私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!喪177(前編)~まずは、ここから彼女たちの未来はつながっていく~
7月9日に「私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!」がブラウザ版で喪177(前編)に更新されました。
わたモテ界隈では今、7月10日に発売された18巻特装版の話題で持ちきりのようですが、もちろん私も購入はしたものの、あえてまだ封を切らずにこの記事を書いています。
だって何やら、小冊子がすごい内容だという話じゃないですか。見てしまったら絶対もう頭がそれ一色に染まってしまって、喪177(前編)の感想記事どころじゃなくなると思うんですよね。さすがにそんな理由で更新できませんでしたでは、記事を待っていただいている読者のみなさんに申し訳ないですから。
ところでその18巻ですけど、なんと前回の喪176まで収録されているとのことなんですよね。ちょっとびっくりじゃないですか?
そりゃアプリでは5月7日に公開されてますから2ヶ月は経っているわけですけど、ブラウザで見ている方にとっては、つい3週間前のことですからね。
昔、マガジンの連載漫画は最新話掲載の次の週くらいにはもう単行本になっていたりしてびっくりした覚えがあるのですが、それに近い早さなんじゃないでしょうか。
ついこないだ脱稿した話の修正チェックなんかも同時に進行しつつの単行本作業だったのかなあと、改めて谷川さんの精力的な仕事ぶりに頭が下がる思いがします。
というわけで、今回の喪177(前編)が19巻の第1話目となるわけです。
直近の話まで18巻に収録した関係で次の19巻が出るまでにはかなりのブランクが空きそうなだけに、ブラウザで読める8月19日までの期間は非常に貴重なものだと言えるのではないでしょうか。
今のうちにじっくり読んでおいたほうがいいかもしれませんね。
それではさっそく見てまいりましょう!
前回の「予告」通り、今回は“ネモ”回。
もっともこれは予告されるまでもなく、喪164のこのシーンで約束されていたことではありました。
ただその時、ネモは「遊びというか社会勉強というか…」となんともはっきりしない言い回しをしたんで、あれこれ憶測を呼ぶことになります。
当時の記事やコメントを読んでいただけるとわかりますが、個人的には「コミケ」ではないんじゃないかなと睨んでいたんですよね。
もしそうなら、普通に「コミケに付き合って」でいいと思うんですよ。もはや、そんなことでごまかすような仲ではないはずなんですから。
あえてその辺を濁したというのは、何か裏があると考えたんです。
なので正直言うと、この冒頭シーンには少しがっかりしました。
けっきょくありがちなパターンか、あの思わせぶりなセリフはいったいなんだったんだよという気持ちになりましたね。
まあ、もこっちの「やっぱ夏コミかー」はそんな読者の代弁というか、メタ視点ぽくってちょっとニヤリとさせられましたがw
ところがどっこい、さすがにわたモテはそれだけでは終わりません、重要なカギをなんとタイトルに隠していたのです!
そう、今回のタイトルは「モテないしまずは夏コミに行く(前編)」。
夏コミの前に「まずは」という言葉を挿入してくるあたり、谷川さんの性格のいやらしさ(褒めてます)がよく表れていますねw
要はこれ、「ふっふっふ、まずは期待通りのコミケを描いてやるけど安心するのはまだ早いぜ」ということじゃないですか。ネモが口を濁した本来の目的はこの後のお楽しみということですよね。
いやあもう、これだけでなんだかテンションがあがりましたよ。こんな仕掛けをしてくるということは、前もって何らかの展開を用意しているということですからね。
ネモのお誘いから夏合宿を含めてのここまでの流れ、そして前回の喪176の内容を思うと、こみ上げてくる期待の高まりを抑えることができません!
そうはそうと、ネモのセリフも少し興味深いです。
「そういえば」という言い回しからすると、以前もこっちの口からかつてコミケに行った話を聞いたことがあるのでしょうか。
あの時の「コミケ」(コミックス7巻所収;喪64「モテないし三人で夏休み」参照)をどんな顔をしてネモに話したのかと思うと、ちょっと面白いですね。
ただ、その後の会話からすると、あまり詳しくは聞いてないぽいんですよね。何しろ、その時は「会場には入ってない」ことすら知らなかったわけですから。
そうなると特に突っ込んだ話を交わしたわけでもなく、ここに来る途中のたわいもない会話の中でふと出てきただけの話題なのかもしれませんね。
二人ともノースリーブなところにも目が行きます。
まあ夏ですし涼しげでいいんですけど、ちょっとドキっとしますね。コミケの男どもには少し目の毒かとw
そうそう、ネモの髪型!
こういうのって、ツーサイドアップていうでしたっけ。普段と微妙に違う束ね方が逆になんだか新鮮ですよね。
ていうか、こっちのほうが絶対似合ってると思うなあ。いつものはなんだか触角みたいだしw
なるほど、ネモにとっては「趣味」とか「遊び」というより、あくまで「社会勉強」的なニュアンスの方が強いのかもしれませんね。
同人誌にも興味がないらしいですし、オタクといっても二次創作をあさったりファン同士で考察し合ったりするのが好きでもなさそうです。
