私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!喪206~満を持してのネモの話はやっぱり最後に流される~
9月8日に「私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!」がブラウザ版で喪206に更新されました。
今回は「ネモ回」ですね。簡易感想の時に「痛い」回だと言いましたが、それよりももっと単純に「ネモの話」だったと言ってもいいような気がします。
わたモテにおいて「ネモ回」というのは特別な意味を持っています。単にネモがいっぱい出てくる話というのとは意味が違うんですね。
例えば喪97「モテないし学食で食べる」(コミックス10巻所収)。あの時も「痛い」話だったと書いてますが、それと同時に転換期になるような予感を当時の私は抱いていました。
例えば喪122「モテないし3年生になる」(コミックス12巻所収)。ネモの震えを見て、私は新たなるわたモテの始まりに胸を踊らせたものです。
例えば喪135「モテないし仮面をかぶる」(コミックス14巻所収)。遠足編からGW編に向かう中での狭間のような回でしたが、当時の私はここに「原点回帰」の様相を感じ取っていました。
他にも喪139「モテないし大学に行く理由」や「特別編8」などが挙げられますけど、この辺にしておきましょう。要するに、ネモという存在はわたモテという作品そのものに深く関わっているということなんです。
そもそも今の「映画編」もネモの一言がきっかけになっているわけですから。
彼女の「なんかやろうよ」から始まった映画制作において彼女の胸の内がこれまでほとんど語られなかったのがむしろ不自然で、そう言った意味では来るべくして来た回でもあったわけです。
アプリ更新当時、若干ファンの間で賛否分かれたのも当然とも言えます。「痛さ」を伴う話なんですから。わたモテという作品がここでまた大きく変わっていく一つの分岐点なのかもしれないのですから。
元々、わたモテは昔から物議を呼ぶ回はあります。古くは「願書回」がそうですし、最近では「サチキバ」もそうでしょう。もっというなら「土下座回」なんてのもありましたしw
むしろファンの間でもざわつくくらいの回があって当たり前なのがわたモテであって、最近は少し大人しくなりすぎな部分もあったんじゃないでしょうか。
そう言った意味では満を持しての「ザワつく回」でもあったと言えるのかもしれません。
というわけで、さっそく見てまいりましょう!
しばらくもこっちの「映画」につきっきりだったので忘れてましたが、一方の「バカッコイイ動画」は順調に進んでいたようですね。
喪197「モテないし少し進行する」(コミックス21巻所収)以来音沙汰なしでしたが、今回は途中報告を兼ねての試写会のようです。
センターに座っている二木さんは若干緊張している感じでしょうか。
一応、岡田・清田のW監督という建前でしたが、実質はやはり彼女が監督なのでしょう。ていうか、彼女以外に撮影してるところ見たことないしw
「映画」班からは実行委員3人+加藤さん。やはり、いとこみはこういう場には出てこないようですね。
しかし、清田のその手の置き方はなんだw 和田君もなすがままだしw なんか色々想像しちゃうだろw
まあ球技大会の時でも彼はこういうスキンシップを取っていましたし、これが彼の自然な距離感なのかもしれませんね。
二木さんの隣を陣取ってる男子3人組は左端のやつが柿沼っぽいですし、いつぞやの彼女のゲーセン仲間かなとも思ったんですけど、考えすぎかな。(ていうか、柿沼は確か別のクラスになったんでしたっけ)
撮影に参加した単なるモブなのかもしれません。
というわけで、今回は喪206「モテないしエロい演技」。
タイトルからして、今回の主題がこの「バカッコイイ日常。」にないのはすぐにわかりますよね。
この導入はある意味フリであって、ネモたちの「映画」がいかに異常かをひきたてる役でもあるわけです。
この演出からして、単にカメラを回しただけじゃないですよね。軽くと言ってますが、二木さんの編集技術の高さをが伺えます。ゲーム実況者だけではここまでのクオリティはそう簡単に作れないでしょう。
手前の「3」を放っている男子は鈴木でしょうか。なんだかんだ言っておいしいところを持っていってますねw
その奥には岡さんがいます。彼女の出番はここだけでしょうか。一応準レギュラーみたいなものなんですから、できたらもうちょっと活躍の場を与えて欲しいかも。
岡田と清田が仲良く彼らのパフォーマンスを見守っている姿もなんだか微笑ましい。
モロパクリネタのわりには、彼らなりの味が出ているようで思ったよりはいい感じになっていそうです。
それにしても、ここまで一貫してネモと岡田のやり取りなんですね。
ショートフィルム班代表・岡田と映画班代表・ネモといったところでしょうか。本来はもこっちがその役目のような気がしますがw
せっかくなのでもこっちたちの「映画」も続けて流すことに。
ゆりちゃんの演技はあれから多少はマシになったようですねw
さて、ここで重要なのはこの上映をネモが進んで提案したことです。
彼女としては自分の「演技」に対して、特に嫌なイメージや見てほしくないといった思いは持っていなかったという点は押さえておきたいところですね。
ある意味、「バカッコイイ」班の出来に触発される形で自分たちの作品も見てほしいなと思ったのではないでしょうか。
ここのネモがむちゃくちゃ健気というか、いじらしくありません?
もう見ていてキュンキュンするんですけどw(今回の個人的ベストシーン)
彼女にとっては、記念すべきスクリーンデビューの場面でもあるんですよね。ある意味初出演作品になるわけですから、ドキドキするのは当然でしょう。
この表情から見ても「エロい演技」に嫌な感情を持っていたとは思えません。
彼女なりにしっかり役を演じることができたんでしょうね。むしろみんなの反応を楽しみにしてる感じが見受けられます。
WWWWW単なるエロムービーじゃねーかwww
男性不在の完全主観みたいなのでこんなの見たことあるぞw
いやあ改めて大スクリーンでこれが流れるかと思うと、ちょっとビビりますねw
本当もこっちはバカなのかw
こみさんのツッコミがかろうじてネタであることを語っていますが、それが免罪符になるはずもないw
清田の横顔がまたシュールで笑えるw
ここだけ見ると、ただ真剣に映像を見つめているようでなんだかサイコ味すらありますねw
三者三様の引き方が面白いw
清田の引きつりながらの乾いた笑いは一番きついですね…変に気を使われてるようで居たたまれないことこの上なしw
でもまあ先ほどのは単にフリーズしていただけだったんですね。よかった、ネモの痴態を食い入るように見つめてるんじゃなくってw
あーちゃんの黒目に口あんぐりはいつものことですけど、和田君のは判断に迷いますね…これは果たして引いてるんだろうかw
WWWまあそりゃあねw
むしろ、どういう反応を期待していたのかw
一応ギャグシーンのつもりなんでしょうし、爆笑の渦とか想像していたりして。
それはさすがにもこっちのシナリオを買い被りすぎw
あんなのは内輪ノリの極致で、普通の人にとっては何が行われるのか自体理解出来てないと思うw
むしろ、なんでよっちゃんは引かないと思ったのかw
ていうか、あーちゃんの反応は最初から期待してなかったのねw
他のみんなはこういうエロネタも許容範囲だと思っていたのでしょうか。
端にいる3人男子も引いてるのが背中越しでもわかるとか言ってましたね。
まあここは笑ってくれないとただ気まずいだけでしょうから、無反応というのはそういうことなんでしょう。
もっとも、和田君のはちょっとわかりませんけどねw
ひょっとすると、興味津々で見てるのかもしれないしw
だからこの3人を基準にするなw
こいつらの言ってることを真に受けているととんでもないことになるぞw
ていうか、声優として一皮むけたってなんだよw
もこっち的には本気の演技が見えたということなんでしょうかw
風夏のリアリティ云々が果たして「凄いウケてた」かどうかはさておき、ゆりちゃんのそれはなんなんだw
単に鼻で笑ってるだけだろw なぜか不敵な笑みを浮かべてるしw
みんなにもこういう反応を期待していたかと思うと、本当おかしいw
勘違い以前の問題w
エロいことしてる変な女子w
そう言われると、身もふたもないなw
ただ、ネモのこの葛藤はかなり重要ですね。
「普通の女の子なんて目指してない」でも「今の私は変わってる女の子じゃない」
彼女は人から「変わってる」と見られることを嫌がってるわけじゃないんです。
そして別に「エロ」そのものを拒否してるわけじゃありません。
そもそもネズミーランドやアキバに行った時も自らエロゲ声優をやる意欲を示してるくらいですからね。
要はクロに流されたままやっているのが嫌なんです。
彼女にとって「変わってる」というのは単に変な行動をしてるということじゃなくて、自発的にそれをやっている自己を確立した女の子のことを指しているんですね。
