新TVアニメ「うる星やつら」第18話のい・け・な・いライト&ヘビーのハイブリッド感想
※このたび36年ぶりに新しくTVアニメ化された「うる星やつら」。自他共に認める高橋留美子主義者である私なりそこないが、これから毎週視聴した感想をざっくり語っていこうと思います。アニメの感想は慣れていないのであまり深堀はしません。基本原作ガチ勢ですw
(私の新アニメ「うる星やつら」への思いはこちらとこちらで。)
今回は何といってもアバンですね。
本編が始まる前から、驚きと興奮でどうにかなってしまいそうでしたよw
Twitterでも久々に「うる星やつら」がトレンドに上がっていたのですが、そのほとんどがアバンについてだったようです。
まあそのくらい、なかなかにセンセーショナルな内容だったということでしょう。
もちろんそれだけではありません。むしろそのアバンのテンションが本編にも波及したのか、ほぼ原作通りの内容にもかかわらず、原作ファンから見てもすごく新鮮な思いで楽しむことが出来ました。
特にAパートの「き・え・な・いルージュマジック!!」は、私自身「こんなに面白い話だったのか…」と認識を改めたくらいでしたね。
点数はAパートの「き・え・な・いルージュマジック!!」が9.7点、Bパートの「必殺!ヤミナベ」が9.5点かな。トータル的にも9.7点はあげたいですね。
あの7話をも超えた、これまでの最高傑作といっていい出来だと思います。
なんていうのかな、全体通してのバランスがよかったんですよ。
今回は同じドタバタでも、AパートとBパートで少し毛色が違うテイストだったと思うんですけど、それが実にうまく融合していたように感じたんです。
冒頭のアバンはそれを結びつける役割も果たしていたのではないでしょうか。
というわけで、まずは「うる星やつら」第18話のライト仕様感想から行ってみましょう!
●ライト仕様
まあしかし、いきなりチェリーのナレーションにはビビりましたね w
一体何が始まったのかとw 一瞬、制作が間に合わなくて急遽総集編に差し変わったのかとすら思いましたよw
ただ、内容的には1話や2話、6話あたりの回想シーンが差し込まれてはいたものの、ちゃんと新規パート(?)になっていましたね。
ていうか、親善結婚だったのかよw 国家間というか星同士の平和外交に関わる問題とはあたるも責任重大じゃねーかw
それにしても、ここでいわゆる「これまでのあらすじ」的なものが挿入されるとは思いもしませんでしたね。
普通、こういうものは区切りになる回というか、折り返し地点に入るものじゃないですか。
2クール目の最初である12話、もしくは3クール目の始めとかにやるならまだしも、なんでこのタイミングw
ただ、一応、2クール目のちょうど中間点ではあるんですよね。12話から23話が2クール目ですから、18話目からが後半戦になるわけです。
それに12話の時点だと、まだテンちゃんや竜之介親子も登場していないですし、振り返り的な流れとしては少し早いのかもしれません。
そして何より、途中であたるが思い浮かべる「美女たちとの出会い」に映った美女たち。あの唐突とも言える何とも意味深なシーンにこそ、今回のアバンの理由が隠されていたような気がします。
これについては、ヘビー感想の方で詳しく話していきますね。
しかしまあ、オチというか締め方はひどかったw
いきなりチェリーに抱きつくとかw 確認もせずに頬ずりまでしてるしw おぬし大胆じゃのう、じゃねーってw
てか、ラムに言わせればあれも浮気のうちなのかw
まあ他愛もないギャグと言えばそれまでですけど、ああいう馬鹿馬鹿しいノリは嫌いじゃないです。
軽い振り返りとしてうまくまとまっていたなという印象を持ちましたね。
そして、アバン後半!
まさかの「い・け・な・いルージュマジック」(忌野清志郎+坂本龍一)には、本当に興奮しました!
タイトルの元ネタ曲を流すという発想自体がまったくなかったので、びっくりしましたよ。これなら「かけめぐる青春」とか「いい日旅立ち」とかもいけたか?
でも、たぶん「い・け・な・いルージュマジック」だからこそ意味があったんでしょうね。
あの未来と過去が交差したような不思議なレトロポップな感じは、まさにうる星やつらの世界そのものじゃないですか。
カラフルでビビッドな曲調の中にどこか懐かしさも覚えるメロディは、ラムが口紅を作っている場面に見事にマッチしていましたよ。
ていうか、あれはラムが作ってる最中に流しているBGMという設定なんでしょうかね?
PVとしてもいけそうなくらいのハマり具合だったですが。
トラジマビキニに白衣がなんとも新鮮!
原作通りの恰好なのに、アニメで見るとなんだかすごく刺激的に見えましたね。あれも「ルージュマジック」が魅せる魔法のうちの一つでしょうかw
固めた口紅を大型機械に入れて「ぶるるいっ」「う~よよよよ」となるのは原作通りですね。ああいう擬音はすごくるーみっくっぽいなあと思います。声優さんが口にしなくて本当によかったw
そして、ラムが髪をふりほどく仕草のなんと色っぽいことよ!
ホワイトボードにサブタイが書いてあるところなんて、もう本当しびれます。
原作読んだときは気づかなかった魅力に気づかせてくれた、最高の導入シーンでしたね。
で、Aパートですが、あたるがサンデーを読んでいましたね、MAOが表紙のやつ。あれは前回の願い星が読んでいたものと同じ号に見えました。雑誌はあれしかないのかよw
原作ではこたつに入っていたんですけど(原作での時期は2月~3月)、ここでは普通のテーブルになっていましたね。せっかくこたつねこがいるというのに、なんで頑なにこたつを描こうとしないのかw
ラムとテンちゃんのキスシーンはレアなだけに面白いw
「ラムちゃんのことは好きやけど、そういうんやない~」はアニオリのセリフ。うーん、かわいいw
ただ引きはがすとき、吸い付いたタコみたいにすぽんと取る感じはいいんですけど、「すぽん」を口にする演出で台無しになっていましたね。アバンの時のように、書き文字だけで十分だと思うんだけどなあ。
竜之介とラムが唇を引き寄せ合う場面で「俺が塗ってちゃまずいってのか!口紅はレデーの必需品なんでい!」はアニオリ。うーん、かわいいw(こればっか)
ラムの「そういう意味じゃないっちゃ」もいいなあw
口紅の秘密を聞いて女子たちが色めき立つのがこの話の肝。
誰もツッコミ役にならないというか、クラス全体が欲まみれになるのがうる星流ですw
意外と「買い食い大戦争」にも通じる構成だったんだなと再認識させられましたね。うる星やつらのテンプレといってもいいかも。
で、彼女たちはあたるから口紅を奪って面堂を拘束するというw もう誰も彼もが狂ってるw
その面堂が口紅を塗る時、女生徒の手を取ってそのまま塗るのはアニオリ。
あそこは原作だと、ちゃんと女生徒から受け取って自分で塗っているんですよね。
ある意味、原作よりもずうずうしいw
面堂とあたるのキスがこの回のクライマックスといってもいいでしょうw
ここだけは「がち~ん」が効いてますねwよりおかしさが増しています。
擬音を口にするのが必ずしも全部ダメなわけじゃなくて、やっぱり使いどころなんですよ。
機械的になんでも一緒にするのではなく、効果を考えてメリハリのある使い方を心掛ければもっと面白くなると思いますね。
だっぴゃ星人の「お見苦しいところをお見せしました。」「いましばらくお待ちください。」は、原作よりも上手い演出でした。テロップの速さも見事。花に囲まれた草原のバックがより間抜けさを際立たせていましたよねw
そのあとの生々しい音がまたいいw ここでも「すぽん」を口にしてないところがポイント高い。なんだ、やればできるじゃないか!
