ゴールデンウィークにゴールデンタイム~アニメ「ゴールデンタイム」感想1~

ゴールデンウィークはニコニコ動画でタイムシフト予約をしていた、
アニメ「ゴールデンタイム」一挙放送を見ていました。
(全24話約10時間!さすがに年寄りにはきつかった……)

というわけで、今回はちょっと趣向を変えてアニメ感想を書いてみようかと思います。
といってもお勧めのアニメを紹介する趣旨ではありません。
ラノベ原作アニメをラノベ読みがどう思ったかをだらだら垂れ流していくスタイルです。
よって原作およびアニメのネタバレ全開ですので、ご注意ください。


はじめに断わっておきますが、筆者は原作者である竹宮ゆゆこ先生のファンです。
その中でも「ゴールデンタイム」が一番お気に入りの作品という珍しい(?)ゆゆこファンです。
したがって、これから書くことは一般的な意見とは異なる可能性があります。

後、筆者は基本的にあまりアニメを見ませんし、アニメ作品を語る素養も知識もほとんどない人間です。
作画がどうとか声優がどうとかは語れませんし、構成や演出もよくわかりません。
アニメファンから見ると頓珍漢なことを言っているかもしれませんが、
あくまで“なりそこない”個人の主観的な見方をうそ偽りなく綴っていく、というのがここのコンセプトですので、どうぞご理解のほどをよろしくお願いいたします。

さて、まず視聴し終わった後の率直な感想ですが、「意外と原作に沿った流れだったな」でした。
ネット巷ではけっこう不評でしたので、原作ファンとしては意味不明なオリジナル展開とか覚悟していたのですが、
思ったよりは原作通りのアニメ化だったとは思います。

ただ、「まあ、アニメが不評だったのも仕方ないかな」とも感じました。
原作で筆者が味わった面白さをアニメ視聴中、あまり感じ取れなかったのも事実です。
ストーリー自体はほぼ原作になぞっているのに
なぜ、原作ファンである筆者にもアニメを通じて原作の良さが伝わらなかったのか、今だに整理できていません。
なのでまずは、各話ごとに見ている最中、感じた感想の“断片”をつらつらと挙げていこうかと思います。
ラノベ原作アニメに対して原作ファンが感じたことのひとつのサンプルとしてご参考にしていただけると幸いです。

第1話
まあ、主要キャラの紹介回だな。コミカライズもそうだったけどなんで過去万里(=幽霊万里)の存在を最初に匂わせないんだろう。過去と現在の万里があの橋で邂逅するシーンから始まることに意味があると思うんだけど。単なる学園ラブコメと勘違いさせるから後から置いてけぼり感が増幅されたんじゃないか。少なくともオープニングはバラのシーンではなく、蓬莱橋での高校万里を見せるべきだったのでは?まあヒロインを最初にアピールしないとアニメ的にダメなのかな。幽霊万里のナレーションはやっぱり演出難しいのかな…あれ最後に事故のことに匂わすのか、なんか唐突だなあ。エンディングへの入りはいいな。曲もいいし。

第2話
あれ冒頭この回想シーンか。まあ前回事故を匂わしたしな。オープニングはなんかなー。微妙にネタバレっぽいし。大したネタではないけど、アニメから入る人はこれじゃ香子のキャラがわかりづらいかも。ああ、万里とやなっさんのこのシーン。アニメからだと万里が突然切れたかのように取られるのか…ここは普通に万里に感情移入したけどなあ。やっぱ表向きの言動だけだと伝えづらいのか。あれ、ここ記憶のこと言いそびれるシーンをカットか。ここは重要なのになあ。このずっと言えなくなってどんどんドツボにはまっていく感じをきちんと描写しないのはまずいなあ。ていうか新歓コンパのシーンなんでこんなに尺取っているんだろう。ここ原作だと回想シーンだったような。もっと部屋でのやなっさんとの会話を丁寧に描いてほしかったなあ。ここのリンダはいらないだろ。というか、宗教施設脱出までリンダとは会っていないはずなのに。ああやっぱりエンディング曲への入りはいい。

第3話
宗教回。わりとがっつりやってくれるんだ。ここはアニメでどこまで描写できるのか不安だったけどこれはよかった。でも後半の会話シーンはだれるな。でもここは万里と香子が本当の意味で心を通じ合えた重要な場面だし、まあ尺があるのはいいことか。

第4話
うわ、急に内容詰めすぎ。これだったら2・3話をもっと凝縮してでも万里の告白まであと2話分ぐらい費やしてほしかった。万里がなぜ香子に惹かれていったのか、まだまだ描写が薄いままこれじゃあ……ていうか万里はもっとやなっさんの香子への態度に対して苛立ちを感じているはずなんだよなあ。やなっさんが香子のことを全然わかっていないこと。まだ知り合ったばかりの自分のほうがよくわかっていること。そのことへの歪んだ優越感みたいなものも告白につながっていく重要なファクターなんだけど。しかし香子の魅力が視聴者に伝わってないなあ。(注:筆者は加賀香子フリークです)ステージから落ちるシーンこれじゃダメだろ。ここで川に溺れるイメージを重ねないと。ああ万里の不安や恐怖が全然伝わっていないんだ。今の自分が消える、という設定がこれほど受け入れらないのは何なんだろうな。そこがこの作品の肝なんだけどなあ。ええ、リンダのことまでやっちゃうんだ、ほんと詰め込みすぎ。展開についていくのが大変。

