私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!喪115~とりあえず「後編」まで判断保留としておきたい「前編」~
5月18日に「私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!」が喪115に更新されました。
「ついにきたか」
トップのタイトルとサムネを見た瞬間、まず出た言葉がこれでした。
そして次には、
「ここでこれを持ってくるのか」
こんな言葉も思わず口にしてしまいましたね。
今回の感想は本当に難しいです。
いろいろと情報も多いですし、意味深な描写も目立ちます。
そしてなにより、まさかの「前編・後編」。
前回までの「バレンタイン3部作」とは意味が違います。
今回は正真正銘、「続き物」なんです。
つまり、今回の話は次回の「後編」を待たないと、本当の意味で感想は書けないんですよ。
だって、ある意味、まだ話の途中なんですから。
だからまあ、今回は「暫定版」というか、
あくまで「前編」を読んだ時点での“仮”の感想なんだとあらかじめ予防線を張っておきたいですね。
というのも、なんだか「後編」次第で評価が変わってしまうような気がしてならないんですよ。
正直、今回の話を素直に読む限りでは「不穏な雰囲気」というか、
まあはっきり言って、なんだか「嫌なフラグ」も感じてしまうわけなんですけど、
それも「後編」を待ってみないとなんとも言えないというか……。
まあ、とりあえず言い訳はこのくらいにして、まずはひとつひとつ見て参りましょう!
というわけで、今回は「モテないし二年目の卒業式(前編)」。
作中時間がここで一気に進み、卒業式の準備が進められているわけですが、
俯瞰の描写がよけいに時の無常さを感じさせて、なんだか切なくなってきますね。
いつもだったら「もこっち」であろう柱のアオリも、今回はなぜか「智子」となっているところにも注目。
どうも今回は、かなり重い意味を持つ話になりそうな気がしてなりません。
あれ?もこっち泣いてる?
まさか、今江先輩のことを思って……
いやいや、もこっちに限ってそれはないですよね。
ていうかこれ、泣いているというよりちょっと疲れているというか、むしろなんだか辛そうです。
WWWゆりちゃんもびっくりしますよねw
本番ならともかく、準備の段階で眼を真っ赤に腫らしてるとかw
ひょっとして本番と勘違いしてんじゃないか気が早いぞw
……と、まあそんな風に思われても仕方ないくらいですよw
「ああ… だよね」www
ここは実にゆりちゃんらしいw
そういえば、もこっちって、結構重度の花粉症でしたよね。(喪38「モテないし間違われる」(5巻所収)参照)
久しぶりに思い出しましたよw
作中では1年前ですが、現実にはぼっち先輩卒業式のエピソードからも、もう4年以上経っていますからね。ほとんど忘れてましたw
しかし、そうか……
なんとなくですが、ここで「花粉症」設定を持ってくるというのも“前振り”的なものを感じざるを得ません。
ここは一瞬、ああ1年の卒業式の時ね、と思ったのですが、よく考えてみると、卒業式の準備をしている時の話なんてありませんでしたよね。
でも、それ以外に似たようなシチュエーションなんてなかったような気がします。
…いや、「準備」といえば、ひとつだけありましたね。あの時も確かパイプ椅子を運んでいたような……
そう、もこっちが思い出したのは1年時の文化祭の準備時、今江さんと初めて会ったあの日のことだったのです。(喪20「モテないし準備する」(3巻所収)参照)
もこっちは「全然違う…」と思い直していますが、本当にまったく違うならば「前にもこんなこと?」とはなりませんよね。
やはり、無意識にどこか通じるものを感じたんだと思います。
……そういえば、あの時も、「つかれた」と一人椅子に座っていたところを声をかけられたんでしたよね。
というわけで、卒業式本番。
2-4の生徒は3-4の先輩に、といった感じなんでしょうかね。
ジャージ姿じゃない荻野がなんだか新鮮というか、むしろ違和感がw
でもまあ、こういうちょっとしたところが、少しずつ“特別感”を掻き立てていくわけですよね。
コサージュも含めて、いつもとは違う雰囲気が漂ってきます。
なんだ、このゆりゆり感はw
後輩のほう、どう見ても何かを含んでいる目をしているんだがw
でも、うっちーネタが受けたせいで、こういう感じを推してきているのかもしれませんが、
個人的にはあまり百合押しはほどほどにしてほしいなあという気持ちはありますね。
(うっちーうっちー言ってるお前がいうなとお思いでしょうがw)
偏見や差別意識じゃないんですよ。
むしろ自分も少数派といっていいような存在なので、どちらかといえば、一般的にマイノリティーと言われる人たちへの共感は強いほうですし。
ただ単純に「萌え要素」をあまり感じないんですねえ……
もっと壊れた関係性ならイケるんですけどねw
うっちー推しなのは要するに「ヤンデレ」属性からきているだけなんです。(何言ってんだ俺…)
