アニメ「サクラダリセット」視聴者のための「階段島」シリーズのススメ
原作のファンだったこともあり、始まったころに2度ほど記事にもしたTVアニメ「サクラダリセット」。
放映も今週で第20話を迎えますが、ここにきていろんな謎が一気に明らかになって、いよいよ最終局面に突入した感じになってきましたね。
ここから話は盛り上がる一方ですし、ここまで見続けている方にはぜひとも最後まで見届けて欲しいなと思います。
かく言う私も、始まったころは随分苦言めいたことを書いてしまいましたが、2クール目を迎えたあたりからまあそれなりに楽しめるようにはなっています。
ただ、もはや一見さんお断り、というか完全に「原作既読者」向けのファンサービス映像といった感じになっているのは否めませんけど。
相変わらず「原作忠実度」は高いんですが、むしろそれゆえにかえっていろいろ気になっちゃうんですよね。
「始まりの一年」のエピソードとか浦地が計画していたこととか、もっと「図解」というかビジュアル的な効果が必要だと思うんです。特に「始まりの一年」は会話だけではあの仕組みはなかなか頭に入ってこないでしょう。
なんか元から何度も見ることを想定している作りのような気がするんです。
そりゃまあ、繰り返し見れば何が起こっているかわかるでしょうけど、はじめからそれを前提にしているのって正直どうなのかなと思うんですよ。小説なら気軽に読み返すこともできますが、アニメでそれを求めるのはちょっと違うでしょう。
公式サイトでは「用語集」や「時系列表」なども用意しているようですが、なんかよけいに見る側のハードルをあげているような気がしてなりません。
何度もいっていることですが、そんな「難解」な話にしてほしくないんです。(まあ「時系列表」自体はわかりやすいですし、サービスとしてはいいとは思いますが)
……なんか、また苦言ばかりになりそうなので、この辺でやめておきますが、ただ、2クール目に入ってからの主題歌はすごく好きですね、OPもEDも。
特に牧野由依さんが歌う「Colors of Hppiness」はもう本当に素晴らしいの一言!このためだけでもアニメ化した甲斐があったと思うくらいです。
(1クール目も曲自体はすごく好きなんですけどね。ただアニメの流れに合っていないような気がしただけで)
※そういえば、実写映画の方ですけど、前編は割と好意的な評価をした私ですが、後編はもう「残念」の一言でしたね。浦地役のミッチーだけは素晴らしかったですけど、あのラストには本当にがっかりしました。とにかくあの「解決策」はありえないですよ。まさかあのキャラクターを出さなかったことがあんな形で致命傷となるとは……
まあとにかく、あらかじめ「原作小説を読んでいること」が視聴条件になっているような作品ですし(笑)、アニメで知った方は終わってからでもいいので、ぜひ小説の方も読んでみてください。
アニメでは語られていないこともけっこうありますし、新鮮な気持ちで読み進めることができますよ。
シリーズものと言っても全7巻ですからね。文章自体もすごく読みやすいので、意外にさくっと読み通すことができるはずです。
(角川文庫の新装版とスニーカー文庫版は基本的にそれほど内容に差がありませんので、どちらかお好みで。個人的には新装版をお勧めしますが、挿絵が欲しい方はスニーカー版がいいでしょう)
で、実はここからが本題。(前置き長すぎですね…)
「サクラダリセット」を読み終えたあなた。
こんな感じの話をもっと読みたい!と思っているあなた。
ぜひ次は「階段島シリーズ」を手に取ってみてください。
きっとあなたの希望に沿うことができるはずです。
「階段島シリーズ」とは、「サクラダリセット」の作者・河野裕の最新作です。
現在、新潮文庫NEXから
「いなくなれ、群青」
「その白さえ嘘だとしても」
「汚れた赤を恋と呼ぶんだ」
「凶器は壊れた黒の叫び」
の4作目まで出ています。
(こちらのインタビューによると、第5作目にかなり苦労されているようですが年内には出るかも?)

