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私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!20巻 感想~記念すべき20巻目はまるで1本の映画のように(次作への予告編付き)~

9月10日に「私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!」20巻が発売されました。

いや~、ついに20巻目ですよ。
10巻のあとがきで「20巻はさすがにないと思いますが」と書いていたのが懐かしく思い出されます。
あれが5年前になりますか。うーん、長かったような短かったような…どちらとも言い難い不思議な感覚ですね。

というわけで、今回は連載10周年&20巻到達記念として、
18巻に引き続いて「特装版」と「通常版」の2種類が用意されています。

E-_OLCfUcAEijBI.jpeg 
もし、普段の鑑賞用の他に保存用もと考えているなら、このように一緒に購入すればそれで事足りるかと思います。
ただ、今回も表紙のカラーやバックの抜粋シーン、それと特殊印刷モチーフ以外は中身はまったく一緒なので、無理して両方買うこともないでしょう。
1冊に絞るなら「特装版」のほうを購入されることを強くオススメします!

というわけで遅くなりましたが、今回も20巻の感想を綴っていきます。よければお付き合いのほどを。


※各話(喪185から喪192)の感想は、以下の各エントリーを参照してください。

喪185「モテないし自由に席を選ぶ」
https://horobijiji.blog.fc2.com/blog-entry-384.html

喪186「モテないしプレゼンする(前編)」
https://horobijiji.blog.fc2.com/blog-entry-389.html

喪186「モテないしプレゼンする(後編)」
https://horobijiji.blog.fc2.com/blog-entry-392.html

喪187「モテないし他人のことは知らない」
https://horobijiji.blog.fc2.com/blog-entry-394.html

喪188「モテないしあいつのこと」
https://horobijiji.blog.fc2.com/blog-entry-396.html

喪189「モテないしどこかで終わる」
https://horobijiji.blog.fc2.com/blog-entry-401.html

喪190「モテないし仲良し?」
https://horobijiji.blog.fc2.com/blog-entry-404.html

喪191「モテないし繰り返す」
https://horobijiji.blog.fc2.com/blog-entry-406.html

喪192「モテないし文化祭までの毎日(前編)」
https://horobijiji.blog.fc2.com/blog-entry-407.html

喪192「モテないし文化祭までの毎日(後編)」
https://horobijiji.blog.fc2.com/blog-entry-410.html


●特装版と通常版の表紙の違い

watamote_20kan_hyoushi_tokusou.jpg 
さて、いつものようにまずは表紙から見ていくわけですが、南さんが中心になるというのはある意味予想通りでした。

もちろん、もこっち以外のキャラがメインになるというのはわたモテ史上初のことですし、前代未聞なことであることは間違い無いのですが、連載をリアルタイムで追いかけていた身としてはむしろ至極真っ当な表紙かと思うんですね。
逆にこれが南さんがまったく描かれていなかったら、そりゃびっくり仰天ですがw
もしくは「もこっちがいない」表紙とかねw

まあしかし、単行本派の方はさぞかし驚かれたでしょうね。私は前巻喪184からの流れをずっと見てきたので納得できるわけですが、7ヶ月待った上でのいきなりのキバ子表紙となったら、一体何があったんだと思うことでしょう。おまけにサチノリマキののっぺらトリオまでいるしw

そうそう、単行本派の方はたぶんサチノリマキの扱いの大きさにも驚かれたのではないでしょうか。
そういった方への配慮としてサチの顔が描かれていないのは正しいとは思いますが、考えてみればキャンペーン関連や特典イラスト、バックの抜粋シーンなどですでにこれでもかと言わんばかりに描かれているのであんまり意味がないですね。

ていうか、表紙のバックにサチの“表情”があったら台無しのような気がするんですけどw

watamote_20kan_hyoushi-obishita_tokusou.jpg watamote_20kan_hyoushi-obishita_tsujou.jpg
左が特装版の帯を取ったところ。右がその通常版。

まあ抜粋シーンというのはその巻を象徴する印象的なシーンを選ぶものなんでしょうから、サチの顔が選ばれるのはある程度はしかたないにせよ、せめて販促帯の下に隠して欲しいものです。
その点、特装版はうまく配置してあります。そういった意味でも、買うならやっぱり「特装版」ですね!

