私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!初夢特別編~理屈が意味をなさない未消化なわたモテたち~
2月2日に「私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!」がブラウザ版で特別編に更新されました。
今回は特別編。
それも、今年一年を占う意味で重要な「初夢」特別編となります。
これまでクリスマス特別編というのは何度もありましたが、お正月特別編というのはなかったですよね。
特に「初夢」の特別編というのは、なかなか意表を突いたものだったと思います。
ただ、これまでの流れからすると、当然あり得ることではありました。
考えてみれば、昨年のクリスマス特別編で「クリスマス」は完璧に終わっていたんですよね。
もうあれ以上、わたモテにおいてクリスマスが描かれることは今後ないわけです。(卒業後も続くなら別ですが、私はそれはわたモテとは違うと考えています)
ならば、次に描かれる「特別編」は当然その先ということになるでしょう。
今回、彼女たちが見る「初夢」は高校最後に見る初夢です。つまり、今よりさらに未来の話なんですね。
それこそ、昨年のクリスマス特別編よりもさらに時計の針を進めているわけです。
そういった意味で、今後のわたモテを占う上で非常に重要な回であるといってもいいのではないでしょうか。
ただ内容が「初夢」なだけに、読み方が難しいんですよね。あくまで「夢」のお話ですからそのまま未来の姿が描かれているわけではないんです。
そこにあるのはメタファーや何かの象徴としての事象かもしれませんし、もしくはなんの意味もないのかもしれません。所詮単なる夢に過ぎないわけですから。
我々が見る夢も一筋縄ではいかないというか、訳の分からないものばかりです。予知夢や逆夢といった類のものはほとんどありませんし、警告夢やお告げのようなものもまずないでしょう。ましてや正夢なんて経験がある人の方が珍しいのではないでしょうか。
まあそういうわけで、あまり深読みしすぎるのもどうかとは思うんです。
そもそも夢を見るメカニズム自体いまだはっきりとは解明されていないらしいですし、ましてや、マンガの中で描かれる夢をあれこれ分析するのも変な話です。
ただそれでも、その夢は単なる夢ではなく谷川先生の意図が込められている“夢”なんですよね。我々が普段見る夢とはそこが違うわけです。
というわけで、基本的にはその奇妙で不思議な夢をそのまま味わっていくつもりですが、一方、その裏に隠された意味も多少探ることを意識して見ていこうかなと思います。
それでは、さっそくいってみましょう!
「黒木智子の初夢」
さて、まずはもこっちの夢から見ていくわけですが、これまた随分気持ちよさそうに寝ていますね。
横を向きながら口を大きく開けていますけど、ひょっとして鼻の通りが悪いのかな?
いびきとかかいていそうですねw
夢の中では、何もない空間にぽつんと放り出されたような感じでしたが、まるでマンガの枠の中に閉じ込められているように見えたのは私だけでしょうか。
そこに声を掛けてきたのが、きーちゃんでした。
彼女の登場は喪142「モテないしきーちゃんの進路も決まる」(コミックス14巻)以来になりますね。
ただ、このきーちゃんは本当にあのきーちゃんなのかは一考の余地があるような気がします。
もこっちが彼女の登場に驚いていないのは、自分の夢だからということもありますけど、もしかしたらもこっち自身がそれを望んだからという見方もできるのではないでしょうか。
おまけにこの後、きーちゃんはメタっぽい発言もしていましたよね。
「お姉ちゃんの夢に出てくるのは初めてじゃない」とかw ていうか、こういうのも「明晰夢」というんだろうかw
夢のメカニズムからすると彼女はもこっちの記憶の中にあるきーちゃんと言えるわけで、ある意味彼女ももこっちの分身とも言えるのかもしれません。
…というより、なんかこのきーちゃんってどこかプログラムっぽい気もするんですよね。ゲームでいえばNPCってやつになるのかな。なんとなく心ここに在らずという印象を持つんです。
なんにもない真っ白い空間に突然現れたのも、それを意味しているのかなと。
けっきょく何が言いたいかというと、単純に文化祭でのきーちゃんと同一視はできないかなという感じですね。
WWWWW
確かに犯られてましたw↓
ていうか、「お尻」ってはっきり言っちゃってるよ!一応富士山をバックにぼかしていたはずなのにw
まあでも前の方じゃなくてよかったかなw この時はどっちに入れたのかわかりませんでしたよね。
それにしても作中では一応「去年の夢」になるわけですが、我々にとってはなんと6年半ぶりですよ!(コミックス11巻所収;喪103「モテないし初夢を見る」は2016年9月15日更新でした)
まったくびっくりですよねw
ああなるほど…って、ないわw
ていうか、お盆のナスって、ご先祖様があの世から来てもらうために用意する乗り物なんじゃなかったっけ。
別に福をもたらすとか、そういうことじゃなかったと思うんですけどw
しかも、お尻に突っ込む意味が1ミリたりともわからんw
むしろ、ナスのお尻にはなんの突起物もないじゃねーかw
確かにかっこいいw 特に干渉力とかw
なんかその手の漫画とかにしかでてこないワードw
でも、「お姉ちゃんの初夢に出てこられるのもこれが最後かも」というセリフだけは、本当なのかもしれませんね。そこだけは妙に説得力が感じられました。
WWWWW
これがきーちゃんにできる最後の力とかwww
てか、なんで長ナスにしたw
普通のナスとは御利益が違うんだろうかw
使うwww
その言い方だと、なんかまた別の意味を考えてしまうんだがw
ていうか、この長さは大腸に届くだろ…
まあ、クソ長い大便を出すと考えれば、できなくはないのかもしれんがw(クソだけに)
WWWWW
もこっちのツッコミがいちいちテクニカルヒットしてるwww
ていうか、世界(ゆめ)は別に消えてもいいだろw 目が覚めるだけなんだからw
たぶん、それに気付かせないためにスキを与えないんだなw
そーーー……じゃねーよwww
こんなん、ゆっくりやろうが一気にやろうが同じだw
てか、真に受けて試みてんじゃねーw
しかし、改めてひどい絵面だ…
ギャグマンガとはいえ、こんなヒロインがかつていただろうかw
でもまあ、一応ここを今回の個人的ベストもこっちにしておきましょう。
なんかレアだしw
拡張されたwww
それはそれでやばいw
でも、このオチはなんだか不安な気持ちにも駆られるような不思議な雰囲気がありますね。
電池が切れてしまったかのようなきーちゃんは、果たして本当に事切れてしまったのか、そして脇にいる白兎の意味は。
いろいろ考えると、少し怖くなりますね。
現実のきーちゃんとのつながりも気になりますし、今後の展開を占う意味で深読みしたくなるような“オチ”でした。
「吉田の初夢」
一方の吉田さん。
こちらは実に幸せそうというか、平和な光景ですね。
かわいいウサギたちとキレイな花に囲まれて、まるで眠れる森の美女のようです。
ただ、そんな吉田さんを見下ろすかのように佇んでいるウサギさんがなんだか不気味にも感じますね。
6巻のあとがきに登場したシルバニア森のキッチンのショコラウサギさんにどことなく似ているような気がするのですが果たして…
どうやら、大晦日の夜にヤンキー仲間(+二木さん)が集まってる中、吉田さんはこたつの中で寝入ってしまったようです。ここで見る夢を「初夢」といえるのかどうかは微妙なところですが…w
どうやらネタ番組を見ているようですね。3人でギャグやるって、範囲が広すぎて特定できんw
あと、二木さんのソバのすすり方がかわいいというか、怖いというかw
かわいいw
こんなかわいい寝言をいうヤンキーがどこの世界にいるというのだw
ていうか、一応麗奈の疑問に答えたつもりなんだろうか…ウサラとうーたん、そしてうさこの3人組だったら面白いんですねw
ウシ●マくんwww
そういえばうーたんとかいう名前のウサギを飼ってましたっけw
てか、ネーミングセンスはほっといてやれやw
それを言うなら、くくくという笑いもウシ●マくんだぞw
まあホント、彼女たちが一番平和で罪のない夜を送っているなあと、しみじみ思ってしまいますね。
「田村ゆりの初夢」
さて、ゆりちゃんの夢ですよ。
なんていうか、もう、前衛映画を見ているようですよねw
