9月13日購入物備忘録その1(マグダラで眠れVII)

9月13日に購入したもの。
ここしばらくけっこう忙しく、悪天候もあって、なかなか外で買い物もできなかったのですが、久々にマンガやラノベを買いました。
まだゆっくり、読んでもいないので、感想といった感想は書けませんが、まあ今回は備忘録的に思い浮かんだことをつらつら書いていく感じで。
今日はまずはその一つ目、「マグダラで眠れVII」。

「狼と香辛料」の作者が描く錬金術師ファンタジー、「マグダラで眠れ」の最新刊。
途中、スピンオフや別シリーズなどがあったため、前巻から一年ぶりの刊行になりますね。
私は基本的に「剣と魔法」とかハイファンタジー系は苦手です。SFでもホラーでもなんでもいいのですが、舞台設定が、「現代の日常世界」でないと、どこか身構えてしまって、うまく物語に入り込めないところがあります。
ただ、何事も例外というものはあるもので、
その数少ない「例外」が「狼と香辛料」、そしてこの「マグダラで眠れ」というわけです。
どうして、支倉氏の作品はすんなり入っていけるのだろうと考えてみたのですが、
たぶん、私にとってこれらの作品は「わかりやすい」からなんだろうと思います。
言い換えれば、ファンタジーぽくないんですよ。
「狼」にせよ「マグダラ」にせよ、物事の雌雄を決するのは魔法や剣ではなく、必ず人間の“知恵”なんです。
だからこそ交渉力が問われる商人や職人こそが物語を作っていく。
この辺、中世ヨーロッパを舞台にしながらも、どこか現代に通じたエッセンスを感じ取れるのが面白いんですね。
実際、支倉さんの作品の魅力ってほとんどが会話の妙というか、掛け合いですからね。
アクションや緊迫感のあるサスペンス的な魅力ももちろんありますが、やっぱり最終的にはホロとロレンス、クースラとフェネシスとの絶妙なやり取りに尽きると思います。
まあ、そういったところが、「日常派」の私の琴線に触れたんだろうという気がしますね。
「狼と香辛料」は“幸せでありつづける物語”はあるのか、というテーマが根底にありましたが、「マグダラで眠れ」はさらにその“先”、すなわち「マグダラの地」そのものを描こうとしています。
はっきり言って、そんなの行った人間にしかわかるわけないだろう、という気もしますが、「狼と香辛料」であれだけ素晴らしい「ハッピーエンド」を示してくれた支倉さんのことですから、きっと想像もしなかったような地に我々を連れて行ってくれるのではないでしょうか。
物語もいよいよ佳境に入ってきた感じですし、なんとしても最後まできちんと見届けたいシリーズの一つですね。
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