新TVアニメ「うる星やつら」第11話のこれからも続けていきますライト&ヘビーのハイブリッド感想
※このたび36年ぶりに新しくTVアニメ化された「うる星やつら」。自他共に認める高橋留美子主義者である私なりそこないが、これから毎週視聴した感想をざっくり語っていこうと思います。アニメの感想は慣れていないのであまり深堀はしません。基本原作ガチ勢ですw
(私の新アニメ「うる星やつら」への思いはこちらとこちらで。)
1クール目最後、そして今年最後の「うる星やつら」になったわけですが、全体としては「そこそこ」かなという印象を持ちました。
決して悪くはないんですけど、どこか物足りなさを感じずにはいられない回でしたね。
点数的にはAパート「面堂兄妹!!」が7点、Bパート「面倒邸新年怪」が8点かな。
トータル的には7.5点ですね。
最初はAパートの方が良かった気がしたんですが、何度か見るうちにBパートの方が面白くなってきました。
感触としては4話に近いような気がしますね。原作にあまり思い入れがない分、気軽に見れば楽しめるかみたいな。
今回はAパートが比較的原作通りで、Bパートにけっこうアニオリが目立ったので、途中で評価が逆転したのかもしれません。
原作との比較で深く考えだしてしまうと、途端にいろいろ気になってしまうんですよ。しかも、原作と違う部分よりも原作通りにやっているところが引っかかったりして…
なお、原作では「面堂兄妹!!」よりも「面倒邸新年怪」が先の話になります。今回はそこが逆になっているわけですね。
そのことによる微妙な調整も、原作ファンとしては興味深いものがありました。
というわけで、まずは「うる星やつら」第11話のライト仕様感想からどうぞ!
●ライト仕様
いきなり「歳末セール」(友引商店街)から始まりました。
なんか、ここにきて急に季節感を合わせてきたのは何なんでしょうw
これまで、やれ節分だ夏休みだと制服も含めて散々無視してきたくせに、最後の最後で帳尻を合わせるかw
ていうか、1クールで春夏秋冬を経て年末から年始につなげたかったのかな。なんか、いらんこだわりだなとしか思えないんですがw
逆に言えば、2クール目からは季節感を合わせてくるかもしれませんね。
歳末の商店街にいきなり牛車が通るのは、前回10話からの流れ。「最近牛車がよく通るな」は笑いましたねw 面堂母もここを通ったのかw
なるほど、こうしてみると授業参観から了子の話に行くのは腑に落ちますね。
実は原作の「面堂兄妹!!」は3月頃の話なのですが、年の暮れの商店街に牛車が通るということで、よりシュールさが増す効果はあったのかも。
ていうか、あの商店街、意外と人通りが少ないだろw なんで牛車が通れるんだw
この季節、普通はもっと人ごみでごった返してると思うぞw
そんなところだけ、今の閑散とした町の商店街を再現しなくてもいいのにw
ラムとあたるの会話はすべてアニオリなのですが、ここはすごく興味深かったですね。
ラムは「地球の」と言ってましたが、宇宙にもお正月ってあるんでしょうか。ていうか、太陽暦なのかw
あと、「里帰り」というワードが非常に印象的でした。
考えてみれば、原作でも旧アニメでもそういう発想や設定はなかったような気がします。そうか、お正月は嫁も実家に帰ったりするのが一般的かw
ていうか、普通は二人揃って新年のあいさつに行くもんじゃないのかw
あたるも親父さんのところに挨拶いけやw
ハンカチの香りで美人を探すあたるはまさに犬の臭覚w
あそこは一応アニオリなんですが、了子シリーズ第3弾にあたる「セーラー服よ、こんにちは!」(コミックス12巻 PART10)のエッセンスを若干借用しているかも?(あたるが催眠術で犬になる話なのだ)
アバンの流れは順当でしたね。オリジナル要素も加えてAパートにいい感じでパスをつなげる形になっていたと思います。
ただ、「ずる」とかはやっぱり今一つ笑えなかったですね。どうにも気恥しくて。
あそこは逆にもっとホラータッチにしてもよかったような気がしますよ。ギャグに見せようとすると、かえって白けるところがありますね。
さて、Aパート。
あたると面堂が仲良さそうで何よりw ていうか、なんで開口一番、面堂に朝の出来事を話すw
しかし面堂、机の上に座るのはクラス委員長としてどうなのかw 行儀悪いぞw
そもそも、宇宙人が当たり前にいる世界で妖怪の存在を信じないのもおかしいw
ていうか、ついこないだお前のホテルにプールの妖怪がいたじゃねーかw
隣にラムもいたせいか、ここは原作よりもおかしく思えるシーンでした。(原作ではラムはここにはいない)
購買戦争も昭和ならではの光景ですよね。
ていうか、あんなふうに廊下で売ってたかなあ。あれは通行に邪魔なんじゃなかろうか。まあ、原作通りなんですけどねw
私の高校では昇降口みたいな所だった気がしますが。
それと、了子が黒子を使うというのは意外と重要なポイントですよ。終太郎が黒服の黒メガネだというのと比べてみると、兄妹での性格の違いがなんとなく見えてくるのではないでしょうか。
了子が教室に現れてからのモブ女子の反応は面白かったですね。
「綺麗な子…」「着物素敵」からの「はあああああ!???」は笑ったw
魔物が正体を現したのかと思いましたよw
あれはアニオリなんですけど、Aパートで一番面白かったかも。
そうそう、「私たちのことはいったいなんだったのよ!」なんてセリフもありましたね。あれもアニオリです。
いや本当、お前との間にいったい何があったんだよw
お弁当を忘れたのが月曜日で今日が金曜日になっていましたが、原作では水曜日でした。なんで2日延ばしたw
ひょっとしてアニメ放映日(木曜日未定、実質金曜)に合わせたのかw
まあ弁当にお刺身を入れる時点で狂ってますけどねw せめてアイスクーラーにでも入れておけってのw
ていうか、あの緑色はやば過ぎるw
食中毒ですめばいいけど…下手すれば死ぬぞw
まああたるだから大丈夫なんですけどね。死んでも蘇るのがうる星ワールドなんで。
とにかく、あの緑の汁は本当に食欲失くすのでやめてほしいw
あ、一応言っておきますけど、了子は母親と違って別に機械嫌いではないですからね。牛車で運んだのは単なる嫌がらせですw
しかし面堂家の話になると、相対的に終太郎がまともに見えてしまうんだよなあ…本当は終太郎だけ血がつながってないんじゃないかと思ってしまうくらいw
あたるが面堂を「お兄様」と呼ぶのはアニオリ。
今回はアニオリの方がよかったところが目立ちますね。
あれがあることで、「これは面堂家の娘だっちゃ」というラムに「それがどうした」というあたるの行動にも一貫性が出ますし。
もっとこういう要素を付けたしてくれればよかったかも。
それでも了子をかわいい妹と思っている終太郎は、シスコンというやつでしょうかw
そういう甘いところが了子も図に乗ってしまう要因のひとつなのかもしれません。
やっておしまい!は好きw 時代がかってる雰囲気を楽しんでる感じ。
無邪気というか、純粋たる狂気なんですよ。
子どもが興味本位で虫の足をむしるようなものなんですよね。
甘いわお兄様と言いつつ、袖を左右に揺らすしぐさも可愛かったです。
でも、その後のロッカーのくだりはちょっとしつこく感じましたね。なんかくどいと思ってしまいました。
ラムが噛みつくのはいつ見てもかわいいw
意外と電撃じゃなくて噛みつき攻撃することもあるんですよね。
原作だとラスト一コマで腕に噛みついてるだけなんですが、アニメではそのしぐさを何度かフィーチャーする形になっていました。これは旧アニメでもそうだった気がしますが、やはりラムの行動としてキャッチーに映るんでしょうね。こういう原作の良い部分をよりズームアップするのはいい演出だと思います。
そういえば、あたるがラムに対してお前はドラキュラのような奴だなと言っていたことがありました。あれもアニメでやってほしいところですが…(意外と重要な回なんですよw)
「CMの後あたりにお邪魔するぜ」はどうなんでしょう。
個人的に、ああいうメタネタってあまり好きではないんですよね。特に笑えるわけでもないし。
もっと構造的に凝った形ならともかく、こういう表面上だけをなぞった軽いネタはなんか白けてしまいます。
ていうか、Bパートでは普通に新年会にお呼ばれするわけで、よけいにしらじらしく感じてしまいますね。(年明けてんじゃん!)
