすがにないかと思います。
それ以外だと「空を飛ぶ童女」はやってほしいなと思っているんですけどね。2期の予想でも入れましたし。
「恋人泥棒」はシリーズ物ということであえて外したんですけど、もちろんできるならやってほしいです。2期でクラマがまったく出てこないというのもちょっと寂しいですし、レイがランちゃんを助けるシーンは見たいですしw
「愛の行方」はある意味、「愛三部作」の一作目ですからねw どうせなら3つともやってほしいものです。
「愛は国境を越えて」をやらないというのはさすがに考えたくない…

> むしろ投票が集まらなさそうな回に
人気投票はそれが正解かもしれませんね。特番でベスト10くらいが紹介されるなら、逆に少なめの話の方がコメントも読まれやすい気がしますし。
でも確かに何を書けばいいのか迷いますよね。

私は作品を好きになると、それを生み出している作者や制作の方たちにも興味が向くタイプなので、インタビューとかコメントとかはけっこう知りたくなりますね。
まあ作品は描かれていることだけがすべてで、よけいな説明はいらないという考えもあるでしょうけど。
ただ私はうる星やつらと同時に、高橋留美子先生のマンガに対する姿勢そのものが好きだったんだと思います。

アニメのほうはそれほど詳しく知ろうとは思いませんでしたが、それでもどんな人が声を当ててるんだろうとかは気にしてたかな。アニメ雑誌のインタビューとかは読んでいた記憶があります。

上坂すみれさんは私も今回のアニメで「うえさか」さんだということを知りましたw
BD発売記念イベントでお見かけしただけですが、すごく華があって素敵な方でしたよ。話し方も気取ったところがなく、聞いていて心地よかったです。

独立の話はそう言っていただけるのはありがたいんですけど、現状そこまでの余裕はないです。
ここは私の個人的な雑多な思いを吐き出す場所で、その一環として好きな作品の話をさせてもらっているというだけですし。
複数のサイトを管理する余力もないですし、今のところそういうことは考えていません。すみません。

表紙の方は面白いものになっていると思いますので、どうぞじっくり楽しんでくださいね~
それではまた!
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プロフィール
ぬるく切なくだらしなく。 オタクにも一般人にもなれなかった、昭和40年代生まれの「なりそこない」がライトノベルや漫画を主観丸出しで書きなぐるところです。 滅びゆくじじいの滅びゆく日々。 ブログポリシーはこちら

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