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私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!ミステリー小説アンソロジー感想~ミステリーとして読むか小説として読むか、もしくはわたモテとして読むか~

8月6日に『私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!ミステリー小説アンソロジー』が発売されました。

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今回の表紙はシンプルでわかりやすい。(ちょっとベタすぎるかな?という気もしないでもないですけどw)

前回はなかなか書店で見つけることが出来ずに苦労したので、今回はあらかじめネット通販で購入。
7日には無事届いたのですが、2回目のワクチン接種などでなかなかじっくり読む機会がなく、ようやく先日読み終わりました。

まず最初に言っておきますと、すごく面白かったです。
ごく一部を除いて(笑)、どれもちゃんとミステリーしてましたし、小説としての読み応えも十分堪能できました。
満足度としては前回に負けていないと思います。
むしろ、ボリュームは前回の倍近くあるのに値段は据え置きなので、コストパフォーマンス的には今回の方が上とも言えるでしょう。

ただ、いざ感想となると、けっこう難しいんですね。
というのも、「ミステリー」縛りというのが意外な形でネックになっているような気がするんです。

つまり、「小説」としての面白さと「ミステリー」としての面白さと、どっちにウェイトを置くかで評価が変わってきそうな部分があるんですよ。
おまけに「わたモテ」としてどうかという視点も加えると、かなりややこしくなるんです。

ただでさえ、ミステリーの感想って書きづらいじゃないですか。
特に私は基本「ネタバレ」はしない主義なので、その辺のさじ加減が難しいんですよ。

まあそういったことで、少し奥歯に物が挟まったような感じになるかと思いますが、以下より各話の感想を述べていきたいと思います。犯人やトリック、事の真相に関わるようなことはなるべく避けますが、内容に関してはある程度触れていますので、ご注意ください。
それではさっそく見てまいりましょう!


各話タイトルと執筆された作家さんは以下の通り。

●朝の目撃者/昼休みの探偵…………谷川ニコ
●絵文字 vs. 絵文字 Mk-II…………市川憂人
●踵の下の空白…………岡崎琢磨
●モテないし合コンに行く…………坂上秋成
●モテないし一人になる…………円居挽


なお、各作家さんへの事前の印象などは
今週のわたモテ簡易感想(ネタバレなし)はないので、小説アンソロジー第2弾について少し触れてみる
https://horobijiji.blog.fc2.com/blog-entry-409.html
こちらで述べていますので、参考にどうぞ。


●朝の目撃者/昼休みの探偵(谷川ニコ)

今回も冒頭に原作者を配置しているわけですが、印象は前回とは全然違いますね。

はっきり言ってしまうと、これは「ミステリー」じゃありません。
「ミステリー」として評価するなら0点ですね。「小説」としてもせいぜい2点くらいかなあ。

ただ、「わたモテ」としては満点ですね。
ていうか、わたモテオムニバス中の一話を文字起こししたかのような作品ですから。
それこそ、喪192の没ネタをこちらに回してきたんじゃないかと思うくらいw

内容としては2本立てになっているんですけど、「朝の目撃者」がゆりもこ漫才、「昼休みの探偵」がネモゆりもこのトリオ漫才といったところですか。中身はまったくないに等しいですけど、彼女たちの会話劇を楽しむ分には満足度の高いものになっています。

要は「ミステリー漫才」なんですよ。ミステリーというお題を元に仲間と大喜利をしているようなものなんです。これをミステリー小説だと銘打って単独出版したら大炎上しますよw

まあ強いて言うなら、巻末の「あとがき」が“謎解き”になっているかな?
なんでこういう内容になったかがわかりますw そういった意味では一冊丸ごと使った壮大な「メタミステリ」になっていると言えなくもないかも。

そうそう、前回では谷川作品についていなかった挿絵が今回はあるんですけど、これがなんというか…正直、とってつけたかのようなものなんですよw 他の作家さんの挿絵とは、いろんな意味でえらい違いです。
いかに谷川さんが今回の「ミステリー」縛りに苦労されていたかが伺えますねw

まあ、個人的にツボだったのは、「ドスケベ偵クロキ」と、最後のオチかな。
いろんな意味でメタミステリしてますw
(あと、ゆりちゃんを主人公にした「陰キャ探偵・田村ゆり」を読んでみたい)


●絵文字 vs. 絵文字 Mk-II(市川憂人)

今回、個人的に一番気になっていた作品がこれ。
なにしろ、うっちーと二木さんの推理合戦という触れ込みですからね。これに私が飛びつかないわけがないでしょうw

内容としては、夏休みにもこっちの水着が盗まれた事件の濡れ衣を着せられたうっちーが、絵文字Mk-IIこと二木さんとともに推理していくというものです。タイトルや触れ込みのような“VS”感はあまりありませんでしたね。どちらかというと二人で協力して真相に迫る、みたいな感じかと。
舞台設定的には、夏合宿が終わった後の夏休みのある一日といったところでしょうか。

さすが新本格の新鋭だけあって、「ミステリー」としては一番本格的な内容だったと思います。ダイイングメッセージや疑似的な密室的状況、ロジカルに仮定と検証を積み重ねながら進めていく推理など、謎解きとしての面白さは今回の中でも随一でしたね。まあ、ツッコミどころはありますけどw
現場の見取り図があるのがまたポイント高い!これがあると、ミステリーを読んでるという実感が湧いてきますよねw

「小説」としては可もなく不可もなく、といったところかなあ。ミステリー的には一番納得のいくものでしたが、そこから話が広がらないんですよね。だからなんだという。良くも悪くもパズラー的なミステリーだなと感じました。

ただ、「わたモテ」としてはかなり満足のいくものでした。うっちーの一人称視点というのも新鮮でしたし、二木さんとの絡みも原作ではほぼない状態なので、二次創作としても楽しめました。原作でこういうシーンが見たい!というのを自らの手で実現するのも二次創作の醍醐味ですからね。

うっちーが時々もこっちとの思い出(?)を振り返るところもよかったです。彼女がもこっちに少しずつ蠱惑化していった過程が感じ取れるかも?w

でも、うっちーと二木さんはいいんですけど、他のキャラには若干の違和感があったかな。特に宮ちゃんはうっちー目線だからか、キャラとしての厚みみたいなものを感じられませんでしたね。最初はひょっとしたら彼女が犯人かと思ってましたw

個人的に面白かったところは「人を絵文字で表すとき、自らもまた絵文字で表されるのだよ……」ですね。
いかにも凪さんがいいそうででも絶対言わないだろう的な感じが好きですw


●踵の下の空白(岡崎琢磨)

