私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!喪201(前編)~薄い“フリ”した前フリ回~
3月24日に「私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!」がブラウザ版で喪201(前編)に更新されました。
ちょっとしたお祭り気分だった喪200も終わり(※なお、手前味噌ですが「ワタモテ」喪200達成記念キャンペーン!!の「お祝い川柳」部門で私の作品がこの度最優秀賞に選ばれました!)、今回から平常に戻ったわけですが、始まってみるとなんとも微妙な内容だったのではないでしょうか。決して悪くはないんだけど求めてるのはこれじゃない、みたいな。
実は、アプリでの先読み更新の際には応援コメントがちょっと荒れたんですよね。
つまんないというんじゃないんですけど、やれ「いつまで引き延ばすんだ」とかやれ「内容が薄い」とか、どちらかというと映画の話が進まないことへの不平不満がここで一気に爆発した感があったんです。
正直、そういうコメントを言いたくなる気持ちもわかりました。さすがに私も喪200が済んだら話が前に進むだろうと考えていましたから。
ただ、やっぱりこの時点で結論を出してしまうのは早いんじゃないかとも思いました。だって、(前編)なんですからね。
実際、今回の内容の「薄さ」というのはいわば後編への“フリ”であって、意図的なもののようにも感じられたんで、現時点で判断を下すのは時期尚早なんじゃないかと。
それに、表紙やタイトルがまたすごく意味深じゃないですか。それらを踏まえると、この段階でどうのこうの言うのはむしろ谷川さんの意のままなんじゃないかと、まあそんな気がしたわけです。
結果どうだったかは、次回の(後編)の感想まで置いておくことにしますが、今読むとこれはこれでかえって濃厚な回だったんじゃないかと思いましたね。
前フリとかそういうことをさておいても、味わい深いものがありましたよ。
ほら、喪199がオムニバス長編だったり、クリスマス特別編がオールスター勢ぞろいだったり、喪200がお祭りムード企画ものだったりして、ずっとわちゃわちゃした感じの話が続いていたじゃないですか。
そういった意味では、わたモテらしいバランスの取れた構成だったような気がしました。
というわけで、さっそく見てまいりましょう!
喪200の表紙も意味深でしたけど、今回も負けず劣らず深い印象を残しますね。
前回はイメージを喚起させるような暗喩が施されたものでしたが、今回は時系列的な仕掛けを施しています。
つまりこの表紙は本編の後の「結果」の描写なんですよね。ミステリでいう“倒叙”ってやつです。
いきなり二人の不在を描くことでまず結果を描いてから、どうしてそうなったかの「原因」を描いていくという形を取っているんです。
この表紙があることで、グッと内容に厚みがでますよね。多角的な目線がそこに加わるわけです。
というわけで、今回は「モテないし寝ながら考える(前編)」。
「寝ながら」というのがポイントですね。普通は寝ながらなんて考えないですからw
てか、普通は映画の台本を考えていたらいつの間にか寝落ちしてたとかでしょう。
最初から寝ながら考えようなんて思うこと自体おかしいわけで、ここに何か“仕掛け”があるなと読者に思わせるわけです。
窓側から見た教室の表紙というと、喪132の表紙や喪134のそれを思い出しますが、今回は少し後ろ斜めからの視点で、もこっちとゆりちゃんの「不在」を強調するような構図になっていますよね。
その“異変”にネモだけが気づいているかのような描写が実に印象的です。
実際、他の子はみんな不自然なほどに「不在」であることを意識していないようなんですよね。(まあそれが逆に努めて冷静を装ってるようにも見えるわけですが)
そんな中、ネモだけがどうしたんだろう?とでも言いたそうな無邪気な目線を送っているわけです。
ネモの配置もうまいですよね。これが小宮山さんの位置だったりしたら読者から近すぎて、ぽっかり空いてる「不在」感が伝わりづらくなりますから。
あまり目立たない、それでいて自然に読者の目に入るこの位置が導線として一番適格なわけです。
最初からこれを想定して2学期冒頭の席替えだとしたら、すごすぎるw
そういえば、ここで加藤さんの席が明らかになりましたね。岡田の隣ですか。かなり廊下側ですよね。
智ちゃんとかなり離れてしまった感がありますが、そのせいかちょっと寂しそうにも見えます。
あと、初芝が一番前なんだw 彼の周りもけっこうスカスカですけど、こっちはどうなんだw
受験真っただ中ということで、推薦がもう決まった子とかもけっこういるんでしょうかね。
それと、寝てる吉田さんを起こそうとしてる真子さんの手だけが見えてるのが地味に面白いw
今の席が決まった時にも、気を利かせたように起こして吉田さんの気を損ねる場面がありましたけど、当のまこっちは気づいていないというか、いまだに好感度アップだと考えてるのかもしれませんw
あと、ネモの前の奴デカすぎw これじゃあネモ、黒板もよく見えないだろw
WWWゆりちゃんwww
よく見るといつもの通り二人でリモート勉強会をやっているだけなのに、なんかもこっちに謝罪を求めてるようw
もこっちも下向いてるんで、謝ってるように見えるしw
てか、なんで画面越しだと瞳が黒一色になるんでしょうねw
上から目線に加えてそれもあるからよけいに怖いw
あと、画面に少しノイズがあるのがより不気味さを兼ね備えてるのかもしれません。
夏頃、最初に始めたときにはここまで画像は荒くなかったように思えるんですけど…
こうして見ると、本当に二人で普通に勉強していただけのようですね。
よかった、ゆりちゃんおかんむりってわけじゃなかったんだw
普段からこの位置でやってるせいか、もこっちももはや目線については慣れっこのようですw
しかし、11時でお開きって割と健全ですね。受験勉強ってそのくらいでしたっけ。
まあ夜遅くまでやればいいというものでもありませんし、頭も働かなくなりますから早めに切り上げて睡眠時間を確保する方がむしろ効率的なのかもしれません。
ゆりちゃんの方から提案するというのも意外なような気がしますけど、それだけ二人の間にはもう遠慮というものが必要なくなってるということなんでしょうね。
限界という言葉は、喪167の時も言っていましたね。
何か含んだものがあるような物言いは、単にもっと勉強したいというだけではないような響きがあります。
当然、ゆりちゃんは驚いて「明日学校だけど?」と問い直すわけですが、もこっちは「寝てんのもありじゃん」と意に介してません。(体育で寝られるってことは、見学するということなのかな?)
「明日考えたいことあるし」
タイトルに続いてここでもなんとも意味深な言葉が飛び出します。
