放映開始直前!改めて新TVアニメ「うる星やつら」について考える
今年初めに記事にした「うる星やつら」の新アニメですが、早いもので放映開始まであと1週間を切りました。(フジテレビ系列その他にて2022年10月13日より。一部では放映時間が異なります。詳しくは公式HP「放映・配信情報」をご覧ください)
正直まだ実感がないというか不安な思いはありますが、どうであれファンとして最後まで見続けるつもりです。今回はいよいよ来週に迫った「うる星やつら」について、新たな情報を踏まえながら考えていこうと思います。
まずは前回の記事から追加された情報を確認していきましょう。(9ヶ月も前なのでほとんどもう今更感がありますが…)
●しのぶ役に内田真礼、面堂役に宮野真守(ティザーPV_version2公開)04/07
●第1弾キービジュアル&PV公開 05/19
●チェリー役に高木 渉、サクラ役に沢城みゆき 05/19
●ラン役に花澤香菜 07/14
●22年10月開始の第1期が2クール連続放送に決定 07/14
●レイ役に小西克幸 07/28
●おユキ役に早見沙織 08/11
●弁天役に石上静香 08/25
●クラマ姫役に水樹奈々 09/08
●第2弾キービジュアル公開&初回放送日は10月13日(水)に 09/15
●温泉マーク役に三宅健太、尾津乃つばめ役に櫻井孝宏、面堂了子役に井上麻里奈 09/22
●第2弾PV&主題歌発表 09/29
●放送局&配信情報公開 09/29
●あたる父母、ラム父母のキャストは、古川登志夫、戸田恵子、小山力也、平野 文 10/06
●放送各局初回放映時間決定 10/06
公式HPの最新情報を元に、時系列順に羅列してみました。(一部キャンペーンなど直接放映に関係のない話題は割愛)
9月以降は1週間おきに情報が出てくる感じで、いやが上にも期待が高まってきますね。
とりあえずこちらから改めて見ていきましょうか。
前回の記事で紹介したティザーPVはラム&あたるでしたが、こちらはしのぶ&面堂バージョンになります。
TVアニメ「うる星やつら」解禁ティザーPV_version2
もう言うことないですね。本当、声に関しては何も心配することはないなと確信しました。
特にしのぶは完璧といっていいです。ラム以上にぴったりだと思いますね。強いて言うなら、面堂はやっぱりちょっとかっこよすぎかなという気はしますが。前役である神谷明さんの二枚目と三枚目の使い分けは本当に見事だったのでその辺がうまく表現できればいいかなと思います。
全体的な印象としては、男性キャラよりも女性キャラのほうがよりしっくりくる感じですね。
男のキャラは若干、微妙なニュアンスの違いが気になってしまう部分はあるかな。
ネット上のコメントを見ると逆の方もいるようなので、私個人の感覚なのかもしれませんが。
いずれにしても、私はあまり声にこだわりがないんですよ。正直声優さんの声の区別もあまりつかないですしw
旧「うる星」でも、ランちゃんの声優さんが途中で変わったことにまったく気づかなかったくらいの人間なのであまり参考にならないかもw
まあ、よほどのことでない限り大丈夫かなと思っています。
こちらは第1弾キービジュアル。
まさに「ボーイミーツガール」そのものですね。イメージもずいぶん今風というか、構図も含めておしゃれだなという印象。
これをみる限り、なんでもありのカオス感よりもラブコメとしてのテイストを全面に出したいように見えます。
TVアニメ「うる星やつら」第1弾PV
このPVではいくらかドタバタな雰囲気が感じられます。まあ「ラムのラブソング」をアレンジしたBGMのせいもあるのかもしれませんけどね。
一部では主題歌に「ラムのラブソング2022」なんかを期待していた向きもあったそうですが、さすがにそれはないでしょう。あくまでわかりやすいイメージとして“特別”に使っただけだと思いますよ。
それはさておき、ここで注目したいのは冒頭のテレビなんですよね。
そう、むちゃくちゃ昭和というか、ブラウン管でしかもチャンネルをがちゃがちゃ回すやつなんですよw 昭和は昭和でも昭和40年代じゃねーかw
正直これには面食らいましたね。まさかここまでレトロ感を見せてくるとは思いませんでした。
前回の記事でも「時代設定をどこにするのか」をポイントとしてあげていたのですが、どうやら令和の今ではなく、「昭和」のままで描くつもりのようです。