意外…といったら失礼ですが、今回の中で最も心を奪われた作品でした。私としてはもうこれが読めただけでも今回のアンソロジーの意味はあったと言いたいですね。そのくらい素晴らしかったと思います。

内容としてはゆうちゃんというキャラを優しく丁寧に掘り下げた「スピンオフ」的なものになっています。
高校受験を失敗したところから始まり、不安だった入学初日、中村砂羽ちゃんとの出会い(喪170ここを参照)、初めての彼氏……。そして高校二年生になり、新しいクラスで清塚聖という子と友達になるのだが…といった感じでしょうか。

「ミステリー」としては「日常の謎」系統に入るでしょう。清塚さんはクラスの中で孤立しているのですが、それには理由があって…といったものになっています。その辺はさすがデビュー作が「珈琲店タレーランの事件簿」シリーズであった岡崎さんらしいですね。
原作のエピソードと時折交錯しながら進んでいく青春ミステリは、実に小気味よいものでした。

ただ、謎の奥に秘められた人間の深層心理は決してライトなものではありません。エゴだったり同調圧力だったり、そこには人の弱さやずるさがはっきり存在しています。
それに対して見て見ぬふりをするのではなく、かといって通り一遍の正論を振り回すのでもなく、あくまで等身大の自分のままで必死にどうにかしようと奔走するゆうちゃんの姿は、読者の心を熱くさせることでしょう。

そして、その結末は実に清々しいものでありながら、どこか泣きたくなるような切実性がありました。
そう、それは少女が一つの出来事を経て、髪を切ったように。

「小説」として素晴らしいのもさることながら、「ミステリー」としての完成度も相当高いものだったと思います。
大掛かりなトリックや意外な犯人といったものを期待している方にとっては物足りない内容だったかもしれませんが、「日常の謎」としては実によくできていました。

なにより、探偵役であるゆうちゃんにそれを解き明かす必要性がはっきりとあるのがよかったですね。2年の一学期の打ち上げ会までに解決しないといけないというところはサスペンスに近い緊張感がありました。
しかも、探偵役がポンコツなだけにハラハラさせるんですよねw でもそこは、「わたモテ」らしい解決法がきちんと提示されているので安心して楽しめました。
そういった意味で、「わたモテ」としての面白さもけっこうあったんじゃないかと思います。まあネタ的な要素はほとんどないですし、全体的な空気は決して軽くはありませんでしたけど。

個人的に好きなシーンはゆうちゃんが「美紀ちゃんと一緒だよ」と言うところですね。
このシーンがあることで、物語の結末が決して甘いだけのものになっていないんです。優しさも狡さもどちらも人間が持ち得るものなんだと思える。そういうところが好きですね。

「踵の中の空白」というタイトルが一つの伏線というか、物語を解き明かすヒントになっているところも素晴らしい。
「空白」の意味を理解した時、思わず泣きそうになっている自分がいましたよ。


●モテないし合コンに行く(坂上秋成)

さて、今回で一番賛否両論分かれるだろうなあと思ったのがこれですね。ていうか、炎上物件かな?w
実際、Amazonのレビューでも物議を呼んでいるようですし。

内容としては、タイトル通り「合コンに行く話」です。ネモが声優養成所で知り会った男子からお願いされた合コンの話にもこっちとゆりちゃん、そして加藤さんが参加、そこで不穏な犯行予告めいたことが続いて…といった感じ。
爆発物や脅迫状、しまいには殺人未遂的なことも起ってしまうという、今回の中でももっとも深刻な犯罪が発生する内容になっています。…合コンに行く話なのにねw

そのガチな犯罪要素が「わたモテ」っぽくないのもさることながら、事の真相がかなり攻めたものになっていることが賛否の別れるところでしょう。しかも、犯人が、ねえ?

ただ、私はそれ自体はそれほど気になりませんでした。「それ自体」というのは、犯罪の重大性とか犯人があの人だということですね。

そこに、納得のいく動機とトリックがあれば、別に「ミステリー」として問題ないと思うんですよ。これは「ミステリー小説アンソロジー」なのですから。
第1弾もこれまでの作品もすべて「原作準拠」になってるために、どうしても原作のイメージを壊してはいけないとなりがちですけど、二次創作としてパラレルワールド的に独自の世界観を構築してもいいとは思うんですよね。そこに説得力があれば。

正直、この「合コンに行く」の「ミステリー」部分に私は納得できませんでした。つまり、犯人の動機も犯行のトリックも腑に落ちないんですよ。


――― ここから真相についての一部ネタバレがあります ―――

特に貯金箱については本当に納得できませんね。
犯人のいうことを信用するなら、あれは元々お店にあったアイテムじゃないんですよね?犯人が自ら持ち込んだ物なわけです。それなら、あの事件が起こった際に浦原くんが「誰だ、こんなものをここに置いたのは?この店にはこんなものなかったぞ!」と疑問を投げかけないとおかしいでしょう。
私も含めて、あの場の誰もが元々お店に置いていたものを凶器として使ったんだと思い込んでいたのですから。
あれが外から持ち込まれたものだとすると、かなり話が変わってくるはずです。

犯人の動機もおかしいですね。
サイコパスっぽい感じにしたのはまだしも、そもそも合理性に欠けると思うんですよ。
あそこまでやらなくても、もこっちを行かせなければいいだけの話じゃないですか。わざわざ犯罪の実行犯として捕まる危険まで冒してまでやることとは思えません。そこまで思考が狂った犯人というのならわかりますけど、あの人はその辺のことはちゃんと理解できる人ですよね?それはやばいとかサイコパスとかとは別の次元のことです。
それに、そこまで無理に止めるつもりはなかったんだけど連絡先を交換しようとしたから実行したという動機もおかしい。あえて透明の糸まで用意していつでも落とせるようにした段階で、最初からやるつもり満々でしょう。
もこっちに対する言い訳なのかもしれませんが、それにしても不自然な発言です。


――――――――――― ここまで ―――――――――――


…とまあ、そんな感じで後半の「ミステリー」部分にはかなり不満がありました。

でも、前半の雰囲気はわりと好きなんですよ。「もしももこっちたちが合コンに行くとしたら」という、IFものとしては楽しい感じに仕上がっているんです。もこっちの1人称語りもうまくハマっていますし、「わたモテ」としても「小説」としてもいい出来になっているんですね。

要は「ミステリー」縛りがこの作品を残念な形にしてしまっているんです。
「ミステリー」にしなきゃいけないという枠にとらわれずに、単に「合コン」ネタでワイワイ楽しいドタバタ劇に徹していたらもっといい作品になっていただろうにと思うと、すごくもったいない気がしましたね。
今回でなく、前回のアンソロで普通の小説として参加されていたら、きっと素晴らしいものになっていたと思います。

