私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!22巻 感想~その清涼剤は背骨でもある~
10月12日に「私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!」22巻が発売されました。
今回は「喪200話達成」&「もこっちが映画に向けて撮影開始」という記念すべき事柄が二つ重なったのにもかかわらず、18巻や20巻のように特装版が出るわけでもなくて少し寂しく感じましたね。
せっかくのアニバーサリーなのに…という思いがあったのは確かです。
ただ、内容的にはお祭り気分にあふれた楽しいものになっていたように感じました。
ある意味、“通常版”がそのまま特装版付録の冊子みたいな印象でしたね。
というわけで遅くなりましたが、今回も22巻の感想を綴っていきます。よければお付き合いのほどを。
※各話(喪200から喪205+特別編)の感想は、以下の各エントリーを参照してください。
喪200「モテないし200回目だから10周年で募集したベストコンビ5組の話」
https://horobijiji.blog.fc2.com/blog-entry-437.html
https://horobijiji.blog.fc2.com/blog-entry-443.html
喪201「モテないし寝ながら考える」
https://horobijiji.blog.fc2.com/blog-entry-446.html
https://horobijiji.blog.fc2.com/blog-entry-449.html
喪202「モテないし映画を撮り始める」
https://horobijiji.blog.fc2.com/blog-entry-450.html
https://horobijiji.blog.fc2.com/blog-entry-454.html
喪203「モテないしそれぞれの文化祭」
https://horobijiji.blog.fc2.com/blog-entry-456.html
喪204「モテないし文化祭までもう少し」
https://horobijiji.blog.fc2.com/blog-entry-457.html
https://horobijiji.blog.fc2.com/blog-entry-459.html
https://horobijiji.blog.fc2.com/blog-entry-462.html
喪205「モテないしマウントを取る」
https://horobijiji.blog.fc2.com/blog-entry-465.html
特別編13
https://horobijiji.blog.fc2.com/blog-entry-398.html
特別編14
https://horobijiji.blog.fc2.com/blog-entry-466.html
●今後の行き先を暗示しているかのような「集合表紙」
まずはいつものように表紙から。
みんなが揃って歩いている構図は8巻以来でしょうか。それぞれ左手に向かっている中、南さんだけが逆方向、右手に歩いている構図が印象的ですね。
ただ、南さんも含めてこちら(読者側)を見ているのに、ネモだけが前を向いているんですよね。おそらく先頭のゆりちゃんに声を掛けているんだと思いますが、このみんな揃っているようで実は各々微妙に違っていたりするという見え方がなんとも興味深いなと感じました。
うっちーが表紙に入るのも随分久しぶり。8巻では横を向いたまま見切れていましたし、13巻でも顔半分が隠れていたので、、何気に全身と顔が全部出るのは初めてなのではないでしょうか。
ていうかこれ、うっちーはもこっちを、サチは南さんを見ている構図でもあるんですよね。
そうなるとやはり、もこっちと南さんだけが読者側を見ているという形になりそうです。
ところで、もこっちが左手に持っているのはなんでしょうね。
やはり喪202でみんなに渡した「台本的な」やつなんでしょうか。
でも、台本ができたというのにもこっちの顔はなんだか浮かない様子です。目がうつろなのは16巻の表紙を彷彿とさせますね。
逆に南さんの方はなんだか不敵な笑みを浮かべているようです。(ついでにネモの表情も明るいw)
いずれにしても、逆方向に向かう二人が同じ方向を見ているというのはなんだか暗示的ですよね。
二人の表情の違いも含めて今後の展開が気になるところです。
●気になるところはあれど、全体的にはお祝いムード
表紙全体の印象としてはやはりお祭り気分というか、賑やかな感じを受けます。
バックのシーンチョイスもすべて喪200アニバーサリー回からのものになっていますよね。
上にサチキバ、下(帯に隠れるところ)にネモもこ、うっちー、そしてゆりちゃんとなっています。
帯のバックイラストが文化祭まで「22日」となっていますが、これは22巻に掛けているんでしょうかw
まあそれはともかく、今回は「200話達成」記念のお祝いと、もこっちが「映画」を撮り始めたこの2つに尽きるようです。
あと、「特殊加工モチーフ」!
