氷菓7巻

4月に6巻がでたばかりの氷菓(コミック版)ですが、もう7巻が出ていたのですね。
店頭で見てあわてて購入したのですが……

帯の「萩尾望都推薦」には驚きました。

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ええ!?よねぽとどういう繋がりで萩尾先生が?と思ったのですが、
よくよく考えてみたら摩耶花が「11人いる!」のフロルベリチェリ・フロルのコスプレしていたんですよね。
表紙にもフロルの格好をした摩耶花がいるのに、とんだ間抜け野郎ですわ。

個人的に「クドリャフカの順番」編は“古典部”シリーズでも最高傑作と思っているくらいに好きな話なのに、これですよ……。年はとりたかないものですね。

クドリャフカの順番」ではそれぞれ別の事件や事柄が実はひとつの話に繋がっていたという、まあそれ自体はミステリの王道なんですが、
それが古典部部員4人それぞれの視点で展開されていくという点が非常にうまいですよね。
氷菓」編でも「愚者のエンドロール」編でも、それまで奉太郎の一人称の物語だったのに、ここで視界がぱぁーと広がる感じがすごく好きです。

「クドリャフカ」では奉太郎、里志、摩耶花、える、4人それぞれのエピソードが絡んできますが、
個人的には漫研での摩耶花と河内先輩との確執の話が、一番印象的でした。
マンガや小説を読む上で「名作とはなにか」という問題は常につきまとってきますからね。

コミック7巻では奉太郎の「さ~と~し~」inワイルドファイアまで収録されていますが、物語としてはまだ中盤です。
8巻で「クドリャフカ」完結までいくかわかりませんが、あの屋上での摩耶花と河内先輩とのシーンが早く見たいです!
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tag : 氷菓 米澤穂信

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やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。6.5ようやく購入。

やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。6.5」をようやく本日入手。
何か発売日が延期になったりして、これはネットで注文した方が確実かなと思って予約したのが運のつき。
すでに店頭に並び始めた23日頃になってもいっこうに届かず、ようやく配送になった25日は不在でうけとれず、なんだかんだで今日までかかってしまいました。

しかし、刊行されるたびに分厚くなっていくような気がするのですが……
9巻のときもページ数(430P)をみてびっくりしたのですが、今回480P強と、さらに超えてきましたね……
まあ、なんでも、アニメDVDの特典小説3つ分+ドラマCD小説版ということだそうですから、
むしろこれでもかなり圧縮した結果とも言えるのでしょうが。
※ちなみに私はアニメを見ていませんので、完全新作みたいなものですね。

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厚みを比べたところ。文庫でこれはけっこう読みにくい気も。そう考えると、電子書籍はこういう時はいいですね。

しかし、なんかあたりまえのように“.5”とかついていますけど、
こういう「小数点ナンバリング」っていつから流行りだしたんでしょうね?(アニメ特典だと6.25とか6.75とかあったらしいですね。なんでもありか!)

いや、シリーズ前提のラノベでは題名にナンバリングが付くのは親切でいいとは思うのですけどね。前も書きましたが、一般小説でも採用してもいいんじゃないかと思いますし。
でも、個人的には小数点はどうなのかなあ、という気もします。まあ番外編という扱いなんでしょうけどね。

それにしても、7巻→7.5巻→8巻の流れならともかく、いまさら6.5巻ですか!

時間軸が文化祭直後まで戻りますからねえ。9巻読んだ後だと、キャラクターたちの関係性も変わってきているわけで、違和感がありそうですね。

いっそのこと、読む前に1巻から6巻まで再読して、復習してから読み始めようかと考えていますw

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tag : やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。

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なりそこないの昔話~アオイホノオで考えたこと~

いやあ、「アオイホノオ」(テレ東系深夜ドラマ)面白いですね。始まる前はどうなることかとちょっと不安だったのですが、いい方向で期待を裏切ってくれました。
この作品は原作通りの展開とかそういうのではなく、80年代初頭の“熱”みたいなものを再現できるかどうかにかかっていたと思うのですが、今のところ、素晴らしい出来になっています。

