滅びゆくじじい

　
今回の「表紙」ほど意味深なものもそうそうないのではないでしょうか。
見れば見るほど不思議な印象を持つというか、もういくらでも深読みできそうな感じです。
特に目を引くのは、なんといっても5分割された構図ですね。もう上から順々に見ていきたいところですが……

と、その前に、まずは最初にツッコまずにはいられないところがありますよね？
そう、タイトルです。

「モテないし200回目だから10周年で募集したベストコンビ5組の話（前編）」。

……長い！
てか、趣旨をそのまま説明してるだけじゃねーかw
単行本になった時のことをちょっとは考えろw

そうなんですよ。今回の「企画」は昨夏に「連載10周年記念の夏祭り」で募集した「推しコンビランキング」の結果に基づく上位5組のエピソードを描くというものなんですね。（詳しい結果はコミックス20巻特装版「小冊子」に載っています）
普通だったら、「特別編」扱いでやるような内容なんです。
そこをあえて「喪200」という“本編”の中に入れ込んだということこそが、何よりの注目ポイントではないでしょうか。

実際、この表紙にはいろんな仕掛けが隠されているように見えます。
まるでジグソーパズルのように、5つのシーンが配置されていますよね。波打っている枠はいったい何を意味しているのでしょう。

センターの大きな枠は今回前編で登場する3組をイメージしたものでしょうか。一応1位・ゆりちゃん、2位・ネモ、そして3位・うっちーという順番になっている感じですよね。
右上は後編に登場するゆり×ネモでしょう。右下はもちろんサチ×キバですね。

問題なのは左の2つ。
一見すると、今回のコンセプトには合わないような感じです。
左上は机に臥して寝ているもこっちに伸びる手に握られているものはお菓子でしょうか。ふと頭に浮かぶのは喪105「モテないしお返しをする」（コミックス11巻）での“真っ白い恋人”ですが……

左下のはまったく具体的なイメージが湧いてきませんよね。なんとも抽象的な光景です。
もこっちが見上げているものは花びらのようにも見えます。そう、3年生に上がる時に舞っていたあの桜の花びら。よくみると、センターの絵にも桜が描かれていますよね。

でも今回の話が「春」なわけがありません。どの話もあくまで文化祭を目の前にした「今」であって、時間を巻き戻したものではないはずです。
つまり、この花びらは現実のものというより、あくまで「イメージ」として何かを象徴していると考えるべきなのでしょう。
その存在に右下のもこっちが気づいて、なんだか少し寂しそうに見つめているという構図がなんとも意味深ですよね。

普通の枠ではなく、波打ったような不安定な線で囲まれているのもそう考えると意味が隠されているように思えます。

なお、その他各シーンに隠された「花びら」の意味や「時系列」について、さゆさんが簡易感想記事でのコメントで実に興味深い考察をされていますのでぜひご覧ください。

いずれにしても、とても「企画もの」の表紙とは思えない力の入れようです。
ある種ふざけているようにも思える“タイトル”には似つかない深さを備えています。
でも、それこそが今回が“本編”であることの証左でもあるように思えるんですね。

一見、どうでもいいところに大切なものを隠すのは昔からの定石です。
この後の各エピソードでも、その辺を頭の隅に置きながら見ていきましょう。

まずは栄えある1位に輝いた「黒木智子×田村ゆり」です！

「智子とゆり」
　
喪199でもそうでしたけど、最近のもこゆりは必ず「漫才」から始まりますよね。
しかも決まって、もこっちがネタふりをしてくるというw
今回も「昨日見たテレビ」からの話題ということで、もうベタベタな流れです。