1年前の卒業式で出会ったBOCHI先輩みたいな人を探しているでしょうか。
でも、こういうシチュエーションで、誰からもつけてもらえないって相当きついですね。
私は卒業のときにこんな洒落たことをやった記憶がないのですが、
仮に今、この状態で自分が余ったとしたらマジで号泣する自信がありますw(卒業式だから誰も変に思わないだろうしw)
おお、喪86のときの「イケメン先輩」じゃないですか!
まさか、ここで再登場とは!
うーん、相変わらず、別の漫画から借りてきたようなキャラだなあw
二人とも「体育祭の時の」と思い出しているところが印象的ですね。
あの時のことは二人にとっても、忘れられない出来事になっていたんでしょうね。
「陰キャラいじり」ってwww
いやいや、別に一応知り合いなんだし、つけてもらうくらいまったく普通の流れだろうがw
ていうか、これ、「陰キャラ」ってセリフ言わせたいだけだろw(なんかここ最近、急に“陰キャ”“陽キャ”って言い方を目にするようになりましたよね)
でも、イケメン先輩が「余った奴」なのはちょっと意外ですね。
一緒にゴールした際にも大人気でしたし、むしろ、私が私がと奪い合いになっていてもおかしくないと思うのですが。
ひょっとして、もこっちがつけに来るのも待っていたとか?
そんな少女漫画的な妄想が捗ってしまいますw
WWWWWこれ、無表情か?
魂を乗っ取られている感バリバリなんだがw
ていうか、逆にこれだと、むちゃくちゃ動揺し過ぎておかしくなってると思われかねませんよねw
憧れの先輩に!といった感じで、ちょっと動揺している感じを見せつけるくらいのほうがまだマシなんじゃないでしょうか。(あくまで「ちょっと」ですけどw)
ここはすごくわかります。
普段だったら、なんてことない動作なんですけど、人に見られていたりするととたんに、手元が思うように動いてくれないんですよね。
落ち着け落ち着け、いつも通りにやればいいんだ、と自分に言い聞かせながらやろうとするんですけど、
時間が経過していくうちに「こいつ鈍くせえな」と思われていないだろうかということばかり気になって、余計に手元が狂い出してくるという…。
プレッシャーに弱いというか、まあ、単純に「自意識過剰」なだけなんでしょうけど、
なんだかすごくもこっちらしいなと思ってしまいました。
ていうか、もはや全然無表情じゃねーw
まさかの喪85「モテないしポンポンする」からの伏線回収w
ついにもこっちが普通に(親愛的な意味で)「ポンポン」をされるくらいまで来たか…、と感慨にふけりたいところですが、
…
WWWWWWW
やばい、これ、「危険なほうの」オチョナンさんかもw(でも、つり目じゃないから大丈夫かw)
まったく、記念すべきシーンなのに、うっちーがすべて持っていってしまいましたよw
もはや、このうっちーの表情しか頭に入ってこないwww
本当にそうですよね。それこそ、喪85のころなら、一喜一憂どころじゃないですよ。
ていうか、体育祭のときは、
こんな感じで、まさに「メンタル崩壊」していましたからねw
昔どころか、ほんの半年前までは、こんな冷静にはいられなかったはずなんです。
そう考えると、この秋から冬にかけて過ごした時間は、
もこっちにとって、とてつもなく大きな意味を持つことになったのでしょうね。
きっと、これからの人生においても、かけがえのないものになっていくのだと思います。
うーん、このモノローグはあまりにも意味深ですね。
いろんな捉え方ができるかと思いますけど、
個人的には喪95のラストのもこっちをちょっと思い出しました。
もこっちにとって、1年や2年の1学期のような「ぼっち」生活は、必ずしもつまらないものではなかったんですよね。
ある意味、ちょっとしたことにでも「一喜一憂」できた日々だったわけです。
でも、それも、今だからわかることなんですよ。
やっぱり、あのころだったら、こうは思えなかったと思うんです。
「成長した」今だからこそ気づけた、あのころの幸せ。
なんとも、皮肉な構図でもありますが、それも自分を冷静に見れるようになったからなんです。
自分をどこか対象化しないと、自分の幸せに気づけないものなんでしょうね。
ひょっとすると、そのことこそ、人が「成長」と呼んでいるものなのかもしれません。
やっぱり、この人が出てこないと、卒業式も始まりませんよね。
あの喪98「モテないし冬の雨」以来、久々の今江さんの登場です。
それにしても、もこっちは最後まで「あの人」なんですね。
いい加減、「今江先輩」と呼んであげてもいいのにw
吉田さんと今江さんが同時に気づくというのがなんともにくい演出ですね。
どうしても、あの「冬の雨」を思い出してしまうじゃないですか。
ここはもう、言葉はいらないんですよね。アイコンタクトだけで、お互いの言いたいことは伝わっているはずです。
wwwもこっちかわいいwww
もはや完全に顔見知りなんだから、当然あってしかるべき対応なんですけど、やっぱりまだ、「もこっち」は「もこっち」なんですよねw
というか、この今江さんの仕草、もこっちだけじゃなく、きっと吉田さんにも向けられているんでしょうね。