家に帰って、そのアキバで買ったエロゲー「大麻人」を削除するネモ。
彼女にとって、このゲームは流されてる象徴でもあったんでしょうね。
でもよく見ると、単にショートカットアイコンをゴミ箱に捨ててるだけだというw
本体のアンインストールの仕方を知らないのか、それとも未練がましく本体はまだ残しておきたいという気持ちの表れかw
思わずため息がこぼれてしまうネモ。
アイコンを捨てただけではすっきりしないモヤモヤがずっと胸の中にあるんでしょうね。
おでこのバッチや部屋着は、彼女らしい「変わってる女の子」を演じているかのよう。
抱きしめているぬいぐるみは台風の時のあのぬいぐるみですね。
トイレ帰りか、ハンカチを手に持ったもこっちとネモが仲良く廊下を歩いてる途中で、風夏と凸糸目さんと出会います。
風夏の言い方からすると、ちょうどネモの話題をしていたようですね。
最近彼女は凸さんと一緒にいることが多いような気がしますが、やはりエロな知識を経験豊富な凸さんから学ぼうとしているのでしょうかw
おいw
そんな紹介の仕方があるかw
ていうか、たかだか映画のワンシーンだけでよくもまあそれだけのことを言い切れるなw
そりゃネモも真顔になるわw
ここで凸さんの名前が判明!
莉瀬(りせ)さんっていうんですね。普通とも変わってるとも言えない、実に絶妙な名前ですよね。いかにも彼女らしいなと思います。
しかし、風夏は無自覚に失礼のオンパレードだなw
実践で学んでるかもしれないじゃねーよw
ネモに至っては「ゲームの知識だけで本物以上のエロ演技ができる天才」呼ばわりだしw
一応褒めてるつもりなんだろうけど、どう考えても馬鹿にしてるとしか思えないw
ていうか、いつから「その道の声優(プロ)」を目指してるなんて話が出てきたw
莉瀬さんはエロゲという存在もH声優という存在も知らないっぽい感じですね。
風夏の説明でセクシー女優(プロ)目指してるのかと勘違いしてるw
3人という数字が果たしてビッチと言えるかどうかは微妙なところですね…高校三年生ともなれば、むしろ真面目な部類に入るかも?
さすがのネモも、これにはスルーせざるを得ないw
喪204の時のように声を荒げて抗議しないあたり、彼女が本気で怒っているのがわかりますね。
風夏もこんな反応は予想していなかったのか、表情はむしろ心配そうです。彼女はネモを称賛してるつもりだったのでどうしたんだろうと本気で思ってるんでしょうね。(だからこそ純粋たるバカなんだが…)
莉瀬さんはほっぺを膨らまして不服そうなのかと思いきや、じゃがりこ(?)的なお菓子を食べていたんでしたね。
ゴリラと人間のハーフ的なとこw
どんなとこだよw
でもまあ、ゴリラとはっきり言い切らないあたり、もこっちなりに風夏を認めつつあるのかもw
実際、ここはもこっちが風夏を庇う形になっているんですよね。
そういった意味では、ちょっと感動を覚えるシーンでもあります。
風夏のことをそれなりに知ってる自分ならあれが褒め言葉なのはわかるけど、彼女のことをよく知らないネモにとっては単純に自分を蔑まされたと思っている。
どちらの思いもわかるから、なんとかその誤解を解こうとするんですよね。二人とも悪くないのに、こんな形でお互いを悪く思ってほしくない。本来ならもこっちには関係ないことなのに、友達のために必死になる姿はやはりグッとくるものがあります。(まあ元はといえば、自分のエロネタのせいだという引け目もあるかもしれませんがw)
WWWWWイケメンゴリラwww
こいつも褒めてるようで全然褒めてないぞwww
ていうか、イケメンゴリラの目が澄んでいてきれいかどうかも知らんわw
むしろこれは、あの有名な迷惑メール「信じられないかも知れませんが、私はチンパンジーです。」を思い出しますね。あなたはイケモンキーですってやつw
ネモの「……」がまたおかしいw
心を動かされてるように見えて、たぶん「何言ってんだこいつ…」と思ってる顔だw
で、なぜかここで、あの演技をみんなで観ようということになるのですが……
莉瀬さん、爆笑w
あっはははという笑い方が実に気持ちいいですね。今時こんなはっきり笑う人見たことないけどw
そんな莉瀬さんを見て、もこっちも風夏もうれしそうです。
赤面してるネモも含めて、なんとも心温まるシーンではありませんかw
そこかよw ウケる方向が違うような気するけど、それはいいのかw
ネタはネタでも「こんな音しねーよw」的な笑いだと思われてんぞw
でも、受け方はともかく、ちゃんと笑いどころで笑ってくれたことが二人にはうれしかったんでしょうね。
ネモの「こっちではウケるんだけどな…」というモノローグが実に印象的です。
やはり、試写会ではみんなに笑ってほしかったのでしょう。彼女としてはコメディ女優としての演技を見てほしかったんです。ネタの受け止められ方は様々ですけど、とにかく楽しんでももらいたかった。たぶんそれだけなんです。
「リアルさ」とか「再現性」とかはどうでもよくて、ギャグの演技としてちゃんとウケたのがうれしかったんじゃないでしょうか。
もこっちwww 心の中でしょうもないマウント取ってんじゃねーw
ていうか、今時AV見た見てないで優越感もないだろうにw
むしろはっきり「ない」と言い切れる風夏のほうがかっこいいですよね。
ていうか、AVの音なんて全然リアルでもないしw
あれだってエロくなるように演出が入ってるので同じようなものだと思いますよ。
ここの描写はちょっとドキドキしてしまいますね。
ネモの心情が妙にリアルというか、莉瀬さんの唇を見つめる熱っぽい眼差しまで目に浮かぶようです。
コミケの時に会った声優学校の先輩、仁美さんとはまた全然違うんでしょうね。
同じ学校の同じ学年の子がそういうことをすでに経験してると思うと、自分がいる世界との距離感にバグが生じてしまうのでしょう。
いい悪いじゃなく、自分でもどう受け止めてどう対処していいかわからない状態になっているんだと思います。
もこっちの無粋な声にふと我に帰るネモw
せっかく等身大の女子高生の揺れ動く微妙な心を描く名シーンだったのに、夢から覚めた気分w
そもそも、なんで演技の勉強のために経験者に話を聞く、みたいなことになってんだw
ていうか、まだ演技させるつもりかw
もこっちの表情が煽ってる感じじゃなく、真面目にネモの今後の為に役立ったみたいな顔をしてるだけによけい面白いw
ガチで衝撃を受けてるもこっちw
どうやら本気でネモをエロゲの同志と思っていたようですw
あんなにって見たのかよw
それともいつもそんな話ばかりしてたんでしょうか。もこっちなら自分の方から話題を振ってきそうですし、あり得そうですね。
そんなこんなで思わず「本当は嫌いだ」と真っ向からもこっちの話を否定してしまうネモでしたが……
WWWWW
そんなこの世の終わりみたいな顔をされてもw
これはもう演技なんかじゃなく、本気で悲しんでる顔ですよねw(今回の個人的ベストもこっち!)
ただまあ、もこっちの気持ちも分からないでもないんです。
というのも、元々もこっちをけしかけたのはネモなんですから。
コミケ終わりの泊りの回でエロライターとしての自信を失いかけていたもこっちに喝を入れたのは他ならぬネモでした。
こんなことを言うもこっちに対して、あろうことか渾身のエロボイスで励ましたんですよw
その思いを受け止めたからこそ、エロライターとしてネモにも演じてもらうことを決めたというのに、いまさらそんなつもりじゃなかったなんて言われてもねえ…w
才能としたいことwww
そんな大仰な話だったのかw
エロは私の本当にやりたいことじゃないけどでも私にはこれしかないんだ!みたいなw
莉瀬さんは莉瀬さんでいまだに大いなる勘違いをしてるようでw
三上悠亜とか明日花キララって確かに女性受け良さそうですし、ああいう感じの女優さんを目指してると思われてるのかなw
まあたぶん、声優とエロがイメージ的につながらないだけなんでしょうけど。
この子も風夏の友達というだけあって、なかなか変わった感性の持主のようですw
2人とも悪意の欠片もなく、純粋にネモのことを応援してるからこそ面白いんですよね。
ほぼイキかけたwwwww
こんなネタまで仕込んであったのかw
ていうか、ネモの台詞だけカットしたらメガネ(笑)のツッコミが意味不明になるんだがw
というわけで、今回一番笑ったシーンはここになります!
没ネタのくだらなさもさることながら、「ネモからNGくらった」というセリフがまたおかしいですよねw
最初からそういうキャラ設定だっただろうに、今さらセリフだけ変えても意味ないだろw
そもそも最初に台本読んだ時点で、なぜ誰も疑問を抱かなかったのかw コミさんも含めてw
雫ちゃんなんて、大絶賛でしたからねw 本当にちゃんと読んであの感想なら、あの子も相当おかしいぞw
そんな泣く泣く(?)台本に朱を入れるもこっちを見るにみかねてか、珍しくゆりちゃんがネモを誘います。
岡田と楽しそうに談笑してる間に入ってのことですから、ゆりちゃんにとっても相当勇気がいたことでしょうね。
それもあってでしょうか、ネモが本当にうれしそうです。