で、こんなことでくじけてたまるかの二人のスポットライトw声もシンクロしてるしw
やっぱり二人とも同じくらいのアホレベルなんだというのがよくわかるシーンで、ここも原作以上に笑えましたね。
そこからはもう、クラス総出のドタバタに発展していくわけですが、原作だと、
「ダーリン!」(ラム)←「ラムさん!」(面堂)←「面堂くん!」(女子生徒)←「みんな!」(あたる)←、「ダーリン!」(ラム)
という感じでループの流れになっていました。
ここでは、あたるの「みんな!」が一番の笑いどころでもあったんですが、でもアニメで見るとあたるは「竜ちゃん」を追いかける方が構図としてわかりやすいかなとも思いました。
最終的には竜之介の話でもあったわけですし。
温泉マークが騒動に巻き込まれるのはアニオリ。原作だと、生徒の喧騒を尻目にひたすら黒板に向かって授業をやっていましたw 中年教師の悲哀が感じられて、それも面白かったんですが。
まあアニメだとそこも分かりづらいですし、より動きがある形に変えたんでしょうね。
テンちゃんが教室にやってくるのもアニオリ。しのぶがテンちゃんを掴むスピードには笑いましたw
しのぶだけはこの騒動から一歩引いてるのがいいですよね。少し呆れてる風だったのが印象的でした(原作ではその辺はっきり描かれてはいない)。
今回はオチの締め方も原作よりむしろ良かったなと感じました。
原作は教室内のドタバタをあくまで客観的に上から俯瞰する感じで終わっていたのですが、アニメのように竜ちゃんにフォーカスしつつ、みんなで校舎の外に飛び出す形の方が見ていて開放感がありますよね。
こういうひたすらドタバタに徹する話は、やっぱり最後は派手に気持ちよく終わって欲しいですから。
「口紅ってこんなこわいもんだったのか…」「二度とつけねえぞ俺は!」という竜ちゃんが、この話をしっかり締めてくれたと思います。
Bパート。
原作では夏のエピソードなんですけど、Aパートに合わせたのかここでは制服も再び冬服に。
ていうか、夏服は竜ちゃんの話限定だったんかw
こういう季節感を無視したやり方は、もうずっと納得がいかないまんまですね。
冒頭、面堂が「ヤミナベ」といったのはてっきりタイトルコールかと思いきや、票を読んでいただけだったというw
あそこはなかなかしゃれた演出でしたね。
面堂は一応クラス委員長のままなんでしょうか、副委員長のあたるは書記係でしたw
なんでもホームルームでのレクリエーションを決める時間だったようですけど、
ゲートボール 2票
相撲 5票
カンケリ 3票
ヤミナベ 12票
あやとり 1票
だるまさんがころんだ 2票
って、高校生が授業の一環でやるようなものじゃないw
ていうか、あやとりってなんだよw 一体誰が1票入れたんだw
なお、原作では
ヤミナベ 14票
ゲエトボオル 7票
相撲 5票
うさぎとび 3票
昼ね 2票
カンけり 3票
あやとり 1票
だるまさんがころんだ 1票
でしたw
「ゲエトボオル」が地味に笑えたんだけどなあw こういうセンスは令和には通用しないのか…
あと、なぜかうさぎとびに3票も入ってるとかねw
ラムの挙手にあたるが当てて答えるのはアニオリ。
原作では挙手するラムを見たあたるがそのまま独り言のように解説するんですよね。
ラムの質問を待つまでもなく答えるという、その阿吽な感じがいいのになあ…そこはちょっと無粋な印象は受けましたね。
ただ、その後のラムとの問答での、
「おいしいのけ?」「おいしいかどうかは食べてみるまではわからない。それがヤミナベの醍醐味であり」「面白さなのだ」はよかったかな。
というか、あれがないと今の人には「ヤミナベ」がわからないか。ラムと一緒に視聴者にも「ヤミナベ」の意味をわかってもらうために必要なやり取りだったのかもしれません。
ラムの一度考えてからの「ふ~ん」と笑顔になるシーンはすごく好き。
あと、面堂や女生徒の微妙な反応もよかったですね。
ラムの調理(?)シーンであたる母が心配そうに覗いているのはアニオリですね。(原作では母は出てこない)
令和アニメではラムの料理は初披露になるので、こういう配慮がなされたのでしょう。
まあいつ見ても料理をする光景とは思えないw 鉄工所かよとw
あの料理には名前がないんですけど、あれなんていうんでしょうね。ピンク色の毒々しい金平糖みたいなやつ。
原作でもラムは「うちの星の特産の◯◯だっちゃ」とかも言わないんですよ。ひょっとすると、彼女オリジナルの何かなのでは…w
ぽんとはじける前のやつはキレイな丸になっていましたが、原作だともっとごつごつした石みたいな感じだったんです。見るからに鉱石のようなw
ていうか、出来上がりも本来は針金みたいなのがあちこちにはみ出ている星型の何かだったんですよねえ…まるで工場に落ちてる鉄くずのようなw
これも令和的にコンプラのカテゴリーというか、一応見た目も配慮したんでしょうかw
まあとにかく、2ndOPの最後に出てきたあのピンク色がここでようやく登場しました。
原作ではあたるはラムの料理を何度も食べさせられているので、彼女の作ったのがいかに辛くてまずいかを舌で知っているんですけど、ここでは初めて口にするような感じになっていましたね。
でもまあ、あのビジュアルを見れば食べなくてもこれはやばいやつだというのは一目瞭然ですけどw
それにしても、ラムが食べ物を投げる時いちいち「しゅっ」と言うのは本当うざい…
ラムがあたるの気を逸らす時の「あ、美女の大群!」はアニオリ。
でも、こういう逸らし方は原作でも他であったような気がするw
この頃になると、ラムもあたるの操縦法がある程度わかってきているんですよ。その辺の関係性の変化みたいなものも面白いですね。
しかし、あの犬は鼻が壊れているんかw 嗅いでから口にするなw(原作では鼻を利かさず、そのまま口にしていた)
ずどどどどどどどは、せめてラムの声じゃなく犬の声にして欲しかったですね…ラムがあれを言ってるかと思うと、なんかすごい萎えるw
ていうか、なんでケツから噴射してるのかわけわからんw
ラムの料理の怖さをまだ知らないあたるが、その犬を見て「やはり…」とつぶやくのはいい改変でしたね。
こういう細かい所をフォローすることは大事なことです。
ラムが「もったいない」とか言ってましたが、それを街中で投げまくってたのはいったい誰だというねw
でも、ラムが投げてあたるがそれをかわす様は、まるで二人でゲームに講じているみたいでしたね。なんだか微笑ましくもありましたよw
原作では「だわ~れがラムの料理なんて」だったセリフも、ここでは「んな危険なもん、だわ~れが」に変えられていました。
あたるにとってこの時点ではラムの料理は初めてなので、これも当然な改変といえるでしょう。
「まるいっ!(まずいっ!)」の時に水晶玉を出すラムw
ていうか、あの丸い球体は水晶だったのねw 40年ぶりにようやく知ったわw
原作だと単に丸いものということしかわからなかったんですよね。
今回はちゃんと水晶らしく透けていてわかりやすくなっていたと思います(このエピソードは旧作でもアニメ化されていない)。
タバスコストレート一気飲みは、ハバネロになっていましたね。
これは今風に合わせたのか、それともタバスコは商標的に使えなかったのか…
ていうか、あれは追いかけっこして疲れたから飲んでいたのかw これも40年たって初めて知ったわw
あぐらをかきながらラッパ飲みするのは原作と同じですが、その後、ぷはーっとやるのはアニオリw
こういうところは本当オヤジ臭いんですラムはw
で、あたるとラムは家の屋根に上って星空デート(?)と洒落込むわけですが、これは原作中期以降わりと見る光景ですね。はしごを使って上るってのがすごいw ラムは飛べるんだから、一緒に連れてってもらえばいいのにw
原作だと6月初めくらいだったので、「いやあすっかり暑くなったねえ」だったんですが、ここでは「いやあすっかり涼しくなったねえ」になっていましたね。
涼しくなったということは10月あたりでしょうか?本当、令和うる星は季節感がわからんw
あたるとラムの会話はほぼ原作通りでしたが、
「ときにラム!」(さりげなく)「あるっちゃ!」(あっさり)みたいなノリが抜けていたのはちょっと残念。
こういう場合にこそ、書き文字を演出として使えばいいのになあ。
ラムがモグモグのことを「まずいというより苦手な野菜」と言っていたのは、一応アニメオリジナルの伏線になるかもw(原作にはないセリフでした)
