私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!喪142~きーちゃんはきーちゃんのままで。複雑な思いも複雑なままで~
9月20日に「私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!」が喪142に更新されました。
今回も素晴らしい回だったと思います。
ただ同時に、いろいろと考えさせられる話でもありました。
しかもうまく言葉にできないというか、ちょっと複雑な感じなんですね。
いや、むしろ言葉にしたくないのかもしれません。そうすることで、つかめそうだったものがまた違った形になってしまうような気がするんです。言語化するというのはある種、物事の単純化でもありますからね。それよりは複雑なままでいたいというか。
こういう場合は、四の五の言っていても埒が開きません。
前置きはほどほどにして、先を急いだほうがよさそうです。
それでは、さっそく見てまいりましょう!
「落ちる」
いきなり、前回の続きからのスタート。
しかも、サッカー観戦からの直接的な続きです。
うーん、やっぱりあの唐突な終わり方は「次回へ続く」という意味だったのかもしれませんね。(どうでもいいけど、柱に「次号へ続く」と入れるのはやめる方針なのか?)
きーちゃん回が続くというのは、まあ予想通りでした。ていうか、あのままだとモヤモヤしたままでしたしね。
ただ、「オムニバス」も含めての直の続きとは思いませんでした。相変わらず、王道のようでどこか半歩ずれた展開を持ってくる人ですw
それはそうと、もこっちって弟のサッカーを見るの初めてでしたっけ。
喪94の「モテないし弟はサッカーやってる」は?……と思いきや、あの時は弟の回想だけに終止していたんでしたっけねw
あれ、でも喪101「モテないし思いを伝えられる」のラストではしっかり見ていたような。
まあ、あれはあくまで練習風景でしょうから、選手として「試合」をやっているのを見るのは初めて、ということなのかもしれませんね。
休み中の学校できーもこが次に出会ったのは、なんと“クズ子”こと平沢雫ちゃん!前回の伊藤さんといい、けっこう意外な人選ですよね。まあ、本来はお休みなわけですから、そうやすやすといつものメンバーと鉢合わせるほうが不自然なわけですけど。
でも、もこっちのほうから声をかけるというのは、なんだか不思議な光景ですね。しかも全く躊躇なくですから。2年までのもこっちならありえない行動です。
むしろ、大勢の観客の中でぽつんとつまらなさそうにいる雫ちゃんのほうが、かつてのもこっちのようですよ。
突然声をかけられて驚いていますが、きっと本当は、うれしくもあったんじゃないでしょうか。尊敬する黒木先輩だからいうことよりも、やっぱり誰かに気に留めてもらえるということ自体がうれしかったんじゃないかと思います。
もこっちもそんな雫ちゃんの寂しさに思わず声をかけてしまったのかもしれませんね。
「こんな風に女に応援されるご身分」も含めて、素直じゃない彼女の複雑な心境が伺えます。
さて、なんで雫ちゃんがここにいるかといえば、なんと、あの彼氏が相手チームのサッカー部だというのです!(もこっちじゃないけど、まだ続いていたとは……w)
WWWWWこいつ、常にうなだれてるなwたぶんこのまま、彼の顔を拝める日はこないんでしょうねw
でも、新入部員がGWの試合にいきなり出場できるほうがまずないと思うのですが……
さて、というわけで今回は「モテないしきーちゃんの進路も決まる」。
きーちゃん“も”というところがミソですね。
もこっちの進路はすでに決まったということなのかな?
WWWWWフフフじゃねーよwww
何がそんなにおかしいんだwww
しかし、なるほど。彼が入学した高校は、サッカー部があまり強くないようです。
1年でもレギュラーになれる確率が高いから入部したのかもしれませんね。
それにしても、「落ちるのが得意」ってwww気の利いたジョークのつもりなんだろうかw
これたぶん、彼氏にも言ってるなw
もちろん悪気はなく、落ち込んでいるのを励まそうとして平気でこういうことを言いそうですw
まさに「天然畜生」w
相変わらず、もこっちのネーミングセンスは冴えまくっているなあ。
「ターゲット」
前回、きーちゃんのことを「本性を隠してのこのコミュニケーション能力の高さ」と言ってましたけど、もこっちだってもうけっこうなものですよね。
年下だからということもあるとは思いますが、それにしても大したものです。もはや、先輩としての貫禄すら感じさせますね。
きーちゃんの小動物っぽい頷きが妙にかわいいw
きーちゃんも、もこっちらしからぬ堂々とした様子に少々複雑な思いがありそうですよね。
ここの見上げるような表情に彼女のなんともしがたい感情が込められているような気がします。
ところで、「9番」ってサッカーではかなりのものなんですね。フォワードがつけるナンバーだとか。1年のころは「19番」でしたから、今や中心メンバーまでになったようです。
もこっちがちょっぴり誇らしげになるのも仕方ないかもw
ゴールも決めていたんだ。サッカーにそれほど詳しくないだろう雫ちゃんがわかるくらいですから、相当なものなんでしょうね。
これは、女子にもキャーキャー言われるのも無理ないでしょう。
「先輩の弟さんって聞くと凄く格好よく見えます」という言い回しがなんとも微妙w
なんとも雫ちゃんらしいおべんちゃらですよね。
前回の荻野を思い出しますw
さて、隣で「パシャ」とシャッターの音が聞こえたようですが……
これはひどいwwwわたわたじゃねーよw
この小宮山さんのネタはけっこう拒絶反応を示した人も多かったようですね。まあ、見た瞬間からこれは荒れるなとは直感しましたけどw
個人的には、まあ笑えはしました。ただ、「苦笑い」に近いですけどね。
「ああ、またライン越えちゃったかあ」という、やれやれ的な感じでしょうか。
こういうのはもう今までも何度かあったので、これでキャラがどうとか世界観がどうとかは思いません。
ただ、前回の小宮山さんのネタと比べるとかなりキレが劣るなとは感じます。
小宮山さんは他のキャラに比べてもギャグの破壊力が高いですし、バリエーションも豊富なので、かえってハードルがあがる面もあるんですよ。この程度じゃあ、「今回の一番笑ったシーン」の候補にもなりませんね。
彼女は本来、もっとポテンシャルがあるはずなんです。個人的には、やっぱりもこっちとの掛け合い漫才が見たいですね。その辺も含めて、次回以降に期待でしょうか。
そんな中、井口さんはいい感じで小宮山さんのストッパーになりそうですね。
バツが悪そうに横を向いている彼女がいいコントラストになっていると思います。
WWWWW変態に全振りした響www
なんだ、谷川さんが「小宮山さん=鮎喰響」ネタをやりたかっただけかよwww
鮎喰響というのは、
2017年マンガ大賞を受賞し、現在実写映画も上映中の「響~小説家になる方法~」という漫画のヒロインです。
確かに小宮山さんに似てるけどさあw
「響~小説家になる方法~」に関しては、ずっと気になっていたマンガではあったんですよね。いつだったか、読売新聞の漫画評でも取り上げていましたし。
いつか読もう読もうと思っているうちにあれよあれよと大ヒット作品になってしまって、なんとなく気後れしていたところでの今回のネタだったんで、ちょっと不意を突かれた笑いでしたw
Pixivコミックで第3話まで読めるようなので、ざっと試し読みしてみたのですが、なるほど、これはすごいですね。確かに賛否両論分かれそうなヒロインです。というか“否”のほうが多いかなw
でも、個人的にはすごく刺激的な作品でしたね。まだ話の導入部分しか読んでいないのでめったなことはいえませんが、読んでいて続きがこれほど読みたくなるマンガもそうそうないと感じました。
何でも4巻から6巻くらいまで読めば、ヒロインの行動原理も見えてくるということらしいので、少なくともそこまでは読み続けたいですね。
ヒロインに共感するという類の漫画では(おそらく)ないので、人を選ぶ作風だと思いますが、今「期間限定無料お試し版」も出ているようなので、気になる方は是非↓
それにしても今回、小宮山さんはもこっちに救われましたね。
彼女のこのフォロー(?)がなければ、後味が悪いままだったでしょう。
やっぱり小宮山さんは、もこっちあってこそ光る存在なんだなあと再認識させられましたよ。
というわけで、今回はここを「個人的ベストもこっち」にあげたいと思います!
「年下キラー」