いったい、もこっちのいう“考える”とは何を指すのでしょう?
てか、不思議ですよね。考えるなら別に今でもいいんじゃないかと思うんですけど。
ゆりちゃんもいるわけですし、相談したいことがあるなら一緒に考えてもらってもいいような気がするじゃないですか。
逆に言えば、ここに今回の「鍵」が隠されているんですね。
(後編)を待たないとなんとも言えないというのは、こういうところにもあるわけです。
コーヒーとお菓子を用意してリラックスモード。
ヘッドフォンを付けてのながら勉強もスムーズに進んでいるようです。
こうして見ると、もこっちってけっこう要領がいいですよね。
私なんかは集中力がないんで、ラジオ聴きながらとかどうしても気が散って勉強に身が入らないタイプなんですが、彼女はむしろこの方が調子が良さそうです。
音声が耳に入ってこない感じがリアルw
ヘッドフォンに集中してると、こんな感じになりますよね。
でもまあ、ゆりちゃん側からしたらいきなり鼻で笑われたようなものですから、何がおかしいんだと言いたくなるのもちょっとわかります。
ラジオの音声はゆりちゃんには共有できていないわけですからね。
WWWWWこれはヤンデレぽいw
なんか浮気を疑われて思わず笑ってごまかしたらいきなりスイッチが入ってしまった感じw
見下す(みくだす)、じゃなくて見下ろすなのねw
あんまり見下ろす見下ろすというもんだからwww
こういうムキになるところがかわいいですね。
そんなに言うなら、私が見上げる形にしてあげるよみたいな感じでしょうかw
でも意外ですね。ラジオを聴くようになったのは最近なんですか。
勉強を通しても少しずつ彼女の興味範囲が広がってるようで、なんだか静かな成長ぶりを感じます。
WWWWWこの構図は悪意があるだろwww
完全にこの世にあらざる者が映ってるぞwww
てか、眼力云々の話じゃないw これじゃアクメ顔だよw
角度の問題でこうなるんですかね?たぶん三白眼がそうイメージさせてるんだと思うんですけど。
あ、また角度変えたw
いちいち気にしてるんですねw てか、ブ●アウィッチプロジェクトってw
でも考えようによっては、これも映画へのキーワードになり得るところですよね。
メタフィクションとしての構図が少し透けて見えます。
もちろん、単なる軽いネタとして終わりの可能性も十分にありますが、そう思わせるだけでも意味があるような気がするんですよ。
今回は内容が薄いという印象がありますが、実は下味がしっかりしているように思いますね。
改めて読むと、ちょこちょここういう気になる箇所がありますから。
上澄みだけで判断してると、本質を見失うことになるかもしれません。
いつもの智子w
まあその通りですけどねw
てか、小便うんこはいいとして(いいんか)、包茎とか射精はどうなのかw
ホント、一体何を聴いてるんだw それで勉強が捗るとかおかしいだろw
WWWもはや、子どものこれ見よがしなあてつけだろw
どんだけ映りをいじられるのが嫌なんだw
これ、床にスマホを置いてるんですよね?
けっこう離れてるように見えるんですけど、音量設定MAXにしてるんでしょうかw
チェンソーマン作者の読み切りwww
「ルック●ック」かw
でも、これも考えようによっては意味深なネタですよね。
あれも創作することへの色んな示唆がある作品ですから。
どこか物語自体を俯瞰してるような目線も感じますし、背中しか見えないということがそれへの暗喩ぽくもありますよね。
ネタ自体は軽い時事ネタですけど、単純に読み飛ばせない引っかかりを感じるのは私だけでしょうか。
ホントしょうもないwww
なんか、ノリがシロイハルをちょっと彷彿とさせますね。
どういうシチュエーションかまったくわかりませんが、叶くんの顔が目に浮かぶw
そんな彼をもこっちが笑ってるかと思うとよけい面白く感じますw
てか、本当にどういう状況だよw
WWWWWゆりちゃんwww
勃起ネタに表情筋10gが反応したんかw
ぴくっとした後に、少し前屈みになってるところがいいですよね。
なんとか笑いをこらえてるんでしょうかw
口元www
これ、表情は隠れてても声色でばれちゃうパターンだろw
「わら…wって、ないけwど?」みたいなw
まあしかし、ルックバックしててよかったですねw
というわけで、今回一番笑ったシーンはここですね。
正直、今回は声を上げて笑うようなところはなかったんですけど、この含み笑いゆりちゃんは何度見ても「んふっw」となってしまいますw
それにしてもゆりちゃんって、けっこうベタなやつでハマりますよね。
前回でも「売れてないお笑い芸人の生活」を題材にしたバラエティを見てましたし、意外とお笑い好きだったりするのかも。
その中でもシュール系より単純なネタの方がいいみたいですよね。
キバ子とか淫乱ピンクでウケてましたしw
午前2時半を過ぎ、そろそろ疲れが溜まってきたころにふと部屋がやたら静かなことに気付くゆりちゃんでしたが、スマホを確認してみると、当のもこっちは思わず寝落ちしてしまったよう。
まあ受験勉強以外に映画の件もあったりして、彼女的には気苦労もたまっていたのでしょう。
この辺が「限界」だったのかもしれません。
そんなもこっちを見て、ゆりちゃんはいったい何を思うのでしょう……
WWWWWなんだこれwww
起こすんでも、普通に「起きて!」でいいだろw
なんでスマホに向かって柏手を打つ必要があるんだw
無表情なだけに、よけい意味不明感があるんだがw
家の人も深夜2時過ぎに何ごとかと思うぞw
思わずびくっとなるもこっちがまた面白いw
飼い主に安眠を妨げられた飼い犬みたいw
(今回の個人的ベストもこっち!)
この角度は怖いw
てか、セリフからすると、相手を倒した後での「おネンネの時間にはまだ早いぞ」みたいなニュアンスw
私の真似www
自分の口癖の自覚はあるのねw
意識してそう言ってるのかw
てか、自分がいじられるのは嫌がるとかゆりちゃんらしいなあw
でも、もこっちも言ってましたけど、あの段階で「限界」なら別にいいんじゃないかと思いますけどねw
なんで「朝までやる」ことになってんだかw
で、言ってるそばからwww
まあこういうところがまたかわいいところではありますけどw
でも、さすがにこれはもこっちも素直に起こしてやろうとは思いませんよね。
さきほどのお返ししないと…
これまたベタなw
2年の夏休みにきーちゃんちに泊まった時のことを思い出しますね。
本人がビビりなせいか、人を驚かせる時もお化けでということのようですw
夜中の変なテンションになってますから、こんな雑な用意でもいけると踏んでるのでしょうか。
WWWWW確かにw
てか、セリフと表情が一致してないw
こんなん「!!」付けることないだろw
「わ」の一文字でいいわw
でも、意外なほどに貞子のクオリティ高いですよね。
起きていきなりこんな画面が目に飛び込んで来たら、私なんか飛びあがってしまうと思いますけどw