個人的に好きなところは合コンの相手男子3人のキャラですね。あまりに馬鹿馬鹿しくて笑えますw
何しろ、ラッパー、チャラ男、バンドマンですからw
ラッパーの彼なんていきなり「YO-YO! 自己紹介言っとく? 俺の名前はカツヤa.k.a. デリーロ!」とか、もう最初の挨拶からしておかしいw これで声優志望とか頭湧いてんのかw

どいつもこいつもテンプレ丸出しの感じで、それに対するもこっちのツッコミがまた冴えるんですよね。
「怖いよ、渋谷の皿怖いよ…」とかw
この馬鹿馬鹿しいノリで最後までいって欲しかったな。


●モテないし一人になる(円居挽)

さあ、今回もやっていきましたよ、「わたモテ大好きTwitterお兄さん」がw
前回はただ一人「ミステリー」を書いてきた円居さんですが、今回もがっつり「ミステリー」しています。

しかも、これは前もって告知されていましたが、「谷川ニコ作品クロスオーバーミステリー」になっているんですね。
どういうことかというと、幕張を舞台にした谷川ニコ作品として、「海浜秀学院のシロイハル」、「クズとメガネと文学少女(偽)」、そして「ライト姉妹」(便宜上略称にさせていただきます)とのコラボレーション作品になっているんですよ。

なので、これらの作品を知ってないと、逆に楽しめないかもしれませんね。良くも悪くもハードルが高いものになっているかもしれません。

内容としては、喪186(前編)(後編)の間に挟まるものになっています。つまり、文化祭の「映画」プレゼンの予行演習終了直後の放課後の出来事を描いたものです。
表紙の注意書きに「※この作品は『私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!』20巻の内容に触れています」とあるのはそういうことなんですね。

映画の脚本をまとめるのにもっと集中したいということで、一人駅前のネットカフェ「アクレシオ」に向かうもこっち、そこで彼女は思いがけない事件に巻き込まれ参考人として控室で話を聞かれることになるわけですが、そこで一緒になるのが「シロイハル」の棗先輩だったり、「クズメガネ」のおーりこと織川衣栞だったり、「ライト姉妹」のお姉ちゃんこと水樹希美だったりするわけです。
(あと、思いもかけないあの人が再登場しています。しかも今回は谷川さんの挿絵付き!これはかなり貴重かも)

この「アクレシオ」という舞台が絶妙ですよね。この四作品に共通して登場する場所といえば、ここしかないのですから。(わたモテでいえば喪151を参照)

「ミステリー」としてはまたしてもやられましたね。前回も円居さんの作品はかなりアクロバティックなものでしたが、今回もかなり趣向を凝らしています。
もっとも、ミステリーをそれなりに読んできた方なら、最初の文章の「形式」からしてなんとなく察してしまうかもしれません。細かく時間系列を分けた章の区切り方というのは、どうしてもじょ…じゅつトリックを思い起こすものがありますからねw 語り手に注目しておけば必然的にそこに仕掛けられている罠には気づけるでしょう。

え?私?
いやだなあ、わかるわけないじゃないですかw
284ページをめくった瞬間、あの「十角館の殺人」の衝撃が再び蘇ってきましたよ、ええ。
ある意味、これこそが新本格へのオマージュというか、露骨に「十角」してんな~と思いました。まあもちろん負け惜しみなんですけどw

ただ、全体的なムードとしてかなり重苦しいものがありましたね。そこは前の「モテないしラブホに行く」とは全然雰囲気が違います。
事の真相もなんだかモヤモヤする感じで、すっきりしないんですよ。前述の284ページの衝撃はともかく、その後に語られる内容にはちょっと腑に落ちないものがありましたね。てか、監視カメラ仕事しろよ!

まあしかし、前回では「ゆりちゃんの表情問題」に一つの解釈を提示してくれた円居さんですが、今回もある問題についてそれなりの答えを見い出してくださってます。
それが喪187から191に渡って続いた「南さん編」におけるある点についてなのですが、実はこれ、表紙の段階ですでに伏線があったんですよね。

そう、
「※この作品は『私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!』20巻の内容に触れています」
この注意書きはもこっちのプレゼン云々だけではなく、「あの子」の心情についても当てはまることだったんです。
そこに気付いてから再読すると、いろいろ新たな気づきがあって面白いですよ。

冒頭でおーりが語る謎、「あの子はどうしてあんなにさみしそうな顔をしていたのか」

実はこれこそが、この話のもっとも大きな「ミステリー」だったということに心底驚かされましたね。



全体的には前回以上に満足のいくものになっていました。
ただ、冒頭でも言ったように、面白さをどこに置くかでかなり評価が分かれる作品集でもあるなとは思いました。

個人的にはなんといっても「踵の下の空白」ですね。ダントツでこれが一番でした。
あとは「絵文字 vs. 絵文字 Mk-II」「モテないし一人になる」「モテないし合コンに行く」の順かなあ。読後感がよろしくないものはやっぱり苦手ですね。
「ミステリー」としても「小説」としても、そして「わたモテ」としても全体的にバランスの取れた話が自分としてはよかったです。まあ人によっては、無難にまとまり過ぎてつまらないという向きもあるかもしれませんが。
その辺のバランスの振り方は、たぶん人によって変わるのかなとは思います。

あ、谷川さんの「朝の目撃者/昼休みの探偵」はそもそもミステリーじゃないので評価外ですw
ていうか、「あとがき」と合わせて読むと味わい深いものになるかもしれませんね。

で、その「あとがき」ですけど、これが実に痛快というか最高に笑えますw
冒頭から「シロイハル」の顛末についての暴露というか愚痴ですからねw
この人の自虐的な毒吐きは本当に面白い。

で、そこから今回の谷川さん担当のミステリーについての言い訳というか、ボヤキにつながる流れはもはや神業ですね。地の文の書き方を忘れたには笑ったw だから会話だけなのかw
しかもこれ、4ページ半もあるんですよ。文章が書けないといいながらこのボリュームw これ自体が壮大なネタですよねw もう本当に天才としか言いようがありません。必読!

前回同様、最後には各先生方のあとがきコメントが載っているのですが、これまたそれぞれの個性がにじみ出ていて面白かったですね。

坂上先生の真意はここで窺うことができますよ。決して奇を衒ったわけではないんです。
円居さんは相変わらずですし、市川さんもまあそうだろうなあと思わせるものになっているのですが、その中でも岡崎さんのコメントには感銘を受けましたね。
作品同様、とても真摯な方なんだなと思いました。

まあとにかく、買って損はありませんよ。
好みはそれぞれでしょうけど、必ず自分のフィーリングにフィットする作品があるはずです。

そして、できれば第3弾を実現させましょう!