「多分前半は出番ないと思うので」彼氏の応援をほっぽいて、きーちゃんをトイレに案内する雫ちゃんwもういっそ、すがすがしいほどですねw
きーちゃんのそつないコミュ能力も板についています。
それにしても雫ちゃんとは一歳しか違わないはずなのに、こうして見ると、きーちゃん小さいですね。もこっちもそうですけど、けっこう背が低い家系なのかな?
さっそく、きーちゃんの目の色がw
雫ちゃんが戸惑っているのも、彼女の突然のサイコ臭にびびっているからだったりしてw こうして見ると、ちょっとアンドロイドっぽいしw
WWWWW女王wwwそれはまた、意味が違うようなw
……でも実はここは、後半への伏線でもあったんですよね。
後から読み直すと、素直に笑えない自分もいます。
この時のきーちゃんの得意げな様子を思うと、なんだか無性に切なくなってしまうんですよね。
「芸」
おお、吉田さんとも会えるとは!これはうれしいサプライズでした。
まあちょっと都合がいい展開には感じますけどねw
ていうか、これだけ生徒が揃ってるならもう普通に学校やった方がいいんじゃね?w
「あれはヤンキー」という呟きも妙におかしいw
まあ確かに、いつももこっちが吉田さんを称する時のフレーズではあるんですけど、なんかみたまんまじゃん!みたいなw
それにしてもケントスキー、けっこうむっちりしてんな…
おお、ケントスキーもすでに「吉田さんの知り合い」という認識があるんですね。なんだか妙に感慨深いものがあります。
意外なことに、彼女がもこっちをしっかり意識したのはこれが初めてなんですよね。(ネズミーの時はゆりちゃん含めての「連れ」扱いでしたし)
そして、それに対して「ああほんとだ」と返す吉田さんw
吉田さんが「黒木か」と言っているのも新鮮!
いつの段階でこういう呼び方になったのか気になりますよねw
この後、「何やってんだ?休みなのに」と話しかける吉田さんには、もこっちは少し及び腰なんですよね。「こっちの台詞だ」と思いながらw
でも、すぐに「そっちは……?」と返せるところに、“知り合い”度が増してきたことを感じさせます。
ヤクザの出所www
相変わらず変な偏見を持ってるなw
でもこの高校、バイク通学禁止なんですね。
ネズミーでのゆるゆるさからして、ほとんどオールオッケー的な自由な校風なのかと思っていましたよw一応、それなりの厳しい面もあったようで、なんだか変に安心しました。
ただまあ謹慎といってもせいぜい一週間程度のものっぽいですし、やっぱりけっこう甘い学校なのかも。
それでも、比較的いい子ばかりで問題児もいなさそうですから、これはこれでうまく機能しているのかもしれませんね。
WWWこれ、絶対黒木家の血を引く者だろw
あと、2年の夏休み、きーちゃん家に遊びに行った時の想像上の「もこっち犬」も思いださせますねw(喪60「モテないし犬になる」;コミックス7巻所収参照)
まあ、あの時は「おめかししたメス犬」でしたけど、この犬はどちらかというとオスっぽい感じですね。男でこの目はなんかヤバい気がする……w
WWWああ、なるほど、あの時のフンねw確かにそうかもw
ていうか、けっこう気にしているんだw意外と、愛校精神があるもこっちw
しかし、あのネタがここに繋がるとは…
本当に油断ならないマンガですよ。
WWWお前そっくりの顔なんだがwww
でも、吉田さん楽しそうですね。
きっと、校内をうろうろしている犬を見てまっさきに駆け寄ったんだろうなあw
で、すぐさま“お手”とかを試してみたんでしょう。いかにもピュアヤンキーらしいw
WWWWWやっぱりこの犬、ヤバいわwww
これ、絶対仕込まれているだろw
「ちんちん」といったもこっちを見る目がもうw 「ああ、いつものあれね」とでも言いたそうな感じじゃないですかw
フリーズしたままの吉田さんがまたおかしいですねw
バックの反転する水玉とも相まって、変な間がじわじわこみ上げてくる感じw
WWWWW
まあ、確かにとばっちりもいいところですけど、これはしかたないw
悪気がなかったとはいえ、「ちんちん」を仕掛けた張本人には違いないわけですしw
でもどうみても、犬よりも本気で殴っていますよねw
「チン」
ラッキースケベ発生機www
そのほとんどは黒木姉弟によって引き起こされたような気がしますけど…w
頬を腫らしたもこっちがなんだか虫歯みたいw
もはや、こういうやり取りも含めて、いつものコミュニケーションとなっているんでしょうね。
妙に冷めた感じでメイクを直している(?)ケントスキーもおかしいw
彼女にとっても、こんなことは日常茶飯事なのでしょうかw
吉田さんVSきーちゃん。
歴史的な瞬間ですけど、ここは少し緊張が走る場面でもあります。
きーちゃんにとっては、すでに前回、写真で知った顔ですからお姉ちゃんの友達とわかっていたんでしょうね。
大好きなお姉ちゃんを悪の道に引きずりこむ悪い人、くらい思っていそうw
あった、あったw
喪118での
これねw(構図もどことなく似ているような…w)
それにしても、さすがはきーちゃん、ひるみませんね。
サイコ目になると、無敵になるのかな?w
でもこの犬、いじめられているにしては随分とご機嫌のようですw
(そりゃそうでしょ、私だって吉田さんにぐりぐりされたいw)
ここは喪98「モテないし冬の雨」でのこのシーンを思いだしましたね。言いよどむ吉田さんは、本当にピュアかわいいw
まあ、「人の胸の先っぽ」以上に絶対に言えないところですよねw
何も考えてなさそうなもこっち犬の平和な顔を見ていると、変な笑いがこみ上げてくるのを抑えられませんw
きーちゃんの目がますます尋常じゃなくなってきているw
こんな子の前では、さすがの吉田さんも言葉を失ってしまいますよねw
そんな中、逆ギレする吉田さんにもひるまずにむっとするきーちゃんをなだめるかのように、もこっちが助け船を出すのですが……
おいWWWWW
少しはコンプライアンスというものを考えて発言しろwww伏字にすればいいってもんじゃないぞw
ていうか、中学生の前でなに言ってんだwwwストレートすぎんだろw
もうちょっと、オブラートに包んだ言い方はできないのかw
(まあ考えようによっては、該当部位の名前を言うよりはマシかもしれないけどw)
えー、まことに不本意ながら、ここが今回の一番笑ったシーンになります。(ホント、不本意!)
速w
さっきより、手が早いじゃねーかw
しかも、あまりにも的確な顎へのショットw
これは相当の手練れですよ。
これ、もこっちも一瞬何が起こったのかわかっていないんじゃ……。
それにしても、タイトルにはやられましたね。
「チン」って、そっちの「チン(顎)」のことかよw
もこっちの目がやばいw
と、同時に、きーちゃんの目が普通に戻ってるw
でもここは面白い構図ですね。
吉田さんの「チン(顎)」ショットできーちゃんが正気(?)戻り、ケントスキーも何かに気が付いた様子です。
一方、雫ちゃんはいまだ戸惑うばかりという…
きーちゃんも吉田さんともこっちの間にある“何か”に気付いたんでしょうね。
だからこそ、何も咎めずに不思議そうな顔で見つめているんです。
ここで「オムニバス形式」が終わり、ふたたび、キーちゃん回「本編」に戻るという構成のうまさには唸るしかありません。
ケントスキーがもこっちを認めた瞬間。
いつかヤンキー仲間との関わりもあるだろうとは思っていましたが、実際にこういう場面を目の当たりにすると、やはり感慨深いものがあります。
「茉咲のダチだけはある」という言葉もいいですね。
彼女の吉田さんへの信頼ぶりが伺えます。
だからこそ、あれだけ麗奈とのケンカをいさめながらもいつも一緒にいるのでしょう。
グロッキー寸前ながらも、律儀に名前を名乗るもこっちがいじらしいw
…でも、ここはきーちゃん視点なんですよね。
彼女なりにまた何かを感じているようです。
おお、ついにケントスキーの名前が判明!
「麗奈」の時同様、やっぱり下の名前なんですね。(喪130「モテないし遠足が終わる(上)」参照)
まあ確かにヤンキーって、男も含めて名前で呼び合っているイメージがありますよね。(それこそ、ケントとかw)
しかし、「杏奈」ですか。これまたいかにもというか、どことなく昭和の匂いがしますね。(例えば甲斐バンドの……って、あれは「安奈」でしたか)
あと、「麗奈と杏奈」で漫才もできそうw(もちろん、麗奈がボケで杏奈がツッコミに違いないw)
まあいずれにしても、これにて「ケントスキー」はめでたくお役御免。これからは、彼女のことは「杏奈」と呼ばせていただきます!以後、よろしくお願いします、杏奈姉さん!
それにしても、杏奈姉さんの誘い方はかっこいいですね。「今度めし行こうぜ」の男前っぷりはほれぼれしてしまうほどですよ。
これも今後の伏線になってくるんでしょうか?
そんな、いつの間にか周りを虜にしていくもこっちの蠱惑さを目の当たりにしたきーちゃん。
自分の知っているお姉ちゃんが、急に知らない人に見えてきてしまったのかもしれませんね。
さて、学校見学の最後は、もこっちのクラスである「3-5」へ。
そこできーちゃんは何を見たかったのでしょうか。