…ていうか、通常版はなんで左上に配置したんだw
のっぺらぼうの後ろだと、サチの生き霊みたいな感じになってるだろw

ちなみに特装版の抜粋シーンはすべて「南さん編」の後半(喪189~191)からになっています。
対して通常版は南さん編以外の喪186喪192からも選んでいますね。どうせなら、こちらはすべて「南さん編」以外からのチョイスにした方が整合性が取れたんじゃないかと思うのですが。

それと紙版ならばのお楽しみといえば「特殊印刷モチーフ」ですよね。
(※特殊印刷モチーフに関しては19巻14巻の感想も参照してください)
こちらは
特装版 サチの目、完全食(BVSE BREAD)、缶ジュース
通常版 ENTER、CONINUE?、フィルム
となっていて割と特装版=南さん編、通常版=映画編という構図が見えるだけに、もうちょっとコンセプトをはっきりさせて欲しかったなという気がしました。

それぞれのカラーをはっきり区別化させれば、両方購入するモチベーションもそれだけ上がると思うんですけどね。


●スマホを構えるもこっちから見えてきたもの

むしろ今回の表紙で驚いたのは、もこっちの方でした。これほど大きく扱われるとは思っていなかったのでそちらの方が意外な感じがしましたね。本編の彼女の露出から考えれば、もっと小さく描かれてもおかしくないと思っていました。

構図自体にも意表を突かれたのですが、同時にすごく腑に落ちるものがありました。
スマホを構えながら南さんの方を見つめているもこっちというのは、まさに20巻全体を象徴しているように思えたからです。

というのも、今回全体を読み通してみて「南さん編」がまるで「映画編」の一部のように感じられたんですよ。
つまり、もこっちが撮影する「映画」の中に南さんやサチたちも組み込まれているんじゃないかと、そんな気がしたんです。この表紙はそれを意味しているのかなと。

その印象は、中表紙を見て確信に変わりました。

今回の中表紙は喪192表紙とリンクする形になっています。具体的には「屋上手前の踊り場で机を引っ張り出すもこっち」が描かれているんですね。つまり、喪192表紙直前の光景なわけです。

そう、この二つの絵に挟まれることで、喪185から喪191までがまるでもこっちの「脚本」の中の出来事かのように思えてくるんですよ。


●20巻そのものがひとつの映画だったのかもしれない

さて、今回も19巻同様「全8話」になっています。しかも、前後編が一つになった喪186をはじめ全話が11ページ以上という長編ばかりの構成になっているので、いつも以上にボリューム感がありますね。
ひょっとして単行本全体のページ数が増えたんじゃないかと思ったくらいw
まあ実際はいつも通り、総ページ数は144ページだったわけですが。

そのせいかわかりませんが、20巻そのものがひとつの映画のようにも感じられました。

喪185はプロローグ。
もこっちの「この席でぼっちで後ろから教室見てみたい」という言葉は、作品内ではなく外から「監督」としてわたモテを俯瞰したいという意味にも取れました。言うなれば、これがクランクインの掛け声だったのかもしれません。「よーい、アクション!」みたいなw
これを表紙絵と合わせると、彼女は「南さん編」の顛末を「監督」として眺めていたのかなという気にさせられましたね。

喪186のプレゼンを経て、いきなり喪187から南さん編が始まる構成もひょっとしたらこれも「映画編」の一部なのでは思わせるものがありました。実は喪187から映画編第1章が始まっていたのではないかと。

そして、喪191を持って第1章が終わり、次の章へと繋げていく形でオムニバス形式の喪192となったのではと感じられましたね。
喪192表紙は187から191までの「南さん編」をどう構成しようかと思案しているかのようw


