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新TVアニメ「うる星やつら」第23話の意味のないことに意味があるライト&ヘビーのハイブリッド感想

※このたび36年ぶりに新しくTVアニメ化された「うる星やつら」。自他共に認める高橋留美子主義者である私なりそこないが、これから毎週視聴した感想をざっくり語っていこうと思います。アニメの感想は慣れていないのであまり深堀はしません。基本原作ガチ勢ですw
(私の新アニメ「うる星やつら」への思いはこちらこちらで。)

いやあ、楽しかったですね。
気持ちがいいまでにくだらなくて、ひたすらハチャメチャに徹している感じが心地よかったです。
いったん区切りを付ける上で、この上ない「最終回」だったと思います。

これが本当の「最終回」だったら、評価していません。
あくまで「仮」の最終回だからいいんですよ。
次への「つなぎ」として、とことん意味のないお祭り騒ぎに終始したことに意味があったんです。
なんだか矛盾した言い回しですが、本当にそう思います。
この時点で「答え」や「道筋」は必要ありませんから。

点数は大盤振る舞いで、9.8点をあげちゃいましょう!
本当は満点にしてもよかったのですが、そこは第2期への期待も込めて残しておきますw

とにかく、最終回じゃない最終回というのがよかったなと思いますね。
「仮」だからこそ好き放題やれたというか、ナンセンスなままで一区切りついたことが次へのステップを軽やかにしてくれることでしょう。
第2期が今から楽しみです。

というわけで、まずは「うる星やつら」第23話のライト仕様感想から始めましょう!


●ライト仕様

今回はアバンがありませんでしたね。前回のCパートがそれに当たるからでしょうか。
同じことをやってもくどくなりますし、今さらおさらい的なことをする必要もないのでこれはよかったなと思います。
それに、いったん幕を下ろすタイミングでじっくりOPを堪能したいですしね。
このOPもこれで最後かと思うと、なんだか感慨深いものがありましたよ。

Aパート。
友1クイーンコンテストって「TQC」なんだw なんか某エステみたいですけどw
この辺のセンスはまあ昭和ではないなw
こういう地味なところで現代風にアップデートしている感じは悪くないなと思います。ファイナリストという言い回しも、今ならではの定番フレーズといった感じでしょうか。

あたるの司会は原作では羽織袴の和装姿だったのですが、ここではプロレスのレフリー風になっていましたね。
赤のポロシャツとクロのパンツがスタイリッシュで、ここでも今っぽい印象を与えていたような気がします。

最初の引きからもわかるとおり、あの特設リングの舞台は体育館になります。
本当、こういうことになると俄然盛り上がる高校ですよねw
リングわきに「協賛 友引商店街」とあるのはアニオリ。原作以上に友引商店街を強調している印象ですね。
わかりやすく、バックに電子採点ボードを配している演出もうまいなと感じました。

あたるの「ミスコンと一緒にしないでいただきたい!」というセリフ自体はオリジナルですが、
「現代社会は顔がきれ~なだけで生き残れるほど甘くはありません!」「みがかれた知性!健康的な胃袋!そしてたくましい腕力!」「それらすべてが評価される」は、ほぼ原作通りです。

そう、うる星は当時からいわゆる普通の「ミスコン」とは違う観点を持ち込んでいたんですよ。これがうる星流ミスコンなんです。プロレスリングもその象徴だったんですね。
ある意味、今の多様化が求められる時代にふさわしいコンテストと言えるのではないでしょうかw
てか、「健康的な胃袋」ってなんだよw
まあこの場合の“健康的”は、いくら食べてもダメージを受けないという意味での“健康的”だったりするんですけどw
(ちなみに原作では「健康的な消化器」だったんですけど、何かまずかったんでしょうかね?)

「決戦!!友1クイーンコンテスト」のタイトルの入り方もよかったですね。
あたるの「TQC」解説の直後に挟むことによって、これが普通にミスコンではないのだということをビジュアル的にもわかりやすく説明する形になっていました。
仮にアバンを入れるならここまでだったでしょうけど、変にもったいぶって流れを断ち切ってしまうよりはるかにいい演出だったと思います。

最初渋っていたサクラさんとしのぶが、15万円相当賞品と聞いてやる気になるところが地味に好きだったりするw
“相当”というところがミソですねw で、審査員にさりげなく海老屋のばあちゃんがいたりしてw
原作だと、校長・こたつねこ・温泉マーク以外は普通に友引高校教師陣が審査していたのですが、あのおばあちゃんが入ることでよりシュールさが増しますし、オチへの伏線にもなりますよね。これも地味ですけど面白い改変だったなと思います。てか、あのおばあちゃんは何者なんだw

あと、サクラさんが「結婚資金の足し」と考えるところもアニオリとしてよかったですね。
つばめとの婚約は原作では一向にそれ以上進まないままなんですけど、今回のアニメではひょっとするとゴールインするかも?

「いちば~~ん!!」とやたらテンション高いラムは原作通り。これは当時の人気レスラー、ハルクホーガンの決めフレーズですね。
ちなみにこの頃、高橋留美子は特にプロレスにハマっていたらしいです。藤波竜之介も藤波辰巳から来ていたり。

「よっ!ロープ際の魔術師!!」という掛け声が実に印象的。
あれは原作にもあるのですが、単にアイドル的な人気ではなく、ラムのノリの良さが学校生徒に受けている様がよくわかる重要なシーンだと思います。ちゃんとフォローしてくれてよかった。
「ダーリンのクイーンになるっちゃ!」はアニオリ。これが一応ラストへの伏線になっていましたね。

竜之介が特に1年女子に絶大な人気があるのは原作通り。垂れ幕もありましたね。
前回の予選パートではカットされてましたが、竜之介が予選を通過したのは彼女たちが集団投票したおかげでもあったんですよ。「竜之介さまよ!ずえ~ったい竜之介さまよ!!」「男なんか死んじゃえ!!」といった具合でw

教養テストと言われた瞬間のそれぞれのキャラの反応が面白かったんですけど、ここではカットされていましたね。
ラム「ダーリン理数系の問題出してね!!うち得意!!」
竜之介「なんてこった、おれは知性はあるが教養はねえ!!」(これはこの後、逆にポジティブな方向で言ってましたが)
サクラ「知性と教養なら負けはせん。年の功じゃ!」
といった感じだったんですけど、特にラムが自分を理数系と認識しているのが興味深いじゃないですか。18話「き・え・な・いルージュマジック!!」なんかを踏まえると、それもあながち間違いじゃなかったりして。
彼女の性格や人間性を考える上でも面白いセリフだと思うので、できれば残してほしかった気がします。

一般教養テスト一発目が“箱の中身はなんじゃろな”だったのはアニオリ。原作ではチンパンジーの知能テストだけでしたw
最初、チンパンジーの知能テストはNGなのかと少しがっかりしたんですけど、そうじゃなくてよかったですね。こういうアニオリ追加は大歓迎です!