なんと、うっちーの喜怒哀楽絵文字なんですよw(喪204でオーディションの際、うっちーが披露したやつねw)
今回は割とうっちー推しだった気がして、そこが個人的にうれしいポイントでしたw
中表紙は、喪201でもこっちがシナリオを書き始めたシーンでしょうか。
誰もいないPC室の中、真剣な眼差しで一人台本を練っている姿は妙に胸が締め付けられますね。
表紙がみんな揃った賑やかなものだっただけに、よけいに孤独感が滲み出ていたような気がします。
でも、もこっちの表情はPC室の方が生気が宿ってるんですよねえ…
いずれにしても、全体的にはお祭り感、アニバーサリー感が強かったことに間違いないでしょう。
●特別編で始まり特別編で終わる“特別”巻?
今回は全8話。ただしアプリ・WEBでの掲載話数的には13話分になっています。
前回より話数は減っても、実質的なエピソード数は逆に増えているというのが興味深いですね。
裏を返せば、それだけ単独回が少なかったということになります。
特別編以外だと、喪203と喪205だけですからね。その喪205も実質喪204からの続きなわけで、純粋な本編単独は喪203だけです。
そういった面もあってボリューム感があるというか、21巻より読み応えがあったような気がします。
そもそも、特別編2つを除けば、すべて10ページ以上になるんですよね。さらには20ページ以上が4話もあります。特別編以外のいわゆるショート回(8P以下)は、今回ゼロだったんです。
オムニバス回であった喪204も次の喪205へシームレスにつながる形になっているので、息をつく暇もない感じがありましたよ。おしまいの特別編でようやく息をつけるみたいなw
そういえば、冒頭の喪200もある意味「特別編」のようなものですし、特別編に始まり特別編に終わる特別な巻と言えるかもしれませんね。
いわゆる「本編」らしさが少なかったような印象を持ちました。
本編ではようやく映画を撮り始めることになりましたが、全体像が見えてこないためか、なんだか透かされてる感も正直ありましたね。
冒頭の喪200アニバーサリー回と締めくくりの特別編14も楽屋落ちネタぽいですし、壮大な冗談を読まされているような錯覚に陥りますw
やっぱり、メタ構造がカギを握ってくるような気がしてならないんですよね。
22巻全体がそういうふうに匂わせてる構造になっているようにも思えました。
●ついにあの幻の特別編が単行本初収録!
さて、恒例となっている「偶数ページと奇数ページ」を見ていきましょうか。
8話中5話が奇数ページとなっていて全体の構成は以下の通りになっています。
喪200 左終わり(奇数ページ)
喪201 左終わり(奇数ページ)
喪202 左終わり(奇数ページ)
喪203 偶数
ブランク2P
喪204 偶数 ブランクなしで喪205
喪205 左終わり(奇数ページ)
特別編13 左終わり(奇数ページ)
特別編14 偶数
今回はブランク2Pで挟まれている回はありません。
唯一のブランク2Pが入る喪203で前半が終わる構成になっています。
こうしてみると、喪203の「陰の青春」こそが今回の柱になっているのがよくわかりますね。
もこっちが映画の内容を決めた話は撮影が開始された時点では終わらず、南さんたちの「夜の文化祭」でようやく一区切りがつくわけです。
そして後半では、智貴をめぐる人間模様がさらに複雑にこんがらがったままで「To Be Continued」という…
全体の構成としては、まだ話は動き始めたばかりという印象でしょうか。
あと今回特筆すべきことといえば、何といっても2021年3月に発表された幻の特別編、「会話と話題」の単行本収録でしょう。
21巻の時はひょっとして単行本未収録になるのではと危惧していたものでしたが、歴史の闇に葬り去られなくて本当によかったですw
それにしても、喪205から特別編13(会話と話題)からの流れは本当に出来過ぎなくらいによく出来てましたよね。
ひょっとすると、初めから22巻のお尻に収録するつもりで描いたのかと思ったくらいでしたよw
いや、むしろ特別編から逆算して喪204後編から喪205への流れを決めたのかもしれませんけどw
いずれにしても、サチとゆりちゃんの物語はまだまだ続くはずですよね。
やはり今回から「新章」という印象は変わりません。
ただ、特別編が多いために今ひとつ始まった感が薄いんですよね。ある意味「移行期間」なのかもしれません。