本当にもこっちらしくって、なんだかうれしくなってしまいますねw
動揺しない、大人になったもこっちもいいですけど、やっぱり、もこっちはいつまでも「もこっち」のままでもいてほしいというのがファンの偽りざる気持ちでもありますから。
今江さんはこのもこっちをどう思ったのかなあ。
wwwでもまあ、コサージュをつけるクラスでもないんだし、あの程度でもおかしくはないと思いますけどね。
でも、「唯一関わりある卒業生(ひと)なのに…」というフレーズにはちょっとグッときてしまいます。
確かに今江さんくらいしかいなかったんですよね、上級生で挨拶ができるような人って。(まあ、さっき、イケメン先輩とスキンシップしていましたがw)
1年文化祭の時のあの風船をどうしても思い出してしまうんですよ。
ああ、いよいよ、今江さんとはお別れなのか、と、だんだんと感傷的になってくるのを抑えることができませんでしたね。
なんだか、ホッとするコマですね。
「成長したとも言えるがつまらない人生にもなってる」と達観していたもこっちに対する、ある種の“ツッコミ”でもあるわけですが、それゆえに安心するというかね。
そして、自分を「言うほど成長していない」と俯瞰できるほどには「成長」できているとも言えるわけで、
この二重三重の意味を包含しているところに奥深さを感じさせます。
今回の個人的ベストシーン&ベストもこっち。
みんなが神妙なおもむきで正面を向いている中、ひとり、伏目がちなもこっちにキュンとなりますw
岡田、加藤、黒木、という並びも、修学旅行の新幹線のときを思い出させますよね。
あの時はまだ、加藤さんが天使になるとは思いもしなかったなあ……
修学旅行といえば、ゆりちゃんとネモに挟まれた微笑み少女は、
この右端のほうにいる子ですよね?
そうか、この子、委員長グループの子なんだ…
田村と根元の間だと、どういう名前なんでしょうね?
ロッテにいる名前だから、「東條」とか「土肥」とかかも?
意外と目立つ感じで描かれていますし、ひょっとすると、今後レギュラー化する可能性もあるかもしれないですね。
この加藤さんのさりげなさw
ソツがないというか、ほんと、気配りができるいい人だよなあ。
「わかってるから心配しないで」とでも言いたげな目線が美しいです。
ていうか、大きな講堂でみんなが静粛にしている中、「ずずー」とやられた日には、全校生から注目のマトになりかねませんからねw
そりゃそうですよねw
というか、もこっち、そんな涙腺弱いキャラでもないしw
でも、加藤さんにはもこっちがこういう場の雰囲気で感極まってしまうような子のイメージだったんでしょうか。その辺もちょっと興味深いですね。
それにしても、ここでまた「花粉症」ですか。
うーん、これはますます、「後編」への“前振り”のような匂いがプンプンしてくるなあ。
これまた、実に久々の“天使”ネモ!
もこっちも戸惑っているのか、
ありがとう、というセリフがなんだか変に角ばったフォントになっていますw
よっぽど、意表をつかれたんでしょうねw
まあ、マラソンのときには、それはそれは低レベルな争いをしていた相手だけに、「え!?」となるのもわかります。別にネモに他意はないんでしょうけどね。
それにしても、このもこっちは、妙に大人っぽく見えるなあ。
WWWWWWWWWWW
はい、もうわかっているとは思いますが、ここが今回の一番笑ったシーンになりますw
それにしても、バレンタイン3部作から数えて、4連続うっちーネタが一番笑ったシーンって、我ながらちょっとヤバいですね…
しかも、今回は「内さん もういらないって」って、このセリフだけですからね。
名前が出るだけで一番笑いがとれるって、いったいどんな存在なんだよw
もう、このときのうっちーの顔を思い浮かべるだけで、ずっと笑って入られそうですw
このもこっちのモノローグが妙に心に残ったんですよね。
単純に鼻をかんですっきり、ではないんです。
もっと、胸の奥底にあるもやもやを吐き出した後のような、そんな深い意味を持つ「すっきりした」に聞こえてなりませんでしたね。
WWWWWなんでだよwww
…と、この時点では、完全にギャグモードだと、思っていたんですけどね。
わかります。
すごくわかるんですけど、なんだか「嫌なフラグ」にも感じてしまって、ちょっと複雑な気持ちにもなってしまいますね。
いい時のまま、綺麗なままで終わらせたいというのは誰もが思うことです。
ある意味、それこそが「ハッピーエンド」の条件とも言えますし。
これをもこっちの本音、と捉えると同時に「谷川ニコ」さんの本音と見る向きもあるでしょう。
特に今は、2年から3年へと進級する、わたモテ最大の転換期にさしかかってもいますからね。
どうしてもそういう風に読み取ってしまう面は否めないと思います。
それについては、個人的にもいろいろ思うところはありますが、
まあ、その辺のことは今はちょっと保留にしておきましょう。
なんといってもまだ「前編」ですし、ここから壮大にはっちゃけたオチが待っている可能性もなくはないですしねw
見当違いな私見を述べて恥をかかないためにも、とりあえず、心に留めておくだけにしておきたいと思います。