まあとにかく、了子の「しばらく退屈しないで済みそうw」がすべてを物語っていますよ。
彼女の行動原理はすべてここにあります。
兄への屈折した思いとか、愛情の裏返しとかそんな耽美的なロマンは一切ないので期待しないように!
そういえば、アイキャッチに了子はいませんでしたね。
そこまでのレギュラーとは捉えていないんでしょうか。レイよりはよっぽどレギュラーな気がするんですがw
続いて、Bパート。
なんなんでしょうね、年内最後に正月回をやりたかったんでしょうか。別にクリスマス回でよかったと思うんですけど。その手の原作もいくつかあるわけですし。
まあそれはさておき、始まり方はわりと好きでしたね。
面堂財閥の家紋である「ひょっとこ」から見せることで、この家系全体が冗談みたいな存在なんだということが暗に示されてる感じがあってよかったなと思いますw
最初はあたるだけが招待されたのかと見せる演出もいい。ここもAパートの流れを汲んでいましたよね。
そしていつもの黒メガネ軍団w
しかし、12月22日の時点で「あけましておめでとうございます」はやっぱり違和感w
まあ元々季節感を無視したかのようなシリーズ構成なんで今更ですけど。
新年怪にあたるは呼ばれていなかったようです。つまり彼だけは了子のお客さんになるわけですね。
そして、ここでも「お兄様」w
その終太郎が招待したのは、ラムとしのぶ、そしてサクラ。まあ当然でしょうか。
やっぱり晴れ着を着た女性はいいですよね。
原作通りなら次回「テンちゃんがきた」でも、さらに華やかな晴れ着姿が見れるはず……
原作だと了子はまだいないので、普通に終太郎があたるとラム、そしてしのぶの3人を招待した形だったんですよね。(あと、ラムのおまけとしていとこのテンちゃんも)
つまり、いつもの仲良し4人組というわけですw
ここではあたると女性陣が別々に招待されているので、ラムとあたるはここで新年のあいさつを交わすことになります。
ということは新年初顔合わせなんでしょうかね? ていうか、この日はいったいいつなんでしょう、元旦?2日?
あたるによると、ラムは「里帰り」をしていたそう。
ここでAパートのキーワードが回収されることに。まさか本当に里帰りしていたとはw
「君去りし後」の二人の関係が少し感じられて興味深いですね。ある意味、ここから安定期というか円熟期に入るのかもw
タイトルの出方はこれまでで一番よかった!
動く歩道にそって、「面堂家新年会」と「面倒家新年怪」が交差する演出は見事。「面倒家新年怪」が手前に向かってくる形になっているんですよね。
“誤字”が赤字になっていて親切w
黒メガネの「元気そうなお友達ばかりで安心しました」はもちろん伏線w
こいつもグルなんだよなあ、終太郎もろくな部下に恵まれていないw
ていうか、新年会をあの妹に任せる時点で終太郎もダメだわw
やじるしから始まって、ランダム座布団の流れはなんとなく「笑ってはいけない」シリーズをほうふつとさせるものがありました。
「お好みの座布団におすわりください」なんかは、とくに笑ってはいけないみがあるw いつ、藤原が出てくるかと思ったw
おユキさんが座ったまま移動する姿はちょっと面白かったwまあ不可抗力なわけですけどw
あれはアニメならではの見せ方ですね。
弁天が途中リタイヤして、その後フェードアウトしたのはむちゃくちゃ面白かったw
一体何のために出てきたんだw
あれは今回で一番笑えたかもw でも逆に助かったんですよね。最後のあれに加わらずにすんだんだからw
ていうか、弁天さん意外と弱いな……あの後、普通に屋敷から追い出されたんでしょうか。
人間すごろくになっていたのは原作だと最後でわかるんですが、今回作中でそれが判明するのはいい改変だったんじゃないでしょうか。オチとして引っ張るようなものでもありませんしw
面堂家の得体のしれないやばさがより強調される形になっていて、よかったんじゃないかなと思います。
なんで、ラム人形やあたる人形まで用意していたのかは謎ですけどw あれ、けっこうクオリティ高かったですよねw
花火オチだけは「クリスマスツリーわいわいパーティー!!」(コミックス16巻 PART06)から。
元の原作ではオチですごろくだったというのがわかる形で、「面堂邸双六 お正月はこれで決まりだぜっ」と昔の児童雑誌の付録みたいになっていましたw
ご丁寧にあたるラムテン面堂しのぶの5つのコマ(切り取って使おう!)がついていてw
まあいわゆるメタ構造の一種でしょう。アニメではまったく面白くなるわけがないので、これ自体はよかったですね。これなら最初からクリスマス回でよかったんじゃないかとは思いますけどw
でもあの花火、どうやら乗っていたのはあたると面堂のふたりだけだったようですね。門松にしがみついていたのは男性陣だけで、ラムとしのぶの姿が見えませんでした。
ひょっとして、了子も女の子には手加減をしたんでしょうか。いやまさか、了子ちゃんに限って…
ていうか「たまやー」って、随分余裕だな面堂w あと、なんで「弁天様ー」?w
全体的には楽しめたんですけど、まだ大人しいというか了子の本領が発揮されてないなという印象ですね。
え、これでまだ大人しい方なの?十分引いてるんですけど…という方もいらっしゃるかと思いますが、本当こんなもんじゃないんです。
今回はアニメ的にかなりマイルドにした感がありましたよ。正直、私としては物足りません。
今後どこまでやれるかわかりませんけど、了子に限っていえばうる星の中でもぶっちぎりで過激な話ばかりなのでそこは覚悟してください。
ただツボさえ押さえれば、そのクレイジーな魅力に虜になること請け合いなので、どうか長い目で見てほしいなと。(なんかこればっかですがw)
さて、次回は
「テンちゃんがきた」「二人だけのデート」
ですね。
そう、ついに「テンちゃん」の登場です!
いやあ、本当どこまで待たすのかという感じでしたよ。まあ最初のキャラ紹介でテンちゃんがいなかったのであれ?とは思っていたんですけどね。
それでも当初のティザーイラストにはしっかり描かれているわけですし、そもそもテンちゃんなしでうる星やつらは語れるわけもないので、絶対に2クール目には出てくると確信を持っていました。
とにかく、これで一応キャラは勢ぞろいしますし、いよいよ2クール目から本当の「うる星やつら」が動き出しますよ。是非来年も楽しみにしていてください。
…しかし、「二人だけのデート」って…
あれを本当にアニメでやるのかと思うと、今から戦慄を覚えずにはいられませんw(まあ間違いなく大幅に改変してくるかと思いますが)
どういうことなのかは次回12話の感想で説明しますね。
それでは、また来年!
