本日購入のラノベたち~別の路線と同じ路線~

本日購入のライトノベル(新たな積読リスト候補とも言う)たち。

エンド・リ・エンド1 退屈で無価値な現実から、ゲエム世界へようこそ。 (角川スニーカー文庫)エンド・リ・エンド1 退屈で無価値な現実から、ゲエム世界へようこそ。 (角川スニーカー文庫)
(2014/08/01)
耳目口 司

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この恋と、その未来。 -一年目 春- (ファミ通文庫)この恋と、その未来。 -一年目 春- (ファミ通文庫)
(2014/06/30)
森橋ビンゴ

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どちらも前作が素晴らしかったので作者買い。

耳目口 司氏の前作「丘ルトロジック」シリーズはそれはそれは狂った作品で、とても人様にお勧めできるようなものではありませんでしたが、不思議な熱に冒されたような奇妙な読後感のある迷作でした。
そもそも冒頭からして、“風景フェチ”の主人公が“丘研究会”と勘違いして“オカルト研究会”に入部してしまう、といった感じですからね……。これだけでも、いかに異常な作品であったかおわかりでしょう。

最終巻の「丘ルトロジック4」が出てから早2年以上。そのあとがきには、これから就職活動のため休筆するとあったこともあって、ひょっとすると一作のみの幻のラノベ作家になるのかもと思っていました。(といってもデビュー作だけで消えていく人も普通に大勢いるのがラノベの世界なので別に珍しくもないのですが)

しかし!あれだけのものが書ける人が何も書けずにいられるわけがありません!
『就職活動を経て世間様に顔向けできるような真人間として更生することを心に誓った』(エンド・リ・エンド1あとがきより)耳目口さんは、真人間にはなれずにラノベ業界に再び舞い戻ってきたのです!

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谷川流が新潮文庫で復活?の件で…

先日の「新潮文庫nex」の今後のラインナップに谷川流氏がある件ですが、

新潮文庫 : 「nex」が新ラインナップに 「涼宮ハルヒ」の谷川流や「とらドラ!」の竹宮ゆゆこら参加
http://mantan-web.jp/2014/06/25/20140625dog00m200036000c.html

>谷川さんの「絶望系」が復刊されるほか、

…どうやらかつて電撃文庫から出ていた「絶望系 閉ざされた世界」の復刊ということのようです。

なるほどね、まあこんなところだろうと思っていましたよ、ええ。
かつてライトノベルレーベルから出ていたものを一般として再刊行するパターンはけっこうありますし、
まあ絶望系ならメタものとして一般レーベルでもいけるでしょうし、種明かしされると納得のラインナップともいえるかもしれません。

他に名前が挙がってた小川一水氏も本人のツイッター情報によると、
どうやらかつて朝日ソノラマから出ていた「こちら郵政省特別配達課」の復刊のようですし、
こうやって、今では読みにくくなっているかつての代表作が再び日の目を浴びるというのはいいことだと思います。

しかも「こちら郵政省特別配達課」の復刊に関しては

新作短編

を一本追加ということですし、
これは「絶望系」にも期待してもいいかも(?)
まあ、何らかのプラスアルファがあれば購入を検討しようかなと思います。
でも絶望系に新作とかありうるんだろうか……

ともかく、これをきっかけにして谷川氏にはぜひ、復活してもらいたいものです。

tag : 谷川流

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新潮文庫nexの衝撃

谷川流竹宮ゆゆこ、しづ参戦! 強力すぎる次世代ラインナップ「新潮文庫nex」誕生
http://kai-you.net/article/6346


ここ2、3日多忙でネットから離れていたのですが、このニュースにはさすがにびっくりしました。

今年9月で創刊100周年を迎える新潮文庫が次世代ラインナップとして、
「キャラクター」と「物語」の融合をコンセプトにあらたに立ち上げるレーベル新潮文庫nex

電撃文庫の大人版を目指したメディアワークス文庫といい、今月創刊された、文芸とライトノベルの融合がコンセプトの富士見L文庫といい、最近は一般エンタ+ライトノベルもしくは大人向けラノベ的なものが出版界の流行なのでしょうかね……。

そんなことしなくても、本屋に行けば表紙にかわいいイラストが描かれた一般小説が並んでいますし、
冲方丁さんや桜庭一樹さんなど、ライトノベル出身の人気作家も当たり前のようにいるわけで、
個人的には、今や一般小説とライトノベルの境などあまり意味がないものとなっていると思うんですが。

なので正直、今さら新潮社が大人向けラノベ的なものを立ち上げる意味がよくわかりませんが、
まあ停滞している出版業界に風穴をあけようという意気込みは評価すべきでしょうか。

ていうか、一般かライトノベルか、なんて不毛な論争なんてどうでもいいのです!
問題はその新レーベル「新潮文庫nex」のラインナップに上げられたメンツなのです!