あと、ひとつ、気になるキーワードが出てきましたね。
そう、「クラス替え」。
まあ、今の時点ではあくまでもこっちの予想に過ぎないので、本当にあるかどうかはまだわかりませんが、
2年時はありましたし、そういった話が出てきてもおかしくはないと思います。
でも、どうなんでしょうね。
ここで2年生で培ったすべてのことを無に帰すということはあり得ないと私は思いますけど。
というか、クラス替えってそんなにマイナスでしょうかね?
加藤さん、ネモ、そして、内さん(笑)に構われる今の構図が、そんなことでおじゃんになってしまうかなあ…(少なくともうっちーは別クラスになっても今と変わらない気がする…w)
まあ、わざわざ言及してくるということは、クラス替えというか、キャラクターの再配置的なことは考えているんでしょうね。それ自体は、悪くないと思います。
ここにきて、わたモテの漫画としてのあり方が大きく変わってきているだけに、いろいろと今後の方向性を探っているのでしょう。
ただ、漫画として「マイナス」にはならないでほしいですね。
変に考えすぎて、本質を見失ったままフェードアウトしてしまった漫画をいくつか知っているので…
…ていうかさあ。
ここで何ごともなく、加藤さんや南さんと別れたら
あの喪106での席替えはいったいなんだったんだよ!
加藤さんはともかく、南さんをもこっちの近くに持ってきた意味が全くないまま、このまま進級って!
せめて、3年に上がる前に南さん回をやってくれ!一度でいいから!(これが言いたかったw)
今江さんが卒業することはそこまで大きな喪失なんでしょうか…
でも、ここは、
につながっていくような気がしてならないんですよね。
そうでないと、あそこで「前にもこんなこと…?」と感じた意味がなくなってしまうじゃないですか。
あと、吉田さんとのアイコンタクト。
あのシーンも関係してくるような気がしますね。
というか、「そこそこ人に構われ」という部分にもかかってくるのかな。
できれば、3年では単に人から「構われる」だけではない関係が待っているんだという展開を期待したいですね。
ええ、ここで「以下、次号」?
マジで「続く」ことにちょっとびっくりですよ。
今江さんの答辞の始まりで引くところといい、もこっちのこの思わせぶりなモノローグといい、
どうもいろんなことが伏線に思えてなりません。
これは次回「後編」で、大きなどんでん返しがあってもおかしくないような気がしますね。
というわけで、まさに急展開。
一気に2年目の卒業式まで時計は進みました。
2学期があまりに長かったために、3学期はすごく短かった気がしてしまうのですが、1年の時を思えば割と続いたほうなんですよね。(1年3学期は喪34から喪37まででしたからねw)
ただ、バレンタインから一気に卒業式に行くとは予想外でした。
「修学旅行編」「体育祭編」を経て、喪95「モテないし秋の終わり」あたりからでしょうか、しんみり系というか、感傷的な話が目立ってきていましたが、
ここで、決定的な話を投入してきたのかなという感じがしますね。
正直、最終的にどういう意味合いの話になるのか、まだわかりません。
このまま、それこそ今までの総集編的なまとめに入る可能性もありますし、
ここから、笑いで落としてくるパターンも考えられるでしょう。
ただ、私が考えるに、鍵は今江さんが握っているように思えます。
今江さんが答辞で何を語るのか。
また、式が終わったあと、もこっちたちに最後の別れを伝えに来るのか。
そのとき、今江さんは何を語るのか。また、もこっちはそれをどう受け止めるのか。その時、ゆりちゃんは。そして吉田さんは。
そこから、ただ「構われる」だけではない、新たな関係が始まっていければいいなと思います。
みんなに気にかけられているもこっちが見れる、コミックス11巻は絶賛発売中です!
「ついにきたか」
トップのタイトルとサムネを見た瞬間、まず出た言葉がこれでした。
そして次には、
「ここでこれを持ってくるのか」
こんな言葉も思わず口にしてしまいましたね。
今回の感想は本当に難しいです。
いろいろと情報も多いですし、意味深な描写も目立ちます。
そしてなにより、まさかの「前編・後編」。
前回までの「バレンタイン3部作」とは意味が違います。
今回は正真正銘、「続き物」なんです。
つまり、今回の話は次回の「後編」を待たないと、本当の意味で感想は書けないんですよ。
だって、ある意味、まだ話の途中なんですから。
だからまあ、今回は「暫定版」というか、
あくまで「前編」を読んだ時点での“仮”の感想なんだとあらかじめ予防線を張っておきたいですね。
というのも、なんだか「後編」次第で評価が変わってしまうような気がしてならないんですよ。
正直、今回の話を素直に読む限りでは「不穏な雰囲気」というか、
まあはっきり言って、なんだか「嫌なフラグ」も感じてしまうわけなんですけど、
それも「後編」を待ってみないとなんとも言えないというか……。
まあ、とりあえず言い訳はこのくらいにして、まずはひとつひとつ見て参りましょう!