その件については後ほど改めて述べるとして、もう一つのポイントとしてはチェリーこと錯乱坊役に高木 渉さん、サクラ役を沢城みゆきさんに決まったということですね。この二人はうる星の初期も初期から登場する最重要キャラなので私も注目していたのですが、PVをみる限りまあ問題ないかなと思います。
ただ、サクラさんに関してはキャラデザも含めて若干の違和感はあるかな?でも、それも徐々に慣れてくるだろうなというくらいのものですね。元々数多くあるキャラの中でも特に難しい存在でもあるので、演じる声優さんは大変だと思います。
前役の鷲尾真知子さんは元々舞台俳優出身の方で、他の声優さんとは違う独特の雰囲気があったんですよね。それがサクラというキャラと実にうまくマッチしていたのですが、沢城みゆきさんには変に力まずに自然体で接して欲しいものです。
その後も定期的に声優さんの発表が続いたわけですが、個人的には誰がどのキャラをやるのかというよりもその発表の順番に興味を引かれました。
ラム、あたる、しのぶ、面堂、チェリー、サクラまではまあ普通というか当たり前の流れです。
その後、ラン、レイ、おユキ、弁天と続くのもまあわかりますよ。要はラムの友達(アンド元カレw)を順々に紹介する形になっているわけですね。(本当ならランちゃんはもうちょっと後の登場なのですが、レイとの兼ね合いで一緒に出す形になったのかもしれません)
あれ?と思ったのは次のクラマ姫です。彼女はそれほど重要なキャラという認識がなかったので少し驚きましたよ。確かに初期うる星と本格連載開始からのうる星の間を結びつけるという意味では欠かせないキャラではありますが、この流れで彼女をピックアップしてきたことに正直戸惑いを感じました。
おユキ、弁天ときてからクラマだと、ラムのとりまきのような扱いに思えたんですよね。いわゆるハーレム要員として扱ってるようなイメージを持ってしまったんです。それはちょっと違うかなと。
クラマはうる星において非常にピンポイントなところで役割を果たしたキャラだと私は認識しています。ある意味、面堂終太郎よりも先に「初期におけるあたるラムしのぶの三角関係」にくさびを打った存在でもあったわけです。逆に言えばそれこそが彼女の存在理由であって、弁天とかおユキとはまったくベクトルが違うと思うんですよ。
もし、全体を通して彼女が大きな鍵を握るような扱いになるなら不安を感じずにはいられませんね。
ただまあ、この第2弾キービジュアル
をみる限り、考えすぎなのかもしれません。いわゆる他のキャラも含めて“やつら”としてのクラマ姫を抜擢しただけなら、順番なんてどうでもいいかという気にもなりました。
まあしかし、この第2弾ビジュアルはなかなかいいですね。第1弾と対になっているというか、ラムとあたるで「ボーイミーツガール」やっているところに“うるせいやつら”がさせるかー!とばかりに追いかけてくるシチュエーションがいいw
まさにドタバタ魑魅魍魎SFギャグといった感じがして見ていて飽きません。
ていうか、なんでトンちゃん(水乃小路飛麿)がセンターを占めてるんだw意味がわからんw
まあ逆に考えれば、キャラの重要性とかあまりそういうのを意識してないのかもしれませんね。
サクラのフィアンセである尾津乃つばめとか、本当にどうでもいいキャラですしw
ただ、このビジュアルは「選び抜かれた原作エピソード」のひとつの参考にもなるかなと感じました。
今回はどうやら「2クール連続」のトータル「4クール」ということで、まずは原作半分くらいのところまで「2クール」でいきそうなんですよね。
となると、かなり厳選しないと無理なわけで、その中でクラマ姫(新装版コミックス2巻および3巻)やトンちゃん(新装版コミックス5巻)登場の話を選んだということになるのではないでしょうか。前の方にいるのは1クール目に登場してくるからなのかもしれません。そうなるとかなり話が飛ぶような気はしますが…(初期アニメのように15分2話形式なのかもしれない)
そう考えると、彼らよりはるかに重要なレギュラーキャラである藤波竜之介やその親父、こたつねこなどが後方に待機してるのも納得できます。おそらく彼らは2クール目の最後の方の登場になるのでしょうね。(こたつねこは11巻、竜之介親子は15巻から登場)