というわけで、ここからはヘビー仕様感想になります。
●ヘビー仕様
「里帰り」は今回で一番印象に残る言葉でした。
あの「君去りし後」直後で出てくるワードだと考えると、色々興味深いものがあります。
あそこであたるは、ラムが星に帰ってそのまま戻ってこないかもしれないということをまったく心配していないんですよね。
そしてラムも、自分がいない間を気にする様子さえ見せません。というか、あたるに賛同して「それもそうっちゃね」と普通に返しているくらいですからね。
そこには含むところは一切ないようで、むしろ一般的な夫婦のフラットな会話のようにも聞こえます。
つまり、あの一件で二人の関係が安定したと同時に、うる星やつらという世界もまた安定したんですよ。だからこそ、了子という飛び道具も可能になったんですね。
今回であの二人が繰り広げる“痴話げんか”は、私にはあらかじめ決められている型に従っているかのように見えます。それはそれまでのとは違って、どこか暗黙の了解に基づいてのじゃれ合いのようでした。
この里帰りという設定はBパートで再び繰り返されます。今回を最も象徴するキーワードと言えるのではないでしょうか。
さて、了子の声は井上麻里奈さんでしたね。アニメ「境界のRINNE」ではヒロインの真宮桜役だった方です。
桜は高橋留美子ヒロインとしては非常に珍しいタイプで、いわゆる冷めているというか感情があまり見えないキャラだったんですが、ここでの了子役はなんだか通じるものがあって面白かったですね。
もちろん桜は了子とは全然違うタイプの子で、実は優しい心の持主だったりするんですけど。
そんな了子ですが、どこかまだ本領を発揮できていない感じがありました。
ちょっとかわい過ぎるんですよ。お兄様大好きのいたずらっ子みたいなイメージになってるんです。そんな生ぬるい子では到底ないのに。
彼女に人間的な感情など一切ありません。
狂ったやつらばかりのうる星やつらでも、唯一といっていいほど「純粋たる狂気」の持主といっていいくらいなんです。
出るマンガが違えば、猟奇殺人を起こしかねないような女の子なんですよ。
逆にいえば、「うる星やつら」という世界にいるからこそかわいいキャラとして存在できるわけですけど。
実はAパートの「面堂兄妹!!」は、原作では2部作なんですよ。「面堂兄妹!!=その1=」と「面堂兄妹!!=その2=」で話が続いているんです。
つまり、今回のアニメでは前編(その1)だけで終わっちゃってるんですね。まだ話はプロローグに過ぎないんです。
さあこれから面白くなるぞというところで話が変わっちゃうんですから、そりゃ消化不良も起こします。本当はその2から、彼女の本当の狂気は花開くのに…
うる星やつらで開くからこそ美しいその花を、是非初めての人たちにも見てもらいたかったですよ。
ある意味、うる星やつらという世界に生まれたことで、もっとも恩恵を受けているのが彼女なのですから。
面堂了子は、ランちゃんとは正反対のキャラと言っていいでしょう。
そう、彼女の狂気には一切の「理由」や「動機」がありません。あるのは、ただ面白そうだからだけです。
あまりに満たされた生活環境の中で、退屈を持て余し過ぎた末路が彼女の過激な「遊び」であり「冗談」なんですね。
おユキさんでさえ彼女にはかないませんよ。おユキさんはまだ守銭奴という面でその非人間性に一定の説得力がありますが、彼女にはそれすらありませんから。
まあそんなこんなで、Aパートは基本原作通りだったのにもかかわらず、いえ、むしろそれゆえに、面白くなる手前で尻切れトンボになってしまった感がありました。
しかも肝心の原作ネタも腐らせたかのようだったんですよね。
特にあのあのしつこい“べちゃ”は本当かったるかった!
ギャグならもっとキレのいい感じで見せてくれないと。
笑いというのは勢いもあるので、正気に戻る前にさっさと笑わせてほしい。そうしないと笑いより先に「引いてしまう」んですね。
その後のガンガンガーンもしつこかったしなあ…あんなに引っ張らなくていいのに。
了子の話は普通に考えたら「笑い事じゃない」というネタが多いので、特に注意してほしいなと感じましたね。
あとAパートで注目しておきたいのは、面堂の暗所恐怖症閉所恐怖症が女子たちにバレるところでしょうか。
あれを見て、しのぶをはじめとする女の子たちが「面堂さん素敵…」「守ってあげたい」となっていましたよね。あそこもBパートへのちょっとした伏線になっていたので押さえておいたほうがいいかと。
最後にあたるが自分と了子との事を「ロミオとジュリエット」となぞらえていましたが、あれはその2につながるワードでした。彼らはそこで「ロミオとジュリエット」ごっこをやるんです。
つくづく、あそこで終わりなのはもったいないなと思いましたね。その2からが本番と言うか面白くなるのに…(より過激にやばくなるがw)
Aパートの総括としては、演出が空回りしてるのが目立ってしまったような気がします。最初はほぼ原作通りゆえに「まあまあ」かなと思ったんですけどね。
アニオリ部分のセリフとかは面白かったので、もっとスピーディにしてよかったのではないでしょうか。
何も原作をそのままなぞるだけが原作準拠ではないなと感じましたよ。
さて、Bパート。
ライト仕様でも触れましたが、なんでクリスマスじゃなくてお正月だったんでしょうかね?
1月5日の放映がないのならまだわかりますが、次回がそうなわけですから。
しかも「テンちゃんがきた」だし!