どれも意味があるようにも見えますし、実はなんの意味もないのかもしれません。
とりあえず、交通標識とかは社会のルールや常識を意味しているのでしょうか。
レールを外れないようにまっすぐ伸びたラインをひたすら歩むことを強いられている感じかな。
もこっちと吉田さんという修学旅行で一緒だった3人で前に進んでいく一方、彼女たちに背を向けてまったく真逆の方向に行こうとしている加藤さんと岡田とネモ。
そして、その間に挟まれた真子が、なぜかゆりちゃんをじっと見つけているという……
こうして見ると、なんだか不気味でもあります。
岡田の長く伸びた影がゆりちゃん?の影と交差しているのはいったいどういうことなんでしょう。
ネモと加藤さんの影は真横に伸びているようですが、この方向性にも意味があるのしょうか。
また、うっちーが「とびだし注意」のマスコットとして標識になっているのも、どう捉えていいのか悩んでしまいますね。
考えれば考えるほど、わけのわからない感じになっていきます。
まあオーソドックスに考えれば、将来への漠然とした不安が抽象化された光景として出現したといえそうですが…
今回の個人的ベストシーンというか、一番印象に残ったシーンとしてここを挙げておきましょうか。
見れば見れるほど迷宮の中に迷い込んでいくというか、なんかバッドトリップしそうな感じがちょっと癖になりますw
そして、突然現れた段差にゆりちゃんは足を滑らせ、あわやというところでなんとか片足で着地します。「あぶな」というつぶやきがまた印象的ですね。
それでも、前をゆくもこっちたちはまったく気に留めようともしません。さきほどのきーちゃんじゃないですけど、まるでプログラムされた存在のようです。
段差の付近では、信号や矢印の標識が妙に目立ちますね。これは進路の問題を示唆しているのでしょうか。
なんだかあまりいい未来が見えてこない感じで、少し不安にもなります。
まあ、一応着地しているわけですから、大失敗するとかのお告げではないとは思いますが……
悪夢から目を覚ますときに、よくこうなる時がありますよね。
高い所から落ちるとかで、突然「びくん!」となるやつ。
足元が妙に落ち着かない感じで、宙に浮いた様な気分が気持ち悪かったりするんですけど、あれはなんなんでしょうね。しばらく心臓のドキドキが止まらなくて変に疲れてしまいます。
これらを初夢で見るというのは、果たして吉夢なのか凶夢なのか…
確かにビジュアル的には派手だったかもしれないw
それでいて地味でもありましたよね。「あぶな」とかも特に大きなアクシデントでもないしw
うん、ゆりちゃんの直感は間違ってないw
具体的な内容はまったく覚えていないということも含めて、なんだか彼女だけ妙にリアリティのある「初夢」でしたね。
「内の初夢」
うっちーの初夢は、また違った意味でシュールに始まりました。
群れを成した魚の幻影が泳いでいるようですが、いったい彼女はどこをさまよっているのでしょう。
着ている服もなんだか特徴的ですよね。
首元が広く空いているわりには丈は妙に短いようですが、これにも何か意味があるのか気になります。
そんな彼女を「内さん」と呼び止める声が…
そこにはなぜか、振袖を着たゆりちゃんがw
後ろにスマイルマークの羽子板らしきものを隠しているのがなんともシュールw
まったくの無表情なのもなんだか不気味に映りますが、果たして彼女も本当に「ゆりちゃん」なのかどうか…
WWWちょっと失礼だなw
思ってた奴と違うってw
ていうか、なんで月面宙返りしながら去っていくw
魚たちも一緒についていってる感じがなんとも不思議な感覚を呼び起こしますね。
おお、片目を開けたうっちーはなかなかのレアものw
ていうか、寝ている時は眼の形も横なんだw
思った夢と違うのは普通当たり前な気がしますが、彼女はいつも自分が望んだ夢を見ようと試みているのでしょうか。それはそれですごいぞw
そもそも寝直したところで、同じような夢が見れた試しがないですけどね。
たまに夢の続きを見れる人の話を聞くことがありますが、すごくうらやましいです。
2度目の初夢は、どうやら修学旅行で行った京都のようです。うっちーもちゃんと制服を着ていますね。
そこにまた、「うっちー」と呼ぶ声が!
これはもしかして、あの「思ってた奴」でしょうか?
誰!?って、川本さんじゃねーかwww
なんで、うっちーが彼女の顔を知ってんだよw
ていうか、これは彼女の生霊じゃねーだろうなw
つもりに積もったもこっちへの怨念がこうした形で現れたとかw
なんで、もこっちじゃなくてうっちーなのかは謎だけどw
というわけで、今回一番笑ったシーンはここになります!
まったく想定してなかったので、よけいに笑ってしまいましたねw
一本取られたって感じですw
WWWWW
今度はなんか謎のホールに吸い込まれていったぞw
ていうか、けっきょく誰だかわからないまま消えていくのかw
どこまでいっても、不憫な川本さんなことよ…
またかよw てか、ラストチャンスってw
眠気から残り回数を予測できるとか、どんな才能だよw
ていうか、その力欲しいなあ…ちょっとうらやましいw
初夢(三回目)が地味にじわじわきますw
三回目の初夢は、冒頭のもこっちのそれ同様、何もない空間でした。
と、いうことは、そこで「うっちー」と声を掛ける者はというと……
まさに三度目の正直w
よかったね、うっちーw
てか、「でっ!!?た」って何だよw
おばけみたいに言うなw
それにしても、見れば見るほど興味深いですね。
二人ともあの修学旅行の夜でのジャージを着ているところなんか、むちゃくちゃエモいなあと思ってしまいます。
そのくせ、バックの風景はどこかの街並がひっくり返っているんですよね。
ここもどう解釈していいか、意見が分かれるところかもしれません。
WWWWW
いや、お前が「あいつと……!」と望んだんじゃねーかw
ラストチャンスとか言っていたのを忘れたとは言わせねーぞw
しかし、このもこっちも器だけで魂が入っていないというか、NPCぽい感じがちょっと不気味ではありますね。壊れた人形のように“うっちー”と繰り返す彼女はどこか切なささえ漂います。
まあそれはさておき、「人の夢」ということに気付いてしまったうっちーはなぜかハッとしてしまうわけです。
ああ、そういうシステムなんだw
いわゆる明晰夢というわけじゃないのか。
でも確かに、夢だと気付いたとたんに目が覚めてしまうというのは、けっこうあるあるな気がしますね。
うっちーとずっと繰り返しているもこっちも別れを惜しんでいるようにも見えるんですけど、それは私の思い過ごしかなw
初キモの出ってなんだよwww
ダジャレにもなってねーわw 語呂も悪いしw
でもまあ、最終的には思い人に会えたわけですし、初夢としては一番おめでたい夢だったような気もするんですけど、どうでしょう?
「小宮山琴美の初夢」
初夢最後はこの人、小宮山さん。
トリを務めるとはさすがですね。一応、初っ端のもこっちと対になっているんでしょうか。
さて、彼女に関してはなぜか夢の内容は描かれません。
ぴくぴくとなにやら反応している様子ですが、一体どんな夢をみているのでしょう。
あw
なんか予想がついたぞw
これは確かに映しちゃいけないやつだw
赤面するこみさんほど、ヤバいものはそうそうないですよねw
WWWWW
新年早々伏字ばかりの話を人に聞かすなw
ていうか、なんだよ「私の眼にね××して」ってw
いったいどんな言葉が入るんだw
以前、眼球舐めたいとか言ってたけど、それとはまた違う狂気を感じるぞw
その後も、なんか足で私のナニをどうのとか、とても映像ではお見せできないものばかりw
本当、年の初めからこんな気色の悪い話を聞かされる井口さんには同情しかないw
WWWいや、これは至極まっとうなツッコミかとw
ああでも、畳みの部屋に電気ストーブひとつ付けて、はんてん着込んで電話している姿はちょっと切ないですね。
「あはは 朱里ちゃんひどいー」という言葉が、なんだか空しく響いているような気がします。
ここでいう「友達」は、たぶん伊藤さんのことですよね。
そう、彼女ならただ黙って聞いてはくれるでしょうけど、決して愛想笑いはしないでしょう。待ってましたと、ドン引きするはずですw
小宮山さんはそれがわかっているからこそ、たとえそれが嫌々の付き合いであろうと「つっこんで笑える風にしてくれる」朱里ちゃんに電話するしかなかったわけです。
そう考えると、私はここで笑うことはできませんでした。
彼女のこの満面の笑みがなんだかすごく悲しい笑顔のように見えてしまったんですね。