これ、眼をこのままキープするのも大変だろ…声をかけるわけでもなかったようですから、ゆりちゃんが起きるまでこうしてスマホの前でスタンバイしてたんでしょうかね?
そう考えるとちょっと笑えるw
素で返すなw
そういうのは「もらすわけないでしょ、バカなの?」でいいんだよw
というか、あれで結構びっくりした範疇なのか…
おしっこもらしたは、きーちゃんちでの自らの経験を踏まえてのことなんでしょうかね?w
(いや、もちろんあれは麦茶ですけどw)
WWWWW
まあ見たまんま、嘘は言ってないなw
実際、「限界」を迎えてくまも凄いんでしょうしw
そう考えると、貞子って単に寝不足なだけなのか?w
WWW喰い気味の寝てないけどwww
本当、いざ自分の事となると途端にいじられるのを嫌がるのはなんなんだw
なんでも「~けど」と言っておけば、なかったことになると思ったら大間違いだぞw
まあしかしこういうやり取りも含めて、もう「ネタ」ですよね。
いつもの二人の漫才を画面越しで見せられてるような錯覚に陥りますw
巧みな誘導手口w
こんなことを言われたら、思わず「すみません私がやりました」と白状してしまいそうw
ていうかゆりちゃん、いつの間にか綺麗な瞳になっていますよね。
ブ●アウィッチの時に角度調整したおかげで光の加減がうまくいったのかw
まあ眠そうな目はいつものことですけどw
WWWWW天丼ネタじゃねーかwww
もう、フリからしてわかりやすいw
やっぱりゆりちゃん、お笑い好きなんじゃないかw
笑いの定石というものをわかってる受け答えですよねw
で、二人仲良くこうなるとw
これもある意味、“朝チュン”なんだろうかw
「目が冴えたから寝させないけど」もフリとしか思えんw
てか、画面いっぱいのゆりちゃんの目が怖いんだがwww
何かが目覚める感満載w
ちょっと、サチの開眼ぽくもありますよねw
というわけで、ここから表紙のあのシーンにつながるわけです。
終わりと始まりが結びつく、見事な演出ですよね。
(今回の個人的ベストシーンとしましょう!)
まさに(前編)という名にふさわしい回だったような気がします。
つまり、(後編)に向けての“フリ”としての役割を見事に果たした回だったんじゃないかと。
この場合の“フリ”は本題への前置きという意味の他に、「…と見せかけてからのー」という“振る舞う”という意味も兼ねています。
最初に感じた「これじゃない」「内容が薄い」も、その“フリ”だったんじゃないかと、今となっては思いますね。
まあこれは後編をもう知ってるからこそ言えることなのかもしれませんが。
ていうか、タイトルからして思わせぶりだったんですよね。何しろ「寝ながら考える」ですから。
これは、どう考えてもミスリードを狙ってのことでしょう。
今回だけを見たら、普通に「寝落ち」してから夢の中で何かひらめくみたいなことを想像してしまうじゃないですか。少なくとも私はそう考えてましたw
でもよくよく考えてみたら、夢で何か気づくとかそういうのは普通「考える」とは言わないですよね。
もうこの時点で「見せかけのひっかけ」があるんですよ。
そして、作中でこれまた意味深に発せられる「明日考えたいことがある」というセリフ。
実はこれ、後編に向けての大きなヒントになってるんです。
淡々と深夜のノリ特有のゆるい感じで進む会話劇ですが、所々“フリ”があることに注目して読むとそこには深い味わいが隠れているわけですね。
軽いネタの中にも“フリ”っぽい要素が見受けられます。
ブ●アウィッチプロジェクト、ルッ●バック、貞子。
どれも創作論とつながりそうなメタな視点がある題材ですよね。もこっちとしては意識していないのかもしれませんが、どこか彼女が話していた「自作自演の青春」とリンクしてるように思えます。
また、普段通りのゆりもこのように見える掛け合いも、分かりやすい前フリがあって落とすみたいなものが目立ったような気がします。最後のオチもそうですしね。
これといった破壊力のない定番色の強い笑いがばかりの今回ですが、意図的にそうしているようにも感じました。
つまりその“薄さ”そのものが次への“フリ”だとしたら……
そういえば、もこっちとゆりちゃんだけの二人劇というと、あの台風の夜を思い出しますよね。
今思えば、あれこそがもこっちの「映画」の始まりだったわけです。
今回、こうして二人のしょうもないネタに終始したのも、実はすでに「映画」はもう始まってることの証左なのかもしれません。
なんていうか、前編であることにすごく意味があった回だったなと思いますね。
なかなか進まない映画の進行にハラハラドキドキ(?)させられる最新21巻は絶賛発売中です!
今回の表紙は、喪188を彷彿とさせるものがありました!
オンライン勉強会は喪167から始まったんですよね。
あの台風回こそ、今回への“フリ”だったのかも?
ちょっとしたお祭り気分だった喪200も終わり(※なお、手前味噌ですが「ワタモテ」喪200達成記念キャンペーン!!の「お祝い川柳」部門で私の作品がこの度最優秀賞に選ばれました!)、今回から平常に戻ったわけですが、始まってみるとなんとも微妙な内容だったのではないでしょうか。決して悪くはないんだけど求めてるのはこれじゃない、みたいな。
実は、アプリでの先読み更新の際には応援コメントがちょっと荒れたんですよね。
つまんないというんじゃないんですけど、やれ「いつまで引き延ばすんだ」とかやれ「内容が薄い」とか、どちらかというと映画の話が進まないことへの不平不満がここで一気に爆発した感があったんです。
正直、そういうコメントを言いたくなる気持ちもわかりました。さすがに私も喪200が済んだら話が前に進むだろうと考えていましたから。
ただ、やっぱりこの時点で結論を出してしまうのは早いんじゃないかとも思いました。だって、(前編)なんですからね。
実際、今回の内容の「薄さ」というのはいわば後編への“フリ”であって、意図的なもののようにも感じられたんで、現時点で判断を下すのは時期尚早なんじゃないかと。
それに、表紙やタイトルがまたすごく意味深じゃないですか。それらを踏まえると、この段階でどうのこうの言うのはむしろ谷川さんの意のままなんじゃないかと、まあそんな気がしたわけです。
結果どうだったかは、次回の(後編)の感想まで置いておくことにしますが、今読むとこれはこれでかえって濃厚な回だったんじゃないかと思いましたね。
前フリとかそういうことをさておいても、味わい深いものがありましたよ。
ほら、喪199がオムニバス長編だったり、クリスマス特別編がオールスター勢ぞろいだったり、喪200がお祭りムード企画ものだったりして、ずっとわちゃわちゃした感じの話が続いていたじゃないですか。
そういった意味では、わたモテらしいバランスの取れた構成だったような気がしました。
というわけで、さっそく見てまいりましょう!