これ、原作通りだと思いっきりお正月なんですよ。年賀便で彼が諸星家に送られてくる話なんです。本当、なんで正月話を連続でやらなきゃならんのだw
1クールの締めなら、絶対クリスマスの方がふさわしいと思うんだけどなあ。
お正月だとむしろ「始まり」のイメージですからね。
まあいいように解釈すれば、変にここで区切りをつけたくなかったのかもしれませんね。来年も「うる星やつら」はこのまま続くよと。
…それにしては、ここまでの総決算みたいなオールキャスト回にもなっていましたけど。(原作の「面倒邸新年怪」では、あたるとラム、しのぶといとこのテンちゃんの4人だけが招待されていました。サクラさんも弁天もおユキさんもいなかったんですね)
今回の「面倒邸新年怪」は了子が主催になっていたことで、ここでも彼女のやばさが薄まってしまった感がありました。父親も祖父も十分やばいやつらなので、なんだか分散されてしまったように思えたんですよね。
本当だったら、「面堂兄妹!!=その2=」で彼女の本当の恐ろしさが分かるはずだったんですよ。でも、それがオミットされてしまったために彼女の怖さが今一つ視聴者に伝わってないんじゃないかと。
この新年怪はまだ了子がいない時の話で、あくまで面堂家の狂ってる様をドタバタに見せた回だったんです。
つまり、了子に焦点を当てた話ではないのでその辺の主題がぶれているような気がしたんですよね。
あれでは、やばい一家のその一人でしかないんじゃないですか。その中でももっとも狂ってる子とは必ずしも受け取らないと思うんですよね。本当は父親よりも母親よりも祖父よりももっとやばいやつなのに……
とにかく、兄への愛が歪んでしまった妹なんて甘っちょろい類のものではないということだけは頭に入れてもらいたい。
でもまあ、了子の扱い方を除けば、Bパートは比較的面白かったと思います。
変に考えずに頭を空っぽにすれば楽しめるってやつですねw
悪ふざけぶりがとにかく「笑ってはいけない」みたいなんですよ。巨大剣山のところなんて、「驚いてはいけない」コーナーみたいw
最後爆発や花火で大々的に締めるのもそうですし、あの年末のノリが帰ってきた感がありましたね。
そういった意味では、原作以上に楽しめた部分がありました。
最初、あたると弁天が落とされていましたが、原作ではあたるとテンちゃんでした。
彼らのやり取りもうる星やつらの面白さの一つなんですけど、なんでこうしちゃうかなという思いは拭いきれません。次が「テンちゃんがきた」なら、そのあとでもよかったんじゃないかw
弁天とのやり取りはまったく意味のないものでしたし、そこは残念だったかも。代わりにしても、もうちょっとなんとかならなかったものか。
後しびれ茶ですけど、ラムは普通に飲んでましたね。原作だと、片手でぐいっと行儀悪く一気に飲み干すんですけど、アニメでは一応女性のたしなみを心得ているようですw (それでもまずそうだっちゃとか失礼なことを言ってましたがw)
あたるがラムが平気なのを「体質の差か…」と言ったところは改変でしたね。これはコンプラ的なことなのかはわかりませんが、本当は「異常体質じゃ!」だったんですよw
まあ原作ではテンちゃんに対して言っていたので、こういう形になったのかもしれませんね。
あたるが昔の貴族がきていたかのような裾の長い着物に着替えさせられて、歩くたびに裾を踏まれるのは原作通りですが、あそこは本当は黒メガネだったんですよね。
やったーとはしゃいでる黒メガネを見て「異常な家だっちゃ!」とラムが呆れてるところが好きだったんですけど…
その後もラムとあたるが迷いながら移動しつつ、ことごとくラムがあたるの裾を踏んでしまうというくだりも面白かったんですよ。「あっ!」ばた「気をつけろ!」「ごめんちゃ!」(舌をペロッと出すラムがかわいい!)「あっ!」ばた、といった流れが天丼で笑えたんだけどなあ。
ラムが単独でサクラとレイがいる場所に連れていかれるのはアニオリ。
ていうか、レイはなんで呼ばれたのか意味が分からん。いつの間に居たのか。
9話といい、どうもレイの雑な使い方が気になりますね。今回も単に牛になって面堂を追いかけまわすだけですし。
ラムがレイを嫌わずにその場で餅早食い競争に参加するのも違和感。
本来だったら、こんなやつと一緒にやりたくないと電撃でも出して逃げるところだと思いますよ。
面堂としのぶが面堂父と出会って暗所恐怖症閉所恐怖症を露呈されられるところですけど、原作ではしのぶは普通に引いていたというか少し戸惑っていました。「え?本当?」って感じで。
それもそのはず、この時点ではまだ了子もいなかったのでロッカーの件も知らないんですよね。
でも今回はAパートで既にそれが判明してるので、普通に受け止めていたわけです。むしろ気にしている面堂を気遣ってる感じでしたよね。
最後にはお父さんに仕返ししてましたw あれはちょっとかっこよかった。(人の親に何やってんだというところもありますけどw でも目の前で息子に対してあの仕打ちをするようなやつに変な気遣いは不要でしょう!)
とてもいい改変だったと思います。原作通りに引いてしまうと完全におかしくなるので。
原作の順番を入れ替える際に、こういうところをちゃんと整えてくれると信頼できますよね。
今後もこういう矛盾が出てくるかと思いますけど、たぶんしっかり「改変」してくれることでしょう。
お年玉ネタはベタと言うか寒いレベルw おユキさんだけに寒いってかw(つ、つまらん…)
実はあれは別の原作からのネタになります。「シェイプアップ・羽根つき」(コミックス21巻 PART02)ですね。
正直、原作を読んだ当時でもこれは寒い(当時はつまらないことを寒いとは言いませんでしたが)と思ったくらいのネタなんで、なんでここにという気がしないでもないw
まあもう昔からよく言われるダジャレなんで、特に原作から持ってきたわけでもないのかもしれませんけどね。面堂家の中でもとくに祖父が大人げない人間なので、逆にあのくらいの方がキャラ的には合っていたかも。
ていうか、おユキさんはなんでお年玉を知ってるんだw
おユキさんが守銭奴キャラなのは6話でも少し仄めかされていましたよね。実は了子よりは多少人間味があったりしてw
Bパートは総じてくだらないのがよかったんじゃないでしょうか。深く考えればいろいろツッコミどころや、シャレにならないところも多々あるんですけど、それこそ「笑ってはいけない」シリーズだと思えばw
区切りの回でこういう意味のない話を持ってくるというのもうる星らしいなという気がしました。
そう、うる星やつらは馬鹿馬鹿しいギャグアニメなんですから。
さて、次回は「テンちゃんがきた」「二人だけのデート」。
やっとというか満を持してというか、とにかくようやくテンちゃんの登場です。
正直、なんでここまで出し惜しみしたのか意味が分かりませんけどね。今回の新年怪もそうですが、テンちゃんがいてこその回がこれまでどれほど犠牲になってきたことか!
まあテンちゃんがやって来る話はお正月なんで、単純にそれに合わせただけなのかもしれませんけど。2クール目初っ端と言うことで派手にアピールできますし。
それにしても、もったいなかったなという気持ちは拭えません。
一部ではあたるとの掛け合いが児童虐待と取られることを恐れてコンプラ的に消されたんじゃないかという話もあったようですが、仮にそうだとするなら最初から新アニメなんて企画するなと言いたいですね。テンちゃんがいないうる星やつらなんて、肉のない牛丼と同じですよ。
まあとにかく、遅ばせながらも登場するということでよかったです。
今のOPはテンちゃんがいないので、2クール目からは新オープニングに変わるかもしれませんね。まだ情報は出ていませんが。
それにしても、「二人だけのデート」には目を疑いました。本当にこれをやるのかと。マジでスタッフ正気か?と思いますよ。というのも、数あるうる星やつらの話の中でもトップクラスで「まずアニメ化できないだろう」回だからなんです。
児童虐待どころの話じゃないですよ。当時でさえNGなネタばかりですからね。昭和のアニメでもこの話だけはやっていないはずです。
でもまあ、たぶんアニオリを織り交ぜながらうまいことやるんでしょうね。
一応「テンちゃんがきた」「テンちゃんの恋」「二人だけのデート」がテンちゃん登場三部作となっているので、「テンちゃんの恋」とミックスさせながら健全(笑)な方向に持っていくつもりなんだろうと思います。ていうか、そうでないとやばいw
それはさておき、テンちゃんは最初すごく生意気というかクソガキに見えるかと思いますが、彼もまた回を重ねるごとにそのよさが少しずつわかってくるはずなので、どうか長い目で見てやってほしいなと思います。(またこれかよ…)
それでは、また来年お会いしましょう!
(もしかしたら、これが今年最後の記事になるかも…)
ブルーレイBOX第1巻は来年3月15日発売!
特典CDには、令和ラム(上坂すみれ)が歌う「ラムのラブソング」のカヴァーが収録!これは絶対にチェックでしょ!
「面堂兄妹!!」「面倒邸新年怪」共に12巻に収録されています!