わたモテファンなら間違いなくマスト!確実に手に入れるなら、通販か電子書籍で!



市川さんのデビュー作「ジェリーフィッシュは凍らない」は今読み始めたところですけど、海外ミステリーを読んでいるような重厚感があって面白いですね。


「マリア&漣シリーズ」の最新作「ボーンヤードは語らない」はこちら。



岡崎さんの最新文庫である「夏を取り戻す」も今読み始めたところです。タレーランとは全然雰囲気が変わっていて驚き!


岡崎さんの最新作「Butterfly World 最後の六日間」はこちら。



坂上さんはマンガを題材にした青春もの「モノクロの君に恋をする」も書かれています。


坂上さんの最新作「紫ノ宮沙霧のビブリオセラピー 夢音堂書店と秘密の本棚」はこちら。



円居挽さんの代表作「FGOミステリーシリーズ」は同じ星海社から出ています。


なんと、あの「カイジ」のノベライズ「カイジ ファイナルゲーム 小説版」も書かれているとのこと。



こちらのアンソロジーも忘れずにどうぞ。
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comment

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更新お疲れ様です。
私としては、まあまあでした。谷川先生がやはり一番面白かったけど、アレをミステリーと呼んだらひぐらしみたいにぶっ叩かれるでしょうねw
そうなるとミステリーとしてもわたモテとしても良かった市川さんがベストかな。
谷川:4
市川:4.5
岡崎:2.5
坂上:1
円居:3
満足度を5段階評価で、厳し目につけるとこんな感じですかね。やっぱり公式ですしそれなりにお高いので。小説してはどれも良かったと思いますが、わたモテとしてみると愛が足りないというか…。わたモテ愛100%ってありますが、私にはとてもそうは映りませんでした。
谷川先生以外は呼称とか言動の不自然さが凄く引っかかるんですよ。アンソロを書くならもうちょっと作品を読み込んで欲しいと思いましたね。超級問題を全問正解くらいに読み込めなんて事はもちろん言いませんけどwでも最低限、喋り方とか世界観くらいは理解してほしいというか…。愚痴になってしまってすみません。私の主観を正直に書いてみましたw

でも、一番面白かったのは、なんだかんだで最後の谷川先生の魂の叫びかもしれませんw そうですよね、この漫画って初期から現在に至るまで下ネタとか際どいラインでやってきてるのに、今更人を不快にさせるとか、どうこう言われたくはないですよねw
毎回毎回、単行本でも本編よりもあとがきで楽しませてくれるのが谷川ニコなんだという事を再認識しました。

わたモテミステリ感想(ネタバレ含みます)

 更新お疲れ様です。昨日の晩に読破したとツイで言われていたのでもっと感想はあとかな?と思いましたけど、存外早い更新でびっくりしました。まあ先週のわたモテの更新日の延期よりはびっくりしませんでしたが(延期が決まったのは前日の午後0時くらいです、某匿名掲示板及び応援コメント欄は荒れに荒れました)

 私は発売日にとらのあなの店頭販売で購入して、帰りの電車と帰宅したその日のうちに読みましたが、第一印象としては前回よりよくなっているといった感じですね。では一つずつ見ていきたいと思います。


 『朝の目撃者/昼休みの探偵(谷川ニコ)』についてですが、前回のコミさんと映画見る話は小説であったのに対して、今回のは完全に小説じゃなくて漫談の脚本みたいなものですね。正直谷川先生のツイでの「作者以外のはどれも名作です」は謙遜じゃないような感じ。なりそこないさんの言われる通りわたモテファンだけに送れる代物ですね。

 『朝の目撃者』はいつものゆりもこ漫才なのですが、『昼休みの探偵』はネモが加わって三人になったとたんなんというか私には会話の流れがスムーズにいかないのが目に見えまして、で最後のオチは滑った感じ。谷川先生の色々な限界が見えたなというのが正直な感想でした、そりゃ三人漫談は書きにくいのはわかりますけど、漫画と違ってうまく表現できていないのがもどかしいです、あとがきで色々愚痴るわけです。



 『絵文字 vs. 絵文字 Mk-II(市川憂人)』はうっちー主役だというだけで面白い、以上。いやそれだと失礼すぎますが、なりそこないさんがうっちーがお気に入りなのが分かるように、私も彼女は結構好きですからね、主役となると割と好きな話になります。ミステリ部分については、私は正直自分で謎解きするといった楽しみ方は皆無なので「ああそうなんだ」程度の感想しか出せませんが、学校に侵入するもこっちや荻野や二木さん、殴られた初芝含めて、キャラの絡みは大変よかったと思います(月並みすぎてすいません)



 『踵の下の空白(岡崎琢磨)』は一番の傑作なのは同意、謎解きとしての話の構造もさることながら、高校生の生の心の動きや、優しさや見下しなどひっくるめて夢中になって読めました。ゆうちゃんの再現度はすごいながら(実際の彼氏との別れ方もこんなんだったじゃないかというすごさ)わずかしか出ないもこっちのキャラの再現度もすごいのですよね。そして何よりもわたモテのテーマでもある青春の影や闇というか、それをひっくるめても青春なんだのテーマが貫いていたのがよかったです。これを読むためだけに1500円払うのも乙ってものですね。


 で問題作の『モテないし合コンに行く(坂上秋成)』です、前半のもこっちの男子相手の反応の再現度がすごくて楽しかった分だけ、後半の事件から本当に個人的に残念な内容になりました。まあ貯金箱どうこうって(古畑任三郎の弁護士さんまの回かよ)もさておき、犯人のKさんってそういう策謀とか仕組むようなキャラじゃないでしょうね、なりそこないさんの言われるように最初から智ちゃんを連れて行かないって宣言するだろうし、合コン中に不快なことがあれば男子相手でもまっすぐいうお方ですし、彼女ほどミステリの犯人にふさわしくない人もいないのじゃと。まあわたモテで誰が犯人にふさわしいか言われると謎ですがw

 ただツイとかの感想のなかにはヤンデレKさんが見れてよかったっていう人もいるので、個人によるとしか言いようがないのでしょうが。でも私は合コンの内容が楽しかっただけ実に残念、まあそれだけ作品にのめりこめているのなら、事件によってぶち壊された気分を味わったという意味では、作者さんの思い通りになっているのかもしれません。