ていうかこれ、年末にやってるアレじゃねーかw
谷川さん、大みそかにこのネタを思いついたんじゃないだろうなw

鉄槌の絵がポージングイラストになっているところがマンガ家さんらしいですね。
マンガ家入門とかに載っていそうな感じw

　
WWWまさに定番ネタw
なんか毎回このくだりがこの二人の定番のつかみっぽいw
最初のネタふりを微妙に毎回変えつつ「◯◯じゃないけど」でまとめるというw

はっきりいって、じゃれあいですよね。もこっちとしても、挨拶代わりのいじりという認識なんでしょう。
ネタ的に面白いとか面白くないとかは二の次なわけです。あくまでコミュニケーションの一環というか。

まあそれにしても、違和感がありませんね。
なんかこういう女性ファイターがいてもおかしくなさそうw
何があっても無表情で淡々と攻撃するというのが売りなんでしょうw
　
　
智子以外「ほとんど」殴ったことないというゆりちゃんに、「ほとんど？」とツッコんだところ返ってきたのがこの答えw

「私のダメな部分を注意してきた真子」はまさにこの“ゆりドン”誕生の瞬間ですよね。
　（13巻：喪124「モテないし友達の関係」より）

「八つ当たりで内さんを」は
　（13巻：喪126「モテないしあだ名で呼ばれる」より）　
これですね。（ちょっと？w）

まあこれだけ見れば、もこっちの言う通りこっちが特に理不尽のように思えますけど、実際はこの前にゆりちゃんもうっちーから“理不尽”な扱いを受けているんですよね。これはその時のお返し的な意味もあるわけで、私から見れば真子の件のほうが理不尽のような気もします。

ていうか、ダメな部分だとわかっていてそれが自分の事を思っての注意だということも分かった上で殴るほうがどう考えてもおかしいだろw
まだ、何を言ってるのかわからなくてイライラして殴ったという方が納得できるわw

まあしかし、物は言いようですね。
これだと、もこっちがよりうっちーに対する仕打ちの方がひどいと思うのも納得ですw

　
WWWWWモンスターの返しwww
ネタなのかマジなのかわからないところがよけいに怖いw
ゆりちゃんなら本気な可能性もあるしw なんかカタコトのイントネーションまで想像できるw

でも、もこっちも言うように本当に暴力系はダメになりつつあるようですね。
私は昭和の生まれなので全くと言っていいほど抵抗感がないんですけど、どうやらそれが時代の流れの様です。
そんな中、ゆりちゃんのようなキャラは今の時代貴重なのかもしれません。

ゆりちゃんの「流行りでやってないけど」というセリフは、谷川さん自身の思いも込められているような気もします。

　
この絶妙にムカつく表情をしてるもこっちがなんかいいですねw（今回の個人的ベストもこっち！）
構えもいっちょまえなところがよけいにイラつくw
最近のもこっちはゆりちゃんにちょっかい出すことに喜びを見いだしてるような気がします。

もこっちの言葉を真に受けてるのかしてないのか、「……」となっているゆりちゃんがまたかわいいですね。
まったくこれどう対処しよう…とか思ってるんでしょうかw

　
WWWWWこっちのゆりちゃんはもっとかわいいwww
まあもこっちの言葉を信じる信じないは別として、こんなん反射的に目をつぶってしまいますよね。
かまいたちの山内くらいなんじゃないの、平然としてられるのはw

　
なんだこいつwww
完全に男子中学生のノリじゃねーかw　ういーーじゃねってのw

なんかコミックス20巻特装版「小冊子」のヤンキーもこっちを彷彿とさせるノリですよね。吉田さん相手にやって、思いっきりしばかれてそうw

　
WWWWW精密動作性Ewww
そういや、球技大会の時にそんな話もあったなw

ビキィビキィと震えてる姿がなんともリアルですよね。
これは確かに制御が難しそうw
高まる気持ちを抑えられない、みたいなw


「吉田さんも私も智子以外叩かないから」←え？w

まあそれはともかく、もこっちの言うことはわかりますね。
人を殴るって、すごくエネルギーを使うと思うんですよ。
体力的なこと以上に精神的に疲れるものがあるんですね。覚悟がいるというか。