というわけで、今回は「モテないし二年目の卒業式(前編)」。
作中時間がここで一気に進み、卒業式の準備が進められているわけですが、
俯瞰の描写がよけいに時の無常さを感じさせて、なんだか切なくなってきますね。
いつもだったら「もこっち」であろう柱のアオリも、今回はなぜか「智子」となっているところにも注目。
どうも今回は、かなり重い意味を持つ話になりそうな気がしてなりません。

あれ?もこっち泣いてる?
まさか、今江先輩のことを思って……
いやいや、もこっちに限ってそれはないですよね。
ていうかこれ、泣いているというよりちょっと疲れているというか、むしろなんだか辛そうです。

WWWゆりちゃんもびっくりしますよねw
本番ならともかく、準備の段階で眼を真っ赤に腫らしてるとかw
ひょっとして本番と勘違いしてんじゃないか気が早いぞw
……と、まあそんな風に思われても仕方ないくらいですよw

「ああ… だよね」www
ここは実にゆりちゃんらしいw
そういえば、もこっちって、結構重度の花粉症でしたよね。(喪38「モテないし間違われる」(5巻所収)参照)
久しぶりに思い出しましたよw
作中では1年前ですが、現実にはぼっち先輩卒業式のエピソードからも、もう4年以上経っていますからね。ほとんど忘れてましたw
しかし、そうか……
なんとなくですが、ここで「花粉症」設定を持ってくるというのも“前振り”的なものを感じざるを得ません。

ここは一瞬、ああ1年の卒業式の時ね、と思ったのですが、よく考えてみると、卒業式の準備をしている時の話なんてありませんでしたよね。
でも、それ以外に似たようなシチュエーションなんてなかったような気がします。
…いや、「準備」といえば、ひとつだけありましたね。あの時も確かパイプ椅子を運んでいたような……

そう、もこっちが思い出したのは1年時の文化祭の準備時、今江さんと初めて会ったあの日のことだったのです。(喪20「モテないし準備する」(3巻所収)参照)
もこっちは「全然違う…」と思い直していますが、本当にまったく違うならば「前にもこんなこと?」とはなりませんよね。
やはり、無意識にどこか通じるものを感じたんだと思います。
……そういえば、あの時も、「つかれた」と一人椅子に座っていたところを声をかけられたんでしたよね。

というわけで、卒業式本番。
2-4の生徒は3-4の先輩に、といった感じなんでしょうかね。
ジャージ姿じゃない荻野がなんだか新鮮というか、むしろ違和感がw
でもまあ、こういうちょっとしたところが、少しずつ“特別感”を掻き立てていくわけですよね。
コサージュも含めて、いつもとは違う雰囲気が漂ってきます。

なんだ、このゆりゆり感はw
後輩のほう、どう見ても何かを含んでいる目をしているんだがw
でも、うっちーネタが受けたせいで、こういう感じを推してきているのかもしれませんが、
個人的にはあまり百合押しはほどほどにしてほしいなあという気持ちはありますね。
(うっちーうっちー言ってるお前がいうなとお思いでしょうがw)
偏見や差別意識じゃないんですよ。
むしろ自分も少数派といっていいような存在なので、どちらかといえば、一般的にマイノリティーと言われる人たちへの共感は強いほうですし。
ただ単純に「萌え要素」をあまり感じないんですねえ……
もっと壊れた関係性ならイケるんですけどねw
うっちー推しなのは要するに「ヤンデレ」属性からきているだけなんです。(何言ってんだ俺…)

