新TVアニメ「うる星やつら」第19話のどちらもあまり中身のないライト&ヘビーのハイブリッド感想
※このたび36年ぶりに新しくTVアニメ化された「うる星やつら」。自他共に認める高橋留美子主義者である私なりそこないが、これから毎週視聴した感想をざっくり語っていこうと思います。アニメの感想は慣れていないのであまり深堀はしません。基本原作ガチ勢ですw
(私の新アニメ「うる星やつら」への思いはこちらとこちらで。)
今回は今までで一番原作に忠実だったかもしれません。
AパートBパートともにセリフの一字一句変わらないところが目立ち、アニオリを探すのに苦労したくらいでしたw
ただ、それにもかかわらずAパートとBパートでけっこう印象が違いました。簡単に言うと、圧倒的にAパートの「魔境!戦慄の密林」の方が面白かったですね。
17話ほどではありませんが、評価にかなり差がつきました。
点数的には、Aパート「魔境!戦慄の密林」が9.5点、Bパート「酔っぱらいブギ」が8.5点でしょうか。トータルとしては9点くらいにしましょう。
面白いことに、原作ではやっぱり「酔っぱらいブギ」の方が個人的には好きなんですよ。それなのに、アニメだと「魔境!戦慄の密林」に軍配が上がるんですよね。
どちらもほぼ原作通りなのにここまで受け止め方が変わるのかと、逆にそれが興味深くも感じられました。
その理由は追々見ていくとして、どちらもいわゆる「サービス回」的な要素があるというのが面白いですね。そして、そういう回こそほぼ原作通りというw
まあ、1話からしてセクシーなシーンがあったりするわけですし、その辺もうる星の魅力の一つでしょう。
ただ、それにもかかわらず、あまり煽情的にはならないのもうる星の特徴かなと思います。
そこはギャグマンガとしての乾いたテイストが大きく影響しているのかもしれません。
というわけで、まずは「うる星やつら」第19話のライト仕様感想から行きましょう!
●ライト仕様
アバンがないのは6話以来2回目でしょうか。
その代わりに今回は久々にCパートというか、次回予告編が入っていました。
Cパートは新キャラ予告という意味合いが強かったりするのですが、2クール目ではとんとご無沙汰でした。テンちゃんや竜之介の時もありませんでしたからね。そう思うと、なんだか1クール目に戻った気分かもw
ただ、テンポや演出は間違いなく2クール目のそれでしたね。
というわけでAパート。
南極ダコを見に行くまでのパートは完全アニオリになります。
面堂家の上空から見た形が五稜郭ならぬ、八稜郭になっていましたw あれはやっぱりタコの足を模しているんだろうかw
で、その後すぐにひょっとこの家紋。ああいう、わかる人だけニヤリとできるセンスは好きですねw
季節感は相変わらずよくわかりませんが、みんなの私服がそれぞれ微妙にダサいのがまたいいw 気取っていないというか、普段着のまんまという感じが逆に好感が持てますね。ていうか、面堂もあんなファミマカラーみたいなセーターを着るんだなw
面堂が大量のタコを飼っているという設定は、14話の「トLOVEル・レター」で紹介済ですね。
タコたちがいちいち面堂の言うことに頷くところがかわいいというかムカつくというかw ちゅーちゅーw
しかし、ひょっとこの家紋がタコに瓜二つだからというのは原作では明言されてなかったと思う…あれは今回のアニメオリジナル設定なのではw しかもタコを幸せの象徴とかw
タコとタコツボを合わせながら「ありがたやーありがたやー」と黒服たちがやるところなんて、あまりに馬鹿らしくて笑ってしまいましたよw
後、うっかり「かわいいわよ」と褒めたばっかりに、面堂にタコ同志(?)扱いされそうになって戸惑うしのぶがかわいいw というか面白いw
で、南極ダコを見に行くところから原作は始まるわけですが、南極ダコ・松千代の色が青なのはびっくりしました。旧アニメだと、他のタコ同様赤だったはずです。
原作は白黒マンガなので色の設定は不明ですが、この改変は面白いですね。確かにあれは非常に珍しいタコに違いないw
あたるたちは普通のタコじゃねーかと言ってましたが、青色をしたタコなんて見たことねーぞw
みんなにけなされて傷心のタコにラムが寄り添っていましたけど、あれはアニオリです。あたると面堂たちがいがみ合ってる中、彼女だけは松千代を気にかけているのはちょっとグッときますね。まあけっきょく逃がしてしまうんだけどw
熱帯温室に向かうところでサブタイの「魔境!戦慄の密林」と出るのが素晴らしい!
なんか昔の川口浩探検隊を思い出しますw
男子生徒3人が欲しいものを考えているシーンは、最初コースケは「現ナマ」と言ってるのかと思ったんですよねw
いやいや現ナマって素人が口にする言葉じゃねーぞとツッコみたくなったのですが、どうやらあれは「けん玉」だそうですw なんだそれ、もっとわけわからんわw
メガネ(サトシ)は「ラムさんとのツーショット写真」でしたが、あれは旧アニメへのオマージュなんでしょうか。メガネといえばラムさんでしたからね。
でも「ラムさん本人」じゃなく、写真というところが奥ゆかしいw その辺、令和のメガネの方が紳士なのかも?