…そうはそうと、小宮山さんのスマホの柄はこれなんでしょうね?
ひょっとして、千葉ロッテマリーンズのマスコット、マーくんでしょうかw
井口さんの目がヤバいwww
でも、こっちの方はなぜか笑えるのはなぜだろうw
てか、なんか昆虫みたいな目をしてるしw
もう必死でこみ上げるものを抑えながら、努めて心を無にしつつ受け答えしてるのがよくわかりますね。
最初こそ、まともにツッコミを入れようとしてますけど、最後には乾いた笑いしか出てこないというw
井口さんには悪いですけど、傍から見るとやっぱり笑ってしまいますw
やっぱり気持ち悪いんだw
いったいどんな内容だったのか気になるw
でも「面白くなくて気持ち悪くない話」ってことは、裏を返せば「面白くて気持ち悪い話」ってことですよね。
やっぱり小宮山さんとしては、「笑ってもらえる」ことを期待して井口さんに電話したのかなと言う気がします。
まあ、井口さんにとってはえらい迷惑ですけどw
ていうか、正月の朝とか関係なしに小宮山さんのエロ夢なんて聞きたくもないわなw
WWWWW
追い打ちをかけるかのような紗弥加のおめでとうコールwww
これはもう我慢の限界を超えましたねw
でもまあ、これに関しては別に紗弥加は悪くはないんですけどねw
普通にあけおめコールと初もうでのお誘いをしてるだけですから。
紗弥加にとっては、理不尽といえば理不尽かな。
ただ、今までの蓄積があまりに多いために、この八つ当たりを責める気にはなれませんけどね。
むしろ、なぜかよく言った!と思ってしまうw
びくっと反応する紗弥加を見て、なぜか胸がすく思いを抱いてしまったのは私だけでしょうかw
というわけで、それぞれ5人の初夢を見てきたわけですが、みなさんはどう感じましたか?
笑いながらもどこかすっきりしない、なんともいえないモヤモヤが胸に残る「初夢」ではなかったでしょうか。少なくとも、私はそんな感じでした。
まあ本来、夢というのはそういうものです。はっきりとした事象が見えるわけではなく、いろんなイメージが脈略なく積み重なっていくものですからね。モヤモヤしてしまうのも当然だと言えます。
ただ、それでも、なんとなく見えてくるものもあります。ここではサンプルが5つもあるのですから、それぞれの夢を比べてみましょう。
まず、注目してみたいのは、各サブタイトルですね。
「黒木智子の初夢」「吉田の初夢」「田村ゆりの初夢」「内の初夢」「小宮山琴美の初夢」。
こうして並べてみると、何か気づきませんか?
そう、名前がフルネーム、苗字のみの互い互いになっているんですね。
これをどう考えるかはまた難しいところですけど、どことなくフルネームでの夢の方がより意味があるような気がします。苗字だけだと、そのキャラだけの個人的な夢という感じがしますが、フルネームだとなんだかもっとパブリック的な意味が隠されているように思えませんか?
例えば「もこっちの夢」よりは、「黒木智子の夢」のほうが客観的なニュアンスが加味されているような気がするんですよね。
「黒木智子の初夢」でのきーちゃんや、「田村ゆりの初夢」の標識や影、そして「小宮山琴美の初夢」における井口さんの受け答えは個人が見る夢の枠を越えて、もっと作品全体のことを示唆しているように思えるんです。
まあそれが何かまでは私の浅薄な頭では見当もつきませんけどね。
もうひとつ気になることといえば、黒木智子の夢だけ最後まで目覚めていないという点があります。
…いや、この言い方は正確ではないですね。吉田さんは別に目覚めてはいませんから。
要するに、最後まで客観的な場面がないまま終わるんです。だから他の夢より、なおさら不安に駆られるような印象なんですね。
最後で電池が切れたかのようなきーちゃんは特に不気味に感じられるのは私だけでしょうか。
それと、今回の初夢に名前が出てこなかった子たち。
ネモや加藤さんはなぜ描かれなかったのでしょう?
そこで気になるのが、ゆりちゃんとうっちーの夢です。
ゆりちゃんの夢では修学旅行4班である、もこっち、吉田さん、ゆりちゃんが同じ方向に進んでいて、ネモや岡田たちは真逆の方向に向いています。4班だったものの別行動をとっていたうっちーは標識になり、途中自由行動の時に一緒だった真子は彼女らを見守るだけ。
うっちーの夢でも修学旅行の時の風景だったり、もこっちとの思い出(?)でもあるジャージ姿が出てきますよね。
つまり今回の「初夢」は、あの修学旅行4班がなんらかの意味を持っているんじゃないかという感じもあるんです。
だからこそ、修学旅行では別行動だったネモや岡田や加藤さんの夢は描かれなかったのかなと。
え?じゃあ小宮山さんはって?
えっと、彼女はけっきょく見た夢の内容が描かれてないところを見ると、そもそも今回の「初夢」枠からは外れてるとか?あくまでおまけ的な扱いで最後に置いてみたとかどうでしょう。
ていうか、あれは実質、井口さんの話でしょw
…まあこじつけにすぎませんけどね。ただ、修学旅行が何かキーワードになっているような気がするのは確かです。
ただ思うに、今回の初夢は決して「お告げ」とか「予言」とかではないと思うんですよ。
つまり、これをもって今後のわたモテを占うというのはあまり意味がないかなと、個人的には感じています。
特にゆりちゃんの夢なんかは、彼女の「深層心理」を表しているように思えてなりません。
まあとにかく、えてして夢というのは不条理なものです。そこに論理立った理屈はほとんど意味をなさないといっていいでしょう。いろんな要素をカオスなままで見せているんです。
今回彼女たちが見せてくれた「初夢」は、そんな未消化なわたモテのほんの一部分だったのかもしれません。
喪200でゆりちゃんがネモに語る「夢」は、どこか今回の初夢に通じるものがあるような気がする最新22巻は絶賛発売中です!
前回の初夢で、もこっちのあれは拡張されたのか?w
あの時のジャージは、うっちーにとっても忘れがたい思い出ですよね。
もこっちの中学時代の記憶を、隣で寝ていたうっちーが無意識に読み取ったのかなあ…
けっきょく、小宮山さんは伊藤さんには初夢の話はしなかったんでしょうかね?
今回は特別編。
それも、今年一年を占う意味で重要な「初夢」特別編となります。
これまでクリスマス特別編というのは何度もありましたが、お正月特別編というのはなかったですよね。
特に「初夢」の特別編というのは、なかなか意表を突いたものだったと思います。
ただ、これまでの流れからすると、当然あり得ることではありました。
考えてみれば、昨年のクリスマス特別編で「クリスマス」は完璧に終わっていたんですよね。
もうあれ以上、わたモテにおいてクリスマスが描かれることは今後ないわけです。(卒業後も続くなら別ですが、私はそれはわたモテとは違うと考えています)
ならば、次に描かれる「特別編」は当然その先ということになるでしょう。
今回、彼女たちが見る「初夢」は高校最後に見る初夢です。つまり、今よりさらに未来の話なんですね。
それこそ、昨年のクリスマス特別編よりもさらに時計の針を進めているわけです。
そういった意味で、今後のわたモテを占う上で非常に重要な回であるといってもいいのではないでしょうか。
ただ内容が「初夢」なだけに、読み方が難しいんですよね。あくまで「夢」のお話ですからそのまま未来の姿が描かれているわけではないんです。
そこにあるのはメタファーや何かの象徴としての事象かもしれませんし、もしくはなんの意味もないのかもしれません。所詮単なる夢に過ぎないわけですから。
我々が見る夢も一筋縄ではいかないというか、訳の分からないものばかりです。予知夢や逆夢といった類のものはほとんどありませんし、警告夢やお告げのようなものもまずないでしょう。ましてや正夢なんて経験がある人の方が珍しいのではないでしょうか。
まあそういうわけで、あまり深読みしすぎるのもどうかとは思うんです。
そもそも夢を見るメカニズム自体いまだはっきりとは解明されていないらしいですし、ましてや、マンガの中で描かれる夢をあれこれ分析するのも変な話です。
ただそれでも、その夢は単なる夢ではなく谷川先生の意図が込められている“夢”なんですよね。我々が普段見る夢とはそこが違うわけです。
というわけで、基本的にはその奇妙で不思議な夢をそのまま味わっていくつもりですが、一方、その裏に隠された意味も多少探ることを意識して見ていこうかなと思います。
それでは、さっそくいってみましょう!
「黒木智子の初夢」