まるで普段の日課のように人を傷つけられる人間を見ていると、本当に別世界の人間なのかなと感じることがあります。

　
あったかさwww
なんかほんわかしたバックがよけいにおかしいw
何、いい雰囲気出そうとしているんだw

でも考えようによっては危ない認識ですよね。
「しつけ」と称して虐待する親も「愛の鞭」だと思ってるかもしれませんし。
綺麗な言葉で正当化するのはいつの時代でも加害側の常套手段ですからね。注意しないといけないなとは思います。

　
ふいw
言い返せないと思いきや、話を切り上げる感じがホントかわいいw
（言うほどしないから言われる筋合いあんまないというのも考えたらおかしいんだけどw）

まあこれ以上話しても埒が明かないと思ったんでしょうね。もしくは漫才に飽きたかw

　
突然差し込まれる意味深なセリフ。
いったい、彼女のいう「放課後……」にはどんな意味が込められているのでしょう？

私たちはどうしても「映画」関係のことを期待してしまうわけですが、これだけでは何の事やらはっきりしませんよね。まったく別の話なのかもしれませんし。

時系列というか、季節が曖昧なところも意味ありげな感じがありますよね。
制服が冬服になって、もこっちがストッキングを履いてるところからすると、季節は少なくとも10月以降のようです。
叙述トリックじゃないですけど、そこにミステリ的な仕掛けがあるように思えてしまうのは考えすぎでしょうか。

そしてまさかの人間消失トリック！？
……と、思いきや。

　
WWWWWしょうもなw
まあミステリマンガでもないし、谷川さんが思いつくトリック（？）といったらこのくらいでしょうかw
ていうか、「言うほどセクハラしないから」と言ってるそばからこれかよw 説得力ねーw

で、懲りもせずまたしても「生理？」ネタですからねw
見せパンだから面白くないと思いつつ覗いておいてなんて言いぐさだw
ドストレートなセクハラ過ぎるw

　
WWWWWで、鉄槌を受ける側になるとw
もはや、受けたくてセクハラしてるとしか思えないw

光を失った瞳でひたすら打つ姿はまさにモンスター然してますけど、それでもちょっと顔を赤らめているところに彼女の人間らしさが少し垣間見えますよねw なんかちょっと安心するw

　
なんともシュールなオチw
身を縮めるもこっちに合わせ、膝をついてまでドンドンを続ける様に狂気を感じますw

なんかもう、こういうオブジェなのかと思いますね。ゼンマイ仕掛けで百合ちゃんの腕が動くとかw
グッズ化されたら買うかもw

さて、惜しくも2位となったコンビは「黒木智子×根元陽菜」ですが……


「クロ　ネモ」
　
こちらは二人とも夏服を着てるところからすると、季節はまだ9月のままのようですね。（もこっちのストッキングはどうやら作画ミスのよう）
喪199（後編）のラストの直後かな？この後、もこっちが〆切まで27日と言ってましたよね。

打ち合わせというのは二人でやるんでしょうか。ゆりちゃんがいないのが少し気になりますね。（まあコンビネタ企画なんだからと言われればそれまでですけど）

当のもこっちは相変わらずやる気があまりないようで、「なんとかなる」といまだに軽く構えているようです。
…まあそういうことで自分自身の気持ちをごまかしてるのかもしれませんけどね。

　
WWWWWネモwww
もはや口ではなくて、無言の圧力なんですねw
諦めの境地なのか、それともワンランク上の抗議の表明なのかw

　
がっつり見られてるwww
さすがにこれにはもこっちも圧を感じずにはいられませんねw

ていうか、「どうやって黒目の光消してんだ」て、モロにメタ目線のつっこみだぞw
今の声優は目力の演技力も求められるのでしょうかw
（実際にはペンで黒く塗りつぶすだけなんですけどねw）