確かにアプローチするのはいつも彼女の方からでしたからね。会話一つとっても、ゆりちゃんの側から話しかけることは今までなかったはずで、そういった意味でもこのシチュエーションはネモにとって望外な喜びだったのでしょう。
WWW開口一番それかw
唯一ホメれるところって、さすがにそれは言い過ぎではw
てか、お前がそれを言うかw
もこっちや風夏とは違い、淡々と語るだけによけいにダメージが大きいですよね。
マジモードで言ってるのがわかるからネモとしても「他にもあるでしょ」と、普通に言い返すしかないw
なにげにここの告白は重要だと思います。
ゆりちゃんがここまで率直にネモへの思いを語ったのは初めてですよね。
普段冷めているように見えて、実はネモの「うまく演る」を最初から見抜いていたのです。
それにしても、「映画の中の根元さん」と「普段の根元さん」が全く同じだったという指摘は大変興味深いですね。
ある意味、それが「素のネモ」というか、もこっちはその辺を期待してあの台本を書いたということでもあるわけです。
その辺の二重三重のメタ構造が、もこっちが本当にやりたかったことにつながっているのかなとも思いました。
WWWWW
ホント、エロ演技のことじゃなければ感動的なシーンなのになあw
でも実際、ゆりちゃんは本気でエロ演技だけは良かったと褒めているんですよね。
決してネタとして突拍子もないことを語ってるわけじゃないんです。
そこで、喪204(後編)における彼女の「演技論」が活きてくるんですよ。あの語りがあるからこそ、彼女の言ってることが本心からなんだと読者にも伝わるんですね。
そしてだからこそ、笑いにもなるんです。もこっちのためにあえて嘘を交えたというのではなく、あくまで自分の意志でネモにHな演技の本気さを伝えたかった。そのガチぶりが笑えるんです。面白いんです。
キャラがただ何かを演じてるのではなく、本気の思いがそこにあるから笑いになることをわたモテという作品はずっと描き続けてきたのですね。
内容がエロじゃなければwwwww
なんか妥協した感があるんだがw
エロだけど、他はいい感じのシチュエーションが揃ってるからなんとか我慢するかみたいなw
いやあでも、最高の青春だと思いますよマジで。
そこには嘘はないですからね。ゆりちゃんは本気であのHな演技は良かったと思っていますし、それをネモに分かって欲しいという気持ちは確かなのですから。
ていうか、これはゆりちゃんなりに「もっと自分に素直になって向き合ってほしい」という意思表示でもあるんですよね。
あんなエロい演技ができるんだから、普段の根元さんももっと自分を解放してもいいんじゃないのという。
そんな切なる思いにも気づかず、「エロやればいいの?」とか言ってるから「別に」と返されるわけでw
まったくどいつもこいつも勘違いすれ違いばかりですw
WWWWW
なんかいい話っぽくなってるけど、けっきょく元の木阿弥w
ていうか、ゆりちゃんやもこっちはまだわかるが、風夏は何やってんだwww
腕なんか組んじゃって、なんかやたらわかってる感を出してるけど、お前が一番わかってないからなw
そもそもクラスが違うしw なんでいるんだw
あと、よく見ると「クロたちと空気(エロ)に流される」なんですね。ご丁寧にも空気に「エロ」とルビ振ってるw
エロに流されるってパッと聞きだとなんかヤバい想像をしてしまいますけど、ここではゆりちゃんの優し気な微笑みみたいな空気のことを指すのでしょう。
いかにも青春ぽい爽やかな感じなのに、言ってることといえば「エロい演技」というw
そんな馬鹿馬鹿しくも愛おしいわたモテの世界に、ひたすら振り回されるネモのお話でした!
なんか自分好みの話だなと、まず思いましたね。
こういうギャグがそのままギャグのままで、でもそれゆえに本質に迫っているような構造になってる話ってすごく好きなんです。
話としてはあくまで青春っぽいシチュエーションでエロ演技の話をしてるという、そのちぐはぐさの笑いなんですよね。それ以外に特に訴えかけたいテーマなんてないんです。でも、その笑いが結果的に彼女たちのおかしくもかけがえの青春像につながっているわけで、それはまさにわたモテという作品の真髄でもあると思うんですよ。
「痛さ」や「切なさ」を描きたいというより「笑い」がまずあって、その先に「痛さ」や「切なさ」があるんです。
その逆がまったくないとは言いませんが、やはり笑いの上にキャラたちが自由に動いて欲しいんですよね。なんていうか、そっちのほうがより“本物”に近づけるような気がするんです。
今回の話は、ある意味その二重にひっくり返ったような仕組みがすごく面白く感じられました。
あと、ネモの話をちゃんと真正面からやってくれたことがうれしかったですね。
正直、このままネモはエロネタ要員として賑やかしで終わるんじゃないかと思っていただけに、彼女の表現に対する苦悩や葛藤をここまで描いてくれたのは本当によかったなと感じました。
彼女はエロキャラを演じるのが嫌なわけじゃないでしょう。ゆりちゃんが言うようにそこは本気でやっていたからこそ、引かれて終わりじゃ寂しかったんです。要は自分の頑張りをみんなに認めて欲しかった。たぶんそれだけだったんです。莉瀬さんの反応には恥ずかしながらもあれだけ嬉しそうだったんですからw
考えてみれば、彼女は演じてきていたんですよね。それこそ中学時代からずっと。
それは高校3年生になって「うまく演る」のをやめた後も、常に彼女につきまとうものだったんじゃないでしょうか。
何しろ生まれてこのかたずっとキャラを演じてきたわけです。それはもうある意味彼女自身でもあって、今さらやめるといってもそう簡単には変われはしないでしょう。
そういったことも含めて、彼女のジレンマは相当大きなものだったことは容易に想像できます。
おそらく、もこっちに「なんかやろうよ」と言ったのも、彼女なりの焦りみたいなものがあったんじゃないかと今なら思うんですよ。高校生活もあとわずかという時になって、果たして自分の思った通りのことを思いっきりやったことがあったのかと。何か手ごたえみたいなものが欲しかったわけです。
今回の彼女が抱いていたモヤモヤというのは、その感触が得られなかったことへの不満だと思うんですよね。
ネモの悩みはまだまだ続くでしょう。ひょっとしたらそれは一生続くものなのかもしれません。ことは自分の将来に関わる問題ですからね。
でもちゃんと自分を見てくれる仲間がいることを彼女は知っています。それは決して空気(シチュエーション)なんかじゃないということもきっと彼女は心の底では気づいているはずです。
そう、今はまだ空気(エロ)に流されているとしてもw
「バカッコイイ動画」が決まった背景もわかる最新21巻は絶賛発売中!
二木さんの編集技術はゲーム実況配信で磨かれたとかいないとか…
アレは苦いこともベロチューという言い方も教えてくれたあの子にも、ついに莉瀬という名前が付きました!
今回は「ネモ回」ですね。簡易感想の時に「痛い」回だと言いましたが、それよりももっと単純に「ネモの話」だったと言ってもいいような気がします。
わたモテにおいて「ネモ回」というのは特別な意味を持っています。単にネモがいっぱい出てくる話というのとは意味が違うんですね。
例えば喪97「モテないし学食で食べる」(コミックス10巻所収)。あの時も「痛い」話だったと書いてますが、それと同時に転換期になるような予感を当時の私は抱いていました。
例えば喪122「モテないし3年生になる」(コミックス12巻所収)。ネモの震えを見て、私は新たなるわたモテの始まりに胸を踊らせたものです。
例えば喪135「モテないし仮面をかぶる」(コミックス14巻所収)。遠足編からGW編に向かう中での狭間のような回でしたが、当時の私はここに「原点回帰」の様相を感じ取っていました。
他にも喪139「モテないし大学に行く理由」や「特別編8」などが挙げられますけど、この辺にしておきましょう。要するに、ネモという存在はわたモテという作品そのものに深く関わっているということなんです。
そもそも今の「映画編」もネモの一言がきっかけになっているわけですから。
彼女の「なんかやろうよ」から始まった映画制作において彼女の胸の内がこれまでほとんど語られなかったのがむしろ不自然で、そう言った意味では来るべくして来た回でもあったわけです。
アプリ更新当時、若干ファンの間で賛否分かれたのも当然とも言えます。「痛さ」を伴う話なんですから。わたモテという作品がここでまた大きく変わっていく一つの分岐点なのかもしれないのですから。
元々、わたモテは昔から物議を呼ぶ回はあります。古くは「願書回」がそうですし、最近では「サチキバ」もそうでしょう。もっというなら「土下座回」なんてのもありましたしw
むしろファンの間でもざわつくくらいの回があって当たり前なのがわたモテであって、最近は少し大人しくなりすぎな部分もあったんじゃないでしょうか。
そう言った意味では満を持しての「ザワつく回」でもあったと言えるのかもしれません。
というわけで、さっそく見てまいりましょう!