喪200の表紙も意味深でしたけど、今回も負けず劣らず深い印象を残しますね。
前回はイメージを喚起させるような暗喩が施されたものでしたが、今回は時系列的な仕掛けを施しています。
つまりこの表紙は本編の後の「結果」の描写なんですよね。ミステリでいう“倒叙”ってやつです。
いきなり二人の不在を描くことでまず結果を描いてから、どうしてそうなったかの「原因」を描いていくという形を取っているんです。
この表紙があることで、グッと内容に厚みがでますよね。多角的な目線がそこに加わるわけです。
というわけで、今回は「モテないし寝ながら考える(前編)」。
「寝ながら」というのがポイントですね。普通は寝ながらなんて考えないですからw
てか、普通は映画の台本を考えていたらいつの間にか寝落ちしてたとかでしょう。
最初から寝ながら考えようなんて思うこと自体おかしいわけで、ここに何か“仕掛け”があるなと読者に思わせるわけです。
窓側から見た教室の表紙というと、喪132の表紙や喪134のそれを思い出しますが、今回は少し後ろ斜めからの視点で、もこっちとゆりちゃんの「不在」を強調するような構図になっていますよね。
その“異変”にネモだけが気づいているかのような描写が実に印象的です。
実際、他の子はみんな不自然なほどに「不在」であることを意識していないようなんですよね。(まあそれが逆に努めて冷静を装ってるようにも見えるわけですが)
そんな中、ネモだけがどうしたんだろう?とでも言いたそうな無邪気な目線を送っているわけです。
ネモの配置もうまいですよね。これが小宮山さんの位置だったりしたら読者から近すぎて、ぽっかり空いてる「不在」感が伝わりづらくなりますから。
あまり目立たない、それでいて自然に読者の目に入るこの位置が導線として一番適格なわけです。
最初からこれを想定して2学期冒頭の席替えだとしたら、すごすぎるw
そういえば、ここで加藤さんの席が明らかになりましたね。岡田の隣ですか。かなり廊下側ですよね。
智ちゃんとかなり離れてしまった感がありますが、そのせいかちょっと寂しそうにも見えます。
あと、初芝が一番前なんだw 彼の周りもけっこうスカスカですけど、こっちはどうなんだw
受験真っただ中ということで、推薦がもう決まった子とかもけっこういるんでしょうかね。
それと、寝てる吉田さんを起こそうとしてる真子さんの手だけが見えてるのが地味に面白いw
今の席が決まった時にも、気を利かせたように起こして吉田さんの気を損ねる場面がありましたけど、当のまこっちは気づいていないというか、いまだに好感度アップだと考えてるのかもしれませんw
あと、ネモの前の奴デカすぎw これじゃあネモ、黒板もよく見えないだろw