●特別編2つを先送りした意味とは

ところで今回、収録されなかった回があります。
それが特別編(クリスマス3年目)特別編(おわびとお知らせ、会話と話題)の二つです。
どちらも特別編なわけですが、これらを次巻以降に先送りした理由は果たして単なるページ合わせだけなのでしょうか。

話的に本編とまったく流れが違うというのならまだわかります。でも、クリスマス編にせよ会話と話題にせよ、どちらも南さんやサチの話とリンクしていたと思うんですよ。
クリスマス編では喪187で描かれた南さんのゆりちゃんへの複雑な思いの伏線が仄めかされていますし、会話と話題に至ってはサチとゆりちゃんの関係性を考える上で重要なエピソードになり得ます。

本来なら、喪192全体を21巻に回してブランクページやおまけなどでページを埋めることも可能だったと思うんですよ。
それなのに、今回は次巻予告やガンガンオンラインの広告も一切入れてないで喪192を収録することを選んでいます。19巻では新人マンガ賞募集やマンガUP!の広告まで入れていたというのに。
今回、あとがきのページをめくったら、いきなり奥付が出てきたんで面食らいましたよw

つまり、それらを犠牲にしてまでも喪192というオムニバス回を収録したかったということになるんです。
それほどまでに、1巻につき必ずオムニバスを入れるというルール(?)は絶対に外せないのでしょうか?


●喪187と喪188をつなげた意味

ここで、いまや恒例となった「偶数ページと奇数ページ」をチェックしてみましょう。
今回は8話中4話が奇数ページとなっていて全体の構成は以下の通りになっています。

喪185 左終わり(奇数ページ)
喪186 左終わり(奇数ページ) ※11+12P
喪187 偶数 ブランクなしで喪188へ
喪188 偶数

ブランク2P

喪189 左終わり(奇数ページ)
喪190 偶数

ブランク2P

喪191 偶数

ブランク2P

喪192 左終わり(奇数ページ) ※10+15P

こうしてみると、実に興味深いことがわかります。
まず、喪187喪188の間にブランクをなくし、シームレスに読ませていること。
これは18巻と同じですね。そうすることでなんとか144ページで収めようとしているわけです。

でも、なぜ喪187喪188の間なんでしょう?どこかで話をつなげなきゃいけないにしても、別に喪188喪189とか、喪190喪191とかでもいいじゃないですか。

そしてブランク2Pの入れ方も不思議な印象があります。
ページ数を節約するなら3回も入れる必要があるでしょうか?
それに喪188喪189はある意味、187と188よりもより密接に話が繋がっているとも言えます。(サチの開眼という意味で188と189は連続している)
もし、ブランクを入れるとするなら、喪187と188の方がふさわしいと考えるのが普通ではないでしょうか。

私はこう考えます。
つまり、南さん編にとって喪189とは、「起承転結」の“転”だったのではないかと。
だからこそ、喪188喪189の間に一拍入れたかったわけです。起承と転結をはっきり分けるために。
そしてその喪189の余韻を残しつつ、喪190で一度完結を迎えたかったのではないかと思ったんですね。

そう、バスの中で二木さんと和解した時、南さん編は一度完結していたんです。


●喪192を入れたわけは、オムニバスを必ず入れるということではなかった?

喪191は実は後日談というか、エピローグ的な意味合いがあるように思えてなりません。
ほら今回、喪191だけが単独で前後ブランク2Pに挟まれているじゃないですか。ここだけぽっかり浮かんでいるような印象がありませんか?
私にはむしろこの話だけが独立しているようにも思えたんです。

ある意味ではここで南さん編と映画編がクロスしたとも言えるかもしれませんが、それよりも実は喪191だけが単独回だったという見方のほうが自分的にはなんだかしっくりきたんですね。