で、話をそらすために「あのキャンプのやつ」（ゆるキャン△かな？）の話題を振ってみると……

　
なんと、わかりやすいwww
ていうか、あまりにちょろすぎるw

目尻の下がり方がもうギャグですよね。
ここまで下がるのって、笑福亭鶴瓶くらいしかいないぞw

　
助かるw
まあ確かになw
あまりに効果が絶大過ぎて、若干引いてる感じもありますけどw

ネモの畳みかけ方がいかにもオタっぽいのが、逆になんだか微笑ましく思えますね。
よっぽど嬉しかったんだろうなあ。

　
中学時代の話のことを考えても、ネモのオタクへの思いというのはけっこう複雑ですよね。
単純にオタ友達がほしいというわけでもないんです。

仮にもこっちにオタ趣味がなくても、ネモは仲良くなりたいと思ったんじゃないかという気がします。

　
これはわかります。
私も小説とかマンガとかで、ページあとわずかとなるとあえて一旦閉じてしまうことがちょくちょくありますから。
なんかもったいなく思っちゃうんですよね。
今ここで止まってる分にはまだ物語は終わってないと思えますから。

ちょっと、今のわたモテに対する思いともオーバーラップするような気もします。

で、そんなネモの気持ちを「わからなくもない」と言いつつ、その実まったくわかってなかったもこっちw
この構造もなんか今のわたモテを象徴してるかのようでちょっと面白いなと感じましたね。

　
感情移入しすぎとあっさり受け流すもこっちですが、会話の背景を飾る各シェイクの形が何かを物語ってるようにも思えます。

手前にあるストローの先がむちゃくちゃ噛みしだかれてるのはもこっちのですよねw
向こう側に見える、ストローが綺麗にまっすぐ刺さってるのはネモが飲んでいたものでしょう。

お互いの「物語」への向き合い方を象徴しているような（しかも一見するとネモのほうがあっさりしてるところが興味深い）、なんとも味わい深いシーンだと思います。
わたモテって、時々こういうアイテムを使って何かを感じさせる手法を取りますよね。

　
黒木智男www
ていうか、チ●チン生やすなw

でも、「終わりに向かってるのが嫌いかも」というネモの話を受けて、「男主人公のゲーム」の場合を振ってくるというのは何だか不思議な気もしますね。
そこまで感情移入することに対しての疑問なんでしょうけど、何か話の趣旨がずれているように感じます。

「時間は過ぎる」ということに対して、あえて考えないようにしてるのかなとちょっと思いましたね。

　
WWWWW本当、なんの話だwww
感情移入云々じゃないだろもはやw
単に性欲の発散の話になってるじゃねーかw

　
竿視点www
完全に感情関係ないw
ていうか、そこまでいけるなら触手もいけよw まったく中途半端なやつだなw

ネモも心底呆れてるのか、もはやまともにツッコむ気もありませんよねw
「いけば」ってw 投げやりモードに入ってるw

でも考えてみれば、この誰視点で「物語」を享受するかという問題はけっこう深いような気もしますね。
誰の思いに自分を投影させるかというのは、まさに「感情移入」と密接に関わってくるわけですから。

小説やマンガ、映画でも一人称語りの話はその語り部に自分を重ねて見てしまうものですけど、ゲームというのはより世界に没頭させる仕組みになっていますからなおさらなんではないでしょうか。

私も女性が主人公の話なんかは自分もその女性になったつもりで読んだりするので、もこっちの言うこともわからないでもないかなとも思いますね。

　
WWWあ、これはわからんわw
もこっちはこのタイミングで、なにを出そうとしているのかw
シンクロってそういうことなの？w

ていうか、射精のタイミングまで決められてしまうと逆に萎えますよw
3クリック後にはイかないといけないのかと思うと、なんか冷めてしまう自分がいますね。
たぶん、私にはこういうエロゲーは向いてないんだろうなあ…
抜く時くらい、自分のタイミングで決めさせろとか思ってしまいますしw まったく余計なお世話だってのw

