私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!喪157~とにもかくにもタイトルがカギを握る、評価保留の問題(?)作~
5月23日に「私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!」が喪157に更新されました。
タイトル!
……今回に限っては、まずこれですね。とにもかくにも、これでした。
最初は勘違いしていたんですよ。
某テクノユニットDJのツイッター発言をパロったのかと思ったんです。
そう、「だとよ」ってやつですw
だから、パッ見びっくりしたんですよ。うわ久々に危ないネタを持ってきたなってw(元々、佐●河内とか号泣県議とか、やばめの時事ネタを取り入れる人でしたよね)
でも、全然違いましたね。
そう、今回のタイトルは、今をときめくあの人気作家のデビュー作から取られたものだったんです。
今回は、「普通に考えれば」かなりの異色作です。あの「卒業式」以来の事件といってもいいでしょう。
でも、どこか違うような気がします。
まあとにかく、まずはひとつひとつ見ていきましょう。
前回のオチからいったいどう展開するのかと思いきや、意外と直球できましたね。
しかも一部で取りざたされていた「自宅謹慎」ではなく、いわゆる「校内謹慎」という形のもののようです。
ざらついた画面が、「彼女のいない空間は」というキャッチコピーと相まって妙に焦燥感を駆り立てられます。まるで、すでに失われた過去を古い映像で見せられているようですね。
映像の配置がまた不思議な印象を残します。
空いている席。階段の奥に姿を消すもこっちの後ろ姿。下駄箱から靴を取り出すもこっち。そして、雲で覆われた空。
逆回しを見ているかのようでなんだか落ち着きません。これはいったい何を意味しているのでしょう?
というわけで、今回は「モテないし謹慎するってよ」。
これは直木賞作家・朝井リョウのデビュー作である、「桐島、部活やめるってよ」が元ネタです。
もちろん「だとよ」なんかではありませんw(でも負け惜しみじゃないですけど、ニュアンス的には似ているものがあるとは思いますよ)
どうやらこの作品は、谷川さんのお気に入りのようですね。
ライト姉妹でも「北島、部活やめないってよ」ってネタをやってましたしw(ライト姉妹2巻「野望19」を参照)
でもまあ、読んでみればそれも納得です。ひねくれつつも王道もしっかり外さないところは、谷川ニコ作品にどこか通じるものがありましたよ。とてもみずみずしい“青春小説”でしたね。
余談ですけど、正直、最初はあまり朝井リョウ氏にいい印象がなかったんですよね。というか、なんかいけすかない野郎が出てきたなといった感じでした。マスコミで騒がれたデビュー当時、彼がゲストのラジオ番組もいくつか聴きましたが、いかにも軽そうな語り口で、自分とは別人種だと思い込んで作品も一切読んだことがなかったんです。
その見方が変わったのは、昨年まで彼が担当していた読売新聞の書評欄でした。読売の書評欄はとても面白くていつも楽しみにしているんですけど、その中でも群を抜いて面白かったのが彼が書いたものだったんですね。
紹介される本はさまざまでしたけど、はっきり言って他のどんな書評家よりも興味をそそられる文章を書いていましたよ。
そこから彼自身にも興味を抱いて、遅ればせながら「桐島、部活やめるってよ」も読んでみたんです。
いや、もうびっくりですよ。とんでもない作品でした。
ネタバレは避けますけど、ひとつだけ言わせてもらうなら、これ「桐島」というキャラが出てこない話なんですよ。つまり、桐島についての小説じゃないんですね。彼が部活をやめることによって、周りがどう変わっていくかを描いた話なんです。
これまでの青春小説だったら、普通「桐島、部活をやめる」というタイトルになると思うんですよ。もしくは、「桐島が部活をやめた理由」とか、「桐島が部活をやめるまでの七日間」といった感じでしょうか。一人の少年が部活を辞めるまでの葛藤を描くのが「青春」小説の定石だったはずなんです。
それを彼はたった一言、「ってよ」を付け加えるだけで、それまでの青春像をひっくり返してしまいました。それによって、既存の小説が今まですくい切れなかったものを描くことに成功しているんです。まるで手品を見ているかのようでしたよ。これは言葉の力を熟知していないと到底できない芸当です。
ここまで言えば、今回のわたモテがどういう話なのか、だいたいの予想はつくでしょう。
今回のもっとも重要なポイントは、この「ってよ」にあると言っても過言ではないと思います。
久々の荻野ですけど、実に自然な状況説明ですね。
「謹慎」編がどういうものになるのか予想がつきませんでしたが、この淡々としたトーンからなんとなく察しがつきます。つまり「ガチ」でいくということなのでしょう。
しかし前回、誰がちくったのか犯人捜しで盛り上がったそうですけど、冒頭から出鼻をくじかれましたねw
「近隣の住民の通報」ってw うーん、普通!
一週間って、短いようで意外と長いですよね。しかもその間、連絡は基本NGというのですから。
まず、ゆりちゃんとネモの反応を描くというのは当然の流れですけど、二人の表情の違いが面白いですね。
ネモはきょとんとしていて、まだ状況を頭の中で整理することに専念している感じですけど、ゆりちゃんは既にある程度聞いていたのでしょう、特に驚いた様子もなく、ただ瞳から光が失われているだけという…w
ぽっかり空いた吉田さんの席をただ見つめる真子が印象的ですね。本来そこにいるはずの人が突然姿を消すと、なんだか変な気持ちになるのはよくわかります。
でも考えてみたら、吉田さんって2年の頃はよく休んでいたはずなんですよね。
修学旅行の前だと、こんな感じでしたし。
きっと、今では当たり前のように毎日学校に来ていたのでしょう。もこっちだけではなく、彼女にとっても修学旅行以降の学校生活はかけがえのないものになっていたんです。
だからこそ、真子のこの視線は見ていてつらいものがあります。
彼女にとっては、普段の生活をある日突然失ったようなものなのですから。
このシーンはすごく好きですね。
ゆり、ネモ、真子の次に描かれるのが彼女だということがなんだかとても大切なことのように思えるんです。
あのバカといいつつ、ゆうちゃんに連絡する小宮山さんに、彼女の本当の人間性を見た気がしますね。
ことメールw 小宮山さんのメールはそう呼ぶのかw なんか妙にゴロがよくっていいなw
…すみません、いやわかってるんですけどね。
こういう表現が、よりリアルな日常会話の空気を醸し出しているのはわかるんですけど、どうもこの手の言い回しには引っかかってしまいます。
前回の「ダメ親友」もそうですが、一拍置いてくれないとそういう単語かと思ってしまうんですw
でも、このさりげないやり取りもなんだかいいですよね。
メールをしている姿を見て、「黒木さん?」と思う伊藤さんもいいですし、
「あいつと友達だから」という理由で、ゆうちゃんに連絡する小宮山さんもすごくいいなと思います。
そう考えると「ことメール」も、とても暖かい響きに聞こえてくるから不思議です。
さすが真面目なまこっち、先生の言いつけはしっかり守りますw
一方のゆりちゃんは、話がまったくかみ合っていないw
既読にならないから、連絡とったことにならないという理屈なんでしょうかw
でも実際、謹慎というからにはスマホは没収されているでしょうね。すくなくとも学校にいる間は連絡が取れないようにしているのでしょう。
私が学生だった頃は携帯もない時代だったので、そういったことは想定する必要もなかったわけですが、今の教育現場はいろいろ大変なようですね。
お次はリア充グループ。この非常事態に、いまや彼らも無関心ではいられないようです。
にしても清田w マジハンパねぇって、もこっちを気合入ったヤンキーと勘違いしてないか?w(2年の学食でも「マジハンパねー」って叫んでましたよねw 彼の中では相当気合の入った黒木智子像が浮かんでいそうw)
あと、相変わらず和田君が底知れないw
一緒にマンガ読んでいたからなんだよw とてもそんなことをやるような人には見えなかったってかw
最初、サムネでここを見たときは、杏奈姉さんと麗奈との会話をネモが盗み聞ぎしているのかと思ったんですよねえ。
「すんべ」という言い方が杏奈姉さんっぽいし、「刑務所かよ」というツッコミもいかにも麗奈が言いそうw
でもこの「差し入れ」発言は清田だったんですね。「刑務所」は鈴木かな?
いずれにせよ、誰もこの「謹慎」について否定的な発言をしていないのが印象的でした。もはや彼らも、あの二人のことを信用しているんですね。
そんな彼らを見守りつつも、ネモは何やら思うことがあるようですが……
ネモらしいというかなんというか…
やっぱり、こういう中二っぽい憧れがどこかにあったんですね。
糸目の笑顔がなんとも子供っぽいw
まあ、逆に考えれば、彼女も「謹慎」ということに対して否定的な気持ちは抱いていないということなのでしょう。