あたるとテンちゃんのやり取りの中で、「そのモグモグさえ手に入れば」の後に「ラムやテンのために」と言っていたのはアニオリ。原作ではただ「素晴らしい料理が…」でした。
でも、あたるがテンと呼ぶのは違和感あるかな。じゃりテンか、せめて「お前」の方がよかったような気がしますね。
で、そこからあたるはラムの苦手なものを見つけるために監視していくわけですけど、ラムがお昼にハムサンドを食べているのはちょっと意外に感じましたね。
いや、原作通りなんですけど、今まであまり気に留めてなかったんです。あれは普通に購買で買ってるんだろうかw
猫食堂は買い食い大戦争にも出てきましたね。
原作では名もない普通のラーメン屋でしたが、これはそれぞれの話をリンクさせるためにもよかったのかもしれません。まあ「喫茶けたぐり」みたいなものですねw
これにより、彼らの普段の日常もより身近に感じられるのではないでしょうか。
ラムのラーメンのかっ喰らいかたがすごいことになっていましたねw まさにウマみたいにかっ込み方w
原作では大きく口を開けたままぢゅるるるとすすっているんですけど、これはこれで豪快でかわいいかもw
とにかく、彼女のがさつで大雑把な性格が伝わるのがいいなと思います。それこそがラムの魅力でもありますから。
ていうか、ラーメンおかわりするのかよw
「味がないっちゃ!」はいつ見ても笑えるw
あたるはあれを初耳のような顔をしていましたね。令和アニメでは地球の食べ物にタバスコをドバドバかけるシーンもありませんでしたから、これはまあ当然といえば当然かも。
「こっちの食べ物はみんな薄味だから、味がよくわからないっちゃ」はアニオリならではの追加。これはいい補完でしたね。
これまでラムが地球の食べ物を普通に食べていたことへの回答にもなるのではないでしょうか。
「ラム…おまえってやつは…」からの、
「誰がおごってやると言った!」はベタだけどすっごく好きですw
こういうしっとりに見せかけてストンと落とす感じは、もう大好物ですね。
ていうか、ラムもおごってもらうこと前提におかわりすんなw
しかも特盛チャーシューメンwww
「味が分からないくせにバカすか食いおって!少しは遠慮せんかい!」「お腹は膨れるっちゃ!」という痴話げんかはアニオリw まさに犬も食わないってやつw
お腹は膨れるっちゃという反論もよくわからんがw
でも、たぶんラムにとっては、地球の食べ物に慣れるのも地球の生活に馴染む一環でもあるはずなんですよ。
もちろん、あたるとの親密度を深めたいというのもあるでしょうけど、それ以上に彼女なりに地球に溶け込もうとしている気持ちの表れなんじゃないかという気がするんです。そう考えると、ちょっといじらしいですね。
最近できたメニューという、ニンニクたっぷりギョーザデラックスはアニオリw
あれをあいつら二人で食うつもりだったのかw
あたるが「金払ってけ!」と言うのもアニオリですね。ていうか、ラムのお金ってどうしてるんだろ。あたる母からお小遣いもらってるんだろうか…貧乏なのに。
でも普通に買い食いしてるということは、どちらの親かはわかりませんけどやっぱりもらっているんでしょうね。
あと、鼻つまんで慌てて逃げるラムがかわいいw
ここであたるが初めてラムの苦手なものがニンニクだと知るわけですが、その説得力のためにああいうメニューを出したんでしょうね。原作のようにただギョーザが出るだけではちょっと弱いですから。
原作では「翔んだドラキュラ」「愛の献血運動」(10巻 PART10、11)という、ドラキュラ2部作でニンニク嫌いがわかるのですが、ここの改変はなかなか自然で良かったなと思いましたね。(好きな話だっただけに、アニメでやらないのが確定したのは残念ですが…)
ニンニクの匂いをたんまり溜めたあたるの妄想シーンでラムに
「きゃーくさいっちゃあ」「もうかんべんちゃあ」「ごめんちゃあ」「もうしないよおー」と言わせるのはアニオリw
原作だと、単に鼻をつまんで体を震わせるだけだったんですよね。でも、ここのラムはムチャクチャかわいかったので、むしろいい改変でしたw
ていうか、あたるの想像上のラムがすっごくかわいいんだけどw
その後、あたるはガールハントでニンニクの匂いをまき散らすことに…w
でも、途中で我に返って、
「…などとガールハントをしてる場合ではない」と呟くところは、すごく印象的でしたね。あれは原作にもあるセリフなのですが、今回のアニメではより耳に残るようになっていたように思います。
この時期になると、もはやあたるにとってガールハントは単なる儀式と言うかルーチンワークになっているんですね。特に本気ではなく、あくまでレクリエーションの一種なんですよ。
それよりもラムに苦手なものをぶつける方を優先するという彼の行動にこそ、あの二人の関係性の本質があるような気がします。
ラムが読んでる雑誌は、またしてもMAO表紙のサンデーでしたw あたるの持ってる雑誌はこれしかないのかw
ニンニクの匂いと消臭剤の演出はアニメならでは。円弧を描くようにニンニクが押し出されるシーンはなかなか見応えがありましたねw
そして、いよいよヤミナベ本番となるわけですが、あの鍋の大きさは何なんでしょうw
いったいどこから調達したんだw ていうか、学校の備品なのか?
原作でもけっこう大きかったですけど、あれはその2倍くらいはありましたよw
あと、ガスボンベみたいなものもやたらデカいしw 絶対消防法とかに引っかかるw
ヤミナベに食材を入れるしのぶや面堂はアニオリ。
しのぶはやっぱりこういうときはまともというか常識人ですねw 至って普通の野菜類を入れてました。
面堂は「庶民の食べ物が口に合うかどうかわからんからな」と、ある程度食べなれたトリュフ、まったけ、フカヒレ、燕の巣を入れてましたね。「まったけ」という言い方が妙に好きですw
ていうか、あたるはニンニク大量に入れ過ぎw 自分も食うことを忘れてないかw
魚の骨を自分にあたらんようにというのは、もう一人いないとギャグにならないんだよなあ…
あそこは別の骨を持った奴が逆側からも寄せているという構図が面白いのになあ。
時々こういう原作の面白さを消してしまうようなケースが見受けられるのはホント残念ですね。
ラムが最後にあの金平糖みたいなやつを入れるのはアニオリ。
ていうか、その名前を言えやw なんて料理なのか気になるじゃねーかw
暗闇になってからの擬音の表現はよかったですね。書き文字だけでしたしw
しのぶが魚の骨をがじがじやってるのと、面堂が例の金平糖?を食べてやはり庶民の食べ物は口に合わんとなるのはアニオリw ここはちゃんと事前の流れがあったので面白かったですね。
ただ、ラムが下駄をガチガチやるのは原作通りちゃんと箸を使ってほしかったな。そのほうがよりシュールで笑えると思うんですけどねえ。
モグモグは原作よりもなんか凶暴化してましたね。
まさか巨大化して逆にガブリとやられるような野菜だとはw
そりゃ、まずいとかそういう以前の問題だw
ていうか、あれは本当に食べられるものなのか?どうやって食うんだよw
最後、丸ワイプで「ヤミナベは注意してやるっちゃ」は、いかにも昭和っぽい演出。
まあそれはいいんですけど、はたして今の時代にヤミナベを勧めていいものやらw
ていうか、昭和の時代でもあんなの漫画の世界でしか見聞きしたことなかったですけどねw
それこそ、今だとSNSで大炎上しかねないので止めておいた方がいいかと思いますw
さて、次回は
「魔境!戦慄の密林」「酔っぱらいブギ」
ですね。
「魔境!戦慄の密林」は正直、最初はどの話か思い出せませんでしたw
そのくらい印象に残っていない回ですね。これはTwitterでもそういう声をちらほら見たので私だけではないはず…
中には「電飾の魔境」(コミックス29巻)という別の話と勘違いしてる人もいたりしてw
ただ、それは内容とタイトルが一致していなかっただけで、原作を読み返したらああこれかとすぐに思い出しましたよ。
内容としては、いわゆる面堂家ものです。11話の「面倒邸新年怪」に近いっちゃ近いかな。要するにエグい話ですw
「酔っぱらいブギ」は昔から人気の一編。ザ・うる星といってもいいくらいの代表作といえるでしょう。
こちらも旧アニメで好評でしたし、華がある楽しい回になるはずです。
それでは、また来週!
