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私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!喪169簡易感想~基本ネタバレなし~

※これは正規の感想記事ではありません。あくまで“仮の”感想になります。基本ネタバレなしですが、内容についてのおおよその印象を語りますので気になる方はご注意ください。

12月5日に「私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!」がアプリ版では喪169、ブラウザ版では喪168に更新されました。
今回は喪169についての「ネタバレなし」感想になります。お間違いなく。なお、喪168の感想は12月8日(日)夜の更新予定です。

前回は取り乱してすみませんでした。我ながらちょっと興奮しすぎでしたね。
今回は少しクールダウンしてお届けしますので、どうか大目に見てくださいw

でもまあ言い訳するわけじゃないですけど、あれを読んだら誰だっておかしくなりますよ。たぶん私だけではなく、ほとんどのわたモテ民は冷静ではいられなかったと思うんですけどね。今回ブラウザのほうで喪168を読まれた方にも、そのすさまじさは、きっとわかっていただけることでしょう。

さて、今回の内容ですけど、さすがにこれは喪168を読んだ方なら誰でもわかるかと思うので言ってしまいますが、当然前回からの続きになっています。

そりゃそうですよね。あれから続かないでどうすんだという話ですよ。喪133「モテないしつながっていく」の後、続きを描かないようなものですから。
意表を突くのが好きな谷川さんですけど、決して無軌道なわけじゃないんですよね。いいかげんに投げっぱなしをするような作家さんではないんです。そこは最初から信頼していたので、何も心配ありませんでした。

問題は、あのカオス状態からどう収拾つけるかということですよ。
要は、ただでさえ狂っている空間にさらなる狂気を投入したわけじゃないですかw そこでどんな化学反応が起こるのかは、もはや誰にもわからないと思うんですね。

さらなるギャグのインフレーションでよりいっそうの爆発フレアを引き起こすのか、それとも、いったん青春群像劇としての空気感を取り戻してそれぞれのキャラの心理を掘り下げていくのか、はたまた、まったく予想だにしない展開が待っているのか、考えれば考えるほど気になるところではないでしょうか。

というわけで、以下より喪169のネタバレなし感想を綴っていきますが、ある程度はどんな内容なのか推測できそうな部分も出てくるかと思いますので、気になる方はご注意ください。

それでは、さっそくいってみましょう!





今回はまずタイトルがひどくて(褒め言葉)笑ってしまったんですけど、同時に「今回大丈夫だろうか…」と少し不安にもなってしまったんですよね。これは学食回における、喪134のパターンになるんじゃないかとw

どういうことかというと、カオス状態をよりエスカレートさせることで、なんか後味の悪い流れになるんじゃないかと少し心配になったんですよ。事態は収拾のつかないままあやふやなままになり、ギャグも過剰なドタバタで殺伐とした雰囲気になることを危惧したんです。

喪134の時は、それでも伊藤さんがいました。今思うと、あの回における彼女の存在ってすごく重要だったと思うんですね。彼女がいることが重石になっていたというか、話がおかしな方向にいかないための保険になっていたような気がするんです。あとは岡田がいたのも大きいかな。ちゃんと歯止めをかけられる子がいるからこそ、あのカオスさは成り立っていたわけです。
でも今回は、あの場を取り仕切られる人間が誰もいないじゃないですか。(伊藤さんが駆けつけるパターンもなくはないでしょうけど、その行動自体が不自然ですし)
それぞれのキャラが勝手に暴走し、とっちらかったままで、なんとなくフェードアウトするような感じになっているんじゃないか……そんななんとも不穏な匂いのするタイトルだったんですw(これだけでどんなタイトルかわかる人はえらい!)