制作者側にはユーザの自主性をもっと尊重してほしいですね。（いったいなんの話だ）

　
WWWWWなんてわかりやすいwww
そりゃ、風でイクとか言われたらこんな表情にもなるわなw

ネモの口元が少しへの字になってるところが味わい深いですよねw
冒頭の無言の抗議とはまた違う、落胆や軽蔑の感情すら混じってるというw

　
だから、オタ話とかそういう次元じゃないw
てか、射精カウントダウンとかオタ話以前の問題だと思うw


さて、お次は3位の「黒木智子×内笑美莉」。
放課後、めずらしく一人でてくてく帰るもこっちでしたが……


「黒木と内」
　
WWWWWこの流れるようなテンポの良さwww
まるで誰かさんの筋書き通りの展開ですねw まあ誰とは言いませんけどw


　
WWWいやホント、着くのが早すぎでキモいってどういうことだw
むしろわかりやすくて気持ちいいじゃねーかw

うっちーはここまでの帰り道、ほとんど何もしゃべらずにいたんですかね？
寄り道する口実を考えてるうちに駅に着いちゃったとか？w

　
ウ●娘のトレーニングw

まあそれはよくわかりませんが、場合によりけりじゃないですかね。
ちゃんと目的意識を持ってお互い刺激になる関係性なら効果もあるでしょうけど、片っ方に変な邪念がある場合はどうなんだろw

　
これ、本気ででかいですよね。縮尺率おかしいだろ、ってレベルw
もこっちの顔よりも大きく見えるぞ、いやマジでw

まあ確かにスターバックスのグランデとか、想像以上に大きくてびっくりしますけど、それでもこのバランスはおかしいw

　
まさかの二人で一つのお誘いにもこっちも戸惑いを隠せないわけですが、どうやら今時の女子ではよくあることだそうです。

具体名を挙げて言われると説得力がありますよね。「凪とか宮ちゃんとも」という言い回しに仲の良さが感じられてなんかほっこりしてしまいます。呼び捨てとちゃん付けの違いとかも妙にリアリティを感じさせますよね。

　
ほお、なるほど。そう言われると確かに理にかなってるような気がしてきますね。

ていうか、ショートの基準が高くて、そこからの刻み方が随分と低いような感じ。
逆にショートを頼むのがもったいなく思えてきてしまいます。
この図は実際のスター●ックスから調べた結果なのでしょうか。

　
うわ、本当にでかいw
これなら二人でシェアしようかという気にもなりますよね。
ていうか、これ「普通」じゃないだろw 少なくともグランデかベンティだと思うんだけどなあ。

ともあれ、うっちーの話を真に受けて素直にストローに口をつけるもこっちでありましたが……

　
嘘だったのかよWWWWWW
自分も思わず信じてしまったわwww

ていうか、凪さんの入れ知恵だったんですね。どおりでうっちーにしては語りがうますぎると思ったw
それにしても凪さんはそれほどもこっちといつも一緒にいるわけじゃないのに、よく彼女の「天然」ぶりに気づきましたよね。

凪さんの「人を見ぬく目」は並々ならぬ力を感じます。ひょっとすると、うっちーの気持ちにも相当前から気づいていたのかもしれませんね。

　
このうっちーのモノローグには、彼女のもこっちへの複雑な思いが込められているような気がします。
単純な恋心というより、「守ってあげたい」みたいな庇護欲がそこにはあるのかもしれませんね。