1年前の卒業式で出会ったBOCHI先輩みたいな人を探しているでしょうか。
でも、こういうシチュエーションで、誰からもつけてもらえないって相当きついですね。
私は卒業のときにこんな洒落たことをやった記憶がないのですが、
仮に今、この状態で自分が余ったとしたらマジで号泣する自信がありますw(卒業式だから誰も変に思わないだろうしw)

おお、喪86のときの「イケメン先輩」じゃないですか!
まさか、ここで再登場とは!
うーん、相変わらず、別の漫画から借りてきたようなキャラだなあw
二人とも「体育祭の時の」と思い出しているところが印象的ですね。
あの時のことは二人にとっても、忘れられない出来事になっていたんでしょうね。

「陰キャラいじり」ってwww
いやいや、別に一応知り合いなんだし、つけてもらうくらいまったく普通の流れだろうがw
ていうか、これ、「陰キャラ」ってセリフ言わせたいだけだろw(なんかここ最近、急に“陰キャ”“陽キャ”って言い方を目にするようになりましたよね)
でも、イケメン先輩が「余った奴」なのはちょっと意外ですね。
一緒にゴールした際にも大人気でしたし、むしろ、私が私がと奪い合いになっていてもおかしくないと思うのですが。
ひょっとして、もこっちがつけに来るのも待っていたとか?
そんな少女漫画的な妄想が捗ってしまいますw

WWWWWこれ、無表情か?
魂を乗っ取られている感バリバリなんだがw
ていうか、逆にこれだと、むちゃくちゃ動揺し過ぎておかしくなってると思われかねませんよねw
憧れの先輩に!といった感じで、ちょっと動揺している感じを見せつけるくらいのほうがまだマシなんじゃないでしょうか。(あくまで「ちょっと」ですけどw)

ここはすごくわかります。
普段だったら、なんてことない動作なんですけど、人に見られていたりするととたんに、手元が思うように動いてくれないんですよね。
落ち着け落ち着け、いつも通りにやればいいんだ、と自分に言い聞かせながらやろうとするんですけど、
時間が経過していくうちに「こいつ鈍くせえな」と思われていないだろうかということばかり気になって、余計に手元が狂い出してくるという…。
プレッシャーに弱いというか、まあ、単純に「自意識過剰」なだけなんでしょうけど、
なんだかすごくもこっちらしいなと思ってしまいました。
ていうか、もはや全然無表情じゃねーw

まさかの喪85「モテないしポンポンする」からの伏線回収w
ついにもこっちが普通に(親愛的な意味で)「ポンポン」をされるくらいまで来たか…、と感慨にふけりたいところですが、
…

WWWWWWW
やばい、これ、「危険なほうの」オチョナンさんかもw(でも、つり目じゃないから大丈夫かw)
まったく、記念すべきシーンなのに、うっちーがすべて持っていってしまいましたよw
もはや、このうっちーの表情しか頭に入ってこないwww

本当にそうですよね。それこそ、喪85のころなら、一喜一憂どころじゃないですよ。
ていうか、体育祭のときは、

こんな感じで、まさに「メンタル崩壊」していましたからねw
昔どころか、ほんの半年前までは、こんな冷静にはいられなかったはずなんです。
そう考えると、この秋から冬にかけて過ごした時間は、
もこっちにとって、とてつもなく大きな意味を持つことになったのでしょうね。
きっと、これからの人生においても、かけがえのないものになっていくのだと思います。

うーん、このモノローグはあまりにも意味深ですね。
いろんな捉え方ができるかと思いますけど、
個人的には喪95のラストのもこっちをちょっと思い出しました。
もこっちにとって、1年や2年の1学期のような「ぼっち」生活は、必ずしもつまらないものではなかったんですよね。
ある意味、ちょっとしたことにでも「一喜一憂」できた日々だったわけです。
でも、それも、今だからわかることなんですよ。
やっぱり、あのころだったら、こうは思えなかったと思うんです。
「成長した」今だからこそ気づけた、あのころの幸せ。
なんとも、皮肉な構図でもありますが、それも自分を冷静に見れるようになったからなんです。
自分をどこか対象化しないと、自分の幸せに気づけないものなんでしょうね。
ひょっとすると、そのことこそ、人が「成長」と呼んでいるものなのかもしれません。

やっぱり、この人が出てこないと、卒業式も始まりませんよね。
あの喪98「モテないし冬の雨」以来、久々の今江さんの登場です。
それにしても、もこっちは最後まで「あの人」なんですね。
いい加減、「今江先輩」と呼んであげてもいいのにw