で、結論から言うと私の取り越し苦労でした。
ネタは相変わらず最高でしたし、最後は実に綺麗な(?)着地点を見せてくれましたよ。

なぜそんなことができたかといえば、おそらく暴走キャラを絞ったおかげでしょう。ていうか、実質ひとりですねw
とにかく彼女ひとりがむちゃくちゃやってくれたおかげで、他のキャラが相対的に目立たなくなったというか、メリハリができたんです。結果、最終的にカオス状態からも脱却できたというわけですね。

そう、前回のはちゃめちゃさは今回にはありません。かといって、ここ最近のパターンである「しっとり系」でもないんです。きわきわのギャグやネタは前回にも負けていないと思いますよ。まあ、バリエーションの豊富さは少し劣るかもしれませんが……

ていうかね。今回は「彼女」ひとりに尽きますよ。
とにかく、彼女ひとりが頑張っていた感があります。一番笑ったシーン(今の所、5ページのアレですw)はもちろんですが、それ以外でも笑ったところはことごとく彼女だったような…w
正直、今回のシリーズは彼女のためにあったといっても過言ではないですね。

そうそう、今回のこれは読んでおくといいかも過去回は

特別編4(コミックス8巻所収)
喪94「モテないし弟はサッカーやってる」(コミックス10巻所収)

こんなところでしょうか。
これだと意外とネタバレにはならないかもw

イメソンはどうだろ…まあ、サッカー関係の歌でも何か適当にイメージしてくださいw
例えば、Pet Shop Boysの「Go West」とかいいかもしれないw

まあとにかく、前回の引きから予想されるような、さらなる混沌ぶりはなかったので、逆になんだか安心しましたよ。あれ以上やばい(笑)方向に行くと、かえって笑えない感じになっていた可能性もありますからね。
さすが「バランスの谷川ニコ」、そのへんの匙加減は本当に見事です。
「彼女」ひとりが主にネタ係に徹することで、逆に他のキャラの別の一面が浮き彫りになる効果もありましたね。

あとひとついうなら、相変わらず思わせぶりからの放置プレイがひどい、ということかなw
これはもう、バランスの谷川に続く作風のひとつですね。いってみれば「匂わせの谷川」でしょうかw
たぶん、智貴をめぐる恋愛模様も匂わせるだけ匂わせておいて、けっきょく何も決めてないってやつですよこれw

でもまあ、それでいいんだと思います。少なくともわたモテにおいてラブコメ的な要素は本流じゃないですからね。あくまで傍流なわけで、そこはちょっとしたスパイスとして楽しませてくれればいいのですから。

ただ今回を通じて、私はけっこうちん子ちゃん派に傾いた、とだけ言っておきましょうw

それと、今回の「締め」は良かったですね。具体的なことは控えますけど、この「弟の部屋訪問」シリーズを遺恨なく終わらせるためにはこれしかないと思わせるものになっていましたよ。「オチ」とはいえませんが、「しっとり」でも「ほんわか」でもない、わたモテならばの暖かさにあふれた着地点だったと思います。
ブラウザ版で読むと、また違った印象になるような気もするので、その辺も楽しみです。

それにしても、不思議ですね。
個々のネタは前回に負けず劣らずキレッキレというか、エッジのきいたものばかりなのに、全体としての印象は意外とおとなしい感じがあるんですよ。喪168が「動」なら、喪169は「静」といったところでしょうか。
単行本だと17巻と18巻で別れそうですが、できればセットで読みたいなという気がします。

というわけで、今回はこの辺で。正式な感想はブラウザ版更新後の週末予定になります。


※今記事へのコメントでのネタバレはなるべく避けてくださいね。具体的な内容についてどうしても何か語りたいことがありましたら、非表示にしていただくか、12月22日予定の正規感想までお待ちいただくようお願いいたします。何がネタバレなのかは各個人の判断で。あまり露骨なものでなければOKです。


謹慎を経て、“よしもこ”の関係もまたひとつ階段を上った感じの最新単行本16巻は絶賛発売中!



先週末はちょっと私事で忙しく、小説アンソロジーの感想を書くことができませんでした。たぶん12/15あたりには記事にできるかと思うのですが…(温故知新第2回ももう少し待ってね)



「特別編4」って、高校1年のクリスマスだったんだっけ。作中から考えても1年半以上は経っているのか…



喪94「モテないし弟はサッカーやってる」の雰囲気も少し味わっておくといいんじゃないでしょうか。
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tag : 私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!