ここからはヘビー仕様になります。
●ヘビー仕様
アバンでいきなり差し込まれた「俺にはまだまだ美女たちとの出会いが待っている」。
あそこに顔を見せる数々の女性キャラたちは、どれも原作に登場する子たちです。
登場順に、
ぼけやのお姉さん(コミックス7巻)、シャコ貝の妖精(コミックス14巻)、ウエンディー(コミックス8巻)、喫茶土俵の泉(コミックス12巻)、くの一かえで(コミックス6巻)、雨森露子(コミックス10巻)、宇宙の女王陛下(コミックス9巻)、キンタロの保母先生(コミックス8巻、9巻)ですね。
あそこの演出はどうやらTVアニメ「マジンガーZ」の初期OPを意識したものらしいのですが、そこではこれから登場する敵をああいう感じでシルエットで見せていたんですよ。つまり「予告編」みたいな意味も含めていたんですね。
ということは、あれもそういう意図があるんじゃないかと思うんです。
要するに、3クール目以降に登場するキャラたちをここで予告して見せたと。
ただ、あそこにいるキャラがすべて今後登場するというわけではないでしょう。むしろ顔出ししているキャラは原作ファンへのサービス的な感じで見せているんじゃないかと思います。
「マジンガーZ」のOPはあくまでシルエットのままで興味をそそる形になっていたわけで、この時点で顔出ししてしまうのは「予告編」として台無しですしね。
考えるに、あの子たちは放映はされていないものの実はもうあたるはあの子たちと出会っているというテイになっているのではないでしょうか。で、あたるはそれを思い出しているという。そういう世界線だとすると、あのシーンも納得できるじゃないですか。
逆にいえば、あの子たちが登場する話は今回のアニメでは見送らさせてもらいますという宣言にもなっているんじゃないかと思うんですね。
先の子たちが登場するのはどれも14巻以前という比較的初期の話ばかりですし、次の3クール目以降はこの頃のエピソードは割愛させていただきますという意味があるのかなと。
となると、本当の意味で「予告編」になっているのは、最後までシルエットのままだったあの3人だけなのかもしれません。
しかるに、望(コミックス24巻PART2「最後のデート」)、カルラ(コミックス34巻PART1~11「ボーイミーツガール」)、そして水乃小路飛鳥(コミックス22巻PART1~4「水乃小路家の娘=その1~4=」ほか)ですね。
正直、驚きはありません。
ていうか、そりゃ出るに決まってるだろという子たちばかりですからw
最終話である「ボーイミーツガール」をやらないわけがないですし、「最後のデート」なんて私に言わせれば実質の最終回といってもいいくらいですからね。あれをやらなかったら、いったい何のためのアニメ化なんだと。
もし万が一やらなかったら私は一生呪いの言葉をかけ続けてやりますよ、いやマジで。
ただ、トンちゃんの妹である飛鳥の話をやるのはちょっと意外かな。あれはコンプラ的に難しいさじ加減が必要ですし、扱いが難しいと思うんですよね。竜之介の親父のような「最低限の修正」みたいなことにならなきゃいいのですが…
まあそれはさておき、仮に「予告編」とするならやっぱりこのタイミングが一番いいんですよ。
3クール目の冒頭というのも考えられますけど、その頃にはすでに新キャラの紹介とか3クール目の紹介ティザーとかが公開されていると思うんですよね。つまり「予告編」としてのサプライズの意味が薄まってしまうわけです。
それならば、2クール目の折り返し地点であるこの「18話」が最適だと考えても、不思議ではないのではないでしょうか。
まあそれは別にしても、ここでの「振り返り」はなかなか興味深く見ましたね。
チェリーの締めの言葉である「二人の果てなき鬼ごっこは続くのであった」も、18話を見終わった後だとなんだか感慨深いものがありました。
さて、アバンの後半は「き・え・な・いルージュマジック!!」になるわけですが、実は私にとってこの話は「それほどでも…」といったところがあったんです。
といっても、トンちゃんや竜之介の時のように別に苦手というわけではありません。普通に好きな話ですし、面白いとも思っています。
ただファンの中での評価があまりに高くて、そのギャップに戸惑いを覚えてしまうところがあったんです。
いや、面白いけどそこまですごい話か?みたいな。
私の中では、面白いけどちょっと力技に頼り過ぎるきらいがあるかなという感じでした。
例えば、原作の表紙なんかもインパクトがすごいんですよ。
あたるにラム、テンちゃんに面堂、しのぶに竜之介、そしてクラスのみんなが真っ赤な口紅を塗って勢ぞろいしてるという絵面なんですからw そりゃ、こんなん笑うだろうとw
で、面堂とあたるががっつりキスすりゃそりゃ面白いに決まってる、でもそれってなんか無理やり笑わそうとしてない?みたいな。
それよりも、もっとスマートに笑わせてほしいかなという、ちょっと斜に構えた部分がずっと胸の中にあったんです。
そんな思いを抱いていた中での「き・え・な・いルージュマジック!!」鑑賞だったわけですが、まあ最初からぶっ飛びましたね。
「い・け・な・いルージュマジック」がここまでがっちりハマるのかと感動しきりでした。
謎の化学式。電卓。試験管。カラーチャート。フラスコ。コトブキのマッチ箱。アルコールランプ。
まさに懐かしさと新しさの融合ですよね。
いろんな要素が混じって新しいものをつくる感じが曲とすごくマッチしていたんです。
元々「い・け・な・いルージュマジック」という曲は、資生堂のCMソングとして企画されたものでした。つまり、純粋な意味での音楽ではなく、商業的なところから生まれたんですね。
当時もっとも尖っていたアーティスト、ロック畑のRCサクセションの忌野清志郎とテクノポップ畑のYMOの坂本龍一の二人がタッグを組んだということで話題性もたっぷり、売れないわけがありません。
いわゆる「企画もの」としてのいかがわしさというか、どこかとってつけたような俗っぽさがあったのは事実かと思います。
でも、ケレン味にしか出せない輝きっていうのもあるじゃないですか。「い・け・な・いルージュマジック」には、そんな他にはない魅力にあふれていたんですよ。
あの、いつまでもループしたくなるような「Baby, Oh Baby い・け・な・いルージュマジック♪」というサビは変な中毒性がありますよね。どこかチープに聞こえる伴奏もたまらないキッチュさに溢れています。
でも、その中でほのかに響く何とも言えない切なさにふと気づく瞬間があるんです。同じフレーズが繰り返される中で、ふと昔の懐かしい匂いが漂ってくる。そしてそれは今まで嗅いだことのない新しい感覚に変わっていく。
そんな不思議な体験ができる曲なんですね。
それはまさに「き・え・な・いルージュマジック!!」の魅力でもありました。
確かに力技かもしれません。純粋な笑いではなく、どこか卑怯なやり口なのかもしれません。
でもだからこそ、感じられる面白さっていうのもあるんですよ。やれスマートだシュールだといっても、あたると面堂がぶちゅ~とやる強烈さにはかなわないんです。
高級店のフルコースよりも牛丼がたまらなく恋しくなるその誘惑に抗うのは、なんだか逆にダサいじゃないですか。そういうことなんじゃないかなと。
そう思ったら、もう本編がムチャクチャ面白く感じられましたね。
私はどちらというと、「必殺!ヤミナベ」の方が好みだったんですけど、今回の18話ではAパートの方がより笑えましたから。本当、アニメで初めてその本来の面白さに気付かされた思いがしましたよ。
まあしかし改めて思いましたけど、「き・え・な・いルージュマジック!!」も「必殺!ヤミナベ」もまさに「ラムとあたるの果てしなき鬼ごっこ」の話だったんですね。構造的にすごくシンプルなんだなと感じました。
ラムが宇宙の鬼っ娘ならばの猪突猛進な愛で追いかけ回し、あたるはそれをあの手この手でかわそうとする。そんな二人の鬼ごっこが周りを巻き込んだ大騒動に広がっていくだけのことなんです。
でも、そんな世界がたまらなく楽しいし笑えるじゃないですか。時には切なくもなるじゃないですか。「うる星やつら」とはそんなうるさいやつらの祭典の物語だったんですね。
アバンでの「二人の果てなき鬼ごっこは続くのであった」は、まさしくそんな今回の話を先回りしていたかのような言葉でもありました。そういった意味でも、この18話こそが「これまでのあらすじ」をやるにふさわしいタイミングだったのかなとも思いましたね。
…ところで話は変わりますけど、今回の「き・え・な・いルージュマジック!!」って、「ラブコメ」なんですかね?
いや、ネットの感想を見ていたら、なんかそんな声が目についたんでちょっと気になったんですよ。
確かにコンビニコミックの「うる星やつら あたる&ラムセレクション」でも、この「き・え・な・いルージュマジック!!」が選ばれていていましたが、どうにも信じられません。いったいどこに「ラブ」要素があるのかとw
私に言わせれば典型的なドタバタギャグとしかいいようがない話なんですけどね。それなら、まだ「必殺!ヤミナベ」のほうがラブコメっぽさがあるんじゃないかと思いますよ。
もし世間的にこれを「ラブコメ」と呼ぶというのなら、私はこれまでの「ラブコメ」に対する認識を改めなければなりませんw
さて、次回は
「魔境!戦慄の密林」「酔っぱらいブギ」
になります。
「魔境!戦慄の密林」はライト仕様でも触れましたが、今一つタイトルと内容が一致しない話の一つですw 決してつまらない回ではないのですが、正直、取り立てて選ぶまでもないような気もしますね。
ただ一部、セクシーなショットが拝めたりするのでそういった向きを期待する方にはオススメかも?
一方の「酔っぱらいブギ」は原作ファンなら誰もがすぐに思い浮かべることができる、超有名作ですね。
私も「1クール目終了記念!新TVアニメ「うる星やつら」のこれまでを振り返ってみる」の中で「2クール目でやりそうな原作予想」として挙げていたタイトルです。まあ、これをやらないわけがないというやつですねw
いかにも「うる星」という感じのドタバタで、今回の話が楽しめたなら間違いなく楽しめると思います。
…それと、ちょっとエロティックな香りもある回なので、その辺に期待を寄せてる方にはなおさら楽しめることでしょうw
うーん、ひょっとすると、次回はいわゆるサービス回的な括りになるのかもしれませんねw
それでは、また来週!
(今回も更新が遅くなってすみません。自分でもびっくりするくらいに盛り上がってしまって、かえってなかなか整理がつきませんでした)
ブルーレイBOX第1巻は3月15日発売!
現在放映中の2クール目は第2巻にまとめて入る予定で、6月28日発売です!
「き・え・な・いルージュマジック!!」は17巻、「必殺!ヤミナベ」は23巻に収録されています!
BOXセットが4巻揃って発売中!
これだけでうる星やつらのすべてが手に入ります!
新TVアニメ「うる星やつら」のOP/EDテーマ4曲とさらに新曲2曲を加えたCDが3月15日に発売!限定盤にはノンクレジットOP/ED2クール分を収録したBlu-rayが付きます。
3月1日に新TVアニメ「うる星やつら」オリジナルサウンドトラックが発売決定!全 92 曲収録とのことです。最近は耳に残るBGMも増えてきているので楽しみ!