BOXセットは3巻まで発売中。Vol.4は来年1/18発売予定です!
オープニング曲とエンディング曲のカップリングCDが絶賛発売中!
2クール目からは新オープニングに新エンディングになるのでしょうか?
(私の新アニメ「うる星やつら」への思いはこちらとこちらで。)
1クール目最後、そして今年最後の「うる星やつら」になったわけですが、全体としては「そこそこ」かなという印象を持ちました。
決して悪くはないんですけど、どこか物足りなさを感じずにはいられない回でしたね。
点数的にはAパート「面堂兄妹!!」が7点、Bパート「面倒邸新年怪」が8点かな。
トータル的には7.5点ですね。
最初はAパートの方が良かった気がしたんですが、何度か見るうちにBパートの方が面白くなってきました。
感触としては4話に近いような気がしますね。原作にあまり思い入れがない分、気軽に見れば楽しめるかみたいな。
今回はAパートが比較的原作通りで、Bパートにけっこうアニオリが目立ったので、途中で評価が逆転したのかもしれません。
原作との比較で深く考えだしてしまうと、途端にいろいろ気になってしまうんですよ。しかも、原作と違う部分よりも原作通りにやっているところが引っかかったりして…
なお、原作では「面堂兄妹!!」よりも「面倒邸新年怪」が先の話になります。今回はそこが逆になっているわけですね。
そのことによる微妙な調整も、原作ファンとしては興味深いものがありました。
というわけで、まずは「うる星やつら」第11話のライト仕様感想からどうぞ!
●ライト仕様
いきなり「歳末セール」(友引商店街)から始まりました。
なんか、ここにきて急に季節感を合わせてきたのは何なんでしょうw
これまで、やれ節分だ夏休みだと制服も含めて散々無視してきたくせに、最後の最後で帳尻を合わせるかw
ていうか、1クールで春夏秋冬を経て年末から年始につなげたかったのかな。なんか、いらんこだわりだなとしか思えないんですがw
逆に言えば、2クール目からは季節感を合わせてくるかもしれませんね。
歳末の商店街にいきなり牛車が通るのは、前回10話からの流れ。「最近牛車がよく通るな」は笑いましたねw 面堂母もここを通ったのかw
なるほど、こうしてみると授業参観から了子の話に行くのは腑に落ちますね。
実は原作の「面堂兄妹!!」は3月頃の話なのですが、年の暮れの商店街に牛車が通るということで、よりシュールさが増す効果はあったのかも。
ていうか、あの商店街、意外と人通りが少ないだろw なんで牛車が通れるんだw
この季節、普通はもっと人ごみでごった返してると思うぞw
そんなところだけ、今の閑散とした町の商店街を再現しなくてもいいのにw
ラムとあたるの会話はすべてアニオリなのですが、ここはすごく興味深かったですね。
ラムは「地球の」と言ってましたが、宇宙にもお正月ってあるんでしょうか。ていうか、太陽暦なのかw
あと、「里帰り」というワードが非常に印象的でした。
考えてみれば、原作でも旧アニメでもそういう発想や設定はなかったような気がします。そうか、お正月は嫁も実家に帰ったりするのが一般的かw
ていうか、普通は二人揃って新年のあいさつに行くもんじゃないのかw
あたるも親父さんのところに挨拶いけやw
ハンカチの香りで美人を探すあたるはまさに犬の臭覚w
あそこは一応アニオリなんですが、了子シリーズ第3弾にあたる「セーラー服よ、こんにちは!」(コミックス12巻 PART10)のエッセンスを若干借用しているかも?(あたるが催眠術で犬になる話なのだ)
アバンの流れは順当でしたね。オリジナル要素も加えてAパートにいい感じでパスをつなげる形になっていたと思います。
ただ、「ずる」とかはやっぱり今一つ笑えなかったですね。どうにも気恥しくて。
あそこは逆にもっとホラータッチにしてもよかったような気がしますよ。ギャグに見せようとすると、かえって白けるところがありますね。
さて、Aパート。
あたると面堂が仲良さそうで何よりw ていうか、なんで開口一番、面堂に朝の出来事を話すw
しかし面堂、机の上に座るのはクラス委員長としてどうなのかw 行儀悪いぞw
そもそも、宇宙人が当たり前にいる世界で妖怪の存在を信じないのもおかしいw
ていうか、ついこないだお前のホテルにプールの妖怪がいたじゃねーかw
隣にラムもいたせいか、ここは原作よりもおかしく思えるシーンでした。(原作ではラムはここにはいない)
購買戦争も昭和ならではの光景ですよね。
ていうか、あんなふうに廊下で売ってたかなあ。あれは通行に邪魔なんじゃなかろうか。まあ、原作通りなんですけどねw
私の高校では昇降口みたいな所だった気がしますが。
それと、了子が黒子を使うというのは意外と重要なポイントですよ。終太郎が黒服の黒メガネだというのと比べてみると、兄妹での性格の違いがなんとなく見えてくるのではないでしょうか。
了子が教室に現れてからのモブ女子の反応は面白かったですね。
「綺麗な子…」「着物素敵」からの「はあああああ!???」は笑ったw
魔物が正体を現したのかと思いましたよw
あれはアニオリなんですけど、Aパートで一番面白かったかも。
そうそう、「私たちのことはいったいなんだったのよ!」なんてセリフもありましたね。あれもアニオリです。
いや本当、お前との間にいったい何があったんだよw
お弁当を忘れたのが月曜日で今日が金曜日になっていましたが、原作では水曜日でした。なんで2日延ばしたw
ひょっとしてアニメ放映日(木曜日未定、実質金曜)に合わせたのかw
まあ弁当にお刺身を入れる時点で狂ってますけどねw せめてアイスクーラーにでも入れておけってのw
ていうか、あの緑色はやば過ぎるw
食中毒ですめばいいけど…下手すれば死ぬぞw
まああたるだから大丈夫なんですけどね。死んでも蘇るのがうる星ワールドなんで。
とにかく、あの緑の汁は本当に食欲失くすのでやめてほしいw
あ、一応言っておきますけど、了子は母親と違って別に機械嫌いではないですからね。牛車で運んだのは単なる嫌がらせですw
しかし面堂家の話になると、相対的に終太郎がまともに見えてしまうんだよなあ…本当は終太郎だけ血がつながってないんじゃないかと思ってしまうくらいw
あたるが面堂を「お兄様」と呼ぶのはアニオリ。
今回はアニオリの方がよかったところが目立ちますね。
あれがあることで、「これは面堂家の娘だっちゃ」というラムに「それがどうした」というあたるの行動にも一貫性が出ますし。
もっとこういう要素を付けたしてくれればよかったかも。
それでも了子をかわいい妹と思っている終太郎は、シスコンというやつでしょうかw
そういう甘いところが了子も図に乗ってしまう要因のひとつなのかもしれません。
やっておしまい!は好きw 時代がかってる雰囲気を楽しんでる感じ。
無邪気というか、純粋たる狂気なんですよ。
子どもが興味本位で虫の足をむしるようなものなんですよね。
甘いわお兄様と言いつつ、袖を左右に揺らすしぐさも可愛かったです。
でも、その後のロッカーのくだりはちょっとしつこく感じましたね。なんかくどいと思ってしまいました。
ラムが噛みつくのはいつ見てもかわいいw
意外と電撃じゃなくて噛みつき攻撃することもあるんですよね。
原作だとラスト一コマで腕に噛みついてるだけなんですが、アニメではそのしぐさを何度かフィーチャーする形になっていました。これは旧アニメでもそうだった気がしますが、やはりラムの行動としてキャッチーに映るんでしょうね。こういう原作の良い部分をよりズームアップするのはいい演出だと思います。
そういえば、あたるがラムに対してお前はドラキュラのような奴だなと言っていたことがありました。あれもアニメでやってほしいところですが…(意外と重要な回なんですよw)
「CMの後あたりにお邪魔するぜ」はどうなんでしょう。
個人的に、ああいうメタネタってあまり好きではないんですよね。特に笑えるわけでもないし。
もっと構造的に凝った形ならともかく、こういう表面上だけをなぞった軽いネタはなんか白けてしまいます。
ていうか、Bパートでは普通に新年会にお呼ばれするわけで、よけいにしらじらしく感じてしまいますね。(年明けてんじゃん!)