ていうか、そんなの面堂にお願いしなくてもラム本人に頼めばいいような気がするがw
なお、原作では「オーディオ」「あんま機」「信楽焼きのタヌキ」でしたw(実は信楽焼きのタヌキマニアの男子生徒がいるのだw)
蛭がぼとぼと落ちてくるシーンはなかなか生々しかったですね。正体に気づくまでにタイムラグがあるところもなんだかリアルでした。
ワニは原作にはいなかったな。ていうか、あれはすぐに気づきそうなものですけどw 突然出てきたわけでもないですし。
なお原作では、テンちゃんも同行していて、あたるがそれを火吹き役として動物たちを撃退するのですが、ここでは彼はいなくて、ラムの電撃のみになっていましたね。
正直、この回におけるテンちゃんの存在意義は、ここでの動物撃退くらいしかなかったので、これはいい改変だったと思います。
松千代の潜伏シーンはなかなか緊迫感があってよかったです。
で、コースケの元にラムたちがかけつけたときの血塗られたような赤。
あれもアニメならではの演出でうまいと思いましたね。原作だと白黒なのでそのままで血かと誤認させることができますが、あそこで最初からスミ色を見せたら台無しになるところでした。松千代の青といい、カラーを上手く使っている印象ですね。
黒服たちがタコにやられてぶら下がっている光景もいい補足でした。おまけにタコにつけられたキスマーク(?)w
あたるたちが偽の松千代として捕まえた動物たちですけど、原作では「あるまじろ」「おらうーたん(こども)」「たるしあ」という注釈が付いていましたw
メガネ猿をたるしあと表記するのがるーみっくぽくって好きだったんですけどねw
しのぶたちの叫び声をきいて、おらうーたん(こども)を背負って駆けつけるあたるがいいw
で、一緒に驚くおらうーたんw
ああいうちょっとした演出がすごく楽しく感じられました。
原作だと一貫して無表情だったおらうーたん(こども)ですけど、アニメとしてこういうプラスアルファは大切なことのように思いますね。
あたるが松千代の攻撃を華麗によけてラムを助け出そうとしたところはアニオリ。原作だとあっさり捕まりますw
ちょっとはかっこいいところを見せようという狙いがあったのでしょうか。
吸盤でハンマー攻撃が効かない感じもアニメならではの面白さですね。
竜ちゃんのサービスシーン(笑)に対して、棒読みに「やめろー」「ひどいことをしやがってー」「これ以上の狼藉は俺が許さんぞー」はアニオリですね。
原作だと、そんな建前もなんのその、普通に「がんばれ松千代~!」「一気にいけ~!」と直接けしかけていましたw
一応令和時代のコンプラとしては、本音と建て前をしっかり使い分けることが求められるのかもしれませんw
しのぶの「私は清純派なんだから!」宣言はちゃんと原作通りやってくれてよかったw 旧アニメだと、確か無残にも松千代に剥ぎ取られてしまうんですよねえ…(誰ですか、そっちの方がよかったと思ってる人は)
でも、松千代の「そうですか」は原作通り足に書いて欲しかったかな。本体じゃなくて、触足がそうですかと退く感じが面白いと思うんですけどねえ。
でもまあここは、しのぶが自分を清純派だと思ってるのが一番の面白ポイントなのでいいかw
最後、ラムが円ワイプの時に何といってるかよくわからなかったんですけど、原作ではコースケが最後に「おー美しい情愛だな~!!」と言ってるので、たぶん「情愛だっちゃ!」でしょうか。
これで締めるというセンスもよくわかりませんが…
一瞬、「ちゅ~愛」というダジャレなのかと思ったw
Bパート。
冒頭のチェリーとこたつねこと一緒にいるテンちゃんはアニオリですね。原作ではいきなりテンちゃんが当たり前のように教室にいるところから始まります。
あまり必要のない場面のようにも感じますが、アニメはまだテンちゃんメインの話をほとんどやっていませんし、彼がいつも教室に入り浸っているという設定がまだないので、それへの補強処置なのかもしれません。
暇だからって、あたるにちょっかいを出しに行くテンちゃんw
梅干しを物欲しそうにしてるところは子どもぽくてかわいいですね。
同じツンデレ同士からか、すぐに食いたいんだろとわかるあたるもいいw
で、あっさりぱくっといくテンちゃんw
彼のまだ幼い感じがよく出ていて、すごく好きなシーンです。
テンちゃんが酔っぱらうと髪がオレンジになるとは。ここでも色の演出が見事に生きていますね。
あと、ラムの「また」テンちゃんにいたずらしたっちゃね!というセリフが地味に好きだったりしますw
しょっちゅうこういうやり取りが繰り返されているんだろうなあと想像してはニヤニヤしてしまいますね。
世話の焼ける子供が二人できたような感じでしょうかw
で、テンちゃんの炎を浴びても、自分よりも弁当を心配するあたるw
さらに人の梅干しを何のためらいもなくあ~んさせて、そしてそれを口にするラムw
この辺の警戒心のなさがラムなんですよね。まああたるを信用してるといえばそうなんでしょうけど。
でもちゃんと「すっぱー」と感じるんですよね。
そこはちょっと不思議で、鬼族の味覚はいったいどうなってるんだろうとは思います。前回は「地球の食べ物は味がしない」と言っていましたが、酸っぱさだけは感じるんでしょうか。
ていうか、あれは何の証明にもなってないですよねw
梅干しで酔っ払うかどうかなんて話ではなく、そもそも誰もテンちゃんに梅干しを食べさせたところを見ていないのですからw
あくまであたるが酒を持ち込んで飲ませたのではないかという疑いなんですけどw
ラムは酔っぱらうと髪が赤くなるというのはアニオリ。というか令和版うる星の解釈ですね。旧アニメでは髪の色は変わりませんでしたから。
これはビジュアル的にもわかりやすいですし、より色っぽく見えるいい改変だと思います。
ていうか、赤い髪の女性ってセクシーに見えますもんねw
酔っぱらってふらふらしてるラムは、なんだか普通にお酒で酔った女性のようでもありました。
制服を脱ぐシーンは、原作だと胸元を開けて襟元のリボンに手をかける場面があったんですよ。そこになんともいえない色香が漂っていたんですけど、今回はいきなりすぱっと脱ぎ捨てるだけで、そういう仕草がなかったのが残念でしたね。なんだか無粋に見えました。
後、あっけらかんとし過ぎ。笑顔で脱ぐよりももっと目が座った感じで脱ぐのがいいのに!(個人の見解です)
いずれにしても、もうちょっと脱ぐシーンをしっかり描いてほしかったですね。
健康的ではありましたがエロさに欠ける印象でした。まあそういうふうに描いたんでしょうけど。
しのぶたちが「ばかみたい!なに興奮してんのよ!」「ラムのいつものスタイルじゃないの」というセリフは原作まんまですけど、本当わかってないなあ~と感じてしまいますw
姿かっこうの問題じゃないんです。
脱ぐという行為、しかも教室で制服を脱ぎ捨てるというそのシチュエーションに興奮するんですよ。
たとえ、制服の下がブラウスやシャツだとしても男は喜びを覚えることでしょう。
ましてや、いつものトラジマビキニに加えて足元はソックスと靴を履いているんですからね。
この日常と非日常とのアンバランスさに我々はロマンを見いだすのだ!