WWWゆりちゃんwww
よく見るといつもの通り二人でリモート勉強会をやっているだけなのに、なんかもこっちに謝罪を求めてるようw
もこっちも下向いてるんで、謝ってるように見えるしw
てか、なんで画面越しだと瞳が黒一色になるんでしょうねw
上から目線に加えてそれもあるからよけいに怖いw
あと、画面に少しノイズがあるのがより不気味さを兼ね備えてるのかもしれません。
夏頃、最初に始めたときにはここまで画像は荒くなかったように思えるんですけど…

こうして見ると、本当に二人で普通に勉強していただけのようですね。
よかった、ゆりちゃんおかんむりってわけじゃなかったんだw
普段からこの位置でやってるせいか、もこっちももはや目線については慣れっこのようですw
しかし、11時でお開きって割と健全ですね。受験勉強ってそのくらいでしたっけ。
まあ夜遅くまでやればいいというものでもありませんし、頭も働かなくなりますから早めに切り上げて睡眠時間を確保する方がむしろ効率的なのかもしれません。
ゆりちゃんの方から提案するというのも意外なような気がしますけど、それだけ二人の間にはもう遠慮というものが必要なくなってるということなんでしょうね。

限界という言葉は、喪167の時も言っていましたね。
何か含んだものがあるような物言いは、単にもっと勉強したいというだけではないような響きがあります。
当然、ゆりちゃんは驚いて「明日学校だけど?」と問い直すわけですが、もこっちは「寝てんのもありじゃん」と意に介してません。(体育で寝られるってことは、見学するということなのかな?)

