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私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!喪102~いつの日か、この冬休みを振り返る日が来たとしても~

9月1日に「私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!」が喪102に更新されました。

今回は内容も盛りだくさんなので、よけいな前置きはなしでいきたいと思います。
それでは、さっそく見てまいりましょう!

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冒頭、もこっちが目を覚ますところから今回の話は始まります。
気だるそうに片目だけを開けるもこっちに、なにか示唆的なものを感じてしまうのは私だけでしょうか。

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早々と出かける支度をしている智貴と、布団に包まったまま窓を開けるもこっちの対比が面白いですね。
冒頭のもこっちもそうですけど、なんとなく「あれ、いつもとなんか違うな」と思わせます。

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というわけで、今回は「モテないしいつかの冬休み」
長かった二学期も終わり、ついに冬休みに突入です。



それにしても、一般的には2学期が始まる9月1日という日に、わたモテの世界では2学期が終わるんですねw
うーん、この時空の歪み具合! 実にわたモテらしいひねくれ方だと思いますw

ちょうど、2年前に2年目の夏休みが終わって2学期が始まっていますから、
実に2年という歳月をかけて2学期を描いてきたことになるんですね。
あの頃はまさか、2年後ももこっちが2年生のままとは思いもしませんでしたが、
それだけ密度の濃い時間を過ごしてきた証でもあるんでしょう。

さてもこっちは、この冬休みをどう過ごすのでしょうか。

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喪99以来、約2ヶ月ぶりの表紙。
やっぱりわたモテの表紙はいいですよね。キャッチも含めて、心に染み入る味わい深さがあります。

ぬいぐるみたちを持ったまま階下を降りる構図にも注目。
喪85のときにも触れましたが、このぬいぐるみが出てくる時って基本「切ない」系ですからね。
今回はそっちの路線かなとこの時点で思わせます。

タイトルに「季節」が入るパターンも最近ではしみじみしてしまうものが多いですが、
今回は特に「いつかの冬休み」ときています。
そう、振り返っての“いつかの”冬休みなんですよ。現在進行形じゃないんです。

果たして、これの意味するところは……

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なんともシュールな一コマですねw
ここだけ見ると、女子高生というより猫娘もしくは座敷童っぽいw

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ここはちょっとドキッとしました。
わたモテで具体的な「死」を匂わせる話が出たのは初めてではないでしょうか。

個人的にもここしばらく、続けて家族や親しい人の不幸を経験しているだけに、
この場面はいろんな思いが去来してしまいました。
(もはやお母さんのほうに感情移入する年齢ですしw)

おじいちゃんが父方か母方かはわかりませんけど、このお母さんも気が気でない感じですよね。
一方のもこっちは、そんなよりも目の前の五千円札が気になるようですがw

で、つまりは今日一日家には誰もいない!(弟のぞく)ということで……

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WWW
おじいちゃんには悪いけどちょっとうれしいかも……ならまだしも「興奮」かよw

でもまあ、わからないでもないですけどね、この感じ。
十代のころは親の管理下から外れることに、なんだかすごく大きな価値を見出していたところがありましたからね。
あれもできるこれもできる、しかも誰も咎める人はいないとくれば、
遊びたい盛りには、途方もない楽園に入り込んだような錯覚を持ってしまうものなのかもしれません。

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WWW 興奮していたわりには、やることがちっちぇな、おいw

……と、そんな現代っ子的なすさんだ願望を抱きながらも、
なにやらテレ東でやってそうな宿紹介番組にでてきた鍋に魅入られて、
もこっちは一人買い物に出かけます。

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こういうさりげないモノローグにもこっちらしさを感じてしまいますね。
どーせ親もいないんだし、鍋つゆくらい自分の感覚で選べよと思うんですがw

にしてももこっち、スーパー行くのに随分おしゃれしていくんですね。
キャスケットでしたっけ?この帽子も懐かしいですよね。ゆうちゃん初登場の回を思い出しますw

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かわいいw
お母さん基準チョイスの後にこんなシーンがあると、よりはしゃぎっぷりが際立ちますよね。
確かに臨時収入でちょっとしたものを買うのがすごく楽しいんだよなあ。自分のお金じゃないから余計な心配をしなくて済むしw