要するに、185-186までが映画編プロローグ、187-190が南さん編(映画編第1章)、191がその後日談(南さんとサチ編)、そして喪192が次の章に入る前の挿話という構成なのかなと感じたんですよ。
喪192の「文化祭までの毎日」というタイトルもそれを意味しているような気がしましたね。

そう考えると、1巻につき必ずオムニバスは入れるというこだわりよりも、次への橋渡しという意味合いの方が大きかったような気がするんです。

つまり、20巻を喪191で終わらせたくなかったんですよ。南さん編へのエピローグで一区切りをつけるのではなく、「最後の大きな物語」が完結まで続くという意味で、21巻への「ヒキ」をどうしても入れたかった。
そういうことだったのではと、勘繰ってしまうわけです。


●特典はうっちーのために選んだようなものですw

さて、そろそろ各ショップの特典を見ていきましょう。(すでに配布は終了している場合があります)

20kan_tokuten01.png 

20kan_tokuten2.png 

20kan_degital01.png 
こちらはデジタル版特典。

こうして見ると、キバ子とサチノリマキが目立ちますね。
アニメイトさんとゲーマーズさんは被っているようにも見えますが、ゲーマーズさんの構図がなんとも面白い。キバ子たちの“内緒話”をゆりもこが見てるというねw
デジタル版も南さんですし、今回はやはり南さんとサチたちが中心だった言えるのではないでしょうか。

メロンブックスさんの特典イラストは実に興味深いですね。なんと本編ではなく小冊子の「もしももこっち3人組」とは。
通常版を買う人はイラストの意味がわかるかなあw

虎の穴さんはかなり意外。というか、風夏はここずっとモチーフに取り上げられていますよね。17巻から4巻連続で選ばれていますよ。谷川さんのお気に入りなんでしょうか。てか、妙にエロいなw

今回もどれにするか悩みに悩みましたが、けっきょく選んだのはこの二つ。

watamote20tokuten_melon.jpg watamote20tokuten_gamers.jpg 
右のゲーマーズさんはやっぱり構図の妙と、ちびキャラに惹かれましたw
ここ最近はゲーマーズさんの特典をゲットすることが多いですね。ただ新宿店がなくなったり、秋葉原店も改装中だったりと、店頭でなかなか買いづらい状況になっているのが気にかかります。

左のメロンブックスさんのは、購入特典としてわたモテ既刊1冊につき
20kan_melon_characard_sample.png 
こ〜んなキャラクターカードがもらえるということで、もう必然的に決まっていましたw
しかも絵柄はてっきりランダムかと思いきや、店頭で購入する場合は「選べる」ということですから!

そう、もうおかわりおわかりでしょうが、
watamote_20kan_melon_characard-ucchi.jpg 
こういうことですねw
(※×おかわり→◯おわかり。まただよ…一体何度間違えれば気が済むのかw)

本当は通常版と2冊でもう1枚もらおうかなとも考えたのですが、ゲーマーズさんで通常版を買いましたし、そこはグッと我慢の子でした!



最後は、恒例の単行本のネタチェックですね。

まずは裏表紙。
watamote_20kan_urahyoushi_tokusou.jpg 
なんか、現実の世界も本編よりも少し優しい世界になってるw これもある意味「理想」なんじゃないのかw
どちらかというと、「小さい理想」「大きい理想」といった感じがしますね。
三家さんもいくらか話がわかるキャラになってるしw
ていうか、こういう時こそ、「ダイエットしてるから」で回避できるような気がしないでもないw

今回の巻末おまけマンガは「1年の時 小陽ちゃんとの思い出」
やっぱりページ数的な関係で今回は1本限りでした。
今回はどの回の後日談とか別視点とかではなく、過去に遡ってのエピソードというのが特徴的ですね。まあある意味、喪191表紙の後日談と言えなくもないかも?
なんとなく、5巻おまけの「少しずつ仲が悪くなった理由」の逆バージョンみたいな印象を受けましたね。