それでも喪204から205の流れは次回への期待を募らせます。23巻からこそ、本当の「始まり」なのではないでしょうか。
●どのシチュエーションも妄想が捗る特典w
さて、そろそろ各ショップの特典を見ていきましょう。(すでに配布は終了している場合があります)
今回は電子版も含めてすべて喪200(ベストコンビ)がモチーフですね。コンプリートすると、ちょうど1位から5位まで揃う形でしょうか。
1位の智子とゆりが虎の穴、2位の智子と陽菜が電子版、3位の智子と内がメロンブックス、4位のサチとこはるがゲーマーズ、5位のゆりと陽菜がアニメイトとなっています。
さて、この中で私が何を選んだかというと……
これはもう、言わなくてもわかりますよねw
私のために用意されたようなものなんですから、メロンブックスさんで買わないと罰が当たります。(誇大妄想がひどい)
あと一つは悩みましたが、サチキバは21巻で選びましたし、虎の穴さんは都内で店舗がほぼなくなってしまったので、
今回はアニメイトさんに。
できればもこゆりも欲しかったですけどね。
他とは違いあれだけモノクロ調になっていて、なんだか思い出の中の一場面という感じがあって好きな一枚です。
しかし、うっちーともこっちはわかりやすいラブラブ感(よくみるとフロートのアイスがうっちーになってるw)ですけど、ヤバいのはゆりネモw どういうシチュエーションなんだw
肩の寄せ合い方がwこれだけ目が二人ともなんだか虚ろだしw
あと、電子版のシチュエーションもよくわかりませんが、これはネモクロ的なイベントの一環なんだろうかw
他がけっこうラブラブな雰囲気の中、これだけが異色すぎるw
最後は恒例の単行本のネタチェックですね。
まずは裏表紙。
キモいって便利ですねw ほぼ万能じゃねーかw
若い子がなんでも「やばい」で」済ますようなものかw
ていうか、あの時うっちーは「理想」のような展開を期待して話を振ったのかw
でもチョロいよりもエモさを求めたい気持ちはなんとなくわかるかも。
彼女の「本気さ」が少し垣間見れるようで、個人的にもエモいw
おまけ漫画はベストコンビで惜しくも6位となって喪200から外れてしまったかともこの話。
あえて喪◯◯おまけとなっていないところに谷川先生なりのファンへの思いが感じられましたね。
ていうか、これがむちゃくちゃ面白いんですよw 22巻で1番笑ったかもw
ひょっとしたら、かともこが5位内に入ることも想定してあらかじめ描いていたものだったのかもしれませんね。そう思わせるくらいに本編とそん色ない出来でしたよ。
あとがきは1Pが1本と、少し寂しかったかな。
定番にもなっている取材レポートのような内容なのですが、相変わらずリアリティだけはすごいw
なんか昔もこんなテイストのあとがきを読んだような気がしますね。(なんとなく9巻とか15巻のあとがきに似てるような気がする…)
きっとこういう地道な取材の成果が、わたモテの味わいに影響しているんだろうなあと思わせるものがありました。
今回も次巻予告がありませんでしたね。やはり、「未知なるわたモテ」は継続中なのでしょうか。
それよりも今回はご祝儀ものというか、身がぎゅっと詰まってる感じがあってお腹いっぱいでしたね。次のことを考える余裕がないのが本当のところだったのかもしれません。
ただ、全体的に過剰な文化祭前のお祭り感があふれている中、喪203の陰の青春だけが一服の清涼剤になっていました。
そして同時に、それは背骨となっているわけです。
清涼剤であるはずのものが全体を支える背骨でもある。
これこそが22巻の特殊さというか、一筋縄ではいかないところだったような気がします。
そう考えると、表紙の暗示の意味もなんとなく見えてくるのではないでしょうか。
今回の個人的ベスト3は喪203がダントツですね。22巻はこのためにあったと言ってもいいくらいです。あとは、喪205と喪201でしょうか。(サチ度が高いな…)
喪201は地味な話ですけど、個人的にすごくグッとくる話でしたね。
8巻の表紙と見比べてみるのも一興♪
今回は「喪200話達成」&「もこっちが映画に向けて撮影開始」という記念すべき事柄が二つ重なったのにもかかわらず、18巻や20巻のように特装版が出るわけでもなくて少し寂しく感じましたね。
せっかくのアニバーサリーなのに…という思いがあったのは確かです。
ただ、内容的にはお祭り気分にあふれた楽しいものになっていたように感じました。