つーか5千円って、相変わらずあのお母さん、甘やかしているなあと思っていたんですが、
よく考えてみると、お母さんが言っていたのって明日の夜の分までなんですよね。
つまり、1日2,500円、しかも弟分込みなわけで、
お昼のことなんかも考えれば、それほど余裕はないんじゃないでしょうか?
うーん、こんなに調子に乗って大丈夫なんだろうか…

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WWW ほんと、調子のってるよなあw
こういうちょっとした“非日常”的なことが楽しくてたまらないんでしょうね。
ていうか、おやつはまだしも、それは「食費代」じゃないだろw

ところで、入浴剤のブレンドって私はやったことないんですけど、大丈夫なんでしょうか?
組み合わせ的にNGというか危険なものもあるかと思うんで、
ちゃんと入っている成分とか確認したほうがいい気がするんですけどね。


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この両手で横に荷物を持つ感じに、ワクワク感が滲み出ていますよね。
もこっちの目があまりに綺麗すぎて、なんだかムカついてきますがw

それにしても、このシーンはなんだか変なフラグというか、ちょっと不穏的な匂いも感じたんですよね。
わざわざズームしてまで、もこっちの昂揚感を強調するところにどんな意味があるんだろうと。

まあ実際には考えすぎだったわけですが、おじいちゃんが倒れたということから話が始まっているわけですし、
もこっちのテンションの高さがなんだか逆フラグっぽい感じに見えたんですよ。
ここから少し悲しい展開が待っているパターンかな、と思わなくもなかったです。

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おお、一人でもちゃんとやっているじゃないか!
まあ「イベント感覚」なんでしょうけど、こういうもこっちはちょっと新鮮でしたね。

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WWW
このテンションの落差wもう飽きたんかw

なにげにぬいぐるみたちがあったかそうにコタツに入っている姿に癒されますw
喪32「モテないし年の瀬」(4巻所収)でも一緒にコタツに入っていましたが、意外と家族同然の扱いをしているのかもしれません。

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WWW
はい、いつものもこっちですねw

逆に言えば、弟がいるからこそ、寂しさを感じずにテンション高くいられるんでしょうね。

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智貴って「あ?」が口癖のようですねw

6巻裏表紙のこのシーンを思い出します。
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そういえば智貴は朝練中におじいちゃんのことを連絡受けたんでしょうかね?
やっぱり「今日、姉(あいつ)と二人かよ…」とか思ったんでしょうかw

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個人的今回のベストもこっち。

言っていることはすっげえ自分勝手なのに、表情が妙にお姉さんお姉さんしていて、そのギャップがたまらなくいいんですよw
悪意があるわけではなく、純粋に依存しているだけなんだなというねw

智貴も「おい……」といいつつ、妙に姿勢が正しいところがまたかわいいですね。

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今回のサービスショット(?)。

それにしても「バブみ」ってなんだよwwwとか思ったんですが、
これ最近の萌用語?としてあるんですね。検索してみてびっくりしましたよw→「バブみ

私はこの言葉でまず、佐野元春を思い出したんですけどねw

「ガキ使」の「佐野元春の500のこと」という企画で、彼は山崎邦正(現・月亭方正)を「バブちゃん」と呼んでいたんですよw
なんでも「ベイビーフェイスだから“バブ”入っている」という理由だったんですが、さすが、独特の言語感覚だなあと変に感心したことを覚えていますね。
意外とネット発の新語とも相性がいい人なのかもしれません。

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本来ならエロマンガさながらのシーンなんでしょうけど、
まったくエロく感じないのはさすがですねw
むしろ表情的にはあまり気持ちよくなさそうですしw

ていうかこれ、一瞬、湯船でもよおしたのかと思いましたよw
子供の頃、よくお風呂でおしっこすることはありましたけど、
さすがに湯船の中はねえだろプールじゃないんだから、みたいなw

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WWWWW
ここはちょっと笑いましたねw

ていうか、センスはともかく、すごく器用だと思いません?
野菜はともかく、肉とか普通こんな直角に切れないだろw
ある意味、才能あるんじゃないかと思いましたね。

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なんだかんだいっても、素直に鍋の準備をし始める智くんw

それにしても鍋って、入れる順番とか煮え具合とかをああだこうだとやるのが楽しいんじゃないかと思うんですけど、
こいつらはそういうコミュニケーション手段としての鍋の効用にはまったく興味がないんですね…

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というわけで、鍋を囲んで一家団欒。
手前のぬいぐるみたちが彼らの子供に見えなくもありませんw