この辺は、「特別編8」(コミックス15巻)の頃とあまり変わっていないような気がしますね。いわゆるオタクの中でも少しメインストリームからは外れてしまうタイプで、だからこそ複雑な思いを抱えてしまうのでしょう。高校デビューせざるを得なかった理由もその辺にありそうです。
WWWあーちゃんのイメージがなんともひどいw
まあネモの言う通り、GWのことを考えると誘わなくて正解だとは思いますがw
もこっちがいまだに「岡田さん」なのが印象的です。
もうけっこう仲良くなったイメージがありますが、やっぱりどこかでまだ「友達の友達」的な感覚があるんでしょう。
それでもネモといえば岡田というのを、躊躇なく言える感じがこの3人の関係を表しているような気がして好きですね。
イチゴのバックがまたなんとも言えない味があっていいなあ。
ていうか、そこはパイナップルじゃないんだw
この「それは明日のお楽しみってことで」もメタっぽいですよねw ここは谷川さんの代弁っぽいw
もこっちの憎まれ口がまたいいw どこに連れていかれるかわからないのに付き合えるって、逆にそれだけ信頼してるってことですよね。
ネモはこのウサギのリュックがよほどお気に入りのようですね。
ていうか、もこっちのバッグも大学見学の時のと同じようです。
ただあの時と違って、かつてのもこっちのお出かけスタイルの定番であるキャスケットをかぶっているんですよね。
それが、ゆうちゃんやこみさんと遊びに行った時のイメージとダブって、なんだかうれしく感じられます。
コミケは初心者だけで行くのはあまりお薦めできませんよw
できれば経験者が引率者として一人は欲しいところですね。特に夏コミは。
でもまあ、今年はコロナのせいで残念なことになってしまいましたから、逆にこの喧騒というかうっとおしい感じが何だか恋しくなってきますね。来年こそはこの楽しいお祭りがまた再び開かれることを願いたいです。
それはそうと、もこっちのかけている十字のネックレスがなんとも印象的ですが、これって、ゆうこみと一緒に行った際にも付けていたんですね。
これはなんだろう、コミケに行く際のお守りみたいなものなんでしょうかw
それとも、1年前のことをふと思ってのことなのかな?ちょっともこっちの心情を想像したくなりますね。
今はラインなんかで、すぐに確認が取れるから迷わないでいいですよね。
スマホがない時代なんかは、カタログについている配置図を片手にひたすら探すしかありませんでしたから。
しかしなるほど、入る時にネモが言っていた「ちょっと気になるの」って、このことだったんですね。
養成所というのは当然、週二で通ってるという声優養成所のことでしょうから、このCDを出してる人は同じ声優を目指す同志というべき仲間なのかもしれません。
WWWWW
なんかよくわからん言葉ばかりで思考停止に陥るわwww
いや、ひとつひとつの言葉はわかるんですけど、この組み合わせで使うというのがよくわからないw
つーか、「ドライイキ」っていったい何w
そこにあらせられる方がまたなんとも悩ましげな雰囲気のある美女なんで、よけいに妖しい雰囲気を醸し出しているんですよね。
そうか、今はこういうジャンルがあるんだなあ…
売り子のお二人のファッションがまたすごい。
これは別にコスプレというわけじゃないんですよね…?
一瞬そういうお店かと思ってしまいますよw
つーか、なんで二人とも首輪?みたいなものを付けてるんだw
ひょっとしてこれがサークルアイテムなんでしょうかw
で、笑顔の固まるネモwww
でもまあ、これはしょうがないw
こんなん、予備知識なしでいきなり遭遇したら誰だってこうなるわw
ていうか、事前にだいたいの内容とかジャンルとか聞いてなかったんかw
ちょっとリサーチ不足だぞw
若干ひきつりながらも、しっかり表向きの顔をキープするネモw
この辺はさすが高校2年間で培われた技ですね。
差し入れの「幕張ポテト」というのはけっこう有名なんでしょうか。こういうさりげないチョイスにも彼女の処世術の高さが伺えます。
この会話からすると、CDの女性の方は養成所の先輩といった感じのようですね。
「陽菜ちゃん」という呼び方からして、彼女にとっても可愛い後輩なのでしょう。
「わーーありがとー」がいかにもといった感じですね。こういう場ではよく耳にするやり取りです。社交辞令を通り越して、もはや常套句に近いw
WWWわかるwww
「女装オネショタ睡眠オナバイノーラル&ハイレゾ」って、知らない人からすると、もはやどういう系統なのかもよくわからないwww
女性が至って普通の振る舞いをしているだけによけいにどうしたらいいか戸惑いますよね。聞こうにも聞けやしないしw
「あの“女装オネショタ”ってどういうジャンルなんですか?」なんて面と向かって言えるかw
(でも本当はそのくらい率直に話した方がいいのかも)
WWWWW
そういえばこの方はその筋のエキスパートだったwww
喪3「モテないし昔の友達に会う」とか喪17「モテないし握手会に行く」(コミックス2巻所収)を見ても、もこっちってけっこう“声フェチ”なところがあるんですよねw
それにしても、「催眠オ●ニー」って、これまたマニアックなw(恥ずかしながら私はこの話でそういうジャンルがあるのを知りました…いや、むしろ知ってた方が恥ずかしいのか?w)
このお姉さんも動じないなw 眠そうな顔をしやがってw
(↓この真ん中の子のお姉さんかと思ったw)