とどのつまり、「酔っぱらいブギ」はこのシーンのためにあるといっても過言ではないんですよ。(断言したぞ、こいつ…)
それだけに、ちょっと色気が足りないように感じたのは至極残念でしたね。
なんかあっけらかんとしてるというか、健康的過ぎるんだよなあ…(あくまで、個人の見解です)
あでも、ダーリン…と目が定まらないラムはなかなか色っぽかったです。
さすが上坂さん、こういう演技はお手の物なんでしょうかw
本当に酔っぱらいながら収録してるんじゃないかと思うほどでしたよw
「うちは酔ってないちゃーー!」の豹変ぶりが最高でしたね。
「梅干し早く出すっちゃー!!」の後にサブタイが入るのは、Aパートに負けないくらいに絶妙にいいタイミングだったと思います。ロゴのデザインもポップでしゃれていますし、今回は全体的にカラーの使い方がうまかった印象がありますね。
しかしこのクラス、弁当の梅干し率高いなw これも昭和ならではの光景でしょうか。
今時、日の丸弁当とかわかりませんよね。ていうか、今の子って梅干しとか食べるのかな…
それにしても、梅干し一つであれだけ酔うというのは体質的にアルコール(?)に弱いということなんでしょうか。
子どものテンちゃんと同じくらいに弱いのかなという印象を持ちますね。
まあいずれにしても、いいお酒じゃないわなw 非常に厄介な酔っぱらいだなと思いますよw
しかも、典型的な笑い上戸というか陽気になるタイプかと思いきや、急に「ダーリンはうちよりテンちゃんが大事だっちゃーーっ!!」となるしw
情緒不安定で感情の浮き沈みは激しくて、しかも話の要領が得ないとなると、もうお手上げですよね。
…でも、すっごくラムらしい酔い方だなとも思います。
「裏切者~っ!」と荒ぶるラムから隠れるあたるは、もうちょっと動揺してほしかったです。
原作だとむちゃくちゃビビってるというか、おののいている感じなんですよ。あれがよかったのになあ。
あと、男子みんながテンちゃんの炎の盾になってサクラさんを守っていましたけど、原作だとあれはあたるだけだったんですよね。(他の男子はサクラさんを伏せさせるなどしていた)
そこはある意味、あたるの男としての見せ場だったんですが…
チェリーの焼酎は「吹きかければ治るじゃろ」だったんですが、それは衛生的にヤバいのか、「消毒してやれ」に変わっていましたw
あと、サクラさんが焼酎を口にするところも「毒味」になっていましたねw あれはちょっと強引な気がするw
原作では「口うつし!」から、サクラさんがそれを避ける意味でぶーーーっと噴いて、それをあたるたちがれろれろ舐めはじめるところだったんですよw
で、そこにラムが通りかかって、「ダーリンのばか~~っ!!こんなものうまそうになめて~~っ!!」だったんですけど、そこは思いっきり改変されていました。酒ツボを持って「うちよりこんなものがいいのけ?」になっていましたね。
やはりこれも衛生的にというか、変態的過ぎてNGだったのか……
「ダーリンなんか死んじゃえ~!」からの、「よかった、ダーリン生きてたっちゃね~!!」の流れは好きw
こういう支離滅裂な感じは酔っぱらいらしいというか、ラムらしいなと思ってしまいます。
最後、騒動が収拾しないまま俯瞰的で終わるのは原作通りですけど、アニメのオチとしては散漫な印象が残りましたね。
前回の「き・え・な・いルージュマジック!!」のように、どこかに的を絞った方がよかったような気がします。
さて、Cパートですが、ついにあの3人が登場します!
目元に影が落として変に強者っぽい雰囲気を出していましたが、OPでも顔を見せていたあのちんちくりんたちですw
いやあ本当楽しみですね。何を隠そう(隠すことでもない)、私はあの3人が出てくる話は昔から大好きなんでw
というわけで、次回は
「失われたモノを求めて」
になります。
こちらも「酔っぱらいブギ」同様、「1クール目終了記念!新TVアニメ「うる星やつら」のこれまでを振り返ってみる」で「2クール目でやりそうな原作予想」に挙げていましたね。
原作は3話に渡る話なので15分だと相当駆け足になることを心配していたのですが、どうやら1本ものでやってくれるようです。
13話感想で2クール目タイトルの答え合わせをした際に、
> これらはたぶん15分でまとめることになると思うんですよね。
と半ばあきらめていただけに、本当にうれしいですね。
久々に弁天やおユキさんも登場しますし、宇宙人同士のアホな戦いが繰り広げられることでしょう!
それでは、また来週!