岡田の引き気味のツッコミが微笑ましく感じられますね。
もこっち「謹慎」の余波は、3-5内に留まりません。その影響は他のクラスにも波及しているようです。
それにしても、すぐに「3-5じゃない」という言葉が出るくらい、もはや当たり前のことになっているんですねw
うっちーを見つけたければ3-5へ、というのが彼女らの合言葉になってそうですw
あの事件以来、うっちーのことは暗黙の了解として、すでに受け入れられているのでしょう。
黒木がいなさすぎるWWWWWW
こいつはいったい、いくつパワーワードを生み出せば気が済むんだwwwww
当たり前のように下駄箱チェックすんなwwwww
それにしても、うっちーはあの時の校内放送を聞いていなかったんでしょうかね?
黒木智子の名前が呼ばれれば何ごとかとすぐに調べそうなものですが…
この誰だかわからない女に聞こうWWWWW
なんて言いぐさだw
せめて「あ、3-5のクラスだよね」くらいの確認はしてさしあげろw
いやあ、しかし、ここ最近またうっちーネタが盛り返してきてすごくうれしいです。
こういう言葉のフレーズで笑わせるネタこそ、彼女の十八番ですよね。
というわけで、ここが今回の一番笑ったシーンになります!
でも、ようやく謝る決心がついたというのはいいことですね。
…タイミングは致命的に悪いですけどw
誰だろ?WWWWW
やべえ、岡さんもうっちーに負けてないwww
でもまあ、そりゃそうですよねw うっちーが誰だかわからないなら、相手も誰だかわかりませんよw こういうネタも大好きw
さて、ここで初めて「謹慎」ということを知ったうっちーですが……
ここはちょっと、映画的な演出ですよね。視点の切り替えによって、疾走感とともに読者にも緊張が伝わってきます。
彼女が向かう先はもちろん「生徒指導室」。
そんなうっちーをわけもわからずただ追いかけるかよと宮崎さん。
なんだかみんな熱く生きていますよね。
まるで死んだかのような騒ぎじゃないかwww
この後、「なんで死んでしまったのおおお」って続くんじゃないだろうなw
でもたぶん、彼女にとって、もこっちに会えないということは死んだも同然のことなのかもしれませんね。
このカット割りも、なんだか映画っぽいですね。まるでフェードアウトしつつ場面が切り替わっていく感じ。
「くろきー」と叫ぶうっちーはまるで別離のシーンのよう。
「私を置いて行かないでー」といったところでしょうかw
その鬼気迫る様子に、かよと宮崎さんも言葉を失うしかありません。
「うっちー!!?」から「うっちー…」は、ちょっと切ない気持ちになりますね。
「謹慎」の噂は、もう一方の隣のクラスにも。
前回で麗奈が3-6だということが判明しましたが、やはり杏奈姉さんも同じクラスだったようです。
それにしても、こうして彼女らが教室にいるのはなんか変な気がしますねw
というか、麗奈がいるのが新鮮!
お前、クラスの雰囲気も知らないほど、学校に来てなかったんじゃねーのかw(彼女もまた、少しずつ変わりつつあるのかも?)
しかし、通報したやつは撮影もしていたのか…
これはもう、そういう趣味の人ですねw
普段からそういうクレームを入れるがために、常に目を光らせているのでしょう。
すでに、「二人乗り」という事実も広まっているようです。
「巻き込んでしまった」という杏奈姉さんの呟きが泣かせますね。
すくなくとも彼女はバイクの件についてなんら関係ないはずなのに、自分らヤンキーとは違うもこっちの身を案じて心配しているのです。
さて、そんな二人のやり取りを少し離れた場所から聞いていた風夏さん。
「地味そうな子だと思ったけどますますどんな女子かつかめない」と、もこっちのことを随分気にしているようでしたね。
まあ確かに、どんな子なのか一言で説明するのはなかなか難しいですけどw
加藤さんの表情wwww
いや、すみませんw
茶化すような場面じゃないことはわかっているんですけど、こころならずも笑ってしまいましたw
だってこの顔見ていると、なんだかじわじわきません?
今回の「もこっち謹慎」で、一番どういう反応を示すのか注目されていたのが加藤さんだったと思うんですけど、この表情は頭になかったw
隣の夏帆が何ごともないかのように、黙々とパスタ?的なものを食べている姿がまた地味におかしいw
やっぱり彼女こそが、一番加藤さんをよく知る人物なのではという気がしますね。
この何かを飲みこんだかのような「……」が気になりますね。
普通だったら、「あ、風夏も知ってたんだ。うん、そうなんだ」くらいでいいところだと思うのですが。
一方の成田美保さんは加藤さん越しに隣の夏帆に手を振っています。
自習室の時もそうでしたが、もしかすると加藤さんよりも夏帆と仲がよいのかもしれません。
この返しはちょっと角が立ちますね。
風夏本人も言っていたように、単に一緒に勉強した子だからちょっと聞いてみただけじゃないですか。社交辞令みたいなものですよ。
それをこんな言い方されても戸惑うばかりですよね。
どうも加藤さんも普段と様子が少し違うようです。
まだ気にしているのかwww
けっきょく、本人に確認することにしたんだなw
しかし、それに対する加藤さんのあたりはかなりキツイですね。
これじゃあ、ヤンキーの「あ?何聞こえねー」と同じですよ、いやマジで。
本人は自覚ないのかもしれませんが、相当いらだっていることが読み取れます。
そして、それはたぶん、風夏に対する直接的な苛立ちではないんですよね。
WWWおまゆうwww
まるで、前回のもこっちと申し合わせたかのような言いぐさですねw
ていうか、そういう話をする気分てw いつだったら、そういう話をする気分になるんだかw
おっぱい揉みたい揉みなさいwwwww
果たして、そんなやりとりだっただろうかw
てか、なんかそれ、吉本新喜劇のギャグっぽくねーか?w
ほら、あれって何かと乳ネタが多いですよねw
しかし、佐々木風夏さんは完全にオチ担当というか、ギャグキャラになってしまいましたね。当初の強者感はいったいなんだったんだかw
こうなると、ますます夏帆への期待が高まります。
きっと、加藤さんの本当の秘密は彼女が握っているに違いありません!
こうして「謹慎」初日は過ぎてゆき、時は放課後。
会えないと分かっていても、それでも指導室の前まで足を運んでしまうゆりちゃんたちの思いが切ないですね。
ゆりちゃんの発する言葉ひとつひとつがなんとも重く感じられます。
しばらく忘れていた、ひとりでの下校。
彼女にとって、この「一週間」は途方もない時間に感じられるのでしょう。
イヤホンをつけなければ到底やり過ごすことのできない、長い長い道のりがこれから彼女の目の前には広がっているわけです。
今もいとこみゆうの勉強会は続いていたのですね。
なんかちょっとうれしくなってしまいます。
ゆうちゃんのメガネは意気込みの表れでしょうか。
彼女はもこっちと話したそうですが、やっぱりスマホを没収されるのは学内だけのことなんでしょうね。
小宮山さんの言葉に思わず顔がほころんでしまうゆうちゃんがまたいい。
なんだかんだいっても、もこっちのことをよくわかっているんですよね。それをゆうちゃんもわかっているからこそ、笑顔になれたのでしょう。
ヤンキーと言わずに「不良の子」というのがゆうちゃんらしいw
でも、もこっちはあの時のヤンキーのせいでとは言わなかったんですね。
珍しくこみさん、普通の恰好をしているなと思いきやマリーンズのTシャツかw
WWWWW何もしていないwwwww
じゃあ、なんで「素謝」とか言ってたんだよw
伊藤さんの「………」がまた笑わせてくれますw
よく見ると、ゆうちゃんも汗を飛ばしてますねw 彼女も実はわかっているのでしょうw
「謹慎」二日目。
この子のことも忘れちゃいけませんよね。
鬼の居ぬ間にとばかり、さっそく吉田さんの席に陣取っているようです。
でも、なにげに「コアラのマーチ」的な物を真子にも差し出しているんですね。
そのくらいのかわいげはあったのかw
うっちーが前同じクラスだったということを知っていたのもちょっと意外。
もっとも「内とかいう奴」というところからして、彼女のグループと雌猫グループとではほとんど交流はなかったようです。
そんな間に立って、緩衝材の役割を果たしていたまこっちの苦労を思うと、同情を禁じ得ないw
普通の顔した奴に限ってwww
それをお前が言うかw てか、自分の性格については何の疑問を抱かないのだろうか…w
しかし、またうっちーのルックスへの新たな表現が出てきましたね。「普通の顔した奴」ってw
いや、特におかしいことはないはずなんですけど、なんか笑ってしまいますw これもうっちーの魅力がなせる技なのかw
あと、真子から見ても、うっちーって「変わってる」んだw
まあ、遠足でのこととか、いろいろ考えたらねーw
それでもちゃんと「悪い子じゃない」ということはわかっているのはさすがですね。
それにしても、南さんのこの「いえー」はなんなんだw
「いえーい、まこっちに頭なでなでされちゃったー」てことなんでしょうかw