さて、まずはもこっちの夢から見ていくわけですが、これまた随分気持ちよさそうに寝ていますね。
横を向きながら口を大きく開けていますけど、ひょっとして鼻の通りが悪いのかな?
いびきとかかいていそうですねw
夢の中では、何もない空間にぽつんと放り出されたような感じでしたが、まるでマンガの枠の中に閉じ込められているように見えたのは私だけでしょうか。

そこに声を掛けてきたのが、きーちゃんでした。
彼女の登場は喪142「モテないしきーちゃんの進路も決まる」(コミックス14巻)以来になりますね。
ただ、このきーちゃんは本当にあのきーちゃんなのかは一考の余地があるような気がします。
もこっちが彼女の登場に驚いていないのは、自分の夢だからということもありますけど、もしかしたらもこっち自身がそれを望んだからという見方もできるのではないでしょうか。
おまけにこの後、きーちゃんはメタっぽい発言もしていましたよね。
「お姉ちゃんの夢に出てくるのは初めてじゃない」とかw ていうか、こういうのも「明晰夢」というんだろうかw
夢のメカニズムからすると彼女はもこっちの記憶の中にあるきーちゃんと言えるわけで、ある意味彼女ももこっちの分身とも言えるのかもしれません。
…というより、なんかこのきーちゃんってどこかプログラムっぽい気もするんですよね。ゲームでいえばNPCってやつになるのかな。なんとなく心ここに在らずという印象を持つんです。
なんにもない真っ白い空間に突然現れたのも、それを意味しているのかなと。
けっきょく何が言いたいかというと、単純に文化祭でのきーちゃんと同一視はできないかなという感じですね。