そんな中、弁天とおユキ、テンちゃんは空から見守ってる(?)構図なのも好感が持てます。宇宙から来たラムの仲間である彼らはやはりその他の“やつら”とは一線を画するべきなんですよ。そういう面でも、このビジュアルは本当によくできています。
ランちゃんの見せ方もうまいですね。地球人側でもあるし宇宙人側でもある彼女の立ち位置をよくわかっているなと思います。
あと、一部古参ファンの間で熱望されていたメガネですが、どうやら一応出るみたいですね。サクラさんの後ろでチビ・パーマと一緒にずっこけているのが見えます。(なんでカクガリがいないのかは謎w)
ただ、これはいわゆる「押井メガネ」ではないでしょう。あくまで原作の「メガネ」ですね。
彼が面堂登場以降も登場するとなるとちょっと原作とは離れるかと思いますが、それでも千葉繁さんが演じていたメガネとはまったく異なるものになるでしょう。せいぜい白井コースケ(原作では面堂以降のあたるの悪友キャラとして登場)の代役として収まるのではないでしょうか。
「選び抜かれた原作エピソード」をと謳ってる以上、今回の新アニメは旧作と違ってあくまで“原作”をアニメ化するという趣旨に基づいて制作されているように思えます。ならばアニメオリジナルとしての「メガネ」を、旧アニメファンに媚びるような形で出すべきではないと私は考えます。
さて、このあとのキャスト発表ですが、これまた実に意外なラインナップw
左から温泉マーク役に三宅健太さん、尾津乃つばめ役に櫻井孝宏さん、面堂了子役に井上麻里奈さんとなるのですが、改めて謎の発表と言わざるを得ないw
テンちゃんや校長先生を差し置いてまでこちらを優先するかw
まあ温泉マークとこたつねこはまだわかりますけどね。(こたつねこの声優さんがないのはひょっとしてセリフがなったくないからなんだろうか…確か旧作では一応キャスティングされた方がいたはずですけど)
こうしてみると重要なレギュラーキャラを紹介していくというより、それぞれのパートナーを見せたいのかなという気もします。サクラさんのフィアンセであるつばめとか、面堂の妹である了子とかね。ランちゃんのあとにレイを持ってくるあたり、そんな意図も感じられます。
ただ、いまだにテンちゃん役が不明なのはよくわかりませんね。そんな出し惜しみするような意味があるんだろうかw
ひょっとすると、とんでもないサプライズがあったりしてw
で、ついに主題歌も含めた本格的なPVが解禁されたわけですが……
TVアニメ「うる星やつら」第2弾PV
いやあ、1話2話あたりのダイジェストかと思いきや、かなり先の話まで見せてくれるんですね。ちょっとびっくりしましたよ。
クラマや面堂はもとよりランちゃんまですでに登場してるとなると、これは1クール目でテンちゃん登場直前まで進むのかもしれません。ますます「シリーズ構成」が気になりますね。どれを厳選したのかというより、どの話を端折ったのかが重要かなあ。
声優さんに関してはもう素晴らしいの一言。クラマや弁天、おユキさんにランちゃんと、ほぼ完璧です。温泉マークもそうですが、ここでは特に旧アニメに寄せてる感じはないのに、最初からその声であったかのような印象を持ちました。
オープニングとエンディングテーマはどちらも今風というか、かなりはっちゃけた曲になっていましたね。これは賛否両論というか、旧作の「ラムのラブソング」の現代版がよかったという声がちらほら聞こえてきますけど、私はこれでよかったと思います。
まあ正直、今のところ印象が薄いというか思わず口ずさむようなキャッチーさはないですけど、逆にそれがうる星の一筋縄ではいかないカオスさを象徴しているように聴こえたんですよね。うる星に限っては変にビッグネームアーティストが手がけるかっこいい曲よりも、こういう「へんてこ」なものの方がいいと思うんですよ。
BUMP OF CHICKENを採用した「SPY×FAMILY」や、米津玄師の「チェンソーマン」とは世界観が違うんです。
なんていうか、もっと垢抜けない感じなんですよね。もちろんいい意味で。
ここでは「宇宙は大ヘンだ!」の精神をを今の感覚でポップに仕上げた感じがあって、思ったよりはギャグ寄りに作ってくれてるのかなという印象を持ちました。
まあしかし、舞台設定は当時の「昭和」のままであるというのはほぼ確定しましたね。ダブルラジカセ(懐かしい!)まで出てくるしw