(私の新アニメ「うる星やつら」への思いはこちらとこちらで。)
今回は何といってもアバンですね。
本編が始まる前から、驚きと興奮でどうにかなってしまいそうでしたよw
Twitterでも久々に「うる星やつら」がトレンドに上がっていたのですが、そのほとんどがアバンについてだったようです。
まあそのくらい、なかなかにセンセーショナルな内容だったということでしょう。
もちろんそれだけではありません。むしろそのアバンのテンションが本編にも波及したのか、ほぼ原作通りの内容にもかかわらず、原作ファンから見てもすごく新鮮な思いで楽しむことが出来ました。
特にAパートの「き・え・な・いルージュマジック!!」は、私自身「こんなに面白い話だったのか…」と認識を改めたくらいでしたね。
点数はAパートの「き・え・な・いルージュマジック!!」が9.7点、Bパートの「必殺!ヤミナベ」が9.5点かな。トータル的にも9.7点はあげたいですね。
あの7話をも超えた、これまでの最高傑作といっていい出来だと思います。
なんていうのかな、全体通してのバランスがよかったんですよ。
今回は同じドタバタでも、AパートとBパートで少し毛色が違うテイストだったと思うんですけど、それが実にうまく融合していたように感じたんです。
冒頭のアバンはそれを結びつける役割も果たしていたのではないでしょうか。
というわけで、まずは「うる星やつら」第18話のライト仕様感想から行ってみましょう!
●ライト仕様
まあしかし、いきなりチェリーのナレーションにはビビりましたね w
一体何が始まったのかとw 一瞬、制作が間に合わなくて急遽総集編に差し変わったのかとすら思いましたよw
ただ、内容的には1話や2話、6話あたりの回想シーンが差し込まれてはいたものの、ちゃんと新規パート(?)になっていましたね。
ていうか、親善結婚だったのかよw 国家間というか星同士の平和外交に関わる問題とはあたるも責任重大じゃねーかw
それにしても、ここでいわゆる「これまでのあらすじ」的なものが挿入されるとは思いもしませんでしたね。
普通、こういうものは区切りになる回というか、折り返し地点に入るものじゃないですか。
2クール目の最初である12話、もしくは3クール目の始めとかにやるならまだしも、なんでこのタイミングw
ただ、一応、2クール目のちょうど中間点ではあるんですよね。12話から23話が2クール目ですから、18話目からが後半戦になるわけです。
それに12話の時点だと、まだテンちゃんや竜之介親子も登場していないですし、振り返り的な流れとしては少し早いのかもしれません。
そして何より、途中であたるが思い浮かべる「美女たちとの出会い」に映った美女たち。あの唐突とも言える何とも意味深なシーンにこそ、今回のアバンの理由が隠されていたような気がします。
これについては、ヘビー感想の方で詳しく話していきますね。
しかしまあ、オチというか締め方はひどかったw
いきなりチェリーに抱きつくとかw 確認もせずに頬ずりまでしてるしw おぬし大胆じゃのう、じゃねーってw
てか、ラムに言わせればあれも浮気のうちなのかw
まあ他愛もないギャグと言えばそれまでですけど、ああいう馬鹿馬鹿しいノリは嫌いじゃないです。
軽い振り返りとしてうまくまとまっていたなという印象を持ちましたね。
そして、アバン後半!
まさかの「い・け・な・いルージュマジック」(忌野清志郎+坂本龍一)には、本当に興奮しました!
タイトルの元ネタ曲を流すという発想自体がまったくなかったので、びっくりしましたよ。これなら「かけめぐる青春」とか「いい日旅立ち」とかもいけたか?
でも、たぶん「い・け・な・いルージュマジック」だからこそ意味があったんでしょうね。
あの未来と過去が交差したような不思議なレトロポップな感じは、まさにうる星やつらの世界そのものじゃないですか。
カラフルでビビッドな曲調の中にどこか懐かしさも覚えるメロディは、ラムが口紅を作っている場面に見事にマッチしていましたよ。
ていうか、あれはラムが作ってる最中に流しているBGMという設定なんでしょうかね?
PVとしてもいけそうなくらいのハマり具合だったですが。
トラジマビキニに白衣がなんとも新鮮!
原作通りの恰好なのに、アニメで見るとなんだかすごく刺激的に見えましたね。あれも「ルージュマジック」が魅せる魔法のうちの一つでしょうかw
固めた口紅を大型機械に入れて「ぶるるいっ」「う~よよよよ」となるのは原作通りですね。ああいう擬音はすごくるーみっくっぽいなあと思います。声優さんが口にしなくて本当によかったw
そして、ラムが髪をふりほどく仕草のなんと色っぽいことよ!
ホワイトボードにサブタイが書いてあるところなんて、もう本当しびれます。
原作読んだときは気づかなかった魅力に気づかせてくれた、最高の導入シーンでしたね。
で、Aパートですが、あたるがサンデーを読んでいましたね、MAOが表紙のやつ。あれは前回の願い星が読んでいたものと同じ号に見えました。雑誌はあれしかないのかよw
原作ではこたつに入っていたんですけど(原作での時期は2月~3月)、ここでは普通のテーブルになっていましたね。せっかくこたつねこがいるというのに、なんで頑なにこたつを描こうとしないのかw
ラムとテンちゃんのキスシーンはレアなだけに面白いw
「ラムちゃんのことは好きやけど、そういうんやない~」はアニオリのセリフ。うーん、かわいいw
ただ引きはがすとき、吸い付いたタコみたいにすぽんと取る感じはいいんですけど、「すぽん」を口にする演出で台無しになっていましたね。アバンの時のように、書き文字だけで十分だと思うんだけどなあ。
竜之介とラムが唇を引き寄せ合う場面で「俺が塗ってちゃまずいってのか!口紅はレデーの必需品なんでい!」はアニオリ。うーん、かわいいw(こればっか)
ラムの「そういう意味じゃないっちゃ」もいいなあw
口紅の秘密を聞いて女子たちが色めき立つのがこの話の肝。
誰もツッコミ役にならないというか、クラス全体が欲まみれになるのがうる星流ですw
意外と「買い食い大戦争」にも通じる構成だったんだなと再認識させられましたね。うる星やつらのテンプレといってもいいかも。
で、彼女たちはあたるから口紅を奪って面堂を拘束するというw もう誰も彼もが狂ってるw
その面堂が口紅を塗る時、女生徒の手を取ってそのまま塗るのはアニオリ。
あそこは原作だと、ちゃんと女生徒から受け取って自分で塗っているんですよね。
ある意味、原作よりもずうずうしいw
面堂とあたるのキスがこの回のクライマックスといってもいいでしょうw
ここだけは「がち~ん」が効いてますねwよりおかしさが増しています。
擬音を口にするのが必ずしも全部ダメなわけじゃなくて、やっぱり使いどころなんですよ。
機械的になんでも一緒にするのではなく、効果を考えてメリハリのある使い方を心掛ければもっと面白くなると思いますね。
だっぴゃ星人の「お見苦しいところをお見せしました。」「いましばらくお待ちください。」は、原作よりも上手い演出でした。テロップの速さも見事。花に囲まれた草原のバックがより間抜けさを際立たせていましたよねw
そのあとの生々しい音がまたいいw ここでも「すぽん」を口にしてないところがポイント高い。なんだ、やればできるじゃないか!