内容としてはやっぱり、サチの目の入るタイミングが見どころです。最後のコマの二人の表情とかぞくっとさせられますよ。面白いというか、胸に余韻を残す一編といった感じですね。

「あとがき」は1Pとこれまた少し寂しい感じ。喪192のあおりを受けた形になりましたね。
内容としてはやはり「20巻」のお話。当然10巻のあとがきについても触れています。イッコさんと作画さんの「10年間」のズレが面白いw

カバー裏イラストはむちゃくちゃ切ない…
これ、季節はいつなんだろうなあ。表と裏とで時期が違うようでもあるので、いろんな解釈ができそうですね。

全体を通して見ると、まるまる「映画編」だったような気もします。一つ一つの話が読み応えがありましたし、軽いショート回みたいな話もなかったので、読み終えた時にはまるで一本の映画を観た後のような心地よい疲労感に包まれました。

そして、最後の喪192が次への「予告編」になっているような、そんな気もしたんです。
言い換えれば、次の「第2章」のヒントがそこに隠されているように感じたんですね。
雫ちゃんの通話の相手とかサチと智貴の出会いとか、実に意味深じゃないですか。まさに21巻以降に期待を持たせる構成になっているわけです。

それにしても、映画編第1章としての南さん編は実に不思議な余韻を残します。先程は喪190で完結したのではないかと言いましたが、読む人や読み方によってどこで一区切りするかというのも分かれるところなんじゃないでしょうか。
私も当初は喪189で話は終わったと思っていて、喪190を最初に読んだ時はやっぱり戸惑いましたからね。喪191の時はもっと戸惑いましたけどw

考えてみれば、南さん編の始まりって時間を巻き戻してから始まっているんですよね。つまり、もこっちたちが映画を作ろうという流れと並行して話は進んでいるわけです。

最後のエピソードである喪192は「映画プレゼン翌日」から始まります。
喪186がプレゼンの話ですから、南さん編だけ本編の時間軸から浮いているような印象があるんですよ。それはまるで「作中作」かのようでもありますね。
そういった構図が今回の表紙にも表れているような気がしました。

もこっちは今、窓際の一番後ろの席から教室全体を見つめているのではないでしょうか。
そこで彼女は今回の南さんや二木さんの物語を知った。
南さんが自分のプレゼンを頬杖つきながらつまらなそうに見ている姿にかつての自分を重ねた彼女は、カメラを通してフレームの中に焼き付けようとしているのかもしれません。

そこに映し出される「青春」が疑似であるか本物であるかという問いにどれだけ意味があるのかはわかりませんが、もこっちたちは「映画」を通して何か答えのようなものを見つけるのではないか。

この記念すべき20巻は、そんなことを期待させる「予告編」になっていたと思います。



……そして、すみません!
本来なら、特装版の「小冊子」の感想も同時にアップするはずだったのですが、そちらは間に合いませんでした。今週末にはなんとかお届けできると思いますので、もうしばらくお待ちください。


今回の個人的ベスト3は難しい…客観的な評価と主観的な評価が分離してる感じがあります。主観的には喪190喪191喪192と終盤に集中してしまいますね。客観的には喪185とか喪189も外せないとは思うのですが。



余裕がある人は通常版もどうぞ!
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tag : 私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!

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comment

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お疲れ様です
あ、良かった。何とか邪魔にならずに済んだみたいですねw

>10巻のあとがきで「20巻はさすがにないと思いますが」と書いていたのが懐かしく思い出されます。
ここは思わずビクッとなりましたね。あのあとがきについて、10巻の感想で触れたじゃないですか。「まさか監視されてる…?」なんてあり得ない想像をするくらいには焦りましたw

>もっと小さく描かれてもおかしくないと思っていました。
それじゃあ、本格的に主人公交代みたくなるじゃないですかw 流石にそれだと単行本を並べた時の見栄えもありますし、これで良かったんじゃないかなと。