南さんって、本当に「人」を見ないんですね。
悪口には長けているくせに、人間関係にはまったく無頓着のようです。
真子と吉田さんの仲くらい、少しは気づくことがあってもおかしくないと思うのですが…
まこっちのことですから“あいつら”ずっと謹慎ならくらいで、切れることはないでしょうけど、やっぱり気分はよくないでしょう。
この「ぴく」は、あーちゃんの気配に反応した面もあるでしょうけど、南さんのKYぶりに対しての苛立ちも入っているような気がします。
ただでさえ、二人がいないこの日常に言いようのない寂しさを感じていたでしょうから。
少し前から、二人のやり取りを聞いていたのかもしれませんね、あーちゃんは。
今更陰口に対してどうのこうの言うつもりもないでしょうけど、私の前では言わせないという暗黙の圧力を感じます。
南さんの表情も一変している様子がよくわかりますね。
どうやらあの一件以来、南さんは岡田に対して腰が引けているようです。
近づいたら一触即発的な雰囲気なのかと思いきや、これじゃあ勝負にもなりませんね。
岡田にもビビッていることが丸わかりだしw
まあ南さん的に、岡田はバックに加藤さんもいるしリア充グループの一員でもあるから、逆らいたくても逆らえない存在になっているんでしょうね。
それに引き換え、今の彼女には後ろ盾になる仲間もいないわけですから。
それでも、「コアラのマーチ」だけは手放さないところはなんだかかわいいw
二人の不在は、岡田と真子の仲にも影響を与えました。
きっと、こういう状況じゃ無ければ、こんな風に話すことはなかったのではないでしょうか。
岡田の心にも真子の心にも、この「見晴らし」の良さは広すぎるのでしょう。
だから、こうしてたわいもないことで埋めてしまいたい。
二人の間にそんな奇妙な結びつきが生まれているのかもしれません。
昼休み、ふといつもの中庭に足を向けるゆりちゃんですが、そこであの後輩ちゃんを見かけます。
相変わらずあまりいい感情は抱いていないうようですね。「あ、あの子…!」という感じでしょうかw
それにしても、ゆりちゃんはなんでここに来たんでしょうね。
もこっちも吉田さんもいない教室にはなんとなく居づらかったのでしょうか。
一応顔見知りとはいえ、まったく接点のない、名前もよくしらない後輩です。
いったんは素通りするゆりちゃんでしたが……
彼女が親しくもない相手に、こんな風に話しかけるなんてこれまであったでしょうか。
いったんは無視しようと思ったものの、どうしてもそうはできなかった。
だからこそ、わざわざ戻ってきて「謹慎」の事実を伝えたんですよね。
どうやらもこっちの不在は、彼女の心の中にも何らかの変化をもたらしたようです。
考えようによってはすっごく重いというか、面倒くさい子ですけど、やっぱりいじらしいですよね。
ゆりちゃんにもその気持ちが伝わったのでしょうか。
そっけない「…そうだね」という返事が、この上なく暖かい響きのように感じられます。
今回はこの二人に、個人的ベストシーンをあげたいと思いますね。
放課後。やっぱり、ここに足を運んでしまうゆりちゃん。
ドアの前に居てもどうなるものでもないのに。
どうにかしたいわけじゃないんですよね。
どうにもならないからこそ、ただこの場で立ちつくすしかないんです。
ま、まさか?
一瞬、息を呑んだゆりちゃんの緊張が伝わってくるような一コマですね。
ネモらしいと言えばネモらしいですねw
これも声優の勉強の一環でしょうかw
でも「一緒に帰ろうと思って」というのはどうなんでしょう。
実は彼女も、ただなんとなく、そしてどうしようもなくこの生徒指導室に足が向いてしまっただけだったのではないでしょうか。
ゆ…ゆりちゃん。
これには、そんなネモの照れ隠しの意味もあったような気がしてなりません。
光と影。
この演出は、どうしてもあの「学食回」のあのシーンを思い出さずにはいられません。
でも、あの時と比べても影がすごく和らいでいますよね。
光と影のコントラストも淡く優しい印象になっています。
そして、二人は同じ方向に歩いていくんです。
二人の表情がいっさい見えないのが印象的ですけど、たぶんネモもゆりちゃんも同じような顔をしているのでしょう。
この瞬間、周りの景色が白く溶けていくかのように見えるのも決して錯覚なんかじゃないはずです。
彼女たちは今、これまでとは違う景色の中に入り込んでいるのですから。
だからこそ、一週間という時間が途方もなく長いもののように感じられるのです。
廊下の空間にぽっかりと浮かんだ二人の会話。
なんだか、いつまでもそこに漂っている気がするような、そんな印象を受けました。
クロに関しては気が合うのかなというネモのセリフは、遠足最後での二人の会話を思い出しましたね。
気が合ったのは、たまたまなんかじゃありません。
「クロ」がいなかったからこそ、二人の気持ちが重なったのです。
ここまで見てきてわかる通り、今回もこっちは一切登場しません。
厳密に言えば、表紙に後ろ姿は映っていたわけですが、あのもこっちは幻影のようなものですから。
まるで古いビデオテープを逆回転させたかのような不安を掻き立てる演出。
むしろ、彼女がいなくなってからの世界を象徴していたものといっていいでしょう。
つまり今回は主人公たる黒木智子がまったく存在しない世界のお話だったわけです。(なので、当然のことながら今回は「ベストもこっち」を選んでいません。)
その事実だけを考えれば、わたモテ史上最大の問題作といっていいでしょう。まさに爆弾を落としてきたわけです。
でも、本当にそうなんでしょうか?
どうも私は妙な違和感を覚えるんです。
だって、タイトルで始めからネタバレしちゃってるじゃないですか。
本気で「もこっちのいない」わたモテを描くことで衝撃を与えたいのなら、「ってよ」なんて果たして付けるでしょうか。
ひょっとすると、今回はまるまる壮大なネタなんじゃないかという気もちょっとするんですよ。
わたモテで「桐島」ネタをひとつ作ってみましたって、最後にぶちまけて終わるんじゃないかという懸念を捨てきれないんです。
なので、今回は評価できないんですよね。少なくとも次回を見てみないことには、「謹慎編」の全体像がつかめないような気がしたんです。
この感覚は、「モテないし二年目の卒業式(前編)」の時に近いかもしれません。
あの時も続きを待たないと本当の意味での感想は書けないと、いったん”判断保留”にしましたしね。
そういえば、加藤さんの動向がまったく見えないというか、なんだか不穏です。
彼女はいったい、なんであんな表情でやさぐれていた(笑)のでしょう?
正直、彼女が吉田さんに対して怒っているとは思えないんですよね。加藤さんはそんな人じゃないと私は信じているんです。
もし、もこっちが「謹慎」になったことで彼女が怒っているのなら、その矛先は自分自身でしょう。
だって、バイクに二人乗りした日は、彼女が一緒に自習室で勉強をした日だったのですから。察しのよい彼女なら、自分との間の出来事がもこっちをそういう行動に駆り立てたと理解できるでしょう。事の発端は吉田さんうんぬんではないことくらい、賢明な加藤さんならわかるはずです。
ただ、今回の風夏へのあたりのきつさを見る限り、怒りをそのままぶつけるようなタイプでもないと思うんですよね。そこがまた不気味なんです。
彼女はとても聡明な女性だとは思いますが、自分自身のこととなるとどうも見失いがちな面があるような気もするので、そこが気がかりですね。
いずれにせよ、加藤さんの苛立ちがなんであって、どこに向かうのかが分からない限り、今回の評価も下せないような気がします。
でもまあ結局のところ、それほど心配することもないかなとも思います。
ほら今回、ギャグも言葉ネタがやたら目立ったじゃないですか。ていうか、笑いどころはすべて言い回しの妙でしたよねw
そう考えると、やっぱり、「モテないし謹慎するってよ」の「ってよ」が一番ポイントなのかなという気がするんです。
とにかく、今回に関しては、
タイトル!
これに尽きますね。
今回の謹慎への伏線になっているかもしれない喪147「モテないし一人で寄り道」も読める15巻は絶賛発売中です!
本当に小宮山さんが何もしていないのに殴られたのかは、14巻で確認してみましょうw
タイトル!
……今回に限っては、まずこれですね。とにもかくにも、これでした。
最初は勘違いしていたんですよ。
某テクノユニットDJのツイッター発言をパロったのかと思ったんです。
そう、「だとよ」ってやつですw
だから、パッ見びっくりしたんですよ。うわ久々に危ないネタを持ってきたなってw(元々、佐●河内とか号泣県議とか、やばめの時事ネタを取り入れる人でしたよね)
でも、全然違いましたね。
そう、今回のタイトルは、今をときめくあの人気作家のデビュー作から取られたものだったんです。
今回は、「普通に考えれば」かなりの異色作です。あの「卒業式」以来の事件といってもいいでしょう。
でも、どこか違うような気がします。
まあとにかく、まずはひとつひとつ見ていきましょう。