それにしても、5人同時に手を入れるんですね。ああいうシステムだったっけ?
てっきり動物か何かを入れているのかと思ったら、まさかのテンちゃんw
考えてみればこのシリーズはテンちゃんの出番がなかったので、こういった形で登場させたのでしょう。
一応の最終回として、オールスターで行こうという意図が伺えますね。

てか、じゃりテン、サクラさんの手を舐めるなw
あれは誰の手だか、わかってやってるなw まったくとんでもないマセガキだw
でも、ラムがテンちゃんだとわかるところはよかったですね。同族だからというより、やっぱり家族なんだなあと感じました。

そのテンちゃんが何を持ってるかまで当てて欲しいは、完全に後付けだろw 実質、スイカを当てるテストじゃねーかw
ちなみにテンちゃんがスイカを持っているのは、映画「うる星やつら2 ビューティフルドリーマー」の中にそういったシーンがあるのですが、そこへのオマージュらしいです。

スポンサー提供は一応アニオリ。原作はここまでアピールしていません。でもスポンサーとして関わるなら、このくらいきっちり宣伝するほうが自然なので、この改変はよかったんじゃないでしょうか。
友引青果店と友引文具店は、あれで宣伝になるのかは微妙ですけどw

2本目の教養テストはバナナからアメになっていました。
バナナだと、いかにもチンパンジーの知能テスト過ぎてNGだったんですかね?
しのぶの「チンパンジーの知能テストじゃないのっ!!」というセリフもカットされていたし…
まあ先ほどスイカも出したので、提供が友引青果店でダブってしまうというのもあったのかもしれません。

竜之介が「これは体力テストじゃねえ!」と気づくところは好きw
彼女はまさに「教養はないが知性はある」んですよね。
原作の「知性はあるが教養はねえ!」を、ポジティブな発想に変えてくれたのもよかったなと思います。

友引駄菓子店と友引家具店のくだりで、サクラさんが「スポンサーからリベートもらっとるんじゃろ」と気づくのはアニオリ。
考えてみれば誰でもすぐに気づきそうな話ですが、この時点でサクラさんが言及したのはよかったんじゃないでしょうか。オチへの道しるべにもなりますしね。

健康な胃袋を競うわんこラーメンは原作通り。
ていうか、わんこラーメンという発想がやばいw
猫食堂は原作だと基本ラーメン屋だったはずですが、アニメではたこやきもきつねうどんもあるのねw

わんこ勝負の結果もそれぞれ原作通り。各キャラの特徴が出ていて個人的に好きなシーンです。

竜之介はなんとか4杯まで食べましたが、もう無理と顔を伏せてしまっています。
ランちゃんは早2杯で天を仰いでお腹を押さえていましたね。
で、ラムは無我夢中で4杯目まで平らげてそのまま後ろ向きにぶっ倒れるというwww(そんなラムを見て猫食堂の人が驚いてるのはアニオリw)
向こう見ずな性格そのまんま出ているところが、豪快かつかわいかったですねw

しのぶは3杯目までで口元を押さえてました。顔色も悪いようです。(原作だとランちゃんと同じようにお腹を押さえてギブアップ…ギブアップ…だったんですが、こっちのほうがしのぶらしいですね)
で、サクラさんはかるーく58杯目というwww

サクラさんが周りの状況に驚いて「腹八分なんだが…」というのもアニオリですが、このフォローもよかったなと思います。
原作だとひたすら食べていて周りが見えてないんですよね。

原作では、ここで観客が「色気がないっ!!」「おもしろくもなんともないっ!!」と騒ぎ出します。
それを受けて、面堂がここぞとばかりにあたるを押しのけて「色気」をふりまくんですけど、ここではカット。
はっはっはっいやいや…と言いながら、「ちらっちらっ」と「いろめ」を使うところなんか面白いと思うんですが……まあコンプラ的に削られたんでしょうね。(面堂がじゃなく、色気がない!あたりのくだりが)
おそらく「水着審査」もNGで、「コスチュームチェンジ」になっていました。

なお、ここからの原作の流れも大幅にカットされていました。
どんな流れだったかというと、
水着に着替える際にランちゃんがラムの控室に侵入して、ラムが用意していたビキニの水着の紐の部分に切り目を入れるんですよ。それで観衆の面前でさらしものにしてやろうと企むんですね。で、そこにラムと竜之介が入ってきてくるんです。(二人は同じ控室)
ラムがばん!と開けた扉に挟まったランちゃんが、そのまま壁を虫のようにさささと這っていきながら脱出するさまが笑えたんですが……
まあ正直エグい話ですし、カットもいかしかたないかなとは思います。

で、竜之介はオヤジから用意された水着を着ようとするんですけど、それがなんと男の海パンいっちょw
どうすりゃいいんだと絶望する竜之介を見るに見かねて、ラムが自分の用意していたビキニを貸してあげるんです。

ここであえてラムが直接貸してあげると申し出るシーンを描かないところがいいんですよね。
先にラムが出ていった控室で、「ラムっていいやつだよな~。」「泣かせやがるぜ!二着持ってるから貸してやるっちゃ…なんてよ~」とラムの口癖を再現しながら涙ぐむ竜ちゃんが最高なんです。本当ここだけは見たかったなあ…
そうでなくても、さりげないラムの優しさや竜之介の男気が伺えてすごくいいシーンだと思うんですよね。

で、ラムは華やかなワンピースで登場となり、それを見たランちゃんは、ラムが自分のたくらみを見抜いたと思っておびえるとw

ただ、その後の展開がひどい。
竜之介はサラシをはずしてビキニを着ようとするところに親父が乱入して、「サラシをとってはならぬ!男であることがバレたら出場資格がなくなるぞ!」とかぬかしやがるんですよ。で、そのままビキニを奪ってステージへと逃げるんです。
それを追いかける竜之介は中途半端にサラシをはずしていた状態ですからね。
そこから、サラシを奪った親父と胸を隠したままの竜之介の戦いがリングの上で繰り広げられるという、まあ絶対テレビではやっちゃいけないような場面が繰り広げられるわけですw
最終的にはサクラさんが親父をぶっ倒して「数々の非道の振る舞い。もはや女として黙って見ておれぬ!」と啖呵を切るわけなんですが…