吉田さんと今江さんが同時に気づくというのがなんともにくい演出ですね。
どうしても、あの「冬の雨」を思い出してしまうじゃないですか。
ここはもう、言葉はいらないんですよね。アイコンタクトだけで、お互いの言いたいことは伝わっているはずです。

wwwもこっちかわいいwww
もはや完全に顔見知りなんだから、当然あってしかるべき対応なんですけど、やっぱりまだ、「もこっち」は「もこっち」なんですよねw
というか、この今江さんの仕草、もこっちだけじゃなく、きっと吉田さんにも向けられているんでしょうね。

本当にもこっちらしくって、なんだかうれしくなってしまいますねw
動揺しない、大人になったもこっちもいいですけど、やっぱり、もこっちはいつまでも「もこっち」のままでもいてほしいというのがファンの偽りざる気持ちでもありますから。
今江さんはこのもこっちをどう思ったのかなあ。

wwwでもまあ、コサージュをつけるクラスでもないんだし、あの程度でもおかしくはないと思いますけどね。
でも、「唯一関わりある卒業生(ひと)なのに…」というフレーズにはちょっとグッときてしまいます。
確かに今江さんくらいしかいなかったんですよね、上級生で挨拶ができるような人って。(まあ、さっき、イケメン先輩とスキンシップしていましたがw)
1年文化祭の時のあの風船をどうしても思い出してしまうんですよ。
ああ、いよいよ、今江さんとはお別れなのか、と、だんだんと感傷的になってくるのを抑えることができませんでしたね。

なんだか、ホッとするコマですね。
「成長したとも言えるがつまらない人生にもなってる」と達観していたもこっちに対する、ある種の“ツッコミ”でもあるわけですが、それゆえに安心するというかね。
そして、自分を「言うほど成長していない」と俯瞰できるほどには「成長」できているとも言えるわけで、
この二重三重の意味を包含しているところに奥深さを感じさせます。

今回の個人的ベストシーン&ベストもこっち。
みんなが神妙なおもむきで正面を向いている中、ひとり、伏目がちなもこっちにキュンとなりますw
岡田、加藤、黒木、という並びも、修学旅行の新幹線のときを思い出させますよね。
あの時はまだ、加藤さんが天使になるとは思いもしなかったなあ……
修学旅行といえば、ゆりちゃんとネモに挟まれた微笑み少女は、

この右端のほうにいる子ですよね?
そうか、この子、委員長グループの子なんだ…
田村と根元の間だと、どういう名前なんでしょうね?
ロッテにいる名前だから、「東條」とか「土肥」とかかも?
意外と目立つ感じで描かれていますし、ひょっとすると、今後レギュラー化する可能性もあるかもしれないですね。

この加藤さんのさりげなさw
ソツがないというか、ほんと、気配りができるいい人だよなあ。
「わかってるから心配しないで」とでも言いたげな目線が美しいです。
ていうか、大きな講堂でみんなが静粛にしている中、「ずずー」とやられた日には、全校生から注目のマトになりかねませんからねw

そりゃそうですよねw
というか、もこっち、そんな涙腺弱いキャラでもないしw
でも、加藤さんにはもこっちがこういう場の雰囲気で感極まってしまうような子のイメージだったんでしょうか。その辺もちょっと興味深いですね。
それにしても、ここでまた「花粉症」ですか。
うーん、これはますます、「後編」への“前振り”のような匂いがプンプンしてくるなあ。

これまた、実に久々の“天使”ネモ!
もこっちも戸惑っているのか、
ありがとう、というセリフがなんだか変に角ばったフォントになっていますw
よっぽど、意表をつかれたんでしょうねw
まあ、マラソンのときには、それはそれは低レベルな争いをしていた相手だけに、「え!?」となるのもわかります。別にネモに他意はないんでしょうけどね。
それにしても、このもこっちは、妙に大人っぽく見えるなあ。

WWWWWWWWWWW
はい、もうわかっているとは思いますが、ここが今回の一番笑ったシーンになりますw
それにしても、バレンタイン3部作から数えて、4連続うっちーネタが一番笑ったシーンって、我ながらちょっとヤバいですね…
しかも、今回は「内さん もういらないって」って、このセリフだけですからね。
名前が出るだけで一番笑いがとれるって、いったいどんな存在なんだよw
もう、このときのうっちーの顔を思い浮かべるだけで、ずっと笑って入られそうですw

このもこっちのモノローグが妙に心に残ったんですよね。
単純に鼻をかんですっきり、ではないんです。
もっと、胸の奥底にあるもやもやを吐き出した後のような、そんな深い意味を持つ「すっきりした」に聞こえてなりませんでしたね。