しばらくもこっちの「映画」につきっきりだったので忘れてましたが、一方の「バカッコイイ動画」は順調に進んでいたようですね。
喪197「モテないし少し進行する」(コミックス21巻所収)以来音沙汰なしでしたが、今回は途中報告を兼ねての試写会のようです。
センターに座っている二木さんは若干緊張している感じでしょうか。
一応、岡田・清田のW監督という建前でしたが、実質はやはり彼女が監督なのでしょう。ていうか、彼女以外に撮影してるところ見たことないしw
「映画」班からは実行委員3人+加藤さん。やはり、いとこみはこういう場には出てこないようですね。
しかし、清田のその手の置き方はなんだw 和田君もなすがままだしw なんか色々想像しちゃうだろw
まあ球技大会の時でも彼はこういうスキンシップを取っていましたし、これが彼の自然な距離感なのかもしれませんね。
二木さんの隣を陣取ってる男子3人組は左端のやつが柿沼っぽいですし、いつぞやの彼女のゲーセン仲間かなとも思ったんですけど、考えすぎかな。(ていうか、柿沼は確か別のクラスになったんでしたっけ)
撮影に参加した単なるモブなのかもしれません。
というわけで、今回は喪206「モテないしエロい演技」。
タイトルからして、今回の主題がこの「バカッコイイ日常。」にないのはすぐにわかりますよね。
この導入はある意味フリであって、ネモたちの「映画」がいかに異常かをひきたてる役でもあるわけです。