一方ラムは、親父が手にしたビキニを「竜之介に返すっちゃ!」と引っ張り合います。
そこで切れ目を入れていたビキニがぶちーんと切れてしまい、ランちゃんの悪事はめでたく闇の中に葬られるという、本当にひどい展開だったんですねw

けっきょく竜之介は上をサラシ下をビキニの恰好で戦うことになるのですが、ただでさえ長いシリーズを30分にまとめなければいけないわけですから、ここは思い切ってばっさりいったのはよかったと思います。
正直原作読んでいた時から、ここのくだりはあまり面白いとは思いませんでしたし。(控室のランちゃん脱出劇、それと竜之介とラムのやり取りだけは好きでしたが)

水着審査を「戦いは芸術だ!」とばかりに、格闘技風にアレンジしたのはよかったですね。選手入場もアニメならでは演出で盛り上げてくれました。入場時のフレーズもなかなか面白かったのではないでしょうか。(なお、ここのくだりはすべてアニオリでした)
特にしのぶの「パワー&プリティ 2年4組書記」は笑ったw てか、書記って言う必要ある?w
そして、まさかの仏滅高校総番乱入!最後らしいお祭り騒ぎな感じが出ていましたね。
総番をフッ飛ばしておきながら「私、こんなことできないわ」もしのぶらしくて面白かったw
てか、総番の「ありがとうございまーす」はなんなんだw

あたるがラムを「宇宙から来た電撃オニ娘」と紹介するのも新鮮。あの口上はあたるが考えたんでしょうか。
ラムが盛り上がるところを見て嫉妬するランちゃんは、原作だとビキニじゃないことで自分の悪事が見抜かれたと焦る場面でした。ちょっと不自然な気もしましたが、まあ逆にわかりやすい嫉妬になっていたかもしれませんね。

竜之介の真っ赤な学ランはかっこよかったですね。あれは親父が用意したでしょうか。それともTQC主催側?
回想シーンで親父がビキニを見て、「そんな浮ついたものでトップが取れるか!」と啖呵をきったのはよかったです。ていうか、「お前がトップを取るための勝負服はなんなんだ!」と続く流れは、うかつにもなんだかかっこよく見えてしまったぞw

それを受けての「そうだな親父、これは勝負事なんだ。俺の本気を見せれるのは…」とサラシ姿をさらす(シャレではない)竜之介はムチャクチャかっこよかった!思わず泣きそうになりましたよw
親父の「男の世界にビキニなど必要なし!」というセリフも、気持ちよく笑うことが出来ました。

少なくとも原作での非道の振る舞いよりははるかによかったですよ。コンプラ的な配慮もあったでしょうが、結果的にここの思い切った改変はすごく良かったなと思います。
こういう「時代の合わせ方」なら大歓迎ですね。

5人のバトルとなれば自分が一番弱いとみて、みんなの若さを吸い取ってしまうランちゃんw
ここはその手の趣味の方々にとっては、一番のハイライトだったことでしょうw

ただ、私にとって一番のハイライトは何といっても「対動物」!
正直、ここもアニメでやれるかどうかかなり心配していたので、ちゃんとやってくれて本当に良かったです。
ていうか、もしここがカットされてたらボロクソに言おうかと思ってましたよw
「ミス友引コンテスト」というネタは、ここが最大のキモだと思っていたので。

チェーンを振り回すアイパッチつけたクマとか、目元に傷があるライオンとか、不敵な笑いを浮かべるタイガーとかもう最高w
「協力は友引動物園様」も原作通りでしたね。
この辺、無粋な人たちのツッコミがあるかもしれませんが、あれはどう考えても普通の動物じゃないんでw
動物虐待といったクレームも無用ですw

あたるを始めとする運営委員は、ファイナリスト5人の「たくましい腕力」を見込んでの動物タグマッチを組んだわけです。
このムチャクチャ加減はうる星でしかありえないでしょう。
すなわち、もっともうる星らしい展開だといえます。
前回のヘビー仕様感想でも言った通り、「ミス友引コンテスト」は個人的にそれほど評価してる原作ではないのですが、この動物との戦いはかなり好きなんですよね。ここだけ評価してもいいくらいw

だって、あれはもう動物じゃないですからw 仏滅総番と同じようなものですよ。
あれらと対等に渡り合えることがうる星ヒロインであることの条件なんですね。それをあたるはわかっているんです。
彼女たちのパワーと知性を信じているからこそのマッチングだったんだと思います。

ただ、彼にとって唯一の誤算はランちゃんのこと。彼女が若さを吸い取ってしまったために、比較的「非力」な宇宙人二人だけで戦う羽目になってしまったわけです。
この辺、前回予選での握力検査が伏線になっていたりするのが面白いですね。

さて、ここからがBパートになります。

あたるがボディチェックと称してサクラさんの体にすりすりするところは、やはりセクハラが過ぎるということでカットされてましたね。そこであたるは当然鉄拳制裁を受けるんですけど、その時「妙だな…なんかいつもとパワーが落ちてるような…」と異変に気づくところが、妙にカッコよくて面白かったんですがw

戦うラムの表情は原作以上に激しさを増していましたね。虎にドロップキックをする際も、キバをむき出しにしていましたしw
どうだとばかりに満面の笑みを浮かべるところもすごくラムらしくていい。やっぱりアニメは表情が大事です!

その虎が全然効かんなあwとばかりに、ポリポリするところも好きw
おまえ、絶対虎じゃないだろw 着ぐるみに人が入ってるんじゃないのかw

必殺電撃かぶりつき!!の出し方もいいw
書き文字にも迫力がありましたよね。これぞアニメならではの表現といった感じで、原作では味わえない醍醐味がありました。
ラムの大きく口を開けた表情も迫力満点!まさに虎娘といった感じ。ていうか、あの牙丈夫ですよね。ボロボロになったりしないんだろうか。

かぶりついた後、ぺっぺっぺっとやるラムもよかった!ああいうオヤジくささがラムの魅力でもあるんですよ。
まあ、原作の吐き捨てるかのような軽い感じの「ぺっ」もよかったですけど。また、つまらんものを噛みついてしまったみたいなw

ていうか、ダメージ受けながらも必死でロープ際のアナコンダのところにタッチしに行く虎はいったい…w
完全にルールを理解してるところが最高ですw

サクラさんがアナコンダに組みし抱かれる(笑)姿に、なぜか芸術点がプラスされるのも原作通りw
あえぎ声が色っぽかったですねw
ここもちゃんとやってくれて本当によかったですよ。動物ネタのないミスコンなんて、牛肉の入っていない牛丼みたいなものですから!(本当は苦悶の表情を浮かべるサクラさんを見てアナコンダが「えっへっへ~~」とやらしい声をあげているところもやってほしかった気がしますが、まあそこは良しとしましょう)