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ここはもう本気でやばいですね。

「12月16日 地球をアイスピックでつついたとしたら…」
キョンのこのモノローグだけでもあの時の感動が蘇ってきますよ。
こんなの見せられたら、今すぐにでも「消失」のブルーレイを引っ張り出したくなる衝動にかられてしまいます。

映画「涼宮ハルヒの消失」を冬、コタツに入りながら見る。

これ以上の至福の時間はこの世に存在しないんじゃないかと思うくらい、もうあこがれのシチュエーションですね。

「ハルヒ」という作品を知らない方にこのシーンの重要性がどれだけ伝わるかわかりませんが、
ここは絶対、「消失」という作品でなくてはならなかったんですよ。
すごく必然性のある、もこっちの“夢”だったんだと思います。

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www何このかわいい姉w
もう完全に甘えまくっていますよねw
目つきなんてちょっとメスっぽいですよこれ。
親がいないとここまで露骨になるものなのかw

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にしても、鍋にコーラかよ…
絶対合わないと思うんですが、今の若者はこれが普通なんでしょうか。
まあ、ビール気分を味わいたい感覚はわからなくもないですけどね。

冷静に「自分でつげ」という智貴がなんとも微笑ましいw
普段なら完全スルーか、うるせーなくらいの憎まれ口を叩くところだと思うんですけど、
やっぱり、ちょっと普段とはリアクションが違いますよね。

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ちょっと今回のもこっち可愛すぎでしょ。
ハフハフとかある意味、あざと過ぎます。
(女性がフーフーやるのとか個人的にどストライクな萌え要素なんですw)
智くんもなんだか少し意識している感じですよね?

コーラをグッと飲むところの“><”は、「ナンバーガール」の
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こいつらを思い出しましたよ。
(プチ懐かしくて、しばしナンバーガールを読み直したくらい)

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まだ養ってもらうつもりでいたのかwww(喪63参照)

それにしても、やっぱりビール気分のつもりだったんですね。
大人ごっこ、というか、家事のまねごとをしたり鍋を囲んだり、
ある意味、夫婦水入らずの気分を味わいたかったのかもしれませんw

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この親子の会話がなんともリアルに感じられて印象的です。

わかった… うん… ん……

この辺の“…”がいいんですよね。

それまでのはしゃぎっぷりが、おじいちゃんの話で影を潜めていく感じがよくでています。
もこっちもおじいちゃんのことがまったく気にならなかったわけじゃないんですよね。

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よかった……。
と、まるでわが身のようにホッとしてしまった自分がいましたw

冒頭から少しいつもと違う始まりでしたし、途中、なんだか逆フラグっぽい演出があったりもしたので、
ひょっとするとこの後、重いシリアスな展開が待っているのか?と、ここまで和みながらもちょっと警戒していた部分もあったんですよ。
結果、やっぱりいつものわたモテのままということで、ここはすごく安心しましたね。
(コーラのくだりの後に電話が鳴る構成も効果的!)

この姉弟の会話もなんてことないやりとりですけど、なんだかほっこりしてしまいます。
気にしてない風に装っても、二人ともやっぱりどこかで心配していたのでしょう。

「そうか」と一言で応える智貴なんて、小津安二郎の映画的な存在感すらありますよ。(明らかに言い過ぎですね、はい)

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ああ、こんな名シーンもあったなあ。やばい、マジでもう一度見たくなってきた…

いや、ごめんなさい、知らない人にはホント申し訳ないんですけど、
涼宮ハルヒの消失」という作品を知っていると、ここはよりグッとくるんですよ。
まさに物語が動いた場面というか、とにかく、このシーンをピックアップしていることにもすごく意味があることなんです。

今回の「モテないしいつかの冬休み」という話は、「涼宮ハルヒの消失」を知っているのと知らないとでは、受け取り方もかなり変わる話だと思います。

今は、高い円盤を購入しなくても「dアニメストア」など気軽に見れるサイトもいくつかありますし、
アニメじゃなくても原作の小説版「涼宮ハルヒの消失」でもいいので、
是非、一度見てみることをお薦めしたいですね。
(ちなみにアニメは160分以上ありますけど、原作は240ページほどの中編なので、さくっと楽しめますよ)

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ここで、智貴のほうが反応するのがまた実にうまいんですよね。