いつもの席にいつものように座ることをお願いするきーちゃん。
まるで自分が知っているお姉ちゃんはいつものお姉ちゃんじゃなくって、だからこそ本当の普段のお姉ちゃんの姿をこの目で確かめておきたいかのように。
きーちゃんが座っている席がネモの席というのも、なにかを示唆しているかのように感じてしまいます。
みんな楽しそう。
そう、きーちゃんは気づいていました。杏奈だけじゃなく、吉田さんも小宮山さんも雫ちゃんもそして伊藤さんも、みんなもこっちの周りにいる人は楽しそうなことに。
彼女が感じている気持ちは嫉妬や寂しさだけではないでしょう。
彼女だけが持っているお姉ちゃんとの思い出。
それが急に色あせてしまったかのような無情な時の流れに、どう受け止めていいのかまだわからないだけなのかもしれません。
どうしてなのかは自分でもうまく説明がつきませんが、今回はここを個人的ベストシーンにしたいと思います。
そんなきーちゃんの思いを知ってか知らずか、もこっちは帰り道にこんな提案をします。
それは、ちょっとした寄り道。
もこっちに何か深い考えがあってのことだとは決して思いません。
でもたぶん、ひたすらまっすぐなきーちゃんに今必要なのはそういうことなのだということを、無意識にわかっていたのではないでしょうか。
「中田商店」。
苦い思い出とともに、この名前を覚えている人も多いことでしょう。
そう、あれは高校一年生の夏。
もこっちがかつて「クイーン」として君臨していたあのカードゲームのあの駄菓子屋です。(コミックス2巻:喪16「モテないし挽回する」参照)
2年前とほとんど変わらない姿に、なんだか妙に感動してしまいます。(そういえば、「ナンバーガール」の世界でも現存していましたね。変なロボットがいましたがw)
相変わらず、「しお」と「駄菓子」なんですねw
それにしても、もこっちがきーちゃんをここに連れてきた理由はいったい何なんでしょうか。
のどが渇いたからジュースをおごるというもこっち。
いかにもお姉さんぽいところを見せようとしている感じですが、特に得意げな様子もなく、どうやらそこに彼女の本意があるわけでもなさそうです。
2年前と比べて、お店の雰囲気もだいぶ変わりましたね。
あの頃はカードで遊ぶ小学生たちで混雑していたものですが、いまではパッと見4人ほど。
それもカードに興じるのではなく、みんな携帯ゲームにいそしんでいるようです。
ランキングのメンツも変わりました。
かつて頂点を極めていた“クイーン”の名前はもはやなく、今のトップは「よしお」。
こいつはもしかすると2年前、「ここに来てるので一番強い」と言われていたあの「よっちゃん」なのでしょうか。
もしそうだとすると、今はもう来なくなったクイーンのことをどう思っていることでしょう。それとももう、忘れてしまったのかな?
「せいや」がまだいるところになんだかうれしく感じるのも、逆に変な気分にさせられます。
そうか、あの頃は5位だったのに、あれからかなり上達したんだな…
いや、もしかすると、遊戯人口の比率が下がったからの結果なのかも。
カードゲームをやる子供もかなり減ってきているようですし。
なんだかこのランキングを見ていると、どんどん気持ちが沈んできてしまう自分を実感してしまいますね。
何も悲しいことはないはずなのに。
きーちゃんもやっぱりどこかすっきりしない思いを抱えているようです。
そう、
「新しい友達できたもんね カードゲームやってる暇ないもんね」
こんな皮肉めいたことを言ってしまうくらいには。
私も、もこっちの
「あぁまあね…もう大人だしね…」
こんなセリフに思いのほかショックを受けている自分に、戸惑いすら感じました。
もこっちが成長して大人になっていくのをなんで喜んであげられないんだろうと。
そして、「カードゲームやってたお姉ちゃん格好よかったのに」という言葉に「!」となるもこっちには、なぜか泣きそうな気持ちになりました。
いったい今の彼女にとって、あの頃の痛さはどう映っているのだろうと。
実は最初、ここを「今回の個人的ベストもこっち」にしようかとも考えていたんですよね。
でもなぜか、どうしても“ベストもこっち”と言いたくない自分もいたんです。
これを書いている今でもその気持ちはうまく言い表せませんね。ホント、なんていったらいいのか……
ひとつ言えることは、ここのもこっちの目を私には直視できなかった、ということですね。理由としてはそれしか考えられません。
ちなみに、私は「アイカツ」というゲームはまったく知りませんでした。
でも、確かにもこっちがいうように「知らなかったら知らないでいい」ようです。
もこっちが言いたかったことはそれとはまったく関係ないところにあったのですから。
2年前というと、高校に入学したばかりのころですよね。
思い出補正でしょうか、バックがやたらキラキラしていますが、きっと当時の彼女には、その光景がまぶしく感じられたんでしょうね。
そして季節は、夏、秋、冬と過ぎ去っていきます。
彼女ももこっちも季節に合わせて装いは変わっていくのに、彼女がそこに座っていることだけはずっと変わらない。
彼女だけが時の輪から外れてしまったかのような気がしてしまって、なぜかすごく胸が苦しくなります。
でもそんな彼女のことを、もこっちはずっと気にかけていたんですよね。
少しずつ、彼女の方へ顔を向け始めているもこっちの姿に、たまらないものを感じてしまうのは私だけでしょうか。
もこっちは、どちらに自分を重ねていたのでしょう。
中学生の方か、それとも……。
彼女が無性に悲しかったのはひょっとすると、自分ももうそこには座れないことを十分すぎるほどわかってしまっているからなのかもしれません。
駄菓子屋に来れなかった理由。そして、今回は来れた理由。
それは本当に、きーちゃんが一緒だったからなのでしょうか。
それにしては、「お菓子」とか食べたらと元気出るかなというのは、ちょっと無理があるような気がします。
もこっちの表情もどこか言い訳めいている感じがしませんか?
きーちゃんが元気をなくした理由。
それをどことなく察していたからこそ、もこっちはこの場所を「寄り道」に選んだような気がしてなりません。
WWW確かにwていうか、逆に穏やかな表情をしてるわw
いや~突然のもこっちのツッコミに、思わず前のめり気味に笑ってしまいましたよw
でも同時に、ある歌のいちフレーズも頭をよぎりました。
私のフェイバリットソングのひとつに橘いずみの「サルの歌」という曲があります。
http://www.kasi-time.com/item-15315.html
それはこんな言葉から始まります。
> 淋しくなんかないんだよって 泣いてるのが子供