WWWWW
確かに犯られてましたw↓

ていうか、「お尻」ってはっきり言っちゃってるよ!一応富士山をバックにぼかしていたはずなのにw
まあでも前の方じゃなくてよかったかなw この時はどっちに入れたのかわかりませんでしたよね。
それにしても作中では一応「去年の夢」になるわけですが、我々にとってはなんと6年半ぶりですよ!(コミックス11巻所収;喪103「モテないし初夢を見る」は2016年9月15日更新でした)
まったくびっくりですよねw

ああなるほど…って、ないわw
ていうか、お盆のナスって、ご先祖様があの世から来てもらうために用意する乗り物なんじゃなかったっけ。
別に福をもたらすとか、そういうことじゃなかったと思うんですけどw
しかも、お尻に突っ込む意味が1ミリたりともわからんw
むしろ、ナスのお尻にはなんの突起物もないじゃねーかw

確かにかっこいいw 特に干渉力とかw
なんかその手の漫画とかにしかでてこないワードw
でも、「お姉ちゃんの初夢に出てこられるのもこれが最後かも」というセリフだけは、本当なのかもしれませんね。そこだけは妙に説得力が感じられました。

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これがきーちゃんにできる最後の力とかwww
てか、なんで長ナスにしたw
普通のナスとは御利益が違うんだろうかw

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その言い方だと、なんかまた別の意味を考えてしまうんだがw
ていうか、この長さは大腸に届くだろ…
まあ、クソ長い大便を出すと考えれば、できなくはないのかもしれんがw(クソだけに)

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もこっちのツッコミがいちいちテクニカルヒットしてるwww
ていうか、世界(ゆめ)は別に消えてもいいだろw 目が覚めるだけなんだからw
たぶん、それに気付かせないためにスキを与えないんだなw