弟はアニメとかほとんど知らないし興味ないタイプだと思うんですけど、
あの「このタコ野郎!」あたりで「微妙に見覚えがある」とつぶやくところに、今回のキモがあるような気がするんです。

彼は別に「消失」を見たことがあるわけではなく、
小学生の時、夏休みに見たのは「テレビシリーズ」のほうでした。
それにもかかわらず「見覚えがある」という智貴。

これは同じハルヒシリーズだから、というだけではなく、
同じアニメをお姉ちゃんと一緒にご飯食べながら見ている、というシチュエーションとリンクしたからだと思うんですね。

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だからこそ、このもこっちのボヤキにも似た言葉に反応してしまうんですよ。
なぜなら、智くんにとっても、あの頃の夏休みや冬休みは、何よりも楽しかった思い出だったのですから。

そして、ここから智貴の回想シーンになるわけです。
(もこっちじゃなく、彼の回想というのがポイントですね)

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小学生時代のこの二人もけっこう久しぶりですよね。
喪75「モテないしおみやげを買う」以来かな?
でもあの時よりはもうちょっと成長していそうですね。
智くんがちょっと醒めた感じになってきていますw

もこっちの髪型がいかにもお休み中といった感じで、ハネまくっているのがなんともかわいいw

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靴を脱いでいる智くんがむちゃくちゃかわいい……思わずショタに目覚めてしまいそうですよw

しかし、この姉弟は相変わらず仲いいですね。
朝ごはん一緒に食べるために、弟が戻ってくるのを待っていたのか……
(まあ、そもそもラジオ体操を一緒に行っとけといった話なんですけどねw)

私も妹が一人いますし、そんなに仲が悪い方でもなかったと思いますけど、こんな感じはなかったなあ。
まあ、自分たちは年がけっこう離れていたというところもありますけどね。
この二人の場合、学年が一つしか違わない面も大きいのでしょう。
小学生くらいですと性もまだ未分化な年頃ですし、仲の良い遊び友達的な感覚だったのかもしれません。

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これなんか、遊びに誘いに来た友達的な物言いですよね。
そんな姉に対して弟のほうはというと、なんだかそっけない。
そう、同じ智くんでも、今までの小学生時代の回想シーンに出てきたあの“お姉ちゃん大好き智くん”ではないんですよ、彼は。

なんだか回想シーンの中でもすこしずつ時が流れているんだなあと、改めて認識させられますね。

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未だ弟と遊びまくりたいもこっちと、お姉ちゃんと遊ぶのがちょっと恥ずかしくなりつつある智くん。
この頃から、すこしずつ変わりつつあったんでしょう。
二人のこの反応の落差がそれを物語っていると思います。

今までの小学生時代の二人とは微妙に違う関係性が、こんなさりげない日常の中で描かれているところに、なんとも言えない切なさを感じてしまうわけです。

それにしても、ハルヒが小学生の頃かあ。
考えてみれば、今年はアニメ「涼宮ハルヒシリーズ」開始からちょうど10年なんですよね。
「消失」から数えても約6年半。
そりゃあ、黒木姉弟にとってははるか昔だわな……

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ここが個人的今回のベストシーンですね。
ある意味、クライマックスシーンでしょう。

二人の表情。言葉。
これらの一つ一つすべてがたまらなく愛おしいです。

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のーぞーむーこーとはーなーにー

ああ駄目だ……「優しい忘却」は駄目だ…
こんなん、冷静にいられるわけがない……
(CDを探すのももどかしくって、とりあえずYouTubeで一回聴いて気持ちを落ち着かせましたw)

微妙に“節”を再現しているところも芸が細かいですよね。
「こーとはー」の部分とか。

それにしても、「消失」って約2時間40分あるんですけど、智くん最後まで付き合ったんかw

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このどこかぎこちないやり取りにも、なんだかニヤニヤしてしまいますね。
急に現実に戻された感がよく出ています。
お互い、ちょっと気恥しくなったんだろうなあ。

きっと「ハルヒ」という作品だからこそ、しばし二人を“あの頃”に返してくれたんですよね。

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空っぽの鍋に、さっきまで智貴がいたはずの席。
それだけで、こんなにも切ない空気を醸し出せるんですね。
なんてことない一コマですけど、すごく好きなシーンです。

また、ぬいぐるみがいい味を出しているんですよね。

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ここは一瞬、風呂場で何か見られてはいけないものでもあったのかと思いましたよw