これに関しては色々思うことはあります。
そりゃネットやスマホがある時代にラムやあたるを持ってこれないよなあという気もしますし、同時にけっきょく彼らは「昭和」の世界でしか生きられない存在なんだということを改めて突きつけられた感じもあって、なんだかやるせない気持ちにもなります。
ある意味「時代物」というか、現代とは違う舞台でのコメディと割り切るしかないのかもしれません。「明治もの」とか「大正もの」とかあるように、「昭和もの」として。
ただ、単純に年寄り向けのノスタルジックな作品というわけでもなさそうなんですよね。
全体的にすごくスタイリッシュというか、令和の雰囲気にうまく“脱色”してる印象を受けるんです。
キャラクターデザインもすごくアク抜きされてますよね。つるんとした丸っこい感じに漂白されているというか。(なんでも「おそ松さん」のキャラデザを担当された方だとか)
その辺なんとなくもやもやしてしまうのは正直あります。
それと、昨日(6日)にすごいサプライズが発表になりましたね。
なんと、あたる父を古川登志夫さん、あたる母を戸田恵子さん、ラム父を小山力也さん、ラム母を平野 文さんが演じるというのですから!
前回の記事で
> 私は変に「特別出演」とかで平野文さんや古川登志夫さんを登場させる必要もないんじゃないかと思っていますよ。
と書いた私ですが、やっぱりちょっとグッときてしまいましたよw
あえて平野文さんをあたる母にしないところがいいじゃないですか。
それに、ラム母となれば原作ファンは知ってるかと思いますけど、いわば「麻雀語」なわけです。ラムが二人いるような感じにはならないはずで、この辺は絶妙なキャスティングだなと感心しましたね。
あたる母に戸田恵子さんというのも意表を突かれましたけど適役だと思いますよ。なにげに戸田恵子さんって今回が高橋留美子作品初出演になるんじゃないかなあ。女優やナレーターとしても素晴らしい仕事をされている方だけに期待が高まりますね。
あたるのお母さんはうる星やつらという作品において非常に重要な存在でもあるので、特に注目していきたいなと思います。
なんだか取り留めのない感じになってしまいましたね。
あまりきちっと決めずにとりあえず思いつくままに綴っていこうと考えていたら、こんな感じになってしまいましたw
まあ結局のところ、まだピンときていないんですよ。もう放映開始まであとわずかだというのにw
前回でも言いましたが「うる星やつら」はいわば私の人生の大半を占めている存在なわけで、たかだか10ヶ月程度で気持ちに整理がつくようなものじゃないんです。
もしかしたらこのなんとも言えないもやもやした感じは、今際の際まで引きずっていくものなのかもしれません。
今の時点で思うことは、昭和を令和に合わせてブラッシュアップするのはいいとして、漂白することで色褪せて欲しくないということですね。今の時代に合わせようとするばかりに本来の魅力まで台無しにしてしまったら意味がないですから。
かといって、昔のまま差し出してくるのも違うと思うんですよ。それなら昔のアニメを再放送すればいいだけのことです。あえて完全新作として制作する以上、そこには時代が求める何かが必要となってくるはずです。
今のところの印象は、期待6不安4といったところでしょうか。
スタッフや声優陣は最大限の愛とリスペクトを持って新たなうる星を作ろうとしているのはわかるだけに、なんとかうまくいってほしいと祈るような気持ちです。
とにかくアクをとってよりおいしくするのは大歓迎ですが、気の抜けた炭酸のような感じになるのは勘弁してもらいたいですね。
何はともあれ、10月13日の初回放送をドキドキしながら待ちたいと思います。
追記。
初回に限り、レギュラー時間と異なる局もあるようです。↓
http://uy-allstars.com/news/247/
フジテレビ系も25:45からと、普段より50分も遅くからの開始になるので注意が必要ですね。
なんと初版コミックス全34巻が特製BOX入りで約40年ぶりに復活!1巻から9巻まで収録したVo.1には、豪華ポストカード8種付き。もちろん私も速攻予約しました!
お値段的にちょっと…という方には上下巻のパーフェクトカラーコレクションはいかがでしょう?