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No title

更新お疲れさまです。
姿は見えなくても、広告のあおり文で存在感を発揮する伊藤さんに笑ってしまったw
葛藤する伊藤さん。
https://mobile.twitter.com/itsukawa/status/1200624036633399296
きっとあの後こんな感じだったんだろうなw
ではイメソンです!
「Tag Team」槇原敬之
http://j-lyric.net/artist/a0005ff/l002ba6.html
https://www.nicovideo.jp/watch/sm8980115
黒木姉弟。12thアルバム「EXPLORER」収録曲。
「風信子」松浦亜弥
http://j-lyric.net/artist/a000503/l0024ee.html
https://youtu.be/fi3FyjHBtjY
ネモ。テレビ東京系バラエティ「田舎に泊まろう!」エンディングテーマ。
作詞作曲は谷村新司。その谷村とコラボしたライブバージョンで。
「まゆみ」 KAN
http://j-lyric.net/artist/a001ce0/l0065d1.html
https://youtu.be/yFNmq4gq-g0
いとこみ。元は7thアルバム「TOKYOMAN」の中の一曲。のちにシングルカットされ、1993年の三ツ矢サイダーCMイメージ・ソングとして起用された。
「夢のしずく」松たか子
http://j-lyric.net/artist/a00071b/l0008d0.html
https://youtu.be/CLlXUGDpTXI
資生堂「WHITA」CM曲。
井口さん。作詞作曲共に本人。
「ボクノート」スキマスイッチ
http://j-lyric.net/artist/a001fed/l008de6.html
https://youtu.be/AeMRXJtg500
もこっち。映画『ドラえもん のび太の恐竜2006』主題歌。

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No title

>きわきわのギャグやネタは前回にも負けていないと思いますよ。
今回もこのHNがふさわしい内容なのかな?
https://twitter.com/telly02239348/status/1202896594879705091
左足の使い方がなんともいえない。

>たぶん、智貴をめぐる恋愛模様も匂わせるだけ匂わせておいて、けっきょく何も決めてないってやつですよこれw
パートナー選びは重要だよね。
https://twitter.com/burningblossom/status/1202935530486288384
https://twitter.com/burningblossom/status/1202906880311324677
https://twitter.com/hosimaki/status/1202873344313282560
https://twitter.com/tearontaron/status/1200096110322151424

No title

お疲れ様です。
今回の抱腹絶倒をネタバレせずに描写する・・・これは
各人の口の硬さが試されていまずね。
とはいえ明らかになったことでホッとした面もありますし、
ご指摘のように今回のネタ係のはっちゃけ度の絶妙なさじ加減。
もう1回展開すれば、正直引く読者も出てくるかもしれません。
そこをギリギリでストップさせておくブレーキの神業具合。
今回も楽しませていただきました。

No title

更新お疲れ様です。

個人的には暴走が一人で収まったことに逆に違和感があるんですよね。
一人に集中させたせいでやりすぎ感が出すぎてたと言いますかw

コメント返信その1

みなさん、コメントありがとうございます。
まとめての返信にて失礼します。


>ひろさん

そういえば、アプリではトップに更新作品の宣伝が入るんですよね。
あのあおりはある意味、釣りでしたよw
てっきり、伊藤さんが駆けつける展開があるのかと思ってしまったw

> 葛藤する伊藤さん。
WWW絵がうまいから、よけいにイメージがピッタリですねw
まあ、実際に伊藤さんの予感通りになったかどうかは本編を読むまでお楽しみということでw

> 「Tag Team」槇原敬之
面白い歌詞ですよね。少しひねくれた(?)感じがいかにもマッキーらしい。ここには、彼の人生観がどことななく込められているような気がします。
姉弟の歌というより、智貴からのメッセージという感じかな。

> 「風信子」松浦亜弥
こんなコラボがあったんだ!デュエットではなく、谷村新司はあくまでバックに徹してるところが素晴らしい。
ていうか、松浦亜弥の声自体がなんかネモのイメージに重なります。