私のベストは…うーん、喪189と言いたい所ですが、もこっちをベストにしたいので、喪185で。南さん編が大して好みじゃないというのもありますがw
糸目さんとかシングルス&ポッキー君とか嬉しい要素もあったのが大きいです。ハンタネタもちょいちょい入れてきますよね。ちなみに私が1番気に入っているのは喪65です。

20巻はまるで映画のような

 更新お疲れ様です、そろそろ単行本20巻の感想が今夜あたり出るかなと思っていましたが、本日は色々と用事がありまして疲労で眠っていたらこんな時間に(深夜3時)、まあ余談はさておき中身に入っていきましょう。

 
 記念すべき20巻ですが、まさかのセンターはキバ子で、もこっちは少し端でバックはサチノリマキという構造。10巻のあとがきを書いていたころじゃ想像もつかないような表紙になっていました。ちなみに私は20巻に関してですが、15巻くらいで「絶対20巻は超えるな」と思っていましたが、キバ子はその時点じゃボッチ化した1キャラにすぎず、サチがモブから特色があるキャラに変わったのは18巻収録の特別編と、まさに予想できない表紙となったんだなと思います、わたモテの内容の移り変わりの激しさも感じたりできますね。

 
 20巻そのものが映画のストーリーみたいだという意見には同意です、というかわたモテのギャグマンガだけじゃなくてストーリー漫画としての一面がかなり濃く出た巻だなと思ったり。収録された話の内容に連続性がかなり見られますからね、席替え→プレゼンというプロローグから、本編であるキバ子編スタートで喪187・188・189・190で起承転結になっていて、喪191はエピともこっち編へのつなぎのように見えて、喪192は次号予告も兼ねた、各キャラの文化祭編へのプロローグという感じです。中表紙は言われるように喪192を締めとして意識して書かれています。というか屋上でもこっちが思い描いた内容が20巻だったかのように。

 
 特別編二つの未収録ですが、何故未収録なのかというと、まず余白が欲しかったのが大きいのでしょう。18巻はギリギリまで収録した結果、余白が奇数ページで終わる回だけしか入っていなくて、読んでいてかなり窮屈な感じがしました。喪176を収録させたかった理由は分かるのですが、20巻のときはやはり単行本は1冊で作品ですので余白がある程度は必要と先生は感じたのでしょう、まして今回はストーリー性が強いですからね、起承と転結の間に余白、エピでありつなぎの回の喪191を余白で囲む必要性が、なりそこないさんの言われるようにありました。


 クリスマス特別編もゆりちゃんの過去とかに関係しているし、お詫びの特別編もかつてのキバサチグループの仲の良さの象徴として重要だったと思いますけど、余白優先もありますが、話のつながりとしては優先順位が低いと判断されたのでしょうかね?正直スクエニが20巻記念で150Pに増量くらいやってほしかったのですけど。

 今回のおまけ漫画はサチキバ仲良しの発端の内容(しかし全裸でローラスケートってどうやって高速に入れたんだ?まあ勢いで入ったんでしょうね)、あとがき漫画はまあ月並みですがいいです(あとすこしおつきあいという言葉は悲しくも仕方がない)次巻予告がないのは、喪192がその役割を果たしているのでいいですけど、21巻の発売予定日が未定なのは寂しいです、やはりスクエニが多少増ページするべきだったかと(しつこい)理想と現実は今回はおとなしく感じました、表紙裏は見ものですね、サチが美しい。


 特典は、発売日当日もし買えなかったらとの思いのせいでアマゾンで特装版買っちゃったので、通常版をメロン店頭で買いました、ifもこセットがあまりにも可愛かったので、メロン特典はゆりちゃんを選びました。ゲーマーズの内緒話の欲しかったなー
 
20巻での私のベストはやはり喪189ですかね、もこっち不在ですけど、読んでいて鉄を飲み込んでいるような気分になったのはわたモテじゃ初めてでしたし。喪192のもこっちトークも大好きですけど。