もこっちの台詞のフォントが少し角ばったものになっているのが面白いですね。
きっと、よそ行きの声色になってるんだろうなあw(ネモの視線もその辺を気にしてるっぽい)
もこっちの発想が完全に思春期男子そのものwww
まあ初めてその手の世界の住人に触れたようなものですからね。そういう反応になってしまうのも無理はないかなという気もします。
反面、お姉さんの方は完全に仕事モードになっていますね。
自分の作品が果たしてどう受け取られるかというリサーチする顔になっています。
そこには恥ずかしさなんて微塵もないですよね。自分の仕事に対して真摯な思いが表情に表れていると思います。
WWWWW
でもまあこの反応も無理はないでしょうwあれは本当にヤバいですからね。
マジでぞくぞくぞくぞくっとしますから。
実はこの話を読んでから、実際にどういうものなのか試しに聴いてみたんですよね。谷川さんがよく名前を出している某●LsiteにあるASMRのサンプル音声ってやつを。
いや~あれは駄目ですわ。いや本当駄目。間違くなく人間を堕落させる代物ですよw
あれを若いうちに聴いてしまったら、もう絶対に戻ってこれなくなりますね。
特に学生さんは今は手を出さないほうがいいです。勉強どころじゃなくなりますよ!
それにしても技術の進歩というのはすごいですね。ネットは広大だわ…
WWWWW腰を振るなwwwww
公共の場で何をやってるんだお前はw
…ただ、この音声で「女装オネショタ」という意味をなんとなく理解しましたね。なるほど、まあ悪くはないかな。(何言ってんだ俺は…)
でも、いっちにぃいっちにぃは、むしろ笑ってしまって逆に萎えるわw(だから何言ってんだって)
ネモのジト目がまるでゆりちゃんみたいで笑えますねw
WWWWWだから公共の場で何を言ってるんだお前はwwwww
ていうか、すっきりした顔をしてんじゃねーw
まあ今回はここが一番笑ったシーンになりますかね。
正直、声を出して笑ったのってここくらいでしたし。
ネモの「バッカじゃない」は、まさに全読者の代弁そのものでしょうw
逃げ場を塞がれるネモw
まあ敬愛する先輩にそう言われちゃあ、断るわけにはいかないわなw
普段はえらそうなことを言ってても、その手のものには本当に免疫がないんですよね。
まあそこが彼女のかわいいところでもあるわけですが。
ここは、右ページのもこっちとの対比になってるんですよね。
今回見開きで読んでいて気づきました。
声優の勉強になるかもと思ったら、セリフが「れるぅ…はぁむ…ぶちゅうちゅ…あむえれろぉ……」とかw
これ、谷川さんがここのネームを切ってるのかと思うと別の意味で笑えてきますねw
ここも何かの音声作品を参考にしたのでしょうかw
WWWだから、顔芸やめろってwwwww
こんなん、卑怯でしょw もこっちのグルグル目も遥かに超えたインパクトじゃないですかw
そりゃサムネに採用もされるわw
ホント、彼女は表情が豊かで見ていて飽きませんね。
WWWホント、見ていて飽きないわwww
いくら冷静さを装っても、真っ赤に染まった顔とびしょびしょの汗はごまかせませんよねw
ていうか、先ほどのもこっち同様、一仕事終えたみたいな感じじゃねーかw
「いやここ暑いし」という強がりに思わずにやけてしまうのを抑えることができませんw
仁美さんていうんですね。すごくわかるというか、あいかわらずキャラのネーミングセンスが素晴らしい。
相方の目かくしさんがまたいいですね。紹介されてから初めて「どーもー」と挨拶する感じが気を遣わない感じで逆に好感が持てます。
企画イラストテキストということは、ほぼこの人の個人サークルといったところでしょうか。仁美さんは声優さんとして仕事を依頼された形のようですね。
それ系の専門通ってると仁美さんは言っていましたが、脚本かイラスト系の学校でしょうか。なんにせよ企画も含め、絵も文章もやるというのはマルチな才能を持っている方のようです。
今回の個人的ベストシーン。
このシーンだけで、サブストーリーをあれこれ思い浮かべてしまいますね。
仁美さんと目かくしさんの認識のずれがなんとも愛おしい。
きっと目かくしさんにとって仁美さんは、ただ一緒にいるだけで同じ時間を共有できる同志だったのでしょう。
仁美さんも口ではこう言ってますが、気の置けない仲間意識みたいなものはどこかにあったのだと思います。
そうでなきゃ、いきなりこんなヤバい話をすんなり受けたりしないでしょw
そんな二人の関係性にネモは憧れに近い思いを抱いているようですね。
身もふたもない話に対しての二人の反応の違いが面白いですね。
ネモはさすがにちょっと引き気味というか、そういう“夢のない”話には少し複雑な気持ちになってしまうのかもしれません。
もこっちは相変わらずの即物的な発想w
なんとなく、仁美さんたちとどこか通じる面があるような気がします。
「2つしか違わない」大人。
こういうキャラって、今までのわたモテの中にいなかったタイプだと思います。
親や先生といった「完全なる」大人か、もしくは今江さんのような「同じ共同体の中の先輩」か。今までもこっちの周りにいた“大人”ってだいたいどちらかだったような気がするんです。その中間があまりないんですよね。
実際、同世代の、少し背伸びをしないと届かないような存在って、すごく貴重ですよ。望んでもなかなか出会えるものではないですからね。
なので仁美さんのような人は、これからの彼女たちにとってもいろんな意味で刺激になると思うんです。
少し先を行く人生の先輩として、モデルロールになり得るはずだという確信めいた予感がするんですよ。
どうかこの回だけに留まらず、彼女たちには是非再登場を切に願いたいところですね。
そうそう忘れるところだった、今回の個人的ベストもこっちはここです!
実は今回の話でもこっちが普通に笑っているのって、ここだけなんですよね。それだけになんだか妙に心に残ってしまいました。
コミケの意外な一面を垣間見て、もこっちも少し刺激を受けたようですね。
実際、ゲームやアニメもここから羽ばたいていく人や作品もけっこうあるようですし、もちろんマンガや小説も同人から売れっ子になる人も多くいます。
ただ、一つ忘れてほしくないのは、「夢は見るだけなら誰でも見れる」ということです。
たしかに夢はあります。
でも、それを現実化するのには、並大抵の努力では成しえないんだということは忘れてほしくないですね。
さて、そんなもこっちが、どうやら何かを見つけたようですが……
WWWだから、その呼び方は止めろwwwww
最近読者になった人は本当に「安藤」というキャラなのかと思うだろうがwww
ていうか、思ってもせめて口には出すなw
もこっちの「安藤!?」に対してのネモの「あんどう?」がまた妙におかしいですねw
もしかしたらこれ、人名だとも理解してないぞw
しかしまあ、この展開自体は予想できたというか、それこそ、喪164ですでに予告されていたようなものですよね。
あの時、もこっちの耳に彼らの会話が入ってきたのは決して偶然ではないはずです。