新潮文庫側から「『サクラダリセット』のようなものを」とオファーされたというだけあって、
河野裕作品の中でも特に「サクラダリセット」の雰囲気が色濃いシリーズです。
魔女。ルール。正しさ。そして、優しさ。
「サクラダリセット」でも重要な意味を持っていたこれらのワードも出てきますし、物語が内包しているテーマも「サクラダリセット」に通じています。あの世界観が好きならきっと気に入ると思いますよ。
「階段島」の「捨てられた人たちの島」という舞台設定も、どことなく“咲良田”の街を彷彿とさせますしね。
シリーズ第一作目の「いなくなれ、群青」は約3年前に当ブログで紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
ちなみに2作目以降を紹介していないのはつまらなくなったからじゃありません。
むしろ展開的にはどんどん面白くなっています。(このへんもサクラダに似ていますね)
ただ単に私が怠慢なだけですからね。
あと、「いなくなれ、群青」の感想の最後でも書きましたが、一作目自体はこれでしっかり完結しているんですよ。
もちろん、謎は謎のままですし、いろいろ気になるところはありますが、「七草と真辺が出会う」物語はここで綺麗に終わっているんです。
だから感想を書けない理由として、「シリーズもの」としての「階段島」を未だに自分の中でうまく咀嚼できていない、というのもありますね。
ただ、この「シリーズ」は必然です。
決して、単独作品を無理やりシリーズ化したわけではないことは声を大にして言いたいですね。
もちろん、毎回主人公が変わる「階段島」を舞台装置にした群像劇なんかではありません。
この物語の主人公は、まごうことなき七草です。
この物語はどうしようもなく、彼女に出会った時から始まる。(「いなくなれ、群青」本文16ページおよび318ページより引用)
本当は「いなくなれ、群青」から物語が始まるんです。
それは「サクラダリセット」が相馬菫の死から始まったことと同じなんです。
そこも踏まえつつ、読み進めてみください。また違った面白さを発見できると思いますよ。
あ、あと、読む順番は重要です。
絶対に「群青」→「白」→「赤」→「黒」の順で読んでくださいね。
これを間違えると重要なネタバレはくらうわ、物語構造は理解できないわで、大変なことになります。
(以前にも書きましたが、ほんと、一般レーベルのシリーズ物ってなんでナンバリングしないんでしょうね?ラノベみたく1、2、と振っていけばいいのにといつも思います。)
それと、これは誤解して欲しくないのですが、
「階段島」シリーズは決して「サクラダリセット」の焼き直しではありませんよ。
世界観やテーマ性は通じるものがありますが、着地点はまったく別のところにあるはずです。
なんというか、出て来るキャラクターたちが異質なんですよ。「サクラダ」とはまた違った意味で。
「捨てられた人たち」というのがポイントだと思うんですけど、要するに「階段島」の人たちって、あらかじめ人格の一部が欠落しているんです。
本来なら成長する過程で消えていくはずのものが「階段島」では確かに存在している。
それはもう、肯定するとか否定するとかじゃなく最初から当たり前のこととして存在しているんですね。
そこが「サクラダリセット」との大きな違いなんです。
「サクラダリセット」とどこが同じでどこが違うのか。
それを考えながら読んでみるのもまた、楽しみ方のひとつなのではないでしょうか。
最後に、各作品への簡単なコメントを残して終わりにしたいと思います。(ネタバレなし)
少しでも興味を持っていただけたら幸いです。
「いなくなれ、群青」
“優しい”悲観主義者・七草と“正しい”理想主義者・真辺が出会う話。
まさか相原大地が、“マクガフィン”だとはこの時点では思いもしなかったなあ。
「その白さえ嘘だとしても」
七草の一人語りだった「群青」と打って変わって、いきなり語り部が4人に。
それでもやっぱり群像劇にはなり得ず、この物語も主人公は七草。でもある意味、魔女の話でもあるかな?
後の伏線になるであろう意味ありげな描写が満載。いろんな意味でシリーズ中もっとも疲れる話ですね。
なんと早くも、“魔女”の正体がここで明らかに!
「汚れた赤を恋と呼ぶんだ」
舞台は「現実世界」。
「群青」のとき、「階段島」の外では何が起こっていたのかがここで明らかになります。
3作目にてこの展開は賛否両論あるかもしれませんが、個人的にはシリーズ中もっとも好きな作品。
現実での七草、真辺、そして大地がすごく愛おしいです。たぶん階段島にいる彼らよりもずっと。
冒頭でも語られていますが、これは七草の“初恋”の話であると同時に、ある女の子の話でもあります。
「凶器は壊れた黒の叫び」
舞台は再び「階段島」。
ここでの語り部は二人。一人は七草ですが、もう一人はなんと真辺。
シリーズ初の真辺視点は、私にはかなり衝撃でしたね。
前作を読めばわかりますが、ここでは魔女の“敵”が現れ、階段島は崩壊の危機に瀕します。
それにつれて、島の歴史も少しずつ明らかになっていきます。
そして驚くべき展開が……
話的にはひと区切りついてはいるので、次回作がどんな話になるのか見当もつきませんね。
でもここで終わりというのはないでしょう!