この演出からして、単にカメラを回しただけじゃないですよね。軽くと言ってますが、二木さんの編集技術の高さをが伺えます。ゲーム実況者だけではここまでのクオリティはそう簡単に作れないでしょう。
手前の「3」を放っている男子は鈴木でしょうか。なんだかんだ言っておいしいところを持っていってますねw
その奥には岡さんがいます。彼女の出番はここだけでしょうか。一応準レギュラーみたいなものなんですから、できたらもうちょっと活躍の場を与えて欲しいかも。
岡田と清田が仲良く彼らのパフォーマンスを見守っている姿もなんだか微笑ましい。
モロパクリネタのわりには、彼らなりの味が出ているようで思ったよりはいい感じになっていそうです。
それにしても、ここまで一貫してネモと岡田のやり取りなんですね。
ショートフィルム班代表・岡田と映画班代表・ネモといったところでしょうか。本来はもこっちがその役目のような気がしますがw

せっかくなのでもこっちたちの「映画」も続けて流すことに。
ゆりちゃんの演技はあれから多少はマシになったようですねw
さて、ここで重要なのはこの上映をネモが進んで提案したことです。
彼女としては自分の「演技」に対して、特に嫌なイメージや見てほしくないといった思いは持っていなかったという点は押さえておきたいところですね。
ある意味、「バカッコイイ」班の出来に触発される形で自分たちの作品も見てほしいなと思ったのではないでしょうか。