 最後に『モテないし一人になる(円居挽)』、毎度この方のツイのわたモテ感想はのぞかせていただいています。他作品からのクロスオーバーや「カメハメ」とかわたモテ愛及び谷川作品愛を感じるなと思います(未来世界のナンバーガールはさておき、ちょく!は出してもらえないのでしょうか?)。20巻に関わる内容というのもにくい仕上がりになっていたと思います。まあ叙述トリックに関してはあまり衝撃を感じない、まあ私も綾辻行人先生の館シリーズは読みましたけど、「読んだ、理解した、面白かった」程度の反応しかないので。それでもまたこの先生のわたモテアンソロは読みたいですね、偽文学少女・ライト姉妹・シロイハルの未見の読者の方々に興味を抱いていただいたら幸いです



 で最後の『あとがき』がなんか一番語りたかったりして、シロイハルの打ち切りの真相はまあ谷川先生の言い分を丸のみするのはいかんでしょうけど、まあ担当編集と書きたいもの書かせたいものとの間に相当齟齬があったんだろうと、しかも持ち込まれた仕事でこういうことになったのは無念に思えます。

 あと締め切りがギリギリは『昼休みの探偵』を読んでからあとがき見ると伝わってきますね、まあ時間的余裕がなかったがゆえの不出来なのでしょうか?まあ最近更新延期が増えているのも、スクエニの編集とうまくいっているのかどうか邪推したくなります。休載回数自体は去年と変わらないのでモチベどうこうはないと思いますけど。個人的な意見ですが、特装版や十周年記念企画やアンソロ小説のせいで、本連載が支障きたしていたら本末転倒だと感じたりもしますが。まあそれも大人の事情なのでしょう。性癖の暴露については、心の底からどうでもいいのですが、もこっちみたいで書かざるを得ないのかもしれません。


 谷川先生は嫌がるでしょうが、アンソロ小説の大三弾は割と期待しています。同じ作家さんのも読みたいですが別の作家さんのも見てみたいと思ったり。ではまた、今度こそ更新予定日通りに更新お願いしたいものです。

ニコ先生方の挿絵がアレだったのは、単純に忙しかったからかもしれませんね。

今週の更新もまた延期しましたし、スケジュールがとんでもない事になっているのだと思われます。

まあ、特装版なども控えているので仕方がないのですが。

本編の畳み方に悪影響が無い事を祈っております。



凪さんの絵文字うんぬんは微妙なところですね。

本編の内さんは、自分の顔にコンプレックスがあるようにまるで見えないので、多少軽口を叩かれても平気ではあると思います。

だからといって、あえて仲間の身体的特徴を揶揄うような発言を凪さんがするかは判断しかねるところです。



しかし、やっぱり管理人さんにも納得できない部分はあったのですね。

こんな風になるなら、いっそのこと時代設定を昭和にするなり、智子達が探偵育成学校の生徒だったりと、完全パラレルストーリーにして欲しかった印象です。

原作者では無い作家が無理に本編軸でやるから、キャラの性格がおかしくなるし、不満も出てしまうんですよ。

(しかも、最近のニコ先生方は凄まじく忙しいようなので、作家陣の解釈で問題ないか確認を取る事も難しい)

また、本編軸でやるが故に、物語にも制限が出てしまう。しかも、ミステリーでありがちな要素を、日常作品の本編に組み込む事になるため、途方もない違和感が出てしまう。

明らかにパラレルワールドな世界観であれば、こうした問題は起こりませんでした。

パラレルワールドなら、キャラの性格が多少おかしくても許されるし、物語だってもっと自由に紡げたはずです。

ミステリーでありがちな要素を組み込んでも、大して違和感はなかったでしょう。

管理人さんのいう監視カメラがどうこうも、世界観をいじれば簡単に何とかなりましたし。



でもこれは、ある意味で仕方のない事でもあるんですよね。

読者はわたモテのキャラを読みに来ているのであって、パラレルワールドのよく似た誰かを読みに来ているわけでは無いわけで。

ONE PIECE並みにパワーのある作品なら、パラレル時代劇みたいな事をしても読んでくれるでしょうが、わたモテにはそれほどのパワーが無いのが現状です。

それを補って読んでもらうには、作家陣によほどの技量が無ければ不可能。

そして、作家陣は自分達にそれを為す自信が無かった。

技量自体はあったかもしれませんが、自信が無いので、結果的にそれを為す事ができなかったわけですね。

まあ、ニコ先生方が物語の中核に添えるキャラは尖ったものが多く、一般受けしづらい傾向にあります。少なくとも、ONE PIECEのキャラのように一般受けするとは思えません。

そんなキャラやその周辺人物を、作家陣は自分の技量では扱い切れないと判断した。

そうなってしまうのも無理からぬ事であるように思います。



ただ、管理人さんのおっしゃる通り、良いところもあったのは事実です。

そうしたものを書ける作家陣ならば、探偵学校のような完全パラレルものも書けたように判断します。

なので、次回があるとすれば、是非とも作家陣には自分の技量を信じて、面白いものを書いて欲しいと思いました。

コメント返信その1

みなさん、コメントどうもありがとうございます。まとめての返信にて失礼します。


>ふちささん

谷川さんのはミステリーではないですね。あとがきでは名店が出展するラーメン展の中でインスタントラーメンを出すようなものだとおっしゃってましたが、ラーメンでも食べ物でもないですからw それこそラーメン展にこの間の喪193の原稿を展示するようなものですよw

一応私も点数で5段階評価してみるなら、

谷川:2+0+5=7
市川:3+5+4=12
岡崎:5+4.5+4=13.5
坂上:3.5+1.5+2=7
円居:4+4+3=11
(左から「小説度」「ミステリー度」「わたモテ度」)
ですかね。私は小説としての面白さを重視しているので、こういう感じになります。

わたモテ愛についてはそれほど気になりません。各先生方のそれぞれのわたモテの対する解釈というか思いが反映されているだけで、それが自分のイメージと必ずしも一致しないというのは十分にあり得ますから。
原作のセリフや行動をそのままトレースするわけではなく、自分の中にあるキャラのイメージで動かすわけですから、食い違いがあってむしろ当然だと思います。
絶対に書きませんけど、仮に私が二次創作としてわたモテを書いたとしたら、間違いなくふちささんからダメ出しを受けるのは目に見えてますからねw もこっちはこんなこと言わない、ゆりちゃんはこんなことしないって。
愛があるということと、自分の中とのイメージと食い違うというのは別問題だと思うんですよね。
今回問題になった坂上さんにしても、あのキャラへの愛は間違いなくあると思いますよ。ただ、その表現の仕方に自分は納得できなかったというだけですね。

> 毎回毎回、単行本でも本編よりもあとがきで楽しませてくれる
なんか、軽くディスってません?w
でもまあ、あとがきが最高だったのは同意しますけどw
ていうか、あの編集者は一体何を期待して依頼してきたんでしょうね?
オナニーの漫画で女性を不快な表現はやめてくれとか、意味がわかりませんw