●ヘビー仕様
さて、ここからはいつものようにヘビー仕様感想になるわけですけど、正直今回はあまりヘビーに語ることもないんですよね。
こういうドタバタ回は変に理屈をこねるようなものじゃありませんから。
とはいえ、一応こうして場を設けている以上、ライトとは少し違う話をしようかなと思います。
冒頭でも触れましたが、どちらもほぼ原作通りにもかかわらず、なぜAパートとBパートで評価に差が出るのかという問題について語っていきましょう。
これはあくまで私個人の見解ですし、いっても余興みたいなものですから、あまり真剣に取らないでくださいね。なるべく肩の力を抜いて一笑に付していただけたら幸いです。
「魔境!戦慄の密林」は前回でも言いましたが、今一つタイトルと内容が一致しない回でした。
というのも、そもそもタイトルがうる星っぽくないなと感じていたんですよ。要は、その手のテレビの探検隊もののパロじゃないですか。そういうノリって、ちょっとうる星の世界観とはかけ離れている感じがあったんです。
なので、内容はいわゆる「面堂家もの」という認識はあったものの、タイトルだけ頭の中から抜け落ちていたんですね。
ただ、話的には面白いなと思っていましたよ。とにかく「南極ダコ」という存在自体が面白いw
一方の「酔っぱらいブギ」は前回の「ルージュマジック」や「ヤミナベ」の系列と言えるかもしれませんね。いわゆる「ラムの体質ネタ」です。
ラムの脱衣シーンがあまりに強烈で、昔からファンの間でも人気の回でした。旧アニメでも途中「マルガリータ」という挿入歌が流れたりして、印象的な回でしたね。
個人的にも、昔から好きな話の一つです。
ただはっきり言うと、どちらもまったく中身のない話だと思います。
今回はどちらもシチュエーションオンリー回なんですよね。
ものすごく下世話な言い方をすると、「魔境!戦慄の密林」は触手シチュ、「酔っぱらいブギ」は脱衣シチュなんですw
極論、それに尽きると思います。ストーリーもギャグも二の次だと言ってもいいくらいw
ただ、同じ中身がないといっても、「魔境!戦慄の密林」と「酔っぱらいブギ」は微妙に違います。
「魔境!戦慄の密林」は単にタコの触足に囚われる女性陣の悩めかしさだけではなく、「南極ダコ」という設定がキモになるんです。
いわゆる「面堂家もの」は、その常識からかけ離れた世界がしっかり描かれていないとダメなんですね。
南極ダコのために巨大な冷凍室を用意してブリザードを吹かすとか、熱帯温室と称してヒョウやヘビなどが放し飼いになっている魔境を邸宅内に作ってるような一家ですからw
その異常性と馬鹿馬鹿しさをしっかり描くことで、南極ダコとの戦いにより面白味が増すわけです。
一方の「酔っぱらいブギ」はもっとシンプルです。
要はラムの酔っぱらう姿を愛でるだけの回なんでw
逆に言えば、そこだけしっかり押さえておけばいくらでも遊べるんですよ。
そういった意味では、まったく性質は違いますけど、10話の「君去りし後」に近い構造を持っている話とも言えるかもしれません。要するに“強い”話なんです。
「酔っぱらいブギ」は、原作通りなのが逆に窮屈に見えてしまったんですよね。遊びがない分、少し退屈に感じた部分があったんです。
そのくせ、原作のコアな部分は巧妙に漂白してる印象がありました。ラムの脱衣シーンもすごく健康的であまりエロさを感じることができなかったのはそういうところかなと。サクラさんの噴いたお酒を舐めるシーンとかもコンプラ的に改変するのはまあいいんですけど、その分、別の方向で遊びがないとなんだか炭酸の抜けたコーラみたいな感じになるんですよ。
基本原作なのに、そこから何かを差し引いているような印象なんです。
逆に「魔境!戦慄の密林」は描くことが多いんですよ。遊んでる暇があまりないんですね。だからこそ、ちょっとしたアレンジした部分がすごく新鮮に思えるんです。冒頭のありがたやーありがたやーとか南極ダコは青色をしているとか、はたまたスミをいったん血の赤に見せるといった、なんでもないようなアニオリが楽しく感じられたんですよ。
言ってみれば、原作に加えて、さらに面白さをプラスするようなものでした。
中身がないからこそ自由に描ける部分がある一方、逆にその空白に囚われると途端に身動きができなくなってしまうのかもしれません。
今回はそこにはっきり差が出たような気がしますね。
まあでも、結局は私の性癖の違いに尽きるかな。(え)
正直、触手シチュってあまり刺さらないんですよ。だからこそ冷静に見れるというか、少し引いたところで楽しめるんですよね。
一方の脱衣シチュとか酩酊した女性は私のどストライクですからw そうなると、逆に厳しめに見てしまう面があったりw
…なんだかひどい結論になったような気がするので、この辺でお開きにしましょうかw でも、ある意味ヘビーだったでしょw
さて、次回は
「失われたモノを求めて」
ですね。
そう、Cパートに出てきたあの3人が大活躍(?)する話ですw
彼女たちは「惑星中学」の現役スケ番グループになります。そして、その先代グループがあのラム・弁天・おユキなんですw
つまり、彼女たちはラムたちの後輩にあたるわけですね。
そんな後輩たちが打倒先輩とばかりに勝負を申し込むというのですから、面白くならないわけがありませんw
最高に熱く、そして馬鹿馬鹿しい戦いが待っています!
それでは、また来週!
(今回のヘビー仕様はあってもなくてもよかったような気もするw)
ブルーレイBOX第1巻は3月15日発売!
現在放映中の2クール目は第2巻にまとめて入る予定で、6月28日発売です!
「魔境!戦慄の密林」は20巻、「酔っぱらいブギ」は11巻に収録されています!
BOXセットが4巻揃って発売中!
これだけでうる星やつらのすべてが手に入ります!
新TVアニメ「うる星やつら」のOP/EDテーマ4曲とさらに新曲2曲を加えたCDが3月15日に発売!限定盤にはノンクレジットOP/ED2クール分を収録したBlu-rayが付きます。
3月1日に新TVアニメ「うる星やつら」オリジナルサウンドトラックが発売決定!全 92 曲収録とのことです。最近は耳に残るBGMも増えてきているので楽しみ!