ここのネモがむちゃくちゃ健気というか、いじらしくありません?
もう見ていてキュンキュンするんですけどw(今回の個人的ベストシーン)
彼女にとっては、記念すべきスクリーンデビューの場面でもあるんですよね。ある意味初出演作品になるわけですから、ドキドキするのは当然でしょう。
この表情から見ても「エロい演技」に嫌な感情を持っていたとは思えません。
彼女なりにしっかり役を演じることができたんでしょうね。むしろみんなの反応を楽しみにしてる感じが見受けられます。

WWWWW単なるエロムービーじゃねーかwww
男性不在の完全主観みたいなのでこんなの見たことあるぞw
いやあ改めて大スクリーンでこれが流れるかと思うと、ちょっとビビりますねw
本当もこっちはバカなのかw
こみさんのツッコミがかろうじてネタであることを語っていますが、それが免罪符になるはずもないw
清田の横顔がまたシュールで笑えるw
ここだけ見ると、ただ真剣に映像を見つめているようでなんだかサイコ味すらありますねw

三者三様の引き方が面白いw
清田の引きつりながらの乾いた笑いは一番きついですね…変に気を使われてるようで居たたまれないことこの上なしw
でもまあ先ほどのは単にフリーズしていただけだったんですね。よかった、ネモの痴態を食い入るように見つめてるんじゃなくってw
あーちゃんの黒目に口あんぐりはいつものことですけど、和田君のは判断に迷いますね…これは果たして引いてるんだろうかw

WWWまあそりゃあねw
むしろ、どういう反応を期待していたのかw
一応ギャグシーンのつもりなんでしょうし、爆笑の渦とか想像していたりして。
それはさすがにもこっちのシナリオを買い被りすぎw
あんなのは内輪ノリの極致で、普通の人にとっては何が行われるのか自体理解出来てないと思うw

むしろ、なんでよっちゃんは引かないと思ったのかw
ていうか、あーちゃんの反応は最初から期待してなかったのねw
他のみんなはこういうエロネタも許容範囲だと思っていたのでしょうか。
端にいる3人男子も引いてるのが背中越しでもわかるとか言ってましたね。
まあここは笑ってくれないとただ気まずいだけでしょうから、無反応というのはそういうことなんでしょう。
もっとも、和田君のはちょっとわかりませんけどねw
ひょっとすると、興味津々で見てるのかもしれないしw

だからこの3人を基準にするなw
こいつらの言ってることを真に受けているととんでもないことになるぞw
ていうか、声優として一皮むけたってなんだよw
もこっち的には本気の演技が見えたということなんでしょうかw
風夏のリアリティ云々が果たして「凄いウケてた」かどうかはさておき、ゆりちゃんのそれはなんなんだw
単に鼻で笑ってるだけだろw なぜか不敵な笑みを浮かべてるしw
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勘違い以前の問題w

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そう言われると、身もふたもないなw
ただ、ネモのこの葛藤はかなり重要ですね。
「普通の女の子なんて目指してない」でも「今の私は変わってる女の子じゃない」
彼女は人から「変わってる」と見られることを嫌がってるわけじゃないんです。
そして別に「エロ」そのものを拒否してるわけじゃありません。
そもそもネズミーランドやアキバに行った時も自らエロゲ声優をやる意欲を示してるくらいですからね。
要はクロに流されたままやっているのが嫌なんです。
彼女にとって「変わってる」というのは単に変な行動をしてるということじゃなくて、自発的にそれをやっている自己を確立した女の子のことを指しているんですね。

家に帰って、そのアキバで買ったエロゲー「大麻人」を削除するネモ。
彼女にとって、このゲームは流されてる象徴でもあったんでしょうね。
でもよく見ると、単にショートカットアイコンをゴミ箱に捨ててるだけだというw
本体のアンインストールの仕方を知らないのか、それとも未練がましく本体はまだ残しておきたいという気持ちの表れかw

思わずため息がこぼれてしまうネモ。
アイコンを捨てただけではすっきりしないモヤモヤがずっと胸の中にあるんでしょうね。
おでこのバッチや部屋着は、彼女らしい「変わってる女の子」を演じているかのよう。
抱きしめているぬいぐるみは台風の時のあのぬいぐるみですね。

トイレ帰りか、ハンカチを手に持ったもこっちとネモが仲良く廊下を歩いてる途中で、風夏と凸糸目さんと出会います。
風夏の言い方からすると、ちょうどネモの話題をしていたようですね。
最近彼女は凸さんと一緒にいることが多いような気がしますが、やはりエロな知識を経験豊富な凸さんから学ぼうとしているのでしょうかw

おいw
そんな紹介の仕方があるかw
ていうか、たかだか映画のワンシーンだけでよくもまあそれだけのことを言い切れるなw
そりゃネモも真顔になるわw

ここで凸さんの名前が判明!
莉瀬(りせ)さんっていうんですね。普通とも変わってるとも言えない、実に絶妙な名前ですよね。いかにも彼女らしいなと思います。
しかし、風夏は無自覚に失礼のオンパレードだなw
実践で学んでるかもしれないじゃねーよw
ネモに至っては「ゲームの知識だけで本物以上のエロ演技ができる天才」呼ばわりだしw
一応褒めてるつもりなんだろうけど、どう考えても馬鹿にしてるとしか思えないw
ていうか、いつから「その道の声優(プロ)」を目指してるなんて話が出てきたw
莉瀬さんはエロゲという存在もH声優という存在も知らないっぽい感じですね。
風夏の説明でセクシー女優(プロ)目指してるのかと勘違いしてるw
3人という数字が果たしてビッチと言えるかどうかは微妙なところですね…高校三年生ともなれば、むしろ真面目な部類に入るかも?

さすがのネモも、これにはスルーせざるを得ないw
喪204の時のように声を荒げて抗議しないあたり、彼女が本気で怒っているのがわかりますね。
風夏もこんな反応は予想していなかったのか、表情はむしろ心配そうです。彼女はネモを称賛してるつもりだったのでどうしたんだろうと本気で思ってるんでしょうね。(だからこそ純粋たるバカなんだが…)
莉瀬さんはほっぺを膨らまして不服そうなのかと思いきや、じゃがりこ(?)的なお菓子を食べていたんでしたね。

ゴリラと人間のハーフ的なとこw
どんなとこだよw
でもまあ、ゴリラとはっきり言い切らないあたり、もこっちなりに風夏を認めつつあるのかもw
実際、ここはもこっちが風夏を庇う形になっているんですよね。
そういった意味では、ちょっと感動を覚えるシーンでもあります。
風夏のことをそれなりに知ってる自分ならあれが褒め言葉なのはわかるけど、彼女のことをよく知らないネモにとっては単純に自分を蔑まされたと思っている。
どちらの思いもわかるから、なんとかその誤解を解こうとするんですよね。二人とも悪くないのに、こんな形でお互いを悪く思ってほしくない。本来ならもこっちには関係ないことなのに、友達のために必死になる姿はやはりグッとくるものがあります。(まあ元はといえば、自分のエロネタのせいだという引け目もあるかもしれませんがw)

