「ふたりモノローグ」2巻感想~ツッコミ不在のボケパラダイス~
去年の夏、1巻が発売になった時に感想記事を書いたっきり、なかなか続きが書けないでいた「ふたりモノローグ」。
すでに3巻まで発売になっていますし、今さらまた感想を書くのもなあ…という気持ちになりつつあったのですが、うれしいことにコメントで催促(?)されたこともあり、再開することにしました。
よろしかったら、お付き合いください。
まずは昨年10月に発売された2巻から見ていきたいと思います。
表紙はこんな感じ。
1巻では通常の制服でしたが、なにげに夏仕様の制服に変わっています。
ふたりの仲の進展ぶり(?)を表しているかのようで、面白いですね。
意外と季節感も重要なマンガだったりもするので、こういう描写も注目に値すると思います。
(まあ、これだけ見ると、すっごく怪しいマンガのように思われるかもしれませんがw)
販促帯の「実写ドラマ」はすでに放映は終了していますが、Youtubeにて第1話が観れるようですので、興味ある方は是非。(ドラマ「ふたりモノローグ」公式サイトのトップから飛べます)
作者もあとがきで「完璧だった!!」と書いているように、かなり面白い出来になっていると思いますよ。
ついでにいうと、5月30日にはコミックス4巻と同時発売でブルーレイ& DVDも出るようです。(どうせなら、円盤付きの4巻特装版も出せばいいような気がしますが、流通の扱い上いろいろあるのかな)
表がひかげみかげとひなたなら、裏表紙は佐呂間由依と蓮茂台洸。
どうやら、この配置はこれからも続くようですね。ある意味、「裏Wヒロイン」扱いなのかも?
二人とも本当にヤバイですね。もう大好きですw
(まあ、このマンガはヤバイキャラしか出てきませんがw)
さて、肝心の中身の方はといえば、基本的に1巻の延長線になります。
ふたりのモノローグのズレからくる可笑しさや狂気じみた切なさを、ギャグとしてデフォルメしている作風に変化はありません。
ただ、だんだんキャラが増えたのに伴い、「モノローグ」がみかげとひなた以外にも伝染しつつありますね。
特にヤバイのはもちろん佐呂間ですけど(笑)、他にも「モノローグ」を暴走させてくるキャラがこの2巻から加わります。
一人は伏倉健司。彼はみかげに惚れているクラスメイト。ただ、彼の「モノローグ」はひかげみかげやひなたに比べると大人しい印象になってしまうのは否めませんね。
本質的にすごくまともというか、真面目な部分が表に出てしまうんです。数少ない男のキャラという点でも貴重な存在なので、もっとはっちゃけってほしいものです。
願わくば、もう少し出番が増えてくれるとうれしいですね。
もう一人は、日暮都。中学時代からのひかげみかげの先輩ですね。彼女は隠れオタクというか、まあぶっちゃけ、「BL妄想」をモノローグで爆発させてしまう人ですw
オタクという点で佐呂間とも共通する部分がありますが、こっちは普段「クールでかっこいいギャル」を装っているだけに、その心内はかなり複雑なものを持っていますね。
彼女は2巻も終盤になっての登場なので、本格的な活躍は3巻以降になりますが、初登場からなかなか強烈なので、まず忘れられないキャラになること請け合いです。
それにしても、この作品って、基本「モノローグ」で笑わせるギャグなので、ボケばかりでツッコミがほとんど成り立たない構成なんですよね。