(私の新アニメ「うる星やつら」への思いはこちらとこちらで。)
今回は今までで一番原作に忠実だったかもしれません。
AパートBパートともにセリフの一字一句変わらないところが目立ち、アニオリを探すのに苦労したくらいでしたw
ただ、それにもかかわらずAパートとBパートでけっこう印象が違いました。簡単に言うと、圧倒的にAパートの「魔境!戦慄の密林」の方が面白かったですね。
17話ほどではありませんが、評価にかなり差がつきました。
点数的には、Aパート「魔境!戦慄の密林」が9.5点、Bパート「酔っぱらいブギ」が8.5点でしょうか。トータルとしては9点くらいにしましょう。
面白いことに、原作ではやっぱり「酔っぱらいブギ」の方が個人的には好きなんですよ。それなのに、アニメだと「魔境!戦慄の密林」に軍配が上がるんですよね。
どちらもほぼ原作通りなのにここまで受け止め方が変わるのかと、逆にそれが興味深くも感じられました。
その理由は追々見ていくとして、どちらもいわゆる「サービス回」的な要素があるというのが面白いですね。そして、そういう回こそほぼ原作通りというw
まあ、1話からしてセクシーなシーンがあったりするわけですし、その辺もうる星の魅力の一つでしょう。
ただ、それにもかかわらず、あまり煽情的にはならないのもうる星の特徴かなと思います。
そこはギャグマンガとしての乾いたテイストが大きく影響しているのかもしれません。
というわけで、まずは「うる星やつら」第19話のライト仕様感想から行きましょう!
●ライト仕様
アバンがないのは6話以来2回目でしょうか。
その代わりに今回は久々にCパートというか、次回予告編が入っていました。
Cパートは新キャラ予告という意味合いが強かったりするのですが、2クール目ではとんとご無沙汰でした。テンちゃんや竜之介の時もありませんでしたからね。そう思うと、なんだか1クール目に戻った気分かもw
ただ、テンポや演出は間違いなく2クール目のそれでしたね。
というわけでAパート。
南極ダコを見に行くまでのパートは完全アニオリになります。
面堂家の上空から見た形が五稜郭ならぬ、八稜郭になっていましたw あれはやっぱりタコの足を模しているんだろうかw
で、その後すぐにひょっとこの家紋。ああいう、わかる人だけニヤリとできるセンスは好きですねw
季節感は相変わらずよくわかりませんが、みんなの私服がそれぞれ微妙にダサいのがまたいいw 気取っていないというか、普段着のまんまという感じが逆に好感が持てますね。ていうか、面堂もあんなファミマカラーみたいなセーターを着るんだなw
面堂が大量のタコを飼っているという設定は、14話の「トLOVEル・レター」で紹介済ですね。
タコたちがいちいち面堂の言うことに頷くところがかわいいというかムカつくというかw ちゅーちゅーw
しかし、ひょっとこの家紋がタコに瓜二つだからというのは原作では明言されてなかったと思う…あれは今回のアニメオリジナル設定なのではw しかもタコを幸せの象徴とかw
タコとタコツボを合わせながら「ありがたやーありがたやー」と黒服たちがやるところなんて、あまりに馬鹿らしくて笑ってしまいましたよw
後、うっかり「かわいいわよ」と褒めたばっかりに、面堂にタコ同志(?)扱いされそうになって戸惑うしのぶがかわいいw というか面白いw
で、南極ダコを見に行くところから原作は始まるわけですが、南極ダコ・松千代の色が青なのはびっくりしました。旧アニメだと、他のタコ同様赤だったはずです。
原作は白黒マンガなので色の設定は不明ですが、この改変は面白いですね。確かにあれは非常に珍しいタコに違いないw
あたるたちは普通のタコじゃねーかと言ってましたが、青色をしたタコなんて見たことねーぞw
みんなにけなされて傷心のタコにラムが寄り添っていましたけど、あれはアニオリです。あたると面堂たちがいがみ合ってる中、彼女だけは松千代を気にかけているのはちょっとグッときますね。まあけっきょく逃がしてしまうんだけどw
熱帯温室に向かうところでサブタイの「魔境!戦慄の密林」と出るのが素晴らしい!
なんか昔の川口浩探検隊を思い出しますw
男子生徒3人が欲しいものを考えているシーンは、最初コースケは「現ナマ」と言ってるのかと思ったんですよねw
いやいや現ナマって素人が口にする言葉じゃねーぞとツッコみたくなったのですが、どうやらあれは「けん玉」だそうですw なんだそれ、もっとわけわからんわw
メガネ(サトシ)は「ラムさんとのツーショット写真」でしたが、あれは旧アニメへのオマージュなんでしょうか。メガネといえばラムさんでしたからね。
でも「ラムさん本人」じゃなく、写真というところが奥ゆかしいw その辺、令和のメガネの方が紳士なのかも?
