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【わたモテ温故知新】私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!喪005~彼女がまだ、それに気づいていなかった頃~

※【わたモテ温故知新】とは
うちのブログが始まる前の「私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!」の話、具体的には喪1から喪55(単行本1巻から6巻まで)の感想を綴っていく企画です。

喪5が個人的にすごく思い入れが強い回だということは、これまでも述べてきました。
でも、なぜそこまで魅かれるのかということを言葉にしようとすると、はたと手が止まってしまうんですよね。
自分の中の思いを客観的に見つめることがなかなかできないんです。

というか、そもそもこの回を読んだ途端に電流が走った!みたいな思い入れとは違うんですよ。
後から振り返ってみるといつの間にか喪5のことばかりが考えている、みたいな感じなんですw
なので、我ながらよくわかっていない面も多分にあるんですね。

実は私は意外とこういうケースが多々あります。
むしろ思い入れが強ければ強いほど、その傾向がありますね。
温故知新の第一回でも言いましたが、わたモテという作品自体が「いつの間にか気付かないうちに」ハマっていたわけですし。その理由を言語化するのはかなり至難の技なんです。

でももちろん、こうして記事にするからにはわからないでは通りません。
今一度振り返りながら、私自身がその答えらしきものを探っていくしかなさそうです。

それではさっそく見てまいりましょう!


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WWW冒頭からいきなり「恥ずかしいあるある」w
「んぐふっ!」の声がこもるところがなんともリアルw
出すつもりじゃなかったのに思わず出てしまった感がハンパないw

コンビニで立ち読みに限らず、公共の場で思わず笑ってしまって恥ずかしい思いをしたというのはおそらく誰でも一度は経験したことがありますよね。
かく言う私も、電車の中でわたモテを読んでて思わず吹き出してしまったことが何度かありますw(当ブログのアーカイブを辿っていけばそんなエピを語ってる記事があるはず)

というわけで、今回は「モテないし宿る」
これまでのわかりやすいものとは打って変わって、ちょっと不思議な印象のタイトルですね。
直接的な意味としては読めばすぐに合点がいきますが、それ以上にいろいろな意味が隠されていそうです。
語呂もいい感じですよね。ふと声に出したくなりますw

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WWWこれは絶対見られてるやつw

実にわかりやすいフリですよねwページをめくるまでもないw
マーフィーの法則」をちょっと思い出しましたよ。
「雑誌を立ち読みしている最中に吹き出すとそれを必ず誰かが見ている」みたいなw

最初の1ページ目として、これ以上ない始まり方と言っていいでしょう!

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WWWWW
この店員の表情wもうすっごく胸に刺さりますね。
苦笑いとかもしくは蔑んだ感じならまだいいですけど、こういう「あ俺が見ていたことを知られちゃったか」みたいな表情をされるとよけいに「うわわあああ!」ってなるんですよw

しかもすぐに何もなかったかのように振舞われるのが、またよけいにキツイんですよねw
おいおいこっちの恥ずかしさをほったらかしにしてお前だけ日常に戻っていくのかよ!みたいなw
一緒にこの気まずい空気をしばらく共有してくれよという気持ちになってしまうんです。共犯者を求めてる感覚なんでしょうかね?もちろん、向こうにとっては知ったことかでしょうけどw

もこっちの表情を見せずに片側だけ少し見切れる感じでフェードアウトしていく演出は、いつ見ても痺れますね。

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ここまで一切のセリフなしw
この淡々とした雰囲気がかえってじわじわ来ますねw

で、この後もちょっとヘタ打ったなみたいな感じで「もうあのコンビニはしばらく行けない」とくるわけですw
普段あれだけ恥ずかしがったりキョドったりしている彼女のリアクションが、ここまで淡白だと逆に印象に残りますよね。
普通のギャグマンガなら、もっと大げさに「あああああ!店員に見られちゃったよー」とかやるところだと思いますよ。

でも、ここはあくまで“まくら”みたいなものなんですよね。本当の「恥ずかしい」はこの後が本番なのですから、この段階で必要以上に「共感性羞恥」を刺激したらダメなんです。

このコンビニのシーンは「オチ」への伏線でもあったわけですが、それとは別に、強弱をつけてより読者の奥底に訴えかけるという意味で重要な役割を果たしていたんだなと今さらながら思いますね。

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WWWWWなんじゃそりゃWWW一体どんなネタだWWWWW
そもそも何がそんなに最高なのかもよくわからんwww

ていうか、もこっちが立ち読みしてたのって「マンガコラク」なんですよねwもろ「週刊漫画ゴラク」みたいなw
あれ、たぶん女子高生が一人コンビニで読むような雑誌じゃないと思うんだがwww

ひょっとしてこれ元ネタのマンガでもあるのかと思ったんですけど、今のところそういう話は聞かないんですよね。ネット特定班で何か知っている方がいらっしゃいましたら、こっそり教えていただけると幸いですw

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突然の雨に急遽駆け込んだのは、公園の東屋。
どうでもいいけど、あんなことがあった後で果たして傘を買えるものなのかw
自分だったら絶対無理w

それはさておき、ここでもあえて顔を見せないところが印象的ですね。
この回は、もこっちの後ろ姿が効果的に使われている場面が目立つような気がします。

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さて、これが小坂君の初登場シーンになるわけですが、今考えるとけっこう運命的な出会いですね。
雨宿りしてたらイケメンとたまたま一緒になるとか、恋愛小説なら間違いなく恋に発展するパターンw

ただ、この場合は男二人というのがポイントですよね。
一人でも持て余してしまうのに、もこっちのメンタルキャパシティ的に二人は到底無理ですからw
このシチュエーションによって、そんな甘い展開が入る余地を一切なくしているわけです。

それにしても、この黒髪に「!?」が乗っかる演出がスゴすぎません?もう天才としか言いようがないんですけど。
黒と白のコントラストがより緊張感を際立たせて、見ているこちらもなんだかドキドキさせられますよね。
読者ともこっちの気持ちが自然にシンクロしやすいように工夫されているんです。

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WWWWWいやいや、別の所ってw緊急事態にそんな余裕ないってのw
つーか、無我夢中で雨宿りしに来たのに「あ先客いるからやめとこ」とかなるかwww

しかし、この右手で左腕を掴んでるところが痛々しいほどにリアルで、見ていてたまらない気持ちになりますね。
(心理学的には不安やストレスを落ち着かせるための仕草だそうです)

