映画「砕け散るところを見せてあげる」を見た~感想にもならない簡単な雑記~
※ネタバレはありませんので、安心してお読みください。
映画「砕け散るところを見せてあげる」を見てきました。
まず最初に言ってしまうと、泣きました。
映画を観て涙を流したのは「ボヘミアンラプソディ」以来、2回目ですね。
もちろん号泣ではなくって、目から熱いものがとどめなく流れ落ちてくる感じだったのですが、自分の意志とは関係なく勝手にあふれてくるので、少し困りましたw
まあ原作を読んだ時も泣いたので、この作品でも2回目になりますね。ていうか、今こうして思い出してもうるっとくる感じでやばいです。
ただ、この涙は感動の涙かというと、そうでもないような気がします。
いうなれば、「衝動の涙」ですね。
そう、ゆゆこ作品にはいつも衝動に駆られるのですが、この映画にもまさに魂を揺さぶられるような衝動が走ったんですよ。
それはすなわち、この映画「砕け散るところを見せてあげる」が竹宮ゆゆこの作品を見事に映像化してくれたことに他ならないことでもあるわけです。
本当に見事でしたよ。
まさかここまであの小説を忠実になぞりながら、映画独自の世界を構築できるとは思ってもいませんでした。
ていうか、ほら見たことかと思いましたね。
だから「竹宮ゆゆこ作品史上もっともゆゆこらしく、もっともわかりやすい」と言っただろうが!と。
まったく、「わかりづらい」だの「終盤の超展開についていけない」だの、どこを読んでたんだと今更ながら訴えたい気分ですw(何を言ってるか分からない方は小説の感想記事をご覧ください)
そう、「砕け散るところを見せてあげる」はむちゃくちゃわかりやすいんですよ。そして、「わたしたちの田村くん」「とらドラ!」「ゴールデンタイム」といった竹宮ゆゆこ作品の集大成でもあるんです。
この映画はそれを実に見事に証明してくれました。
「UFO」の正体。冒頭で語られる2人と3人の齟齬。
この映画を見ればすんなりわかります。ある意味、小説よりもさらにわかりやすく解説してくれた作品とも言えるかもしれません。
逆にその辺は評価が分かれるかもしれませんね。小説における“仕掛け”も冒頭からばらしてしまっているので。
ただ、私はあの“仕掛け”はこの作品の肝ではないと思っているので、そこは全然気になりませんでした。
むしろこの形の方がよりダイレクトに心に響いてくるのである意味、原作以上に「ゆゆこらしい」作品になったのではないかと感じているくらいですね。
演じられている俳優の方はどなたも素晴らしかったですね。まるでゆゆこの小説からそのまま抜け出てきたかのような人たちばかりで、すべてのキャラクターがイメージ通りでした。こんな原作付き映画は初めての経験でしたよ。
その中でも特に蔵本玻璃役の石井杏奈さんは圧倒されました。ああ玻璃ってこんな子だったんだと思うだけで泣きそうになりましたよ。序盤のトイレのシーンは必見ですね。
尾崎姉妹もよかったなあ。本当まんま原作通りの彼女たちが出てきたのでびっくりしました。あいつら実在してたのかよw
あとはなんといっても、堤真一さん!彼がいたからこそ、この映画は実現できたといっても過言ではないでしょう。それだけの存在感がありました。とにかく怖かった!
あ、もちろん清澄役の中川大志さんは言わずもがなですよ。彼はまさにヒーローを見事に演じてくれました。
基本、原作にすごく忠実に作られた映画でしたが、ラストシーンだけは少し違っていました。
でも、そこには映画ならばの思いが込められていました。
それはより原作の肝の部分を強調していたかのようにも思えましたね。
本当にあのシーンが見れてよかったです。
この映画は頭で考える映画ではありません。
ただ感動して泣くだけの映画でもありません。
見てる人の魂に直接訴えかけてくる映画です。
そういった意味では、人を選ぶ作品かもしれません。
でも、一度は触れてほしいなと思いますね。
タイトルから暗くて後味の悪いものを想像される方もいらっしゃるかもしれませんが、決してそんなことはないのですから。
いったい何が「砕け散った」のか。
ぜひその眼で確かめてください。
読んでから見るか、見てから読むかはあなた次第。竹宮ゆゆこワールドをぜひご堪能下さい!
ゆゆこ待望の最新作はこちら!
準新作はこちら。ソフトカバーですけどすごく読みやすくて面白い!文庫はまだ先でしょうから今のうちに読んでおくのも手かと。
「いいからしばらく黙ってろ!」はコミック版も出ています!