ある意味、“通常版”がそのまま特装版付録の冊子みたいな印象でしたね。
というわけで遅くなりましたが、今回も22巻の感想を綴っていきます。よければお付き合いのほどを。
※各話(喪200から喪205+特別編)の感想は、以下の各エントリーを参照してください。
喪200「モテないし200回目だから10周年で募集したベストコンビ5組の話」
https://horobijiji.blog.fc2.com/blog-entry-437.html
https://horobijiji.blog.fc2.com/blog-entry-443.html
喪201「モテないし寝ながら考える」
https://horobijiji.blog.fc2.com/blog-entry-446.html
https://horobijiji.blog.fc2.com/blog-entry-449.html
喪202「モテないし映画を撮り始める」
https://horobijiji.blog.fc2.com/blog-entry-450.html
https://horobijiji.blog.fc2.com/blog-entry-454.html
喪203「モテないしそれぞれの文化祭」
https://horobijiji.blog.fc2.com/blog-entry-456.html
喪204「モテないし文化祭までもう少し」
https://horobijiji.blog.fc2.com/blog-entry-457.html
https://horobijiji.blog.fc2.com/blog-entry-459.html
https://horobijiji.blog.fc2.com/blog-entry-462.html
喪205「モテないしマウントを取る」
https://horobijiji.blog.fc2.com/blog-entry-465.html
特別編13
https://horobijiji.blog.fc2.com/blog-entry-398.html
特別編14
https://horobijiji.blog.fc2.com/blog-entry-466.html
●今後の行き先を暗示しているかのような「集合表紙」
まずはいつものように表紙から。

みんなが揃って歩いている構図は8巻以来でしょうか。それぞれ左手に向かっている中、南さんだけが逆方向、右手に歩いている構図が印象的ですね。
ただ、南さんも含めてこちら(読者側)を見ているのに、ネモだけが前を向いているんですよね。おそらく先頭のゆりちゃんに声を掛けているんだと思いますが、このみんな揃っているようで実は各々微妙に違っていたりするという見え方がなんとも興味深いなと感じました。
うっちーが表紙に入るのも随分久しぶり。8巻では横を向いたまま見切れていましたし、13巻でも顔半分が隠れていたので、、何気に全身と顔が全部出るのは初めてなのではないでしょうか。
ていうかこれ、うっちーはもこっちを、サチは南さんを見ている構図でもあるんですよね。
そうなるとやはり、もこっちと南さんだけが読者側を見ているという形になりそうです。
ところで、もこっちが左手に持っているのはなんでしょうね。
やはり喪202でみんなに渡した「台本的な」やつなんでしょうか。
でも、台本ができたというのにもこっちの顔はなんだか浮かない様子です。目がうつろなのは16巻の表紙を彷彿とさせますね。
逆に南さんの方はなんだか不敵な笑みを浮かべているようです。(ついでにネモの表情も明るいw)
いずれにしても、逆方向に向かう二人が同じ方向を見ているというのはなんだか暗示的ですよね。
二人の表情の違いも含めて今後の展開が気になるところです。
●気になるところはあれど、全体的にはお祝いムード
表紙全体の印象としてはやはりお祭り気分というか、賑やかな感じを受けます。
バックのシーンチョイスもすべて喪200アニバーサリー回からのものになっていますよね。
上にサチキバ、下(帯に隠れるところ)にネモもこ、うっちー、そしてゆりちゃんとなっています。
帯のバックイラストが文化祭まで「22日」となっていますが、これは22巻に掛けているんでしょうかw
まあそれはともかく、今回は「200話達成」記念のお祝いと、もこっちが「映画」を撮り始めたこの2つに尽きるようです。
あと、「特殊加工モチーフ」!
