「ビブリア古書堂の事件手帖6 ~栞子さんと巡るさだめ~」~平成の「めぞん一刻」~

毎年、この時期になると、「この一年、あっという間だったな」とぽつりと思うのが日課になっていますが、
今年は特に、あっという間に過ぎていったような気がします。なんというか、年々ひどくなっていきますね。

歳を重ねると、脳が若い時よりも知っている情報が多く、以前に処理した情報が増えていくので、体感的に早くなるのだと聞いたことがありますが、
それなら、人より経験値の低い私は、もっとゆっくり時間が流れていってもいいはずなんですけどね……。

まあ、そんなこんなで、12月はほとんど本も読めず、読んでも頭が働かず、とにかく時間に「忙殺」されていた年末でした。

今月25日に購入だけはしておいた、「ビブリア古書堂の事件手帖 (6) ~栞子さんと巡るさだめ~」も、一年最後の日になってから、ようやく表紙をめくるありさまです。

こんな風に。
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しかしなんですねー。
ビブリア古書堂の事件手帖」シリーズも、第1巻が出てからもう4年近く経つんですよね。私が初めて手にした時には「累計16万部突破」で、それでもおお、売れていると思ったものですが、
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今じゃ「累計600万部突破!」ですからねえ。いやあ、ほんとに時が経つのは早いものです。
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「ビブリア」を読んでいると、少しだけ、時間が巻き戻ったかのような錯覚に陥ります。

作中時間がまだ2011年の震災直後だったり、そもそも「古書」がテーマであることも理由のひとつですが、
なによりこの作品を読んでいると私は、高橋留美子のかつての名作、「めぞん一刻」を思い出すんですよ。
もちろん、ヒロインの篠川栞子さんは音無響子さんと違いますし、五浦大輔くんも五代裕作くんとは性格も違いますが、なんだか空気感が似ているんですよね。

この空気感というのは作品世界の“空気”というよりも、30年前に「めぞん一刻」を読んでいた、あの頃の“空気”感に近いですね。ようするに十代の気持ちで読めるんですよ。

めぞん一刻」という作品は、私にとっては「ラブコメ」である以上に、「人情もの」の金字塔でした。
読んでいると、自分も「一刻館」の住人であるかのように思えてくるくらい、あの世界にどっぷりはまっていました。

で、栞子さんと五浦くんとのもどかしさや、妹の文香ちゃんのあっけらかんとした人当たりのよさに触れていると、読んでいる自分も「ビブリア古書堂」の常連客になったかのように感じてしまうわけなんですよ。

実は私は」が“平成の「うる星やつら」”なら、
ビブリア」シリーズはまさに、“平成の「めぞん一刻」”ですね。


それにしても、まだ読み始めたばかりなので、6巻自体の感想はかけないのですが、

「えっ、器量は悪くないですよ」(本文52ページより引用)

とか、もう冒頭からニヤニヤしっぱなしですね!
もう、今から読み進めていくのが楽しみでしょうがないです。

このシリーズはミステリ的な面白さもさることながら、やっぱり、人情ものとしての面白さが一番ですね。
1巻の坂口夫婦の話とか、5巻の志田さんの話なんかが特に好きなんですよ。
ああいう「ベタだけどいつの時代にもある泣かせる話」こそが、この作品の最大の魅力だと思います。

別に読書家でなくても、ミステリの知識がなくても普通に楽しめますので、「600万部」とか「ミリオンセラー」という肩書に惑わされずに、素直な気持ちで読んでほしいですね。

ただ、読んでいると栞子さんたちにあてられて、本が読みたくなりますけどね。

ああ、来年はもっと本を読みたいなあ。

ビブリア古書堂の事件手帖 (6) ~栞子さんと巡るさだめ~ (メディアワークス文庫)ビブリア古書堂の事件手帖 (6) ~栞子さんと巡るさだめ~ (メディアワークス文庫)
(2014/12/25)
三上 延

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