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なりそこないの昔話5~奇面組のこと(アオイホノオ第5話より)~

テレ東系ドラマ「アオイホノオ」第5話は持ち込み編。
サンデーとジャンプの対比が面白かったですね。
特にMADホーリィは最高でしたw

といわけで、今回の昔話は“絵の下手な新人に優しい”ジャンプが誇る名作、新沢基栄の「奇面組」シリーズについてです。

奇面組というと、今の人にとってはどんな印象でしょうか。
やはりアニメの「ハイスクール!奇面組」が思い浮かぶかもしれません。
でも、私にとっては「奇面組」といえば何といっても「3年奇面組」でした。

「3年奇面組」は、「アオイホノオ」のモユルの発言“素人っぽさだって売りにしてくれるんだよジャンプは!!”をまさに体現化してくれるような作品です。
「絵が下手」なだけではなく、とにかく「マンガが下手」なんです。
その辺は当時のサンデーの新人と比べると歴然ですね。
細野不二彦岡崎つぐおなんてとても新人とは思えないくらい、最初から「完成」されていましたからね。

この辺は作者も「漫研とかサークル活動の経験はありません。すべて我流です。」(「3年奇面組」コミックス6巻より)と言っているように、「3年奇面組」はとにかく、勢いだけで突っ走っていた感がありました。
でも、そこが、まさに「奇面組」の魅力だったんですね。

テンポやキャラクターの特徴の比較だけで笑わせてしまうセンスは当然「ドリフ」から影響を受けているでしょうし、
突っ込みのセンスは「がきデカ」の影響が大きいでしょう。
それでも「奇面組」は、モユルがいうように“新しいタイプのギャグマンガ”でした。

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tag : アオイホノオ1980年代

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なりそこないの昔話4~あだち充のこと(アオイホノオ第4話より)~

本日ゲッサン9月号購入。

gessan01.png  
表紙からして、まさにアオイホノオ暴言炸裂号ですが、

gessan02.png gessan03.png
私のお目当ては、この「アオイホノオ」暴言クリアファイルでしたw

しかし、あだち充&高橋留美子でいまだにサンデー二大巨頭的扱いなんですよねえ。
タッチ」が少年サンデーで連載始まったのが33年前ですよ……?
あのころの自分に、小学館は30年後もあだちと留美子で売っていると教えに行っても、まあ信用しないだろうなあ……


というわけで。

ドラマのほうの「アオイホノオ」第4話はいよいよ上京編。
ユースホステルの“実在のみゆき”が可愛かったですね!
ということで、今回の昔話はあだち充についてです。

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tag : アオイホノオ1980年代

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なりそこないの昔話3~アニメについて~

テレ東系ドラマ「アオイホノオ」第3話はほとんどコアなアニメネタの話でした。

私はアニメについてはほとんど知らないので、語られるアニメネタはほとんどよくわかりませんでしたw
ただ、アニメあるあるネタにはなっていないので、共有体験がない人にも笑えるコメディにはなっていますね。

で、今回の昔話はアニメについて。

私はアニメに関してはほんと、何も知らないに等しいんです。
で、昔からこのことがずっとコンプレックスでした。
やっぱりオタクといえばアニメオタクというかアニメに詳しくて当然、といった空気があるじゃないですか。
オタ友たちのアニメ話にもついていけない、かといって今さら一般人にもなれない、みたいなジレンマが私の人格を作ったと言っても過言じゃありません。

で、じゃあアニメは苦手なのかと言えばそうでもないんです。
見ればそれなりに楽しめます。ただ、どうもめんどくさいんですよw

今だったらネットで簡単に見ることもできますが、80年代当時はまだビデオデッキさえ、比較的裕福な家庭しか持っていない時代でした。
当然、録画もできませんから、放映時間に待機していないと見れませんし、あとから見直すというのもできませんでした。

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tag : アオイホノオ1980年代

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なりそこないの昔話2~細野不二彦のこと~

オタクカルチャー黎明期の“熱”を見事に再現しているテレ東系ドラマ「アオイホノオ」。
本日、第3話が放映されますが、
このドラマを見ていると、どうしても昔を思い出してしまいます。

第2話では「かっこいい絵でギャグ」の先駆者として「細野不二彦」が取り上げられていましたね。
ただ、その頃私は、正直「かっこいい絵でギャグ」とかそういう認識で、細野不二彦作品を読んでいませんでした。

当時は藤子不二雄赤塚不二夫のような丸顔で2~3頭身キャラこそが「ギャグ絵」という固定概念がありましたので、
私にとっては、永井豪梅図かずお山上たつひこも「ギャグっぽくない絵でギャグ」でしたし、
高橋留美子も、私の目には比較的劇画ぽい絵に見えていました。
つまり、「かっこいい絵でギャグ」が特に目新しいという認識がなかったんですね。

だから、自分にとっては「さすがの猿飛」や「どっきりドクター」もその系脈での「ギャグマンガ」だったんです。
そんなわけで、特に画期的なマンガという印象はなかったですね。

私にとっての衝撃はむしろ、その後の「Gu-Guガンモ」でした。あからさまに「藤子ワールド」のオマージュと思わせるような小学生ギャグをいきなり始めて、しかも最終回があれですから。

子供のころ、本や映画で泣くとか嘘だと思っていたんですよ。
涙は悲しい時にしか流れないもので、きっとみんな大げさに言っているんだと。

生まれて初めてでした。“悲しくないのに”泣いたのは。
今でもマンガを読んで涙を流した経験というのは、この「Gu-Guガンモ」の最終回ぐらいしかありません。

しかし、あのラストは本当にすごいです。それまでの「藤子作品」へのオマージュでありながらアンチテーゼでもあるんですからね。ある意味「劇画オバQ」を超えてます。
ネタばれになるのであえて内容は書きませんが、少しでも気になる人は是非読んでほしいですね。

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 初の短編集。「Gu-Guガンモ」の番外編も載っているとか。

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 細野不二彦の話は第1巻に登場します。

tag : アオイホノオ1980年代

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なりそこないの昔話~アオイホノオで考えたこと~

いやあ、「アオイホノオ」(テレ東系深夜ドラマ)面白いですね。始まる前はどうなることかとちょっと不安だったのですが、いい方向で期待を裏切ってくれました。
この作品は原作通りの展開とかそういうのではなく、80年代初頭の“熱”みたいなものを再現できるかどうかにかかっていたと思うのですが、今のところ、素晴らしい出来になっています。

第二話の冒頭、山賀と庵野の会話に出てきた「宮崎さんって誰?知り合い?」には、
笑いながらも「ああ、そうかこのころから作家に“さん”付けする感覚が 顕在化し出したんだなあ」と懐かしくもなりました。
今回はそんなちょっと昔話をしたいと思います。

その当時はまだ、“おたく”という言葉も認知されておらず、
少なくとも自分の周りでは今でいう「リア充」「一般」「オタク」のような階層はなく、未分化だった時代でした。

このころ、筆者はあまりアニメを見ていませんでしたが、漫画は好きでした。
というわけで、普通に漫画の話題を友達とだべる毎日だったのですが、
ある時、友達が「会話に“マンガ言葉”入れるの気持ち悪いからやめろよ」と言ってきたのです。

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tag : アオイホノオ1980年代

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プロフィール
ぬるく切なくだらしなく。 オタクにも一般人にもなれなかった、昭和40年代生まれの「なりそこない」がライトノベルや漫画を主観丸出しで書きなぐるところです。 滅びゆくじじいの滅びゆく日々。 ブログポリシーはこちら

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