ていうか、そんなの面堂にお願いしなくてもラム本人に頼めばいいような気がするがw
なお、原作では「オーディオ」「あんま機」「信楽焼きのタヌキ」でしたw(実は信楽焼きのタヌキマニアの男子生徒がいるのだw)
蛭がぼとぼと落ちてくるシーンはなかなか生々しかったですね。正体に気づくまでにタイムラグがあるところもなんだかリアルでした。
ワニは原作にはいなかったな。ていうか、あれはすぐに気づきそうなものですけどw 突然出てきたわけでもないですし。
なお原作では、テンちゃんも同行していて、あたるがそれを火吹き役として動物たちを撃退するのですが、ここでは彼はいなくて、ラムの電撃のみになっていましたね。
正直、この回におけるテンちゃんの存在意義は、ここでの動物撃退くらいしかなかったので、これはいい改変だったと思います。
松千代の潜伏シーンはなかなか緊迫感があってよかったです。
で、コースケの元にラムたちがかけつけたときの血塗られたような赤。
あれもアニメならではの演出でうまいと思いましたね。原作だと白黒なのでそのままで血かと誤認させることができますが、あそこで最初からスミ色を見せたら台無しになるところでした。松千代の青といい、カラーを上手く使っている印象ですね。
黒服たちがタコにやられてぶら下がっている光景もいい補足でした。おまけにタコにつけられたキスマーク(?)w
あたるたちが偽の松千代として捕まえた動物たちですけど、原作では「あるまじろ」「おらうーたん(こども)」「たるしあ」という注釈が付いていましたw
メガネ猿をたるしあと表記するのがるーみっくぽくって好きだったんですけどねw
しのぶたちの叫び声をきいて、おらうーたん(こども)を背負って駆けつけるあたるがいいw
で、一緒に驚くおらうーたんw
ああいうちょっとした演出がすごく楽しく感じられました。
原作だと一貫して無表情だったおらうーたん(こども)ですけど、アニメとしてこういうプラスアルファは大切なことのように思いますね。
あたるが松千代の攻撃を華麗によけてラムを助け出そうとしたところはアニオリ。原作だとあっさり捕まりますw
ちょっとはかっこいいところを見せようという狙いがあったのでしょうか。
吸盤でハンマー攻撃が効かない感じもアニメならではの面白さですね。
竜ちゃんのサービスシーン(笑)に対して、棒読みに「やめろー」「ひどいことをしやがってー」「これ以上の狼藉は俺が許さんぞー」はアニオリですね。
原作だと、そんな建前もなんのその、普通に「がんばれ松千代~!」「一気にいけ~!」と直接けしかけていましたw
一応令和時代のコンプラとしては、本音と建て前をしっかり使い分けることが求められるのかもしれませんw
しのぶの「私は清純派なんだから!」宣言はちゃんと原作通りやってくれてよかったw 旧アニメだと、確か無残にも松千代に剥ぎ取られてしまうんですよねえ…(誰ですか、そっちの方がよかったと思ってる人は)
でも、松千代の「そうですか」は原作通り足に書いて欲しかったかな。本体じゃなくて、触足がそうですかと退く感じが面白いと思うんですけどねえ。
でもまあここは、しのぶが自分を清純派だと思ってるのが一番の面白ポイントなのでいいかw
最後、ラムが円ワイプの時に何といってるかよくわからなかったんですけど、原作ではコースケが最後に「おー美しい情愛だな~!!」と言ってるので、たぶん「情愛だっちゃ!」でしょうか。
これで締めるというセンスもよくわかりませんが…
一瞬、「ちゅ~愛」というダジャレなのかと思ったw
Bパート。
冒頭のチェリーとこたつねこと一緒にいるテンちゃんはアニオリですね。原作ではいきなりテンちゃんが当たり前のように教室にいるところから始まります。
あまり必要のない場面のようにも感じますが、アニメはまだテンちゃんメインの話をほとんどやっていませんし、彼がいつも教室に入り浸っているという設定がまだないので、それへの補強処置なのかもしれません。
暇だからって、あたるにちょっかいを出しに行くテンちゃんw
梅干しを物欲しそうにしてるところは子どもぽくてかわいいですね。
同じツンデレ同士からか、すぐに食いたいんだろとわかるあたるもいいw
で、あっさりぱくっといくテンちゃんw
彼のまだ幼い感じがよく出ていて、すごく好きなシーンです。
テンちゃんが酔っぱらうと髪がオレンジになるとは。ここでも色の演出が見事に生きていますね。
あと、ラムの「また」テンちゃんにいたずらしたっちゃね!というセリフが地味に好きだったりしますw
しょっちゅうこういうやり取りが繰り返されているんだろうなあと想像してはニヤニヤしてしまいますね。
世話の焼ける子供が二人できたような感じでしょうかw
で、テンちゃんの炎を浴びても、自分よりも弁当を心配するあたるw
さらに人の梅干しを何のためらいもなくあ~んさせて、そしてそれを口にするラムw
この辺の警戒心のなさがラムなんですよね。まああたるを信用してるといえばそうなんでしょうけど。
でもちゃんと「すっぱー」と感じるんですよね。
そこはちょっと不思議で、鬼族の味覚はいったいどうなってるんだろうとは思います。前回は「地球の食べ物は味がしない」と言っていましたが、酸っぱさだけは感じるんでしょうか。
ていうか、あれは何の証明にもなってないですよねw
梅干しで酔っ払うかどうかなんて話ではなく、そもそも誰もテンちゃんに梅干しを食べさせたところを見ていないのですからw
あくまであたるが酒を持ち込んで飲ませたのではないかという疑いなんですけどw
ラムは酔っぱらうと髪が赤くなるというのはアニオリ。というか令和版うる星の解釈ですね。旧アニメでは髪の色は変わりませんでしたから。
これはビジュアル的にもわかりやすいですし、より色っぽく見えるいい改変だと思います。
ていうか、赤い髪の女性ってセクシーに見えますもんねw
酔っぱらってふらふらしてるラムは、なんだか普通にお酒で酔った女性のようでもありました。
制服を脱ぐシーンは、原作だと胸元を開けて襟元のリボンに手をかける場面があったんですよ。そこになんともいえない色香が漂っていたんですけど、今回はいきなりすぱっと脱ぎ捨てるだけで、そういう仕草がなかったのが残念でしたね。なんだか無粋に見えました。
後、あっけらかんとし過ぎ。笑顔で脱ぐよりももっと目が座った感じで脱ぐのがいいのに!(個人の見解です)
いずれにしても、もうちょっと脱ぐシーンをしっかり描いてほしかったですね。
健康的ではありましたがエロさに欠ける印象でした。まあそういうふうに描いたんでしょうけど。
しのぶたちが「ばかみたい!なに興奮してんのよ!」「ラムのいつものスタイルじゃないの」というセリフは原作まんまですけど、本当わかってないなあ~と感じてしまいますw
姿かっこうの問題じゃないんです。
脱ぐという行為、しかも教室で制服を脱ぎ捨てるというそのシチュエーションに興奮するんですよ。
たとえ、制服の下がブラウスやシャツだとしても男は喜びを覚えることでしょう。
ましてや、いつものトラジマビキニに加えて足元はソックスと靴を履いているんですからね。
この日常と非日常とのアンバランスさに我々はロマンを見いだすのだ!