>かわずやさん

たびたび驚かせてすみませんw 感想が難しいとは言いましたが、いざ書き出すと割とすんなり進めました。ミステリーなんであまり核心に触れないようにしたのが逆によかったのかもしれません。
先週の延期はそんなにギリギリのタイミングだったんですか。もう少し余裕を持ったスケジュールを組めないものですかねえ。谷川さんが追い詰められていないか、ちょっと心配です。

『朝の目撃者/昼休みの探偵』はミステリーどころか、小説でもないですね。確かに脚本みたいなものかも。
でも、個人的には『昼休みの探偵』の方が笑えましたよ。まあ確かにテンポはお世辞にも良かったとは言えませんけどね。「探抜くことで下品な落語家みたく」とか「ねえ、打ち合わせしてきた?」とか、ネモのツッコミワードがけっこうツボでしたw
あと、オチもあれはあれで良かったと思うんですけどね。楽屋オチ+メタって感じで。まあ、あとがきとセットでないと成立しないのはちょっとアレかな。

『絵文字 vs. 絵文字 Mk-II』はミステリー度としては今回一番だったと思います。まあツッコミどころはありますけどね。「絵文字」にしても強引すぎるだろ、とかw
小説としての味わいは薄かったですけど、うっちーと二木さんとの掛け合いはよかったですね。原作ではほぼ会話を交わしたことのない二人ですが、二人が会話をしたらこんな感じかなと思わせるものがありましたよ。

『踵の下の空白』は本当に良かったです。オリジナルのキャラも等身大の高校生らしさが出ていましたし、人と比べることで自意識を守ろうとする臆病さとか狡さみたいなものがよく描かれていました。それに対して戸惑いながらも自分の気持ちを偽らずにまっすぐ立ち向かっていくゆうちゃんの姿は芯の強さを感じさせましたね。
最初から最後までゆうちゃんにそっと寄り添う文章も実にみずみずしさに溢れていて、青春小説のお手本みたいな作品でした。

『モテないし合コンに行く』は……まあ問題作ですねw
これは私の想像ですけど、坂上さんって他の作家さんと違ってミステリー専門じゃない分、変に気負ってしまったんじゃないかと思うんです。ミステリーとして恥ずかしくないものをと頑張った結果があれだったんじゃないかと。ミステリーに拘らなくてもいいですよとなれば、前半のギャグテイストのままでいい感じになったような気がします。
確かにKさんほど犯人にふさわしくない人はいないですねw 少なくともトリックとか仕掛けるような感じじゃないでしょう。直接相手にぶつかっていくタイプだと思います。

『モテないし一人になる』はまんまと騙されたんですけど、かわずやさんはそうでもなかったんですか。まあ私は根が単純ですからああいうトリックにはすぐ引っかかるんですよね。でもだからこそ人一倍ミステリーを楽しめるんだと思って開き直ってますけどw
今回は幕張限定ということでナンバーガールとちょく!は入れられませんでしたけど、やりようによっては登場させることは可能だと思うんですよね。ていうか、ナンバーガールにはもこっちが「クイーン」をやっていた「中田商店」も出てきたりしてますから世界観は共通しているんじゃないかとw
ただオールスター的に全部出すとなると、ちょっととっちらかった感じになりそうなので、ある程度絞った方がいいような気はします。

あとがきはいろいろ語りたいことがありますよねw
特にシロイハルの担当者はどういうつもりで仕事を依頼したんだかw オナニーの話にするという時点でわからんのかw

締め切りがギリギリというか、あとがきを書いてる時点ではまだ書き上がっていないということですからねw
まあ結果1か月延びずに無事発売になったところからすると、たぶんそのあと2時間でなんとか形にしたんでしょうけど。(まあそれ自体どこまで信用していいかというのもありますけどね。全部がネタの可能性もありますしw)それでも、それなりのものを出してくるんですからさすがですよ。
ただ、延期が続いているのは気がかりですね。別に予定されたものなら休載でもいいんですけど、予定をドタキャンする形で延期というのは心配です。執筆のペースがうまくいっていないということですからね。
そこは編集部の責任でコントロールしてもらわないと。

> 性癖の暴露については、心の底からどうでもいいのですが、
それを言ったら元も子もないw まあ私もどうでもいいですけどw ていうかNTRの良さがよくわかりませんw

第三弾も期待したいですよね!もっといろんな作家さんのわたモテを読んでみたいです。
今週はどうなるんでしょう。前日まで気が抜けませんねw


>ランダーマンさん

まあかなりカツカツなのは間違いないでしょうね。谷川さんとしては依頼される仕事はやるしかないわけですから、そこは編集部サイドがちゃんと管理しないといけないところでしょう。
仮に本編に影響が出るとするならなおさらです。

凪さんに限らず、LINEのやりとりは違和感がありましたね。ただあれ自体がネタみたいなものなので、そのへんはあまり気にしていません。自分の意志で(笑)って打ち込んでるとか、書き込みならばのネタなんでそこは割り切った方が楽しめるかと思いますね。あれは本来のキャラとは違う、LINE限定のキャラなんですよw

まあ少なくとも、「合コン」は納得できない部分が多々ありましたね。
もっともそれは後半の「ミステリー」部分に関してであって、前半のキャラ同士の掛け合いなんかは特に不満はないですよ。むしろ、あのままのノリで行ってくれたら…と。実にもったいないなと思います。
けっきょく、わたモテのキャラがもし合コンに参加したら…というノリだったらよかったんですよね。18巻の特装版のもしもシリーズみたいに。原作でああいうネタをやってるんだから別に遠慮することないのにw

まあ監視カメラは、単純に映ってなかったという真相にがくっとなっただけなんですけどw
そこは何かトリック使えよw

ただ、確かに原作ベースから離れてパラレルワールドな世界観を構築したとしても、それはそれで反発を受けたかもしれませんね。
実際、前回でも辻真先先生がそれでけっこう叩かれましたし。
個人的にはアンソロジーはもっとはっちゃけてもいいとは思うんですけどね。あくまでその作家さんの「わたモテ」を見せてくれればいいわけで、なにもどれだけ原作に忠実かで評価するものでもないでしょう。そっくりさん大会でもあるまいし。

評価するべきものはあくまで小説としての面白さなんじゃないかと私は思っています。
「一人になる」も、監視カメラ云々以上に小説としてしっかり読ませるものになっていたからこそ、全体として満足できたわけですからね。