> 「まゆみ」 KAN
正直、KANって「愛が勝つ」くらいしかしらないんですけど、これいいですね。なんかビートルズっぽい。(そういえば、彼はビートルズフリークなんでしたっけ)
透明感のあるハーモニーなんて、ほとんどポールマッカートニーのそれですよ。

> 「夢のしずく」松たか子
松たか子の声って、なんだか「和」という感じがして好きなんです。雅というか。時々、彼女自身が和楽器のように聞こえることがありますよw
ていうか、これ作詞作曲も彼女なんですね。こんな美しいメロディーをどうやったら思いつくんだろう…

> 「ボクノート」スキマスイッチ
ああ…これはどうしても「ドラえもん」の歌だ…
ごめんなさい、私にとってはのび太の恐竜の主題歌以外には考えられません。
聞いているだけであの感動が蘇ってきますね。


>非公開コメントこと、ふちささん

あのサムネを見て、すぐさまそのフレーズが浮かぶとはさすがですねw
正直、私はそこまでは思いつかなかったなあ。しかし、相変わらずサムネのチョイスがおかしいw

>今回のこれは読んでおくといいかも過去回
やはり、そうですかw 考えることはみんな同じですねw
タイツもいいですけど、クリスマスの「これを着ろと……!?」なんて、今読み直しても笑いをこらえることができませんw 一応、どちらの回もお色気シーンのつもりなのかもしれませんがw

>私はけっこうちん子ちゃん派に傾いた、とだけ言っておきましょうw
智貴は相手に強く出ることができないんですよね。それが彼の優しさでもあり、弱いところでもあるのでしょう。
なので個人的には、吉田さんや小宮山さんより井口さんのほうが意外とうまくいくような気がちょっとしたんですよね。相手にグイグイ引っ張られる感じよりも、ある程度彼が主導権を握れるほうがいいかなと。
まあいずれにせよ、その辺は作中内では深くつっこむことはないでしょうから、各々、好きな妄想をすればいいんじゃないかとは思いますけどw

やっぱり智貴はわたモテにおいて、欠かすことのできない最重要キャラですよね。それを今回の話で改めて感じました。


>下阪神がかりさん

> 今回もこのHNが
ですねw ていうか、前回以上に「下阪神」に特化したような内容でしたよw

> 左足の使い方がなんともいえない。
わかるw これは挟みにいってるのかそれとも差し込んでいるのかw
しかし、業の深い妄想だなあ…

> パートナー選びは重要
いろいろ教えてくださってありがとうございます!
どれも面白かったですけど、最後のは特にすごいw こういうの、めっちゃ好みw


>はむはむさん
毎度のことですが、ネタバレせずに面白さを伝えるのってなかなか難しいですよね。でも個人的には、逆にそれが楽しいという面もあります。今回は特にそんなある種マゾヒスティック(?)な愉しみがあったのでは?w

まあそれにしても、本当に絶妙なブレーキ加減でしたよね。谷川さんはたまに踏むのを忘れることがあるだけに、そこはなんだか安心しましたw
前回とはまた違ったテンションだったところが、このシリーズの成功につながったよううな気がしますね。

>AEGさん

私はむしろ、一人にその「やりすぎ感」を任せたことがよかったなと思っています。
ある意味、彼女はスケープゴートにされたんですよw
これが、みんな仲良く均等に「やりすぎ」たりしたら、それこそ収拾がつかないことになっていたような気がします。お互いがお互いを潰し合ってしまうというか。

前回のようなカオス状態を最後まで引きずったら、たぶんダメなんです。
ギャグは民主主義がいいとは限らないということなんだと思いますがw
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ぬるく切なくだらしなく。 オタクにも一般人にもなれなかった、昭和40年代生まれの「なりそこない」がライトノベルや漫画を主観丸出しで書きなぐるところです。 滅びゆくじじいの滅びゆく日々。 ブログポリシーはこちら

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