タッチをしようとするしのぶを妨害するライオン、そして、レフリーのあたるがゴリラのパイプいす攻撃でノックダウンされるあたりはアニオリ。原作ではいきなりゴリラが乱入してサクラさんにキスを迫りますw あいつら、絶対単なる動物じゃねーw
そのあと、ゴリラに弾き飛ばされたしのぶはクマにれろっと舐められるんですが、そこはカット。とことんスケベエなやつらなんですw まあ抱っこされるだけでも嫌だと思いますがw

「見るにたえん!」と面堂が乱入するところは、原作だといつもの恰好で日本刀を構えてクマと対峙しようとするところなんですけど、ここでは謎の覆面レスラーに変身していましたねw てか面堂、意外といい体してんなw
ちなみに、あの飛び入りポーズはどうやらタイガーマスクが元ネタらしいです。
即退場も面白かったですねw パチパチパチと謎の拍手もシュールw

フォール体勢に入ったゴリラ(なぜフォールを知ってるw)にラムが助けに入るところはかっこよかったですね。
なお、技の電撃クロスチョップはアニオリでした。プロレスファンの目から見て、あれはどうなのか気になるところw
ラムに特殊技術点が入るところは、同時にサクラさんにも芸術点が追加されたんだけどなあw
このサクラさんが悶えれば悶えるほど芸術点が入るというネタが当時かなりのツボでしたw

竜之介が落ち込んでいるのは「俺のファーストキッスが…」じゃなくて、原作では「女なんかとキスしてしまった…」だったんですけど、さすがにそれはNG。
誰だってファーストキッスは大事にしたいものですし、ここの改変はごく自然に思えましたね。

リングポストに放り投げられてしまった竜之介に親父が「立て!立つんだ竜之介!」と叫ぶところは、あしたのジョーネタですね。マンガで読んでいた時は気づかなかった…
原作ではその前に「どっどうしたというのじゃ竜之介っ!!」と焦る親父の姿があったんですけど、カットされたのはちょっと残念かも。彼なりに娘のことを心配しているのが見れる貴重なシーンなので。

ラム一人が奮闘の最中、ランちゃんが助けを求めるところは好きw
状況自体は彼女の自業自得ではありますが、それでもラムちゃんに頼ってしまうランちゃんがたまらなくかわいいですね。

ランちゃんがライオンに逆エビ固め決められるところはアニオリ。
原作ではここでもキスを迫られるところでしたw 動物たちはなぜか美女軍団の唇を奪おうとするんですよねえw
でもランちゃんにとってはむしろ若さを吸い取るチャンスなんですけど、いくらなんでも動物なんかとキスできるかい!ということでw

なお、原作ではランちゃんに助けを求められるまでもなく、あたるはライオンを木槌で殴ります。
これはランちゃんがサクラさんやしのぶと違い、か弱い女性だということを知ってるから。(あと、キスを迫ったからというのもあるw)
今回、なぜランちゃんが助けを求める描写を入れたのかは謎ですが、まあアニメのあたるはレフリーの仕事を忠実に守っていたということなのでしょうw

そこからの「百合」展開(笑)は基本原作通り。ここも一部の人にとっては至福な映像だったのではないでしょうかw
サクラさんとランちゃんのキスに、校長ほか審査員が芸術点を入れまくるのも原作まんまw
こういうネタをちゃんと拾ってくれるのは本当嬉しい。

ただ、「なにをするんじゃ、このレズ娘!」はさすがにカットされてましたね。でも「なんなんじゃ、おぬしは!」で十分笑いのツッコミになっていましたし、問題なかったと思います。

しのぶに迫るランちゃんの顔wwwwww
今回一番笑ったシーンかもw
てか、なんでタコ唇やねんw キスじゃなくてもあんなん悲鳴を上げるわw
ああいうキャラの崩し方はいいですね。今回のようなナンセンスドタバタにふさわしい表現だと思います。

なお原作だと、あそこで温泉マークら先生が「いいぞ そこだ!!」「一気にいけーっ!!」と囃し立てるんですよねw
おまけに校長まで「しのぶ選手さからっちゃいけませんねえ!」とかw
この辺はまあ悪ノリすぎるきらいがありますし、カットもしかたないでしょう。

つぶされたクマの下で、ランちゃんがしのぶにキスするシーンもカットされていました。
でも、あえて見せない演出のほうが逆に粋だなと思いましたよ。
とりあえず、ランちゃんのたらこ唇が見れて満足ですw

「クマをかかえたその勇姿はさながら…」「さながら金太郎のごとしっ!!」はやってくれてよかったw
しのぶ=金太郎というのは、実は原作では前からあるネタなんですw ラムが金太郎をしのぶの弟だと勘違いする話があったりw
あたるがしのぶをこうやっていじるのも、その辺のことを知っているとなんだか深い意味があるような気がするから不思議ですね。
しのぶがあたるにキレてクマを投げるとこも好きw ある意味この一連の流れも、二人の微妙なコミュニケーションの一種と言えるのではないでしょうか。

逃亡する竜之介、追いかけるランちゃん、そこに竜之介シンパの女子が群がるところは原作通りでしたが、ラムがアナコンダを投入するところは普通に彼女たちの中に落としてましたね。原作だと、「おらおらおら!」と手に持ったまんま女子たちにけしかけてたりしていたのですがw
そして、ランちゃんと竜之介をそのアナコンダで縛って固定するという…
ラムのやばさというか無頼な感じがよく出ているシーンだったのですが、今アニメではそこまで振り切れなかったようです。

ランちゃんから若さを返してもらった竜之介は彼女ごとアナコンダを放り投げますが、原作だとあれはオヤジだったりします。「や~いや~い女とキスした~」なんて煽るからw
まあここも当然NGになるわけです。

その後、リングに全員勢ぞろいしたあと、動物たちは凶器を取り出す流れがあるのですが、そこもカット。
まあ、それも力が復活した彼女たちにはなんの脅威でもなかったので問題ないでしょうw
テンポも悪くなりますし、特に取り立てて意味のないネタですしね。

そのままラムの「いくっちゃ!」の掛け声を合図に、5人のクイーンたちが一斉に動物たちを空中に放り投げてぶつける姿は今回最大のクライマックス。
ラムやランちゃんがなぜか急に力持ちになったように見えたのは、まあご愛敬といったところでしょう。はじめから馬鹿馬鹿しいことこの上ない話なんですし、今さらそんなツッコミも野暮というものです。
ていうか、テンカウントなのね…(そこはツッコむのかよ)
5人が勝利の喜びを体全体で分かち合う姿は、謎の感動がありましたw