第5話
ああ、幽霊万里はここからなんだ。これは戸惑うかも。つーか、これじゃあの橋に行ったがために急にとりついたように思われるよな。本当はそれこそ入学式の日もずーとそばにいたのにその描写をしてこなかったから……うーん、香子に振られる場面に幽霊万里の描写を入れてほしかったな。リンダのことでいっぱいいっぱいな今の万里を気遣っている貴重かつ重要な場面だと思うんだけどな。やなっさんの複雑な想いもけっこう軽く流しちゃうのか。この辺、万里がまだ記憶のこととかリンダのこととかやなっさんに話したくてもなかなか話せない描写もあって、けっこう重要な伏線なのに。なんでやなっさんに話せないままでいる、ということをきちんと描かないんだろう。リンダへの戸惑いもこれだけか。なぜ、聞けないのかなんてコメントもあったけど、聞けるわけないんだけどこれだけじゃあ伝わらないのか。文章だとすんなり入ってくるんだけどなあ。ヘビのエピソードもカット。万里が香子の気持ちを思いやって親友としてよき理解者でいようと誓うのも後の伏線なのに。友達でい続けなくてはという強迫観念が万里をむしばんでいく感がないんだな。ええ、5巻の入院エピをここで消化するの?これはどういう意図があるんだろう。

第6話
これはダメだ。今までで最悪の回。まあ過去のTシャツの話をやってくれたのはよかった。イエスかノーかの話に繋げたかったんだろうし。シューズはやるのに黄色いぼろTシャツは描写しないとか。リンダの切なさが伝わるいいシーンなのにな。あ岡ちゃんはいい。なぜ岡ちゃんが香子を気に入っているかわかりやすく語らせていているな。この回唯一のいい場面かも。後半はほんとひどい。万里の心理がまったく描かれていない。ていうか伝わってこない。香子がやなっさんを気にしているかのような描写もないし、ああ香子が岡ちゃんに嫉妬しているシーンもなかったか。これじゃあ何が起こっているのかわからない人いるよなあ。リンダに切れるシーンはもうどうしようもない。まあ飲酒シーンをかけないアニメの限界なのか……それにしても素面であれは頭おかしいと思われても仕方ないよな。あそこの万里の心理描写はすごく好きだっただけにこの反応は辛い……でも映像で見せられるとここまで寒いものなのか…ここはむしろ思い切って全面的に展開を変えてほしかったかも。リンダに爆発するきっかけももうちょっとなんとか……。突然切れているわけじゃないんだよ。えええ、ここで切るとか香子に何も語らせないつもりかよ!?

※タイムシフト録画にて視聴。ニコニコのコメントに対する感想も含んでいます。


思ったより長くなったのでとりあえず、ここまで。
ここまでのまとめとしては4話と6話はひどい。これですね。
特に原作2巻にあたるところを5話6話で飛ばしてしまったのは本当に残念です。
万里と香子の気持ちが一番大きくかつ複雑に揺れ動いた時期なのであそこをさっと流してしまうと主人公やヒロインの言動がまったく理解できなくなってしまいますから。

あとはまあ言われるほどひどくはないとは思いました。ただ、重要なセリフや場面をカットして、その代わりに変なところに尺を水増ししているように思えた部分もありましたね。それと、やっぱり幽霊設定は最初から提示していたほうがよかったと思います。記憶喪失の設定がいらない、普通のラブコメでいいのにというコメントも見ましたが、これも5話まで幽霊万里を出さなかった弊害かなあと思います。そもそも主題が記憶と自意識との関係の話だと思っているので、最初にその辺をきちんと見せてこなかった制作側にも問題があるのかなと。

おそらく不評の理由は登場人物の言動に共感できないということなのでしょう。
特に主人公の多田万里は過去の万里が幽霊となってそばにいるとか過去と現在の記憶が入れ替わるとか
この作品特有の設定も混乱のもとになっているのかもしれません。

あと、ヒロインの加賀香子はよかったですよ。(注:筆者は加賀香子フリークです)
もちろん原作の魅力にはかないませんが、完璧を求める逸脱ぶりとその反面人並み以上のポンコツぶりもそれなりに描けていると思いました。ただ、ちょっとしたセリフやエピソードをカットしたり前後させたりするとやっぱり微妙にニュアンスが変わってしまうんですね。
この辺の考察は改めて原作を読み直さないといけないかな。

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