新TVアニメ「うる星やつら」第1話のライト(?)な感想
※このたび36年ぶりに新しくTVアニメ化された「うる星やつら」。自他共に認める高橋留美子主義者である私なりそこないが、これから毎週視聴した感想をざっくり語っていこうと思います。アニメの感想は慣れていないのであまり深堀はしません。基本原作ガチ勢ですw
(私の新アニメ「うる星やつら」への思いはこちらとこちらで。)
ついに第一話が放映されましたね。
50を越えた昭和オヤジにはリアタイで見るのはさすがにきつくて、録画したものを視聴しました。
今回はそれに対する私なりの簡単な感想を述べていこうと思います。
うん、なかなかよかったと思いますよ。10点満点中7.5点といったところでしょうか。
ちなみに内訳は
1話Aパート(かけめぐる青春) 6点
1話Bパート(絶体絶命) 8点
オーニング 10点
エンディング 8点
といった感じです。
こちらの期待を上回るような驚きはありませんでしたが、かといって下回ることもなかったですね。総じてほぼ満足しています。
特によかったのは、何といってもオープニング。
はっきり言いますが、これだけでも今回新たに作った意味がありましたよ。
大袈裟じゃなく、これがやりたくて「令和版うる星」を企画したんじゃないかと思うくらいです。
まずインベーダーゲームから始まるのが素晴らしいですね。このアイデアはまさに目から鱗でした。
というのも、インベーダーゲームって1978年に稼働が始まってるんですね。つまり、うる星やつらの連載開始とちょうど同じ時期なんですよ。まさにインベーダー(侵略者)降臨じゃないですか。
こういう思わずニヤリとさせられる仕掛けは見ていてわくわくします。
しかもその画面がまた面白い。
あたるがガールハントよろしく、うる星の各女性キャラにハート砲を打つたびに女性キャラが離れていくんですよw
インベーダーなのに攻めてこないんかい!みたいなw
そしてその後がまたすごい。
なんと原作そのものの原画がバックを彩っていくんですよ。しかもそれが動くんです。そしてそこから“令和”のラムが飛び出てくるという演出には感動すら覚えました。実際少しうるうるしましたからw
そのラムから逃れようとあたるは逃げ出すわけですが、そこで彼はこの40年間の時の流れを駆け巡っていきます。
昭和から平成、令和となっていく中で、スマホやオタ芸、踊ってみた的な動画配信やインスタまで、それはまるでジェットコースターのように時代を駆け抜けていくわけです。
これは当然夢オチになるわけですが、つまりこれは夢の中で昭和から令和まであたるが追体験してる構造なんですね。
あたるやラムはこの令和という時代には生きられない。でもせめて夢の中だけでも彼らに追体験してもらいたいという、スタッフの思いが込められているわけです。
本編ではあえて昭和のままで、OPだけに令和を体験させるというのは本当に、本当に最高の折衷案だと思います。まさにこの手があったか!と膝を打つ勢いw
主題歌の「アイウエ feat. 美波, SAKURAmoti」も素晴らしいですね。OP映像と一緒に見ると、すごくキャッチーで楽しいです。
気づいたら思わず「あ、あ、おーえお、あえあえお」と口ずさんでいましたからw
しかもこれ、歌詞をみると往年のテーマソング「ラムのラブソング」へのオマージュ的なワードがちりばめられているんですよ。
「フラフラ」「ラブソング」「きょろきょろ」そして「そわそわ」…
40年という時を超えて、今の若いアーティストがこうしてリスペクトしながら新しい時代の音を鳴らしてくれることに、本当に胸が熱くなります。
…いかん、「1話」の感想なのに、オープニングの話しかしてないぞw
一応本編の話もしておかないと、かっこつかないw
えー正直いうと、Aパートの「かけめぐる青春」は少しノっていけないところがありましたね。なんかせわしないというか、テンポが早すぎて頭に入ってこない感じがありました。
そのせいか、ギャグも空回りしているような印象を受けたんですよね。チェリーの突き飛ばすやつとか、見ていてちょっと居たたまれない部分は否めませんでした。