団体優勝オチも原作通り。今見ると、本当くだらねえなw(いや、昭和の時代からくだらなかったけどさw)
でも、くす玉からタイヤキが落ちてくる瞬間に「ラムのラブソング」が流れる演出は、さすがにちょっと震えました。
ある意味、あざといやり方だとは思いますが、それでもグッと来てしまったんですからこちらの負けですね。あれは最高の祝福の調べでしょう。

そこからの脈絡のないオールスター大集合はもちろんアニオリ。最後の最後まで、お祭り気分を盛り上げてくれましたね。
レイや弁天、おユキさんのみならず、スケ番3人娘に総番長、了子にトンちゃん、さらにはクラマ姫まで登場して「色男はおらんか~!」とはw もうすがすがしいまでの意味のなさw
令和の今にこんな昭和テイストの気恥しいノリを見せてくれるとは、なんだか逆にうれしくなりましたよw

ちなみに原作の終わり方は、サクラさんとしのぶの報復をくらったあたるはそのまま骨折入院、ベッドの中で札束を数えながら「リベート成金じゃ~~!」とウハウハという最低のオチでしたw
でも、ラムはそんなあたるを見舞いながらもタイヤキを食べながら「おもしろかったっちゃ~」と楽しそうなんですよね。
ほかのクイーンたちも、サクラさんなんかは「ばかにしおって…3万円程度のタイヤキで腹がふくれるか!」と斜め上の理由でおかんむりだったり、竜之介親子はタイヤキの大安売りで露天商をやっていたり、ランちゃんはレイさんに大量のタイヤキを食べさせに行ったりと、みんなそれぞれそれなりに楽しそうだったりするんですw
なんだかんだで最後はみんな幸せな笑顔を見せているのがうる星なんですね。

今回のアニメでは、そこからちょっとしたおまけをつけ足していました。
騒動から逃亡したあたるが校舎裏でリベートを数えるところは原作に準じていましたが、そこにラムが「すっきりしないっちゃ~!」とばかりに、リベートの入った封筒をあたるから奪い取っていましたね。

まあしかし、あの「事故チュー」は正直笑いましたよw
あそこまでわざとらしい(笑)ロマンスだと、逆に面白く感じました。その前に脈絡のないオールスター大集合を見せていましたからね。あの流れからして、意味のない「最終回」ぽさの延長なんだと思います。

構図的にキスしたと見せるあたりも意図的ですよねw そこから二人が瞳をうるうるしながら顔を赤らめるところまでは一つのネタみたいなものでしょう。

だた、そこからラムの「ねえ、うち、ダーリンのクイーンになれたっちゃ?」はネタではないと思います。
あれは前回22話「大ビン小ビン」を踏まえて、あえて意図的に入れたシーンのように見えました。
あそこで期待に目を輝かせてあたるに問うラムは、「大ビン小ビン」のラストで満面の笑みを浮かべるラムでしょう。
そして、目を泳がしながら返答に困るあたるは、あの時必死でラムを守ろうとした彼でした。

うまく言葉になりませんが、明らかに22話を一緒に乗り越えてきた二人のように見えたんですね。
ここで急に「意味」が生じたように感じたんです。

その後お約束として、あたるを追いかけるサクラさんとしのぶとのドタバタに二人の“いい感じ”はお預けとなるわけですが、そこでのラムの表情の変化がまた意味深でした。
いったんは不満そうに見せるんですけど、すぐに振り切ったかのような笑顔を見せて一緒にダーリンを追いかけるんですよね。
それは次の第2期を予感させるものでもありました。

小さくなっていく4人のシルエットから夕焼け空にパーンしていくところは、なかなかエモい演出でしたよ。


というわけで、令和の時代に新しくTVアニメ化された「うる星やつら」の第1期は無事終わりを迎えました。

この半年間、本当に毎日が楽しかったです。
色々不満も述べてきましたが、それも今となってはいい思い出ですね。
今回のアニメによって改めて「うる星やつら」という作品に出会えたことに、感謝しかありません。
そして、これからも騒々しい日々は続いていくんです。
まったく、なんて幸せなことなんでしょう!

さて、次の第2期は
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2024年になります。桜が舞っているところからすると、来年の4月から2クールといったところでしょうか。
てっきり今秋からだと思っていたのですが、意外と間が空きますね。

でも、私は逆に良かったなと思いますよ。
これで変に1期目を引きずらなくても済みますからね。来年にまた新たな「うる星やつら」がスタートするんだと考えたらいいんです。
ワクワクしながらああでもないこうでもないと予想する日々があと1年も続くんだと思うと、なんだかとっても楽しみです。

それでは、また来年お会いしましょう!
それまでどうか忘れないでくださいねw




●ヘビー仕様

前回13話のヘビー仕様感想でも述べてきたように、私は元々原作の「ミス友引コンテスト」をそれほど評価していませんでした。
その理由はいろいろあるのですが、結局のところ「これをうる星でやる必要があるのか」というのが一番大きかったような気がします。

バトルとか何とか大会というノリがどうも往年のジャンプっぽい雰囲気を感じずにはいられないんです。私はうる星をシュールなSFドタバタギャグだと思っていたので、いわゆる「王道少年マンガ」的な熱い戦いみたいなのは違うと考えていたんですね。
しかも5話にわたる長編ゆえに、毎回扇情的な「引き」で読者の気を引く構成になっているわけです。1話完結型の読み切りギャグマンガとして、それはある意味「堕落」にすら感じました。

もちろん嫌いではないというか、個々のネタでは好きなものもたくさんあります。ライト仕様でも触れた「動物ネタ」なんかはその最たる例ですね。
そういった意味で話としてダメというよりかは、構成というか「スタイル」が受け入れ難かったのかもしれません。

なので、第1期の「最終回」が「ミス友引コンテスト」だと知った時は正直落胆しました。

昔からファンの間では人気の話でしたし、派手な演出でお祭り気分を盛り上げることもできるので今回の締めとして選ばれたのも理解はできるんですけど、どこか腑に落ちない思いがあったんですね。
しっかり考えた上でのシリーズ構成というより、なんかノリで決めたんじゃないの?という疑いがなかったといえば嘘になります。

しかも、そもそもがネタ的にNGを喰らいそうなものが多いですからね。ミスコン自体がコンプラ的にどうのと言われかねない世の中で、さらにチンパンジーの知能テストだの、水着へのいたずらだの、動物との戦いだの、果たしてやれるのかと。
変にスポイルされて「お上品」なコメディにされることを恐れていました。