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いるいる、こういう奴w
どんな状況だろうと誰だろうと、なんのためらいもなくフランクに話しかけてくる奴w
特に他意はないんでしょうけど、言われた方はビビりますよね。

まあ彼の目を見る限り、ちょっかい出すとか相手の反応を見て楽しもうという意図はなさそうなので、ごく普通に受け答えをしておけばもしかしたら、ちょっとしたロマンスに発展していた可能性もなきにしもあらず、かもしれませんがw

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WWW
でもまあ、これはしかたないw
いきなりイケメン2人と一緒になっただけでも緊張しまくりのところに、突然話しかけられたら頭の中が真っ白になりますよね。

おまけに短髪のほうって、喪2コンビニ店員にちょっと似ているじゃないですか。
たぶん、もこっちの好みのタイプでもあるんですよ。そんな彼に優しい目で声を掛けられたら、言葉を失ってしまうのも無理はないでしょう。

前髪が表情に影を落としている描写がより緊迫感を高めますね。

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なんで、と言われても特に理由なんてないんですけどねw
相手の心を必要以上に読み取ろうとするのは、ぼっちの悪い癖かも。
でも「駄目!!」という言い方はちょっとかわいいですねw

小坂君が短髪君を嗜めてくれてますが、これはこれでいたたまれないというか、逆に恥ずかしいものなんですよね。ああ困ってるように思われてる…とか、そう認識してしまうだけでよけいにどうしていいかわからなくなってしまうんです。

小坂君はすごくいい人なんですけど、むしろそれゆえに気を回し過ぎなところがありますね。変に先回りされるとよけいにぎくしゃくしてしまうものなんですけど、そういうコミュ症ならばの感覚は彼には今ひとつわからないようです。

一方の短髪は逆にもう少し気を回せと言いたくなりますけどw

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WWWWW本当は明るくて面白い子wwwww
ここのフレーズは何度見ても笑ってしまうw

しかし改めて見ると、小坂君のフォローがむしろ彼女をさらに窮地に追いやってしまった感があります。ぼっちにとって「大人しい」は、「暗い」「陰気」と同義語ですからね。

それにしても「もしかして無視されちゃった俺?」の言いぐさは本当に辛い……
これたぶん、短髪君にとっては別にイヤミでもなんでもないんですよ。
場を繋げるためにあえて自分が道化役を背負ったみたいな感覚なんですね。

“普通の”大人しい子だったら、うつむきながら「あ、そんなつもりじゃ…す、すみません…」と消え入りそうな声で応えるところでしょう。
もしくは、いっそのことひたすら黙り込んで時が過ぎるのを待つだけかもしれませんね。

でも、もこっちはそんじょそこらの女の子とはわけが違います。
彼女の表情を見てください。まるで「ここで大人しい子烙印を押されてしまったら私はもう破滅だ」とでも言いたそうな顔をしてるじゃないですかw

で、そんな彼女が脚をがくがくさせながらも必死で紡いだ言葉が……

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WWWWWこれはこれである意味面白いwww
でもそれはたぶん、もこっちをずっと見てきたわたモテ読者だからなんでしょうねw
もはや笑いのツボが変わってきてるのかもw

ていうか、愛想笑いのつもりなんだろうけど「えへへへ」はやめろw

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WWWまあこれが普通の反応だわなw

二人の引き具合の差が面白いですね。
これは受け取り方の違いでしょうか。
小坂君はマジで心配していただけに、予想外の反応に戸惑ってる感があるw
短髪君は単に「あ、これは関わんない方がいいパターン」と認識を改めたのかもw

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こうしてみる分には、このシチュエーションになんだか興奮(笑)しているみたいでちょっと面白いw(ほら、彼女ちょっとM入ってるしw)

でもこれが自分だったらと思うと、むちゃくちゃきついですよね。
さすがにあれから話を続ける勇気はないでしょうし、ただ時が過ぎるのを待つだけというのはかなり辛いと思いますよ。
下手すると過呼吸で気を失いかねない状況です。

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WWWWWこの状況下でセルフつっこみwww
さすがはもこっちですねw確かにこんな「大人しい子」はそうはいないw

ていうか、普通はこんな余裕なんてないですよね。
自分の状態すら省みれないケースの方が多いんじゃないでしょうか。

どんな場合でも「つっこみ精神」を忘れないところに、もこっちの強さの源を感じざるを得ません。

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WWWいや、言うほど面白いかあ?w
ていうか、例えつっこみって、自分でやると寒いですよねw
あれは誰かとの掛け合いの中でやるから面白いんであって、自分で答えを言っちゃったらかえって白けますよw
まさに「自分で言うのもなんだが」なんです。

まったく、「ふふふ…」じゃないってのw

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もこっち、もこっち、見られてるw
一人にやにやしてるのを引き気味に見られてるってw

「面白い女子だと思ってくれるかも」とか言ってますけど、この時点ですでに詰んでるんですよね。
二人の表情がそれを証明しています。
短髪君に至っては「やばい奴と関わってしまった」みたいな顔をしてるしw

ていうか、「面白い女子」である必要もないんですけどねw
普通に会話さえできればそれでいいはずなんです。
なんで、ここでウケを狙わなきゃならないのかw

まあ正直、悲しい承認欲求だなあという感想を持ちますね。

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WWWWWこれはひどいwww
セルフ例えつっこみそのものが寒いのに、そのセリフ自体もちゃんと言えてないしw
音声がなくても棒読みなのがまるわかりですよねw

それでも本人的にはうまくいったつもりなのか、「ちら」とうかがう感じがなんともかわいいw
ていうか、むしろいじらしいw(今回の個人的ベストもこっち!)