なんと、うっちーの喜怒哀楽絵文字なんですよw(喪204でオーディションの際、うっちーが披露したやつねw)
今回は割とうっちー推しだった気がして、そこが個人的にうれしいポイントでしたw
中表紙は、喪201でもこっちがシナリオを書き始めたシーンでしょうか。
誰もいないPC室の中、真剣な眼差しで一人台本を練っている姿は妙に胸が締め付けられますね。
表紙がみんな揃った賑やかなものだっただけに、よけいに孤独感が滲み出ていたような気がします。
でも、もこっちの表情はPC室の方が生気が宿ってるんですよねえ…
いずれにしても、全体的にはお祭り感、アニバーサリー感が強かったことに間違いないでしょう。
●特別編で始まり特別編で終わる“特別”巻?
今回は全8話。ただしアプリ・WEBでの掲載話数的には13話分になっています。
前回より話数は減っても、実質的なエピソード数は逆に増えているというのが興味深いですね。
裏を返せば、それだけ単独回が少なかったということになります。
特別編以外だと、喪203と喪205だけですからね。その喪205も実質喪204からの続きなわけで、純粋な本編単独は喪203だけです。
そういった面もあってボリューム感があるというか、21巻より読み応えがあったような気がします。
そもそも、特別編2つを除けば、すべて10ページ以上になるんですよね。さらには20ページ以上が4話もあります。特別編以外のいわゆるショート回(8P以下)は、今回ゼロだったんです。
オムニバス回であった喪204も次の喪205へシームレスにつながる形になっているので、息をつく暇もない感じがありましたよ。おしまいの特別編でようやく息をつけるみたいなw
そういえば、冒頭の喪200もある意味「特別編」のようなものですし、特別編に始まり特別編に終わる特別な巻と言えるかもしれませんね。
いわゆる「本編」らしさが少なかったような印象を持ちました。
本編ではようやく映画を撮り始めることになりましたが、全体像が見えてこないためか、なんだか透かされてる感も正直ありましたね。
冒頭の喪200アニバーサリー回と締めくくりの特別編14も楽屋落ちネタぽいですし、壮大な冗談を読まされているような錯覚に陥りますw
やっぱり、メタ構造がカギを握ってくるような気がしてならないんですよね。
22巻全体がそういうふうに匂わせてる構造になっているようにも思えました。
●ついにあの幻の特別編が単行本初収録!
さて、恒例となっている「偶数ページと奇数ページ」を見ていきましょうか。
8話中5話が奇数ページとなっていて全体の構成は以下の通りになっています。
喪200 左終わり(奇数ページ)
喪201 左終わり(奇数ページ)
喪202 左終わり(奇数ページ)
喪203 偶数
ブランク2P
喪204 偶数 ブランクなしで喪205
喪205 左終わり(奇数ページ)
特別編13 左終わり(奇数ページ)
特別編14 偶数
今回はブランク2Pで挟まれている回はありません。
唯一のブランク2Pが入る喪203で前半が終わる構成になっています。
こうしてみると、喪203の「陰の青春」こそが今回の柱になっているのがよくわかりますね。
もこっちが映画の内容を決めた話は撮影が開始された時点では終わらず、南さんたちの「夜の文化祭」でようやく一区切りがつくわけです。
そして後半では、智貴をめぐる人間模様がさらに複雑にこんがらがったままで「To Be Continued」という…
全体の構成としては、まだ話は動き始めたばかりという印象でしょうか。
あと今回特筆すべきことといえば、何といっても2021年3月に発表された幻の特別編、「会話と話題」の単行本収録でしょう。
21巻の時はひょっとして単行本未収録になるのではと危惧していたものでしたが、歴史の闇に葬り去られなくて本当によかったですw
それにしても、喪205から特別編13(会話と話題)からの流れは本当に出来過ぎなくらいによく出来てましたよね。
ひょっとすると、初めから22巻のお尻に収録するつもりで描いたのかと思ったくらいでしたよw
いや、むしろ特別編から逆算して喪204後編から喪205への流れを決めたのかもしれませんけどw
いずれにしても、サチとゆりちゃんの物語はまだまだ続くはずですよね。