まあ、それはテンポのせいだけじゃない気もしますけどね。あのネタは漫画では笑えるんですけど、動きがつくとどうしても白けてしまう部分があるかなあという印象を受けました。
ただ、Bパートの「絶体絶命」はすごく楽しめました。ギャグも所々笑えましたし、話の展開も早すぎず遅すぎずいい感じの流れだったと思います。ブラックホールネタは本当最高w
元々「絶体絶命」は原作でも超名作なんですよね。初期というか不定期連載時の中では個人的に一番好きな回なんです。最初の5話連続連載の最終回だったということもあり、構造的に最初のうる星やつらを象徴する回でもあったんだと思います。
ラムが究極のひっかきまわし役になっているのが最高ですね。彼女はある意味「理不尽」さを笑いに昇華して世界をギャグで埋め尽くしたヒロインでもあったわけで、その魅力が最大限に表れていたと思います。
(個人的な話をすると、私がわたモテのうっちーが好きなのも彼女が「ラム」と同じく、理不尽さを笑いと魅力に変えてくれた存在でもあったからです。…あ、誰も聞いてないかw)
全体的には、あえて古くさい演出と今風のCGを使った演出が混在してるような印象を持ちました。
いちいち擬音をキャラが口にしたりワイプオチだったりする一方で、ラムがUFOから見る映像がミーティングアプリ風だったり、煙の中をさまようシーンをあたるの主観目線で見せたり、舞台設定こそ「昭和」ですが、演出面では昭和と令和のコラボレーションみたいな感じになっているのが面白かったですね。
オープニングが原作マンガへのリスペクトに溢れていたとするなら、エンディングは旧アニメへのリスペクトが込められていたように思えました。
ハートマークや星が印象的ですよね。宇宙を基調としたカラフルなイメージも「星空サイクリング」をほうふつとさせます。
エンディングテーマの「トウキョウ・シャンディ・ランデヴ feat. 花譜, ツミキ」も、何度か聴いていくうちにクセになってきましたw
幻想的な部分と現実的な部分とがハレーションを起こしているような、なんとも不思議な感触のある曲ですね。
全体的に見て本当によくできていると思いました。
作画や声優さんに関してもまったく言うことないですし。
特にしのぶがぴったりだなと思いましたね。あと、あたるの父!古川さんが「これはとうさんが若いころ使っていた雨がっぱだ」には笑いながらもグッとくるものがありましたよw
コンプラ的に懸念されていた部分もほぼクリアしていたのも感心しました。
ラムのブラ剥ぎ取りもありましたし(CKBがーとかはどうでもいい)、「生むんじゃなかった」とか「土曜日の夜には子どもを作るっちゃー!!」もちゃんとやってくれましたしね。
細かい差異はあるにせよ、原作への敬意の気持ちはひしひしと伝わってきましたよ。
次回予告がずいぶんあっさりしてるなと思ったのですが、どうやらノイタミナ枠ではそもそも予告があること自体があまりないそうで。
タイトルだけの告知もレトロ感があっていいのかもしれません。
そうそう、うる星やつらの「タイトル」って、週刊連載が始まる前まではすべて当時の「ヒット曲」のタイトルだったりするんですよ。興味のある方はそちらもチェックしてみるのも面白いかと思います。
ちなみに最終話である「ボーイミーツガール」のサブタイトルで再び「ヒット曲タイトル」になるのが個人的胸アツw
次回は「あなたにあげる」と「幸せの黄色いリボン」ですか。
どちらも初期の名作ですし、選ばれるのも当然ですね。ていうか、「あなたにあげる」はサクラさん登場の欠かせない話ですし。
できればよほど長い話じゃない限り、今後もこの30分2話構成は続けていってもらいたいなと思いますね。
…いったいどこがライトなんだという分量になってしまいましたw
一度語り出すと止まらなくなってしまうのは相変わらずですね。もうちょっと簡潔に行きたいとは思っているのですが。
まあ次回からはもう少し簡単な内容になるかと思います。ていうか、わたモテもある中でこのペースでやっていたら死にますしw
というわけで、また来週!