そーーー……じゃねーよwww
こんなん、ゆっくりやろうが一気にやろうが同じだw
てか、真に受けて試みてんじゃねーw
しかし、改めてひどい絵面だ…
ギャグマンガとはいえ、こんなヒロインがかつていただろうかw
でもまあ、一応ここを今回の個人的ベストもこっちにしておきましょう。
なんかレアだしw

拡張されたwww
それはそれでやばいw
でも、このオチはなんだか不安な気持ちにも駆られるような不思議な雰囲気がありますね。
電池が切れてしまったかのようなきーちゃんは、果たして本当に事切れてしまったのか、そして脇にいる白兎の意味は。
いろいろ考えると、少し怖くなりますね。
現実のきーちゃんとのつながりも気になりますし、今後の展開を占う意味で深読みしたくなるような“オチ”でした。
「吉田の初夢」

一方の吉田さん。
こちらは実に幸せそうというか、平和な光景ですね。
かわいいウサギたちとキレイな花に囲まれて、まるで眠れる森の美女のようです。
ただ、そんな吉田さんを見下ろすかのように佇んでいるウサギさんがなんだか不気味にも感じますね。
6巻のあとがきに登場したシルバニア森のキッチンのショコラウサギさんにどことなく似ているような気がするのですが果たして…

どうやら、大晦日の夜にヤンキー仲間(+二木さん)が集まってる中、吉田さんはこたつの中で寝入ってしまったようです。ここで見る夢を「初夢」といえるのかどうかは微妙なところですが…w
どうやらネタ番組を見ているようですね。3人でギャグやるって、範囲が広すぎて特定できんw
あと、二木さんのソバのすすり方がかわいいというか、怖いというかw

かわいいw
こんなかわいい寝言をいうヤンキーがどこの世界にいるというのだw
ていうか、一応麗奈の疑問に答えたつもりなんだろうか…ウサラとうーたん、そしてうさこの3人組だったら面白いんですねw

ウシ●マくんwww
そういえばうーたんとかいう名前のウサギを飼ってましたっけw
てか、ネーミングセンスはほっといてやれやw
それを言うなら、くくくという笑いもウシ●マくんだぞw
まあホント、彼女たちが一番平和で罪のない夜を送っているなあと、しみじみ思ってしまいますね。
「田村ゆりの初夢」

さて、ゆりちゃんの夢ですよ。
なんていうか、もう、前衛映画を見ているようですよねw
どれも意味があるようにも見えますし、実はなんの意味もないのかもしれません。
とりあえず、交通標識とかは社会のルールや常識を意味しているのでしょうか。
レールを外れないようにまっすぐ伸びたラインをひたすら歩むことを強いられている感じかな。
もこっちと吉田さんという修学旅行で一緒だった3人で前に進んでいく一方、彼女たちに背を向けてまったく真逆の方向に行こうとしている加藤さんと岡田とネモ。
そして、その間に挟まれた真子が、なぜかゆりちゃんをじっと見つけているという……
こうして見ると、なんだか不気味でもあります。
岡田の長く伸びた影がゆりちゃん?の影と交差しているのはいったいどういうことなんでしょう。
ネモと加藤さんの影は真横に伸びているようですが、この方向性にも意味があるのしょうか。
また、うっちーが「とびだし注意」のマスコットとして標識になっているのも、どう捉えていいのか悩んでしまいますね。
考えれば考えるほど、わけのわからない感じになっていきます。
まあオーソドックスに考えれば、将来への漠然とした不安が抽象化された光景として出現したといえそうですが…
今回の個人的ベストシーンというか、一番印象に残ったシーンとしてここを挙げておきましょうか。
見れば見れるほど迷宮の中に迷い込んでいくというか、なんかバッドトリップしそうな感じがちょっと癖になりますw

そして、突然現れた段差にゆりちゃんは足を滑らせ、あわやというところでなんとか片足で着地します。「あぶな」というつぶやきがまた印象的ですね。
それでも、前をゆくもこっちたちはまったく気に留めようともしません。さきほどのきーちゃんじゃないですけど、まるでプログラムされた存在のようです。
段差の付近では、信号や矢印の標識が妙に目立ちますね。これは進路の問題を示唆しているのでしょうか。
なんだかあまりいい未来が見えてこない感じで、少し不安にもなります。
まあ、一応着地しているわけですから、大失敗するとかのお告げではないとは思いますが……

悪夢から目を覚ますときに、よくこうなる時がありますよね。
高い所から落ちるとかで、突然「びくん!」となるやつ。
足元が妙に落ち着かない感じで、宙に浮いた様な気分が気持ち悪かったりするんですけど、あれはなんなんでしょうね。しばらく心臓のドキドキが止まらなくて変に疲れてしまいます。
これらを初夢で見るというのは、果たして吉夢なのか凶夢なのか…

確かにビジュアル的には派手だったかもしれないw
それでいて地味でもありましたよね。「あぶな」とかも特に大きなアクシデントでもないしw
うん、ゆりちゃんの直感は間違ってないw
具体的な内容はまったく覚えていないということも含めて、なんだか彼女だけ妙にリアリティのある「初夢」でしたね。
「内の初夢」

うっちーの初夢は、また違った意味でシュールに始まりました。
群れを成した魚の幻影が泳いでいるようですが、いったい彼女はどこをさまよっているのでしょう。
着ている服もなんだか特徴的ですよね。
首元が広く空いているわりには丈は妙に短いようですが、これにも何か意味があるのか気になります。
そんな彼女を「内さん」と呼び止める声が…

そこにはなぜか、振袖を着たゆりちゃんがw
後ろにスマイルマークの羽子板らしきものを隠しているのがなんともシュールw
まったくの無表情なのもなんだか不気味に映りますが、果たして彼女も本当に「ゆりちゃん」なのかどうか…