前回のオチからいったいどう展開するのかと思いきや、意外と直球できましたね。
しかも一部で取りざたされていた「自宅謹慎」ではなく、いわゆる「校内謹慎」という形のもののようです。
ざらついた画面が、「彼女のいない空間は」というキャッチコピーと相まって妙に焦燥感を駆り立てられます。まるで、すでに失われた過去を古い映像で見せられているようですね。
映像の配置がまた不思議な印象を残します。
空いている席。階段の奥に姿を消すもこっちの後ろ姿。下駄箱から靴を取り出すもこっち。そして、雲で覆われた空。
逆回しを見ているかのようでなんだか落ち着きません。これはいったい何を意味しているのでしょう?
というわけで、今回は「モテないし謹慎するってよ」。
これは直木賞作家・朝井リョウのデビュー作である、「桐島、部活やめるってよ」が元ネタです。
もちろん「だとよ」なんかではありませんw(でも負け惜しみじゃないですけど、ニュアンス的には似ているものがあるとは思いますよ)
どうやらこの作品は、谷川さんのお気に入りのようですね。
ライト姉妹でも「北島、部活やめないってよ」ってネタをやってましたしw(ライト姉妹2巻「野望19」を参照)
でもまあ、読んでみればそれも納得です。ひねくれつつも王道もしっかり外さないところは、谷川ニコ作品にどこか通じるものがありましたよ。とてもみずみずしい“青春小説”でしたね。
余談ですけど、正直、最初はあまり朝井リョウ氏にいい印象がなかったんですよね。というか、なんかいけすかない野郎が出てきたなといった感じでした。マスコミで騒がれたデビュー当時、彼がゲストのラジオ番組もいくつか聴きましたが、いかにも軽そうな語り口で、自分とは別人種だと思い込んで作品も一切読んだことがなかったんです。
その見方が変わったのは、昨年まで彼が担当していた読売新聞の書評欄でした。読売の書評欄はとても面白くていつも楽しみにしているんですけど、その中でも群を抜いて面白かったのが彼が書いたものだったんですね。
紹介される本はさまざまでしたけど、はっきり言って他のどんな書評家よりも興味をそそられる文章を書いていましたよ。
そこから彼自身にも興味を抱いて、遅ればせながら「桐島、部活やめるってよ」も読んでみたんです。
いや、もうびっくりですよ。とんでもない作品でした。
ネタバレは避けますけど、ひとつだけ言わせてもらうなら、これ「桐島」というキャラが出てこない話なんですよ。つまり、桐島についての小説じゃないんですね。彼が部活をやめることによって、周りがどう変わっていくかを描いた話なんです。
これまでの青春小説だったら、普通「桐島、部活をやめる」というタイトルになると思うんですよ。もしくは、「桐島が部活をやめた理由」とか、「桐島が部活をやめるまでの七日間」といった感じでしょうか。一人の少年が部活を辞めるまでの葛藤を描くのが「青春」小説の定石だったはずなんです。
それを彼はたった一言、「ってよ」を付け加えるだけで、それまでの青春像をひっくり返してしまいました。それによって、既存の小説が今まですくい切れなかったものを描くことに成功しているんです。まるで手品を見ているかのようでしたよ。これは言葉の力を熟知していないと到底できない芸当です。
ここまで言えば、今回のわたモテがどういう話なのか、だいたいの予想はつくでしょう。
今回のもっとも重要なポイントは、この「ってよ」にあると言っても過言ではないと思います。