で、こんなことでくじけてたまるかの二人のスポットライトw声もシンクロしてるしw
やっぱり二人とも同じくらいのアホレベルなんだというのがよくわかるシーンで、ここも原作以上に笑えましたね。
そこからはもう、クラス総出のドタバタに発展していくわけですが、原作だと、
「ダーリン!」(ラム)←「ラムさん!」(面堂)←「面堂くん!」(女子生徒)←「みんな!」(あたる)←、「ダーリン!」(ラム)
という感じでループの流れになっていました。
ここでは、あたるの「みんな!」が一番の笑いどころでもあったんですが、でもアニメで見るとあたるは「竜ちゃん」を追いかける方が構図としてわかりやすいかなとも思いました。
最終的には竜之介の話でもあったわけですし。
温泉マークが騒動に巻き込まれるのはアニオリ。原作だと、生徒の喧騒を尻目にひたすら黒板に向かって授業をやっていましたw 中年教師の悲哀が感じられて、それも面白かったんですが。
まあアニメだとそこも分かりづらいですし、より動きがある形に変えたんでしょうね。
テンちゃんが教室にやってくるのもアニオリ。しのぶがテンちゃんを掴むスピードには笑いましたw
しのぶだけはこの騒動から一歩引いてるのがいいですよね。少し呆れてる風だったのが印象的でした(原作ではその辺はっきり描かれてはいない)。
今回はオチの締め方も原作よりむしろ良かったなと感じました。
原作は教室内のドタバタをあくまで客観的に上から俯瞰する感じで終わっていたのですが、アニメのように竜ちゃんにフォーカスしつつ、みんなで校舎の外に飛び出す形の方が見ていて開放感がありますよね。
こういうひたすらドタバタに徹する話は、やっぱり最後は派手に気持ちよく終わって欲しいですから。
「口紅ってこんなこわいもんだったのか…」「二度とつけねえぞ俺は!」という竜ちゃんが、この話をしっかり締めてくれたと思います。
Bパート。
原作では夏のエピソードなんですけど、Aパートに合わせたのかここでは制服も再び冬服に。
ていうか、夏服は竜ちゃんの話限定だったんかw
こういう季節感を無視したやり方は、もうずっと納得がいかないまんまですね。
冒頭、面堂が「ヤミナベ」といったのはてっきりタイトルコールかと思いきや、票を読んでいただけだったというw
あそこはなかなかしゃれた演出でしたね。
面堂は一応クラス委員長のままなんでしょうか、副委員長のあたるは書記係でしたw
なんでもホームルームでのレクリエーションを決める時間だったようですけど、
ゲートボール 2票
相撲 5票
カンケリ 3票
ヤミナベ 12票
あやとり 1票
だるまさんがころんだ 2票
って、高校生が授業の一環でやるようなものじゃないw
ていうか、あやとりってなんだよw 一体誰が1票入れたんだw
なお、原作では
ヤミナベ 14票
ゲエトボオル 7票
相撲 5票
うさぎとび 3票
昼ね 2票
カンけり 3票
あやとり 1票
だるまさんがころんだ 1票
でしたw
「ゲエトボオル」が地味に笑えたんだけどなあw こういうセンスは令和には通用しないのか…
あと、なぜかうさぎとびに3票も入ってるとかねw
ラムの挙手にあたるが当てて答えるのはアニオリ。
原作では挙手するラムを見たあたるがそのまま独り言のように解説するんですよね。
ラムの質問を待つまでもなく答えるという、その阿吽な感じがいいのになあ…そこはちょっと無粋な印象は受けましたね。
ただ、その後のラムとの問答での、
「おいしいのけ?」「おいしいかどうかは食べてみるまではわからない。それがヤミナベの醍醐味であり」「面白さなのだ」はよかったかな。
というか、あれがないと今の人には「ヤミナベ」がわからないか。ラムと一緒に視聴者にも「ヤミナベ」の意味をわかってもらうために必要なやり取りだったのかもしれません。
ラムの一度考えてからの「ふ~ん」と笑顔になるシーンはすごく好き。
あと、面堂や女生徒の微妙な反応もよかったですね。
ラムの調理(?)シーンであたる母が心配そうに覗いているのはアニオリですね。(原作では母は出てこない)
令和アニメではラムの料理は初披露になるので、こういう配慮がなされたのでしょう。
まあいつ見ても料理をする光景とは思えないw 鉄工所かよとw
あの料理には名前がないんですけど、あれなんていうんでしょうね。ピンク色の毒々しい金平糖みたいなやつ。
原作でもラムは「うちの星の特産の◯◯だっちゃ」とかも言わないんですよ。ひょっとすると、彼女オリジナルの何かなのでは…w
ぽんとはじける前のやつはキレイな丸になっていましたが、原作だともっとごつごつした石みたいな感じだったんです。見るからに鉱石のようなw
ていうか、出来上がりも本来は針金みたいなのがあちこちにはみ出ている星型の何かだったんですよねえ…まるで工場に落ちてる鉄くずのようなw
これも令和的にコンプラのカテゴリーというか、一応見た目も配慮したんでしょうかw
まあとにかく、2ndOPの最後に出てきたあのピンク色がここでようやく登場しました。
原作ではあたるはラムの料理を何度も食べさせられているので、彼女の作ったのがいかに辛くてまずいかを舌で知っているんですけど、ここでは初めて口にするような感じになっていましたね。
でもまあ、あのビジュアルを見れば食べなくてもこれはやばいやつだというのは一目瞭然ですけどw
それにしても、ラムが食べ物を投げる時いちいち「しゅっ」と言うのは本当うざい…
ラムがあたるの気を逸らす時の「あ、美女の大群!」はアニオリ。
でも、こういう逸らし方は原作でも他であったような気がするw
この頃になると、ラムもあたるの操縦法がある程度わかってきているんですよ。その辺の関係性の変化みたいなものも面白いですね。
しかし、あの犬は鼻が壊れているんかw 嗅いでから口にするなw(原作では鼻を利かさず、そのまま口にしていた)
ずどどどどどどどは、せめてラムの声じゃなく犬の声にして欲しかったですね…ラムがあれを言ってるかと思うと、なんかすごい萎えるw
ていうか、なんでケツから噴射してるのかわけわからんw
ラムの料理の怖さをまだ知らないあたるが、その犬を見て「やはり…」とつぶやくのはいい改変でしたね。
こういう細かい所をフォローすることは大事なことです。
ラムが「もったいない」とか言ってましたが、それを街中で投げまくってたのはいったい誰だというねw
でも、ラムが投げてあたるがそれをかわす様は、まるで二人でゲームに講じているみたいでしたね。なんだか微笑ましくもありましたよw
原作では「だわ~れがラムの料理なんて」だったセリフも、ここでは「んな危険なもん、だわ~れが」に変えられていました。
あたるにとってこの時点ではラムの料理は初めてなので、これも当然な改変といえるでしょう。
「まるいっ!(まずいっ!)」の時に水晶玉を出すラムw
ていうか、あの丸い球体は水晶だったのねw 40年ぶりにようやく知ったわw
原作だと単に丸いものということしかわからなかったんですよね。
今回はちゃんと水晶らしく透けていてわかりやすくなっていたと思います(このエピソードは旧作でもアニメ化されていない)。
タバスコストレート一気飲みは、ハバネロになっていましたね。
これは今風に合わせたのか、それともタバスコは商標的に使えなかったのか…
ていうか、あれは追いかけっこして疲れたから飲んでいたのかw これも40年たって初めて知ったわw
あぐらをかきながらラッパ飲みするのは原作と同じですが、その後、ぷはーっとやるのはアニオリw
こういうところは本当オヤジ臭いんですラムはw
で、あたるとラムは家の屋根に上って星空デート(?)と洒落込むわけですが、これは原作中期以降わりと見る光景ですね。はしごを使って上るってのがすごいw ラムは飛べるんだから、一緒に連れてってもらえばいいのにw
原作だと6月初めくらいだったので、「いやあすっかり暑くなったねえ」だったんですが、ここでは「いやあすっかり涼しくなったねえ」になっていましたね。
涼しくなったということは10月あたりでしょうか?本当、令和うる星は季節感がわからんw
あたるとラムの会話はほぼ原作通りでしたが、
「ときにラム!」(さりげなく)「あるっちゃ!」(あっさり)みたいなノリが抜けていたのはちょっと残念。
こういう場合にこそ、書き文字を演出として使えばいいのになあ。
ラムがモグモグのことを「まずいというより苦手な野菜」と言っていたのは、一応アニメオリジナルの伏線になるかもw(原作にはないセリフでした)