で、今回。
改めて見てみて、まず「アニメ映え」する話だなと思いました。とにかくアニメの面白さを存分に感じましたよ。
本編の「うる星やつら」とは、少し違うかもしれません。キャラ同士がコンテストという名の下に熾烈な戦いを繰り広げる展開は、本来の「うる星」の笑いとは相容れないものがあるかもしれません。
でも、本筋から少し離れたところにあるからこそ面白いものも確かにあるんですね。

考えてみれば、原作でも本筋とは違う時空で繰り広げられる「番外編」がありました。
「平安編」(コミックス8巻 PART6~8)や「宮本武蔵編」(コミックス13巻 PART1~3)といったシリーズでは、ある種パラレルワールド的な世界でうる星のキャラが自らを演じる形で成立していました。いわゆる「もしもシリーズ」みたいな面白さがそこにはあったんですね。あたるとラムが平安時代にいたら…みたいな。

今回の話を通して見てみて、そんなことを思いましたよ。これは「もしもシリーズ」みたいなものなんだと。
もしもラムやあたるが「ジャンプ的な世界」でバトルを繰り広げたとしたらという一つのネタとして、とても楽しい時間を過ごさせていただきました。

当初私は、第1期の「最終回」には「見合いコワし」(コミックス9巻 PART7~10)が最適なんじゃないかと思っていました。
ラムが星に帰って見合いをするという話を聞きつけたあたるがラム奪還を目指して鬼星へと乗り込むというこのシリーズは、最初のクライマックスに相応しいと考えていたからです。何より、あの「君去りし後」以降初の「ラブ」回ですからね。
非常に重要性の高い話で、一つの区切りとしては相応しいんじゃないかとずっと思っていました。

しかし私は、今回の「最終回」を見て考えを改めました。
今の時点で「意味のある」話をやることはないんだと。

考えてみれば、「見合いコワし」という話はあたるとラムの話なんですよね。友引高校の連中やラムの幼なじみたちも関係ない話なんです。
「うる星やつら」の“ら”の部分が希薄なんですよ。本当の「最終回」ならともかく、「かりそめ」の段階であたかも続き物のように第2期への期待を促すのは逆に違うかなという気がしてきたんです。
ストーリー物ではなく、あくまでギャグなんですから。

今回のオールスター大集合+ラムとあたるの「ちょいラブ」構成は、なんでも旧TVアニメ版「うる星」での最終回「オールスター大宴会!うちらは不滅だっちゃ!!」へのオマージュだという見方があるようです。
なるほど、言われてみれば似ているかもしれません。

あれも原作の「アマテラス宴会」(コミックス11巻 PART3)というまったく意味のないシュールなドタバタ回をもとに、半ば無理やりな形でオールスター大集結をやりましたからね。しかも、最後は唐突にラムとあたるのキスシーンで終わるという視聴者唖然の代物でした。当時、私も開いた口が塞がらない思いをしたものでしたよ。
ただ、あの最終回はまだ原作が完結していない時期での制作であり、アニメの方だけ一足先に終わらせなければならない状況だったわけで、同情の余地は多分にあったと今では思います。

いずれにしても、前回のアニメ「うる星」は消化不良のままで終わってしまったんですね。
そういった意味で、今度こそTVアニメシリーズとしてしっかり終わらせるために、一度「仮の最終回」を作る必要があったんじゃないでしょうか。
オマージュというより、前回の「最終回」はあくまで「かりそめ」であり「つなぎ」なんだよということをここではっきりさせておきたかったんじゃないかと。
そして、本当の「最終回」はこの先にあるんだという、それはある意味、令和スタッフの決意表明のように感じました。
だからこそ、「意味のない」ドタバタ劇に終始する意味があったんだと思いましたね。

それにしても、本当にいい「最終回」でしたよ。
5話にもわたるシリーズをいったいどう30分にまとめるのか注目していたんですけど、とてもうまいことやったなと思います。
予備選を前話のCパートで軽くまとめ、本選を30分1話でがっつり扱うというアイデアは見事としか言いようがありません。
それもある意味、「予備選」だけで終わってしまった旧アニメに対する弔合戦的なニュアンスもあって、「本選」への熱い思いが感じ取れましたね。

それでもまだ4話分を30分(実質20分)にまとめる必要があるわけですが、そうなると当然どのエピソードを削るかという話になります。
ただでさえ、難しい判断が求められるネタが多い中、今回のスタッフは最良といっていい選択をしました。

そう、ランちゃんのラムの水着への細工や、竜之介と親父のビキニをめぐる場外乱闘をカットする一方、チンパンジーの知能テストやわんこラーメン、そして女軍団対動物軍団というネタを残したんですね。
正直、このチョイスだけでも満点あげてもいいくらいですよ。
いろいろ面倒くさい現代のコンプラ対策にも対応する一方、このシリーズにおける一番大事なところは曲げずにしっかり守ったのですから。

結果的に詰め込み感や間延び感もなくなり、原作の一番面白いところがテンポよく展開されていたと思います。
長期シリーズをアニメ化する上で、お手本になるような構成だったのではないでしょうか。


何度でも言いますが、意味のないことには意味があります。
ただ意味がないのではなく、考えた上で「意味がない」ことを選んでいるんですね。

それは、最後のあたるを追いかけようとする前のラムの表情にも表れています。
あたるの「答え」を聞くことができなかった彼女は一瞬不満そうな顔を見せますが、すぐに納得したかのような笑顔を見せますよね。
あれは彼女なりに考えて、「ま、いっかw」と結論づけたんだと思うんですよ。つまり、今はまだ「なんかすっきりしない」状態で一緒にいようと彼女自身が選んだんです。

私には、あのラムは「ゴール」前の彼女に見えました。もしくはすでに「ゴール」しているのに、あえて「ゴール」前を装うことを決意したかw
いずれにせよ、ラムもあたるも本当の「最終回」は選びませんでした。
すなわちそれは、第2期への予告を兼ねていたのかもしれません。

というわけで、第2期は
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2024年春頃になります。
私もてっきり今年の秋くらいからかなと思っていたので、半年も後ろ倒しになるとはちょっと予想外ではありました。

でも、かえってよかったんじゃないですかね?
第1期が10月から3月の秋〜冬でしたから、第2期が4月から9月の春〜夏になるほうが季節的にバランスが取れていますし。できれば、2期ではちゃんと季節感を出して欲しいものですw

まあとにかく、まだこのお祭りは続くんだと思うとなんだかワクワクしてきますよ。本当にこの半年、楽しかったですからね。
40年の時を超えて、まさか今の時代に改めて「うる星やつら」にハマるとは思ってもいませんでしたw
これ以上の幸せはないですね。
残りの人生、「うる星」に捧げることを私は惜しみません。まさに一生つきあっていく相手だと思っています。