久々の荻野ですけど、実に自然な状況説明ですね。
「謹慎」編がどういうものになるのか予想がつきませんでしたが、この淡々としたトーンからなんとなく察しがつきます。つまり「ガチ」でいくということなのでしょう。
しかし前回、誰がちくったのか犯人捜しで盛り上がったそうですけど、冒頭から出鼻をくじかれましたねw
「近隣の住民の通報」ってw うーん、普通!

一週間って、短いようで意外と長いですよね。しかもその間、連絡は基本NGというのですから。
まず、ゆりちゃんとネモの反応を描くというのは当然の流れですけど、二人の表情の違いが面白いですね。
ネモはきょとんとしていて、まだ状況を頭の中で整理することに専念している感じですけど、ゆりちゃんは既にある程度聞いていたのでしょう、特に驚いた様子もなく、ただ瞳から光が失われているだけという…w

ぽっかり空いた吉田さんの席をただ見つめる真子が印象的ですね。本来そこにいるはずの人が突然姿を消すと、なんだか変な気持ちになるのはよくわかります。
でも考えてみたら、吉田さんって2年の頃はよく休んでいたはずなんですよね。
修学旅行の前だと、こんな感じでしたし。
きっと、今では当たり前のように毎日学校に来ていたのでしょう。もこっちだけではなく、彼女にとっても修学旅行以降の学校生活はかけがえのないものになっていたんです。
だからこそ、真子のこの視線は見ていてつらいものがあります。
彼女にとっては、普段の生活をある日突然失ったようなものなのですから。

このシーンはすごく好きですね。
ゆり、ネモ、真子の次に描かれるのが彼女だということがなんだかとても大切なことのように思えるんです。
あのバカといいつつ、ゆうちゃんに連絡する小宮山さんに、彼女の本当の人間性を見た気がしますね。

ことメールw 小宮山さんのメールはそう呼ぶのかw なんか妙にゴロがよくっていいなw
…すみません、いやわかってるんですけどね。
こういう表現が、よりリアルな日常会話の空気を醸し出しているのはわかるんですけど、どうもこの手の言い回しには引っかかってしまいます。
前回の「ダメ親友」もそうですが、一拍置いてくれないとそういう単語かと思ってしまうんですw
でも、このさりげないやり取りもなんだかいいですよね。
メールをしている姿を見て、「黒木さん?」と思う伊藤さんもいいですし、
「あいつと友達だから」という理由で、ゆうちゃんに連絡する小宮山さんもすごくいいなと思います。
そう考えると「ことメール」も、とても暖かい響きに聞こえてくるから不思議です。