とどのつまり、「酔っぱらいブギ」はこのシーンのためにあるといっても過言ではないんですよ。(断言したぞ、こいつ…)
それだけに、ちょっと色気が足りないように感じたのは至極残念でしたね。
なんかあっけらかんとしてるというか、健康的過ぎるんだよなあ…(あくまで、個人の見解です)
あでも、ダーリン…と目が定まらないラムはなかなか色っぽかったです。
さすが上坂さん、こういう演技はお手の物なんでしょうかw
本当に酔っぱらいながら収録してるんじゃないかと思うほどでしたよw
「うちは酔ってないちゃーー!」の豹変ぶりが最高でしたね。
「梅干し早く出すっちゃー!!」の後にサブタイが入るのは、Aパートに負けないくらいに絶妙にいいタイミングだったと思います。ロゴのデザインもポップでしゃれていますし、今回は全体的にカラーの使い方がうまかった印象がありますね。
しかしこのクラス、弁当の梅干し率高いなw これも昭和ならではの光景でしょうか。
今時、日の丸弁当とかわかりませんよね。ていうか、今の子って梅干しとか食べるのかな…
それにしても、梅干し一つであれだけ酔うというのは体質的にアルコール(?)に弱いということなんでしょうか。
子どものテンちゃんと同じくらいに弱いのかなという印象を持ちますね。
まあいずれにしても、いいお酒じゃないわなw 非常に厄介な酔っぱらいだなと思いますよw
しかも、典型的な笑い上戸というか陽気になるタイプかと思いきや、急に「ダーリンはうちよりテンちゃんが大事だっちゃーーっ!!」となるしw
情緒不安定で感情の浮き沈みは激しくて、しかも話の要領が得ないとなると、もうお手上げですよね。
…でも、すっごくラムらしい酔い方だなとも思います。
「裏切者~っ!」と荒ぶるラムから隠れるあたるは、もうちょっと動揺してほしかったです。
原作だとむちゃくちゃビビってるというか、おののいている感じなんですよ。あれがよかったのになあ。
あと、男子みんながテンちゃんの炎の盾になってサクラさんを守っていましたけど、原作だとあれはあたるだけだったんですよね。(他の男子はサクラさんを伏せさせるなどしていた)
そこはある意味、あたるの男としての見せ場だったんですが…
チェリーの焼酎は「吹きかければ治るじゃろ」だったんですが、それは衛生的にヤバいのか、「消毒してやれ」に変わっていましたw
あと、サクラさんが焼酎を口にするところも「毒味」になっていましたねw あれはちょっと強引な気がするw
原作では「口うつし!」から、サクラさんがそれを避ける意味でぶーーーっと噴いて、それをあたるたちがれろれろ舐めはじめるところだったんですよw
で、そこにラムが通りかかって、「ダーリンのばか~~っ!!こんなものうまそうになめて~~っ!!」だったんですけど、そこは思いっきり改変されていました。酒ツボを持って「うちよりこんなものがいいのけ?」になっていましたね。
やはりこれも衛生的にというか、変態的過ぎてNGだったのか……
「ダーリンなんか死んじゃえ~!」からの、「よかった、ダーリン生きてたっちゃね~!!」の流れは好きw
こういう支離滅裂な感じは酔っぱらいらしいというか、ラムらしいなと思ってしまいます。
最後、騒動が収拾しないまま俯瞰的で終わるのは原作通りですけど、アニメのオチとしては散漫な印象が残りましたね。
前回の「き・え・な・いルージュマジック!!」のように、どこかに的を絞った方がよかったような気がします。
さて、Cパートですが、ついにあの3人が登場します!
目元に影が落として変に強者っぽい雰囲気を出していましたが、OPでも顔を見せていたあのちんちくりんたちですw
いやあ本当楽しみですね。何を隠そう(隠すことでもない)、私はあの3人が出てくる話は昔から大好きなんでw
というわけで、次回は
「失われたモノを求めて」
になります。
こちらも「酔っぱらいブギ」同様、「1クール目終了記念!新TVアニメ「うる星やつら」のこれまでを振り返ってみる」で「2クール目でやりそうな原作予想」に挙げていましたね。
原作は3話に渡る話なので15分だと相当駆け足になることを心配していたのですが、どうやら1本ものでやってくれるようです。
13話感想で2クール目タイトルの答え合わせをした際に、
> これらはたぶん15分でまとめることになると思うんですよね。
と半ばあきらめていただけに、本当にうれしいですね。
久々に弁天やおユキさんも登場しますし、宇宙人同士のアホな戦いが繰り広げられることでしょう!
それでは、また来週!