 特装版感想は、前回の18巻よりかなり難易度が上がっていますね、でも期待して待っています。来週日曜深夜かな?お待ちしております。



Re: タイトルなし

>ふちささん

> あのあとがきについて、
まあやっぱり、触れざるを得ないでしょw
谷川さんにとっても懐かしく思い出されたんだと思いますよ。
あそこまではっきり「さすがにない」と言い切った手前、少しバツの悪さもあったんじゃないでしょうかw

> これで良かったんじゃないかなと。
もちろん私もそう思います。あくまでそうなってもおかしくないなと考えていただけで、それがベストだとは思っていませんw
構図自体もうまいですよね。20巻の内容を見事に表しているものになっているのではないでしょうか。

> 私のベストは…
なるほど、ふちささんはそっちですか。喪185の重要性はわかるんですけど、個人的な好みとしては後半の方を選びたくなってしまいます。全体を「映画」と見立ててしまうと、喪185はプロローグに過ぎないと考えてしまうんですよねw やっぱりクライマックスを推したいですから。
喪65というと、ゆうこみとの海水浴ですか。あれは確かに超絶名作ですね。ギャグのキレとしてはわたモテの中でも1位2位を争うくらいかと、私も思います。

Re: 20巻はまるで映画のような

>かわずやさん

お待たせしてしまいすみません。私も23日の日中は野暮用があってなかなか取り掛かることができなかったんですよね。

確かに10巻のころでは想像もできない表紙ですね。というか、18巻のころでも予想がつかなかったと思いますがw
表紙をずらっと並べると、またわたモテの歴史の変遷が見えてきて面白いですね。

20巻はおっしゃる通り、ギャグよりもストーリー色が強い巻だったと思います。ここまで最初から最後まで話がずっと連続しているかのような巻というのは、これまでなかったのではないでしょうか。
決定的だったのは、あの「中表紙」ですよね。あれこそがこの20巻の中でもっとも重要なファクターだったような気もします。

> 18巻はギリギリまで収録した結果、
なるほど。18巻の反省からこういう構成になったというわけですか。面白い観点ですね。うん、その可能性は十分にありそうです。
やっぱりブランク2Pがないと詰め込んでる感がありますからね。そしてなにより、喪191の存在がどうしても空白を必要とさせたのかしれません。

> 正直スクエニが20巻記念で150Pに増量くらいやってほしかった
いや、ページを増やすなら16P単位なんですよ。1枚の紙で取れるページ数というのは16が基本なんです。
もちろん、特別に4Pとか8Pで面取りすることは可能ではあるんですけど、その分コストもあがってしまうんですね。コミックスの場合、それ用のラインが確立しているはずなので、そのラインを外すことはかなり面倒なことになるんですよ。
なので、増ページするなら160Pなんです。まあそれだと、今の価格据え置きでは無理だったかもしれませんね。いろいろ大人の事情があるのでしょう。
要するに特別編2話と喪192を天秤にかけて、喪192を優先したということなんでしょうね。結果、「映画」としての構成はよりわかりやすくなったとは思いますよ。

> 全裸でローラスケートって
あれは何か似たような事件というか、元ネタがあるんでしょうかね?どこからその発想が出てきたのか謎ですw

> あとすこしおつきあいという言葉は悲しくも仕方がない
でも、10巻の時も「もう少し続いていく」でしたよw それで20巻まで到達したのですから、まあ単なる枕詞なんじゃないかとw
次巻予告がないのは確かに寂しいですね。いつもだったら「来春」とか、おおよその予定が告知されているのですが。
理想と現実は今のスタイルになってから、ネタ的に弱くなってきてるなと感じています。もこっちの時代はもっとエッジが効いていましたよw
その分、裏表紙は毎回素晴らしいものがありますね。今回も思わずハッとさせられるような鮮烈さを感じます。

メロンブックスさんの特典は選べるというのが魅力的でしたね。普通はランダムだったりするのに、太っ腹!でも、店員さんはそれでキャラの人気不人気がわかってしまうんだろうなあ…このキャラ全然はけないなあとか言われてなきゃいいですけど。