「明日考えたいことあるし」
タイトルに続いてここでもなんとも意味深な言葉が飛び出します。
いったい、もこっちのいう“考える”とは何を指すのでしょう?
てか、不思議ですよね。考えるなら別に今でもいいんじゃないかと思うんですけど。
ゆりちゃんもいるわけですし、相談したいことがあるなら一緒に考えてもらってもいいような気がするじゃないですか。
逆に言えば、ここに今回の「鍵」が隠されているんですね。
(後編)を待たないとなんとも言えないというのは、こういうところにもあるわけです。

コーヒーとお菓子を用意してリラックスモード。
ヘッドフォンを付けてのながら勉強もスムーズに進んでいるようです。
こうして見ると、もこっちってけっこう要領がいいですよね。
私なんかは集中力がないんで、ラジオ聴きながらとかどうしても気が散って勉強に身が入らないタイプなんですが、彼女はむしろこの方が調子が良さそうです。

音声が耳に入ってこない感じがリアルw
ヘッドフォンに集中してると、こんな感じになりますよね。
でもまあ、ゆりちゃん側からしたらいきなり鼻で笑われたようなものですから、何がおかしいんだと言いたくなるのもちょっとわかります。
ラジオの音声はゆりちゃんには共有できていないわけですからね。

WWWWWこれはヤンデレぽいw
なんか浮気を疑われて思わず笑ってごまかしたらいきなりスイッチが入ってしまった感じw
見下す(みくだす)、じゃなくて見下ろすなのねw

あんまり見下ろす見下ろすというもんだからwww
こういうムキになるところがかわいいですね。
そんなに言うなら、私が見上げる形にしてあげるよみたいな感じでしょうかw
でも意外ですね。ラジオを聴くようになったのは最近なんですか。
勉強を通しても少しずつ彼女の興味範囲が広がってるようで、なんだか静かな成長ぶりを感じます。

WWWWWこの構図は悪意があるだろwww
完全にこの世にあらざる者が映ってるぞwww
てか、眼力云々の話じゃないw これじゃアクメ顔だよw
角度の問題でこうなるんですかね?たぶん三白眼がそうイメージさせてるんだと思うんですけど。

あ、また角度変えたw
いちいち気にしてるんですねw てか、ブ●アウィッチプロジェクトってw
でも考えようによっては、これも映画へのキーワードになり得るところですよね。
メタフィクションとしての構図が少し透けて見えます。
もちろん、単なる軽いネタとして終わりの可能性も十分にありますが、そう思わせるだけでも意味があるような気がするんですよ。
今回は内容が薄いという印象がありますが、実は下味がしっかりしているように思いますね。
改めて読むと、ちょこちょここういう気になる箇所がありますから。
上澄みだけで判断してると、本質を見失うことになるかもしれません。

