COOLじゃなくてもSUGOIんです。~「SUGOI JAPAN」に投票してみよう~

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読売新聞が中心となって主催している「SUGOI JAPAN」。

なかなか面白いプロジェクトですね。投票期間は2014年12月31日までと割と時間もありますので、じっくり考えて私も投票しようかなと思っています。

ただ、最初ノミネートされた候補作品を見て、いくつか「ん?」と思ったことがあったんですよね。たとえば、

アニメでなぜジブリやエヴァンゲリオンなどがノミネートされていないの?
ライトノベルに「涼宮ハルヒの憂鬱」がない?


とかね。
……もっとも、これらの疑問は開催概要およびFAQをみてすぐに氷解しましたが。
(いえ、最初に見とけよという話なんですけどね……)

●「SUGOI JAPAN」って?



2005年1月1日~2014年7月31日までの約10年間に日本国内刊行スタートもしくは放送・上映が行われた「マンガ」「アニメ」「ラノベ」「エンタメ小説」を対象

Q.なぜ、過去10年間の作品なのですか?
海外に、“今”の日本の優れたコンテンツを伝えてゆきたいという思いから約10年の期間としました。


納得。「十年ひと昔」と言いますし、10年という期間はやっぱり一つのサイクルなんでしょう。
エヴァは旧作を考えて除外でしょうし、ハルヒもラノベは2003年(!)開始ですからね。

■この素晴らしい作品を日本国内だけでなく世界中の人々にも紹介したい! 世界でも大ヒットするにちがいない!」と多くのファンが支持する作品

そして、その際の選定基準として、以下3点を重要な要素とするとのことです。
・普遍性:地域・文化・言語の壁を越えた普遍的な魅力を持ち、世界的に通用するであろう作品
・オリジナリティ:作品のストーリー・設定・キャラクターなどに他にはない独創性、アイデア、仕掛け、表現力を持っている作品
・作品力(ポテンシャル):世界でより広く受け入れられるような潜在力・ポテンシャルを持っている作品


要するに単に、「名作」を選ぶものではないということなんですね。
このノミネート作品から外れたとしても、それが作品評価に必ずしもつながるわけではないということはきっちり抑えておきたいところです。

ジブリがなぜ抜けたのかもこれで納得です。
「エンタメ小説」ページで市川真人氏の選評を見れば分かりますが、
「村上春樹や中村文則のように、海外ですでに賞を受け評価されている作家の多くをあえて除外」とのことですので、
すでに「世界」に旅立っているものはあえてはずすというのがこの「SUGOI JAPAN」の主旨なんですね。
これはすごくいい方向だと思います。
すでに評価が定まっているものを形式的に表彰するなんてそれこそ「お役所仕事」ですからね。

また、これも重要かと思いますが
「原則、一人の作家に関して一作品」だそうです。

あと、なぜ「マンガ」「アニメ」「ラノベ」「エンタメ小説」なのか?「ゲーム」や「映画」「音楽」などもあっていいんじゃ?とも思ったのですが、これも
Q.なぜ、4ジャンルだけなのですか?
■まずは、この4ジャンルが日本のポップカルチャーを代表するジャンルと考えました。今後(次回以降)、他ジャンルも対象になっていく可能性があります。

とのこと。つまりまずは確実にというわけですね。変に最初から手を広げてもろくなことがないですからね。意外とちゃんと考えられています。単なる便乗計画ではないことが伺えて、逆に好感がもてました。

※あとこれは大きな声では言えませんが、なぜ「読売新聞」が先頭立っているの?という疑問もなくはないです。が、どこか大きなメディアがかかわらないとなりたたないプロジェクトですし、KADOKAWAあたりが前に出れば出来レース扱いされかねませんからね。少なくとも「官」主導よりはましかな。