あたるとテンちゃんのやり取りの中で、「そのモグモグさえ手に入れば」の後に「ラムやテンのために」と言っていたのはアニオリ。原作ではただ「素晴らしい料理が…」でした。
でも、あたるがテンと呼ぶのは違和感あるかな。じゃりテンか、せめて「お前」の方がよかったような気がしますね。
で、そこからあたるはラムの苦手なものを見つけるために監視していくわけですけど、ラムがお昼にハムサンドを食べているのはちょっと意外に感じましたね。
いや、原作通りなんですけど、今まであまり気に留めてなかったんです。あれは普通に購買で買ってるんだろうかw
猫食堂は買い食い大戦争にも出てきましたね。
原作では名もない普通のラーメン屋でしたが、これはそれぞれの話をリンクさせるためにもよかったのかもしれません。まあ「喫茶けたぐり」みたいなものですねw
これにより、彼らの普段の日常もより身近に感じられるのではないでしょうか。
ラムのラーメンのかっ喰らいかたがすごいことになっていましたねw まさにウマみたいにかっ込み方w
原作では大きく口を開けたままぢゅるるるとすすっているんですけど、これはこれで豪快でかわいいかもw
とにかく、彼女のがさつで大雑把な性格が伝わるのがいいなと思います。それこそがラムの魅力でもありますから。
ていうか、ラーメンおかわりするのかよw
「味がないっちゃ!」はいつ見ても笑えるw
あたるはあれを初耳のような顔をしていましたね。令和アニメでは地球の食べ物にタバスコをドバドバかけるシーンもありませんでしたから、これはまあ当然といえば当然かも。
「こっちの食べ物はみんな薄味だから、味がよくわからないっちゃ」はアニオリならではの追加。これはいい補完でしたね。
これまでラムが地球の食べ物を普通に食べていたことへの回答にもなるのではないでしょうか。
「ラム…おまえってやつは…」からの、
「誰がおごってやると言った!」はベタだけどすっごく好きですw
こういうしっとりに見せかけてストンと落とす感じは、もう大好物ですね。
ていうか、ラムもおごってもらうこと前提におかわりすんなw
しかも特盛チャーシューメンwww
「味が分からないくせにバカすか食いおって!少しは遠慮せんかい!」「お腹は膨れるっちゃ!」という痴話げんかはアニオリw まさに犬も食わないってやつw
お腹は膨れるっちゃという反論もよくわからんがw
でも、たぶんラムにとっては、地球の食べ物に慣れるのも地球の生活に馴染む一環でもあるはずなんですよ。
もちろん、あたるとの親密度を深めたいというのもあるでしょうけど、それ以上に彼女なりに地球に溶け込もうとしている気持ちの表れなんじゃないかという気がするんです。そう考えると、ちょっといじらしいですね。
最近できたメニューという、ニンニクたっぷりギョーザデラックスはアニオリw
あれをあいつら二人で食うつもりだったのかw
あたるが「金払ってけ!」と言うのもアニオリですね。ていうか、ラムのお金ってどうしてるんだろ。あたる母からお小遣いもらってるんだろうか…貧乏なのに。
でも普通に買い食いしてるということは、どちらの親かはわかりませんけどやっぱりもらっているんでしょうね。
あと、鼻つまんで慌てて逃げるラムがかわいいw
ここであたるが初めてラムの苦手なものがニンニクだと知るわけですが、その説得力のためにああいうメニューを出したんでしょうね。原作のようにただギョーザが出るだけではちょっと弱いですから。
原作では「翔んだドラキュラ」「愛の献血運動」(10巻 PART10、11)という、ドラキュラ2部作でニンニク嫌いがわかるのですが、ここの改変はなかなか自然で良かったなと思いましたね。(好きな話だっただけに、アニメでやらないのが確定したのは残念ですが…)
ニンニクの匂いをたんまり溜めたあたるの妄想シーンでラムに
「きゃーくさいっちゃあ」「もうかんべんちゃあ」「ごめんちゃあ」「もうしないよおー」と言わせるのはアニオリw
原作だと、単に鼻をつまんで体を震わせるだけだったんですよね。でも、ここのラムはムチャクチャかわいかったので、むしろいい改変でしたw
ていうか、あたるの想像上のラムがすっごくかわいいんだけどw
その後、あたるはガールハントでニンニクの匂いをまき散らすことに…w
でも、途中で我に返って、
「…などとガールハントをしてる場合ではない」と呟くところは、すごく印象的でしたね。あれは原作にもあるセリフなのですが、今回のアニメではより耳に残るようになっていたように思います。
この時期になると、もはやあたるにとってガールハントは単なる儀式と言うかルーチンワークになっているんですね。特に本気ではなく、あくまでレクリエーションの一種なんですよ。
それよりもラムに苦手なものをぶつける方を優先するという彼の行動にこそ、あの二人の関係性の本質があるような気がします。
ラムが読んでる雑誌は、またしてもMAO表紙のサンデーでしたw あたるの持ってる雑誌はこれしかないのかw
ニンニクの匂いと消臭剤の演出はアニメならでは。円弧を描くようにニンニクが押し出されるシーンはなかなか見応えがありましたねw
そして、いよいよヤミナベ本番となるわけですが、あの鍋の大きさは何なんでしょうw
いったいどこから調達したんだw ていうか、学校の備品なのか?
原作でもけっこう大きかったですけど、あれはその2倍くらいはありましたよw
あと、ガスボンベみたいなものもやたらデカいしw 絶対消防法とかに引っかかるw
ヤミナベに食材を入れるしのぶや面堂はアニオリ。
しのぶはやっぱりこういうときはまともというか常識人ですねw 至って普通の野菜類を入れてました。
面堂は「庶民の食べ物が口に合うかどうかわからんからな」と、ある程度食べなれたトリュフ、まったけ、フカヒレ、燕の巣を入れてましたね。「まったけ」という言い方が妙に好きですw
ていうか、あたるはニンニク大量に入れ過ぎw 自分も食うことを忘れてないかw
魚の骨を自分にあたらんようにというのは、もう一人いないとギャグにならないんだよなあ…
あそこは別の骨を持った奴が逆側からも寄せているという構図が面白いのになあ。
時々こういう原作の面白さを消してしまうようなケースが見受けられるのはホント残念ですね。
ラムが最後にあの金平糖みたいなやつを入れるのはアニオリ。
ていうか、その名前を言えやw なんて料理なのか気になるじゃねーかw
暗闇になってからの擬音の表現はよかったですね。書き文字だけでしたしw
しのぶが魚の骨をがじがじやってるのと、面堂が例の金平糖?を食べてやはり庶民の食べ物は口に合わんとなるのはアニオリw ここはちゃんと事前の流れがあったので面白かったですね。
ただ、ラムが下駄をガチガチやるのは原作通りちゃんと箸を使ってほしかったな。そのほうがよりシュールで笑えると思うんですけどねえ。
モグモグは原作よりもなんか凶暴化してましたね。
まさか巨大化して逆にガブリとやられるような野菜だとはw
そりゃ、まずいとかそういう以前の問題だw
ていうか、あれは本当に食べられるものなのか?どうやって食うんだよw
最後、丸ワイプで「ヤミナベは注意してやるっちゃ」は、いかにも昭和っぽい演出。
まあそれはいいんですけど、はたして今の時代にヤミナベを勧めていいものやらw
ていうか、昭和の時代でもあんなの漫画の世界でしか見聞きしたことなかったですけどねw
それこそ、今だとSNSで大炎上しかねないので止めておいた方がいいかと思いますw
さて、次回は
「魔境!戦慄の密林」「酔っぱらいブギ」
ですね。
「魔境!戦慄の密林」は正直、最初はどの話か思い出せませんでしたw
そのくらい印象に残っていない回ですね。これはTwitterでもそういう声をちらほら見たので私だけではないはず…
中には「電飾の魔境」(コミックス29巻)という別の話と勘違いしてる人もいたりしてw
ただ、それは内容とタイトルが一致していなかっただけで、原作を読み返したらああこれかとすぐに思い出しましたよ。
内容としては、いわゆる面堂家ものです。11話の「面倒邸新年怪」に近いっちゃ近いかな。要するにエグい話ですw
「酔っぱらいブギ」は昔から人気の一編。ザ・うる星といってもいいくらいの代表作といえるでしょう。
こちらも旧アニメで好評でしたし、華がある楽しい回になるはずです。
それでは、また来週!