> 淋しい… つぶやいて涙隠す大人
果たして、
「優しくて涙出ちゃうよ」と言うきーちゃんはどちらなんでしょう。
いまだに答えを出したくない自分がいます。
うん、大人だねwそれに、おやつは300円までと言うしねw
でもたぶん、その300円に値段以上の「お姉ちゃん」ぶりを感じたんでしょうね。
いつの間にか、きーちゃんの表情も明るくなっているようです。
この時の二人の表情を見てみたくなりました。
きっと「ん?」は、あえてとぼけていますよね。
わかってはいるけど、一応確認せずにはいられないというか。
柄にもないことを話してしまったという照れくさい気持ちが透けて見えるようで、なんだか微笑ましくも感じた場面でしたね。
悲しくないよ、というきーちゃんを見ていると、なんだかよけいに悲しくなってしまうのはなぜでしょう。
お姉ちゃんが中学生で、私が小学生なら。
私には、この仮定そのものに悲しさの秘密が隠れているように思えてならないのです。
カードゲームをやっているもこっちをずっと見ているきーちゃん。
それはそれで、すごくさびしい光景のような気がします。
このきーちゃんの後ろ姿自体、とてもさびしく思えませんか?
WWWああそうか、まだ、お互い誤解したまんまなのねw
でも、この畳みかけるような独白(?)は鬼気迫るものがありますね。
彼女が「サイコ」と言われるものの正体が、ようやくここで見えてきたような気がします。
ぎくぅwww
もこっち、ばれてるじゃんw
それでももこっちは、誤魔化さずにちゃんと本心を伝えましたね。
そう、もこっちはきーちゃんを嫌がっていたことなどありません。
ただ、彼女の心が見えない行動にビビっていただけだったのです。
ああ、そうか。彼女もまた、もこっちの複雑怪奇な魅力に蠱惑されてしまったひとりだったのですね。
かつての「クイーン」の頃から、もこっちの「痛さ」や「切なさ」や「面白さ」にずっと胸がきゅーとなっていただけだったのです。
彼女は最初から“サイコ”なんかではなく、いろんなことを知っていく過程で時々不安定な状態になるだけだったとしたら。
「こっちも子供みたいなことしたくなる」
それは子供でもあり、大人になりつつもあるきーちゃんだからこそ、許されることだったのかもしれません。
ここは、高校一年のお正月にきーちゃんが泊まりにきた話を思い出しますね。(コミックス4巻:喪33「モテないし正月を迎える」内の「初夢」参照)
構図も似ていますし、おそらく谷川さんも意識して描いているのではないでしょうか。
でもあの時とは違うのは、きーちゃんが起きているということ。
そして、自分の気持ちと向き合って相手に伝えるという点も大きな違いですね。
1年の頃はそれこそ「お手」でしたからw(ちんちん、じゃなくってよかったw)
もこっちの焦ってる顔w
まさか、本当に「下宿 寝食 地獄」を恐れているのでしょうかw
ほっw
でも、この後のきーちゃんのセリフがまた泣かせるんですよね。
「お姉ちゃんの友達は一緒に駄菓子屋行ったりお泊りしたりできない」
そう、あの場所で「クイーン」の所業(笑)を見守っていたのは、きーちゃんだけの大切な思い出なんです。
それだけは彼女だけのもの。
大好きなお姉ちゃんがそれを思いだせさせてくれたことは、きっと何よりもうれしかったはずです。
結果として、もこっちに勉強へのモチベーションを与えたきーちゃんw
これはこれで、いい話になったのかな?
なんか最後まで、はっきり答えを出したくないような妙な気分にさせられるお話でしたね。
わずかに月の光が差し込んでいるのも、「月の光(ルナティック)」を意味していたりして。
うーん、やっぱりこれからもきーちゃんの言動に振り回されたい自分がいますw
今でもうまくまとめの言葉が見つかりません。
そういえば喪134の時も、混乱しているとか似たようなことを書いた記憶がありますが、あの時とはまたちょっと違うんですよね。
あの時は「カオス」という言葉をなんとか絞り出しましたが、今回の話は逆にすごくシンプルな話のようにも感じるんです。
ただそれを認めたくないというか、できればずっと複雑なままで答えを出したくない気分になってしまったんですね。
変な言い方ですが、シンプルなものをシンプルだと言いきってしまうと、その時点でまたそれは別のものに変身してしまうような気がするんです。
たぶん私は、きーちゃんに“サイコ”なままでいてほしい気持ちがどこかにあるのでしょう。
でもたぶん違います。
きーちゃんは、最初から“サイコ”キャラなんかじゃなかったのです。
彼女はずっときーちゃんのまんまで、ただ単に大人になりつつある過程でちょっと不安定な部分が表に出てしまっただけだったのでしょう。
始めからすべて勘違い。
それがあまりにおかしくて、でもだからこそ悲しい。
本当に考えれば考えるほどドツボに嵌るというか、よくわからないところに行きついてしまいそうで怖いですね。
やっぱり、複雑な思いは複雑なままであったほうが、精神衛生的にもよさそうですw
なお、今回を「きーちゃん卒業回」とみる向きもあるようです。
でも、そんなわけはありません。それはきーちゃんを“サイコ”だと誤解していたからこそそう思うわけで、実際のきーちゃんはそうではなかったのですから。
なにより、きーちゃんの「気になる人」の伏線回収がまだじゃないですか。
今回、あの写真に写っていたキャラとだけきーちゃんが出会わなかったのも、決して偶然ではないはずです。
きーちゃんはいつか必ず戻ってきます。
今よりさらに大人になっているかもしれませんが、きっと帰ってきます。
それでもずっと、きーちゃんはきーちゃんのままであることを私は信じていたい。
そんなことを切に思わせる、あまりにも苦しく、そして愛おしい回だったことを最後に言いきったうえで、この答えのない感想を終わらせたいと思います。
杏奈姉さんがいい奴過ぎる13巻は絶賛発売中です!
なぜ、もこっちが「クイーン」と呼ばれていたのか。2巻を読めばそれがわかります!
今回も素晴らしい回だったと思います。
ただ同時に、いろいろと考えさせられる話でもありました。
しかもうまく言葉にできないというか、ちょっと複雑な感じなんですね。
いや、むしろ言葉にしたくないのかもしれません。そうすることで、つかめそうだったものがまた違った形になってしまうような気がするんです。言語化するというのはある種、物事の単純化でもありますからね。それよりは複雑なままでいたいというか。
こういう場合は、四の五の言っていても埒が開きません。
前置きはほどほどにして、先を急いだほうがよさそうです。
それでは、さっそく見てまいりましょう!
「落ちる」