これを機会に原作を一気に読んでみようという方はこちらのBOXセットが便利かと。
まずは試しに読んでみたいという方はこちらの新装版1巻をどうぞ。
早くもブルーレイBOXが発売になるよう。値段が…と思ったら、1話から11話までと1クール分入るようですね。
公式スターティングガイドも発売されますね。設定資料集みたいな内容になるのかな?
(私の新アニメ「うる星やつら」への思いはこちらとこちらで。)
ついに第一話が放映されましたね。
50を越えた昭和オヤジにはリアタイで見るのはさすがにきつくて、録画したものを視聴しました。
今回はそれに対する私なりの簡単な感想を述べていこうと思います。
うん、なかなかよかったと思いますよ。10点満点中7.5点といったところでしょうか。
ちなみに内訳は
1話Aパート(かけめぐる青春) 6点
1話Bパート(絶体絶命) 8点
オーニング 10点
エンディング 8点
といった感じです。
こちらの期待を上回るような驚きはありませんでしたが、かといって下回ることもなかったですね。総じてほぼ満足しています。
特によかったのは、何といってもオープニング。
はっきり言いますが、これだけでも今回新たに作った意味がありましたよ。
大袈裟じゃなく、これがやりたくて「令和版うる星」を企画したんじゃないかと思うくらいです。
まずインベーダーゲームから始まるのが素晴らしいですね。このアイデアはまさに目から鱗でした。
というのも、インベーダーゲームって1978年に稼働が始まってるんですね。つまり、うる星やつらの連載開始とちょうど同じ時期なんですよ。まさにインベーダー(侵略者)降臨じゃないですか。
こういう思わずニヤリとさせられる仕掛けは見ていてわくわくします。
しかもその画面がまた面白い。
あたるがガールハントよろしく、うる星の各女性キャラにハート砲を打つたびに女性キャラが離れていくんですよw
インベーダーなのに攻めてこないんかい!みたいなw
そしてその後がまたすごい。
なんと原作そのものの原画がバックを彩っていくんですよ。しかもそれが動くんです。そしてそこから“令和”のラムが飛び出てくるという演出には感動すら覚えました。実際少しうるうるしましたからw
そのラムから逃れようとあたるは逃げ出すわけですが、そこで彼はこの40年間の時の流れを駆け巡っていきます。
昭和から平成、令和となっていく中で、スマホやオタ芸、踊ってみた的な動画配信やインスタまで、それはまるでジェットコースターのように時代を駆け抜けていくわけです。
これは当然夢オチになるわけですが、つまりこれは夢の中で昭和から令和まであたるが追体験してる構造なんですね。
あたるやラムはこの令和という時代には生きられない。でもせめて夢の中だけでも彼らに追体験してもらいたいという、スタッフの思いが込められているわけです。
本編ではあえて昭和のままで、OPだけに令和を体験させるというのは本当に、本当に最高の折衷案だと思います。まさにこの手があったか!と膝を打つ勢いw
主題歌の「アイウエ feat. 美波, SAKURAmoti」も素晴らしいですね。OP映像と一緒に見ると、すごくキャッチーで楽しいです。
気づいたら思わず「あ、あ、おーえお、あえあえお」と口ずさんでいましたからw
しかもこれ、歌詞をみると往年のテーマソング「ラムのラブソング」へのオマージュ的なワードがちりばめられているんですよ。
「フラフラ」「ラブソング」「きょろきょろ」そして「そわそわ」…
40年という時を超えて、今の若いアーティストがこうしてリスペクトしながら新しい時代の音を鳴らしてくれることに、本当に胸が熱くなります。
…いかん、「1話」の感想なのに、オープニングの話しかしてないぞw
一応本編の話もしておかないと、かっこつかないw
えー正直いうと、Aパートの「かけめぐる青春」は少しノっていけないところがありましたね。なんかせわしないというか、テンポが早すぎて頭に入ってこない感じがありました。
そのせいか、ギャグも空回りしているような印象を受けたんですよね。チェリーの突き飛ばすやつとか、見ていてちょっと居たたまれない部分は否めませんでした。
まあ、それはテンポのせいだけじゃない気もしますけどね。あのネタは漫画では笑えるんですけど、動きがつくとどうしても白けてしまう部分があるかなあという印象を受けました。