まあとにかく、了子の「しばらく退屈しないで済みそうw」がすべてを物語っていますよ。
彼女の行動原理はすべてここにあります。
兄への屈折した思いとか、愛情の裏返しとかそんな耽美的なロマンは一切ないので期待しないように!
そういえば、アイキャッチに了子はいませんでしたね。
そこまでのレギュラーとは捉えていないんでしょうか。レイよりはよっぽどレギュラーな気がするんですがw
続いて、Bパート。
なんなんでしょうね、年内最後に正月回をやりたかったんでしょうか。別にクリスマス回でよかったと思うんですけど。その手の原作もいくつかあるわけですし。
まあそれはさておき、始まり方はわりと好きでしたね。
面堂財閥の家紋である「ひょっとこ」から見せることで、この家系全体が冗談みたいな存在なんだということが暗に示されてる感じがあってよかったなと思いますw
最初はあたるだけが招待されたのかと見せる演出もいい。ここもAパートの流れを汲んでいましたよね。
そしていつもの黒メガネ軍団w
しかし、12月22日の時点で「あけましておめでとうございます」はやっぱり違和感w
まあ元々季節感を無視したかのようなシリーズ構成なんで今更ですけど。
新年怪にあたるは呼ばれていなかったようです。つまり彼だけは了子のお客さんになるわけですね。
そして、ここでも「お兄様」w
その終太郎が招待したのは、ラムとしのぶ、そしてサクラ。まあ当然でしょうか。
やっぱり晴れ着を着た女性はいいですよね。
原作通りなら次回「テンちゃんがきた」でも、さらに華やかな晴れ着姿が見れるはず……
原作だと了子はまだいないので、普通に終太郎があたるとラム、そしてしのぶの3人を招待した形だったんですよね。(あと、ラムのおまけとしていとこのテンちゃんも)
つまり、いつもの仲良し4人組というわけですw
ここではあたると女性陣が別々に招待されているので、ラムとあたるはここで新年のあいさつを交わすことになります。
ということは新年初顔合わせなんでしょうかね? ていうか、この日はいったいいつなんでしょう、元旦?2日?
あたるによると、ラムは「里帰り」をしていたそう。
ここでAパートのキーワードが回収されることに。まさか本当に里帰りしていたとはw
「君去りし後」の二人の関係が少し感じられて興味深いですね。ある意味、ここから安定期というか円熟期に入るのかもw
タイトルの出方はこれまでで一番よかった!
動く歩道にそって、「面堂家新年会」と「面倒家新年怪」が交差する演出は見事。「面倒家新年怪」が手前に向かってくる形になっているんですよね。
“誤字”が赤字になっていて親切w
黒メガネの「元気そうなお友達ばかりで安心しました」はもちろん伏線w
こいつもグルなんだよなあ、終太郎もろくな部下に恵まれていないw
ていうか、新年会をあの妹に任せる時点で終太郎もダメだわw
やじるしから始まって、ランダム座布団の流れはなんとなく「笑ってはいけない」シリーズをほうふつとさせるものがありました。
「お好みの座布団におすわりください」なんかは、とくに笑ってはいけないみがあるw いつ、藤原が出てくるかと思ったw
おユキさんが座ったまま移動する姿はちょっと面白かったwまあ不可抗力なわけですけどw
あれはアニメならではの見せ方ですね。
弁天が途中リタイヤして、その後フェードアウトしたのはむちゃくちゃ面白かったw
一体何のために出てきたんだw
あれは今回で一番笑えたかもw でも逆に助かったんですよね。最後のあれに加わらずにすんだんだからw
ていうか、弁天さん意外と弱いな……あの後、普通に屋敷から追い出されたんでしょうか。
人間すごろくになっていたのは原作だと最後でわかるんですが、今回作中でそれが判明するのはいい改変だったんじゃないでしょうか。オチとして引っ張るようなものでもありませんしw
面堂家の得体のしれないやばさがより強調される形になっていて、よかったんじゃないかなと思います。
なんで、ラム人形やあたる人形まで用意していたのかは謎ですけどw あれ、けっこうクオリティ高かったですよねw
花火オチだけは「クリスマスツリーわいわいパーティー!!」(コミックス16巻 PART06)から。
元の原作ではオチですごろくだったというのがわかる形で、「面堂邸双六 お正月はこれで決まりだぜっ」と昔の児童雑誌の付録みたいになっていましたw
ご丁寧にあたるラムテン面堂しのぶの5つのコマ(切り取って使おう!)がついていてw
まあいわゆるメタ構造の一種でしょう。アニメではまったく面白くなるわけがないので、これ自体はよかったですね。これなら最初からクリスマス回でよかったんじゃないかとは思いますけどw
でもあの花火、どうやら乗っていたのはあたると面堂のふたりだけだったようですね。門松にしがみついていたのは男性陣だけで、ラムとしのぶの姿が見えませんでした。
ひょっとして、了子も女の子には手加減をしたんでしょうか。いやまさか、了子ちゃんに限って…
ていうか「たまやー」って、随分余裕だな面堂w あと、なんで「弁天様ー」?w
全体的には楽しめたんですけど、まだ大人しいというか了子の本領が発揮されてないなという印象ですね。
え、これでまだ大人しい方なの?十分引いてるんですけど…という方もいらっしゃるかと思いますが、本当こんなもんじゃないんです。
今回はアニメ的にかなりマイルドにした感がありましたよ。正直、私としては物足りません。
今後どこまでやれるかわかりませんけど、了子に限っていえばうる星の中でもぶっちぎりで過激な話ばかりなのでそこは覚悟してください。
ただツボさえ押さえれば、そのクレイジーな魅力に虜になること請け合いなので、どうか長い目で見てほしいなと。(なんかこればっかですがw)
さて、次回は
「テンちゃんがきた」「二人だけのデート」
ですね。
そう、ついに「テンちゃん」の登場です!
いやあ、本当どこまで待たすのかという感じでしたよ。まあ最初のキャラ紹介でテンちゃんがいなかったのであれ?とは思っていたんですけどね。
それでも当初のティザーイラストにはしっかり描かれているわけですし、そもそもテンちゃんなしでうる星やつらは語れるわけもないので、絶対に2クール目には出てくると確信を持っていました。
とにかく、これで一応キャラは勢ぞろいしますし、いよいよ2クール目から本当の「うる星やつら」が動き出しますよ。是非来年も楽しみにしていてください。
…しかし、「二人だけのデート」って…
あれを本当にアニメでやるのかと思うと、今から戦慄を覚えずにはいられませんw(まあ間違いなく大幅に改変してくるかと思いますが)
どういうことなのかは次回12話の感想で説明しますね。
それでは、また来年!