ここで次頁をめくらせる構成がまた見事。
本当にこの回はページ構成自体がよく考えられています。

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WWWもうやめてあげて!もこっちのライフはとっくにゼロよ!www
短髪君の八の字眉毛とか、もう見てられないw

まあでも、ここは彼らを責められません。こんなの誰でも「?」となりますよ。
むしろ、ここで爆笑するような奴はそれこそやばいw

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WWWWWあぐぬwww
よくわからんが、なんかわかるwww

このシーンは左右の目のバランスが絶妙ですよね。このくらい誇張したほうがかえってリアルな恥ずかしさが伝わるんです。
“かあぁぁ”と顔が染まっていく様がまるでアニメを見ているかのように伝わってきます。

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うわあああ!
きついきついwwwさすがに2回目はきついってwww
まさに恥の上塗りだってw
つーか、聞こえてないわけないだろw むしろ聞かなかったことにしようとしてくれてたんだよw

いやもうホント、ここは時間を止めてでも無理やり阻止したいw
せめて、さっきでやめておけばまだ傷は浅かったはずなのに…

ていうか、語尾の間延びした「~」は何なんだw
言うならはっきり言えw

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短髪お前……言ってはならんことを……

さすがに小坂君はその辺のことをわかっているようですけど、これは人見知りにとっては「死刑宣告」みたいなものなんですよ。
要はお前の言ってることは会話になってないぞということですからね。

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WWWホントですよねw
こんなの、ひと思いにグサッとやってくれたほうがなんぼかマシですよw

真っ赤に腫れあがっている目で天を仰ぐ様は見ていてなんとも痛ましいものですが、それでもどこか笑ってしまうのは、彼女がまさに「面白い女子」だということの証明なのかもしれませんw

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WWWWWいや、そんなにレベルは高くねーだろwww
ていうかお前だって、下ネタやネットで見たことの真似ごとだろうがw

でも考えてみると、ここの負け惜しみはけっこう重要なポイントが隠されているようにも感じます。
彼らがもこっちを「大人しい子」と決めつけたのと同様、彼女もまたイメージだけで「つまらない人たち」と勝手に決めつけているわけですよね。
それこそが、彼女を追い詰めているものの正体のような気がするんですよ。
もこっちが恐れ、なんとか取り繕うとしている相手は、実はもこっちの中のイメージ像に過ぎないのかもしれない。
そんな風にも感じましたね。

…まあそれはともかく、「なんだよ もう」の言い方はむちゃくちゃかわいいw

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あれだけ心の中で毒づいていても、これですからねwホント憎めない子です。
なんていうか、「泣いてもいいんだよ」(byももいろクローバーZ)と声を掛けてあげたくなりますw

でもまあ、彼女のプライドとしてそれは絶対にできないことなんでしょうね。

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小坂君ってば……
その優しさがかえってもこっちの逃げ道をふさぐことになるのをわかっているんだろうか…

ここは見ていて歯がゆいですね。
短髪君が「もうやめとけばいいのに」みたいな目線を送っていますが、ちょっとわかりますw
ぶっちゃけ、ここはもう「はい、家も近いんでもう帰ります」とでも言って走り去ったほうがよかったんじゃないかとも思うんですけどね。

でも、我らがもこっちは決してそんな敗北を選んだりはしません。

「泣いてるのがバレる 面白いこと言わないと!!」
この発想ですよ。これがもこっちなんですね。
この、あくまで人から弱く見られたくないと必死で強がるのが彼女なんです。

もっとも、理屈そのものはいまだによくわかりませんけどねw
泣いてるところを見られたくないのはいいとして、なんでそれが「面白いこと言わないと」につながるんだかw

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野グソ的なものwwwww
「的な」ってなんだよwww
ていうか、トイレでするんなら野グソじゃねーだろw

それにしてもすごいですねw
ネタのクオリティはともかく(笑)、とっさにこれを言えるのがすごいw
ちょっとラップ調ではあるけどw

「へへ」というゲスな笑いを付け足すことでネタのエグみを緩和させるところなんかは、さすがのセンスw

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WWWWWこれは小坂君が悪いwww
渾身のネタを謝罪で返すとかwww
ギャグをマジに取られるのが一番きついんだってwww

これじゃ、もこっちもギャグそのものを無に帰すしかなくなりますよね。
「お お おしっこ…」とかwww
なんでこんな、いらんことを言わされなきゃならないのかw

というわけで、今回一番笑ったシーンはここになります!
「野グソ」ネタそのものよりも、そのギャグに「ごめん」と返されたことにむちゃくちゃ笑いましたねw

ギャグなのに!!下ネタにしたのに!!」という心の叫びがなんともむなしく響きますw

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ここで舞台は一転します。
それと同時に、話を取り巻く空気も一気に重くなります。

トイレの洗面台の前で立っていることすらできずにしゃがみ込んでしまう姿は、とても笑えるような気分にはなりませんよね。
かろうじて台のふちに掌を引っ掛けている様は、まるで何かにすがるかのようです。

それは逆に、こんな状況下でも必死で自分の足で立とうとしているかのようにも見えて、ある種感動的ですらあります。

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いったい、どれだけ泣いたことでしょう。
ここまで真っ赤になるなんてよっぽどですよね。(怪異に魂を蝕まれて妖怪化が始まってるレベルw)
本当だったら、立ち上がることさえしんどい状態なのではないでしょうか。

でも、彼女は立ち上がります。
決して勝ち目のないあの場所に、たった一人で再び戻ろうとします。

その理由はただひとつ。
本当にウンコだと思われるから。

こんなくだらない理由なのに、どうしようもなくバカバカしい話なのに、なんでこんなに泣きそうな気持ちにさせられるんでしょう。彼女から目を離せなくなってしまうんでしょう。

私たちがわたモテという作品から感じる、切なくて痛くて愛おしい「笑い」。
その“生”の感触が、ここには詰まっているように思えてなりません。

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今回の個人的ベストシーン
間違いなくここがハイライトだと思いますね。

本当だったら危機(?)を逃れたのですから、むしろホッとするような場面なんですよ。
それなのに、この寂寥感はなんでしょう。
どうしてこんなに胸が締め付けられるのでしょう。

パースの入った構図が彼女の心の空白を象徴しているかのようです。

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力が抜けたかのようにベンチに座り込むもこっち。
もう明るくて面白い女の子でいる必要はありません。
雨がやむまでただひたすら待てばいい。

そんな彼女を、今度は引いた視点でカメラは映し続けます。
まるでそこには最初から彼女しかいなかったかのように。

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夢か現実か、はたまた過去か未来か。
依然として雨が降りしきる中、彼らの会話だけが響き渡ります。

もちろんこれは現実の出来事です。
そのセリフが伝えるように、もこっちが眠りに落ちている間に二人は戻ってきていたのです。

でもここはあえて黒のバックを敷くことで、まるでもこっちの夢の中かのような演出をしているんですね。
セリフだけで彼らの姿を描かないのもそういう効果を狙ったものなのでしょう。

それはわたモテの基本構造である「周りはいい人ばかりなのに、もこっちはそのことに気づけない」ということをそのまま具現化しているかのようでもあります。

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目を覚ました時には、すでに彼らは過ぎ去った後。
たった今、彼女のそばで起こった出来事をもこっちは知る由もありません。