この物語の着地点はもっと別のところにあるはずです。
シリーズを読み直してみて改めて思いましたが、
この物語は七草の「ピストルスター」への想いが理解できるかどうかが大きなポイントですね。
全部とは言いません。少しでも「ああ、なんとなく彼の気持ちもわかるな」と思えるかどうか。
「階段島」シリーズを楽しめるかどうかはそこにかかっているような気がします。
放映も今週で第20話を迎えますが、ここにきていろんな謎が一気に明らかになって、いよいよ最終局面に突入した感じになってきましたね。
ここから話は盛り上がる一方ですし、ここまで見続けている方にはぜひとも最後まで見届けて欲しいなと思います。
かく言う私も、始まったころは随分苦言めいたことを書いてしまいましたが、2クール目を迎えたあたりからまあそれなりに楽しめるようにはなっています。
ただ、もはや一見さんお断り、というか完全に「原作既読者」向けのファンサービス映像といった感じになっているのは否めませんけど。
相変わらず「原作忠実度」は高いんですが、むしろそれゆえにかえっていろいろ気になっちゃうんですよね。
「始まりの一年」のエピソードとか浦地が計画していたこととか、もっと「図解」というかビジュアル的な効果が必要だと思うんです。特に「始まりの一年」は会話だけではあの仕組みはなかなか頭に入ってこないでしょう。
なんか元から何度も見ることを想定している作りのような気がするんです。
そりゃまあ、繰り返し見れば何が起こっているかわかるでしょうけど、はじめからそれを前提にしているのって正直どうなのかなと思うんですよ。小説なら気軽に読み返すこともできますが、アニメでそれを求めるのはちょっと違うでしょう。
公式サイトでは「用語集」や「時系列表」なども用意しているようですが、なんかよけいに見る側のハードルをあげているような気がしてなりません。
何度もいっていることですが、そんな「難解」な話にしてほしくないんです。(まあ「時系列表」自体はわかりやすいですし、サービスとしてはいいとは思いますが)
……なんか、また苦言ばかりになりそうなので、この辺でやめておきますが、ただ、2クール目に入ってからの主題歌はすごく好きですね、OPもEDも。
特に牧野由依さんが歌う「Colors of Hppiness」はもう本当に素晴らしいの一言!このためだけでもアニメ化した甲斐があったと思うくらいです。
(1クール目も曲自体はすごく好きなんですけどね。ただアニメの流れに合っていないような気がしただけで)
※そういえば、実写映画の方ですけど、前編は割と好意的な評価をした私ですが、後編はもう「残念」の一言でしたね。浦地役のミッチーだけは素晴らしかったですけど、あのラストには本当にがっかりしました。とにかくあの「解決策」はありえないですよ。まさかあのキャラクターを出さなかったことがあんな形で致命傷となるとは……
まあとにかく、あらかじめ「原作小説を読んでいること」が視聴条件になっているような作品ですし(笑)、アニメで知った方は終わってからでもいいので、ぜひ小説の方も読んでみてください。
アニメでは語られていないこともけっこうありますし、新鮮な気持ちで読み進めることができますよ。
シリーズものと言っても全7巻ですからね。文章自体もすごく読みやすいので、意外にさくっと読み通すことができるはずです。
(角川文庫の新装版とスニーカー文庫版は基本的にそれほど内容に差がありませんので、どちらかお好みで。個人的には新装版をお勧めしますが、挿絵が欲しい方はスニーカー版がいいでしょう)
で、実はここからが本題。(前置き長すぎですね…)
「サクラダリセット」を読み終えたあなた。
こんな感じの話をもっと読みたい!と思っているあなた。
ぜひ次は「階段島シリーズ」を手に取ってみてください。
きっとあなたの希望に沿うことができるはずです。
「階段島シリーズ」とは、「サクラダリセット」の作者・河野裕の最新作です。
現在、新潮文庫NEXから
「いなくなれ、群青」
「その白さえ嘘だとしても」
「汚れた赤を恋と呼ぶんだ」
「凶器は壊れた黒の叫び」
の4作目まで出ています。
(こちらのインタビューによると、第5作目にかなり苦労されているようですが年内には出るかも?)