彼女の中にあるなんとも言い難い焦燥みたいなものが、ここでの彼との出会いを誘いこんだような気がしてなりません。
…それにしても前にも少し思いましたが、初芝ってなんか少しイケメンになりつつありません?
あっ! あー…の感じが妙にリアルw
そうそう一瞬名前が出てこない時って、こんな感じですよね。
それでもさすがネモ、クラスメイトの名前はちゃんと覚えているようです。うん、もこっちより偉いw
そのもこっちの初芝を見る目がなんか尋常じゃないんですけどw まるで初芝の存在に戦慄を覚えているかのようw
初芝www やっぱりまだ人としての心は若干弱めのようですねw
実際コミケで知り合いにタダであげるのが常識かどうかはともかく、ここは一応クラスメイトとして「いやお金はいいよ」と一度は口にしても罰は当たらないケースでしょう。
でも、すんなり「あっそうか」と受け入れるところを見ると、融通が利かないタイプではなさそうです。
たぶん絵のことばかりで、それ以外のことが少し疎かになってるだけなんでしょうね。根は悪い奴じゃないと思います。
ところで初芝の隣の彼は、喪164の時に“緊急会議”を伝えに来た彼と同一人物なんでしょうか?
あ、こいつ、ネモのことちょっと好きだなw 頬赤らめてるしw
でも、当のネモはまったく気にも留めてない感じですねw うーん不憫な奴だw
しかし、ここは何といっても、初芝の視線ですよね。
最初見たときは、お?まさかのロマンスに発展か?と前のめりになってしまいましたよw
ただ、当のもこっちはもはやなんの意識もしていないようですね。かつては「私に惚れてるデブ」とか言ってたくせにw(コミックス6巻所収;喪48「モテないし低地で争う」参照)
ちょっと待ってくれとだけ告げて、いきなりスケッチブックに何やら描き込み始める初芝。
迷いのないその筆さばきには神々しささえ感じますね。
見ようによっては、「何マジになってんだw」という笑いどころなのかもしれませんが、私はある種の感動すら覚えました。
ある意味、こここそが今回のクライマックスなのかもしれません。
彼が彼女の目を正面からしっかり見たのって、これが最初だと思うんですよね。
そして、自分の“作品”を誰かに手渡しするのもこれが生まれて初めてなんじゃないかという気がするんです。
彼の中でどうしても彼女に受け取ってもらいたかった思いがそこにはあるのでしょう。
それが何なのかまではまだわかりませんが、ただその決意みたいなものだけはしっかりと伝わってきます。
クライマックスの後で、この残尿感w
ボンレスハムみたいなコスプレに目を見張るネモともこっち(しかも視線の先がそれぞれ違うw)は面白いですけど、さすがにこれを普通の「オチ」、もしくは「引き」ととらえる人はいないでしょう。ぶつ切り感がハンパないですね。
ただまあこれは谷川さんのツイッターを見てもなんとなく推し量れるんですが、やっぱりスケジュールが色々重なってしかたなくこういう形になったんだと思います。
ここは、次の(後編)と合わせて一緒に評価をするのが正しい読み方だという気がしますね。
最後が少し消化不良みたいな感じになったおかげでイマイチ評価しづらいところは否めないんですけど、話そのものはすごく興味深いものになっていたと思います。
今後のわたモテの方向性を占う上で、かなり重要なヒントが隠されていたのではないでしょうか。
仁美さんたちの認識の差みたいなものって、すごく象徴的なもののように感じるんですよね。それはネモともこっちの「夢」への思いの差にも通じるように思えるんです。
今はどこかかみ合わない二人の思い。でも、それは仲が良くないからじゃなくって、ほんの少しの温度の差。
その思いを忘れないでいれば、いつか二人は必ず交じり合う。
そんな未来の可能性を見せてくれたのが、あの仁美さんたちだったんじゃないかとふと思ったんですね。
また、仁美さんと相方さんの話と初芝の話はどこかでリンクしているような気がしてなりません。
初芝の絵に対する姿勢は、かつてと今とでまったく異なってきています。もこっちの中ではまだ、「絵の描ける安藤」なのかもしれませんけどw
やっぱり、あの頃とは目の色が違うんです。なんていうか、「本気」なんですよね。
それは前回の二木さんにも言えることだと思いますが、今回もこっちはそのことを改めて目の当たりにしたんだと思います。
だから私は、こんな妄想をしてしまいます。
もこっちがゲームか何かを企画して脚本を書く。それに初芝が絵を付け、ネモが声を当てる。
そんな日がいつかやってくるんじゃないか。仁美さんたちを見ていると、それも単なる絵空事ではないような気がしてくるんです。
…まあさすがに今回の話だけでそこまで考えてしまうのは早計というものだとは思いますが、そう思わせる力があったのもまた事実ですね。
とにもかくにも「まずは」ということですから、この後の彼女たちの「本気」が未来の形を築き上げていくといってもよいのではないでしょうか。
この後の(後編)、そして次の日に二人が行く先を、私たちはしっかりと見届けなければならないんだと思います。
さあ、これから封を切って、じっくり堪能するぞーーーー!!!(18巻の感想記事は1週間後あたりを予定しています)
通常版はこちら!
喪164「モテないし夏休みから頑張る。」は、今回の予告編という趣もあったんですね。
かつて、コミケに行った時の話は7巻で!
今回の彼が手渡したものの手掛かりは13巻にヒントがあるかも?
なぜ彼が「安藤」と呼ばれているかは、1巻に答えがあります!
わたモテ界隈では今、7月10日に発売された18巻特装版の話題で持ちきりのようですが、もちろん私も購入はしたものの、あえてまだ封を切らずにこの記事を書いています。
だって何やら、小冊子がすごい内容だという話じゃないですか。見てしまったら絶対もう頭がそれ一色に染まってしまって、喪177(前編)の感想記事どころじゃなくなると思うんですよね。さすがにそんな理由で更新できませんでしたでは、記事を待っていただいている読者のみなさんに申し訳ないですから。
ところでその18巻ですけど、なんと前回の喪176まで収録されているとのことなんですよね。ちょっとびっくりじゃないですか?
そりゃアプリでは5月7日に公開されてますから2ヶ月は経っているわけですけど、ブラウザで見ている方にとっては、つい3週間前のことですからね。
昔、マガジンの連載漫画は最新話掲載の次の週くらいにはもう単行本になっていたりしてびっくりした覚えがあるのですが、それに近い早さなんじゃないでしょうか。
ついこないだ脱稿した話の修正チェックなんかも同時に進行しつつの単行本作業だったのかなあと、改めて谷川さんの精力的な仕事ぶりに頭が下がる思いがします。
というわけで、今回の喪177(前編)が19巻の第1話目となるわけです。
直近の話まで18巻に収録した関係で次の19巻が出るまでにはかなりのブランクが空きそうなだけに、ブラウザで読める8月19日までの期間は非常に貴重なものだと言えるのではないでしょうか。
今のうちにじっくり読んでおいたほうがいいかもしれませんね。
それではさっそく見てまいりましょう!