やはり今回から「新章」という印象は変わりません。
ただ、特別編が多いために今ひとつ始まった感が薄いんですよね。ある意味「移行期間」なのかもしれません。
それでも喪204から205の流れは次回への期待を募らせます。23巻からこそ、本当の「始まり」なのではないでしょうか。
●どのシチュエーションも妄想が捗る特典w
さて、そろそろ各ショップの特典を見ていきましょう。(すでに配布は終了している場合があります)



今回は電子版も含めてすべて喪200(ベストコンビ)がモチーフですね。コンプリートすると、ちょうど1位から5位まで揃う形でしょうか。
1位の智子とゆりが虎の穴、2位の智子と陽菜が電子版、3位の智子と内がメロンブックス、4位のサチとこはるがゲーマーズ、5位のゆりと陽菜がアニメイトとなっています。
さて、この中で私が何を選んだかというと……

これはもう、言わなくてもわかりますよねw
私のために用意されたようなものなんですから、メロンブックスさんで買わないと罰が当たります。(誇大妄想がひどい)
あと一つは悩みましたが、サチキバは21巻で選びましたし、虎の穴さんは都内で店舗がほぼなくなってしまったので、

今回はアニメイトさんに。
できればもこゆりも欲しかったですけどね。
他とは違いあれだけモノクロ調になっていて、なんだか思い出の中の一場面という感じがあって好きな一枚です。
しかし、うっちーともこっちはわかりやすいラブラブ感(よくみるとフロートのアイスがうっちーになってるw)ですけど、ヤバいのはゆりネモw どういうシチュエーションなんだw
肩の寄せ合い方がwこれだけ目が二人ともなんだか虚ろだしw
あと、電子版のシチュエーションもよくわかりませんが、これはネモクロ的なイベントの一環なんだろうかw
他がけっこうラブラブな雰囲気の中、これだけが異色すぎるw
最後は恒例の単行本のネタチェックですね。
まずは裏表紙。

キモいって便利ですねw ほぼ万能じゃねーかw
若い子がなんでも「やばい」で」済ますようなものかw
ていうか、あの時うっちーは「理想」のような展開を期待して話を振ったのかw
でもチョロいよりもエモさを求めたい気持ちはなんとなくわかるかも。
彼女の「本気さ」が少し垣間見れるようで、個人的にもエモいw
おまけ漫画はベストコンビで惜しくも6位となって喪200から外れてしまったかともこの話。
あえて喪◯◯おまけとなっていないところに谷川先生なりのファンへの思いが感じられましたね。
ていうか、これがむちゃくちゃ面白いんですよw 22巻で1番笑ったかもw
ひょっとしたら、かともこが5位内に入ることも想定してあらかじめ描いていたものだったのかもしれませんね。そう思わせるくらいに本編とそん色ない出来でしたよ。
あとがきは1Pが1本と、少し寂しかったかな。
定番にもなっている取材レポートのような内容なのですが、相変わらずリアリティだけはすごいw
なんか昔もこんなテイストのあとがきを読んだような気がしますね。(なんとなく9巻とか15巻のあとがきに似てるような気がする…)
きっとこういう地道な取材の成果が、わたモテの味わいに影響しているんだろうなあと思わせるものがありました。
今回も次巻予告がありませんでしたね。やはり、「未知なるわたモテ」は継続中なのでしょうか。
それよりも今回はご祝儀ものというか、身がぎゅっと詰まってる感じがあってお腹いっぱいでしたね。次のことを考える余裕がないのが本当のところだったのかもしれません。
ただ、全体的に過剰な文化祭前のお祭り感があふれている中、喪203の陰の青春だけが一服の清涼剤になっていました。
そして同時に、それは背骨となっているわけです。
清涼剤であるはずのものが全体を支える背骨でもある。
これこそが22巻の特殊さというか、一筋縄ではいかないところだったような気がします。
そう考えると、表紙の暗示の意味もなんとなく見えてくるのではないでしょうか。
今回の個人的ベスト3は喪203がダントツですね。22巻はこのためにあったと言ってもいいくらいです。あとは、喪205と喪201でしょうか。(サチ度が高いな…)
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