次回も是非あって欲しいですね。
その際は、みなさんにもうちょっと優しい目線で見てあげてほしいですw

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【ネタバレあり】

伊藤「田村さん・・・回収した仕掛けはその場でアソコの中に隠したんだね」
ゆり「・・・」
伊藤「田村さんと私は似てるって勝手に思ってた。だから、田村さんがスカートを極端に短くしてるの、前から不思議に思ってた。まさか、こんな機会が巡ってきた時の為に日頃からスカートを短くしてたの?」
ゆり「・・・初めはそうだった。でも、根元さんなんかとオシャレするのも悪くはなかったかな。伊藤さんもオシャレするの嫌いじゃないでしょ?」

>円居挽さんの代表作「FGOミステリーシリーズ」は同じ星海社から出ています。
○○さんの代表作「○○シリーズ」も同じ星海社から出ています。
散々既出だから伏せ字にしておくね。

シロイハル連載終了考察と谷川先生

すいませんが、またコメントします。ちょっと気になることがありましたので


 シロイハルの編集担当の方なのですが、あとがきを読んでいる限りの話をまとめると、谷川先生をコントロールしたかったのじゃないかなと思ったり。キバ子みたいな悪口を言う先生に「でも素晴らしい人間ですから」とかたしなめるとか、まこっちみたいに聞き流せばいいのに(そもそも何が素晴らしいのか?漫画の売り上げ?人格とか言うなら笑わせるとしか言えませんね、不倫した作者はおそらくKングダムのH先生でしょうし)

 
そもそもオ〇ニーが本連載のテーマなのに、「人を傷つける漫画は嫌」「女性が不快に思わないように」とか全否定のダメ出しかつわたモテが好きなのに、わたモテの根幹の否定みたいな主張なのも入りますね。ここから私の完全な邪推ですが、おそらくこの編集さんが下ネタ好きじゃないくせに、だいぶ前のわたモテが百合漫画になってバズったとかいう情報()を真に受けて、「俺もスクエニみたく谷川を誘導して青春百合漫画に改変してやる」とかいう意気込みかなんかで、谷川先生を受け入れてしまったのではないかと。小学館の編集には、漫画家を誘導して編集の書かせたいものを描かせるみたいな伝統が多少聞こえたりとか、全部私の妄想ですが。


 まあどちらにしろ谷川先生が担当編集のダメ出しに耐えかねて、打ち切りになったのは事実だけが残り、紙の単行本もでず、アンソロのあとがきで不平不満をいう最期で終わったのはやはり残念ですが。20巻のあとがきでも追加情報が出るかもしれませんね。


 でもう一つの最近の谷川先生ですがツイの情報で
https://twitter.com/harimoguni/status/1423659385214050305/photo/1
https://twitter.com/harimoguni/status/1423660664229269507

 という他愛もないことなのですが、先生が「この漫画がすごい」みたいなやつに載りたがっているのは意外でした。あの手の漫画ってその本の編集部員のかなり恣意的な内容が含んでいるなと思っていましたので、あとアンソロ載ってうれしいですけど、これ単純に「漫画が小説のアンソロジーになるのは珍しい」程度の内容でしかないなと思いました、別にわたモテを褒めているわけじゃないのに(百合漫画とかいう誤解もある、要素はあるけど百合姫に載るようなものではない)


 鼻につくとか冗談で言っているのだろうと思いますけど、漫画家が権威や肩書みたいなのに頼っても仕方ないような。「この漫画がすごい」に載ったから、なんちゃら賞を取ったから、仕事が来たとかそう単純でもないし、まあ先生もわたモテが佳境を迎えて色々悩んでいるのかもしれません。


ではまた、毎日午前0時と午後0時にガンオンアプリをチェックしております、また延期だけは勘弁です。

コメント返信その2

コメントありがとうございます。再度まとめての返信にて失礼いたします。


>非公開コメントことふちささん

> 私もこれがファンが書いたSSなら
あれそうですか。うーん、今ひとつその辺の感覚がピンときませんね。公式だからといっても、それがそのままわたモテとして認定されるわけではないと思うのですが…あくまで公式同人誌みたいなノリだと私は理解しているので。

まあキャラが不自然というのはわかりますけど、それを持って「愛がない」とか叩くのは違うと思うんですよね。Amazonのレビューで引っ掛かるのはそこです。原作から自分なりにどう料理するかは作者の解釈の範囲であって、それを原作に忠実じゃないからこいつはわたモテを読んでないんだとか好きじゃないんだという論調は正直、非常に違和感を覚えますね。仮に私がわたモテの二次創作を書くとするならやはりそこには自分のイメージが投影されるので、人によっては絶対に受け入れられない表現も出てくるはずです。でもそれをもって、「うっちーはこんなこと言わない」「こいつはうっちーファンなんて嘘だ」みたいな中傷を受けるとするなら納得できませんね。

まあ基本私は人よりもその辺は寛容というか、ハードルは低いんですよ。例えば、アニメや漫画の実写に対してもはなから拒否反応を示したりしませんし、原作とは違うオリジナル展開もわりと許せるタイプです。(原作の「うる星やつら」ファンでビューティフルドリーマーを評価してるのは珍しいのかも)
もちろん、それには自分なりのラインはありますよ。ドラマ「ビブリア古書堂の事件手帖」みたいに妹キャラを弟に変えるとかはさすがに許せません。その辺はもう自分の感性の問題なので特に一貫性はないですけどね。
確かに喪164では違和感がありましたけど、あれはむしろ原作だからですよ。仮に他の方の二次創作ならそこまでどうのこうの言いません。逆にオリジナルだからこそ気になるんです。

遊戯王の件はわかります。さすがに公式のアニメでそういうことがあれば怒るのも当然でしょう。それは半ばオリジナルみたいなものですから。ただ、今回のは二次創作集ですからね。
私にとってアンソロジーって、いわば「トリビュートアルバム」みたいなものなんです。有名曲や代表曲をそのまま完コピするアーティストもいてもいいですけど、それよりもレゲエ調にアレンジしたものとか、アコースティックなバージョンにしたものとか、そのアーティストならばの解釈が聴きたいわけですよ。同じ曲を同じアレンジで演奏したものをそのまま聴きたいわけじゃないんです。

でもまあ、どこに面白さの価値を見出すかというのはその人の基準であって、こういう楽しみ方をした方がいいというつもりはさらさらありません。
ただ、必要以上に「愛がない」といった叩き方はどうかなあと思います。これはまあ前回の辻真先先生に対しても少し感じたことですけど。