というわけで、ここからはヘビー仕様感想になります。
●ヘビー仕様
「里帰り」は今回で一番印象に残る言葉でした。
あの「君去りし後」直後で出てくるワードだと考えると、色々興味深いものがあります。
あそこであたるは、ラムが星に帰ってそのまま戻ってこないかもしれないということをまったく心配していないんですよね。
そしてラムも、自分がいない間を気にする様子さえ見せません。というか、あたるに賛同して「それもそうっちゃね」と普通に返しているくらいですからね。
そこには含むところは一切ないようで、むしろ一般的な夫婦のフラットな会話のようにも聞こえます。
つまり、あの一件で二人の関係が安定したと同時に、うる星やつらという世界もまた安定したんですよ。だからこそ、了子という飛び道具も可能になったんですね。
今回であの二人が繰り広げる“痴話げんか”は、私にはあらかじめ決められている型に従っているかのように見えます。それはそれまでのとは違って、どこか暗黙の了解に基づいてのじゃれ合いのようでした。
この里帰りという設定はBパートで再び繰り返されます。今回を最も象徴するキーワードと言えるのではないでしょうか。
さて、了子の声は井上麻里奈さんでしたね。アニメ「境界のRINNE」ではヒロインの真宮桜役だった方です。
桜は高橋留美子ヒロインとしては非常に珍しいタイプで、いわゆる冷めているというか感情があまり見えないキャラだったんですが、ここでの了子役はなんだか通じるものがあって面白かったですね。
もちろん桜は了子とは全然違うタイプの子で、実は優しい心の持主だったりするんですけど。
そんな了子ですが、どこかまだ本領を発揮できていない感じがありました。
ちょっとかわい過ぎるんですよ。お兄様大好きのいたずらっ子みたいなイメージになってるんです。そんな生ぬるい子では到底ないのに。
彼女に人間的な感情など一切ありません。
狂ったやつらばかりのうる星やつらでも、唯一といっていいほど「純粋たる狂気」の持主といっていいくらいなんです。
出るマンガが違えば、猟奇殺人を起こしかねないような女の子なんですよ。
逆にいえば、「うる星やつら」という世界にいるからこそかわいいキャラとして存在できるわけですけど。
実はAパートの「面堂兄妹!!」は、原作では2部作なんですよ。「面堂兄妹!!=その1=」と「面堂兄妹!!=その2=」で話が続いているんです。
つまり、今回のアニメでは前編(その1)だけで終わっちゃってるんですね。まだ話はプロローグに過ぎないんです。
さあこれから面白くなるぞというところで話が変わっちゃうんですから、そりゃ消化不良も起こします。本当はその2から、彼女の本当の狂気は花開くのに…
うる星やつらで開くからこそ美しいその花を、是非初めての人たちにも見てもらいたかったですよ。
ある意味、うる星やつらという世界に生まれたことで、もっとも恩恵を受けているのが彼女なのですから。
面堂了子は、ランちゃんとは正反対のキャラと言っていいでしょう。
そう、彼女の狂気には一切の「理由」や「動機」がありません。あるのは、ただ面白そうだからだけです。
あまりに満たされた生活環境の中で、退屈を持て余し過ぎた末路が彼女の過激な「遊び」であり「冗談」なんですね。
おユキさんでさえ彼女にはかないませんよ。おユキさんはまだ守銭奴という面でその非人間性に一定の説得力がありますが、彼女にはそれすらありませんから。
まあそんなこんなで、Aパートは基本原作通りだったのにもかかわらず、いえ、むしろそれゆえに、面白くなる手前で尻切れトンボになってしまった感がありました。
しかも肝心の原作ネタも腐らせたかのようだったんですよね。
特にあのあのしつこい“べちゃ”は本当かったるかった!
ギャグならもっとキレのいい感じで見せてくれないと。
笑いというのは勢いもあるので、正気に戻る前にさっさと笑わせてほしい。そうしないと笑いより先に「引いてしまう」んですね。
その後のガンガンガーンもしつこかったしなあ…あんなに引っ張らなくていいのに。
了子の話は普通に考えたら「笑い事じゃない」というネタが多いので、特に注意してほしいなと感じましたね。
あとAパートで注目しておきたいのは、面堂の暗所恐怖症閉所恐怖症が女子たちにバレるところでしょうか。
あれを見て、しのぶをはじめとする女の子たちが「面堂さん素敵…」「守ってあげたい」となっていましたよね。あそこもBパートへのちょっとした伏線になっていたので押さえておいたほうがいいかと。
最後にあたるが自分と了子との事を「ロミオとジュリエット」となぞらえていましたが、あれはその2につながるワードでした。彼らはそこで「ロミオとジュリエット」ごっこをやるんです。
つくづく、あそこで終わりなのはもったいないなと思いましたね。その2からが本番と言うか面白くなるのに…(より過激にやばくなるがw)
Aパートの総括としては、演出が空回りしてるのが目立ってしまったような気がします。最初はほぼ原作通りゆえに「まあまあ」かなと思ったんですけどね。
アニオリ部分のセリフとかは面白かったので、もっとスピーディにしてよかったのではないでしょうか。
何も原作をそのままなぞるだけが原作準拠ではないなと感じましたよ。
さて、Bパート。
ライト仕様でも触れましたが、なんでクリスマスじゃなくてお正月だったんでしょうかね?
1月5日の放映がないのならまだわかりますが、次回がそうなわけですから。
しかも「テンちゃんがきた」だし!