いきなり、前回の続きからのスタート。
しかも、サッカー観戦からの直接的な続きです。
うーん、やっぱりあの唐突な終わり方は「次回へ続く」という意味だったのかもしれませんね。(どうでもいいけど、柱に「次号へ続く」と入れるのはやめる方針なのか?)
きーちゃん回が続くというのは、まあ予想通りでした。ていうか、あのままだとモヤモヤしたままでしたしね。
ただ、「オムニバス」も含めての直の続きとは思いませんでした。相変わらず、王道のようでどこか半歩ずれた展開を持ってくる人ですw
それはそうと、もこっちって弟のサッカーを見るの初めてでしたっけ。
喪94の「モテないし弟はサッカーやってる」は?……と思いきや、あの時は弟の回想だけに終止していたんでしたっけねw
あれ、でも喪101「モテないし思いを伝えられる」のラストではしっかり見ていたような。
まあ、あれはあくまで練習風景でしょうから、選手として「試合」をやっているのを見るのは初めて、ということなのかもしれませんね。

休み中の学校できーもこが次に出会ったのは、なんと“クズ子”こと平沢雫ちゃん!前回の伊藤さんといい、けっこう意外な人選ですよね。まあ、本来はお休みなわけですから、そうやすやすといつものメンバーと鉢合わせるほうが不自然なわけですけど。
でも、もこっちのほうから声をかけるというのは、なんだか不思議な光景ですね。しかも全く躊躇なくですから。2年までのもこっちならありえない行動です。
むしろ、大勢の観客の中でぽつんとつまらなさそうにいる雫ちゃんのほうが、かつてのもこっちのようですよ。
突然声をかけられて驚いていますが、きっと本当は、うれしくもあったんじゃないでしょうか。尊敬する黒木先輩だからいうことよりも、やっぱり誰かに気に留めてもらえるということ自体がうれしかったんじゃないかと思います。
もこっちもそんな雫ちゃんの寂しさに思わず声をかけてしまったのかもしれませんね。
「こんな風に女に応援されるご身分」も含めて、素直じゃない彼女の複雑な心境が伺えます。
さて、なんで雫ちゃんがここにいるかといえば、なんと、あの彼氏が相手チームのサッカー部だというのです!(もこっちじゃないけど、まだ続いていたとは……w)

WWWWWこいつ、常にうなだれてるなwたぶんこのまま、彼の顔を拝める日はこないんでしょうねw
でも、新入部員がGWの試合にいきなり出場できるほうがまずないと思うのですが……
さて、というわけで今回は「モテないしきーちゃんの進路も決まる」。
きーちゃん“も”というところがミソですね。
もこっちの進路はすでに決まったということなのかな?

WWWWWフフフじゃねーよwww
何がそんなにおかしいんだwww
しかし、なるほど。彼が入学した高校は、サッカー部があまり強くないようです。
1年でもレギュラーになれる確率が高いから入部したのかもしれませんね。
それにしても、「落ちるのが得意」ってwww気の利いたジョークのつもりなんだろうかw
これたぶん、彼氏にも言ってるなw
もちろん悪気はなく、落ち込んでいるのを励まそうとして平気でこういうことを言いそうですw
まさに「天然畜生」w
相変わらず、もこっちのネーミングセンスは冴えまくっているなあ。
「ターゲット」

前回、きーちゃんのことを「本性を隠してのこのコミュニケーション能力の高さ」と言ってましたけど、もこっちだってもうけっこうなものですよね。
年下だからということもあるとは思いますが、それにしても大したものです。もはや、先輩としての貫禄すら感じさせますね。
きーちゃんの小動物っぽい頷きが妙にかわいいw

きーちゃんも、もこっちらしからぬ堂々とした様子に少々複雑な思いがありそうですよね。
ここの見上げるような表情に彼女のなんともしがたい感情が込められているような気がします。
ところで、「9番」ってサッカーではかなりのものなんですね。フォワードがつけるナンバーだとか。1年のころは「19番」でしたから、今や中心メンバーまでになったようです。
もこっちがちょっぴり誇らしげになるのも仕方ないかもw

ゴールも決めていたんだ。サッカーにそれほど詳しくないだろう雫ちゃんがわかるくらいですから、相当なものなんでしょうね。
これは、女子にもキャーキャー言われるのも無理ないでしょう。
「先輩の弟さんって聞くと凄く格好よく見えます」という言い回しがなんとも微妙w
なんとも雫ちゃんらしいおべんちゃらですよね。
前回の荻野を思い出しますw
さて、隣で「パシャ」とシャッターの音が聞こえたようですが……

これはひどいwwwわたわたじゃねーよw
この小宮山さんのネタはけっこう拒絶反応を示した人も多かったようですね。まあ、見た瞬間からこれは荒れるなとは直感しましたけどw
個人的には、まあ笑えはしました。ただ、「苦笑い」に近いですけどね。
「ああ、またライン越えちゃったかあ」という、やれやれ的な感じでしょうか。
こういうのはもう今までも何度かあったので、これでキャラがどうとか世界観がどうとかは思いません。
ただ、前回の小宮山さんのネタと比べるとかなりキレが劣るなとは感じます。
小宮山さんは他のキャラに比べてもギャグの破壊力が高いですし、バリエーションも豊富なので、かえってハードルがあがる面もあるんですよ。この程度じゃあ、「今回の一番笑ったシーン」の候補にもなりませんね。
彼女は本来、もっとポテンシャルがあるはずなんです。個人的には、やっぱりもこっちとの掛け合い漫才が見たいですね。その辺も含めて、次回以降に期待でしょうか。
そんな中、井口さんはいい感じで小宮山さんのストッパーになりそうですね。
バツが悪そうに横を向いている彼女がいいコントラストになっていると思います。

WWWWW変態に全振りした響www
なんだ、谷川さんが「小宮山さん=鮎喰響」ネタをやりたかっただけかよwww
鮎喰響というのは、
2017年マンガ大賞を受賞し、現在実写映画も上映中の「響~小説家になる方法~」という漫画のヒロインです。
確かに小宮山さんに似てるけどさあw
「響~小説家になる方法~」に関しては、ずっと気になっていたマンガではあったんですよね。いつだったか、読売新聞の漫画評でも取り上げていましたし。
いつか読もう読もうと思っているうちにあれよあれよと大ヒット作品になってしまって、なんとなく気後れしていたところでの今回のネタだったんで、ちょっと不意を突かれた笑いでしたw
Pixivコミックで第3話まで読めるようなので、ざっと試し読みしてみたのですが、なるほど、これはすごいですね。確かに賛否両論分かれそうなヒロインです。というか“否”のほうが多いかなw
でも、個人的にはすごく刺激的な作品でしたね。まだ話の導入部分しか読んでいないのでめったなことはいえませんが、読んでいて続きがこれほど読みたくなるマンガもそうそうないと感じました。
何でも4巻から6巻くらいまで読めば、ヒロインの行動原理も見えてくるということらしいので、少なくともそこまでは読み続けたいですね。
ヒロインに共感するという類の漫画では(おそらく)ないので、人を選ぶ作風だと思いますが、今「期間限定無料お試し版」も出ているようなので、気になる方は是非↓
それにしても今回、小宮山さんはもこっちに救われましたね。
彼女のこのフォロー(?)がなければ、後味が悪いままだったでしょう。
やっぱり小宮山さんは、もこっちあってこそ光る存在なんだなあと再認識させられましたよ。
というわけで、今回はここを「個人的ベストもこっち」にあげたいと思います!
「年下キラー」

「多分前半は出番ないと思うので」彼氏の応援をほっぽいて、きーちゃんをトイレに案内する雫ちゃんwもういっそ、すがすがしいほどですねw
きーちゃんのそつないコミュ能力も板についています。
それにしても雫ちゃんとは一歳しか違わないはずなのに、こうして見ると、きーちゃん小さいですね。もこっちもそうですけど、けっこう背が低い家系なのかな?