さすが真面目なまこっち、先生の言いつけはしっかり守りますw
一方のゆりちゃんは、話がまったくかみ合っていないw
既読にならないから、連絡とったことにならないという理屈なんでしょうかw
でも実際、謹慎というからにはスマホは没収されているでしょうね。すくなくとも学校にいる間は連絡が取れないようにしているのでしょう。
私が学生だった頃は携帯もない時代だったので、そういったことは想定する必要もなかったわけですが、今の教育現場はいろいろ大変なようですね。

お次はリア充グループ。この非常事態に、いまや彼らも無関心ではいられないようです。
にしても清田w マジハンパねぇって、もこっちを気合入ったヤンキーと勘違いしてないか?w(2年の学食でも「マジハンパねー」って叫んでましたよねw 彼の中では相当気合の入った黒木智子像が浮かんでいそうw)
あと、相変わらず和田君が底知れないw
一緒にマンガ読んでいたからなんだよw とてもそんなことをやるような人には見えなかったってかw

最初、サムネでここを見たときは、杏奈姉さんと麗奈との会話をネモが盗み聞ぎしているのかと思ったんですよねえ。
「すんべ」という言い方が杏奈姉さんっぽいし、「刑務所かよ」というツッコミもいかにも麗奈が言いそうw
でもこの「差し入れ」発言は清田だったんですね。「刑務所」は鈴木かな?
いずれにせよ、誰もこの「謹慎」について否定的な発言をしていないのが印象的でした。もはや彼らも、あの二人のことを信用しているんですね。
そんな彼らを見守りつつも、ネモは何やら思うことがあるようですが……

ネモらしいというかなんというか…
やっぱり、こういう中二っぽい憧れがどこかにあったんですね。
糸目の笑顔がなんとも子供っぽいw
まあ、逆に考えれば、彼女も「謹慎」ということに対して否定的な気持ちは抱いていないということなのでしょう。
岡田の引き気味のツッコミが微笑ましく感じられますね。

もこっち「謹慎」の余波は、3-5内に留まりません。その影響は他のクラスにも波及しているようです。
それにしても、すぐに「3-5じゃない」という言葉が出るくらい、もはや当たり前のことになっているんですねw
うっちーを見つけたければ3-5へ、というのが彼女らの合言葉になってそうですw
あの事件以来、うっちーのことは暗黙の了解として、すでに受け入れられているのでしょう。

黒木がいなさすぎるWWWWWW
こいつはいったい、いくつパワーワードを生み出せば気が済むんだwwwww

当たり前のように下駄箱チェックすんなwwwww
それにしても、うっちーはあの時の校内放送を聞いていなかったんでしょうかね?
黒木智子の名前が呼ばれれば何ごとかとすぐに調べそうなものですが…

この誰だかわからない女に聞こうWWWWW
なんて言いぐさだw
せめて「あ、3-5のクラスだよね」くらいの確認はしてさしあげろw
いやあ、しかし、ここ最近またうっちーネタが盛り返してきてすごくうれしいです。
こういう言葉のフレーズで笑わせるネタこそ、彼女の十八番ですよね。
というわけで、ここが今回の一番笑ったシーンになります!
でも、ようやく謝る決心がついたというのはいいことですね。
…タイミングは致命的に悪いですけどw

誰だろ?WWWWW
やべえ、岡さんもうっちーに負けてないwww
でもまあ、そりゃそうですよねw うっちーが誰だかわからないなら、相手も誰だかわかりませんよw こういうネタも大好きw
さて、ここで初めて「謹慎」ということを知ったうっちーですが……

ここはちょっと、映画的な演出ですよね。視点の切り替えによって、疾走感とともに読者にも緊張が伝わってきます。
彼女が向かう先はもちろん「生徒指導室」。
そんなうっちーをわけもわからずただ追いかけるかよと宮崎さん。
なんだかみんな熱く生きていますよね。

まるで死んだかのような騒ぎじゃないかwww
この後、「なんで死んでしまったのおおお」って続くんじゃないだろうなw
でもたぶん、彼女にとって、もこっちに会えないということは死んだも同然のことなのかもしれませんね。

このカット割りも、なんだか映画っぽいですね。まるでフェードアウトしつつ場面が切り替わっていく感じ。
「くろきー」と叫ぶうっちーはまるで別離のシーンのよう。
「私を置いて行かないでー」といったところでしょうかw
その鬼気迫る様子に、かよと宮崎さんも言葉を失うしかありません。
「うっちー!!?」から「うっちー…」は、ちょっと切ない気持ちになりますね。

「謹慎」の噂は、もう一方の隣のクラスにも。
前回で麗奈が3-6だということが判明しましたが、やはり杏奈姉さんも同じクラスだったようです。
それにしても、こうして彼女らが教室にいるのはなんか変な気がしますねw
というか、麗奈がいるのが新鮮!
お前、クラスの雰囲気も知らないほど、学校に来てなかったんじゃねーのかw(彼女もまた、少しずつ変わりつつあるのかも?)
しかし、通報したやつは撮影もしていたのか…
これはもう、そういう趣味の人ですねw
普段からそういうクレームを入れるがために、常に目を光らせているのでしょう。

すでに、「二人乗り」という事実も広まっているようです。
「巻き込んでしまった」という杏奈姉さんの呟きが泣かせますね。
すくなくとも彼女はバイクの件についてなんら関係ないはずなのに、自分らヤンキーとは違うもこっちの身を案じて心配しているのです。
さて、そんな二人のやり取りを少し離れた場所から聞いていた風夏さん。
「地味そうな子だと思ったけどますますどんな女子かつかめない」と、もこっちのことを随分気にしているようでしたね。
まあ確かに、どんな子なのか一言で説明するのはなかなか難しいですけどw

加藤さんの表情wwww
いや、すみませんw
茶化すような場面じゃないことはわかっているんですけど、こころならずも笑ってしまいましたw
だってこの顔見ていると、なんだかじわじわきません?
今回の「もこっち謹慎」で、一番どういう反応を示すのか注目されていたのが加藤さんだったと思うんですけど、この表情は頭になかったw
隣の夏帆が何ごともないかのように、黙々とパスタ?的なものを食べている姿がまた地味におかしいw
やっぱり彼女こそが、一番加藤さんをよく知る人物なのではという気がしますね。