智貴も割と自然に対応していますけど、
いくら家族とはいえ、突然脱衣所を開けられたら、普通なら逆上してもいいケースじゃないでしょうかね…

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最初は強気に逆ギレぽいテンションで攻めていたのに、
軽くいなされた途端に、「おごるから来てくれよ」とちょっと弱気になるもこっちがすごくかわいらしいですねw

言葉のやり取りだけだとほとんどコントですけど、これが脱衣所をバックに繰り広げられているのを見ると妙にシュールというか、
智貴はこれを脱ぎかけのままでツッコんでいるのか(笑)とか、いろいろ考えるとちょっと笑えてきますw

でも、若い女の子が夜遅くに一人で歩くのはやっぱり危険だと思いますよ。
レ●プはともかくとしても、痴漢やひったくりなんかは普通にあるでしょう。

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で、けっきょく、もこっちに付き合う智貴w
なんだかんだいっても、やっぱり心配なんでしょうかね。

でもこうしてみると、人通りもないですしけっこう寂しいルートですよね。
これだと、女性の一人歩きはやっぱり危険だと思いますよ。

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なるほどw番組表チェックからの「ぴく」はこういう伏線があったんですね。

まあ、気持ちはわからないでもないです。
コタツでアイスとか、もう至福のひと時としかいいようがありませんしw

それにしてもこのもこっちはイケメンぽいというか、ちょっと伝説の勇者的な表情をしていますねw

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www
でも、ほんとそうですよね。
このもこっちを見ていると、あの頃と実はなんにも変わっていないんじゃないかと思わせます。

夜、二人で歩いていると、前を行く女の子が突然楽しそうに振り返るなんて、
むちゃくちゃリア充ぽいというか、いかにも青春アニメのエンディングぽいシチュエーション気がしますしねw



というわけで、終わってみれば久々の「姉弟いちゃいちゃ回」でしたねw
前回からの流れで、もこっちの弟愛もいつになく盛り上がってしまったのかもしれませんw

それにしても、14ページもかけて、二人だけのエピソードというのもかなりレアな回だったのではないでしょうか。
今まで弟回といえば、5、6ページのショートものがほとんどだったと思うんですが、
ここまで密度の濃いものはちょっと記憶にないですね。
前回が会話オンリーのある意味シンプルな構成だったせいか、話の流れもかなり凝っていたように思います。

それと、ひとつ思ったことは、もこっちは昔から人生を謳歌していたんだなということですね。

そう、もこっちって、いつだって楽しもうと頑張っているんですよ。
ぼっちだろうが、みんなの中で居心地悪そうにいようが、常に「楽しさ」をどこかに見いだそうとしている。
たとえ、あの頃の楽しさはもう取り戻せないとしても、今現在にある、別の楽しさを追い求めようとするところに、
もこっちの最大の魅力があるんじゃないかと思わせる素晴らしいエピソードだったと思います。

あと、やっぱりタイトルが気になりましたね。

「モテないしいつかの冬休み」

読み終えて、改めてこのタイトルを見ると、ちょっと「あれ?」と思いませんか?
だって、話の中にでてくる回想シーンは「夏休み」だったじゃないですか。
つまり、この“いつかの”というのは、あの時のことではないんですよ。

まあ普通に考えれば、あの夏休みは単なる一つの例であって、
小学生の頃の楽しかった思い出全体を指して「いつかの」と言っているのかもしれません。

でも、わたしはどうしてもこうも考えてしまうんです。

ひょっとして、ここでいう「いつかの冬休み」とは、
この今回の、高校2年生の「冬休み」のことを指して“いつかの”と呼んでいるのではないのかと。

いつの日か、もこっちが、もしくは智貴が、この「涼宮ハルヒの消失」を一緒に見た冬の日を、
「あの頃の冬休みは楽しかったなー……」と振り返る日がくるのかもしれない。

そんな風に思うと、すっごく狂おしいほどに切ない話だと思いませんか?
そう、まるで、「消失」の長門有希のように。

でも、わたしはこうも思うのです。

そう、きっとその時も、「今も十分楽しそうじゃねーか……」と思われているに違いないとw


ようやく発売日が告知されましたね。コミックス第10巻は、10月22日発売です!



「涼宮ハルヒの消失」を見た後に、今回の話を再読してみるのも面白いかと思いますよ!


