「砕け散るところを見せてあげる」購入。~読む前の覚書~



前作「知らない映画のサントラを聴く」から実に1年と9か月。
竹宮ゆゆこの待望の新作、
「砕け散るところを見せてあげる」が5月28日に発売されたということで、昨日さっそく購入してまいりました。

今日から読み始めて、まだ50ページほど。
感想など到底書けるわけもありませんが、
とりあえず、現時点での印象というか感じたことを書き留めておきたいと思います。
といっても、内容についてではなく、主に読む前の期待と不安を記録しておきたいんですよね。
なんとなく、最後まで読み終えたあとだと取り返しがつかないような気がしたんで。(何が?)


さて、それにしても本当に久々の新作ですよね。
竹宮さんがこんなにブランク空けたのって、今までなかったような気がします。
知らない映画のサントラを聴く」があまりにも素晴らしい作品だっただけに、ひょっとして、書きたいストックを全部出し切ってしまったのかな、とちょっと不安にもなっていたんですよ。
それだけに、今回の新作はすごく楽しみにしていたんです。


それにしても、まず感じたことは、
新潮社の力の入れ具合がハンパないな!ということですね。

@shinchobunkonex 本日ゲラ読みました。当方の魂が砕け散って攫われてしまいました。まごう事なき大傑作です。
思いつく最高の仕掛け販売を致します。
全くもって参りました。読めた事を誇りに思います。


このツイートもすごいですが、

kudakechiru_omote.jpg 
「最後の一文、その意味を理解したとき、あなたは絶対、涙する。」

この販促帯のキャッチコピーもすごいですよね。

そして、最後には
「小説の新たな煌めきを示す、記念碑的傑作。」
とまで言い切っているのですから、相当な自信でしょう。

にしても“絶対”って……w
さすがにちょっと肩に力入れ過ぎじゃないの?と思わなくもないですね。
「全米が泣いた!」みたいなノリじゃないですか。逆に軽くなってしまうというか。

前作の「知らない映画のサントラを聴く」でも、「圧倒的恋愛小説」とかちょっとズレたキャッチをつけていたので、
正直、どこまでこれらのフレーズをうのみにしていいか、現時点では半信半疑です。
でもまあ、それでもここまで言われたら、「最後の一文」に期待せざるを得ませんよね。
読み終えたら改めて感想もアップしますが、その時には、最後で涙したかどうかも触れるつもりですw

あと、表紙イラストに浅野いにお氏というのも、なんだかあまりに“サブカル臭”ぽくって個人的にはどうかなという気持ちはあります。ちょっと狙いすぎというかね。

ただ、この表紙の女の子の表情は素晴らしいですけどね。
「砕け散るところを見せてあげる」というタイトルと見事にマッチしています。
まさにこれから砕け散る直前、といった、なんとも儚くも美しい表情だと思います。この辺はさすが浅野さんですね。

kudakechiru_ura.jpg 
裏の帯もすごいです。
市川紗耶さんと伊坂幸太郎さん(!)の推薦文ですからね。
特に伊坂さんのコメントは注目でしょう。
「野心的な構造」というのも気になりますが、最後の言葉がとにかく印象的です。

「キャラクター小説を小説の持つ悦びの深いところまで繋げようとしている」

「持っていこう」でもなく「引っ張っていこう」でもなく、「繋げよう」なんですよね。
なぜ、伊坂さんは「繋げる」という言葉を選んだのか。
この辺も読み終えたときに、なんとなく見えてくれればいいなあと思います。

なお、こちらの特集ページでも、その他著名人からの熱い推薦文を読むことができます。
http://shinchobunko-nex.jp/special/180065.html

いずれにせよ、新潮社としても「今月のイチオシ」として、
今回の「砕け散るところを見せてあげる」にかなりの期待をよせているようです。(それにしても「サントラ」のときはこんなにプッシュしていなかったような…)
竹宮ファンとしても、ここまでされれば期待せざるを得ませんね。

内容については、まだ50ページしか読んでいないので、何もありません。
ただ、読んでいて思うことは「ああ竹宮ゆゆこの文章だ」ということ。そこは変わっていません。

また、竹宮さんの濃厚な匂い立つ文章に触れられること。
今はその幸せを噛みしめながら、少しずつページを進めているところです。
評価はその「最後の一文」を読むまでは保留にしておきましょう。こういう作品は途中でいい悪いと決めてはいけない気がします。

ただ、やっぱりタイトルが気になりますね。
「砕け散るところを見せてあげる」
これは誰が誰に言っている言葉なのでしょうか。
やはり“玻璃”という少女が主人公に向けている言葉なのでしょうか。

そもそも、なんで「見せてあげる」なんでしょう?
なんとも返答に困る言葉じゃないですか。
そんなものを見せられてどうしろというのか? ていうか、どうなるというのか?
うーん、まだまったくわかりませんね。
普通に考えたら、自殺する直前の捨て台詞にしか思えませんが……。

「最後の一文、その意味を理解したとき、あなたは絶対、涙する。」

やはり、最後の一文まで気が抜けないというか、それまで評価ができない作品のようです。
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tag : 竹宮ゆゆこ

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こんばんは。以前にこの恋と、その未来の記事にコメントさせてもらった者です。
余計なお世話かもしれませんが、せっかく、このブログで出会った作品なのでお礼にはといってもあれなんですが……
今日、森橋さんのTwitterで5巻で打ち切りとの報告がありました。
採算が合わないとかなんとからしくて……残念でたまりません。このブログで、この作品に合えたのに……。

日本語が変ですいません。

No title

>ちゃーこりんさん、ありがとうございます。

Twitterのほう、確認いたしました。
うーん、待望の5巻が発売になる前日にこういったことを知るというのも……
なんだかあまりに突然のこと過ぎて、なんともコメントできないですね。
本当に残念というか、むしろ無念です。

森橋さんのコメントからすると、
要するに、ライトノベルというジャンルにおいて森橋さんの描くような世界は必要とされていない、ということなのでしょうね。
悲しいですが、それが現実なのでしょう。

それにしても「最終巻の予定であった6巻目は今のところ出せる予定がない」とありましたが、
つまりは“未完”ということなのでしょうか?(5巻で完結していない?)
できれば、同人でもwebでもツイッター小説でもいいんで、仕事としてではなく「趣味」としてでも、なんとか完結させてほしいですよね。

本当に貴重な情報をありがとうございました。深く感謝いたします。
明日発売の5巻の感想もなるべく近いうちにアップしたいとおもいますので、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

引き続きですいません。
森橋さんいわくどうにか最後までには形にしたいそうなので長らく待ちます(泣)

しかし同じファミ通のアオイハルノスベテも終わるっぽいですし庵田さんや、野村さん、森橋さんクラスの作家がシリーズを最後まで書けないってはファミ通は……
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ぬるく切なくだらしなく。 オタクにも一般人にもなれなかった、昭和40年代生まれの「なりそこない」がライトノベルや漫画を主観丸出しで書きなぐるところです。 滅びゆくじじいの滅びゆく日々。 ブログポリシーはこちら

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