【微ネタバレあり】わたモテ18巻特装版「小冊子」感想~コスパ最高のマストアイテム~
ここでは7月10日に発売された「私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!」18巻特装版に付属された「小冊子」についての簡単な感想を述べていきたいと思います。
本編の方は↓こちらにありますので、よかったら合わせてご覧いただけると幸いです。
私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!18巻 感想~前代未聞のノンストップ状態に突入したかもしれない18巻~
それでは、さっそく見てまいりましょう!
いやあ、それにしてもびっくりしましたね。
まさか、ここまで充実した内容のものになるとは思ってもいませんでした。
せいぜい2ページくらいの挨拶代わりマンガとゲスト作家さんのショートが3つか4つ。それと適当な企画物がいくつかあるだけの感じかなと勝手に思っていましたよ。もうこの場を借りてお詫びしたいですね。本当に申し訳ありませんでした。
というわけで、すごいですマジで。
「電子書籍版」でも全然問題ないので是非買ってください。
何しろ、谷川ニコ先生の描き下ろしがなんと24ページ(!)もあるんですよ。半分が谷川先生の新作ですよ新作!
しかもこう言ってはなんですが、本編以上に面白いんですよこれが。(あ、言っちゃった…w)
わたモテを堪能する上で、非常に示唆に富んだ内容になっていると断言できますね。
もちろん、他の企画ページも谷川先生の監修が入っているので読み応えがあります。(一部微妙な所もありますが…)
とにかく、何度も読み返し楽しめる内容になっているので、お買い得感は保証します!
さて、内容は大きく分けて3つあります。
一つは「ワタモテ!」から始まる「萌え四コマ」シリーズ。
二つ目は「もしも…」シリーズ。これはかつてアニメDVDに特典としてついていた描き下ろしマンガの系統ですね。
そして三つ目が企画ものの「黒木智子交友録&キャラクター紹介」。谷川さんの監修付きですから中身も興味深いものがありますよ。
「萌え四コマ」シリーズは「ネモが理想としている萌え四コマの世界観になってるわたモテ」の中を、ネモともこっちが冒険(笑)するものがたりです。
……と見せかけての、谷川さんお得意の自虐とメタを混ぜ合わせた毒っ気のある四コマネタなわけですが、これが実に切れ味鋭い感じなんですよ。ちゃんと萌え四コマ風になりつつも、それを絶妙なスタンスで茶化してるところが素晴らしいですね。
流れとしては、ゆりちゃん→あーちゃん&和田くん→吉田さん→きーちゃん→うっちー→二木さん→加藤さんと巡って、最終的にネモに戻る(?)という構成になっています。これがまた彼女たちと一緒に歪んだ萌えの世界を歩いているようなバーチャル感を味わえていいんですよw
四コマ形式はナンバーガールやクズメガネ、そして友モテでもお馴染みですが、ストーリー形式とはまた違った面白さがありますよね。今回、わたモテでもその魅力は存分に発揮できると証明されたのでまたどこかで描いて欲しいものです。
個人的なベストは「お姉ちゃんの知識」か「受け」のどっちかかな。
「もしも…」シリーズはある意味、今回最大のキモかもしれません。
今の「モテ路線わたモテ」をメタ目線で作者自ら自虐しているかのように見えて、一方それが「自己批評」の域まで達している凄みがあるんです。笑えると同時に実に深い内容になっていますね。
修学旅行などを介さず、一年の頃のあのぼっちもこっちがそのまま彼女たちのグループに入っていたらという、パラレルワールドものというか、ある種の思考実験でもあるわけですが、その奥底にはわたモテの“世界観”が脈々と流れているのが確かに感じられるんです。
それがわたモテへの「批評性」につながっているんですね。だからどれだけいびつな関係性でも、わたモテらしい笑いがそこにはあるわけです。
「もしモテないしヤンキーになってたら…」
一番、もこっちのクズい魅力が前に出ている話ですねw
グループ内で誰がリーダーで誰が一番下っ端かということで暗躍するネタはいかにもヤンキーギャグマンガっぽくって笑えるw