第二話の冒頭、山賀と庵野の会話に出てきた「宮崎さんって誰?知り合い?」には、
笑いながらも「ああ、そうかこのころから作家に“さん”付けする感覚が 顕在化し出したんだなあ」と懐かしくもなりました。
今回はそんなちょっと昔話をしたいと思います。

その当時はまだ、“おたく”という言葉も認知されておらず、
少なくとも自分の周りでは今でいう「リア充」「一般」「オタク」のような階層はなく、未分化だった時代でした。

このころ、筆者はあまりアニメを見ていませんでしたが、漫画は好きでした。
というわけで、普通に漫画の話題を友達とだべる毎日だったのですが、
ある時、友達が「会話に“マンガ言葉”入れるの気持ち悪いからやめろよ」と言ってきたのです。

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tag : アオイホノオ 1980年代

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この恋と、その未来。 -一年目 春- 感想

以前、買った時に、前作「東雲侑子」シリーズ路線を踏襲とか今回も淡い青春路線とか、読んでもいないのに、あとがきをざっと見ただけで適当なことをほざいていましたが、ちょっと訂正します。
これは、「東雲侑子」とはかなり毛色の違う作品と言っていいと思います。

確かに一見、同じ路線には見えます。
イラストも同じNardackさんですし、主人公・松永四郎のキャラも、前作の主人公・三並英太に近く、恋愛に対して臆病な「草食系」です。
基本的に何事にも淡白で、友だちも少なく、クラスメートの女の子の名前も知らなかったりするところなど、最初は前回の主人公の焼き直しかと思わせるほどです。
さらに、ヒロインとある「秘密」を共有することで惹かれていく流れも共通しています。

しかし、だまされてはいけません。
読み進めていくとわかりますが、これは相当に「攻めている」作品です。
決して2匹目のどじょうを狙ったようなものではありません。

●恋はどこでするのか

前作「東雲侑子」シリーズは本当に純粋な「恋愛小説」でした。
何事にも夢中になれない主人公と、本ばかり読んでいて恋愛にまったく免疫のないヒロインが、
高校1年、2年、3年と時を重ねる中で、少しずつお互いを知りながらゆっくり経験を積んでいく、それはそれはもどかしいほどの成長物語でありました。

今回は単なる恋愛小説ではありません。いや、「恋愛小説」ではありますが、いわゆる普通の男の子と女の子が恋を知って、思い悩む姿を描くことが主題の作品ではないのです。
では、何を描いた作品なのか。そのヒントは文庫本冒頭に書いてあります。

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私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!喪63~姉と弟こそ原点~

私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!」が喪63に更新されました。
今回は久々の弟・智貴回。ある意味原点回帰といっていい話かもしれません。

そもそもワタもてという作品は本来、もこっちと普通に会話ができるキャラが弟だけしかいませんでした。(母親は例外として)
公式ファンブックによりますと、連載当初は唯一の友だち「ゆうちゃん」も登場予定はなく、
ほんとうに「ぼっち」そのものの設定だったそうです。(さすがにかわいそうだということで3回目でゆうちゃん登場となったわけですが)

喪1や2を読み直してみると、もこっちはほとんど弟としかまともに会話していません。
まさに姉弟2人の関係性こそが、ワタもての原点と言ってもよいでしょう。

今回は他にも
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このように、もこっちの「都合のよい妄想」パターンなど、
きーちゃん回が続いたせいか、比較的初期のテイストが感じられるエピソードになっていましたね。

しかし、もこっちは本当に弟が大好きですねえ。

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これや、

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これで、「一生私を養う」ことを期待できると本気で思っているわけですからねw

今回は全5ページということもあり、少し物足りない感じもありましたが、
いい意味で弟への「甘え」が出ていてかわいい話でした。
コミックス5巻「喪45 モテないし暇潰し」をちょっと思い出しましたね。

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いい表紙ですね。もこっちの悪そうな表情が最高です!

tag : 私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!