初めてのゆゆこにはこちらがいいかも。
竹宮ゆゆこの映像作品といったら、やっぱりこれ!「砕け散るところを見せてあげる」の原点ともいえる作品です。

映画「砕け散るところを見せてあげる」を見てきました。
まず最初に言ってしまうと、泣きました。
映画を観て涙を流したのは「ボヘミアンラプソディ」以来、2回目ですね。
もちろん号泣ではなくって、目から熱いものがとどめなく流れ落ちてくる感じだったのですが、自分の意志とは関係なく勝手にあふれてくるので、少し困りましたw
まあ原作を読んだ時も泣いたので、この作品でも2回目になりますね。ていうか、今こうして思い出してもうるっとくる感じでやばいです。
ただ、この涙は感動の涙かというと、そうでもないような気がします。
いうなれば、「衝動の涙」ですね。
そう、ゆゆこ作品にはいつも衝動に駆られるのですが、この映画にもまさに魂を揺さぶられるような衝動が走ったんですよ。
それはすなわち、この映画「砕け散るところを見せてあげる」が竹宮ゆゆこの作品を見事に映像化してくれたことに他ならないことでもあるわけです。
本当に見事でしたよ。
まさかここまであの小説を忠実になぞりながら、映画独自の世界を構築できるとは思ってもいませんでした。
ていうか、ほら見たことかと思いましたね。
だから「竹宮ゆゆこ作品史上もっともゆゆこらしく、もっともわかりやすい」と言っただろうが!と。
まったく、「わかりづらい」だの「終盤の超展開についていけない」だの、どこを読んでたんだと今更ながら訴えたい気分ですw(何を言ってるか分からない方は小説の感想記事をご覧ください)
そう、「砕け散るところを見せてあげる」はむちゃくちゃわかりやすいんですよ。そして、「わたしたちの田村くん」「とらドラ!」「ゴールデンタイム」といった竹宮ゆゆこ作品の集大成でもあるんです。
この映画はそれを実に見事に証明してくれました。
「UFO」の正体。冒頭で語られる2人と3人の齟齬。
この映画を見ればすんなりわかります。ある意味、小説よりもさらにわかりやすく解説してくれた作品とも言えるかもしれません。
逆にその辺は評価が分かれるかもしれませんね。小説における“仕掛け”も冒頭からばらしてしまっているので。
ただ、私はあの“仕掛け”はこの作品の肝ではないと思っているので、そこは全然気になりませんでした。
むしろこの形の方がよりダイレクトに心に響いてくるのである意味、原作以上に「ゆゆこらしい」作品になったのではないかと感じているくらいですね。
演じられている俳優の方はどなたも素晴らしかったですね。まるでゆゆこの小説からそのまま抜け出てきたかのような人たちばかりで、すべてのキャラクターがイメージ通りでした。こんな原作付き映画は初めての経験でしたよ。
その中でも特に蔵本玻璃役の石井杏奈さんは圧倒されました。ああ玻璃ってこんな子だったんだと思うだけで泣きそうになりましたよ。序盤のトイレのシーンは必見ですね。
尾崎姉妹もよかったなあ。本当まんま原作通りの彼女たちが出てきたのでびっくりしました。あいつら実在してたのかよw
あとはなんといっても、堤真一さん!彼がいたからこそ、この映画は実現できたといっても過言ではないでしょう。それだけの存在感がありました。とにかく怖かった!
あ、もちろん清澄役の中川大志さんは言わずもがなですよ。彼はまさにヒーローを見事に演じてくれました。
基本、原作にすごく忠実に作られた映画でしたが、ラストシーンだけは少し違っていました。
でも、そこには映画ならばの思いが込められていました。
それはより原作の肝の部分を強調していたかのようにも思えましたね。
本当にあのシーンが見れてよかったです。
この映画は頭で考える映画ではありません。
ただ感動して泣くだけの映画でもありません。
見てる人の魂に直接訴えかけてくる映画です。
そういった意味では、人を選ぶ作品かもしれません。
でも、一度は触れてほしいなと思いますね。
タイトルから暗くて後味の悪いものを想像される方もいらっしゃるかもしれませんが、決してそんなことはないのですから。
いったい何が「砕け散った」のか。
ぜひその眼で確かめてください。
読んでから見るか、見てから読むかはあなた次第。竹宮ゆゆこワールドをぜひご堪能下さい!
ゆゆこ待望の最新作はこちら!
準新作はこちら。ソフトカバーですけどすごく読みやすくて面白い!文庫はまだ先でしょうから今のうちに読んでおくのも手かと。
「いいからしばらく黙ってろ!」はコミック版も出ています!
初めてのゆゆこにはこちらがいいかも。
竹宮ゆゆこの映像作品といったら、やっぱりこれ!「砕け散るところを見せてあげる」の原点ともいえる作品です。
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