●ヘビー仕様
さて、ここからはいつものようにヘビー仕様感想になるわけですけど、正直今回はあまりヘビーに語ることもないんですよね。
こういうドタバタ回は変に理屈をこねるようなものじゃありませんから。
とはいえ、一応こうして場を設けている以上、ライトとは少し違う話をしようかなと思います。
冒頭でも触れましたが、どちらもほぼ原作通りにもかかわらず、なぜAパートとBパートで評価に差が出るのかという問題について語っていきましょう。
これはあくまで私個人の見解ですし、いっても余興みたいなものですから、あまり真剣に取らないでくださいね。なるべく肩の力を抜いて一笑に付していただけたら幸いです。
「魔境!戦慄の密林」は前回でも言いましたが、今一つタイトルと内容が一致しない回でした。
というのも、そもそもタイトルがうる星っぽくないなと感じていたんですよ。要は、その手のテレビの探検隊もののパロじゃないですか。そういうノリって、ちょっとうる星の世界観とはかけ離れている感じがあったんです。
なので、内容はいわゆる「面堂家もの」という認識はあったものの、タイトルだけ頭の中から抜け落ちていたんですね。
ただ、話的には面白いなと思っていましたよ。とにかく「南極ダコ」という存在自体が面白いw
一方の「酔っぱらいブギ」は前回の「ルージュマジック」や「ヤミナベ」の系列と言えるかもしれませんね。いわゆる「ラムの体質ネタ」です。
ラムの脱衣シーンがあまりに強烈で、昔からファンの間でも人気の回でした。旧アニメでも途中「マルガリータ」という挿入歌が流れたりして、印象的な回でしたね。
個人的にも、昔から好きな話の一つです。
ただはっきり言うと、どちらもまったく中身のない話だと思います。
今回はどちらもシチュエーションオンリー回なんですよね。
ものすごく下世話な言い方をすると、「魔境!戦慄の密林」は触手シチュ、「酔っぱらいブギ」は脱衣シチュなんですw
極論、それに尽きると思います。ストーリーもギャグも二の次だと言ってもいいくらいw
ただ、同じ中身がないといっても、「魔境!戦慄の密林」と「酔っぱらいブギ」は微妙に違います。
「魔境!戦慄の密林」は単にタコの触足に囚われる女性陣の悩めかしさだけではなく、「南極ダコ」という設定がキモになるんです。
いわゆる「面堂家もの」は、その常識からかけ離れた世界がしっかり描かれていないとダメなんですね。
南極ダコのために巨大な冷凍室を用意してブリザードを吹かすとか、熱帯温室と称してヒョウやヘビなどが放し飼いになっている魔境を邸宅内に作ってるような一家ですからw
その異常性と馬鹿馬鹿しさをしっかり描くことで、南極ダコとの戦いにより面白味が増すわけです。
一方の「酔っぱらいブギ」はもっとシンプルです。
要はラムの酔っぱらう姿を愛でるだけの回なんでw
逆に言えば、そこだけしっかり押さえておけばいくらでも遊べるんですよ。
そういった意味では、まったく性質は違いますけど、10話の「君去りし後」に近い構造を持っている話とも言えるかもしれません。要するに“強い”話なんです。
「酔っぱらいブギ」は、原作通りなのが逆に窮屈に見えてしまったんですよね。遊びがない分、少し退屈に感じた部分があったんです。
そのくせ、原作のコアな部分は巧妙に漂白してる印象がありました。ラムの脱衣シーンもすごく健康的であまりエロさを感じることができなかったのはそういうところかなと。サクラさんの噴いたお酒を舐めるシーンとかもコンプラ的に改変するのはまあいいんですけど、その分、別の方向で遊びがないとなんだか炭酸の抜けたコーラみたいな感じになるんですよ。
基本原作なのに、そこから何かを差し引いているような印象なんです。
逆に「魔境!戦慄の密林」は描くことが多いんですよ。遊んでる暇があまりないんですね。だからこそ、ちょっとしたアレンジした部分がすごく新鮮に思えるんです。冒頭のありがたやーありがたやーとか南極ダコは青色をしているとか、はたまたスミをいったん血の赤に見せるといった、なんでもないようなアニオリが楽しく感じられたんですよ。
言ってみれば、原作に加えて、さらに面白さをプラスするようなものでした。
中身がないからこそ自由に描ける部分がある一方、逆にその空白に囚われると途端に身動きができなくなってしまうのかもしれません。
今回はそこにはっきり差が出たような気がしますね。
まあでも、結局は私の性癖の違いに尽きるかな。(え)
正直、触手シチュってあまり刺さらないんですよ。だからこそ冷静に見れるというか、少し引いたところで楽しめるんですよね。
一方の脱衣シチュとか酩酊した女性は私のどストライクですからw そうなると、逆に厳しめに見てしまう面があったりw
…なんだかひどい結論になったような気がするので、この辺でお開きにしましょうかw でも、ある意味ヘビーだったでしょw
さて、次回は
「失われたモノを求めて」
ですね。
そう、Cパートに出てきたあの3人が大活躍(?)する話ですw
彼女たちは「惑星中学」の現役スケ番グループになります。そして、その先代グループがあのラム・弁天・おユキなんですw
つまり、彼女たちはラムたちの後輩にあたるわけですね。
そんな後輩たちが打倒先輩とばかりに勝負を申し込むというのですから、面白くならないわけがありませんw
最高に熱く、そして馬鹿馬鹿しい戦いが待っています!
それでは、また来週!
(今回のヘビー仕様はあってもなくてもよかったような気もするw)
ブルーレイBOX第1巻は3月15日発売!
現在放映中の2クール目は第2巻にまとめて入る予定で、6月28日発売です!
「魔境!戦慄の密林」は20巻、「酔っぱらいブギ」は11巻に収録されています!
BOXセットが4巻揃って発売中!
これだけでうる星やつらのすべてが手に入ります!
新TVアニメ「うる星やつら」のOP/EDテーマ4曲とさらに新曲2曲を加えたCDが3月15日に発売!限定盤にはノンクレジットOP/ED2クール分を収録したBlu-rayが付きます。
3月1日に新TVアニメ「うる星やつら」オリジナルサウンドトラックが発売決定!全 92 曲収録とのことです。最近は耳に残るBGMも増えてきているので楽しみ!
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