それでもなんとなく、何かを感じたような気持ちだけが残っている。
この彼女の長い沈黙は、そんな不思議な感触から来ているのかもしれませんね。

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あれが確かに現実だった証拠は、すぐそばに残されていました。

それがこの「コンビニの傘」。
彼女が求めていた“それ”は、こんなにも近くにあったのですね。

でも彼女は傘の存在には気づいても、肝心なことにはまだ気づけないでいるのです。

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WWWこの期におよんで、借りパクを気にするもこっちwww
罠じゃないことを確認するかのようにきょろきょろする様は、健気にすら感じますね。

どれだけ虚勢を張っても、こういうところに本来の真面目さが出てしまうわけです。

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何度見ても、不思議な「オチ」だと思います。
喪4の「オチ」の感じにもちょっと似ていますが、でもやっぱり違うんですね。

あちらは笑いとしてのオチではなく叙情的な余韻を残すためのものだったのに対して、こちらはある意味「笑い」の要素があるんですよ。
考えようによっては、「いや、たった今優しくされたからw」というツッコミ待ちのオチでもあるんです。つまり、笑おうと思えば別に笑えるオチなんですね。
というか、谷川さん的には笑ってもらうつもりもあったのではないでしょうか。

ただ、私はやっぱりこの「オチ」で笑うことはできません。
それは笑いとしての質の問題ではなく、もっと本質的な問題だと思います。

わたモテという作品は、本来笑いのネタにはしないようなものをあえてネタにするようなところがあります。
それは人間としての危ない部分だったり悲しい部分だったり、はたまた社会の残酷性だったり様々ですが、いずれにせよ、単に「明るくて面白い」漫画ではないんですね。

もちろん、そういう「負」の側面を笑いにする作品は他にもいくらでもあります。
ただ、わたモテがすごいのは、時々加工せずに「原石」の状態のままで出してしまうことがあるということなんです。
つまり、「笑い」という形に必ずしもこだわっていないように感じるんですよ。
笑わせるという目的以上に、笑いの「素」みたいなものを読者の心に植え付けたいという欲求の方が強い人なのかなという気がするんです。

このオチはその笑いになる前の「笑い」だと言えるのではないでしょうか。
だからこそ、他にはない独特な読後感が残るのかなという気がしましたね。



私の思い入れは果たしてどこから来るのか。
こうして振り返った今でも、まだはっきりしたことはわかりません。
ただ、ひとつ見えてきたことがあります。

それは、この回がわたモテの「本質的な構造」を目に見える形で表現した最初のエピソードだったということ。

単なる「ぼっちあるある」漫画でも「痛い喪女の痛さを笑う」漫画でもなく、自分と世界とのおかしくも切ない関係性を笑う漫画なんだということを教えてくれたのが、この喪5だったんじゃないかと思えたんですね。

自分と世界との関係。
それは言い換えれば、「私」と「外」の関係といってもいいでしょう。

もこっちはいつも他人の目や評価を気にして、「私は面白い子なんだ」とあがきます。必死ではいつくばります。
でも彼女自身がその「他者」を「つまらない奴ら」と決めつけているところはないでしょうか?
それゆえに、他人をちゃんと見ようとしていないのではと感じたんですよね。
彼女が恐れているのは、けっきょく「自分」自身なのではないかと。

今回の「周りの優しさにもこっちは気づけない」という構造は、そのままこの漫画のタイトルにも表れているような気がします。

」がモテないのはどう考えても「お前ら」が悪い。

そう、この場合の「お前ら」とは、実はもこっちの中にあるイメージとしての「お前ら」なのかもしれないんです。
それはあまりに悲しい思い違い。でもどこか滑稽でおかしくもあります。
そんな思春期ならばの肥大化した自意識を多少の皮肉と感傷を交えて笑ってしまうのがわたモテの基本構造なんじゃないかと思ったんですね。
この「モテないし宿る」という話は、それを一番わかりやすい形で見せてくれたのではないでしょうか。


この時のもこっちは、自分の外にある「優しさ」にまだ気づけていません。
むしろ気づけないからこそ、わたモテという作品は成り立っていたのかもしれません。

彼女がそれに気づくのはこの雨宿りした日からおよそ1年半後。
そう、あの卒業式の後です。
彼女はその時、心の中でこうつぶやきました。

……いつも気づくのが遅い

それは確かに遅すぎたのかもしれません。
でも気づいてしまったら、もう元には戻れません。

あの瞬間、わたモテという作品は全てがひっくり返ったのではないか。
私は今、そんな風に考えています。


喪5は1巻のど真ん中!やはり最初期のわたモテの根幹を担う回といっていいでしょう!



小坂君とは夏に早くも再会を果たすんですけど、これがあの……回なんですねえ…



まさか、3年の夏でも再会できるとは思わなかったなあ…



アニメでは「モテないし悪天候」などと再構成をして第3話として放映されました。
これに関しては、なんといっても「本当は明るくて面白い子なんだ」のシーンに注目!
もこっちの考える“面白い子”像が笑えますw
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更新お疲れ様です。
悩むお気持ち、分かる気がします。私も、もこっちのキャラクター性と言いますか、この漫画の笑いの産み出し方に興味を覚えたのはこの回がきっかけだったかも。

>かく言う私も、電車の中でわたモテを読んでて思わず吹き出してしまったことが何度かありますw
気のせいですかね。なんか度々聞いてる気がするのでなりそこないさんが月に2,3回のペースで吹き出しているイメージが私の中であるのですがw
まあそれはさておき、私はそういう時は咳き込んで誤魔化しますね。意外と自然に振る舞えるもの…と自分では思ってます。
思わず笑ってしまって誤魔化すのは、ゆりちゃんも2回程していましたよね。似たもの同士なんですね。

>もちろん、向こうにとっては知ったことかでしょうけどw
私はここは店員サイドにつきますね。実際に今回の店員みたいに見てしまった側の経験しかした事ないものでw でも、こっちの立場も結構キツいんですよ?あっちがいつまでも見てきたりすると絡まれたりしないだろうなとか不安になるのでw

>一人でも持て余してしまうのに、もこっちのメンタルキャパシティ的に二人は到底無理ですからw
体育祭では魂抜けてましたからねw 「んほぉー」ってwww どんなラブコメ展開も彼女の前ではギャグになってしまうのでしょうねw