前回の「予告」通り、今回は“ネモ”回。
もっともこれは予告されるまでもなく、喪164のこのシーンで約束されていたことではありました。
ただその時、ネモは「遊びというか社会勉強というか…」となんともはっきりしない言い回しをしたんで、あれこれ憶測を呼ぶことになります。
当時の記事やコメントを読んでいただけるとわかりますが、個人的には「コミケ」ではないんじゃないかなと睨んでいたんですよね。
もしそうなら、普通に「コミケに付き合って」でいいと思うんですよ。もはや、そんなことでごまかすような仲ではないはずなんですから。
あえてその辺を濁したというのは、何か裏があると考えたんです。
なので正直言うと、この冒頭シーンには少しがっかりしました。
けっきょくありがちなパターンか、あの思わせぶりなセリフはいったいなんだったんだよという気持ちになりましたね。
まあ、もこっちの「やっぱ夏コミかー」はそんな読者の代弁というか、メタ視点ぽくってちょっとニヤリとさせられましたがw
ところがどっこい、さすがにわたモテはそれだけでは終わりません、重要なカギをなんとタイトルに隠していたのです!
そう、今回のタイトルは「モテないしまずは夏コミに行く(前編)」。
夏コミの前に「まずは」という言葉を挿入してくるあたり、谷川さんの性格のいやらしさ(褒めてます)がよく表れていますねw
要はこれ、「ふっふっふ、まずは期待通りのコミケを描いてやるけど安心するのはまだ早いぜ」ということじゃないですか。ネモが口を濁した本来の目的はこの後のお楽しみということですよね。
いやあもう、これだけでなんだかテンションがあがりましたよ。こんな仕掛けをしてくるということは、前もって何らかの展開を用意しているということですからね。
ネモのお誘いから夏合宿を含めてのここまでの流れ、そして前回の喪176の内容を思うと、こみ上げてくる期待の高まりを抑えることができません!
そうはそうと、ネモのセリフも少し興味深いです。
「そういえば」という言い回しからすると、以前もこっちの口からかつてコミケに行った話を聞いたことがあるのでしょうか。
あの時の「コミケ」(コミックス7巻所収;喪64「モテないし三人で夏休み」参照)をどんな顔をしてネモに話したのかと思うと、ちょっと面白いですね。
ただ、その後の会話からすると、あまり詳しくは聞いてないぽいんですよね。何しろ、その時は「会場には入ってない」ことすら知らなかったわけですから。
そうなると特に突っ込んだ話を交わしたわけでもなく、ここに来る途中のたわいもない会話の中でふと出てきただけの話題なのかもしれませんね。
二人ともノースリーブなところにも目が行きます。
まあ夏ですし涼しげでいいんですけど、ちょっとドキっとしますね。コミケの男どもには少し目の毒かとw
そうそう、ネモの髪型!
こういうのって、ツーサイドアップていうでしたっけ。普段と微妙に違う束ね方が逆になんだか新鮮ですよね。
ていうか、こっちのほうが絶対似合ってると思うなあ。いつものはなんだか触角みたいだしw