「消失」は音楽がまた素晴らしいので興味がある方は是非。

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comment

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No title

更新おつかれさまです
笑いと切なさは紙一重であると昔ダウンタウンの松ちゃんが言っていましたが、わたモテって本当にそうだよなって感じがしました。智貴が今までの回想シーンとは違いもこっちに対してドライになり、中学に上がると反抗期のようになり、そして今回のようにもこっちに対して気遣いを見せるようになるという一連の流れは人生の切なさを感じてしまいます。
2人の横顔が並ぶコマがありますが、本当によく似ていて、あぁこいつら血が繋がっているんだなってのが余計に切なさを助長している気がします。
あと全部弟にやらせるといいつつ、材料は自分で用意するのがいい姉ちゃんだなと思えて好きですね

No title

いつも更新楽しみにしています
もこっちは外出する時ちゃんとおしゃれに気を遣ってますね!
しかも同じ日の昼のスーパーと夜のコンビニで違う上着と小物ですよ!
(インナーはパジャマっぽいですが…)
かつて花粉メガネ+マスクで通報された子とは思えません

No title

更新お疲れ様です

>ここでいう「いつかの冬休み」とは、
>この今回の、高校2年生の「冬休み」のことを指して
>“いつかの”と呼んでいるのではないのかと。

おぉ、なるほど
タイトルについてずっと考えてましたけど、これが一番しっくりくるというか、
なんとなく今回の自分の感想の疑問が解けたような

僕、今回の話、すごくノスタルジックなものを感じたんですよね
親がいない日のちょっと非日常なテンション、
所謂中高生の「あるある」話

でもその「あるある」をうまく表現できてる漫画って意外に少なくて、
多少盛って「あー俺もこんな青春過ごしたかった!」みたいなリア充ものになったり、
そのまま描くとほのぼの日常漫画になったり
(どっちも魅力的で面白くはありますけど)
案外この「あるある」のテイストをちゃんと描けてるものって少ない気がします

いつかの冬休み
今回の話の中に特別未来からの回想を匂わせる描写は出てきませんけど、
でも何かどこかに、もこっちというか、もう思春期を過ぎた大人からの目線がある気がして、
それがこのノスタルジーを生み出してるような気もします

その小道具としてハルヒの消失はすごく効果的だと思います
後から思い出すアニメ映画としてはこれ以上に相応しいものはないような気がします
(アニメの時をかける少女も思い出しましたけど、あっちだと狙いすぎになってしまう気がします)
思えばハルヒって物語自体、現在進行形の物語なのに、
どこか未来からの回想のような雰囲気ありますしね

No title

更新お疲れ様です。
ここを見るまでは涼宮ハルヒの消失という作品がそこまで懐かしい作品、黒木姉弟にとって意味ある作品という視点すらありませんでした。
ある程度大きくなると、6年って歳月が軽くなっていく気がします。
でも今高校生である黒木姉弟からすれば、6年前の出来事って、「小学生の頃の懐かしい思い出」なんですよね…

No title

みなさん、コメントどうもありがとうございます。
毎度のことながら、まとめての返信にて失礼いたします。


>一番目の方

元々わたモテは、ぼっちの切なさを笑いに昇華していたようなマンガでしたから、
ギャグマンガと言えども切なさがあるのは当然ともいえる作品だとは思うのですが、
最近ではもこっちの世界が広がるにつれて、より深みをましてきましたよね。
まさに人生の儚さをも感じさせるエピソードだったと思います。
回想シーンにおける今までとは微妙に違う姉弟の空気感とか、細かいところでの描写が光っていましたね。

>2人の横顔が並ぶコマ
あそこは本当に名シーンですよね。
同じ画面を見ている二人の横顔を見ていると、あの時だけは二人とも「いつかの夏休み」に戻っていたような気がします。


>スモークさん

>かつて花粉メガネ+マスクで通報された
WWWWWありましたねーw
まああれに懲りて、オシャレに気を遣うようになったのかもしれませんw
昼と夜とで使い分けているのもポイント高いですよね。
スーパーの時は、帽子と合わせたコーディネートしていたっぽいですし。


>Ooさん

私が思うに、あの夏休みと今回の冬休みとで「微妙に違う作品」だったことに意味があった気がするんです。
つまり、同じシリーズでも小学生のときは「テレビシリーズ」で、今回が「消失」というところに。