WWWWWイケメンゴリラwww
こいつも褒めてるようで全然褒めてないぞwww
ていうか、イケメンゴリラの目が澄んでいてきれいかどうかも知らんわw
むしろこれは、あの有名な迷惑メール「信じられないかも知れませんが、私はチンパンジーです。」を思い出しますね。あなたはイケモンキーですってやつw
ネモの「……」がまたおかしいw
心を動かされてるように見えて、たぶん「何言ってんだこいつ…」と思ってる顔だw
で、なぜかここで、あの演技をみんなで観ようということになるのですが……

莉瀬さん、爆笑w
あっはははという笑い方が実に気持ちいいですね。今時こんなはっきり笑う人見たことないけどw
そんな莉瀬さんを見て、もこっちも風夏もうれしそうです。
赤面してるネモも含めて、なんとも心温まるシーンではありませんかw

そこかよw ウケる方向が違うような気するけど、それはいいのかw
ネタはネタでも「こんな音しねーよw」的な笑いだと思われてんぞw
でも、受け方はともかく、ちゃんと笑いどころで笑ってくれたことが二人にはうれしかったんでしょうね。
ネモの「こっちではウケるんだけどな…」というモノローグが実に印象的です。
やはり、試写会ではみんなに笑ってほしかったのでしょう。彼女としてはコメディ女優としての演技を見てほしかったんです。ネタの受け止められ方は様々ですけど、とにかく楽しんでももらいたかった。たぶんそれだけなんです。
「リアルさ」とか「再現性」とかはどうでもよくて、ギャグの演技としてちゃんとウケたのがうれしかったんじゃないでしょうか。

もこっちwww 心の中でしょうもないマウント取ってんじゃねーw
ていうか、今時AV見た見てないで優越感もないだろうにw
むしろはっきり「ない」と言い切れる風夏のほうがかっこいいですよね。
ていうか、AVの音なんて全然リアルでもないしw
あれだってエロくなるように演出が入ってるので同じようなものだと思いますよ。

ここの描写はちょっとドキドキしてしまいますね。
ネモの心情が妙にリアルというか、莉瀬さんの唇を見つめる熱っぽい眼差しまで目に浮かぶようです。
コミケの時に会った声優学校の先輩、仁美さんとはまた全然違うんでしょうね。
同じ学校の同じ学年の子がそういうことをすでに経験してると思うと、自分がいる世界との距離感にバグが生じてしまうのでしょう。
いい悪いじゃなく、自分でもどう受け止めてどう対処していいかわからない状態になっているんだと思います。

もこっちの無粋な声にふと我に帰るネモw
せっかく等身大の女子高生の揺れ動く微妙な心を描く名シーンだったのに、夢から覚めた気分w
そもそも、なんで演技の勉強のために経験者に話を聞く、みたいなことになってんだw
ていうか、まだ演技させるつもりかw
もこっちの表情が煽ってる感じじゃなく、真面目にネモの今後の為に役立ったみたいな顔をしてるだけによけい面白いw

ガチで衝撃を受けてるもこっちw
どうやら本気でネモをエロゲの同志と思っていたようですw
あんなにって見たのかよw
それともいつもそんな話ばかりしてたんでしょうか。もこっちなら自分の方から話題を振ってきそうですし、あり得そうですね。
そんなこんなで思わず「本当は嫌いだ」と真っ向からもこっちの話を否定してしまうネモでしたが……

WWWWW
そんなこの世の終わりみたいな顔をされてもw
これはもう演技なんかじゃなく、本気で悲しんでる顔ですよねw(今回の個人的ベストもこっち!)
ただまあ、もこっちの気持ちも分からないでもないんです。
というのも、元々もこっちをけしかけたのはネモなんですから。
コミケ終わりの泊りの回でエロライターとしての自信を失いかけていたもこっちに喝を入れたのは他ならぬネモでした。

こんなことを言うもこっちに対して、あろうことか渾身のエロボイスで励ましたんですよw
その思いを受け止めたからこそ、エロライターとしてネモにも演じてもらうことを決めたというのに、いまさらそんなつもりじゃなかったなんて言われてもねえ…w

才能としたいことwww
そんな大仰な話だったのかw
エロは私の本当にやりたいことじゃないけどでも私にはこれしかないんだ!みたいなw
莉瀬さんは莉瀬さんでいまだに大いなる勘違いをしてるようでw
三上悠亜とか明日花キララって確かに女性受け良さそうですし、ああいう感じの女優さんを目指してると思われてるのかなw
まあたぶん、声優とエロがイメージ的につながらないだけなんでしょうけど。
この子も風夏の友達というだけあって、なかなか変わった感性の持主のようですw
2人とも悪意の欠片もなく、純粋にネモのことを応援してるからこそ面白いんですよね。

ほぼイキかけたwwwww
こんなネタまで仕込んであったのかw
ていうか、ネモの台詞だけカットしたらメガネ(笑)のツッコミが意味不明になるんだがw
というわけで、今回一番笑ったシーンはここになります!
没ネタのくだらなさもさることながら、「ネモからNGくらった」というセリフがまたおかしいですよねw
最初からそういうキャラ設定だっただろうに、今さらセリフだけ変えても意味ないだろw
そもそも最初に台本読んだ時点で、なぜ誰も疑問を抱かなかったのかw コミさんも含めてw
雫ちゃんなんて、大絶賛でしたからねw 本当にちゃんと読んであの感想なら、あの子も相当おかしいぞw

そんな泣く泣く(?)台本に朱を入れるもこっちを見るにみかねてか、珍しくゆりちゃんがネモを誘います。
岡田と楽しそうに談笑してる間に入ってのことですから、ゆりちゃんにとっても相当勇気がいたことでしょうね。
それもあってでしょうか、ネモが本当にうれしそうです。
確かにアプローチするのはいつも彼女の方からでしたからね。会話一つとっても、ゆりちゃんの側から話しかけることは今までなかったはずで、そういった意味でもこのシチュエーションはネモにとって望外な喜びだったのでしょう。

WWW開口一番それかw
唯一ホメれるところって、さすがにそれは言い過ぎではw
てか、お前がそれを言うかw
もこっちや風夏とは違い、淡々と語るだけによけいにダメージが大きいですよね。
マジモードで言ってるのがわかるからネモとしても「他にもあるでしょ」と、普通に言い返すしかないw