いつもの智子w
まあその通りですけどねw
てか、小便うんこはいいとして(いいんか)、包茎とか射精はどうなのかw
ホント、一体何を聴いてるんだw それで勉強が捗るとかおかしいだろw

WWWもはや、子どものこれ見よがしなあてつけだろw
どんだけ映りをいじられるのが嫌なんだw
これ、床にスマホを置いてるんですよね?
けっこう離れてるように見えるんですけど、音量設定MAXにしてるんでしょうかw

チェンソーマン作者の読み切りwww
「ルック●ック」かw
でも、これも考えようによっては意味深なネタですよね。
あれも創作することへの色んな示唆がある作品ですから。
どこか物語自体を俯瞰してるような目線も感じますし、背中しか見えないということがそれへの暗喩ぽくもありますよね。
ネタ自体は軽い時事ネタですけど、単純に読み飛ばせない引っかかりを感じるのは私だけでしょうか。

ホントしょうもないwww
なんか、ノリがシロイハルをちょっと彷彿とさせますね。
どういうシチュエーションかまったくわかりませんが、叶くんの顔が目に浮かぶw
そんな彼をもこっちが笑ってるかと思うとよけい面白く感じますw
てか、本当にどういう状況だよw

WWWWWゆりちゃんwww
勃起ネタに表情筋10gが反応したんかw
ぴくっとした後に、少し前屈みになってるところがいいですよね。
なんとか笑いをこらえてるんでしょうかw

口元www
これ、表情は隠れてても声色でばれちゃうパターンだろw
「わら…wって、ないけwど?」みたいなw
まあしかし、ルックバックしててよかったですねw
というわけで、今回一番笑ったシーンはここですね。
正直、今回は声を上げて笑うようなところはなかったんですけど、この含み笑いゆりちゃんは何度見ても「んふっw」となってしまいますw
それにしてもゆりちゃんって、けっこうベタなやつでハマりますよね。
前回でも「売れてないお笑い芸人の生活」を題材にしたバラエティを見てましたし、意外とお笑い好きだったりするのかも。
その中でもシュール系より単純なネタの方がいいみたいですよね。
キバ子とか淫乱ピンクでウケてましたしw

午前2時半を過ぎ、そろそろ疲れが溜まってきたころにふと部屋がやたら静かなことに気付くゆりちゃんでしたが、スマホを確認してみると、当のもこっちは思わず寝落ちしてしまったよう。
まあ受験勉強以外に映画の件もあったりして、彼女的には気苦労もたまっていたのでしょう。
この辺が「限界」だったのかもしれません。
そんなもこっちを見て、ゆりちゃんはいったい何を思うのでしょう……

WWWWWなんだこれwww
起こすんでも、普通に「起きて!」でいいだろw
なんでスマホに向かって柏手を打つ必要があるんだw
無表情なだけに、よけい意味不明感があるんだがw
家の人も深夜2時過ぎに何ごとかと思うぞw
思わずびくっとなるもこっちがまた面白いw
飼い主に安眠を妨げられた飼い犬みたいw
(今回の個人的ベストもこっち!)

この角度は怖いw
てか、セリフからすると、相手を倒した後での「おネンネの時間にはまだ早いぞ」みたいなニュアンスw

私の真似www
自分の口癖の自覚はあるのねw
意識してそう言ってるのかw
てか、自分がいじられるのは嫌がるとかゆりちゃんらしいなあw
でも、もこっちも言ってましたけど、あの段階で「限界」なら別にいいんじゃないかと思いますけどねw
なんで「朝までやる」ことになってんだかw

で、言ってるそばからwww
まあこういうところがまたかわいいところではありますけどw
でも、さすがにこれはもこっちも素直に起こしてやろうとは思いませんよね。
さきほどのお返ししないと…

これまたベタなw
2年の夏休みにきーちゃんちに泊まった時のことを思い出しますね。
本人がビビりなせいか、人を驚かせる時もお化けでということのようですw
夜中の変なテンションになってますから、こんな雑な用意でもいけると踏んでるのでしょうか。

WWWWW確かにw
てか、セリフと表情が一致してないw
こんなん「!!」付けることないだろw
「わ」の一文字でいいわw
でも、意外なほどに貞子のクオリティ高いですよね。
起きていきなりこんな画面が目に飛び込んで来たら、私なんか飛びあがってしまうと思いますけどw
これ、眼をこのままキープするのも大変だろ…声をかけるわけでもなかったようですから、ゆりちゃんが起きるまでこうしてスマホの前でスタンバイしてたんでしょうかね?
そう考えるとちょっと笑えるw