WWWちょっと失礼だなw
思ってた奴と違うってw
ていうか、なんで月面宙返りしながら去っていくw
魚たちも一緒についていってる感じがなんとも不思議な感覚を呼び起こしますね。

おお、片目を開けたうっちーはなかなかのレアものw
ていうか、寝ている時は眼の形も横なんだw
思った夢と違うのは普通当たり前な気がしますが、彼女はいつも自分が望んだ夢を見ようと試みているのでしょうか。それはそれですごいぞw
そもそも寝直したところで、同じような夢が見れた試しがないですけどね。
たまに夢の続きを見れる人の話を聞くことがありますが、すごくうらやましいです。

2度目の初夢は、どうやら修学旅行で行った京都のようです。うっちーもちゃんと制服を着ていますね。
そこにまた、「うっちー」と呼ぶ声が!
これはもしかして、あの「思ってた奴」でしょうか?

誰!?って、川本さんじゃねーかwww
なんで、うっちーが彼女の顔を知ってんだよw
ていうか、これは彼女の生霊じゃねーだろうなw
つもりに積もったもこっちへの怨念がこうした形で現れたとかw
なんで、もこっちじゃなくてうっちーなのかは謎だけどw
というわけで、今回一番笑ったシーンはここになります!
まったく想定してなかったので、よけいに笑ってしまいましたねw
一本取られたって感じですw

WWWWW
今度はなんか謎のホールに吸い込まれていったぞw
ていうか、けっきょく誰だかわからないまま消えていくのかw
どこまでいっても、不憫な川本さんなことよ…

またかよw てか、ラストチャンスってw
眠気から残り回数を予測できるとか、どんな才能だよw
ていうか、その力欲しいなあ…ちょっとうらやましいw
初夢(三回目)が地味にじわじわきますw

三回目の初夢は、冒頭のもこっちのそれ同様、何もない空間でした。
と、いうことは、そこで「うっちー」と声を掛ける者はというと……

まさに三度目の正直w
よかったね、うっちーw
てか、「でっ!!?た」って何だよw
おばけみたいに言うなw
それにしても、見れば見るほど興味深いですね。
二人ともあの修学旅行の夜でのジャージを着ているところなんか、むちゃくちゃエモいなあと思ってしまいます。
そのくせ、バックの風景はどこかの街並がひっくり返っているんですよね。
ここもどう解釈していいか、意見が分かれるところかもしれません。

WWWWW
いや、お前が「あいつと……!」と望んだんじゃねーかw
ラストチャンスとか言っていたのを忘れたとは言わせねーぞw
しかし、このもこっちも器だけで魂が入っていないというか、NPCぽい感じがちょっと不気味ではありますね。壊れた人形のように“うっちー”と繰り返す彼女はどこか切なささえ漂います。
まあそれはさておき、「人の夢」ということに気付いてしまったうっちーはなぜかハッとしてしまうわけです。

ああ、そういうシステムなんだw
いわゆる明晰夢というわけじゃないのか。
でも確かに、夢だと気付いたとたんに目が覚めてしまうというのは、けっこうあるあるな気がしますね。
うっちーとずっと繰り返しているもこっちも別れを惜しんでいるようにも見えるんですけど、それは私の思い過ごしかなw

初キモの出ってなんだよwww
ダジャレにもなってねーわw 語呂も悪いしw
でもまあ、最終的には思い人に会えたわけですし、初夢としては一番おめでたい夢だったような気もするんですけど、どうでしょう?
「小宮山琴美の初夢」

初夢最後はこの人、小宮山さん。
トリを務めるとはさすがですね。一応、初っ端のもこっちと対になっているんでしょうか。
さて、彼女に関してはなぜか夢の内容は描かれません。
ぴくぴくとなにやら反応している様子ですが、一体どんな夢をみているのでしょう。

あw
なんか予想がついたぞw
これは確かに映しちゃいけないやつだw
赤面するこみさんほど、ヤバいものはそうそうないですよねw

WWWWW
新年早々伏字ばかりの話を人に聞かすなw
ていうか、なんだよ「私の眼にね××して」ってw
いったいどんな言葉が入るんだw
以前、眼球舐めたいとか言ってたけど、それとはまた違う狂気を感じるぞw
その後も、なんか足で私のナニをどうのとか、とても映像ではお見せできないものばかりw
本当、年の初めからこんな気色の悪い話を聞かされる井口さんには同情しかないw

WWWいや、これは至極まっとうなツッコミかとw
ああでも、畳みの部屋に電気ストーブひとつ付けて、はんてん着込んで電話している姿はちょっと切ないですね。
「あはは 朱里ちゃんひどいー」という言葉が、なんだか空しく響いているような気がします。

ここでいう「友達」は、たぶん伊藤さんのことですよね。
そう、彼女ならただ黙って聞いてはくれるでしょうけど、決して愛想笑いはしないでしょう。待ってましたと、ドン引きするはずですw
小宮山さんはそれがわかっているからこそ、たとえそれが嫌々の付き合いであろうと「つっこんで笑える風にしてくれる」朱里ちゃんに電話するしかなかったわけです。
そう考えると、私はここで笑うことはできませんでした。
彼女のこの満面の笑みがなんだかすごく悲しい笑顔のように見えてしまったんですね。
…そうはそうと、小宮山さんのスマホの柄はこれなんでしょうね?
ひょっとして、千葉ロッテマリーンズのマスコット、マーくんでしょうかw

井口さんの目がヤバいwww
でも、こっちの方はなぜか笑えるのはなぜだろうw
てか、なんか昆虫みたいな目をしてるしw
もう必死でこみ上げるものを抑えながら、努めて心を無にしつつ受け答えしてるのがよくわかりますね。
最初こそ、まともにツッコミを入れようとしてますけど、最後には乾いた笑いしか出てこないというw
井口さんには悪いですけど、傍から見るとやっぱり笑ってしまいますw