なにげにここの告白は重要だと思います。
ゆりちゃんがここまで率直にネモへの思いを語ったのは初めてですよね。
普段冷めているように見えて、実はネモの「うまく演る」を最初から見抜いていたのです。
それにしても、「映画の中の根元さん」と「普段の根元さん」が全く同じだったという指摘は大変興味深いですね。
ある意味、それが「素のネモ」というか、もこっちはその辺を期待してあの台本を書いたということでもあるわけです。
その辺の二重三重のメタ構造が、もこっちが本当にやりたかったことにつながっているのかなとも思いました。

WWWWW
ホント、エロ演技のことじゃなければ感動的なシーンなのになあw
でも実際、ゆりちゃんは本気でエロ演技だけは良かったと褒めているんですよね。
決してネタとして突拍子もないことを語ってるわけじゃないんです。
そこで、喪204(後編)における彼女の「演技論」が活きてくるんですよ。あの語りがあるからこそ、彼女の言ってることが本心からなんだと読者にも伝わるんですね。
そしてだからこそ、笑いにもなるんです。もこっちのためにあえて嘘を交えたというのではなく、あくまで自分の意志でネモにHな演技の本気さを伝えたかった。そのガチぶりが笑えるんです。面白いんです。
キャラがただ何かを演じてるのではなく、本気の思いがそこにあるから笑いになることをわたモテという作品はずっと描き続けてきたのですね。

内容がエロじゃなければwwwww
なんか妥協した感があるんだがw
エロだけど、他はいい感じのシチュエーションが揃ってるからなんとか我慢するかみたいなw
いやあでも、最高の青春だと思いますよマジで。
そこには嘘はないですからね。ゆりちゃんは本気であのHな演技は良かったと思っていますし、それをネモに分かって欲しいという気持ちは確かなのですから。
ていうか、これはゆりちゃんなりに「もっと自分に素直になって向き合ってほしい」という意思表示でもあるんですよね。
あんなエロい演技ができるんだから、普段の根元さんももっと自分を解放してもいいんじゃないのという。
そんな切なる思いにも気づかず、「エロやればいいの?」とか言ってるから「別に」と返されるわけでw
まったくどいつもこいつも勘違いすれ違いばかりですw

WWWWW
なんかいい話っぽくなってるけど、けっきょく元の木阿弥w
ていうか、ゆりちゃんやもこっちはまだわかるが、風夏は何やってんだwww
腕なんか組んじゃって、なんかやたらわかってる感を出してるけど、お前が一番わかってないからなw
そもそもクラスが違うしw なんでいるんだw
あと、よく見ると「クロたちと空気(エロ)に流される」なんですね。ご丁寧にも空気に「エロ」とルビ振ってるw
エロに流されるってパッと聞きだとなんかヤバい想像をしてしまいますけど、ここではゆりちゃんの優し気な微笑みみたいな空気のことを指すのでしょう。
いかにも青春ぽい爽やかな感じなのに、言ってることといえば「エロい演技」というw
そんな馬鹿馬鹿しくも愛おしいわたモテの世界に、ひたすら振り回されるネモのお話でした!
なんか自分好みの話だなと、まず思いましたね。
こういうギャグがそのままギャグのままで、でもそれゆえに本質に迫っているような構造になってる話ってすごく好きなんです。
話としてはあくまで青春っぽいシチュエーションでエロ演技の話をしてるという、そのちぐはぐさの笑いなんですよね。それ以外に特に訴えかけたいテーマなんてないんです。でも、その笑いが結果的に彼女たちのおかしくもかけがえの青春像につながっているわけで、それはまさにわたモテという作品の真髄でもあると思うんですよ。
「痛さ」や「切なさ」を描きたいというより「笑い」がまずあって、その先に「痛さ」や「切なさ」があるんです。
その逆がまったくないとは言いませんが、やはり笑いの上にキャラたちが自由に動いて欲しいんですよね。なんていうか、そっちのほうがより“本物”に近づけるような気がするんです。
今回の話は、ある意味その二重にひっくり返ったような仕組みがすごく面白く感じられました。
あと、ネモの話をちゃんと真正面からやってくれたことがうれしかったですね。
正直、このままネモはエロネタ要員として賑やかしで終わるんじゃないかと思っていただけに、彼女の表現に対する苦悩や葛藤をここまで描いてくれたのは本当によかったなと感じました。
彼女はエロキャラを演じるのが嫌なわけじゃないでしょう。ゆりちゃんが言うようにそこは本気でやっていたからこそ、引かれて終わりじゃ寂しかったんです。要は自分の頑張りをみんなに認めて欲しかった。たぶんそれだけだったんです。莉瀬さんの反応には恥ずかしながらもあれだけ嬉しそうだったんですからw
考えてみれば、彼女は演じてきていたんですよね。それこそ中学時代からずっと。
それは高校3年生になって「うまく演る」のをやめた後も、常に彼女につきまとうものだったんじゃないでしょうか。
何しろ生まれてこのかたずっとキャラを演じてきたわけです。それはもうある意味彼女自身でもあって、今さらやめるといってもそう簡単には変われはしないでしょう。
そういったことも含めて、彼女のジレンマは相当大きなものだったことは容易に想像できます。
おそらく、もこっちに「なんかやろうよ」と言ったのも、彼女なりの焦りみたいなものがあったんじゃないかと今なら思うんですよ。高校生活もあとわずかという時になって、果たして自分の思った通りのことを思いっきりやったことがあったのかと。何か手ごたえみたいなものが欲しかったわけです。
今回の彼女が抱いていたモヤモヤというのは、その感触が得られなかったことへの不満だと思うんですよね。
ネモの悩みはまだまだ続くでしょう。ひょっとしたらそれは一生続くものなのかもしれません。ことは自分の将来に関わる問題ですからね。
でもちゃんと自分を見てくれる仲間がいることを彼女は知っています。それは決して空気(シチュエーション)なんかじゃないということもきっと彼女は心の底では気づいているはずです。
そう、今はまだ空気(エロ)に流されているとしてもw
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二木さんの編集技術はゲーム実況配信で磨かれたとかいないとか…
アレは苦いこともベロチューという言い方も教えてくれたあの子にも、ついに莉瀬という名前が付きました!
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