この何かを飲みこんだかのような「……」が気になりますね。
普通だったら、「あ、風夏も知ってたんだ。うん、そうなんだ」くらいでいいところだと思うのですが。
一方の成田美保さんは加藤さん越しに隣の夏帆に手を振っています。
自習室の時もそうでしたが、もしかすると加藤さんよりも夏帆と仲がよいのかもしれません。

この返しはちょっと角が立ちますね。
風夏本人も言っていたように、単に一緒に勉強した子だからちょっと聞いてみただけじゃないですか。社交辞令みたいなものですよ。
それをこんな言い方されても戸惑うばかりですよね。
どうも加藤さんも普段と様子が少し違うようです。

まだ気にしているのかwww
けっきょく、本人に確認することにしたんだなw
しかし、それに対する加藤さんのあたりはかなりキツイですね。
これじゃあ、ヤンキーの「あ?何聞こえねー」と同じですよ、いやマジで。
本人は自覚ないのかもしれませんが、相当いらだっていることが読み取れます。
そして、それはたぶん、風夏に対する直接的な苛立ちではないんですよね。

WWWおまゆうwww
まるで、前回のもこっちと申し合わせたかのような言いぐさですねw
ていうか、そういう話をする気分てw いつだったら、そういう話をする気分になるんだかw

おっぱい揉みたい揉みなさいwwwww
果たして、そんなやりとりだっただろうかw
てか、なんかそれ、吉本新喜劇のギャグっぽくねーか?w
ほら、あれって何かと乳ネタが多いですよねw
しかし、佐々木風夏さんは完全にオチ担当というか、ギャグキャラになってしまいましたね。当初の強者感はいったいなんだったんだかw
こうなると、ますます夏帆への期待が高まります。
きっと、加藤さんの本当の秘密は彼女が握っているに違いありません!

こうして「謹慎」初日は過ぎてゆき、時は放課後。
会えないと分かっていても、それでも指導室の前まで足を運んでしまうゆりちゃんたちの思いが切ないですね。
ゆりちゃんの発する言葉ひとつひとつがなんとも重く感じられます。

しばらく忘れていた、ひとりでの下校。
彼女にとって、この「一週間」は途方もない時間に感じられるのでしょう。
イヤホンをつけなければ到底やり過ごすことのできない、長い長い道のりがこれから彼女の目の前には広がっているわけです。

今もいとこみゆうの勉強会は続いていたのですね。
なんかちょっとうれしくなってしまいます。
ゆうちゃんのメガネは意気込みの表れでしょうか。
彼女はもこっちと話したそうですが、やっぱりスマホを没収されるのは学内だけのことなんでしょうね。
小宮山さんの言葉に思わず顔がほころんでしまうゆうちゃんがまたいい。
なんだかんだいっても、もこっちのことをよくわかっているんですよね。それをゆうちゃんもわかっているからこそ、笑顔になれたのでしょう。

ヤンキーと言わずに「不良の子」というのがゆうちゃんらしいw
でも、もこっちはあの時のヤンキーのせいでとは言わなかったんですね。
珍しくこみさん、普通の恰好をしているなと思いきやマリーンズのTシャツかw

WWWWW何もしていないwwwww
じゃあ、なんで「素謝」とか言ってたんだよw
伊藤さんの「………」がまた笑わせてくれますw
よく見ると、ゆうちゃんも汗を飛ばしてますねw 彼女も実はわかっているのでしょうw

「謹慎」二日目。
この子のことも忘れちゃいけませんよね。
鬼の居ぬ間にとばかり、さっそく吉田さんの席に陣取っているようです。
でも、なにげに「コアラのマーチ」的な物を真子にも差し出しているんですね。
そのくらいのかわいげはあったのかw
うっちーが前同じクラスだったということを知っていたのもちょっと意外。
もっとも「内とかいう奴」というところからして、彼女のグループと雌猫グループとではほとんど交流はなかったようです。
そんな間に立って、緩衝材の役割を果たしていたまこっちの苦労を思うと、同情を禁じ得ないw

普通の顔した奴に限ってwww
それをお前が言うかw てか、自分の性格については何の疑問を抱かないのだろうか…w
しかし、またうっちーのルックスへの新たな表現が出てきましたね。「普通の顔した奴」ってw
いや、特におかしいことはないはずなんですけど、なんか笑ってしまいますw これもうっちーの魅力がなせる技なのかw
あと、真子から見ても、うっちーって「変わってる」んだw
まあ、遠足でのこととか、いろいろ考えたらねーw
それでもちゃんと「悪い子じゃない」ということはわかっているのはさすがですね。
それにしても、南さんのこの「いえー」はなんなんだw
「いえーい、まこっちに頭なでなでされちゃったー」てことなんでしょうかw

南さんって、本当に「人」を見ないんですね。
悪口には長けているくせに、人間関係にはまったく無頓着のようです。
真子と吉田さんの仲くらい、少しは気づくことがあってもおかしくないと思うのですが…
まこっちのことですから“あいつら”ずっと謹慎ならくらいで、切れることはないでしょうけど、やっぱり気分はよくないでしょう。
この「ぴく」は、あーちゃんの気配に反応した面もあるでしょうけど、南さんのKYぶりに対しての苛立ちも入っているような気がします。
ただでさえ、二人がいないこの日常に言いようのない寂しさを感じていたでしょうから。

少し前から、二人のやり取りを聞いていたのかもしれませんね、あーちゃんは。
今更陰口に対してどうのこうの言うつもりもないでしょうけど、私の前では言わせないという暗黙の圧力を感じます。
南さんの表情も一変している様子がよくわかりますね。

どうやらあの一件以来、南さんは岡田に対して腰が引けているようです。
近づいたら一触即発的な雰囲気なのかと思いきや、これじゃあ勝負にもなりませんね。
岡田にもビビッていることが丸わかりだしw
まあ南さん的に、岡田はバックに加藤さんもいるしリア充グループの一員でもあるから、逆らいたくても逆らえない存在になっているんでしょうね。
それに引き換え、今の彼女には後ろ盾になる仲間もいないわけですから。
それでも、「コアラのマーチ」だけは手放さないところはなんだかかわいいw

二人の不在は、岡田と真子の仲にも影響を与えました。
きっと、こういう状況じゃ無ければ、こんな風に話すことはなかったのではないでしょうか。
岡田の心にも真子の心にも、この「見晴らし」の良さは広すぎるのでしょう。
だから、こうしてたわいもないことで埋めてしまいたい。
二人の間にそんな奇妙な結びつきが生まれているのかもしれません。

