「死人宿」感想~意外とエンターテイメントしています~

満願」2番目「死人宿」読了。

うん、こちらはそれほど嫌な話ではありませんでしたね。
タイトルからどれだけ後味悪い話なんだろうか、とけっこう身構えつつ活字を追っていきましたが、
これはわりと読みやすいというか、ブラックユーモア的な落ちも含めてエンターテイメントとして良作だと思います。

話は割とシンプルです。
失踪したかつての恋人を追いかけて「死人宿」と呼ばれる宿にたどり着いた主人公が
宿の仲居となっていた元恋人から3人いる宿泊客のうち、誰が自殺するのか推理を頼まれるという、
夜警」よりは本格ミステリ的な要素が強い一遍になっています。

遺書の文面から推理を進めていく感じなど、「遠回りする雛」の「心当たりのあるものは」をちょっと髣髴させますし、
「合理性」を重視してたどり着いた推理の結論が必ずしも正しいとは限らないのではないか、
という自問自答も「愚者のエンドロール」を意識させます。うーん、やっぱり同じ米澤作品と思わせますね。

落ちの黒さはどちらかというと「ボトルネック」に近いかもしれません。
意外なほど、明るく読めたというかブラックユーモアの域だと個人的には感じました。
(というかラストの一行はちょっと笑ってしまったぐらい)

これを読むと古典部シリーズも一般文芸ものもそれほど大きく離れてはないのではないかと再認識させられました。
米澤 穂信といえば「氷菓」しか知らない方もお勧めです!
満願満願
(2014/03/20)
米澤 穂信

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tag : 米澤穂信 満願

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