厳密には違う作品なのに、智貴は「微妙に見覚えがある」と気づいたわけです。
それは単に、同じ作品だったから気づくというより、同じシチュエーションだから気づくということに重点があるわけですよ。
要するに、二人でアニメを見ながらご飯を食べている、ことが大事なんです。
それには見ていたアニメがまったく同じであるよりも、同じ系統だけど微妙に違う、というほうがより効果的だと思うんですね。思い出す意味として。

そういうタイプで、ノスタルジックな雰囲気のある知名度の高い作品って、やっぱり「ハルヒ」しかないんですよ。
だからこそ、あそこは「消失」しかなかったのかなと。

あと、うまいなと思ったのは「このタコ野郎!」で、智貴が思い出すところですね。
このシーンもピックアップも意味があるという気がするんですよ。

それまでのセピア色だった世界にぱっと色が付くような、鮮やかな物語の転換。
テレビシリーズとは話の内容は違っても、あそこから「ハルヒ」という物語は色づきだすわけで、
智貴がその時点で初めて「ハルヒ」の世界に気付くというのはすごく自然な気がしましたね。


>4番目の方

ホントそうですよね。6年なんて、私にはほんの少し前というか、下手すると1か月くらい前の感覚だったりするのですが(笑)、
小学生と高校生とでは、まったく違うというか、下手すると前世に近いくらい遠い過去に感じるのかもしれません。
そういった意味でも「涼宮ハルヒの消失」というチョイスは絶妙だったんだと思います。

いつも楽しく見させていただいています!
今回改めて「いつか」という言葉を調べたのですが、不明確な未来・過去といろいろあるようです

そう考えると
お母さんは明日帰ってくるけど正確にいつかはわからない
いつか訪れるであろうお爺ちゃんの死
黒木姉弟の夏のいつかの思い出
といろいろ繋がってるのかなと思いました

もこっちが起きた時間帯も曖昧なままで、最後の最後にギャグっぽく「夜10時過ぎ」と明確に示されているんですよね
こういう部分もあって、もこっちは今を謳歌してるんだなと思いました

No title

更新お疲れ様です。今回初めてコメントします。
自分はハルヒは憂鬱のテレビシリーズしか見ていないのですが、いつにもまして落ち着いたリアクションやモノローグのツッコミに智貴とキョンが被りました。
食事の準備やラジオ体操(?)のスタンプや夜の買い出し等、もこっちに振り回されながらもなんだかんだ付き合う智貴にも、まるでハルヒとキョンのような関係に見えます。

Re: タイトルなし

>7番目の方、コメントどうもありがとうございます。

> 今回改めて「いつか」という言葉を調べたのですが、不明確な未来・過去といろいろあるようです

なるほど、過去だけではなく「未来」を指している場合もあるのですね。
そう考えると、すごく複眼的というか、いろんな解釈ができそうで興味深いです。
始まりの朝が曖昧で、最後の夜が明確、というのもなかなか面白い着眼点だと思います。
まだまだ掘り下げる余地がありそうですね。

Re: No title

>通りすがりさん、コメントありがとうございます。

> ハルヒとキョンのような関係に見えます。

おお、まったく気づきませんでしたが、確かにハルヒとキョンの関係に近いものがありますね。
ひょっとすると、そういう点も意識しての「ハルヒ」だったのかもしれません。

No title

更新お疲れ様です。
ともくんも1巻の頃と比べると姉に対するウゼェ感がかなりなくなっていい感じですね
そっか、もう2学期も終わりかぁ
ネモ・まこっち・ちん子ちゃんと次が気になる状態なのが、だいぶ先に・・・焦らしますねえ
まあ冬休みの間にも色々楽しみなのがあるだろうし。
ゆうちゃんも彼氏と別れちゃったことだし、特別編5で言ってたクリスマスパーティとか?
(・・・あれ?ゆりちゃんが去年は真子ちゃんだけじゃなくクラスの何人かと遊んでいただと?)
あとは、きーちゃんとかきーちゃんとかきーちゃんとか

Re: No title

>こうさん、コメントありがとうございます。

今回の回想シーンで少しそっけない態度になりつつある智くんのように、
高校生の智くんも逆に一周回って、態度が柔らかくなりつつあるパターンなのかもしれません。
特に1巻のころはまだ中学生でしたし…
今はある程度反抗期も過ぎて、どこかで達観し始めているところもあるような気がします。
「こんなもんだよな、まあそれも含めて家族ってもんか」みたいなw