新潮文庫側から「『サクラダリセット』のようなものを」とオファーされたというだけあって、
河野裕作品の中でも特に「サクラダリセット」の雰囲気が色濃いシリーズです。
魔女。ルール。正しさ。そして、優しさ。
「サクラダリセット」でも重要な意味を持っていたこれらのワードも出てきますし、物語が内包しているテーマも「サクラダリセット」に通じています。あの世界観が好きならきっと気に入ると思いますよ。
「階段島」の「捨てられた人たちの島」という舞台設定も、どことなく“咲良田”の街を彷彿とさせますしね。
シリーズ第一作目の「いなくなれ、群青」は約3年前に当ブログで紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
ちなみに2作目以降を紹介していないのはつまらなくなったからじゃありません。
むしろ展開的にはどんどん面白くなっています。(このへんもサクラダに似ていますね)
ただ単に私が怠慢なだけですからね。
あと、「いなくなれ、群青」の感想の最後でも書きましたが、一作目自体はこれでしっかり完結しているんですよ。
もちろん、謎は謎のままですし、いろいろ気になるところはありますが、「七草と真辺が出会う」物語はここで綺麗に終わっているんです。
だから感想を書けない理由として、「シリーズもの」としての「階段島」を未だに自分の中でうまく咀嚼できていない、というのもありますね。
ただ、この「シリーズ」は必然です。
決して、単独作品を無理やりシリーズ化したわけではないことは声を大にして言いたいですね。
もちろん、毎回主人公が変わる「階段島」を舞台装置にした群像劇なんかではありません。
この物語の主人公は、まごうことなき七草です。
この物語はどうしようもなく、彼女に出会った時から始まる。(「いなくなれ、群青」本文16ページおよび318ページより引用)
本当は「いなくなれ、群青」から物語が始まるんです。
それは「サクラダリセット」が相馬菫の死から始まったことと同じなんです。
そこも踏まえつつ、読み進めてみください。また違った面白さを発見できると思いますよ。
あ、あと、読む順番は重要です。
絶対に「群青」→「白」→「赤」→「黒」の順で読んでくださいね。
これを間違えると重要なネタバレはくらうわ、物語構造は理解できないわで、大変なことになります。
(以前にも書きましたが、ほんと、一般レーベルのシリーズ物ってなんでナンバリングしないんでしょうね?ラノベみたく1、2、と振っていけばいいのにといつも思います。)
それと、これは誤解して欲しくないのですが、
「階段島」シリーズは決して「サクラダリセット」の焼き直しではありませんよ。
世界観やテーマ性は通じるものがありますが、着地点はまったく別のところにあるはずです。
なんというか、出て来るキャラクターたちが異質なんですよ。「サクラダ」とはまた違った意味で。
「捨てられた人たち」というのがポイントだと思うんですけど、要するに「階段島」の人たちって、あらかじめ人格の一部が欠落しているんです。
本来なら成長する過程で消えていくはずのものが「階段島」では確かに存在している。
それはもう、肯定するとか否定するとかじゃなく最初から当たり前のこととして存在しているんですね。
そこが「サクラダリセット」との大きな違いなんです。
「サクラダリセット」とどこが同じでどこが違うのか。
それを考えながら読んでみるのもまた、楽しみ方のひとつなのではないでしょうか。
最後に、各作品への簡単なコメントを残して終わりにしたいと思います。(ネタバレなし)
少しでも興味を持っていただけたら幸いです。
「いなくなれ、群青」
“優しい”悲観主義者・七草と“正しい”理想主義者・真辺が出会う話。
まさか相原大地が、“マクガフィン”だとはこの時点では思いもしなかったなあ。
「その白さえ嘘だとしても」
七草の一人語りだった「群青」と打って変わって、いきなり語り部が4人に。
それでもやっぱり群像劇にはなり得ず、この物語も主人公は七草。でもある意味、魔女の話でもあるかな?
後の伏線になるであろう意味ありげな描写が満載。いろんな意味でシリーズ中もっとも疲れる話ですね。
なんと早くも、“魔女”の正体がここで明らかに!
「汚れた赤を恋と呼ぶんだ」
舞台は「現実世界」。
「群青」のとき、「階段島」の外では何が起こっていたのかがここで明らかになります。
3作目にてこの展開は賛否両論あるかもしれませんが、個人的にはシリーズ中もっとも好きな作品。
現実での七草、真辺、そして大地がすごく愛おしいです。たぶん階段島にいる彼らよりもずっと。
冒頭でも語られていますが、これは七草の“初恋”の話であると同時に、ある女の子の話でもあります。
「凶器は壊れた黒の叫び」
舞台は再び「階段島」。
ここでの語り部は二人。一人は七草ですが、もう一人はなんと真辺。
シリーズ初の真辺視点は、私にはかなり衝撃でしたね。
前作を読めばわかりますが、ここでは魔女の“敵”が現れ、階段島は崩壊の危機に瀕します。
それにつれて、島の歴史も少しずつ明らかになっていきます。
そして驚くべき展開が……
話的にはひと区切りついてはいるので、次回作がどんな話になるのか見当もつきませんね。
でもここで終わりというのはないでしょう!
この物語の着地点はもっと別のところにあるはずです。
シリーズを読み直してみて改めて思いましたが、
この物語は七草の「ピストルスター」への想いが理解できるかどうかが大きなポイントですね。
全部とは言いません。少しでも「ああ、なんとなく彼の気持ちもわかるな」と思えるかどうか。
「階段島」シリーズを楽しめるかどうかはそこにかかっているような気がします。
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