今朝の読売新聞で…

第27回山本周五郎賞を受賞された米澤穂信氏の記者会見の様子が載っていました。

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今回受賞した「満願」が、最近よくある「連作短編」ではなく独立した短編集にしたわけは、「名作ミステリ短編とがっぷり組み合ってみたら」という担当者のすすめもあったそうです。ただ、1冊にまとめる際にバラバラした印象にはしたくない。そこで、各編に「登場人物らが切実に願うもの」を沈めたのだそうです。

なるほど、今まで5つの短編を紹介してきましたが、どれも犯罪行為の裏にはある種の“願い”がありましたよね。

「私はミステリーの構造美に魅力を感じています。ただ、構造だけに重きを置くと、パズルと変わらなくなってしまう」

米澤氏が好んで読んできたミステリーには、謎解き以外に登場人物の葛藤や屈託が描かれていました。
それら多くの作家が積み上げてきたものの上に自分がいるのだと考えているそうです。

コミックス『氷菓 3』の原作者コメント「役」から、少しずつでも彼らに人間性を与えること、とあったように、米澤さんの作品には、必ず人間の“屈託”や“思い”が大きな意味を持っています。どのキャラクターも人間としての存在感があるのです。

今回の短編集ではその人の「思い」とミステリ的構造美とが見事なまでに融合している傑作で、受賞は当然と言ってもいいんじゃないでしょうか。
何にしろ、6つの短編すべてが名作、というのはなかなかないと思いますよ!
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tag : 米澤穂信 満願

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