やっぱり気持ち悪いんだw
いったいどんな内容だったのか気になるw
でも「面白くなくて気持ち悪くない話」ってことは、裏を返せば「面白くて気持ち悪い話」ってことですよね。
やっぱり小宮山さんとしては、「笑ってもらえる」ことを期待して井口さんに電話したのかなと言う気がします。
まあ、井口さんにとってはえらい迷惑ですけどw
ていうか、正月の朝とか関係なしに小宮山さんのエロ夢なんて聞きたくもないわなw

WWWWW
追い打ちをかけるかのような紗弥加のおめでとうコールwww
これはもう我慢の限界を超えましたねw
でもまあ、これに関しては別に紗弥加は悪くはないんですけどねw
普通にあけおめコールと初もうでのお誘いをしてるだけですから。
紗弥加にとっては、理不尽といえば理不尽かな。
ただ、今までの蓄積があまりに多いために、この八つ当たりを責める気にはなれませんけどね。
むしろ、なぜかよく言った!と思ってしまうw
びくっと反応する紗弥加を見て、なぜか胸がすく思いを抱いてしまったのは私だけでしょうかw
というわけで、それぞれ5人の初夢を見てきたわけですが、みなさんはどう感じましたか?
笑いながらもどこかすっきりしない、なんともいえないモヤモヤが胸に残る「初夢」ではなかったでしょうか。少なくとも、私はそんな感じでした。
まあ本来、夢というのはそういうものです。はっきりとした事象が見えるわけではなく、いろんなイメージが脈略なく積み重なっていくものですからね。モヤモヤしてしまうのも当然だと言えます。
ただ、それでも、なんとなく見えてくるものもあります。ここではサンプルが5つもあるのですから、それぞれの夢を比べてみましょう。
まず、注目してみたいのは、各サブタイトルですね。
「黒木智子の初夢」「吉田の初夢」「田村ゆりの初夢」「内の初夢」「小宮山琴美の初夢」。
こうして並べてみると、何か気づきませんか?
そう、名前がフルネーム、苗字のみの互い互いになっているんですね。
これをどう考えるかはまた難しいところですけど、どことなくフルネームでの夢の方がより意味があるような気がします。苗字だけだと、そのキャラだけの個人的な夢という感じがしますが、フルネームだとなんだかもっとパブリック的な意味が隠されているように思えませんか?
例えば「もこっちの夢」よりは、「黒木智子の夢」のほうが客観的なニュアンスが加味されているような気がするんですよね。
「黒木智子の初夢」でのきーちゃんや、「田村ゆりの初夢」の標識や影、そして「小宮山琴美の初夢」における井口さんの受け答えは個人が見る夢の枠を越えて、もっと作品全体のことを示唆しているように思えるんです。
まあそれが何かまでは私の浅薄な頭では見当もつきませんけどね。
もうひとつ気になることといえば、黒木智子の夢だけ最後まで目覚めていないという点があります。
…いや、この言い方は正確ではないですね。吉田さんは別に目覚めてはいませんから。
要するに、最後まで客観的な場面がないまま終わるんです。だから他の夢より、なおさら不安に駆られるような印象なんですね。
最後で電池が切れたかのようなきーちゃんは特に不気味に感じられるのは私だけでしょうか。
それと、今回の初夢に名前が出てこなかった子たち。
ネモや加藤さんはなぜ描かれなかったのでしょう?
そこで気になるのが、ゆりちゃんとうっちーの夢です。
ゆりちゃんの夢では修学旅行4班である、もこっち、吉田さん、ゆりちゃんが同じ方向に進んでいて、ネモや岡田たちは真逆の方向に向いています。4班だったものの別行動をとっていたうっちーは標識になり、途中自由行動の時に一緒だった真子は彼女らを見守るだけ。
うっちーの夢でも修学旅行の時の風景だったり、もこっちとの思い出(?)でもあるジャージ姿が出てきますよね。
つまり今回の「初夢」は、あの修学旅行4班がなんらかの意味を持っているんじゃないかという感じもあるんです。
だからこそ、修学旅行では別行動だったネモや岡田や加藤さんの夢は描かれなかったのかなと。
え?じゃあ小宮山さんはって?
えっと、彼女はけっきょく見た夢の内容が描かれてないところを見ると、そもそも今回の「初夢」枠からは外れてるとか?あくまでおまけ的な扱いで最後に置いてみたとかどうでしょう。
ていうか、あれは実質、井口さんの話でしょw
…まあこじつけにすぎませんけどね。ただ、修学旅行が何かキーワードになっているような気がするのは確かです。
ただ思うに、今回の初夢は決して「お告げ」とか「予言」とかではないと思うんですよ。
つまり、これをもって今後のわたモテを占うというのはあまり意味がないかなと、個人的には感じています。
特にゆりちゃんの夢なんかは、彼女の「深層心理」を表しているように思えてなりません。
まあとにかく、えてして夢というのは不条理なものです。そこに論理立った理屈はほとんど意味をなさないといっていいでしょう。いろんな要素をカオスなままで見せているんです。
今回彼女たちが見せてくれた「初夢」は、そんな未消化なわたモテのほんの一部分だったのかもしれません。
喪200でゆりちゃんがネモに語る「夢」は、どこか今回の初夢に通じるものがあるような気がする最新22巻は絶賛発売中です!
前回の初夢で、もこっちのあれは拡張されたのか?w
あの時のジャージは、うっちーにとっても忘れがたい思い出ですよね。
もこっちの中学時代の記憶を、隣で寝ていたうっちーが無意識に読み取ったのかなあ…
けっきょく、小宮山さんは伊藤さんには初夢の話はしなかったんでしょうかね?
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