しかし、本当に「もしもシリーズ」みたいにすればよかったんじゃないかと思いますね。
「合コン」自体に対する違和感もわかりますけど、そこはもう「お題」ということにしてしまえばすべて解決じゃないかとw
Amazonレビューにもありましたけど、本編と同じ世界線で語ろうとするからいろいろ不満が出てくるわけですよ。
例えば、舞台を時代劇にするとか海外にうつすとか、明らかに原作とは違う世界だということを最初に提示してから「ミステリー」を展開させればここまでの騒ぎにはならなかったかもしれません。
円居さんの「一人になる」も、もっとメタ的な内容でもよかったような気もするんですよね。谷川ニコ作品のキャラが幕張で勢揃いした!みたいなw
前回のアンソロでも感じたことですけど、みなさん真面目すぎますよw こういうのはお祭りなんですから、もっとはっちゃけてもいいと思うんですけどね。もっとも、そういうノリを嫌うファンの方もけっこういるでしょうけど。(前回の辻先生は変な方向ではっちゃけてたしw)

ただよくよく考えてみると、逆にわたモテ愛が深すぎるがゆえに変に原作準拠になってしまうのかもしれません。やっぱり自分なりのキャラの心情描写や原作の補完をしたくなってしまうものですから。そう考えるとなかなか難儀な問題だなあとも思います。


>荻野四季さん

なんで伊藤さん…と思いきや、そういえば喪191表紙のゆりちゃんが伊藤さんかと思ったという声がけっこうありましたね。
ていうか、初めはそのつもりだったのかよw あの表紙からすると、入学式の時からけっこうスカートは短かったと思うんですけど、その時からこんな機会を狙っていたのかw
でも、伊藤さんは意外と探偵役が似合いそうですね。「見」にまわったり、「注視」したりしますしw

> 散々既出だから伏せ字にしておくね。
え、よくわからない…これも含めてミステリーということでしょうか。
あとで伏字に何が入るか推理してみようと思います!


>かわずやさん

> 谷川先生をコントロールしたかったのじゃないかな
なるほど、変に自信家なタイプで自分が谷川さんの才能をもっと引き出せるんだみたいな感じだったとするなら意味不明な言動にも理屈が通りますね。

> そもそも何が素晴らしいのか?
個人的に懇意にしている作家さんならまだわかりますけど、「会ったこともないのに」ですからねw 誇大妄想癖でもあるんじゃないかとw
まあ「悪口が嫌い」という手前、嘘でもそう言わざるを得なかった可能性もありますけど。

> 谷川を誘導して青春百合漫画に改変してやる
うーん、ありそうだなあ。それで売れたら、あれは俺が育てたんだみたいなw
…まあ、谷川さんサイドの話だけを鵜呑みにするのもフェアじゃないような気もするので、そこはあまり追求しないようにしておきますw

> でもう一つの最近の谷川先生ですがツイの情報で
ああ、こちらは私も拝見しました。
でもまあやっぱりなんだかんだ言ってもうれしいものだと思いますよ。それがどんな媒体であろうと自分の作品を取り上げてくれるのですから。載らない方がよかったとはならないでしょう。ああいうお仕事って、名前も上がらないのが一番きついんじゃないかと思います。褒めているかどうかなんてのは二の次なんですよ。
権威が欲しいとかじゃなくって、話題にしてくれないと売れるものも売れませんし注目もしてもらえませんからね。それは作家として何より寂しいことなんじゃないかと。
それに、谷川さんはけっこう俗物だと思うんですよねw(もちろんいい意味で) 変にアングラ志向だったりメジャーを拒否したりするようなタイプではないはずです。

更新は今のところは大丈夫そうですが果たして…

【ネタバレあり】

>2回目のワクチン接種
流石のオイラもこれは知らなかったよ。
https://togetter.com/li/1732159

>「ミステリー」縛り
智子「雫、入るなっ!」
智子の目に映ったのは、風夏の無残な姿だった。
https://togetter.com/li/1761352

犯行を暴かれた加藤は自ら・・・
https://togetter.com/li/1761683

>「ドスケベ偵クロキ」
今回もリンクしています。
https://seiga.nicovideo.jp/watch/mg567012

>(あと、ゆりちゃんを主人公にした「陰キャ探偵・田村ゆり」を読んでみたい)
田村ゆりが複雑に絡み合った難事件に挑む!
https://twitter.com/YuriTamu3150/status/1398850713627758601

>絵文字 vs. 絵文字 Mk-II
似せ
https://togetter.com/li/1761998

https://togetter.com/li/1757560

>「日常の謎」
https://togetter.com/li/1761722

>あとで伏字に何が入るか推理してみようと思います!
必要なのは推理力より記憶力かな。
https://horobijiji.blog.fc2.com/blog-entry-385.html#comment4254
cf.
https://togetter.com/li/1762003

Re: 【ネタバレあり】

>荻野四季さん

> >2回目のワクチン接種
> 流石のオイラもこれは知らなかったよ。
2週間…えーと接種したのが11日だから、今はまだギリギリ「ワクワクチンチン」状態ということか。早くフルチンになりたいなあ。

> >「ミステリー」縛り
> 智子「雫、入るなっ!」
> 智子の目に映ったのは、風夏の無残な姿だった。
まあ逆に子供ならばの戯れという感じがしますけどね。こういうのって、意外と外的な影響からじゃなくって自然と出てくるものですよ。

> 犯行を暴かれた加藤は自ら・・・
またまた…って、加藤さんなら意外とあり得るような気もするw

> >「ドスケベ偵クロキ」
> 今回もリンクしています。
本当だw 何かと縁のある漫画ですね。ていうか、もはやドMとか女王様とかあまり関係なくなってるようなw

> >(あと、ゆりちゃんを主人公にした「陰キャ探偵・田村ゆり」を読んでみたい)
> 田村ゆりが複雑に絡み合った難事件に挑む!
これ、すっごくわかる…イヤホンとかもなんであんなことになるんでしょう?意味がわからん

> >絵文字 vs. 絵文字 Mk-II
> 似せ
亡くなった父もこうしてあげれば、もう少し生きられたのかな…

> 偽
へえ、これは初めて知った。ということは、今後も新たに進化していく品種も出てくるのかも。

> >「日常の謎」
なるほど「これは企業案件だ!」と見破るわけかw
コメントにも有りましたけど、昔カレーのCMでスプーンが汚れてないという話があったのを思い出しました。

> 必要なのは推理力より記憶力かな。
ううっ私が一番苦手なところを…
真面目な話、半年前のことすら忘れているとなると本気で怖くなりますね。
それはさておき、大変失礼いたしました。

> cf.
イカに負けた…(先週どころか一昨日のが思い出せん)
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ぬるく切なくだらしなく。 オタクにも一般人にもなれなかった、昭和40年代生まれの「なりそこない」がライトノベルや漫画を主観丸出しで書きなぐるところです。 滅びゆくじじいの滅びゆく日々。 ブログポリシーはこちら

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