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エンド・リ・エンド1感想 ~エキサイトでしょう?エキサイトですよね☆~

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「と、キミは思いましたよね! 残念でしたー☆ そう単純な話(ストーリー)じゃないんデスよ」(本文62ページより引用)

えー、まずは始めにお詫びをしたいと思います。
買った時、“今更「ギャルゲーに転生」もの書くのかよ…”とか言ってすみませんでした。
“凡庸なテンプレラノベ”とか疑ったりしてほんと、すみませんでした!

やっぱり耳目口は耳目口でした。「丘ルトロジック」とはちょっと方向は違いますが、これはこれで相当狂っている作品です。

まずはざっとあらすじを。

ずっと「灰色の人生」を送ってきた主人公。そこに青い小動物の形をした悪魔“ルーニー”が現れ、
「『主人公』になって、人生をやり直してみたくないデスか?」
とギャルゲーの世界で人生をやり直さないかと誘われる。
その世界はまさに典型的なギャルゲーワールド、健康な肉体でイケメンで両親が海外に出張していてかわいい義妹とふたり暮らし、おまけに周りは可愛い女の子ばかり。
主人公はそのいたって普通で平穏な学園生活での幸福をかみしめる。
だが、彼はまだ知らない。
これはただのギャルゲーではなく、ルーニーが作り上げた「悪魔のギャルゲー」であることを……。

と、まあこんな感じでしょうか。

物語自体は前作「丘ルトロジック」に比べるとすごく分かりやすいです。
章構成も「ゲームスタート」→「プロローグ」→「チュートリアル」→「ポカヨケ」→「ミッション1(A,B)」→「ネタバレ」となっていて実にわかりやすい親切設計となっています。

しかし、それは我々読者にとって「やさしい」だけの話し、
これが主人公「御代田侑」にとっては実に残酷なシステムになっているのですね。
特に「ネタバレ」にいたっては相当きついです。

いや、本当にむちゃくちゃ残酷な話ですよ。ある意味、「丘ルトロジック」よりもはるかに。
もちろん“残酷”といっても、別に目の前でヒロインが惨殺されるとか、ヒロインたちが主人公に襲いかかるとか、そういった“残酷”さではありません。描写が残酷というレベルではなく、もっと構造的なレベルです。

※以下、ネタバレを含むかもしれません。(核心的なことは避けています)

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tag : 耳目口司

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今週はるーみっく週間でした

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今週購入したもの。

私、“なりそこない”はその名前の由来通り高橋留美子原理主義者なので、「高橋留美子」という名前を見るだけでどうしても心が騒いでしまいます。

今週は特にざわめいてしまうものばかりでした。

まずはこれ。
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ビッグコミックオリジナル増刊の「ゴジラ増刊号」です。
個人的にゴジラについてはそれほど思い入れがあるほうではないのですが、
たとえ2ページでも作品が載っているとなれば、購入せざるをえません。

「いつかやられる」という高橋さんの子供時代の思い出を描いたものですが、
留美子作品には欠かせない味わい深いモブシーンなども円谷作品の影響から来ていることなど、なかなか興味深く読みました。
高橋さんは「けもこびるの日記」などエッセイものも面白いと思うので、そのうちエッセイ漫画を連載してくれないかなとひそかに願っていたりもします。サイバラに負けるな!

他の漫画家さんのゴジラ漫画の中では花輪和一氏の「ゴジラの国」もよかったですね。
この増刊号はもう一つの「戦後日本史」という見方もできて、興味深い企画だったと思います。

次はこれ。
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意外ですが、作家生活36年目にしてスペリオール初登場だそうです。


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tag : 高橋留美子

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不戦無敵の影殺師2

森田季節氏の異色バトルもの「不戦無敵の影殺師(ヴァージン・ナイフ)」の2巻目。

えー、基本的には1巻と同じような流れになっています。

前半は現状に対する主人公の陰々滅々した愚痴や不安を連ねつつ、
異能者業界の軋轢や世知辛さをおもしろおかしく描き、
後半にはきっちり熱いバトルでカタルシスを感じさせる。
しかし、全体に流れるトーンは重苦しさが漂っている……