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tag : 竹宮ゆゆこ 谷川流

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私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!「喪61」~きーちゃんの重要性~

私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い! 喪61が公開されましたね。

前回の予想通り、「きーちゃん回」第2回だったわけですが、もこっちがきーちゃんにちょっかいをかける感じが何か新鮮でした。
一年前の夏では、「いいところを見せよう」と見栄ばかり張っていたもこっちが、「きーちゃん、きぇーい!」ですからね。
mo61_01.png

こういった場面を見る限り、もこっちの「本性」がきーちゃんにばれて、かえってよかったのではないかと思ってしまいます。かつて、掃除機でキスマークをつけようとしていたもこっちもいじらしくてかわいいですが、やっぱりこちらのもこっちのほうが、もこっちらしいと今では思いますね。

この辺は意見が割れるところかもしれませんが、「喪女」であることを必死で隠し、自分を大きく見せようとしているもこっちよりも、ナチュラルにゲスなもこっちのほうが、私には魅力的なんですね。

さて、今回のきーちゃんに対しても「感情がない」というか、なにを考えているかよくわからないキャラに見えるとの感想がけっこうあるようです。正直、私はそこまで言われるようには思えないのですが、感情豊かなもこっちと比べるとどうしても表情に乏しいので、そういった印象を受けてしまう人もいるのかもしれません。

というわけで、今回はわたモテにおけるきーちゃんの意味を考えてみたいと思います。

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tag : 私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!

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山本周五郎賞選評まとめ&祝直木賞ノミネート!

第27回山本周五郎賞を受賞した米澤穂信さんの「満願」。

その選評が載っていたので、小説新潮2014年7月号を購入。
小説新潮 2014年 07月号 [雑誌]小説新潮 2014年 07月号 [雑誌]
(2014/06/21)
不明

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それぞれの選考委員の好みや小説への考え方が出ていてなかなか興味深かったです。
候補作全6作品それぞれに意見がありましたが、その中から「満願」の選評のみピックアップしてみました。

●山本周五郎賞選評まとめ

石田衣良氏は先日の読売新聞の記事にも載っていましたが、とにかく、「一冊で長編数本分のアイディアと設定を連作ではなく全部世界が違った短編に詰め込んだ」ことに感心されていたようでした。次は豪快な長編を期待しますとも。

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tag : 米澤穂信 満願

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物語を追っかけることに必死になりたくはない、という話

本日購入したライトノベル。

俺が生きる意味 5 都心楼のディザイア (ガガガ文庫 あ 9-6)俺が生きる意味 5 都心楼のディザイア (ガガガ文庫 あ 9-6)
(2014/06/18)
赤月 カケヤ

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不戦無敵の影殺師 2 (ガガガ文庫 も 3-5)不戦無敵の影殺師 2 (ガガガ文庫 も 3-5)
(2014/06/18)
森田 季節

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最近は本を読む時間もとれずに積読がたまる一方です……

加えて、私は読む速度も人一倍遅いので、なかなか消化できないですね。
大体が1ページ読むのに1分かかりますからね。(一般、ラノベ関係なく!)
つまり、300Pぐらいの文庫なら5時間かかるんですよ!
いつも通勤時間中に読むのですが、一日の通勤時間が往復40分ぐらいですから
1日40pぐらい、つまり300Pぐらいの文庫が一週間半かかるんです。
一か月3冊読めれば御の字といった感じですね。

でも、それなら速読の練習とかすればいい、というのも違うんですね、少なくとも私の場合は。
というのも、ずっといつまでも物語の世界に浸っていたい、という気持ちのほうが強いから。
できれば、このページをめくりたくない、いつまでもここに留まっていたい、と思ってしまうんです。
恩田陸さんの「夜のピクニック」なんて、ほんと一生これを読み続けていたい!と願いながら読みましたからね。

わずかな時間でちょっと読んでは止めて、また読むを繰り返しているので、
通勤時間を読書に充てるのも自分に合っているのかもしれません。

というわけなんで、旬のものを追っかけて、というのができなくって、「なりそこない」になってしまったのでした。

ま、これからもそんな自分のペースで読んでいきたいですね。
流行りに合わせて追いかけるのに精いっぱい、というよりは目の前の物語の世界をゆっくり味わっていたいですから。

tag : 森田季節 赤月カケヤ

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「満願」感想まとめ一覧

第27回山本周五郎賞受賞を受賞した米澤穂信渾身の短編集「満願」。
今まで各1話ごとに感想をつらつらと書いてまいりましたが、
どうもあちこち取っ散らかった感じになっているので、ここで全体をまとめておきます。