それと、投票する前にぜひ、以下のスペシャルページは目を通していただくとより理解が深まるかと。

●21世紀型にマッチする多様性

「SUGOI JAPAN」の考えは森川嘉一郎氏の話が参考になります。

スペシャルレポート Vol.1 世界に羽ばたく日本コンテンツの実力
http://sugoi-japan.jp/sugoi01.html

これだけ日本マンガ・アニメの多様性やコミックマーケットの意義をきちんと理解されている森川氏が関わっているならこの企画は大丈夫な気がします。

「クールジャパン」というフレーズが“狭く深い層における人気の博し方と、広く浅い層における浸透ぶりがごっちゃにされている”という意見にも同感です。
だから「SUGOI JAPAN」なのでしょうか?
まあ「自分で自分を“すごい”といっているサムいやつ」にならなければいいとは思いますw

●スタイルを変えなくていい

スペシャルレポート Vol.2 日本の文学を海外の文学賞が注目
http://sugoi-japan.jp/sugoi02.html

中村文則氏の
海外で受け入れられるために、ことさら何かをしなくてはいけないということもない。むしろ寄ってしまえば個性が失われることに繋がり、失敗してしまうんじゃないでしょうか。
この指摘は一番重要なことですね。
ヘンにグローバルにコーティングした作品ではなく、本当に日本人が誇る「すごい!」を世界に発信することに意味があるのだと思います。

●描き手と読み手の近さ

スペシャルレポート Vol.3 日本オリジナル!少女マンガ世界へ
http://sugoi-japan.jp/sugoi03.html

自分たちの読みたいものを、歳の近いお姉さんたちが描いている。それが若い女性読者に強く共感・支持され、次々とまた新しい若い女性マンガ家が誕生する。こうした読み手と描き手の距離の近さは、世界的に例のない特徴なんです。

少女マンガはほとんど分からないのですが、なるほどと思わせますよね。
こういう客観的な分析がしっかり掲載されていることはとても心強いです。

1950年代、保守化最盛期のアメリカでは、マンガは子供に悪影響を与えるとして国会で審議され、業界の自主規制としてコミックコードなるものが施行されました。要するに表現規制ですね。

藤本由香里氏が50年代アメリカにおける「コミックコード」の問題をきちんと取り上げていることもうれしいですね。日本で少女マンガやボーイズラブがこれだけ根付いたことも日本ならばの多様性と関係があるのではないでしょうか。

●外国人が知りたいのは、日本人自身が好きなもの

スペシャルレポート Vol.4 日本人の知らない日本コンテンツの魅力
http://sugoi-japan.jp/sugoi04.html

外国人の気に入りそうなものを売っていきたい、と多くの方は考えるかもしれませんが、実はそれは違っていて、私たち外国人が知りたいのは“日本人の好きなもの”なんです。

訪日外国人向け日本情報サイト「DEEP JAPAN」プロデューサーのルース・ジャーマン・白石さんからもこういった声が。
やっぱり変に「この辺が外国の人には受けるかな?」と考えずに素直に自分たちが面白いと思うものに投票するほうがいいようです。

●諫山創氏のインタビューに注目

スペシャルレポート Vol.6 アニメ、実写映画、展覧会、その激震が世界へ拡大する 進撃の巨人
http://sugoi-japan.jp/sugoi06.html

とりあえず、「進撃の巨人」の元ネタが「マブラヴ」(※元はエロゲーです)+「坂の上の雲」ということを知ってびっくりです。世界よ、これが日本だw
ライオンに食べられるより、チンパンジーに食べられた方が嫌」とかけっこう緻密に考えられた設定だったり、まさに“今”の日本の優れたコンテンツにふさわしいノミネートだということを再認識させられたインタビューです。

●スゴイソムリエ

スゴイソムリエ
http://sugoi-japan.jp/sommelierlist.html

わりとくだけたこんな企画も。我こそはと思われる方は応募してみては。
「旦那には教えたくない。主婦におすすめのスゴイアニメ」
個人的にはこのお題がちょっと気になります……。


なお、投票方法は
http://sugoi-japan.jp/nominate/howto.html
こちらを参照してください。
1メールアドレスにつき、各ジャンル3作品までです。

※フリーアドレス取りまくって組織票とかの対策はきちんとしているのかな?とはちょっと気になりますが。
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ぬるく切なくだらしなく。 オタクにも一般人にもなれなかった、昭和40年代生まれの「なりそこない」がライトノベルや漫画を主観丸出しで書きなぐるところです。 滅びゆくじじいの滅びゆく日々。 ブログポリシーはこちら

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