ひたすらお互いがボケているというか、相手のボケに気づかないまま、勘違いの応酬がひたすら暴走していくという感じなんです。ニュアンスは違いますが、笑い飯のWボケ漫才を彷彿とさせるものがありますね。
「モノローグ」がない洸にせよ、決してツッコミキャラではありません。
そもそも、ひかげみかげや佐呂間の「モノローグ」の内容を知る人間がこの世界には一人もいないのですからw
ツッコミ不在のボケパラダイス。
この作品が異常なテンションで突っ走れるのはそこに秘密があるのかもしれません。
さて、これだけではちょっと寂しいので、
最後の私のお気に入りエピソードベスト5を挙げておきましょう。(順不同)
●第25話「ゴミはくずかごへ、愛はあなたへ」
どうしてもひかげみかげのモノローグの暴走ぶりが目立つふたモノですが、
これはひなたがひかげみかげの言動をとんでもない方向に勘違いしてしまうパターン。
ある意味、すごくベタな話で、オチもお約束感が強いのですが、それがかえって新鮮に感じますね。
あと、熱血ジャージ(でも数学教師w)の薬袋(みない)貴子が鬱陶しくって(笑)いい!
貴重な教師キャラでもあるので、今後も定期的に登場してもらいたいですね。
(ちなみに、彼女はカバー下のおまけ漫画にも登場しているのでチェックしてみてください!これは単行本でしか読めませんよ!)
メタファーw
●第26話「ROBOU NO ISHI」
基本、佐呂間が登場する話はすべて最高ですが、この話は特にオチが素晴らしかったですね。
こうやって落とすのが基本なんだよという見本みたいな感じw
ひなたの「友達の友達」モノローグの“すごくわかる感”が大好きですw
●第32話「靴の中の楽園」
ふたモノは各話タイトルのセンスも抜群ですが、その中でもとくに好きなタイトル。
佐呂間のモノローグがひかげみかげを完全に食ってしまっていますw
エヴァっぽいw
●第34話「戦慄喫茶」
「学内上流階級」だけが入れる(?)と言われる学校裏手の喫茶店「ジーリョ」初登場。
こういう、初めてのお店って変に緊張するよね、というあるある感が最高です!
ローカルルールw
ちなみにこの人は「ジーリョ」店員の斧谷翠。
彼女は3巻で意外な素顔を見せてくれますよ。
●第35話「“クールたれ”」
ひかげみかげの先輩、日暮都初登場回。
とにかくもう、「クールたれ」の語感が耳に残りますね。思わず声に出したくなりますw
ふたモノの魅力のひとつにワードセンスがあると思うのですが、これはもう、その最たる例ですね。
みやこさんももっと出番が増えてほしいなあ。
ここでは、あえてこのクールぶった先輩をチョイス。
“コロッ!”がなんともかわいい!(※の注釈も含めてw)
すでに3巻も発売中!(こちらの感想もそのうちやります)
(※まことに恥ずかしいことですが、ヒロインの名前の表記が間違っておりました。ひかげではなく「みかげ」です。コメント欄でご指摘いただいた方、本当にありがとうございました。また、訂正が遅くなってしまったことを改めてお詫びいたします。二度とこのような間違いをしないように心掛けてまいります)
すでに3巻まで発売になっていますし、今さらまた感想を書くのもなあ…という気持ちになりつつあったのですが、うれしいことにコメントで催促(?)されたこともあり、再開することにしました。
よろしかったら、お付き合いください。
まずは昨年10月に発売された2巻から見ていきたいと思います。