さっそく、きーちゃんの目の色がw
雫ちゃんが戸惑っているのも、彼女の突然のサイコ臭にびびっているからだったりしてw こうして見ると、ちょっとアンドロイドっぽいしw

WWWWW女王wwwそれはまた、意味が違うようなw
……でも実はここは、後半への伏線でもあったんですよね。
後から読み直すと、素直に笑えない自分もいます。
この時のきーちゃんの得意げな様子を思うと、なんだか無性に切なくなってしまうんですよね。
「芸」

おお、吉田さんとも会えるとは!これはうれしいサプライズでした。
まあちょっと都合がいい展開には感じますけどねw
ていうか、これだけ生徒が揃ってるならもう普通に学校やった方がいいんじゃね?w
「あれはヤンキー」という呟きも妙におかしいw
まあ確かに、いつももこっちが吉田さんを称する時のフレーズではあるんですけど、なんかみたまんまじゃん!みたいなw
それにしてもケントスキー、けっこうむっちりしてんな…

おお、ケントスキーもすでに「吉田さんの知り合い」という認識があるんですね。なんだか妙に感慨深いものがあります。
意外なことに、彼女がもこっちをしっかり意識したのはこれが初めてなんですよね。(ネズミーの時はゆりちゃん含めての「連れ」扱いでしたし)
そして、それに対して「ああほんとだ」と返す吉田さんw
吉田さんが「黒木か」と言っているのも新鮮!
いつの段階でこういう呼び方になったのか気になりますよねw
この後、「何やってんだ?休みなのに」と話しかける吉田さんには、もこっちは少し及び腰なんですよね。「こっちの台詞だ」と思いながらw
でも、すぐに「そっちは……?」と返せるところに、“知り合い”度が増してきたことを感じさせます。

ヤクザの出所www
相変わらず変な偏見を持ってるなw
でもこの高校、バイク通学禁止なんですね。
ネズミーでのゆるゆるさからして、ほとんどオールオッケー的な自由な校風なのかと思っていましたよw一応、それなりの厳しい面もあったようで、なんだか変に安心しました。
ただまあ謹慎といってもせいぜい一週間程度のものっぽいですし、やっぱりけっこう甘い学校なのかも。
それでも、比較的いい子ばかりで問題児もいなさそうですから、これはこれでうまく機能しているのかもしれませんね。

WWWこれ、絶対黒木家の血を引く者だろw
あと、2年の夏休み、きーちゃん家に遊びに行った時の想像上の「もこっち犬」も思いださせますねw(喪60「モテないし犬になる」;コミックス7巻所収参照)
まあ、あの時は「おめかししたメス犬」でしたけど、この犬はどちらかというとオスっぽい感じですね。男でこの目はなんかヤバい気がする……w

WWWああ、なるほど、あの時のフンねw確かにそうかもw
ていうか、けっこう気にしているんだw意外と、愛校精神があるもこっちw
しかし、あのネタがここに繋がるとは…
本当に油断ならないマンガですよ。

WWWお前そっくりの顔なんだがwww
でも、吉田さん楽しそうですね。
きっと、校内をうろうろしている犬を見てまっさきに駆け寄ったんだろうなあw
で、すぐさま“お手”とかを試してみたんでしょう。いかにもピュアヤンキーらしいw

WWWWWやっぱりこの犬、ヤバいわwww
これ、絶対仕込まれているだろw
「ちんちん」といったもこっちを見る目がもうw 「ああ、いつものあれね」とでも言いたそうな感じじゃないですかw
フリーズしたままの吉田さんがまたおかしいですねw
バックの反転する水玉とも相まって、変な間がじわじわこみ上げてくる感じw

WWWWW
まあ、確かにとばっちりもいいところですけど、これはしかたないw
悪気がなかったとはいえ、「ちんちん」を仕掛けた張本人には違いないわけですしw
でもどうみても、犬よりも本気で殴っていますよねw
「チン」

ラッキースケベ発生機www
そのほとんどは黒木姉弟によって引き起こされたような気がしますけど…w
頬を腫らしたもこっちがなんだか虫歯みたいw
もはや、こういうやり取りも含めて、いつものコミュニケーションとなっているんでしょうね。
妙に冷めた感じでメイクを直している(?)ケントスキーもおかしいw
彼女にとっても、こんなことは日常茶飯事なのでしょうかw

吉田さんVSきーちゃん。
歴史的な瞬間ですけど、ここは少し緊張が走る場面でもあります。
きーちゃんにとっては、すでに前回、写真で知った顔ですからお姉ちゃんの友達とわかっていたんでしょうね。
大好きなお姉ちゃんを悪の道に引きずりこむ悪い人、くらい思っていそうw

あった、あったw
喪118での

これねw(構図もどことなく似ているような…w)
それにしても、さすがはきーちゃん、ひるみませんね。
サイコ目になると、無敵になるのかな?w
でもこの犬、いじめられているにしては随分とご機嫌のようですw
(そりゃそうでしょ、私だって吉田さんにぐりぐりされたいw)

ここは喪98「モテないし冬の雨」でのこのシーンを思いだしましたね。言いよどむ吉田さんは、本当にピュアかわいいw
まあ、「人の胸の先っぽ」以上に絶対に言えないところですよねw
何も考えてなさそうなもこっち犬の平和な顔を見ていると、変な笑いがこみ上げてくるのを抑えられませんw

きーちゃんの目がますます尋常じゃなくなってきているw
こんな子の前では、さすがの吉田さんも言葉を失ってしまいますよねw
そんな中、逆ギレする吉田さんにもひるまずにむっとするきーちゃんをなだめるかのように、もこっちが助け船を出すのですが……

おいWWWWW
少しはコンプライアンスというものを考えて発言しろwww伏字にすればいいってもんじゃないぞw
ていうか、中学生の前でなに言ってんだwwwストレートすぎんだろw
もうちょっと、オブラートに包んだ言い方はできないのかw
(まあ考えようによっては、該当部位の名前を言うよりはマシかもしれないけどw)
えー、まことに不本意ながら、ここが今回の一番笑ったシーンになります。(ホント、不本意!)