> 20巻での私のベストはやはり喪189ですかね、
それが一般的な評価かと思いますよ。やはり今回のクライマックスといってもいい回ですから。インパクトとしてはどう考えてもトップでしょう。
けっきょくどこを重点に評価するかという問題で、私はギャグとストーリーのバランスを重視したという感じですね。

小冊子の感想は並行して少しずつ書き進めてはいたんですけど、推敲してるとどうにも違和感が沸き上がってくるんですよね。自分の感想とは思えなくなってしまうというか。それで何度も書き直している状態です。
どこかで踏ん切りをつけなきゃいけないわけですが、しばらく悪あがきしつつ「降りてくる」のを待ちますw
まあどんなに遅くなっても日曜日の夜にはアップするつもりですので、どうぞよろしくお願いします。(でも、疲れたら無理せずに寝てくださいね)

>ギャグのキレとしては〜
あ、いえ。ギャグももちろん面白いですが、そう言った意味では私のベストは一貫して喪22です。あの智貴が最高すぎて。
喪65がベストというのは、オマージュ?ネタの中ではです。もこっちが穴を掘るシーンをサチに置き換えたら違和感0ですからねw

Re: タイトルなし

>ふちささん

ああそういうことですか。そういえば直前にハンタネタも、とおっしゃってましたね。
喪22は以前にそう言っていましたね。私のベストワンはなんだろうなあ。その時々で変わるとは思いますけど、ぱっと思いつくのはやはり喪5、それと喪99かな。

20%

20巻目にしてヒロインの座を奪われるとはねぇ。
https://seiga.nicovideo.jp/comic/54324
小冊子ではその座を取り戻していたけれど。
https://seiga.nicovideo.jp/watch/mg588712

>それと最後に、管理人さんは、今回の私への返信に『w』がそれなりに付いていますが、大丈夫ですか?
https://seiga.nicovideo.jp/watch/mg592829
連載10周年ともなればトピマス殿もブログ収入で家が建つ頃かな?

Re: 20%

>通過気取りさん

> 20巻目にしてヒロインの座を奪われるとはねぇ。
これは予想外の展開www

> 小冊子ではその座を取り戻していたけれど。
途中からだとなんだかややこしいな…
最近はこういう感じのものが流行ってるのでしょうか。

> >それと最後に、管理人さんは、今回の私への返信に『w』がそれなりに付いていますが、大丈夫ですか?
> 連載10周年ともなればトピマス殿もブログ収入で家が建つ頃かな?
んなバカなw


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www
wwww
wwwww
せいぜい、こんな歪なものしか建てられませんw

散華

20巻ダイジェスト
https://twitter.com/protozoa2/status/1367793720293163008
20巻(小冊子含む)テーマソング
https://www.youtube.com/watch?v=95EQm1ndKJA
小冊子智子も蕾を開いていたね。
https://twitter.com/narikae_TSF/status/1443957102251167745

Re: 散華

>通過気取りさん

> 20巻ダイジェスト
wwwだいたいあってるw
…かな?
ていうか、最後あいこですよね。何を決めるのかよくわかりませんけどw

> 20巻(小冊子含む)テーマソング
何度聞いても心が落ち着かないというか、不安な気持ちにさせられます。
特に小冊子のほうに合ってるかも。

> 小冊子智子も蕾を開いていたね。
ああなんとなくそんな雰囲気はありますね。
元々もこっちは男子的なメンタリティーを持ち合わせているところがありますし、ああいう子がリア充になるとありがちなパターンだったりするのかな。
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プロフィール
ぬるく切なくだらしなく。 オタクにも一般人にもなれなかった、昭和40年代生まれの「なりそこない」がライトノベルや漫画を主観丸出しで書きなぐるところです。 滅びゆくじじいの滅びゆく日々。 ブログポリシーはこちら

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