なるほど、ネモにとっては「趣味」とか「遊び」というより、あくまで「社会勉強」的なニュアンスの方が強いのかもしれませんね。
同人誌にも興味がないらしいですし、オタクといっても二次創作をあさったりファン同士で考察し合ったりするのが好きでもなさそうです。
この辺は、「特別編8」(コミックス15巻)の頃とあまり変わっていないような気がしますね。いわゆるオタクの中でも少しメインストリームからは外れてしまうタイプで、だからこそ複雑な思いを抱えてしまうのでしょう。高校デビューせざるを得なかった理由もその辺にありそうです。

WWWあーちゃんのイメージがなんともひどいw
まあネモの言う通り、GWのことを考えると誘わなくて正解だとは思いますがw
もこっちがいまだに「岡田さん」なのが印象的です。
もうけっこう仲良くなったイメージがありますが、やっぱりどこかでまだ「友達の友達」的な感覚があるんでしょう。
それでもネモといえば岡田というのを、躊躇なく言える感じがこの3人の関係を表しているような気がして好きですね。
イチゴのバックがまたなんとも言えない味があっていいなあ。
ていうか、そこはパイナップルじゃないんだw

この「それは明日のお楽しみってことで」もメタっぽいですよねw ここは谷川さんの代弁っぽいw
もこっちの憎まれ口がまたいいw どこに連れていかれるかわからないのに付き合えるって、逆にそれだけ信頼してるってことですよね。
ネモはこのウサギのリュックがよほどお気に入りのようですね。
ていうか、もこっちのバッグも大学見学の時のと同じようです。
ただあの時と違って、かつてのもこっちのお出かけスタイルの定番であるキャスケットをかぶっているんですよね。
それが、ゆうちゃんやこみさんと遊びに行った時のイメージとダブって、なんだかうれしく感じられます。

コミケは初心者だけで行くのはあまりお薦めできませんよw
できれば経験者が引率者として一人は欲しいところですね。特に夏コミは。
でもまあ、今年はコロナのせいで残念なことになってしまいましたから、逆にこの喧騒というかうっとおしい感じが何だか恋しくなってきますね。来年こそはこの楽しいお祭りがまた再び開かれることを願いたいです。
それはそうと、もこっちのかけている十字のネックレスがなんとも印象的ですが、これって、ゆうこみと一緒に行った際にも付けていたんですね。
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今はラインなんかで、すぐに確認が取れるから迷わないでいいですよね。
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しかしなるほど、入る時にネモが言っていた「ちょっと気になるの」って、このことだったんですね。
養成所というのは当然、週二で通ってるという声優養成所のことでしょうから、このCDを出してる人は同じ声優を目指す同志というべき仲間なのかもしれません。

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いや、ひとつひとつの言葉はわかるんですけど、この組み合わせで使うというのがよくわからないw
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そうか、今はこういうジャンルがあるんだなあ…
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一瞬そういうお店かと思ってしまいますよw
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で、笑顔の固まるネモwww
でもまあ、これはしょうがないw
こんなん、予備知識なしでいきなり遭遇したら誰だってこうなるわw
ていうか、事前にだいたいの内容とかジャンルとか聞いてなかったんかw
ちょっとリサーチ不足だぞw

若干ひきつりながらも、しっかり表向きの顔をキープするネモw
この辺はさすが高校2年間で培われた技ですね。
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この会話からすると、CDの女性の方は養成所の先輩といった感じのようですね。
「陽菜ちゃん」という呼び方からして、彼女にとっても可愛い後輩なのでしょう。
「わーーありがとー」がいかにもといった感じですね。こういう場ではよく耳にするやり取りです。社交辞令を通り越して、もはや常套句に近いw

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(でも本当はそのくらい率直に話した方がいいのかも)

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そういえばこの方はその筋のエキスパートだったwww
喪3「モテないし昔の友達に会う」とか喪17「モテないし握手会に行く」(コミックス2巻所収)を見ても、もこっちってけっこう“声フェチ”なところがあるんですよねw
それにしても、「催眠オ●ニー」って、これまたマニアックなw(恥ずかしながら私はこの話でそういうジャンルがあるのを知りました…いや、むしろ知ってた方が恥ずかしいのか?w)

このお姉さんも動じないなw 眠そうな顔をしやがってw
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もこっちの台詞のフォントが少し角ばったものになっているのが面白いですね。
きっと、よそ行きの声色になってるんだろうなあw(ネモの視線もその辺を気にしてるっぽい)

もこっちの発想が完全に思春期男子そのものwww
まあ初めてその手の世界の住人に触れたようなものですからね。そういう反応になってしまうのも無理はないかなという気もします。
反面、お姉さんの方は完全に仕事モードになっていますね。
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そこには恥ずかしさなんて微塵もないですよね。自分の仕事に対して真摯な思いが表情に表れていると思います。

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でもまあこの反応も無理はないでしょうwあれは本当にヤバいですからね。
マジでぞくぞくぞくぞくっとしますから。
実はこの話を読んでから、実際にどういうものなのか試しに聴いてみたんですよね。谷川さんがよく名前を出している某●LsiteにあるASMRのサンプル音声ってやつを。
いや~あれは駄目ですわ。いや本当駄目。間違くなく人間を堕落させる代物ですよw
あれを若いうちに聴いてしまったら、もう絶対に戻ってこれなくなりますね。
特に学生さんは今は手を出さないほうがいいです。勉強どころじゃなくなりますよ!
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公共の場で何をやってるんだお前はw
…ただ、この音声で「女装オネショタ」という意味をなんとなく理解しましたね。なるほど、まあ悪くはないかな。(何言ってんだ俺は…)
でも、いっちにぃいっちにぃは、むしろ笑ってしまって逆に萎えるわw(だから何言ってんだって)
ネモのジト目がまるでゆりちゃんみたいで笑えますねw