素で返すなw
そういうのは「もらすわけないでしょ、バカなの?」でいいんだよw
というか、あれで結構びっくりした範疇なのか…
おしっこもらしたは、きーちゃんちでの自らの経験を踏まえてのことなんでしょうかね?w
(いや、もちろんあれは麦茶ですけどw)

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まあ見たまんま、嘘は言ってないなw
実際、「限界」を迎えてくまも凄いんでしょうしw
そう考えると、貞子って単に寝不足なだけなのか?w

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本当、いざ自分の事となると途端にいじられるのを嫌がるのはなんなんだw
なんでも「~けど」と言っておけば、なかったことになると思ったら大間違いだぞw
まあしかしこういうやり取りも含めて、もう「ネタ」ですよね。
いつもの二人の漫才を画面越しで見せられてるような錯覚に陥りますw

巧みな誘導手口w
こんなことを言われたら、思わず「すみません私がやりました」と白状してしまいそうw
ていうかゆりちゃん、いつの間にか綺麗な瞳になっていますよね。
ブ●アウィッチの時に角度調整したおかげで光の加減がうまくいったのかw
まあ眠そうな目はいつものことですけどw

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もう、フリからしてわかりやすいw
やっぱりゆりちゃん、お笑い好きなんじゃないかw
笑いの定石というものをわかってる受け答えですよねw

で、二人仲良くこうなるとw
これもある意味、“朝チュン”なんだろうかw
「目が冴えたから寝させないけど」もフリとしか思えんw
てか、画面いっぱいのゆりちゃんの目が怖いんだがwww
何かが目覚める感満載w
ちょっと、サチの開眼ぽくもありますよねw
というわけで、ここから表紙のあのシーンにつながるわけです。
終わりと始まりが結びつく、見事な演出ですよね。
(今回の個人的ベストシーンとしましょう!)
まさに(前編)という名にふさわしい回だったような気がします。
つまり、(後編)に向けての“フリ”としての役割を見事に果たした回だったんじゃないかと。
この場合の“フリ”は本題への前置きという意味の他に、「…と見せかけてからのー」という“振る舞う”という意味も兼ねています。
最初に感じた「これじゃない」「内容が薄い」も、その“フリ”だったんじゃないかと、今となっては思いますね。
まあこれは後編をもう知ってるからこそ言えることなのかもしれませんが。
ていうか、タイトルからして思わせぶりだったんですよね。何しろ「寝ながら考える」ですから。
これは、どう考えてもミスリードを狙ってのことでしょう。
今回だけを見たら、普通に「寝落ち」してから夢の中で何かひらめくみたいなことを想像してしまうじゃないですか。少なくとも私はそう考えてましたw
でもよくよく考えてみたら、夢で何か気づくとかそういうのは普通「考える」とは言わないですよね。
もうこの時点で「見せかけのひっかけ」があるんですよ。
そして、作中でこれまた意味深に発せられる「明日考えたいことがある」というセリフ。
実はこれ、後編に向けての大きなヒントになってるんです。
淡々と深夜のノリ特有のゆるい感じで進む会話劇ですが、所々“フリ”があることに注目して読むとそこには深い味わいが隠れているわけですね。
軽いネタの中にも“フリ”っぽい要素が見受けられます。
ブ●アウィッチプロジェクト、ルッ●バック、貞子。
どれも創作論とつながりそうなメタな視点がある題材ですよね。もこっちとしては意識していないのかもしれませんが、どこか彼女が話していた「自作自演の青春」とリンクしてるように思えます。
また、普段通りのゆりもこのように見える掛け合いも、分かりやすい前フリがあって落とすみたいなものが目立ったような気がします。最後のオチもそうですしね。
これといった破壊力のない定番色の強い笑いがばかりの今回ですが、意図的にそうしているようにも感じました。
つまりその“薄さ”そのものが次への“フリ”だとしたら……
そういえば、もこっちとゆりちゃんだけの二人劇というと、あの台風の夜を思い出しますよね。
今思えば、あれこそがもこっちの「映画」の始まりだったわけです。
今回、こうして二人のしょうもないネタに終始したのも、実はすでに「映画」はもう始まってることの証左なのかもしれません。
なんていうか、前編であることにすごく意味があった回だったなと思いますね。
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今回の表紙は、喪188を彷彿とさせるものがありました!
オンライン勉強会は喪167から始まったんですよね。
あの台風回こそ、今回への“フリ”だったのかも?
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