といった感じなのですが、
正直、少し物足りなかったというか、もうちょっと新たな展開があってもよかったかなと感じました。

ただ、最後でようやく戦うべき敵である、“組織”の片鱗が見えてきましたし、
“異能力制限法”が成立した背景も徐々にわかってきたので、
次巻あたりから大きく物語が動きそうな感じではあります。

また、今回で主人公の朱雀はある一線を越えてしまうのですが、これも今後の展開に影響を与えそうで楽しみですね。
(余談ですが、朱雀が一線を越えた描写は同作者の作品「魔女の絶対道徳」に比べると弱いと感じました。なんというか、異端者である覚悟がまだ甘い気がします。)

※以下、人によってはネタバレ的なものを含むかもしれません。

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tag : 森田季節

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私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!「喪62」~優しさゆえの残酷さ~

私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!」が喪62「モテないし家に帰る」に更新されました。

「きーちゃん回-2年生夏編-」もいよいよクライマックス、きーちゃんとの日々も最終日となります。
いやー、よかったですね。3回のシリーズの中でも屈指の名作ではないでしょうか。

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まず、表紙がいい!田舎の縁側でツーショットというのは本当に絵になりますよね。(アイスを買って帰ってきたシーンでしょうか)

今回のきーちゃんを見て感じたのは、とにかく、もこっちの奇行に対して彼女は決して“ひかない”ことですね。
高2にもなって自転車にも乗れなくても(私もびっくりしましたが、4巻喪36の誕生日の話で「自転車すら乗れない」とあったんですね。まさかここでこんな伏線回収があるとは……)、「特殊なAV」ネタとかぶちかましても、ちょーしこいて変なメールを送ってきても、最後、母親に連れ戻されてバレバレの言い訳をしても、彼女はすべて受け入れているわけです。


大丈夫だよ お姉ちゃん
だってまたすぐ会えるもん


このシーンはきーちゃんが既にもこっちの本質を把握しきっていることを表しています。いやー感動ですね!
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tag : 私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!

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ラノベと一般の違いはどこにあるのか ~キャラクター文芸の2作を読んでみて感じたこと~

以前、新潮文庫nexのことを取り上げたときにもちらっと書きましたが、
今はライトノベルと一般のエンターテイメントの区別ってあまり意味がないと思うんですね。

最近、角川が「キャラクター文芸編集部」なるツイッターアカウントを取ってまで売り込んでいるのも、
要するに、ラノベと一般エンタの垣根をとっぱらって、
両方の読者が増えるように相乗効果を狙ってのことでしょう。

●キャラクター重視がラノベでストーリー重視が一般?

それにしても、“キャラクター”“文芸”の造語でアピールしているということは、
逆説的に「文芸」には本来“キャラクター”がいないということでしょうかね?

では「文芸」って何でしょう?
よく“キャラクター”重視か“ストーリー”重視かが議論になったりしますが、
そもそもなんで“キャラ”と“物語”が対立しなければならないのかわかりません。
どちらも重要でいいんじゃないかと単純な私は思ってしまうんですが(笑)。

まあ、「文芸」では“キャラ”ではなく、“人間”が描けているかどうかだ、といった議論もあるのかもしれませんが、私にはどうも言葉を弄んでいるだけのように思えます。
“キャラ”を通じても“人間”は表現できるでしょう。「古典部シリーズ」の折木奉太郎千反田えるも明らかに“キャラ”ではありますが、彼らはすごく“人間”くさいですよ。
要は深みのある“キャラ”造形ができているかどうかだけの問題な気がするんですね。

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プロフィール
ぬるく切なくだらしなく。 オタクにも一般人にもなれなかった、昭和40年代生まれの「なりそこない」がライトノベルや漫画を主観丸出しで書きなぐるところです。 滅びゆくじじいの滅びゆく日々。 ブログポリシーはこちら

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