WWWWWだから公共の場で何を言ってるんだお前はwwwww
ていうか、すっきりした顔をしてんじゃねーw
まあ今回はここが一番笑ったシーンになりますかね。
正直、声を出して笑ったのってここくらいでしたし。
ネモの「バッカじゃない」は、まさに全読者の代弁そのものでしょうw

逃げ場を塞がれるネモw
まあ敬愛する先輩にそう言われちゃあ、断るわけにはいかないわなw
普段はえらそうなことを言ってても、その手のものには本当に免疫がないんですよね。
まあそこが彼女のかわいいところでもあるわけですが。

ここは、右ページのもこっちとの対比になってるんですよね。
今回見開きで読んでいて気づきました。
声優の勉強になるかもと思ったら、セリフが「れるぅ…はぁむ…ぶちゅうちゅ…あむえれろぉ……」とかw
これ、谷川さんがここのネームを切ってるのかと思うと別の意味で笑えてきますねw
ここも何かの音声作品を参考にしたのでしょうかw

WWWだから、顔芸やめろってwwwww
こんなん、卑怯でしょw もこっちのグルグル目も遥かに超えたインパクトじゃないですかw
そりゃサムネに採用もされるわw
ホント、彼女は表情が豊かで見ていて飽きませんね。

WWWホント、見ていて飽きないわwww
いくら冷静さを装っても、真っ赤に染まった顔とびしょびしょの汗はごまかせませんよねw
ていうか、先ほどのもこっち同様、一仕事終えたみたいな感じじゃねーかw
「いやここ暑いし」という強がりに思わずにやけてしまうのを抑えることができませんw

仁美さんていうんですね。すごくわかるというか、あいかわらずキャラのネーミングセンスが素晴らしい。
相方の目かくしさんがまたいいですね。紹介されてから初めて「どーもー」と挨拶する感じが気を遣わない感じで逆に好感が持てます。
企画イラストテキストということは、ほぼこの人の個人サークルといったところでしょうか。仁美さんは声優さんとして仕事を依頼された形のようですね。
それ系の専門通ってると仁美さんは言っていましたが、脚本かイラスト系の学校でしょうか。なんにせよ企画も含め、絵も文章もやるというのはマルチな才能を持っている方のようです。

今回の個人的ベストシーン。
このシーンだけで、サブストーリーをあれこれ思い浮かべてしまいますね。
仁美さんと目かくしさんの認識のずれがなんとも愛おしい。
きっと目かくしさんにとって仁美さんは、ただ一緒にいるだけで同じ時間を共有できる同志だったのでしょう。
仁美さんも口ではこう言ってますが、気の置けない仲間意識みたいなものはどこかにあったのだと思います。
そうでなきゃ、いきなりこんなヤバい話をすんなり受けたりしないでしょw
そんな二人の関係性にネモは憧れに近い思いを抱いているようですね。

身もふたもない話に対しての二人の反応の違いが面白いですね。
ネモはさすがにちょっと引き気味というか、そういう“夢のない”話には少し複雑な気持ちになってしまうのかもしれません。
もこっちは相変わらずの即物的な発想w
なんとなく、仁美さんたちとどこか通じる面があるような気がします。

「2つしか違わない」大人。
こういうキャラって、今までのわたモテの中にいなかったタイプだと思います。
親や先生といった「完全なる」大人か、もしくは今江さんのような「同じ共同体の中の先輩」か。今までもこっちの周りにいた“大人”ってだいたいどちらかだったような気がするんです。その中間があまりないんですよね。
実際、同世代の、少し背伸びをしないと届かないような存在って、すごく貴重ですよ。望んでもなかなか出会えるものではないですからね。
なので仁美さんのような人は、これからの彼女たちにとってもいろんな意味で刺激になると思うんです。
少し先を行く人生の先輩として、モデルロールになり得るはずだという確信めいた予感がするんですよ。
どうかこの回だけに留まらず、彼女たちには是非再登場を切に願いたいところですね。
そうそう忘れるところだった、今回の個人的ベストもこっちはここです!
実は今回の話でもこっちが普通に笑っているのって、ここだけなんですよね。それだけになんだか妙に心に残ってしまいました。

コミケの意外な一面を垣間見て、もこっちも少し刺激を受けたようですね。
実際、ゲームやアニメもここから羽ばたいていく人や作品もけっこうあるようですし、もちろんマンガや小説も同人から売れっ子になる人も多くいます。
ただ、一つ忘れてほしくないのは、「夢は見るだけなら誰でも見れる」ということです。
たしかに夢はあります。
でも、それを現実化するのには、並大抵の努力では成しえないんだということは忘れてほしくないですね。
さて、そんなもこっちが、どうやら何かを見つけたようですが……

WWWだから、その呼び方は止めろwwwww
最近読者になった人は本当に「安藤」というキャラなのかと思うだろうがwww
ていうか、思ってもせめて口には出すなw
もこっちの「安藤!?」に対してのネモの「あんどう?」がまた妙におかしいですねw
もしかしたらこれ、人名だとも理解してないぞw
しかしまあ、この展開自体は予想できたというか、それこそ、喪164ですでに予告されていたようなものですよね。
あの時、もこっちの耳に彼らの会話が入ってきたのは決して偶然ではないはずです。
彼女の中にあるなんとも言い難い焦燥みたいなものが、ここでの彼との出会いを誘いこんだような気がしてなりません。
…それにしても前にも少し思いましたが、初芝ってなんか少しイケメンになりつつありません?