(10/12から特製キャラステッカーがもらえる書店フェアがスタートするので、気になる方はリアルショップで購入してもいいかも。詳しくはこちらから→https://websunday.net/29683/)
来年の壁かけカレンダーも出るよ!
正直まだ実感がないというか不安な思いはありますが、どうであれファンとして最後まで見続けるつもりです。今回はいよいよ来週に迫った「うる星やつら」について、新たな情報を踏まえながら考えていこうと思います。
まずは前回の記事から追加された情報を確認していきましょう。(9ヶ月も前なのでほとんどもう今更感がありますが…)
●しのぶ役に内田真礼、面堂役に宮野真守(ティザーPV_version2公開)04/07
●第1弾キービジュアル&PV公開 05/19
●チェリー役に高木 渉、サクラ役に沢城みゆき 05/19
●ラン役に花澤香菜 07/14
●22年10月開始の第1期が2クール連続放送に決定 07/14
●レイ役に小西克幸 07/28
●おユキ役に早見沙織 08/11
●弁天役に石上静香 08/25
●クラマ姫役に水樹奈々 09/08
●第2弾キービジュアル公開&初回放送日は10月13日(水)に 09/15
●温泉マーク役に三宅健太、尾津乃つばめ役に櫻井孝宏、面堂了子役に井上麻里奈 09/22
●第2弾PV&主題歌発表 09/29
●放送局&配信情報公開 09/29
●あたる父母、ラム父母のキャストは、古川登志夫、戸田恵子、小山力也、平野 文 10/06
●放送各局初回放映時間決定 10/06
公式HPの最新情報を元に、時系列順に羅列してみました。(一部キャンペーンなど直接放映に関係のない話題は割愛)
9月以降は1週間おきに情報が出てくる感じで、いやが上にも期待が高まってきますね。
とりあえずこちらから改めて見ていきましょうか。
前回の記事で紹介したティザーPVはラム&あたるでしたが、こちらはしのぶ&面堂バージョンになります。
TVアニメ「うる星やつら」解禁ティザーPV_version2
もう言うことないですね。本当、声に関しては何も心配することはないなと確信しました。
特にしのぶは完璧といっていいです。ラム以上にぴったりだと思いますね。強いて言うなら、面堂はやっぱりちょっとかっこよすぎかなという気はしますが。前役である神谷明さんの二枚目と三枚目の使い分けは本当に見事だったのでその辺がうまく表現できればいいかなと思います。
全体的な印象としては、男性キャラよりも女性キャラのほうがよりしっくりくる感じですね。
男のキャラは若干、微妙なニュアンスの違いが気になってしまう部分はあるかな。
ネット上のコメントを見ると逆の方もいるようなので、私個人の感覚なのかもしれませんが。
いずれにしても、私はあまり声にこだわりがないんですよ。正直声優さんの声の区別もあまりつかないですしw
旧「うる星」でも、ランちゃんの声優さんが途中で変わったことにまったく気づかなかったくらいの人間なのであまり参考にならないかもw
まあ、よほどのことでない限り大丈夫かなと思っています。

こちらは第1弾キービジュアル。
まさに「ボーイミーツガール」そのものですね。イメージもずいぶん今風というか、構図も含めておしゃれだなという印象。
これをみる限り、なんでもありのカオス感よりもラブコメとしてのテイストを全面に出したいように見えます。
TVアニメ「うる星やつら」第1弾PV
このPVではいくらかドタバタな雰囲気が感じられます。まあ「ラムのラブソング」をアレンジしたBGMのせいもあるのかもしれませんけどね。
一部では主題歌に「ラムのラブソング2022」なんかを期待していた向きもあったそうですが、さすがにそれはないでしょう。あくまでわかりやすいイメージとして“特別”に使っただけだと思いますよ。
それはさておき、ここで注目したいのは冒頭のテレビなんですよね。
そう、むちゃくちゃ昭和というか、ブラウン管でしかもチャンネルをがちゃがちゃ回すやつなんですよw 昭和は昭和でも昭和40年代じゃねーかw
正直これには面食らいましたね。まさかここまでレトロ感を見せてくるとは思いませんでした。
前回の記事でも「時代設定をどこにするのか」をポイントとしてあげていたのですが、どうやら令和の今ではなく、「昭和」のままで描くつもりのようです。
その件については後ほど改めて述べるとして、もう一つのポイントとしてはチェリーこと錯乱坊役に高木 渉さん、サクラ役を沢城みゆきさんに決まったということですね。この二人はうる星の初期も初期から登場する最重要キャラなので私も注目していたのですが、PVをみる限りまあ問題ないかなと思います。