>「あ先客いるからやめとこ」とかなるかwww
本当ですねw 満員ってわけでもないのにw
「私がここから去るべきなのか」とも言ってますけど別に誰のものでもないんだからw
もこっちにとっては縄張りを荒らされたような気分なんだろうなぁ。なんか猫みたいですけど。

>むしろそれゆえに気を回し過ぎなところがありますね
喪97の学食での清田のようなものでしょうか。でも、もしこの状況でク○みたいなのが来たらもこっちが壊れちゃうような。

>もこっちはそんじょそこらの女の子とはわけが違います。
七転び八起きとか不屈の闘志とか彼女の為にあるような言葉ですねw まあここで引き下がっておけば良かったのですがそうもいきませんよね。「男には、負けると分かっていても…戦わねばならない時がある」みたいな。

>愛想笑いのつもりなんだろうけど「えへへへ」はやめろw
もこっちの愛想笑いって「あはは」とかじゃなく必ず「へへへ」が入るんですよねw
初芝の時もそうでしたし。この笑い方なら「ふひへへへ」とかに変換してもいいんじゃw

>いや、言うほど面白いかあ?w
特別編7のキーホルダーと比べたら格段に面白いと思いますよw 少なくともまあまあ上手いことは言えてますから。

>もこっち、もこっち、見られてるw
あっちからしたらヤバい奴でも読者から見たら愛らしくて仕方ないですよw
ドラえもんの「あほらしいというか、いじらしいというか・・・。よしよし、お星様はきっと聞いてくださるよ。」という台詞を思いだしましたw

>かあぁぁ”と顔が染まっていく様がまるでアニメを見ているかのように伝わってきます。
ゆりちゃんが真っ赤になった時は効果音とか無かった方が良かったですけど、ここではあった方がいいですね。こういう痰みたいな(また言ってごめんなさい)効果音はギャグシーンだからこそ輝くのかも。

>「なんだよ もう」の言い方はむちゃくちゃかわいいw
こっちの台詞ですよね。泣くシーンとか「もう、なんで泣くの〜」とか思わず口に出ちゃいましたよw どうして彼女は一々こちらの心を掴んで離さないのか…。

>なんでそれが「面白いこと言わないと」につながるんだかw
おそらく、勝手に勝負になっているんじゃないですかね。小坂君に「大人しい子」扱いされた以上、何か一発かましてやらないと結局「大人しい子」のレッテルを貼られたまま終わりですから。彼らに一泡吹かせたいという思いがあるのかも。「自分はお前らとは違うんだ」みたいな。でも強ち間違ってもないと思うんですよね。松本人志も本か何かで「明るい人より暗い人の方が面白い」と言ってましたけど、もこっち見てると結構説得力あるなと思います。

>渾身のネタを謝罪で返すとかwww
「トイレなのになんで野グ○だよ!」って返せとはもちろん言いませんけど、謝るのはちょっとw 本当にしに行くわけないだろうにw
「あ、そう」くらいにしておいてくれればw

>怪異に魂を蝕まれて妖怪化が始まってるレベルw)
なんか喪97でも妖怪化してましたけど、なんかちょいちょい喪5と共通点ありますね。あくまで私の中でですけど。どちらも親切な人がいるからこその悲劇だからなのかも。97の妖怪化は清田そんなに関係ないですけど。そういえばあの回って後ろに南さんいたんでしたっけ。

>こんなくだらない理由なのに、どうしようもなくバカバカしい話なのに、なんでこんなに泣きそうな気持ちにさせられるんでしょう
それはもう、もこっちに蠱惑されている事の証左ですね。私は初見では終始笑いっぱなしでしたけど、今は笑ったり、切なくなったり、愛おしくなったりと大忙しです。
最早、ただのギャグ漫画のバカな主人公の1人で片づけられなくなっているのではないかなぁと。

>借りパクを気にするもこっちwww
すみません。揚げ足取りですけど借りパクというのはジャイアンのように借りたまま返さない事であって、人の物を持っていくのはただの置き引きではw 借りパクは一応許可は貰ってますけど、もこっちの場合は誰のものか分からないわけですから気にするのも無理はないかと。
関係ない事で申し訳ないのですが、「水曜日のダウンタウン」で「勝俣州和の自伝が電車の網棚に置かれていても持って帰る人0人説」とか覚えてますかね。あれも見てて持って帰るわけないと思いました。置いてあるもの勝手に持って帰る人まずいませんから。傘立ての傘持っていくようなものですし。

あああもう、この回のもこっちも最高でした。
可愛いけど、見ていられない…それでも目が離せない。一コマ一コマが衝撃でハラハラドキドキに満ち溢れていてこちらを楽しませてくれます。蠱惑されていくのを感じますね。もしこの回をゆりちゃん達が読んだらどんな反応をするのだろうか。智貴ですら、もこっちの激闘?の日々のほんの一端しか知らないんですよね。

Re: タイトルなし

>ふちささん

> この漫画の笑いの産み出し方に興味を覚えたのはこの回がきっかけだったかも。
私もたぶんそうだったのかもしれませんが、当時はそこまで意識はしてなかったと思うんですよね。
その辺が不思議というか、面白いところだと思います。
まあ何にせよ、この回の笑いはなんか異質なものを感じます。

> なりそこないさんが月に2,3回のペースで吹き出しているイメージ
これははっきり言っておきましょう。気のせいです!
さすがに月2,3回も吹き出してたら、ある意味有名人になってますよw下手するとネットで晒されかねないw
咳き込んで誤魔化すのは定番ですけど、このコロナの時期だと別の意味で注目を浴びそうで怖いですw まあいずれにせよ、もうそんなヘマはしてませんから!
ゆりちゃんみたいな普段笑わないイメージのある子が笑うと可愛さ2割り増しくらいになりますよね。確かに似た者同士だとは思いますけど、彼女はへへへ笑いとかはしないと思いますw

> 私はここは店員サイドにつきますね。
なるほど、確かにその現場を見てしまった方もバツが悪いというか困りますよね。相手がどういう人間かもわかりませんし、そこは危うきに近寄らずで、何事もなかったかのように誤魔化すしかないのかもしれません。

> 体育祭では魂抜けてましたからねw
あ、そういえば一人でも同じようなものだったw
やっぱり彼女のラブコメの相手は、男子だと智貴くらいしか務まらないかw

> もこっちにとっては縄張りを荒らされたような気分なんだろうなぁ。
縄張りw なるほど、そう考えるとわからないでもないかもwあの公園は彼女のお気に入りの場所ですしね。彼女にしてみれば彼らは「よそ者の猫」になるわけですか。