あっ! あー…の感じが妙にリアルw
そうそう一瞬名前が出てこない時って、こんな感じですよね。
それでもさすがネモ、クラスメイトの名前はちゃんと覚えているようです。うん、もこっちより偉いw
そのもこっちの初芝を見る目がなんか尋常じゃないんですけどw まるで初芝の存在に戦慄を覚えているかのようw

初芝www やっぱりまだ人としての心は若干弱めのようですねw
実際コミケで知り合いにタダであげるのが常識かどうかはともかく、ここは一応クラスメイトとして「いやお金はいいよ」と一度は口にしても罰は当たらないケースでしょう。
でも、すんなり「あっそうか」と受け入れるところを見ると、融通が利かないタイプではなさそうです。
たぶん絵のことばかりで、それ以外のことが少し疎かになってるだけなんでしょうね。根は悪い奴じゃないと思います。
ところで初芝の隣の彼は、喪164の時に“緊急会議”を伝えに来た彼と同一人物なんでしょうか?

あ、こいつ、ネモのことちょっと好きだなw 頬赤らめてるしw
でも、当のネモはまったく気にも留めてない感じですねw うーん不憫な奴だw
しかし、ここは何といっても、初芝の視線ですよね。
最初見たときは、お?まさかのロマンスに発展か?と前のめりになってしまいましたよw
ただ、当のもこっちはもはやなんの意識もしていないようですね。かつては「私に惚れてるデブ」とか言ってたくせにw(コミックス6巻所収;喪48「モテないし低地で争う」参照)

ちょっと待ってくれとだけ告げて、いきなりスケッチブックに何やら描き込み始める初芝。
迷いのないその筆さばきには神々しささえ感じますね。
見ようによっては、「何マジになってんだw」という笑いどころなのかもしれませんが、私はある種の感動すら覚えました。

ある意味、こここそが今回のクライマックスなのかもしれません。
彼が彼女の目を正面からしっかり見たのって、これが最初だと思うんですよね。
そして、自分の“作品”を誰かに手渡しするのもこれが生まれて初めてなんじゃないかという気がするんです。
彼の中でどうしても彼女に受け取ってもらいたかった思いがそこにはあるのでしょう。
それが何なのかまではまだわかりませんが、ただその決意みたいなものだけはしっかりと伝わってきます。

クライマックスの後で、この残尿感w
ボンレスハムみたいなコスプレに目を見張るネモともこっち(しかも視線の先がそれぞれ違うw)は面白いですけど、さすがにこれを普通の「オチ」、もしくは「引き」ととらえる人はいないでしょう。ぶつ切り感がハンパないですね。
ただまあこれは谷川さんのツイッターを見てもなんとなく推し量れるんですが、やっぱりスケジュールが色々重なってしかたなくこういう形になったんだと思います。
ここは、次の(後編)と合わせて一緒に評価をするのが正しい読み方だという気がしますね。
最後が少し消化不良みたいな感じになったおかげでイマイチ評価しづらいところは否めないんですけど、話そのものはすごく興味深いものになっていたと思います。
今後のわたモテの方向性を占う上で、かなり重要なヒントが隠されていたのではないでしょうか。
仁美さんたちの認識の差みたいなものって、すごく象徴的なもののように感じるんですよね。それはネモともこっちの「夢」への思いの差にも通じるように思えるんです。
今はどこかかみ合わない二人の思い。でも、それは仲が良くないからじゃなくって、ほんの少しの温度の差。
その思いを忘れないでいれば、いつか二人は必ず交じり合う。
そんな未来の可能性を見せてくれたのが、あの仁美さんたちだったんじゃないかとふと思ったんですね。
また、仁美さんと相方さんの話と初芝の話はどこかでリンクしているような気がしてなりません。
初芝の絵に対する姿勢は、かつてと今とでまったく異なってきています。もこっちの中ではまだ、「絵の描ける安藤」なのかもしれませんけどw
やっぱり、あの頃とは目の色が違うんです。なんていうか、「本気」なんですよね。
それは前回の二木さんにも言えることだと思いますが、今回もこっちはそのことを改めて目の当たりにしたんだと思います。
だから私は、こんな妄想をしてしまいます。
もこっちがゲームか何かを企画して脚本を書く。それに初芝が絵を付け、ネモが声を当てる。
そんな日がいつかやってくるんじゃないか。仁美さんたちを見ていると、それも単なる絵空事ではないような気がしてくるんです。
…まあさすがに今回の話だけでそこまで考えてしまうのは早計というものだとは思いますが、そう思わせる力があったのもまた事実ですね。
とにもかくにも「まずは」ということですから、この後の彼女たちの「本気」が未来の形を築き上げていくといってもよいのではないでしょうか。
この後の(後編)、そして次の日に二人が行く先を、私たちはしっかりと見届けなければならないんだと思います。
さあ、これから封を切って、じっくり堪能するぞーーーー!!!(18巻の感想記事は1週間後あたりを予定しています)
通常版はこちら!
喪164「モテないし夏休みから頑張る。」は、今回の予告編という趣もあったんですね。
かつて、コミケに行った時の話は7巻で!
今回の彼が手渡したものの手掛かりは13巻にヒントがあるかも?
なぜ彼が「安藤」と呼ばれているかは、1巻に答えがあります!
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