これ、原作通りだと思いっきりお正月なんですよ。年賀便で彼が諸星家に送られてくる話なんです。本当、なんで正月話を連続でやらなきゃならんのだw
1クールの締めなら、絶対クリスマスの方がふさわしいと思うんだけどなあ。
お正月だとむしろ「始まり」のイメージですからね。
まあいいように解釈すれば、変にここで区切りをつけたくなかったのかもしれませんね。来年も「うる星やつら」はこのまま続くよと。
…それにしては、ここまでの総決算みたいなオールキャスト回にもなっていましたけど。(原作の「面倒邸新年怪」では、あたるとラム、しのぶといとこのテンちゃんの4人だけが招待されていました。サクラさんも弁天もおユキさんもいなかったんですね)
今回の「面倒邸新年怪」は了子が主催になっていたことで、ここでも彼女のやばさが薄まってしまった感がありました。父親も祖父も十分やばいやつらなので、なんだか分散されてしまったように思えたんですよね。
本当だったら、「面堂兄妹!!=その2=」で彼女の本当の恐ろしさが分かるはずだったんですよ。でも、それがオミットされてしまったために彼女の怖さが今一つ視聴者に伝わってないんじゃないかと。
この新年怪はまだ了子がいない時の話で、あくまで面堂家の狂ってる様をドタバタに見せた回だったんです。
つまり、了子に焦点を当てた話ではないのでその辺の主題がぶれているような気がしたんですよね。
あれでは、やばい一家のその一人でしかないんじゃないですか。その中でももっとも狂ってる子とは必ずしも受け取らないと思うんですよね。本当は父親よりも母親よりも祖父よりももっとやばいやつなのに……
とにかく、兄への愛が歪んでしまった妹なんて甘っちょろい類のものではないということだけは頭に入れてもらいたい。
でもまあ、了子の扱い方を除けば、Bパートは比較的面白かったと思います。
変に考えずに頭を空っぽにすれば楽しめるってやつですねw
悪ふざけぶりがとにかく「笑ってはいけない」みたいなんですよ。巨大剣山のところなんて、「驚いてはいけない」コーナーみたいw
最後爆発や花火で大々的に締めるのもそうですし、あの年末のノリが帰ってきた感がありましたね。
そういった意味では、原作以上に楽しめた部分がありました。
最初、あたると弁天が落とされていましたが、原作ではあたるとテンちゃんでした。
彼らのやり取りもうる星やつらの面白さの一つなんですけど、なんでこうしちゃうかなという思いは拭いきれません。次が「テンちゃんがきた」なら、そのあとでもよかったんじゃないかw
弁天とのやり取りはまったく意味のないものでしたし、そこは残念だったかも。代わりにしても、もうちょっとなんとかならなかったものか。
後しびれ茶ですけど、ラムは普通に飲んでましたね。原作だと、片手でぐいっと行儀悪く一気に飲み干すんですけど、アニメでは一応女性のたしなみを心得ているようですw (それでもまずそうだっちゃとか失礼なことを言ってましたがw)
あたるがラムが平気なのを「体質の差か…」と言ったところは改変でしたね。これはコンプラ的なことなのかはわかりませんが、本当は「異常体質じゃ!」だったんですよw
まあ原作ではテンちゃんに対して言っていたので、こういう形になったのかもしれませんね。
あたるが昔の貴族がきていたかのような裾の長い着物に着替えさせられて、歩くたびに裾を踏まれるのは原作通りですが、あそこは本当は黒メガネだったんですよね。
やったーとはしゃいでる黒メガネを見て「異常な家だっちゃ!」とラムが呆れてるところが好きだったんですけど…
その後もラムとあたるが迷いながら移動しつつ、ことごとくラムがあたるの裾を踏んでしまうというくだりも面白かったんですよ。「あっ!」ばた「気をつけろ!」「ごめんちゃ!」(舌をペロッと出すラムがかわいい!)「あっ!」ばた、といった流れが天丼で笑えたんだけどなあ。
ラムが単独でサクラとレイがいる場所に連れていかれるのはアニオリ。
ていうか、レイはなんで呼ばれたのか意味が分からん。いつの間に居たのか。
9話といい、どうもレイの雑な使い方が気になりますね。今回も単に牛になって面堂を追いかけまわすだけですし。
ラムがレイを嫌わずにその場で餅早食い競争に参加するのも違和感。
本来だったら、こんなやつと一緒にやりたくないと電撃でも出して逃げるところだと思いますよ。
面堂としのぶが面堂父と出会って暗所恐怖症閉所恐怖症を露呈されられるところですけど、原作ではしのぶは普通に引いていたというか少し戸惑っていました。「え?本当?」って感じで。
それもそのはず、この時点ではまだ了子もいなかったのでロッカーの件も知らないんですよね。
でも今回はAパートで既にそれが判明してるので、普通に受け止めていたわけです。むしろ気にしている面堂を気遣ってる感じでしたよね。
最後にはお父さんに仕返ししてましたw あれはちょっとかっこよかった。(人の親に何やってんだというところもありますけどw でも目の前で息子に対してあの仕打ちをするようなやつに変な気遣いは不要でしょう!)
とてもいい改変だったと思います。原作通りに引いてしまうと完全におかしくなるので。
原作の順番を入れ替える際に、こういうところをちゃんと整えてくれると信頼できますよね。
今後もこういう矛盾が出てくるかと思いますけど、たぶんしっかり「改変」してくれることでしょう。
お年玉ネタはベタと言うか寒いレベルw おユキさんだけに寒いってかw(つ、つまらん…)
実はあれは別の原作からのネタになります。「シェイプアップ・羽根つき」(コミックス21巻 PART02)ですね。
正直、原作を読んだ当時でもこれは寒い(当時はつまらないことを寒いとは言いませんでしたが)と思ったくらいのネタなんで、なんでここにという気がしないでもないw
まあもう昔からよく言われるダジャレなんで、特に原作から持ってきたわけでもないのかもしれませんけどね。面堂家の中でもとくに祖父が大人げない人間なので、逆にあのくらいの方がキャラ的には合っていたかも。
ていうか、おユキさんはなんでお年玉を知ってるんだw
おユキさんが守銭奴キャラなのは6話でも少し仄めかされていましたよね。実は了子よりは多少人間味があったりしてw
Bパートは総じてくだらないのがよかったんじゃないでしょうか。深く考えればいろいろツッコミどころや、シャレにならないところも多々あるんですけど、それこそ「笑ってはいけない」シリーズだと思えばw
区切りの回でこういう意味のない話を持ってくるというのもうる星らしいなという気がしました。
そう、うる星やつらは馬鹿馬鹿しいギャグアニメなんですから。
さて、次回は「テンちゃんがきた」「二人だけのデート」。
やっとというか満を持してというか、とにかくようやくテンちゃんの登場です。
正直、なんでここまで出し惜しみしたのか意味が分かりませんけどね。今回の新年怪もそうですが、テンちゃんがいてこその回がこれまでどれほど犠牲になってきたことか!
まあテンちゃんがやって来る話はお正月なんで、単純にそれに合わせただけなのかもしれませんけど。2クール目初っ端と言うことで派手にアピールできますし。
それにしても、もったいなかったなという気持ちは拭えません。
一部ではあたるとの掛け合いが児童虐待と取られることを恐れてコンプラ的に消されたんじゃないかという話もあったようですが、仮にそうだとするなら最初から新アニメなんて企画するなと言いたいですね。テンちゃんがいないうる星やつらなんて、肉のない牛丼と同じですよ。
まあとにかく、遅ばせながらも登場するということでよかったです。
今のOPはテンちゃんがいないので、2クール目からは新オープニングに変わるかもしれませんね。まだ情報は出ていませんが。
それにしても、「二人だけのデート」には目を疑いました。本当にこれをやるのかと。マジでスタッフ正気か?と思いますよ。というのも、数あるうる星やつらの話の中でもトップクラスで「まずアニメ化できないだろう」回だからなんです。
児童虐待どころの話じゃないですよ。当時でさえNGなネタばかりですからね。昭和のアニメでもこの話だけはやっていないはずです。
でもまあ、たぶんアニオリを織り交ぜながらうまいことやるんでしょうね。
一応「テンちゃんがきた」「テンちゃんの恋」「二人だけのデート」がテンちゃん登場三部作となっているので、「テンちゃんの恋」とミックスさせながら健全(笑)な方向に持っていくつもりなんだろうと思います。ていうか、そうでないとやばいw
それはさておき、テンちゃんは最初すごく生意気というかクソガキに見えるかと思いますが、彼もまた回を重ねるごとにそのよさが少しずつわかってくるはずなので、どうか長い目で見てやってほしいなと思います。(またこれかよ…)
それでは、また来年お会いしましょう!
(もしかしたら、これが今年最後の記事になるかも…)
ブルーレイBOX第1巻は来年3月15日発売!
特典CDには、令和ラム(上坂すみれ)が歌う「ラムのラブソング」のカヴァーが収録!これは絶対にチェックでしょ!
「面堂兄妹!!」「面倒邸新年怪」共に12巻に収録されています!
BOXセットは3巻まで発売中。Vol.4は来年1/18発売予定です!
オープニング曲とエンディング曲のカップリングCDが絶賛発売中!
2クール目からは新オープニングに新エンディングになるのでしょうか?
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