ただ、サクラさんに関してはキャラデザも含めて若干の違和感はあるかな?でも、それも徐々に慣れてくるだろうなというくらいのものですね。元々数多くあるキャラの中でも特に難しい存在でもあるので、演じる声優さんは大変だと思います。
前役の鷲尾真知子さんは元々舞台俳優出身の方で、他の声優さんとは違う独特の雰囲気があったんですよね。それがサクラというキャラと実にうまくマッチしていたのですが、沢城みゆきさんには変に力まずに自然体で接して欲しいものです。
その後も定期的に声優さんの発表が続いたわけですが、個人的には誰がどのキャラをやるのかというよりもその発表の順番に興味を引かれました。
ラム、あたる、しのぶ、面堂、チェリー、サクラまではまあ普通というか当たり前の流れです。
その後、ラン、レイ、おユキ、弁天と続くのもまあわかりますよ。要はラムの友達(アンド元カレw)を順々に紹介する形になっているわけですね。(本当ならランちゃんはもうちょっと後の登場なのですが、レイとの兼ね合いで一緒に出す形になったのかもしれません)
あれ?と思ったのは次のクラマ姫です。彼女はそれほど重要なキャラという認識がなかったので少し驚きましたよ。確かに初期うる星と本格連載開始からのうる星の間を結びつけるという意味では欠かせないキャラではありますが、この流れで彼女をピックアップしてきたことに正直戸惑いを感じました。
おユキ、弁天ときてからクラマだと、ラムのとりまきのような扱いに思えたんですよね。いわゆるハーレム要員として扱ってるようなイメージを持ってしまったんです。それはちょっと違うかなと。
クラマはうる星において非常にピンポイントなところで役割を果たしたキャラだと私は認識しています。ある意味、面堂終太郎よりも先に「初期におけるあたるラムしのぶの三角関係」にくさびを打った存在でもあったわけです。逆に言えばそれこそが彼女の存在理由であって、弁天とかおユキとはまったくベクトルが違うと思うんですよ。
もし、全体を通して彼女が大きな鍵を握るような扱いになるなら不安を感じずにはいられませんね。
ただまあ、この第2弾キービジュアル

をみる限り、考えすぎなのかもしれません。いわゆる他のキャラも含めて“やつら”としてのクラマ姫を抜擢しただけなら、順番なんてどうでもいいかという気にもなりました。
まあしかし、この第2弾ビジュアルはなかなかいいですね。第1弾と対になっているというか、ラムとあたるで「ボーイミーツガール」やっているところに“うるせいやつら”がさせるかー!とばかりに追いかけてくるシチュエーションがいいw
まさにドタバタ魑魅魍魎SFギャグといった感じがして見ていて飽きません。
ていうか、なんでトンちゃん(水乃小路飛麿)がセンターを占めてるんだw意味がわからんw
まあ逆に考えれば、キャラの重要性とかあまりそういうのを意識してないのかもしれませんね。
サクラのフィアンセである尾津乃つばめとか、本当にどうでもいいキャラですしw
ただ、このビジュアルは「選び抜かれた原作エピソード」のひとつの参考にもなるかなと感じました。
今回はどうやら「2クール連続」のトータル「4クール」ということで、まずは原作半分くらいのところまで「2クール」でいきそうなんですよね。
となると、かなり厳選しないと無理なわけで、その中でクラマ姫(新装版コミックス2巻および3巻)やトンちゃん(新装版コミックス5巻)登場の話を選んだということになるのではないでしょうか。前の方にいるのは1クール目に登場してくるからなのかもしれません。そうなるとかなり話が飛ぶような気はしますが…(初期アニメのように15分2話形式なのかもしれない)
そう考えると、彼らよりはるかに重要なレギュラーキャラである藤波竜之介やその親父、こたつねこなどが後方に待機してるのも納得できます。おそらく彼らは2クール目の最後の方の登場になるのでしょうね。(こたつねこは11巻、竜之介親子は15巻から登場)
そんな中、弁天とおユキ、テンちゃんは空から見守ってる(?)構図なのも好感が持てます。宇宙から来たラムの仲間である彼らはやはりその他の“やつら”とは一線を画するべきなんですよ。そういう面でも、このビジュアルは本当によくできています。
ランちゃんの見せ方もうまいですね。地球人側でもあるし宇宙人側でもある彼女の立ち位置をよくわかっているなと思います。
あと、一部古参ファンの間で熱望されていたメガネですが、どうやら一応出るみたいですね。サクラさんの後ろでチビ・パーマと一緒にずっこけているのが見えます。(なんでカクガリがいないのかは謎w)
ただ、これはいわゆる「押井メガネ」ではないでしょう。あくまで原作の「メガネ」ですね。
