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これはある意味「野崎まど原作付きアニメ」〜アニメ「正解するカド」を見て〜

何度か言っていることですが、私はアニメをあまり見ません。
好きな漫画や小説がアニメになった場合のみ、ファンとしての義務感から視聴するタイプなんです。
要するに基本「原作付きアニメ」しか見ない人間なんですね。

そういうわけで、今期も本来なら「境界のRINNE」と「サクラダリセット」しか見ないつもりでした。
(この二つだけ見るというのも私くらいしかいないかも…w)

ところが、どうしても見なければならない「オリジナルアニメ」がひとつだけあったんです。

それが「正解するカド」。
なぜなら、脚本が「野崎まど」だからです。

彼はアニメ業界の人ではありません。小説家です。
(ただもちろん、アニメとも親和性はあって、「ファンタジスタドール」という作品のノベライズ?もやっているそうですが)

どういう作風なのか、読んだことのない人に説明するのは意外と難しいですね。
一応、ジャンル的にはSF兼ライトノベル作家となりますか。
まあ、今はSF・ミステリ界隈とラノベの境界線もあいまいになってきていますので、その辺の肩書きはどうでもいいような気はしますけど。
以前、当ブログでもレビューした「何かのご縁」シリーズは彼の作品群の中ではむしろ異端で、とにかく、ものすごくトリッキーな作品を書く人です。


できれば、デビュー作の「[映] アムリタ」から「2」までを一気に読んでいただくのが一番手っ取り早いのですが(笑)、まあ簡単に言えば、「最後のちゃぶ台返しに命をかけている人」でしょうかw(「ハシゴはずし」とも言う)
電撃文庫から「野崎まど劇場」というシリーズも出ていますので、興味のある方はこちらを読んでみてもいいかもしれませんね。小説というより、「ネタ集」といったほうがいいような内容ですが、彼の「ヤバさ」を知るにはいい材料になるでしょう。

で、今回の「正解するカド」。

1話から4話までは、ああ「野崎まど」してるなあwと、まあ軽くニヤつきながら視聴していたんですよ。
いわゆる「神」的な存在であるヤハクィザシュニナや、「天才」である品輪彼方なんかは、ある意味、野崎まどのテンプレといってもいいくらい必ず出てくるタイプなんですけど、やっぱりアニメ用にかなりわかりやすくしている感じがあったんで、安心しながら楽しんでいたんです。
正直、最初は、あの「野崎まど」ワールドがアニメの世界でちゃんと成り立つのだろうかと、少し不安な気持ちもあったんで、よけいにホッとしたというか、ああ普通のエンタメ作品になっていてよかったなあと、いちファンとして感慨深く思っていたわけなんですね。

ところが、5話目をみて、ぶっとびました。

ネタバレはしないつもりなので、詳細は書きませんが、あの「方策」には意表をつかれました。
いえ、まどファンとしては、まさにキターーー的な面白さなんですけど、まさか5話目でああいう形を持ってくるとは思いませんでした。
そして、確信しましたね。
野崎まどは本気なんだと。アニメの脚本だからといって寄せていくつもりはこれっぽっちもないのだということを。

一応、いっておきますが、もしこの作品が「野崎まど」全開でいくなら、まだまだあんなもんじゃないはずですよ。
おそらく最終話近くで、さらにすべてをひっくり返すようなとんでもない“爆弾”を落としてくるはずです。
本当に、どこまで「野崎まど」ワールドにするつもりなんだろうか…と、よくわからない方向で心配にもなってきたくらいですねw
(ちなみに私が考えるに、あの眼鏡っ子は今後大きなキーパーソンになると思います。“彼方”という名前からしてもう狙っていますし)

とにかく、この「正解するカド」は思いっきり「野崎まど」しています。5話目をみて、もう確信しましたね。
具体的にどこが?と言われても困るのですが、とにかく“世界”が野崎まどしているんです。
ある意味、これは「原作付きアニメ」といってもいいくらいですよw

そして、さらに言うなら、どうもこの5話「ナノカ」からが本番のようなんですね。

アニメ「正解するカド」公式スピンオフ「青い春とレールガン」Webでスタート

昨日5月5日に放送された第5話の直後を舞台にした、テレビアニメ版では語られないスピンオフストーリーを展開する。

こちらの記事にもあるように、このスピンオフ漫画はアニメ5話の直後から始まります。
要するに、5話のラストで“あること”が明らかになってから話が大きく動いていくんですね。
※「青い春とレールガン」の内容は「正解するカド」5話までを視聴していることを想定しているようなので、5話までをまだ見ていない人は要注意


とすれば、ここまではまだ小手調べといってもいいのかもしれません。
本当に驚愕すべき展開はここから始まるのでしょう。

正直、ファンとしても少しこわいです。
エリートというか、国家公務員を主人公にしているところなど、現在刊行中の「バビロン」シリーズに通じる部分もあるので、よけいに身構えてしまう部分がありますね。(どういうことか知りたい人は「バビロン I ―女―」「バビロン II ―死―」を読もう!)

最終話がどうなるのか、まったく想像もつきませんが、このアニメが「野崎まど原作付きアニメ」である限り、
いわゆる政治的なテーマで集約されるような作品にはならないと思いますし、ましてや「幼年期の終わり」や「2001年宇宙の旅」的な話にもならないはずです。そんなレベルではないですから、彼の作品は。
もっと、物語の根底をくつがえすようなとんでもない仕掛けで、見ている人を衝撃と混乱の坩堝に陥れることになると思いますよ。

いずれにせよ、今後ますます目が離せない作品になることは間違いないです。
アニメファンのみならず、物語を愛するすべての人にオススメしたいですね。


Amazonプライム会員限定の「0話」も収録とのことだそうです。



野崎まど、衝撃(笑)のデビュー作。


国家公務員が主人公という一点において共通する部分があるかも?


SF作家として本領発揮?の代表作。
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tag : 野崎まど

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ぬるく切なくだらしなく。 オタクにも一般人にもなれなかった、昭和40年代生まれの「なりそこない」がライトノベルや漫画を主観丸出しで書きなぐるところです。 滅びゆくじじいの滅びゆく日々。 ブログポリシーはこちら

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