ここからはヘビー仕様になります。
●ヘビー仕様
アバンでいきなり差し込まれた「俺にはまだまだ美女たちとの出会いが待っている」。
あそこに顔を見せる数々の女性キャラたちは、どれも原作に登場する子たちです。
登場順に、
ぼけやのお姉さん(コミックス7巻)、シャコ貝の妖精(コミックス14巻)、ウエンディー(コミックス8巻)、喫茶土俵の泉(コミックス12巻)、くの一かえで(コミックス6巻)、雨森露子(コミックス10巻)、宇宙の女王陛下(コミックス9巻)、キンタロの保母先生(コミックス8巻、9巻)ですね。
あそこの演出はどうやらTVアニメ「マジンガーZ」の初期OPを意識したものらしいのですが、そこではこれから登場する敵をああいう感じでシルエットで見せていたんですよ。つまり「予告編」みたいな意味も含めていたんですね。
ということは、あれもそういう意図があるんじゃないかと思うんです。
要するに、3クール目以降に登場するキャラたちをここで予告して見せたと。
ただ、あそこにいるキャラがすべて今後登場するというわけではないでしょう。むしろ顔出ししているキャラは原作ファンへのサービス的な感じで見せているんじゃないかと思います。
「マジンガーZ」のOPはあくまでシルエットのままで興味をそそる形になっていたわけで、この時点で顔出ししてしまうのは「予告編」として台無しですしね。
考えるに、あの子たちは放映はされていないものの実はもうあたるはあの子たちと出会っているというテイになっているのではないでしょうか。で、あたるはそれを思い出しているという。そういう世界線だとすると、あのシーンも納得できるじゃないですか。
逆にいえば、あの子たちが登場する話は今回のアニメでは見送らさせてもらいますという宣言にもなっているんじゃないかと思うんですね。
先の子たちが登場するのはどれも14巻以前という比較的初期の話ばかりですし、次の3クール目以降はこの頃のエピソードは割愛させていただきますという意味があるのかなと。
となると、本当の意味で「予告編」になっているのは、最後までシルエットのままだったあの3人だけなのかもしれません。
しかるに、望(コミックス24巻PART2「最後のデート」)、カルラ(コミックス34巻PART1~11「ボーイミーツガール」)、そして水乃小路飛鳥(コミックス22巻PART1~4「水乃小路家の娘=その1~4=」ほか)ですね。
正直、驚きはありません。
ていうか、そりゃ出るに決まってるだろという子たちばかりですからw
最終話である「ボーイミーツガール」をやらないわけがないですし、「最後のデート」なんて私に言わせれば実質の最終回といってもいいくらいですからね。あれをやらなかったら、いったい何のためのアニメ化なんだと。
もし万が一やらなかったら私は一生呪いの言葉をかけ続けてやりますよ、いやマジで。
ただ、トンちゃんの妹である飛鳥の話をやるのはちょっと意外かな。あれはコンプラ的に難しいさじ加減が必要ですし、扱いが難しいと思うんですよね。竜之介の親父のような「最低限の修正」みたいなことにならなきゃいいのですが…
まあそれはさておき、仮に「予告編」とするならやっぱりこのタイミングが一番いいんですよ。
3クール目の冒頭というのも考えられますけど、その頃にはすでに新キャラの紹介とか3クール目の紹介ティザーとかが公開されていると思うんですよね。つまり「予告編」としてのサプライズの意味が薄まってしまうわけです。
それならば、2クール目の折り返し地点であるこの「18話」が最適だと考えても、不思議ではないのではないでしょうか。
まあそれは別にしても、ここでの「振り返り」はなかなか興味深く見ましたね。
チェリーの締めの言葉である「二人の果てなき鬼ごっこは続くのであった」も、18話を見終わった後だとなんだか感慨深いものがありました。
さて、アバンの後半は「き・え・な・いルージュマジック!!」になるわけですが、実は私にとってこの話は「それほどでも…」といったところがあったんです。
といっても、トンちゃんや竜之介の時のように別に苦手というわけではありません。普通に好きな話ですし、面白いとも思っています。
ただファンの中での評価があまりに高くて、そのギャップに戸惑いを覚えてしまうところがあったんです。
いや、面白いけどそこまですごい話か?みたいな。
私の中では、面白いけどちょっと力技に頼り過ぎるきらいがあるかなという感じでした。
例えば、原作の表紙なんかもインパクトがすごいんですよ。
あたるにラム、テンちゃんに面堂、しのぶに竜之介、そしてクラスのみんなが真っ赤な口紅を塗って勢ぞろいしてるという絵面なんですからw そりゃ、こんなん笑うだろうとw
で、面堂とあたるががっつりキスすりゃそりゃ面白いに決まってる、でもそれってなんか無理やり笑わそうとしてない?みたいな。
それよりも、もっとスマートに笑わせてほしいかなという、ちょっと斜に構えた部分がずっと胸の中にあったんです。
そんな思いを抱いていた中での「き・え・な・いルージュマジック!!」鑑賞だったわけですが、まあ最初からぶっ飛びましたね。
「い・け・な・いルージュマジック」がここまでがっちりハマるのかと感動しきりでした。
謎の化学式。電卓。試験管。カラーチャート。フラスコ。コトブキのマッチ箱。アルコールランプ。
まさに懐かしさと新しさの融合ですよね。
いろんな要素が混じって新しいものをつくる感じが曲とすごくマッチしていたんです。
元々「い・け・な・いルージュマジック」という曲は、資生堂のCMソングとして企画されたものでした。つまり、純粋な意味での音楽ではなく、商業的なところから生まれたんですね。
当時もっとも尖っていたアーティスト、ロック畑のRCサクセションの忌野清志郎とテクノポップ畑のYMOの坂本龍一の二人がタッグを組んだということで話題性もたっぷり、売れないわけがありません。
いわゆる「企画もの」としてのいかがわしさというか、どこかとってつけたような俗っぽさがあったのは事実かと思います。
でも、ケレン味にしか出せない輝きっていうのもあるじゃないですか。「い・け・な・いルージュマジック」には、そんな他にはない魅力にあふれていたんですよ。
あの、いつまでもループしたくなるような「Baby, Oh Baby い・け・な・いルージュマジック♪」というサビは変な中毒性がありますよね。どこかチープに聞こえる伴奏もたまらないキッチュさに溢れています。
でも、その中でほのかに響く何とも言えない切なさにふと気づく瞬間があるんです。同じフレーズが繰り返される中で、ふと昔の懐かしい匂いが漂ってくる。そしてそれは今まで嗅いだことのない新しい感覚に変わっていく。
そんな不思議な体験ができる曲なんですね。
それはまさに「き・え・な・いルージュマジック!!」の魅力でもありました。
確かに力技かもしれません。純粋な笑いではなく、どこか卑怯なやり口なのかもしれません。
でもだからこそ、感じられる面白さっていうのもあるんですよ。やれスマートだシュールだといっても、あたると面堂がぶちゅ~とやる強烈さにはかなわないんです。
高級店のフルコースよりも牛丼がたまらなく恋しくなるその誘惑に抗うのは、なんだか逆にダサいじゃないですか。そういうことなんじゃないかなと。
そう思ったら、もう本編がムチャクチャ面白く感じられましたね。
私はどちらというと、「必殺!ヤミナベ」の方が好みだったんですけど、今回の18話ではAパートの方がより笑えましたから。本当、アニメで初めてその本来の面白さに気付かされた思いがしましたよ。
まあしかし改めて思いましたけど、「き・え・な・いルージュマジック!!」も「必殺!ヤミナベ」もまさに「ラムとあたるの果てしなき鬼ごっこ」の話だったんですね。構造的にすごくシンプルなんだなと感じました。
ラムが宇宙の鬼っ娘ならばの猪突猛進な愛で追いかけ回し、あたるはそれをあの手この手でかわそうとする。そんな二人の鬼ごっこが周りを巻き込んだ大騒動に広がっていくだけのことなんです。
でも、そんな世界がたまらなく楽しいし笑えるじゃないですか。時には切なくもなるじゃないですか。「うる星やつら」とはそんなうるさいやつらの祭典の物語だったんですね。
アバンでの「二人の果てなき鬼ごっこは続くのであった」は、まさしくそんな今回の話を先回りしていたかのような言葉でもありました。そういった意味でも、この18話こそが「これまでのあらすじ」をやるにふさわしいタイミングだったのかなとも思いましたね。
…ところで話は変わりますけど、今回の「き・え・な・いルージュマジック!!」って、「ラブコメ」なんですかね?
いや、ネットの感想を見ていたら、なんかそんな声が目についたんでちょっと気になったんですよ。
確かにコンビニコミックの「うる星やつら あたる&ラムセレクション」でも、この「き・え・な・いルージュマジック!!」が選ばれていていましたが、どうにも信じられません。いったいどこに「ラブ」要素があるのかとw
私に言わせれば典型的なドタバタギャグとしかいいようがない話なんですけどね。それなら、まだ「必殺!ヤミナベ」のほうがラブコメっぽさがあるんじゃないかと思いますよ。
もし世間的にこれを「ラブコメ」と呼ぶというのなら、私はこれまでの「ラブコメ」に対する認識を改めなければなりませんw
さて、次回は
「魔境!戦慄の密林」「酔っぱらいブギ」
になります。
「魔境!戦慄の密林」はライト仕様でも触れましたが、今一つタイトルと内容が一致しない話の一つですw 決してつまらない回ではないのですが、正直、取り立てて選ぶまでもないような気もしますね。
ただ一部、セクシーなショットが拝めたりするのでそういった向きを期待する方にはオススメかも?
一方の「酔っぱらいブギ」は原作ファンなら誰もがすぐに思い浮かべることができる、超有名作ですね。
私も「1クール目終了記念!新TVアニメ「うる星やつら」のこれまでを振り返ってみる」の中で「2クール目でやりそうな原作予想」として挙げていたタイトルです。まあ、これをやらないわけがないというやつですねw
いかにも「うる星」という感じのドタバタで、今回の話が楽しめたなら間違いなく楽しめると思います。
…それと、ちょっとエロティックな香りもある回なので、その辺に期待を寄せてる方にはなおさら楽しめることでしょうw
うーん、ひょっとすると、次回はいわゆるサービス回的な括りになるのかもしれませんねw
それでは、また来週!
(今回も更新が遅くなってすみません。自分でもびっくりするくらいに盛り上がってしまって、かえってなかなか整理がつきませんでした)
ブルーレイBOX第1巻は3月15日発売!
現在放映中の2クール目は第2巻にまとめて入る予定で、6月28日発売です!
「き・え・な・いルージュマジック!!」は17巻、「必殺!ヤミナベ」は23巻に収録されています!
BOXセットが4巻揃って発売中!
これだけでうる星やつらのすべてが手に入ります!
新TVアニメ「うる星やつら」のOP/EDテーマ4曲とさらに新曲2曲を加えたCDが3月15日に発売!限定盤にはノンクレジットOP/ED2クール分を収録したBlu-rayが付きます。
3月1日に新TVアニメ「うる星やつら」オリジナルサウンドトラックが発売決定!全 92 曲収録とのことです。最近は耳に残るBGMも増えてきているので楽しみ!
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