この恋と、その未来。 -一年目 冬- 感想~多くの“爆弾”を抱えて、季節は春へ~
※この恋と、その未来。 -一年目 春-の感想はこちら。
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※この恋と、その未来。 -一年目 夏秋-の感想はこちら。
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前回の感想のときに、これは「嵐の前夜」だの「次回は穏やかではすみそうにない」だのほざいていましたが、
今回も終わってみれば全体的にはほぼ平穏というか、
四郎と未来の関係が大きく変わるわけではなく、かといって三好との仲が事態をかき乱していく、といったこともありませんでした。
そういった意味では、若干拍子抜けというか、「もっとドロドロした展開を期待していたのに!」という気持ちもなくはありませんw
ただ、これまでと同じようなことを焼き直ししていたわけでもないんですね。
では、いったい今回の「-一年目 冬-」はどういう話なのか。
それは冒頭に引用されたこの言葉に全てがつまっています。
―好きだからこそ離れよう、そう思った。
それが俺にできる、せめてもの抵抗だから。
帯の宣伝文句にも引用されている四郎のこの独白。
「-一年目 冬-」 は、彼がこう決心して、それを実行するまでの話なんです。
要するに今回、四郎が「―好きだからこそ離れよう、そう思った。」までに行き着く過程をすごく丁寧に描いているんですよ。だから逆に、全体的には基本フラットというか、「怒涛の急展開!」みたいな読者を手っ取り早く引き付けるようなものがないわけです。
そういった意味では、今回はかなりストレスがたまる展開かもしれません。
でも、よく読んでみると、次回以降への“爆弾”的なものも所々用意しているんです。
とりあえず、「帰省」、「新しい寮」、そして、「バレンタイン」。
この三つがキーワードです。
※すみません、今回もネタバレ要注意です。
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