WWWWWなんでだよwww
…と、この時点では、完全にギャグモードだと、思っていたんですけどね。


わかります。
すごくわかるんですけど、なんだか「嫌なフラグ」にも感じてしまって、ちょっと複雑な気持ちにもなってしまいますね。
いい時のまま、綺麗なままで終わらせたいというのは誰もが思うことです。
ある意味、それこそが「ハッピーエンド」の条件とも言えますし。
これをもこっちの本音、と捉えると同時に「谷川ニコ」さんの本音と見る向きもあるでしょう。
特に今は、2年から3年へと進級する、わたモテ最大の転換期にさしかかってもいますからね。
どうしてもそういう風に読み取ってしまう面は否めないと思います。
それについては、個人的にもいろいろ思うところはありますが、
まあ、その辺のことは今はちょっと保留にしておきましょう。
なんといってもまだ「前編」ですし、ここから壮大にはっちゃけたオチが待っている可能性もなくはないですしねw
見当違いな私見を述べて恥をかかないためにも、とりあえず、心に留めておくだけにしておきたいと思います。
あと、ひとつ、気になるキーワードが出てきましたね。
そう、「クラス替え」。
まあ、今の時点ではあくまでもこっちの予想に過ぎないので、本当にあるかどうかはまだわかりませんが、
2年時はありましたし、そういった話が出てきてもおかしくはないと思います。
でも、どうなんでしょうね。
ここで2年生で培ったすべてのことを無に帰すということはあり得ないと私は思いますけど。
というか、クラス替えってそんなにマイナスでしょうかね?
加藤さん、ネモ、そして、内さん(笑)に構われる今の構図が、そんなことでおじゃんになってしまうかなあ…(少なくともうっちーは別クラスになっても今と変わらない気がする…w)
まあ、わざわざ言及してくるということは、クラス替えというか、キャラクターの再配置的なことは考えているんでしょうね。それ自体は、悪くないと思います。
ここにきて、わたモテの漫画としてのあり方が大きく変わってきているだけに、いろいろと今後の方向性を探っているのでしょう。
ただ、漫画として「マイナス」にはならないでほしいですね。
変に考えすぎて、本質を見失ったままフェードアウトしてしまった漫画をいくつか知っているので…
…ていうかさあ。
ここで何ごともなく、加藤さんや南さんと別れたら
あの喪106での席替えはいったいなんだったんだよ!
加藤さんはともかく、南さんをもこっちの近くに持ってきた意味が全くないまま、このまま進級って!
せめて、3年に上がる前に南さん回をやってくれ!一度でいいから!(これが言いたかったw)

今江さんが卒業することはそこまで大きな喪失なんでしょうか…
でも、ここは、

そうでないと、あそこで「前にもこんなこと…?」と感じた意味がなくなってしまうじゃないですか。
あと、吉田さんとのアイコンタクト。
あのシーンも関係してくるような気がしますね。
というか、「そこそこ人に構われ」という部分にもかかってくるのかな。
できれば、3年では単に人から「構われる」だけではない関係が待っているんだという展開を期待したいですね。

ええ、ここで「以下、次号」?
マジで「続く」ことにちょっとびっくりですよ。
今江さんの答辞の始まりで引くところといい、もこっちのこの思わせぶりなモノローグといい、
どうもいろんなことが伏線に思えてなりません。
これは次回「後編」で、大きなどんでん返しがあってもおかしくないような気がしますね。
というわけで、まさに急展開。
一気に2年目の卒業式まで時計は進みました。
2学期があまりに長かったために、3学期はすごく短かった気がしてしまうのですが、1年の時を思えば割と続いたほうなんですよね。(1年3学期は喪34から喪37まででしたからねw)
ただ、バレンタインから一気に卒業式に行くとは予想外でした。
「修学旅行編」「体育祭編」を経て、喪95「モテないし秋の終わり」あたりからでしょうか、しんみり系というか、感傷的な話が目立ってきていましたが、
ここで、決定的な話を投入してきたのかなという感じがしますね。
正直、最終的にどういう意味合いの話になるのか、まだわかりません。
このまま、それこそ今までの総集編的なまとめに入る可能性もありますし、
ここから、笑いで落としてくるパターンも考えられるでしょう。
ただ、私が考えるに、鍵は今江さんが握っているように思えます。
今江さんが答辞で何を語るのか。
また、式が終わったあと、もこっちたちに最後の別れを伝えに来るのか。
そのとき、今江さんは何を語るのか。また、もこっちはそれをどう受け止めるのか。その時、ゆりちゃんは。そして吉田さんは。
そこから、ただ「構われる」だけではない、新たな関係が始まっていければいいなと思います。
みんなに気にかけられているもこっちが見れる、コミックス11巻は絶賛発売中です!
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