「幼い」「小さい」「ダマされそう」
これらの思いが絶妙に絡み合った結果、「キモい」と表すしかない気持ちが彼女の中に生まれたのかなという風にも思いました。


WWWWWこんなん笑うわwww
なんで、上目目線で見つめ合いながら飲む必要があるんだw

もう完全に彼女目線w
そりゃ凪さんも「天然」だと見抜くわw

というわけで、ベストもこっちは先ほど選んでしまったので、今回はここを個人的ベストシーンにしたいと思います！

　
WWWWWそりゃそうなるわなwww
ていうか、たとえうっちーじゃなくても、誰だってこうなるでしょw
何恋人気分で見つめてくるんだってのw 怖いわw

というわけで、今回一番笑ったシーンはここになります！

正確にはもこっちの見つめる絵とセットでの笑いですけどね。
もう、この2コマだけでいつまでも笑っていられますw

　
まあ二人で飲むといっても、別に同時に飲む必要性はないわなw
ましてや見つめ合う必要性なんてどこにもないしw
ただ、うっちーもなんかその辺のことを期待して提案したのもまた事実でしょうけどw

ここはフキダシの演出がうまいですよね。
太線でラフなバクダンを強調しているうっちーも面白いですけど、
びしょびしょになったもこっちのフキダシまでしずくが垂れてるのが笑えるw

「内さん」じゃなくて、「お前」呼ばわりなのもなんかエモいですよね。
いつの間にかこんなやり取りをできる仲になったんだなあ…

　
大学に行ったら何したい？といううっちーの問いかけに対してのもこっちの答えがこれw
喪192でも似たような妄想をしていましたが、本当なんなんでしょうね、この昭和50年代くらいの錆びついたイメージはw
徹マンなんて女子大生どころか、今時の若者は言葉すら知らないんじゃなかろうかw（徹夜でセッ●スとかじゃないですよ、念のためw）

ていうか、ヤンキー仲間とやっている中に二木さんがいるのが興味深いですね。
これは喪147「モテないし一人（ぼっち）で寄り道」（コミックス15巻）の時、みんなで麻雀ゲームをやったことが頭の中にあったのでしょうか。
4人のメンツの中に杏奈姉さんが入っていないで、もこっちの牌を見ているのが興味深いですね。もこっちの杏奈さんへのイメージがなんとなく透けて見えます。

まあそれにしてもモクモクと、見てるだけでせき込んでしまいそうですw
不健康そのものな空間に憧れみたいなものがあるんでしょうね。

　
ラブホ勉強会wwwwww
さすがにこれには私も騙されませんwww

ていうか、受験生で流行ってたらそれこそ社会問題になるわw
さすがにラブホ側も制服の生徒を受け入れるわけにはいかないしw

もこっちが真面目な表情で衝撃を受けてるのがなんかおかしいw

　
言われてみればじゃねってのwww
何、真に受けてるんだw
ちょっと考えればむちゃくちゃな話だとすぐにわかんだろw

ていうか、「ラブホという刺激的な場所が脳にも刺激を与える」ってw
疑似科学をさももっともらしく語る自称専門家もどきのパターンw
うっちー、その手の素質があるんじゃないのw

　
なんか、マルチ商法の手口を見てるようなんだがw
畳かけて、考える暇を失くして決断をせまるとかw

こういうのは、うっちーのシンプルな顔でやられるとよけいにその怖さが際立ちますよね。
人間味がなくてw

　
さすがにもこっちもこれには抵抗を覚えるわけですが、うっちーはその少しの揺らぎも許さないw
ここぞとばかりに「勉強！」と一喝するわけですw

てか、意識しない方が逆にキモいと思うんだが……

　
なんだ、その「先っぽだけだから」みたいな言い訳はw
そうでなくても「入るだけ、入るだけで何もしないから」なんて誰が真に受けるのかw
（でも実際、こんな言葉で誘う人間が本当にいたりするから世の中怖いわけですが）

てか、最初はうーん……と言ってたもこっちも徐々に黙って耳を傾けるようになってるんだがw

　
あかんw これはマジで悪い男に騙されるやつw

勉強だけだし、じゃねーよw
あっさり陥落してるんじゃないってのw

　
WWWWWその気持ち、よおくわかるw
ここまでチョロいと逆に萎えますよねw（何が？）

もこっちのなんとも間抜けな「なんでだよ」というツッコミがまたおかしいw
なんでだよってのは、こっちのセリフだってのw

いやあ、本当にいいオチだなあw
微妙に相反する複雑な感情を実に的確に笑いに変えた見事な締めだと思います！
（今回はどのエピソードも根底に相反する思いみたいなものがにじみでていましたよね）