速w
さっきより、手が早いじゃねーかw
しかも、あまりにも的確な顎へのショットw
これは相当の手練れですよ。
これ、もこっちも一瞬何が起こったのかわかっていないんじゃ……。
それにしても、タイトルにはやられましたね。
「チン」って、そっちの「チン(顎)」のことかよw

もこっちの目がやばいw
と、同時に、きーちゃんの目が普通に戻ってるw
でもここは面白い構図ですね。
吉田さんの「チン(顎)」ショットできーちゃんが正気(?)戻り、ケントスキーも何かに気が付いた様子です。
一方、雫ちゃんはいまだ戸惑うばかりという…
きーちゃんも吉田さんともこっちの間にある“何か”に気付いたんでしょうね。
だからこそ、何も咎めずに不思議そうな顔で見つめているんです。
ここで「オムニバス形式」が終わり、ふたたび、キーちゃん回「本編」に戻るという構成のうまさには唸るしかありません。

ケントスキーがもこっちを認めた瞬間。
いつかヤンキー仲間との関わりもあるだろうとは思っていましたが、実際にこういう場面を目の当たりにすると、やはり感慨深いものがあります。
「茉咲のダチだけはある」という言葉もいいですね。
彼女の吉田さんへの信頼ぶりが伺えます。
だからこそ、あれだけ麗奈とのケンカをいさめながらもいつも一緒にいるのでしょう。

グロッキー寸前ながらも、律儀に名前を名乗るもこっちがいじらしいw
…でも、ここはきーちゃん視点なんですよね。
彼女なりにまた何かを感じているようです。

おお、ついにケントスキーの名前が判明!
「麗奈」の時同様、やっぱり下の名前なんですね。(喪130「モテないし遠足が終わる(上)」参照)
まあ確かにヤンキーって、男も含めて名前で呼び合っているイメージがありますよね。(それこそ、ケントとかw)
しかし、「杏奈」ですか。これまたいかにもというか、どことなく昭和の匂いがしますね。(例えば甲斐バンドの……って、あれは「安奈」でしたか)
あと、「麗奈と杏奈」で漫才もできそうw(もちろん、麗奈がボケで杏奈がツッコミに違いないw)
まあいずれにしても、これにて「ケントスキー」はめでたくお役御免。これからは、彼女のことは「杏奈」と呼ばせていただきます!以後、よろしくお願いします、杏奈姉さん!
それにしても、杏奈姉さんの誘い方はかっこいいですね。「今度めし行こうぜ」の男前っぷりはほれぼれしてしまうほどですよ。
これも今後の伏線になってくるんでしょうか?
そんな、いつの間にか周りを虜にしていくもこっちの蠱惑さを目の当たりにしたきーちゃん。
自分の知っているお姉ちゃんが、急に知らない人に見えてきてしまったのかもしれませんね。
さて、学校見学の最後は、もこっちのクラスである「3-5」へ。
そこできーちゃんは何を見たかったのでしょうか。

いつもの席にいつものように座ることをお願いするきーちゃん。
まるで自分が知っているお姉ちゃんはいつものお姉ちゃんじゃなくって、だからこそ本当の普段のお姉ちゃんの姿をこの目で確かめておきたいかのように。
きーちゃんが座っている席がネモの席というのも、なにかを示唆しているかのように感じてしまいます。

みんな楽しそう。
そう、きーちゃんは気づいていました。杏奈だけじゃなく、吉田さんも小宮山さんも雫ちゃんもそして伊藤さんも、みんなもこっちの周りにいる人は楽しそうなことに。
彼女が感じている気持ちは嫉妬や寂しさだけではないでしょう。
彼女だけが持っているお姉ちゃんとの思い出。
それが急に色あせてしまったかのような無情な時の流れに、どう受け止めていいのかまだわからないだけなのかもしれません。
どうしてなのかは自分でもうまく説明がつきませんが、今回はここを個人的ベストシーンにしたいと思います。

そんなきーちゃんの思いを知ってか知らずか、もこっちは帰り道にこんな提案をします。
それは、ちょっとした寄り道。
もこっちに何か深い考えがあってのことだとは決して思いません。
でもたぶん、ひたすらまっすぐなきーちゃんに今必要なのはそういうことなのだということを、無意識にわかっていたのではないでしょうか。

「中田商店」。
苦い思い出とともに、この名前を覚えている人も多いことでしょう。
そう、あれは高校一年生の夏。
もこっちがかつて「クイーン」として君臨していたあのカードゲームのあの駄菓子屋です。(コミックス2巻:喪16「モテないし挽回する」参照)
2年前とほとんど変わらない姿に、なんだか妙に感動してしまいます。(そういえば、「ナンバーガール」の世界でも現存していましたね。変なロボットがいましたがw)
相変わらず、「しお」と「駄菓子」なんですねw
それにしても、もこっちがきーちゃんをここに連れてきた理由はいったい何なんでしょうか。

のどが渇いたからジュースをおごるというもこっち。
いかにもお姉さんぽいところを見せようとしている感じですが、特に得意げな様子もなく、どうやらそこに彼女の本意があるわけでもなさそうです。
2年前と比べて、お店の雰囲気もだいぶ変わりましたね。
あの頃はカードで遊ぶ小学生たちで混雑していたものですが、いまではパッと見4人ほど。
それもカードに興じるのではなく、みんな携帯ゲームにいそしんでいるようです。

ランキングのメンツも変わりました。
かつて頂点を極めていた“クイーン”の名前はもはやなく、今のトップは「よしお」。
こいつはもしかすると2年前、「ここに来てるので一番強い」と言われていたあの「よっちゃん」なのでしょうか。
もしそうだとすると、今はもう来なくなったクイーンのことをどう思っていることでしょう。それとももう、忘れてしまったのかな?
「せいや」がまだいるところになんだかうれしく感じるのも、逆に変な気分にさせられます。
そうか、あの頃は5位だったのに、あれからかなり上達したんだな…
いや、もしかすると、遊戯人口の比率が下がったからの結果なのかも。
カードゲームをやる子供もかなり減ってきているようですし。
なんだかこのランキングを見ていると、どんどん気持ちが沈んできてしまう自分を実感してしまいますね。
何も悲しいことはないはずなのに。

きーちゃんもやっぱりどこかすっきりしない思いを抱えているようです。
そう、
「新しい友達できたもんね カードゲームやってる暇ないもんね」
こんな皮肉めいたことを言ってしまうくらいには。
私も、もこっちの
「あぁまあね…もう大人だしね…」
こんなセリフに思いのほかショックを受けている自分に、戸惑いすら感じました。
もこっちが成長して大人になっていくのをなんで喜んであげられないんだろうと。
そして、「カードゲームやってたお姉ちゃん格好よかったのに」という言葉に「!」となるもこっちには、なぜか泣きそうな気持ちになりました。
いったい今の彼女にとって、あの頃の痛さはどう映っているのだろうと。

実は最初、ここを「今回の個人的ベストもこっち」にしようかとも考えていたんですよね。
でもなぜか、どうしても“ベストもこっち”と言いたくない自分もいたんです。
これを書いている今でもその気持ちはうまく言い表せませんね。ホント、なんていったらいいのか……
ひとつ言えることは、ここのもこっちの目を私には直視できなかった、ということですね。理由としてはそれしか考えられません。
ちなみに、私は「アイカツ」というゲームはまったく知りませんでした。
でも、確かにもこっちがいうように「知らなかったら知らないでいい」ようです。
もこっちが言いたかったことはそれとはまったく関係ないところにあったのですから。

2年前というと、高校に入学したばかりのころですよね。
思い出補正でしょうか、バックがやたらキラキラしていますが、きっと当時の彼女には、その光景がまぶしく感じられたんでしょうね。