これをご覧になっている皆さんとも、ご一緒できれば嬉しいです。

それでは、また来年!
(なお、近日中に「第1期」を総括した記事を更新する予定)


…ていうかやっぱり、今後も定期的に「うる星」について何かしら発信していくつもりですので、どうぞよろしくw


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tag : うる星やつら高橋留美子

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comment

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みんなでわちゃくちゃの多用はどうかと思います

更新お疲れ様です。

わたモテが今までにないほど更新頻度が落ちているのでテンションがかなり低いうえに、足の傷ですが抜糸が終わったのに一応また来院と言われてかなりきついです。


今回はですねーところどころは面白くはあったけど、ここまでアニオリにするなら別の話にしたらいいじゃないのと感想記事読んで思いました、竜之介のビキニの部分はだいぶ改変したなって朧気な記憶はあったのですけど、ただここまで本筋変えるくらいなら、エピは限られているのだしなんとも言えん気分でした。



最後のほうであたるとラムのとってつけたようなラブコメとか(アニオリか原作通りかわからんですけど)弁天とかクラマ姫の乱入とか、あたるが委員長止める回でも出てきていて、そう何度もしちゃいかんだろというくらいです。


このアニメに対する感想もですね、1クール目のほうがまだよくて2クール目はあまりいいなと思う回が少なくなってきているなと、ネットだと逆なのですが、まあ私の感性がダメなだけでしょう。23話の中で一番好きなのはプールの妖怪の話でしょうね。


私は結局はうる星やつらには色気や大騒ぎの類より、ナンセンスギャグのほうが好きなのかもしれません、ラブコメ部分も決して嫌いじゃないのですけど、なんだろうなーとりあえず全キャラ出せばいいじゃんみたいなのは、クラマ姫なんか原作と違ってアニメじゃあまり存在感なかったし、すごい引っかかるんですよね。


文句ばかりでしたが、なんやかんや次のクールは期待していますので、自分の好きな話が選ばれることを望んでいます。ではまた。

更新お疲れ様です
あれ?間に合わないと言っていたのに早いw 熱の入れ方が随一ですね。

>ああいうシステムだったっけ?
本来は一人ずつ違う物を当てる筈ですが。チーム戦ならともかく。早い者勝ちというのも妙な話ですしお互いの手が触れ合って邪魔で仕方ないです。

>一番のハイライトだったことでしょうw
それはどうかな?カン⭐︎コーン
ネタはさておき、なんの感情も情緒も無しにされてもくるものはないかなぁ。それの何がウケてるかと言えば一番は女の子同士特有のポワポワとした空気感ですから。恋愛抜きの情熱的エロスも今回のには当てはまりませんし。そんなに喜ぶ人もいないと思います。
そちらがうる星ガチ勢なら、こちらもガチ百合として語らせて貰いましたw この言い方だと私がそうみたくなってしまいますがw


>「ラムのラブソング」
あ〜なんか聞き覚えあると思ったら。今回のアニメでは使われてますか?ないとしたら何処かで無意識に聞いた事があるのかな。これは確かに嬉しい演出だというのは伝わってきますよ。

>なんだかんだで最後
私もこういうベタなのはいいと思います。「俺たちの戦いはこれからだ!」みたいで。実際これからなわけですし。
私としては秋くらいにやってくれた方が良かったですけどね。多分、キャラの名前くらいしか覚えてないでしょうからw

コメント返信その1

コメントありがとうございます。まとめての返信にて失礼しますね。


>かわずやさん

わたモテに関してはしょうがないですよ。こればっかりはファンとしては見守るしかないですからね。焦らずゆっくり待ちましょう。
足の傷はやっぱり抜糸のあとの経過を見ておいた方がいいんだと思いますよ。あまり気にしないことです。

> ここまでアニオリ
いや、そんなことはないでしょう。基本原作に準じていましたよ。改変というか、エピソードの取捨選択が非常にうまかったという印象でしたね。今の時代に「ミスコン」をやるならこれだという見本みたいな話だったと思います。正直、竜之介の乱闘部分は原作においてもそれほど必要ない部分だと思っていたので、私にとってはベストといっていい出来でしたね。

最後のあたるとラムはもちろんアニオリですよ。感想内で書いた通り、原作のオチは骨折入院したあたるがリベートでウハウハなのと、ラムがタイヤキ食べながら「おもしろかったっちゃ~」ですw
今回は意図的に「意味のない」要素を追加していたわけですし、あたるの引退とはまったく違うと思います。
あくまで「かりそめの」最終回ということを前面に出したかったわけですから。

1クール目のほうがよかったというのはちょっと意外な意見ですね。
私に言わせれば、2クール目に入ってからどんどん尻上がりに良くなってきた印象しかないのですが。
でも感性がダメってことはないでしょう。7話は当然ベストといえる回でしょうし、あれを評価されているんですから。

ていうか、それを言ったら私なんかどうなるんですかw 世間的に評価が低い6話とか2話を1クール目のベスト3位と4位にあげているんですよw
でも私は自分の感性がダメなんて思ったことはありません。今でも自信を持って6話は最高だと言ってやります!
かわずやさんもどうか自分の感性を信じてあげてくださいよ。

まあでも、2クール目は13話のヘビー感想でも言いましたが、比較的ドタバタ系に偏っていた感じはありますね。
かわずやさんは買い食い大戦争に代表されるようなわちゃわちゃした話が苦手なようですから、そういった面も影響したのかもしれません。

ただ、今回のアニメで私が面白いなと思うのは、個人的に原作で評価が比較的低かった回ほど面白く感じとれたことなんです。
今回の「ミス友引コンテスト」もそうですし、14話のトンちゃんの話や18話のルージュマジックなんかもそうですね。
一方、原作で私好みだった「酔っぱらいブギ」なんかはどこか物足りなかったりして、ある意味逆転現象が起こっていたんです。それってすごく面白いし、作品の楽しみ方を広げてくれたような気がするんですね。
そういった意味で、第2期はむしろ自分の中であまり評価の高くない話こそ見てみたいなと思っています。

第2期でかわずやさんの好きな話が選ばれるかはわかりませんが、もしかしたら自分が今まで気づかなかった面白さに出会うこともあるんじゃないですかね?
今度の令和うる星はそういった可能性を秘めた作品になっていると思いますし。
なので、第2期もぜひ一緒に楽しんでもらえるとうれしいです!