---

どのエピソードも変に奇を衒わず、二人の関係性を真っ正面からとらえてネタにしていたと思います。
その分新鮮味は多少薄かったとは思いますが、安定した面白さはあったのではないでしょうか。

そこには「本編」で描くことへのこだわりがあったように感じます。
「アンケート結果に基づくお題頂戴もの」という“企画”ものでありながら、以前某Kが主催した時のように「特別編」と銘打たずに「喪200」としたのは、そういう矜持みたいなものが根底にあったような気がしますね。

考えてみれば、不思議な回でした。
特別編であってそうでないような、本編であってなおかつスピンオフ的な味もあるなんとも複雑な感触。
時系列がはっきりしていない感じがまたよけいにそれを駆り立てるんですよね。明らかに本編の流れの中にある1エピソードなことには違いないんだろうけど、それがいったいいつのことなのか判然としないというか。

今回の表紙がその不思議さを何より象徴していたように思います。
明らかに重要な暗示が込められているように見える意味深な表紙絵。にもかかわらず、それに似つかぬなんともふざけたタイトルとのアンバランスさ。
それらがちゃっかり共存しているある種のふてぶてしさこそが今回の肝だったのではないでしょうか。

思えばそれぞれのエピソードも一見定番ネタを再生産しているかのように見えて、するっと意味深な要素を忍ばせていましたよね。

「智子とゆり」での、「放課後…」というゆりちゃんの言いかけた言葉。
「クロ　ネモ」での、「物語終わりなんだと思うとやりたくなくなる」というネモの思い。
「黒木と内」における、「大学行ったら何したい？」という唐突ともいえる問い。

どれも伏線とまではいかないまでも、かといって取り立て意味もないと断ずるには惜しいような、なんともしがたい塩梅じゃないですか。
企画物の中に作品の本質をさらっと匂わせる雰囲気があったと思うんですよね。
企画だから普段とは違うことをとか、企画ものに抗う意味で本来のわたモテをとかじゃなくて、あくまで企画ものに乗っかった上で「わたモテ」の本質を描きたいという確固たる思いが感じられたんです。
その思いが形になって出たのがあの5分割の表紙でもあったのかなと。

また今回は、どの話にも相反する思いみたいなものが見え隠れしていましたよね。

暴力を振るいたいわけじゃないのに振るってしまうとか（もしくはあったかさのあるセクハラとかw）、
感情移入し過ぎて物語を終わらせたくないとか、
簡単に信じるもこっちがチョロすぎて逆にヤダとかw

どれも一言では言い表せない、なんとも複雑な感情です。
それはそのまま、わたモテという作品の一筋縄ではいかない深みとも繋がっているように思えます。

今回の「喪200」は節目の記念回という舞台の上で、あえてその複雑さを表現したかったのではないでしょうか。
こういう企画もののタイミングだからこそ、どこまでが本気でどこまでがネタなのか混沌としている雰囲気が出せますからね。

もちろん今回はまだ前編であって、この段階で結論を出すべきではありませんが、何より表紙の不安定な枠線で囲まれた5つの場面がそれを象徴していたように思えてなりません。


最新21巻発売まであと2週間！来週あたりには表紙と特典が解禁されるかな？



10周年で募集したランキングの詳しい結果は20巻特装版付属の小冊子に載っています！



ゆりドンはこの巻から始まりました！



球技大会の頃から、凪さんは「天然」だということを見抜いていたんだろうなあ。



以前のアンケートではネモの中学生編が特別編として描かれましたけど、今回は「本編」というところが大きなポイントだったのはないでしょうか。

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