> 喪97の学食での清田のようなものでしょうか。
ちょっと通じるものがあると思いますね。
ただまあ、今回の場合はどうであれもこっちにとってはきつかったでしょう。
小坂君の言うとおり、ちょっといきなり過ぎました。話しかけるにしてももう少し間をとるべきだったと思いますよ。そうすれば、もこっちもあそこまでテンパらないで済んだのではという気がします。

> 七転び八起きとか不屈の闘志とか彼女の為にあるような言葉ですねw
本当ですねw ある意味、男よりも男らしいw
まさに「なめんな!!」の精神ですね。

> もこっちの愛想笑いって「あはは」とかじゃなく必ず「へへへ」が入るんですよねw
「あはは」は、ネモあたりが使いそうですね。私が「へへへ」で思い出すのは何と言っても修学旅行でうっちーと同室になった時のやつです。
ある種の「媚び笑い」なんですけど、もこっちがやると不思議に愛敬があるように思えてくるから不思議ですねw

> 特別編7のキーホルダー
さすがにあれと比べちゃダメですよw あの時はゆうちゃんにすら負けてましたからねw
もこっち史上、もっとも笑いのセンスが劣化した時期といってもいいんじゃないでしょうかw

> ドラえもんの「あほらしいというか、いじらしいというか・・・。よしよし、お星様はきっと聞いてくださるよ。」という台詞
名台詞すぎるw そのきっかけになったのび太の願いがまた最高なんですよねw
そうか、もこっちのいじらしさはもしかしたらのび太のそれに近いのかも。
彼もまた「七転び八起き」といった言葉がよく似合いますからね。

> こういう痰みたいな(また言ってごめんなさい)効果音はギャグシーンだからこそ輝くのかも。
それはありますね。こういう効果音はどうしても漫画的な記号になってしまいますから。
リモート勉強をした時のゆりちゃんとか、そういうのは絶対にいりませんよね。

> こっちの台詞ですよね。
かもしれませんね。でも、この小学生みたいな言い方は「負け惜しみ」のニュアンスがあって、それがまたかわいいというかいじらしくあるんですよね。
> 「もう、なんで泣くの~」
捨て台詞みたいなことを言いつつ泣いてしまっている子供みたいですからねw なんか、「よしよし」とあやしたくなってしまいますw

> おそらく、勝手に勝負になっているんじゃないですかね。
もこっち的にはそういう感じなのかもしれませんね。不毛な戦いですけどw
まあやっぱり、「面白さ」だったり「センス」だったりが自分にとっての拠り所みたいなところがあるのでしょう。そこを否定されてしまったら自分にはもう何も残らないという思いが彼女を動かしているのかもしれません。
> 「明るい人より暗い人の方が面白い」
それは実際あると思います。松本人志もああ見えて暗い側の人間ですからねw
暗いからこそ、いろんな側面から物事を見る目が養われるんじゃないでしょうか。
笑いってけっきょく、客観性というかどこか冷めた視点が必要ですから。

> 本当にしに行くわけないだろうにw
いや、小坂君的には本当にそう受け取った可能性がありますよw だからこそ「悪いことを聞いてしまった」となるわけですからw ある意味、彼も天然ですよねw

> なんか喪97でも妖怪化してましたけど、なんかちょいちょい喪5と共通点ありますね。
なるほど、あまり気にしたことはありませんでしたけど、そう考えると興味深いですね。
あの回では「彼らにも彼らなりの大変さがある」ということに気付きながら、やっぱり今のままでいいやと思いを強くしたわけですが、少しずつ「自分以外」のことに目が行くようになった話でもあるわけです。そういった意味でも、喪5とつながっているような気がします。

南さんは喪163でサチが回想していましたね。まああの場にいたのかもしれませんが、もこっちが一人でうどんをすすってる時でしたから、清田たちと一緒になった時には出合わせていないと思いますよ。

> それはもう、もこっちに蠱惑されている事の証左ですね。
まあそうなんでしょうけどw
もこっちを見ていると、本当にいろんな感情が溢れ出てきますよね。

> 人の物を持っていくのはただの置き引きではw
そうだったw いや、単に「置き引き」という言葉が出てこなかっただけなんですけどw
ただ、傘立ての傘を持って行くようなやつって、「ちょっと借りるだけ」みたいな感覚なんですよ。
特に安価な透明傘なんかはそういう認識の人間がいますね。私も何回か盗まれそうになったことがありますけど、咎めると「いやこんなの名前も書いてないしどれも同じだろ」みたいなことを言われるんですよ。もうびっくりします。

勝俣の説は憶えています!確かおぎやはぎの矢作がプレゼンしていましたよね。一時期、勝俣ネタ専門プレゼンターみたいな感じになっていたので印象に残っています。
ファン0人説もいろんなネタがありましたが、言われてみると確かに説の前提自体がおかしいですねw イベント会場なんかで無料配布をするとかならまだわかりますけど。

> もしこの回をゆりちゃん達が読んだらどんな反応をするのだろうか。
ああ、どうなんでしょう。考えてみれば、このころのもこっちの日々はほとんど誰も知らないんですよね。そう考えると読者ならばの優越感がありますw 俺らはもこっちのこの時代を知ってるんだぜ、みたいなw

5話を振り返って思った事いろいろ。

もこっちって愛くるしいなぁ、と、昔の話を見返してみると改めて思います。
(この頃の)もこっちは一人ぼっち主人公ですが、ライトノベルなどに出てくる一人ぼっち主人公のように(炎上したらいかんので具体的な名前は出しませんが) 、斜に構えて青春を謳歌するリア充達に羨望と軽蔑混じりの不平不満を抱きつつ、達観したようなことを言って周囲に壁を作り孤高を気取っているような主人公達とは異なり、もこっちは何とか現状を打破しようと失敗を繰り返しながらも一生懸命に頑張っている。その様子を読んでいると、子供の成長を見守っているときの父親みたいな心境になって(気色悪い例え話ですみません)自然と「頑張れー、もこっち挫けるなー」と応援したくなってきます。もこっちの人間的魅力はこの頑張り屋さんなところだなーと改めて思いました。凡百の一人ぼっち主人公との最大の違いでもあるでしょう。頑張り屋さんだからこそ、多少ひねくれたことを内心で呟いていても愛おしく感じられますし、感情移入できますから。