今回の3本の中で一番スピンオフ連載ができそうな気がします。
「モテないしキバ子グループに入ってたら」
今回もっとも深読みができそうな話がこれ。特に表紙の階段の構図は考察のし甲斐がありそうですね。
ここで見られる、「サチ」と「真子」の静かな主導権争いというのは、いろんな意味で示唆に富んでいます。
ゆりキバの過去のヒントもここに隠されていそうですね。
まあとにかく、ここではっきりしたのは、キバ子は悪役でもなんでもなく単に頭が弱いだけ(おいw)ということと、ラスボス(?)は実はサチになるのかもしれないということかな。
けっきょく今とそう変わらないという締めが最高。
「モテないしトップカースト女子になったら……」
この4人が「トップカースト」になるんだ…ということはまあさておき、なんとなく谷川ニコの「わたモテ論」になっているような気がしたのは私だけでしょうか。
「トップカーストもこっち」と「ちょっと昔のもこっち」、そして「別の世界線のもこっち」と果たして誰が一番人生を楽しんでいるのか。
なんだか“別ルートエンディング”を見たような不思議な読後感にあふれる作品でしたね。
こうして見ると、それぞれのタイトルが「なってたら…」「入ってたら」「なったら……」と、微妙に変わっているのもミソですよね。
特に最後の「なったら……」という言い回しは、最後のもこっちの独白と合わせて考えると、なんとも意味深に感じられるのですが、どうでしょうか。
最後は、「最新キャラクター紹介」と「黒木智子(高校3年生)交友録」。
キャラクター紹介の「レーダーチャート」は谷川先生に聞いたデータということで、これまた興味深いものになっています。
もこっちを中心にした「交友録」は、どこまで谷川先生の意志が反映されているかは定かではありませんが、一応監修という形ではあるでしょうから、これもやはり参考にはなるでしょう。そうでなくても見ているだけで楽しい関係図になっていますよ。
交友録で気になったのは、二木さんの扱いですね。岡田や南さん、雫ちゃんよりも大きな扱いになっているんですよ。(メインキャラが黒ベタ白抜き、それに準ずるキャラが網ベタにスミ文字となっているようです)
もこっちへの矢印が「???」になっているのも気になりますし、喪176のこともあります。
もしかしたら、これから重要なカギを握るキャラになってくるのかもしれませんね。
……逆に言えば、岡田や南さんは重要じゃないんか!という気もしないでもありませんがw(実際、キャラ紹介にこの2人はいない…)
各キャラクターの紹介は、何といっても谷川先生公認(?)レーダーチャートでしょうね。
もこっちのデータは電子書籍販売サイトのサンプルでも見れますので是非参考にしてもらいたいのですが、ここで気になるのは「クリティカル」という項目でしょう。はて?クリティカルとは何ぞや?
英語の「critical」には様々な意味があって、はっきりとしたことはよくわかりませんが、人間の能力を計るものですから、この場合は「危機回避能力」的な感じでしょうか。それともいざという時の「クリティカルヒット率」かなw(いざという時の意味がよくわかりませんが)
ここで笑ったのはうっちーのデータですね。
これはもう見てもらうしかないですが、とにかく実に見事な形を描いていて、それがまたうっちーらしいなと思ってしまいましたw
あと、意外な人の知力が実に意外でしたね。(知力の欠片もない文章)
少しネタバレすると、今回「知力」が“5”だったのは3人しかいないんですよ。1人はもちろん今江さんなんですけど、あとの2人が実に意外なんです。加藤さんじゃないんですよ?だから意外なんですけど。
…とまあ、各キャラのチャートを見比べるだけでも楽しめるはずです。
谷川さんがそのキャラをどう見ているかという一つの手助けにもなりますしね。
いかがだったでしょう。とても48ページとは思えないボリュームの内容だったのではないでしょうか。
本当に何度でも読み返しては楽しめる内容になっているので、是非ゲットしてくださいね。
間違いなく、今後のわたモテがより面白くなるはずです!