昼休み、ふといつもの中庭に足を向けるゆりちゃんですが、そこであの後輩ちゃんを見かけます。
相変わらずあまりいい感情は抱いていないうようですね。「あ、あの子…!」という感じでしょうかw
それにしても、ゆりちゃんはなんでここに来たんでしょうね。
もこっちも吉田さんもいない教室にはなんとなく居づらかったのでしょうか。

一応顔見知りとはいえ、まったく接点のない、名前もよくしらない後輩です。
いったんは素通りするゆりちゃんでしたが……

彼女が親しくもない相手に、こんな風に話しかけるなんてこれまであったでしょうか。
いったんは無視しようと思ったものの、どうしてもそうはできなかった。
だからこそ、わざわざ戻ってきて「謹慎」の事実を伝えたんですよね。
どうやらもこっちの不在は、彼女の心の中にも何らかの変化をもたらしたようです。

考えようによってはすっごく重いというか、面倒くさい子ですけど、やっぱりいじらしいですよね。
ゆりちゃんにもその気持ちが伝わったのでしょうか。
そっけない「…そうだね」という返事が、この上なく暖かい響きのように感じられます。
今回はこの二人に、個人的ベストシーンをあげたいと思いますね。

放課後。やっぱり、ここに足を運んでしまうゆりちゃん。
ドアの前に居てもどうなるものでもないのに。
どうにかしたいわけじゃないんですよね。
どうにもならないからこそ、ただこの場で立ちつくすしかないんです。

ま、まさか?
一瞬、息を呑んだゆりちゃんの緊張が伝わってくるような一コマですね。

ネモらしいと言えばネモらしいですねw
これも声優の勉強の一環でしょうかw
でも「一緒に帰ろうと思って」というのはどうなんでしょう。
実は彼女も、ただなんとなく、そしてどうしようもなくこの生徒指導室に足が向いてしまっただけだったのではないでしょうか。
ゆ…ゆりちゃん。
これには、そんなネモの照れ隠しの意味もあったような気がしてなりません。

光と影。
この演出は、どうしてもあの「学食回」のあのシーンを思い出さずにはいられません。
でも、あの時と比べても影がすごく和らいでいますよね。
光と影のコントラストも淡く優しい印象になっています。
そして、二人は同じ方向に歩いていくんです。

二人の表情がいっさい見えないのが印象的ですけど、たぶんネモもゆりちゃんも同じような顔をしているのでしょう。
この瞬間、周りの景色が白く溶けていくかのように見えるのも決して錯覚なんかじゃないはずです。
彼女たちは今、これまでとは違う景色の中に入り込んでいるのですから。
だからこそ、一週間という時間が途方もなく長いもののように感じられるのです。

廊下の空間にぽっかりと浮かんだ二人の会話。
なんだか、いつまでもそこに漂っている気がするような、そんな印象を受けました。
クロに関しては気が合うのかなというネモのセリフは、遠足最後での二人の会話を思い出しましたね。
気が合ったのは、たまたまなんかじゃありません。
「クロ」がいなかったからこそ、二人の気持ちが重なったのです。
ここまで見てきてわかる通り、今回もこっちは一切登場しません。
厳密に言えば、表紙に後ろ姿は映っていたわけですが、あのもこっちは幻影のようなものですから。
まるで古いビデオテープを逆回転させたかのような不安を掻き立てる演出。
むしろ、彼女がいなくなってからの世界を象徴していたものといっていいでしょう。
つまり今回は主人公たる黒木智子がまったく存在しない世界のお話だったわけです。(なので、当然のことながら今回は「ベストもこっち」を選んでいません。)
その事実だけを考えれば、わたモテ史上最大の問題作といっていいでしょう。まさに爆弾を落としてきたわけです。
でも、本当にそうなんでしょうか?
どうも私は妙な違和感を覚えるんです。
だって、タイトルで始めからネタバレしちゃってるじゃないですか。
本気で「もこっちのいない」わたモテを描くことで衝撃を与えたいのなら、「ってよ」なんて果たして付けるでしょうか。
ひょっとすると、今回はまるまる壮大なネタなんじゃないかという気もちょっとするんですよ。
わたモテで「桐島」ネタをひとつ作ってみましたって、最後にぶちまけて終わるんじゃないかという懸念を捨てきれないんです。
なので、今回は評価できないんですよね。少なくとも次回を見てみないことには、「謹慎編」の全体像がつかめないような気がしたんです。
この感覚は、「モテないし二年目の卒業式(前編)」の時に近いかもしれません。
あの時も続きを待たないと本当の意味での感想は書けないと、いったん”判断保留”にしましたしね。
そういえば、加藤さんの動向がまったく見えないというか、なんだか不穏です。
彼女はいったい、なんであんな表情でやさぐれていた(笑)のでしょう?
正直、彼女が吉田さんに対して怒っているとは思えないんですよね。加藤さんはそんな人じゃないと私は信じているんです。
もし、もこっちが「謹慎」になったことで彼女が怒っているのなら、その矛先は自分自身でしょう。
だって、バイクに二人乗りした日は、彼女が一緒に自習室で勉強をした日だったのですから。察しのよい彼女なら、自分との間の出来事がもこっちをそういう行動に駆り立てたと理解できるでしょう。事の発端は吉田さんうんぬんではないことくらい、賢明な加藤さんならわかるはずです。
ただ、今回の風夏へのあたりのきつさを見る限り、怒りをそのままぶつけるようなタイプでもないと思うんですよね。そこがまた不気味なんです。
彼女はとても聡明な女性だとは思いますが、自分自身のこととなるとどうも見失いがちな面があるような気もするので、そこが気がかりですね。
いずれにせよ、加藤さんの苛立ちがなんであって、どこに向かうのかが分からない限り、今回の評価も下せないような気がします。
でもまあ結局のところ、それほど心配することもないかなとも思います。
ほら今回、ギャグも言葉ネタがやたら目立ったじゃないですか。ていうか、笑いどころはすべて言い回しの妙でしたよねw
そう考えると、やっぱり、「モテないし謹慎するってよ」の「ってよ」が一番ポイントなのかなという気がするんです。
とにかく、今回に関しては、
タイトル!
これに尽きますね。
今回の謹慎への伏線になっているかもしれない喪147「モテないし一人で寄り道」も読める15巻は絶賛発売中です!
本当に小宮山さんが何もしていないのに殴られたのかは、14巻で確認してみましょうw
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