ところで、今回は小坂君の初登場話だったわけですが、改めて読み返してみると、ワタモテという作品は小坂君のような善人が作品の縁の下を支えていたのではないかなーと思いました。
初期のワタモテはもこっちの空回りしていて痛々しいぼっちあるあるネタが繰り広げられてましたが、あまりにも失敗ばかりで救いがなさ過ぎると見ている方もつらくなってくるように思えます。多分読者の中にも、心苦しくて昔の話を読み返すことが難しい人もいるんじゃないでしょうか。
そんな中で小坂君のような良い人のフォローが入ると、もこっちが救われたような安堵感があって、ワタモテという作品の読みやすさに繋がっていたように思えます。
もし、もこっちの周囲にいる人間までが底意地の悪い人ばかりだったら、ワタモテという面白さと切なさを併せ持った哀愁のある作品は生まれなかったかもしれません。そう考えると、小坂君を含め、ゆうちゃんや弟の智樹といった脇役達の存在がいかに作品内において重要であったかがわかる、第5話はそんな話であったように思えます。

あと、今回の話とは関係ありませんが、僕は現在のワタモテにおいて、もこっちの彼氏問題についてそろそろ真剣に検討してもらいたいなと思っております。今のワタモテにおけるもこっちには友達もたくさんできて、わりと充実した日々を送れていますが、そもそもとしてもこっちが初期の頃から掲げていた目標は「普通の人のような楽しい高校生活を過ごすこと」、そして、その最終到達点が「彼氏を作ること」である点だったはず。この点に関しては未だに決着がついていませんが、そろそろ男関係の話にも進展が欲しいところではあります。もしそうなった場合、小坂君の扱いをどうするのかは結構注目しております。小坂君には確か恋人がいましたが、別れさせれば問題ないですし。個人的な願望としては、和田君がもこっちの彼氏になって欲しいなと思ってますが、他の人はどう考えているのか気になっています(何故か日本人のワタモテ感想サイトなどではもこっちの彼氏問題に言及している所が少なくて不思議に思ってます)。
以上。

>ある意味有名人になってますよ
勿論、半分は冗談で言ってますけど、そんなに大それた事ですかねw 下町とかだと半裸で寝てるおじさんとか、突然叫びだす危険な奴だったりと奇人レベルなの結構いますし。大阪とかだったらもっと危ない人とかゴロゴロいそうですけどwそもそも電車で月に2,3回変な事しても誰の記憶にも残らないと思いますよ。

>彼女はへへへ笑いとかはしないと思いますw
へへへ笑いのゆりちゃん想像したらちょっと萌えた(死語)じゃないですかw
もこっちとゆうちゃんが入れ替わったの思い出しましたよ。

>小坂君的には本当にそう受け取った可能性がありますよ
だからこそタチが悪いんですよねw 素直すぎる人って。そもそも本当にするつもりだったなら謝る必要ないですし。聞かれて正直に答える人って気にしない人ですから。

>「ちょっと借りるだけ」みたいな感覚なんですよ
ひぇ〜マジですか。ゲーセンのチンピラと同じですね。誰のものかも分からないだけに更に悪どいような。返そうにも返しようがないですからね。後日傘立てに戻しておけば返した事になるつもりなのでしょうか。

Re: 5話を振り返って思った事いろいろ。

>ワタモテファンの一人さん

> ライトノベルなどに出てくる一人ぼっち主人公のように
まあわかりますけどw でもあれはあれで私は好きですけどねw また別の面白さがありますし。
ただ、確かにもこっちのように泥水をすすりながらでももがく主人公というのは、他にほとんどみませんね。「やれやれ系」ばかりが目に付くような気がします。
父親みたいな心境というのはすごくわかります!特に私なんかはもうじじいといっていい年ですからw どうしても娘を見るような感じで読んでしまいますね。

> 頑張り屋さんだからこそ、多少ひねくれたことを内心で呟いていても愛おしく感じられますし、感情移入できますから。
ここは本当に重要なところですよね。そういうキャラの本質をしっかり捉えて描いているからこそ、クズなギャグやゲスな発想も許せてしまうというか、それをも彼女の魅力になっているんだと思います。

> ワタモテという作品は小坂君のような善人が作品の縁の下を支えていたのではないかなーと思いました。
もちろんその通りだと思います。というか、最初からそういう構造の話として始まってますからね。
智貴にしてもゆうちゃんにしても、最初期から登場させているわけですから。
わたモテという作品は「ぼっちあるある」ではなくって、周りの優しさに気づけない切なさや痛さを題材にしたギャグ漫画なんです。その仕組みをわかりやすく見せてくれたのがこの喪5だったんだと思います。

> もこっちの彼氏問題
喪163では私もちょっと期待しました。いきなり「彼氏」とまではいかないまでも、「男女交際」の話題が出ただけでもなんだかワクワクしましたねw あれがそういう展開への布石だったら面白いのですが。

小坂君とかサボリーマンとか、もしくは1年の卒業式でのぼっち先輩とか、ネット上であがっている候補はだいたい過去に登場したキャラを想定しているのが多いようですが、個人的には既存のキャラじゃなくって新たな出会いがあってほしいなと思っています。
そのほうが、もこっちと一緒にドキドキ感といいますか、恋に発展する過程を楽しめると思うんですよね。顔見知りを何かのきっかけで意識しだすというパターンだと、わざとらしいというか露骨なラブコメに急旋回という感じになってしまってどうかなあという気がしてしまいます。ただ、これ以上新キャラを出すことに抵抗を感じる人もいるでしょうね。その辺が難しいところかも。

その点、和田君は3年になってからの新キャラみたいなものですからけっこうアリだとは思いますよ。
ただ、もこっち曰く、「チビとショタは組み合わせが悪い」(笑)とのことですから、今のままでは恋まで発展するのは厳しそうですね。もこっちが意識するには和田君の方がもっとアプローチをしないとダメだと思いますw

あと問題としては、これからますます大学受験モードに向かっていくでしょうから、恋愛とかに浮かれてる場合じゃないという雰囲気になってくるということでしょうか。
なにしろ、「高三の夏休みに付き合い始めるとかバカじゃない?」(サチ談)だそうですしw

まあ私としては彼氏ができるまではいかなくても、その手の話題が出てくることは大いに期待しています。ていうか、それに対する他のキャラの反応が見てみたいというのがあるんですよね。
特に智貴がどう思うか見てみたいw