18巻特装版は1210円(税込)!コストパフォーマンス最高です!
本編の方は↓こちらにありますので、よかったら合わせてご覧いただけると幸いです。
私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!18巻 感想~前代未聞のノンストップ状態に突入したかもしれない18巻~
それでは、さっそく見てまいりましょう!

いやあ、それにしてもびっくりしましたね。
まさか、ここまで充実した内容のものになるとは思ってもいませんでした。
せいぜい2ページくらいの挨拶代わりマンガとゲスト作家さんのショートが3つか4つ。それと適当な企画物がいくつかあるだけの感じかなと勝手に思っていましたよ。もうこの場を借りてお詫びしたいですね。本当に申し訳ありませんでした。
というわけで、すごいですマジで。
「電子書籍版」でも全然問題ないので是非買ってください。
何しろ、谷川ニコ先生の描き下ろしがなんと24ページ(!)もあるんですよ。半分が谷川先生の新作ですよ新作!
しかもこう言ってはなんですが、本編以上に面白いんですよこれが。(あ、言っちゃった…w)
わたモテを堪能する上で、非常に示唆に富んだ内容になっていると断言できますね。
もちろん、他の企画ページも谷川先生の監修が入っているので読み応えがあります。(一部微妙な所もありますが…)
とにかく、何度も読み返し楽しめる内容になっているので、お買い得感は保証します!
さて、内容は大きく分けて3つあります。
一つは「ワタモテ!」から始まる「萌え四コマ」シリーズ。
二つ目は「もしも…」シリーズ。これはかつてアニメDVDに特典としてついていた描き下ろしマンガの系統ですね。
そして三つ目が企画ものの「黒木智子交友録&キャラクター紹介」。谷川さんの監修付きですから中身も興味深いものがありますよ。

「萌え四コマ」シリーズは「ネモが理想としている萌え四コマの世界観になってるわたモテ」の中を、ネモともこっちが冒険(笑)するものがたりです。
……と見せかけての、谷川さんお得意の自虐とメタを混ぜ合わせた毒っ気のある四コマネタなわけですが、これが実に切れ味鋭い感じなんですよ。ちゃんと萌え四コマ風になりつつも、それを絶妙なスタンスで茶化してるところが素晴らしいですね。
流れとしては、ゆりちゃん→あーちゃん&和田くん→吉田さん→きーちゃん→うっちー→二木さん→加藤さんと巡って、最終的にネモに戻る(?)という構成になっています。これがまた彼女たちと一緒に歪んだ萌えの世界を歩いているようなバーチャル感を味わえていいんですよw
四コマ形式はナンバーガールやクズメガネ、そして友モテでもお馴染みですが、ストーリー形式とはまた違った面白さがありますよね。今回、わたモテでもその魅力は存分に発揮できると証明されたのでまたどこかで描いて欲しいものです。
個人的なベストは「お姉ちゃんの知識」か「受け」のどっちかかな。

「もしも…」シリーズはある意味、今回最大のキモかもしれません。
今の「モテ路線わたモテ」をメタ目線で作者自ら自虐しているかのように見えて、一方それが「自己批評」の域まで達している凄みがあるんです。笑えると同時に実に深い内容になっていますね。
修学旅行などを介さず、一年の頃のあのぼっちもこっちがそのまま彼女たちのグループに入っていたらという、パラレルワールドものというか、ある種の思考実験でもあるわけですが、その奥底にはわたモテの“世界観”が脈々と流れているのが確かに感じられるんです。
それがわたモテへの「批評性」につながっているんですね。だからどれだけいびつな関係性でも、わたモテらしい笑いがそこにはあるわけです。
「もしモテないしヤンキーになってたら…」
一番、もこっちのクズい魅力が前に出ている話ですねw
グループ内で誰がリーダーで誰が一番下っ端かということで暗躍するネタはいかにもヤンキーギャグマンガっぽくって笑えるw
今回の3本の中で一番スピンオフ連載ができそうな気がします。
「モテないしキバ子グループに入ってたら」
今回もっとも深読みができそうな話がこれ。特に表紙の階段の構図は考察のし甲斐がありそうですね。