彼が面堂登場以降も登場するとなるとちょっと原作とは離れるかと思いますが、それでも千葉繁さんが演じていたメガネとはまったく異なるものになるでしょう。せいぜい白井コースケ(原作では面堂以降のあたるの悪友キャラとして登場)の代役として収まるのではないでしょうか。
「選び抜かれた原作エピソード」をと謳ってる以上、今回の新アニメは旧作と違ってあくまで“原作”をアニメ化するという趣旨に基づいて制作されているように思えます。ならばアニメオリジナルとしての「メガネ」を、旧アニメファンに媚びるような形で出すべきではないと私は考えます。
さて、このあとのキャスト発表ですが、これまた実に意外なラインナップw

左から温泉マーク役に三宅健太さん、尾津乃つばめ役に櫻井孝宏さん、面堂了子役に井上麻里奈さんとなるのですが、改めて謎の発表と言わざるを得ないw
テンちゃんや校長先生を差し置いてまでこちらを優先するかw
まあ温泉マークとこたつねこはまだわかりますけどね。(こたつねこの声優さんがないのはひょっとしてセリフがなったくないからなんだろうか…確か旧作では一応キャスティングされた方がいたはずですけど)
こうしてみると重要なレギュラーキャラを紹介していくというより、それぞれのパートナーを見せたいのかなという気もします。サクラさんのフィアンセであるつばめとか、面堂の妹である了子とかね。ランちゃんのあとにレイを持ってくるあたり、そんな意図も感じられます。
ただ、いまだにテンちゃん役が不明なのはよくわかりませんね。そんな出し惜しみするような意味があるんだろうかw
ひょっとすると、とんでもないサプライズがあったりしてw
で、ついに主題歌も含めた本格的なPVが解禁されたわけですが……
TVアニメ「うる星やつら」第2弾PV
いやあ、1話2話あたりのダイジェストかと思いきや、かなり先の話まで見せてくれるんですね。ちょっとびっくりしましたよ。
クラマや面堂はもとよりランちゃんまですでに登場してるとなると、これは1クール目でテンちゃん登場直前まで進むのかもしれません。ますます「シリーズ構成」が気になりますね。どれを厳選したのかというより、どの話を端折ったのかが重要かなあ。
声優さんに関してはもう素晴らしいの一言。クラマや弁天、おユキさんにランちゃんと、ほぼ完璧です。温泉マークもそうですが、ここでは特に旧アニメに寄せてる感じはないのに、最初からその声であったかのような印象を持ちました。
オープニングとエンディングテーマはどちらも今風というか、かなりはっちゃけた曲になっていましたね。これは賛否両論というか、旧作の「ラムのラブソング」の現代版がよかったという声がちらほら聞こえてきますけど、私はこれでよかったと思います。
まあ正直、今のところ印象が薄いというか思わず口ずさむようなキャッチーさはないですけど、逆にそれがうる星の一筋縄ではいかないカオスさを象徴しているように聴こえたんですよね。うる星に限っては変にビッグネームアーティストが手がけるかっこいい曲よりも、こういう「へんてこ」なものの方がいいと思うんですよ。
BUMP OF CHICKENを採用した「SPY×FAMILY」や、米津玄師の「チェンソーマン」とは世界観が違うんです。
なんていうか、もっと垢抜けない感じなんですよね。もちろんいい意味で。
ここでは「宇宙は大ヘンだ!」の精神をを今の感覚でポップに仕上げた感じがあって、思ったよりはギャグ寄りに作ってくれてるのかなという印象を持ちました。
まあしかし、舞台設定は当時の「昭和」のままであるというのはほぼ確定しましたね。ダブルラジカセ(懐かしい!)まで出てくるしw
これに関しては色々思うことはあります。
そりゃネットやスマホがある時代にラムやあたるを持ってこれないよなあという気もしますし、同時にけっきょく彼らは「昭和」の世界でしか生きられない存在なんだということを改めて突きつけられた感じもあって、なんだかやるせない気持ちにもなります。
ある意味「時代物」というか、現代とは違う舞台でのコメディと割り切るしかないのかもしれません。「明治もの」とか「大正もの」とかあるように、「昭和もの」として。
ただ、単純に年寄り向けのノスタルジックな作品というわけでもなさそうなんですよね。
全体的にすごくスタイリッシュというか、令和の雰囲気にうまく“脱色”してる印象を受けるんです。
キャラクターデザインもすごくアク抜きされてますよね。つるんとした丸っこい感じに漂白されているというか。(なんでも「おそ松さん」のキャラデザを担当された方だとか)
その辺なんとなくもやもやしてしまうのは正直あります。
それと、昨日(6日)にすごいサプライズが発表になりましたね。

なんと、あたる父を古川登志夫さん、あたる母を戸田恵子さん、ラム父を小山力也さん、ラム母を平野 文さんが演じるというのですから!