表紙はこんな感じ。
1巻では通常の制服でしたが、なにげに夏仕様の制服に変わっています。
ふたりの仲の進展ぶり(?)を表しているかのようで、面白いですね。
意外と季節感も重要なマンガだったりもするので、こういう描写も注目に値すると思います。
(まあ、これだけ見ると、すっごく怪しいマンガのように思われるかもしれませんがw)
販促帯の「実写ドラマ」はすでに放映は終了していますが、Youtubeにて第1話が観れるようですので、興味ある方は是非。(ドラマ「ふたりモノローグ」公式サイトのトップから飛べます)
作者もあとがきで「完璧だった!!」と書いているように、かなり面白い出来になっていると思いますよ。
ついでにいうと、5月30日にはコミックス4巻と同時発売でブルーレイ& DVDも出るようです。(どうせなら、円盤付きの4巻特装版も出せばいいような気がしますが、流通の扱い上いろいろあるのかな)

表が
どうやら、この配置はこれからも続くようですね。ある意味、「裏Wヒロイン」扱いなのかも?
二人とも本当にヤバイですね。もう大好きですw
(まあ、このマンガはヤバイキャラしか出てきませんがw)
さて、肝心の中身の方はといえば、基本的に1巻の延長線になります。
ふたりのモノローグのズレからくる可笑しさや狂気じみた切なさを、ギャグとしてデフォルメしている作風に変化はありません。
ただ、だんだんキャラが増えたのに伴い、「モノローグ」がみかげとひなた以外にも伝染しつつありますね。
特にヤバイのはもちろん佐呂間ですけど(笑)、他にも「モノローグ」を暴走させてくるキャラがこの2巻から加わります。
一人は伏倉健司。彼はみかげに惚れているクラスメイト。ただ、彼の「モノローグ」は
本質的にすごくまともというか、真面目な部分が表に出てしまうんです。数少ない男のキャラという点でも貴重な存在なので、もっとはっちゃけってほしいものです。
願わくば、もう少し出番が増えてくれるとうれしいですね。
もう一人は、日暮都。中学時代からの
オタクという点で佐呂間とも共通する部分がありますが、こっちは普段「クールでかっこいいギャル」を装っているだけに、その心内はかなり複雑なものを持っていますね。
彼女は2巻も終盤になっての登場なので、本格的な活躍は3巻以降になりますが、初登場からなかなか強烈なので、まず忘れられないキャラになること請け合いです。
それにしても、この作品って、基本「モノローグ」で笑わせるギャグなので、ボケばかりでツッコミがほとんど成り立たない構成なんですよね。
ひたすらお互いがボケているというか、相手のボケに気づかないまま、勘違いの応酬がひたすら暴走していくという感じなんです。ニュアンスは違いますが、笑い飯のWボケ漫才を彷彿とさせるものがありますね。
「モノローグ」がない洸にせよ、決してツッコミキャラではありません。
そもそも、
ツッコミ不在のボケパラダイス。
この作品が異常なテンションで突っ走れるのはそこに秘密があるのかもしれません。
さて、これだけではちょっと寂しいので、
最後の私のお気に入りエピソードベスト5を挙げておきましょう。(順不同)
●第25話「ゴミはくずかごへ、愛はあなたへ」
どうしても
これはひなたが
ある意味、すごくベタな話で、オチもお約束感が強いのですが、それがかえって新鮮に感じますね。
あと、熱血ジャージ(でも数学教師w)の薬袋(みない)貴子が鬱陶しくって(笑)いい!
貴重な教師キャラでもあるので、今後も定期的に登場してもらいたいですね。
(ちなみに、彼女はカバー下のおまけ漫画にも登場しているのでチェックしてみてください!これは単行本でしか読めませんよ!)

メタファーw
●第26話「ROBOU NO ISHI」
基本、佐呂間が登場する話はすべて最高ですが、この話は特にオチが素晴らしかったですね。
こうやって落とすのが基本なんだよという見本みたいな感じw

ひなたの「友達の友達」モノローグの“すごくわかる感”が大好きですw
●第32話「靴の中の楽園」
ふたモノは各話タイトルのセンスも抜群ですが、その中でもとくに好きなタイトル。
佐呂間のモノローグが

エヴァっぽいw
●第34話「戦慄喫茶」
「学内上流階級」だけが入れる(?)と言われる学校裏手の喫茶店「ジーリョ」初登場。
こういう、初めてのお店って変に緊張するよね、というあるある感が最高です!

ローカルルールw
ちなみにこの人は「ジーリョ」店員の斧谷翠。
彼女は3巻で意外な素顔を見せてくれますよ。
●第35話「“クールたれ”」
とにかくもう、「クールたれ」の語感が耳に残りますね。思わず声に出したくなりますw
ふたモノの魅力のひとつにワードセンスがあると思うのですが、これはもう、その最たる例ですね。
みやこさんももっと出番が増えてほしいなあ。

ここでは、あえてこのクールぶった先輩をチョイス。
“コロッ!”がなんともかわいい!(※の注釈も含めてw)
すでに3巻も発売中!(こちらの感想もそのうちやります)
(※まことに恥ずかしいことですが、ヒロインの名前の表記が間違っておりました。ひかげではなく「みかげ」です。コメント欄でご指摘いただいた方、本当にありがとうございました。また、訂正が遅くなってしまったことを改めてお詫びいたします。二度とこのような間違いをしないように心掛けてまいります)
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