ここで見られる、「サチ」と「真子」の静かな主導権争いというのは、いろんな意味で示唆に富んでいます。
ゆりキバの過去のヒントもここに隠されていそうですね。
まあとにかく、ここではっきりしたのは、キバ子は悪役でもなんでもなく単に頭が弱いだけ(おいw)ということと、ラスボス(?)は実はサチになるのかもしれないということかな。
けっきょく今とそう変わらないという締めが最高。
「モテないしトップカースト女子になったら……」
この4人が「トップカースト」になるんだ…ということはまあさておき、なんとなく谷川ニコの「わたモテ論」になっているような気がしたのは私だけでしょうか。
「トップカーストもこっち」と「ちょっと昔のもこっち」、そして「別の世界線のもこっち」と果たして誰が一番人生を楽しんでいるのか。
なんだか“別ルートエンディング”を見たような不思議な読後感にあふれる作品でしたね。
こうして見ると、それぞれのタイトルが「なってたら…」「入ってたら」「なったら……」と、微妙に変わっているのもミソですよね。
特に最後の「なったら……」という言い回しは、最後のもこっちの独白と合わせて考えると、なんとも意味深に感じられるのですが、どうでしょうか。

最後は、「最新キャラクター紹介」と「黒木智子(高校3年生)交友録」。
キャラクター紹介の「レーダーチャート」は谷川先生に聞いたデータということで、これまた興味深いものになっています。
もこっちを中心にした「交友録」は、どこまで谷川先生の意志が反映されているかは定かではありませんが、一応監修という形ではあるでしょうから、これもやはり参考にはなるでしょう。そうでなくても見ているだけで楽しい関係図になっていますよ。
交友録で気になったのは、二木さんの扱いですね。岡田や南さん、雫ちゃんよりも大きな扱いになっているんですよ。(メインキャラが黒ベタ白抜き、それに準ずるキャラが網ベタにスミ文字となっているようです)
もこっちへの矢印が「???」になっているのも気になりますし、喪176のこともあります。
もしかしたら、これから重要なカギを握るキャラになってくるのかもしれませんね。
……逆に言えば、岡田や南さんは重要じゃないんか!という気もしないでもありませんがw(実際、キャラ紹介にこの2人はいない…)
各キャラクターの紹介は、何といっても谷川先生公認(?)レーダーチャートでしょうね。
もこっちのデータは電子書籍販売サイトのサンプルでも見れますので是非参考にしてもらいたいのですが、ここで気になるのは「クリティカル」という項目でしょう。はて?クリティカルとは何ぞや?
英語の「critical」には様々な意味があって、はっきりとしたことはよくわかりませんが、人間の能力を計るものですから、この場合は「危機回避能力」的な感じでしょうか。それともいざという時の「クリティカルヒット率」かなw(いざという時の意味がよくわかりませんが)
ここで笑ったのはうっちーのデータですね。
これはもう見てもらうしかないですが、とにかく実に見事な形を描いていて、それがまたうっちーらしいなと思ってしまいましたw
あと、意外な人の知力が実に意外でしたね。(知力の欠片もない文章)
少しネタバレすると、今回「知力」が“5”だったのは3人しかいないんですよ。1人はもちろん今江さんなんですけど、あとの2人が実に意外なんです。加藤さんじゃないんですよ?だから意外なんですけど。
…とまあ、各キャラのチャートを見比べるだけでも楽しめるはずです。
谷川さんがそのキャラをどう見ているかという一つの手助けにもなりますしね。
いかがだったでしょう。とても48ページとは思えないボリュームの内容だったのではないでしょうか。
本当に何度でも読み返しては楽しめる内容になっているので、是非ゲットしてくださいね。
間違いなく、今後のわたモテがより面白くなるはずです!
18巻特装版は1210円(税込)!コストパフォーマンス最高です!
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