Re: ふちささん

>ふちささん

> そもそも電車で月に2,3回変な事しても誰の記憶にも残らないと思いますよ。
そうですか?じゃあ、これから気にせず電車内でわたモテ読むか…って、その手は食いませんよw(コメントのノリつっこみはどうしても寒くなる…)
いやでも本当、コロナ前の満員電車内ではいつも同じタイミングで叫ぶ人とかいましたよ。「なんでこんな混んでんだ!」みたいなことをある駅のホーム内に入るときに必ず言うんです。あまり詳細に言うと路線がばれそうなのでこの辺にしておきますが、あれは本当に怖かったですね。
こういってはなんですが、今はコロナですごく快適な通勤になって良かったです。

> へへへ笑いのゆりちゃん想像したらちょっと萌えた(死語)じゃないですかw
確かにそれはそれでかわいいかもしれませんねw
入れ替わらなくても、もこっちの真似をするみたいな感じでやってくれてもいいかもw

> 聞かれて正直に答える人って気にしない人ですから。
考えてみたらその通りですねw 逆に恥ずかしいと思うなら、そんなこと言わないでしょうしw
小坂君もけっこう抜けてるところがありますね。

> ひぇ~マジですか。ゲーセンのチンピラと同じですね。
もちろんマジの話です。それがチンピラみたいなやつだったら私も咎めるのを躊躇したと思いますけど、見た目は普通のサラリーマンみたいな感じの人なんですよ。
そういう人がいきなり「こんな傘、コンビニで300円とかで売ってんだからどれでも同じようなものだろ」と逆ギレするんですからもう本当びっくりです。
返すというか、なんかもう「シェア傘」みたいな認識っぽかったですね。こういう傘(透明傘)はみんなで使い回せばいいんだみたいな考えだったようです。まあ苦し紛れの強弁だと思いますけどね。

No title

>もうあのコンビニはしばらく行けない

ここまであえてセリフ入れない演出,ホントいいですよね。
このシ-ンは喪95で店員から「ホットコーヒーのレギュラーですね」
と常連扱いされたこととの対比も思い出されますね。喪95のレビューにてなりそこないさんもおっしゃってるように,コンビニというシチュエーションは本作においてわりと重要な意味を持ってる気がします。

そこで喪95を読み返したところ,あのコンビニは「Mart7/24」って書いてて,今回の「MINISTEP」とは別なんですね。さらにいうと喪2のイケメン店員がいるコンビニは「Mart7/24」なんだよなー。作者がどこまで意識してるのか考察するのも面白い。

>もこっちの後ろ姿

そうそう,あえて顔を見せないのがいいですよね。喪69修学旅行班決め回でポンコツ荻野が「黒木が組んであげるってー(大声)」したときの演出を想起させる。

>もはや笑いのツボが変わってきてるのかも

確かに,もこっちの人間性を知ってれば「いや見りゃわかるわww」とつっこめるんだろうけど,初対面の人から「あっ雨ですね」と言われても「おっそうだな」くらいしか言えませんよねw

>わたモテの「本質的な構造」

ほんとそうなんすよね。本作のタイトルって非常に深いと思う。
確かファンブックによると,最初はタイトル候補めちゃくちゃ出してたらしくて,その中には「喪女女女!」とかそんな感じの(違ったらごめんなさい)明らかにネタ切れと言いたくなるヤケクソなやつがけっこうあって,まあ,今のタイトルで本当によかったと思いますw

Re: No title

>マコスキーさん

> あのコンビニは「Mart7/24」って書いてて,今回の「MINISTEP」とは別なんですね。
ホントだ!これは気づきませんでした。一方、喪167のコンビニはチェーン名が不明なんですよね。この辺、「コンビニ」というテーマに絞って考察してみるのも面白いかもしれません。まあ今のところやるつもりはないですけどw
でも、これからもコンビニという舞台は描かれていくでしょうし、今後もわたモテを紐解く道しるべになりそうですね。

> 喪69修学旅行班決め回
あそこの演出もしびれますねえ。あの話はあれからラストまで一切もこっちの台詞がないんですよね。後半にモノローグが続くのみなんです。
感想を書いた当時はそのあまりにへヴィな内容ばかりに気持ちがいってしまって、その辺あまり言及できなかったのが少し心残りですね。

> 初対面の人から「あっ雨ですね」と言われても「おっそうだな」くらい
ていうか、「だから何?」くらいだと思いますよw

> 「喪女女女!」
WWWいや今確認したら、そんな候補はありませんでしたよw
ていうかそのタイトル、ちょっとツボですw少なくともファンブックに載っていたものよりはまだいいんじゃないかとw
実際はなんかそれ以上に適当でしたからね。「もじょった」とかw もはや意味をなしていないw
いや仮にこんなタイトルだったら、絶対いまだに手に取ってもいないと思いますねw ホント今のタイトルで良かったw

第伍話「レイン、心の向こうに」

Re: 第伍話「レイン、心の向こうに」

>コ図さん

> 第伍話「レイン、心の向こうに」
おお、四話に引き続きですね。相変わらずタイトルもじりがうまいw
正直、タイトルだけではどんな話だったかまったく思い出せなかったのですが、紆余曲折のところで思い出しましたw
まあ結局のところ、綾波って「入れ物」でしたからね。人間的な魅力が感じられないのはむしろ当然かと。

> cf.
そういえば、あの話も雨でしたっけw いろいろ言いたいことはあるけど、とにかく「ドン有り」というワードが強烈すぎて他が入ってこないwww

> 「アスカ、心の流浪人」
アスカさん……(なんでモザイクが入ってるんでしょうねえ…)

> >なんだこの汗!? バスケ漫画か!!
wwwきっと、彼女なら笑ってくれるでしょうw(たぶん「ふっ」笑いでしょうけど)

> なんだこの汗!? スケベ漫画か!!
まあ汗って、その手のものにはつきものですからね。それよりも、胸の突起のほうが気になってしょうがないw

> なんだこの汁!? スケベ漫画か!!
これも定番中の定番。しかし実際、こんな風に漏れるものなんだろうか…

> なんだこの汁!?
WWWWWくっだらねえええええwwww
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ぬるく切なくだらしなく。 オタクにも一般人にもなれなかった、昭和40年代生まれの「なりそこない」がライトノベルや漫画を主観丸出しで書きなぐるところです。 滅びゆくじじいの滅びゆく日々。 ブログポリシーはこちら

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