個人的には冬休み編はわりと長く続くような気がするんですよね。
学校が舞台じゃなくてもネモやまこ、井口さんの出番があってもおかしくはないと思いますし、
もちろん、吉田さんやゆりちゃん、うっちーの4班組との絡みもあることでしょう。
今年のクリスマスも例年になく賑やかなものになるのではないでしょうか。
まあ、特別編としてやるでしょうからまだ3ヶ月は先ですが。

きーちゃん!もはや懐かしいですねw
作中内では夏休み以来ということになるので、正月に再会するとしてもせいぜい4ヶ月ぶりとなるわけですけど、
我々の時系列からするともう2年以上ブランクがありますからね。
いったいどんな感じに成長しているのか、今からすごく楽しみです。

更新お疲れ様です。
一巻の公園の時から思ってましたが本当に智貴って「いい弟」って感じがしますね。普段はもこっちのゲスさにイライラして冷たい態度をとっていますが、なんだかんだで助けてくれたり。仮にもこっちが赤の他人だったらあっさり見捨てそうな気がします。
そろそろきーちゃんを出して欲しいですね。思えばもこっちに彼氏を作ろうとしているのってきーちゃんぐらいな気がします。もこっち本人も一巻で欲しいような発言をしていましたがそれっきりですし。
もこっちに彼氏が出来るとしたらきーちゃんが鍵になりそうな予感がします。もこっちに彼氏が出来たら物語が終わってしまいそうですが。

Re: タイトルなし

>ふちささん、コメントありがとうございます。

そうですね。智貴って常に「しょうがねーな」的な「ほっとけない」感がありますよね。
それは男女間的なソレというより、やっぱり血がつながった家族だからこそ向けられる心情なんだと思います。
そういえば新作の「ライト姉妹」も身内ネタですし、そういう家族ゆえの関係性に何かこだわりがあるのかもしれませんね。

きーちゃんはきっとこの冬休みの間に出番はあるでしょう。まあ普通に考えれば正月でしょうか。
ただ、前回夏休み編からもこっちの状況は一変しましたからね。
きーちゃんに自分はもう普通に友達がいるんだということをアピールするために、
いろいろと空回り(笑)するパターンが期待できるのではないでしょうか。

確かにきーちゃんは「もこっちモテ化計画」を企みそうではありますねw
元々、彼氏がしつこくHを迫ってきて困る、みたいなことを吹いていたもこっちですし、
そういう見栄を張る必要がないようにお姉ちゃんを改造してあげるねとかいいそうです。

ただ、もこっちって実は「恋愛」にはあまり興味がないようにも思えるんですよね。
彼氏がいるというシチュエーションに対しての憧れだけであって、誰かを好きになった経験もないんじゃないかと。
ましてや変な所でプライドが高いもこっちのことですから、きーちゃん経由から紹介されたとなると素直に「男ができた」と喜ぶかどうか…
その辺の微妙なズレを笑いに変えることができれば、面白い展開になるのではとは思いますけど。

No title

前の方のコメントにも関係ありますが、「いつかの」はハルヒのオマージュではないかと。ハルヒで「いつかの」と言われると思い浮かぶのはサムデイインザレイン、このsomedayは「まだ来ぬ未来のある日」という意味だったはずですが、それとかけてるのか?と意味不明な妄想をしてしまいました(ラストシーンが似てるように見えるし、全体的な雰囲気もそっくり)。ハルヒでsomedayを思念しているのは長門で、キョンと一緒に下校したいという願望がタイトルになったわけですが、もこっちの場合、「冬休みにこんなことをするのが夢だった、その夢が実現した」くらいのものでしょうか。さすがに深読みし過ぎかな?

Re: No title

>伊豆さん、コメントありがとうございます。

なるほど、タイトルや全体の雰囲気も含めて、「ハルヒ」へのオマージュなのではということですか。
確かにそう考えると「いつか」の意味も含めてわかりやすくなりますね。
この感想を書いている時は思い至りませんでしたが、また違った気持ちでこの話を読み返したくなりました。
興味深いご意見をありがとうございます!
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ぬるく切なくだらしなく。 オタクにも一般人にもなれなかった、昭和40年代生まれの「なりそこない」がライトノベルや漫画を主観丸出しで書きなぐるところです。 滅びゆくじじいの滅びゆく日々。 ブログポリシーはこちら

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