ただ、Bパートの「絶体絶命」はすごく楽しめました。ギャグも所々笑えましたし、話の展開も早すぎず遅すぎずいい感じの流れだったと思います。ブラックホールネタは本当最高w
元々「絶体絶命」は原作でも超名作なんですよね。初期というか不定期連載時の中では個人的に一番好きな回なんです。最初の5話連続連載の最終回だったということもあり、構造的に最初のうる星やつらを象徴する回でもあったんだと思います。
ラムが究極のひっかきまわし役になっているのが最高ですね。彼女はある意味「理不尽」さを笑いに昇華して世界をギャグで埋め尽くしたヒロインでもあったわけで、その魅力が最大限に表れていたと思います。
(個人的な話をすると、私がわたモテのうっちーが好きなのも彼女が「ラム」と同じく、理不尽さを笑いと魅力に変えてくれた存在でもあったからです。…あ、誰も聞いてないかw)
全体的には、あえて古くさい演出と今風のCGを使った演出が混在してるような印象を持ちました。
いちいち擬音をキャラが口にしたりワイプオチだったりする一方で、ラムがUFOから見る映像がミーティングアプリ風だったり、煙の中をさまようシーンをあたるの主観目線で見せたり、舞台設定こそ「昭和」ですが、演出面では昭和と令和のコラボレーションみたいな感じになっているのが面白かったですね。
オープニングが原作マンガへのリスペクトに溢れていたとするなら、エンディングは旧アニメへのリスペクトが込められていたように思えました。
ハートマークや星が印象的ですよね。宇宙を基調としたカラフルなイメージも「星空サイクリング」をほうふつとさせます。
エンディングテーマの「トウキョウ・シャンディ・ランデヴ feat. 花譜, ツミキ」も、何度か聴いていくうちにクセになってきましたw
幻想的な部分と現実的な部分とがハレーションを起こしているような、なんとも不思議な感触のある曲ですね。
全体的に見て本当によくできていると思いました。
作画や声優さんに関してもまったく言うことないですし。
特にしのぶがぴったりだなと思いましたね。あと、あたるの父!古川さんが「これはとうさんが若いころ使っていた雨がっぱだ」には笑いながらもグッとくるものがありましたよw
コンプラ的に懸念されていた部分もほぼクリアしていたのも感心しました。
ラムのブラ剥ぎ取りもありましたし(CKBがーとかはどうでもいい)、「生むんじゃなかった」とか「土曜日の夜には子どもを作るっちゃー!!」もちゃんとやってくれましたしね。
細かい差異はあるにせよ、原作への敬意の気持ちはひしひしと伝わってきましたよ。
次回予告がずいぶんあっさりしてるなと思ったのですが、どうやらノイタミナ枠ではそもそも予告があること自体があまりないそうで。
タイトルだけの告知もレトロ感があっていいのかもしれません。
そうそう、うる星やつらの「タイトル」って、週刊連載が始まる前まではすべて当時の「ヒット曲」のタイトルだったりするんですよ。興味のある方はそちらもチェックしてみるのも面白いかと思います。
ちなみに最終話である「ボーイミーツガール」のサブタイトルで再び「ヒット曲タイトル」になるのが個人的胸アツw
次回は「あなたにあげる」と「幸せの黄色いリボン」ですか。
どちらも初期の名作ですし、選ばれるのも当然ですね。ていうか、「あなたにあげる」はサクラさん登場の欠かせない話ですし。
できればよほど長い話じゃない限り、今後もこの30分2話構成は続けていってもらいたいなと思いますね。
…いったいどこがライトなんだという分量になってしまいましたw
一度語り出すと止まらなくなってしまうのは相変わらずですね。もうちょっと簡潔に行きたいとは思っているのですが。
まあ次回からはもう少し簡単な内容になるかと思います。ていうか、わたモテもある中でこのペースでやっていたら死にますしw
というわけで、また来週!
これを機会に原作を一気に読んでみようという方はこちらのBOXセットが便利かと。
まずは試しに読んでみたいという方はこちらの新装版1巻をどうぞ。
早くもブルーレイBOXが発売になるよう。値段が…と思ったら、1話から11話までと1クール分入るようですね。
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