前回の記事で
> 私は変に「特別出演」とかで平野文さんや古川登志夫さんを登場させる必要もないんじゃないかと思っていますよ。
と書いた私ですが、やっぱりちょっとグッときてしまいましたよw
あえて平野文さんをあたる母にしないところがいいじゃないですか。
それに、ラム母となれば原作ファンは知ってるかと思いますけど、いわば「麻雀語」なわけです。ラムが二人いるような感じにはならないはずで、この辺は絶妙なキャスティングだなと感心しましたね。
あたる母に戸田恵子さんというのも意表を突かれましたけど適役だと思いますよ。なにげに戸田恵子さんって今回が高橋留美子作品初出演になるんじゃないかなあ。女優やナレーターとしても素晴らしい仕事をされている方だけに期待が高まりますね。
あたるのお母さんはうる星やつらという作品において非常に重要な存在でもあるので、特に注目していきたいなと思います。
なんだか取り留めのない感じになってしまいましたね。
あまりきちっと決めずにとりあえず思いつくままに綴っていこうと考えていたら、こんな感じになってしまいましたw
まあ結局のところ、まだピンときていないんですよ。もう放映開始まであとわずかだというのにw
前回でも言いましたが「うる星やつら」はいわば私の人生の大半を占めている存在なわけで、たかだか10ヶ月程度で気持ちに整理がつくようなものじゃないんです。
もしかしたらこのなんとも言えないもやもやした感じは、今際の際まで引きずっていくものなのかもしれません。
今の時点で思うことは、昭和を令和に合わせてブラッシュアップするのはいいとして、漂白することで色褪せて欲しくないということですね。今の時代に合わせようとするばかりに本来の魅力まで台無しにしてしまったら意味がないですから。
かといって、昔のまま差し出してくるのも違うと思うんですよ。それなら昔のアニメを再放送すればいいだけのことです。あえて完全新作として制作する以上、そこには時代が求める何かが必要となってくるはずです。
今のところの印象は、期待6不安4といったところでしょうか。
スタッフや声優陣は最大限の愛とリスペクトを持って新たなうる星を作ろうとしているのはわかるだけに、なんとかうまくいってほしいと祈るような気持ちです。
とにかくアクをとってよりおいしくするのは大歓迎ですが、気の抜けた炭酸のような感じになるのは勘弁してもらいたいですね。
何はともあれ、10月13日の初回放送をドキドキしながら待ちたいと思います。
追記。
初回に限り、レギュラー時間と異なる局もあるようです。↓
http://uy-allstars.com/news/247/
フジテレビ系も25:45からと、普段より50分も遅くからの開始になるので注意が必要ですね。
なんと初版コミックス全34巻が特製BOX入りで約40年ぶりに復活!1巻から9巻まで収録したVo.1には、豪華ポストカード8種付き。もちろん私も速攻予約しました!
お値段的にちょっと…という方には上下巻のパーフェクトカラーコレクションはいかがでしょう?
(10/12から特製キャラステッカーがもらえる書店フェアがスタートするので、気になる方はリアルショップで購入してもいいかも。詳しくはこちらから→https://websunday.net/29683/)
来年の壁かけカレンダーも出るよ!
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