>不知沙さん

> 間に合わないと言っていたのに早いw
日曜日中には間に合わないということですよw あの時点で7割くらいは出来ていたんです。
ただ、浮かれたように書き進める中で方向性を失っている感覚があったんで、いったん冷却期間を置こうかなと。
結果的にそれがよかったんでしょう。月曜にはあっという間に書き上げていました。

> 本来は一人ずつ違う物を当てる筈ですが。
ですよね。よかった、あれじゃゲームとして成り立たないんじゃないかと思っていたのですが、私だけじゃなかったんですね。

> こちらもガチ百合として
これは素直にごめんなさいですね。(素謝)
その辺の感覚はよくわからないままに適当にネタとしてフッてしまいましたw
理由も納得です。確かに中身がないものを機械的に見せられても心は動きませんよね。

> 今回のアニメでは使われてますか?
歌入りはここが初めてですけど、BGMとしては何度も使われていますよ。13話の「買い食い大戦争」のラストでも流れていましたし。
ちなみにあれは昭和のオリジナルではなく、ブルーレイBOX第1巻の特典CDに収録されている上坂すみれさんのカバーバージョンになります。
あざといやり方だとは思いますけど、やっぱり来るものがありましたね。

> 私もこういうベタなのはいいと思います。
ですよね!
これで本当に終わりというならふざけんなとなりますが(昭和のうる星ではまさにそれだった)、ここから続くわけですから。次への期待がつのる“最終回”だったと思います。

> 秋くらいに
まあ私もそう考えていましたからね。ツイッターを見てもほとんどの方が秋じゃないんだという反応でした。
でも、1年空くことでまた新鮮な思いで見れるんじゃないかと思いますよ。続きものというより、新作として。
確かにその間に内容を忘れてしまうこともあるでしょうけど、たぶんその前におさらいの意味で再放送とかやってくれますよ。もしくは年末辺りに第1期一挙放送とか。

ていうか、忘れることのないようにこれからもうる星記事を発信しますからw それを見て復習してくださいw

No title

更新お疲れ様です!
令和うる星2クール目、最終回、良かったですね! 本当、私もどうしてこれを節目の大切な前半最後のエピソードに持ってきたのか疑問でしたが、実際に放映された内容を見て、唸りました。アニオリを含めて、本当に完成度が高かった回だったと思います

もっとも、全員集合のわちゃわちゃENDのエピソードにしては、ほぼ終始ランちゃんが全部持ってったような気もしますがw あのアニオリの変顔は面白すぎますね。総じて、このスタッフならとますます後半3/4クールへの期待が高まりました。来年かぁ…

ともあれ、改めて、毎回の更新お疲れ様でした。いろいろ私が気づかなかった視点もあり、お陰様でより一層、令和うる星を楽しめたような気がします

なお私的なベストエピソード5は

・1位 惑星教師CAO-2(21話A)
・2位 決戦!!友1クィーンコンテスト(23話)
・3話 失われたモノを求めて(20話)
・4位 住めば都/生ゴミ、海へ(7話)
・5位 トLOVEル・レター(14話)

といったところです

後日、この前半を総括されるということで、そちらも楽しみにしています
では!

p.s.
「私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い! 」
3巻途中まで読みました。面白いです。面白いのですが…救いがなさすぎません!?
時折こちらのトラウマもチクチク抉ってきて、読むのがツラくなるときがあるのですが…これが延々続くのでしょうか!!??

Re: No title

>yoshikiさん

おお、yoshikiさんもなんで最後にこれ?と思っていたんですか。でもだからこそよけいに唸らされたというか、納得感がありましたよね。本当に素晴らしい「最終回」だったと思います。

ランちゃんのあのキス顔はやられましたねw 基本原作通りなんですけど、要所要所でああいう遊びを入れてくるのが令和うる星の特徴かなという気がします。2クール目になってから余裕が出てきたというか、スタッフも楽しんで作っているのが伝わってきますよね。
1年空くのは確かに長いなとは思いますけど、逆にいい充電期間になるんじゃないでしょうか。

こちらこそ、毎回ご覧いただいてありがとうございました。私の感想が少しでも令和うる星を楽しむ上でお役に立てたのなら、こんなうれしいことはありません。

ベスト5はなるほど、見事にここ最近のエピソードに集中していますね。本当、尻上がりに面白くなってきたのは私もひしひしと感じましたので納得のランキングかと思います。

私のベスト5は…
いや、ここではやめておきましょう。
近いうちに第1期のまとめ記事を書くつもりなので、そちらで発表しますね。
少なくとも4月中にはアップしますので、どうぞお楽しみにしてください!

> p.s.
> 「私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い! 」
おお、読んでくださっているのですね。うれしいです。
3巻4巻くらいが一番ハードモードなので、そこは耐えてくださいw
でも大丈夫、その痛みは報われます。
是非8巻まで頑張ってください。きっと耐えに耐えた甲斐があったと、感動に打ち震える時がやってくるでしょう!

フレンズの大半は関西民だったよね

> でも、1年空くことでまた新鮮な思いで見れるんじゃないかと思いますよ。
https://twitter.com/Tpzleader/status/1642657040547082240
> 続きものというより、新作として。
https://twitter.com/YUINALU0305/status/1642878091973505026
> 確かにその間に内容を忘れてしまうこともあるでしょうけど、たぶんその前におさらいの意味で再放送とかやってくれますよ。
https://twitter.com/Route438/status/1642530376412459010

Re: フレンズの大半は関西民だったよね

>通過気取りさん

あれ、随分お久しぶりですね。お元気でしたか?
お友達(ですよね?)の荻野四季さんにも、たまには顔を出すように言ってあげてください。

> > でも、1年空くことでまた新鮮な思いで見れるんじゃないかと思いますよ。
だから、なんで関西だけなんだ。こっちだって昭和うる星を見たいですよ。正直ほとんど忘れてますし。

> > 続きものというより、新作として。
別に昭和でもポロリがOKだったわけじゃないですけどねw あれはゲリラ的に通してたやつだったらしいですよ。

> > 確かにその間に内容を忘れてしまうこともあるでしょうけど、たぶんその前におさらいの意味で再放送とかやってくれますよ。
昭和のデッキがまだ現役なのが衝撃的だわw こういう人は本当に尊敬の念しかありませんね。
でもやっぱりダメだったのか…テープはもう生産してないでしょうし、難しいでしょうね。
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ぬるく切なくだらしなく。 オタクにも一般人にもなれなかった、昭和40年代生まれの「なりそこない」がライトノベルや漫画を主観丸出しで書きなぐるところです。 滅びゆくじじいの滅びゆく日々。 ブログポリシーはこちら

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