そして季節は、夏、秋、冬と過ぎ去っていきます。
彼女ももこっちも季節に合わせて装いは変わっていくのに、彼女がそこに座っていることだけはずっと変わらない。
彼女だけが時の輪から外れてしまったかのような気がしてしまって、なぜかすごく胸が苦しくなります。
でもそんな彼女のことを、もこっちはずっと気にかけていたんですよね。
少しずつ、彼女の方へ顔を向け始めているもこっちの姿に、たまらないものを感じてしまうのは私だけでしょうか。

もこっちは、どちらに自分を重ねていたのでしょう。
中学生の方か、それとも……。
彼女が無性に悲しかったのはひょっとすると、自分ももうそこには座れないことを十分すぎるほどわかってしまっているからなのかもしれません。

駄菓子屋に来れなかった理由。そして、今回は来れた理由。
それは本当に、きーちゃんが一緒だったからなのでしょうか。
それにしては、「お菓子」とか食べたらと元気出るかなというのは、ちょっと無理があるような気がします。
もこっちの表情もどこか言い訳めいている感じがしませんか?
きーちゃんが元気をなくした理由。
それをどことなく察していたからこそ、もこっちはこの場所を「寄り道」に選んだような気がしてなりません。

WWW確かにwていうか、逆に穏やかな表情をしてるわw
いや~突然のもこっちのツッコミに、思わず前のめり気味に笑ってしまいましたよw
でも同時に、ある歌のいちフレーズも頭をよぎりました。
私のフェイバリットソングのひとつに橘いずみの「サルの歌」という曲があります。
http://www.kasi-time.com/item-15315.html
それはこんな言葉から始まります。
> 淋しくなんかないんだよって 泣いてるのが子供
> 淋しい… つぶやいて涙隠す大人
果たして、
「優しくて涙出ちゃうよ」と言うきーちゃんはどちらなんでしょう。
いまだに答えを出したくない自分がいます。

うん、大人だねwそれに、おやつは300円までと言うしねw
でもたぶん、その300円に値段以上の「お姉ちゃん」ぶりを感じたんでしょうね。
いつの間にか、きーちゃんの表情も明るくなっているようです。

この時の二人の表情を見てみたくなりました。
きっと「ん?」は、あえてとぼけていますよね。
わかってはいるけど、一応確認せずにはいられないというか。
柄にもないことを話してしまったという照れくさい気持ちが透けて見えるようで、なんだか微笑ましくも感じた場面でしたね。

悲しくないよ、というきーちゃんを見ていると、なんだかよけいに悲しくなってしまうのはなぜでしょう。
お姉ちゃんが中学生で、私が小学生なら。
私には、この仮定そのものに悲しさの秘密が隠れているように思えてならないのです。

カードゲームをやっているもこっちをずっと見ているきーちゃん。
それはそれで、すごくさびしい光景のような気がします。
このきーちゃんの後ろ姿自体、とてもさびしく思えませんか?

WWWああそうか、まだ、お互い誤解したまんまなのねw
でも、この畳みかけるような独白(?)は鬼気迫るものがありますね。
彼女が「サイコ」と言われるものの正体が、ようやくここで見えてきたような気がします。

ぎくぅwww
もこっち、ばれてるじゃんw
それでももこっちは、誤魔化さずにちゃんと本心を伝えましたね。
そう、もこっちはきーちゃんを嫌がっていたことなどありません。
ただ、彼女の心が見えない行動にビビっていただけだったのです。

ああ、そうか。彼女もまた、もこっちの複雑怪奇な魅力に蠱惑されてしまったひとりだったのですね。
かつての「クイーン」の頃から、もこっちの「痛さ」や「切なさ」や「面白さ」にずっと胸がきゅーとなっていただけだったのです。
彼女は最初から“サイコ”なんかではなく、いろんなことを知っていく過程で時々不安定な状態になるだけだったとしたら。
「こっちも子供みたいなことしたくなる」
それは子供でもあり、大人になりつつもあるきーちゃんだからこそ、許されることだったのかもしれません。

ここは、高校一年のお正月にきーちゃんが泊まりにきた話を思い出しますね。(コミックス4巻:喪33「モテないし正月を迎える」内の「初夢」参照)
構図も似ていますし、おそらく谷川さんも意識して描いているのではないでしょうか。

でもあの時とは違うのは、きーちゃんが起きているということ。
そして、自分の気持ちと向き合って相手に伝えるという点も大きな違いですね。
1年の頃はそれこそ「お手」でしたからw(ちんちん、じゃなくってよかったw)

もこっちの焦ってる顔w
まさか、本当に「下宿 寝食 地獄」を恐れているのでしょうかw

ほっw
でも、この後のきーちゃんのセリフがまた泣かせるんですよね。
「お姉ちゃんの友達は一緒に駄菓子屋行ったりお泊りしたりできない」
そう、あの場所で「クイーン」の所業(笑)を見守っていたのは、きーちゃんだけの大切な思い出なんです。
それだけは彼女だけのもの。
大好きなお姉ちゃんがそれを思いだせさせてくれたことは、きっと何よりもうれしかったはずです。

結果として、もこっちに勉強へのモチベーションを与えたきーちゃんw
これはこれで、いい話になったのかな?
なんか最後まで、はっきり答えを出したくないような妙な気分にさせられるお話でしたね。
わずかに月の光が差し込んでいるのも、「月の光(ルナティック)」を意味していたりして。
うーん、やっぱりこれからもきーちゃんの言動に振り回されたい自分がいますw
今でもうまくまとめの言葉が見つかりません。
そういえば喪134の時も、混乱しているとか似たようなことを書いた記憶がありますが、あの時とはまたちょっと違うんですよね。
あの時は「カオス」という言葉をなんとか絞り出しましたが、今回の話は逆にすごくシンプルな話のようにも感じるんです。
ただそれを認めたくないというか、できればずっと複雑なままで答えを出したくない気分になってしまったんですね。
変な言い方ですが、シンプルなものをシンプルだと言いきってしまうと、その時点でまたそれは別のものに変身してしまうような気がするんです。
たぶん私は、きーちゃんに“サイコ”なままでいてほしい気持ちがどこかにあるのでしょう。
でもたぶん違います。
きーちゃんは、最初から“サイコ”キャラなんかじゃなかったのです。
彼女はずっときーちゃんのまんまで、ただ単に大人になりつつある過程でちょっと不安定な部分が表に出てしまっただけだったのでしょう。
始めからすべて勘違い。
それがあまりにおかしくて、でもだからこそ悲しい。
本当に考えれば考えるほどドツボに嵌るというか、よくわからないところに行きついてしまいそうで怖いですね。
やっぱり、複雑な思いは複雑なままであったほうが、精神衛生的にもよさそうですw
なお、今回を「きーちゃん卒業回」とみる向きもあるようです。
でも、そんなわけはありません。それはきーちゃんを“サイコ”だと誤解していたからこそそう思うわけで、実際のきーちゃんはそうではなかったのですから。
なにより、きーちゃんの「気になる人」の伏線回収がまだじゃないですか。
今回、あの写真に写っていたキャラとだけきーちゃんが出会わなかったのも、決して偶然ではないはずです。
きーちゃんはいつか必ず戻ってきます。
今よりさらに大人になっているかもしれませんが、きっと帰ってきます。
それでもずっと、きーちゃんはきーちゃんのままであることを私は信じていたい。
そんなことを切に思わせる、あまりにも苦しく、そして愛おしい回だったことを最後に言いきったうえで、この答えのない感想を終わらせたいと思います。
杏奈姉さんがいい奴過ぎる13巻は絶賛発売中です!
なぜ、もこっちが「クイーン」と呼ばれていたのか。2巻を読めばそれがわかります!
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