「夜警」 テイスト:“奇妙な味” 主人公:警官 テーマ:「動機」
保身の先にあるものは~「満願」と「氷菓」をつなぐ怖さ~

「死人宿」 テイスト:“ブラックユーモア的御伽噺” 主人公:宿の宿泊客 テーマ:「遺書を書いた自殺願望者は誰か」 
「死人宿」感想~意外とエンターテイメントしています~

 「柘榴」 テイスト:“暗黒ミステリ” 主人公:中学生の娘と母 テーマ:「動機」
「満願」感想第3回~「柘榴」そのグロテスクな美しさ~

「万灯」 テイスト:“サスペンス” 主人公:在外ビジネスマン テーマ:「なぜ犯罪が露呈したか」
「満願」感想第4回「万灯」~それは懺悔の光なのか~

「関守」 テイスト:“ホラー” 主人公:フリーライター テーマ:「都市伝説の真偽」
「満願」感想第5回「関守」~ホンモノの婆ちゃんのこわさ~

「満願」 テイスト:“本格ミステリ” 主人公:弁護士 テーマ:「動機」
「満願」感想第6回「満願」~とかくこの世はままならぬもの~


どれも珠玉の短編ですが、
個人的には特に「満願」がお勧めですね。

tag : 米澤穂信 満願

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「満願」感想第6回「満願」~とかくこの世はままならぬもの~

第27回山本周五郎賞受賞満願」、いよいよ最後のタイトル作、その名も「満願」についての感想です。

読み終えた後、とにかく言葉にならないくらいの衝撃を受けました。それは「戦慄」と言ってもいいかもしれません。間違いなく今回の短編集を象徴する一遍であり、タイトルに抜擢したのも納得の名作でしょう。

個人的には6作品の中でも「満願」はずば抜けていましたね。これを最後に持ってきたのは大正解です。これを始めのほうで読んでしまったら他の作品の印象まで霞んでしまったかもしれません。(他の作品が劣るというわけではありません。念のため)

あらすじは、
主人公は弁護士。かつて司法試験を目指していた時にお世話になった下宿先の奥さんが殺人事件の容疑者として起訴された事を知り、弁護を引き受ける。被害者は悪徳金融業者で、欲しいものを手に入れるために金を貸すような人物だった。主人公は被害者が妙子に無理矢理関係を迫っていたからゆえの衝動的な犯行だとして正当防衛が成立すると主張する。
だが、控訴審に進んだ段階で彼女は突如控訴を取り下げてしまう。そして懲役八年の判決が確定。それから季節は過ぎ、今日は妙子の出所日。
果たして妙子の本当の動機はなんだったのか。そして控訴を急に取り下げた理由は。やがて主人公は恐るべき真相に気づいていく……
といったところでしょうか。

(以下、ネタバレを含みます)
※核心部分は見えにくくしています。

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tag : 米澤穂信 満願

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私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!「喪60」

私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!(2) (ガンガンコミックスONLINE)私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!(2) (ガンガンコミックスONLINE)
(2012/05/22)
谷川 ニコ

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約一ヶ月ぶりに、私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い! 喪60が公開されました。

夏休み中ということで「きーちゃん回」再び、といったところですが、1年前と違うのは、もこっちが「きーちゃん家」に泊まりに行くというパターンになっているところでしょうか。
田舎道や縁日の賑わいにもこっちがいるというのも、意外とわたモテになかった雰囲気でちょっと新鮮でした。

前回2巻の「きーちゃん回」(喪14~16)は、原作でもアニメでも“痛々しくてみていられない”という感想が続出したというトラウマ回でしたが、今回の「きーちゃん回」を読むと、よくも悪くもあの頃の“リアルに痛い”もこっちはもはや過去のもののように思えてきます。
今では完全に「きーちゃんの飼い犬」としていいように扱われていて、変に安心感があるんですよw
なんというか、「いたたまれなさ」が“笑える”レベルなんです。(喪15の土下座とかギャグとして成り立っていない感じがありましたからね……)
前回の感想でも触れましたが、もはや完全に「ギャグマンガの主人公」になっていて、喪女のリアルな痛さや“ぼっちあるある”を具現化していたもこっちとは別人かなとも思います。

途中の香水ネタがまさかの伏線としてラストで回収とか、ちょっとミステリ的な楽しみもあったりして面白かったですし、飼い犬ネタを続けてのあのオチも気持ちよくストンと落ちていて、構成の妙が光った回だったのではないでしょうか。

きーちゃんの「上から目線の慈しみ」キャラもなんだか鬼気迫る感じになってきていますよね。
1年の頃とは別の意味でトラウマ回になりそうですw

冒頭の感じだと何日か泊まるようですし、まだまだ「きーちゃん回」は続きそうで楽しみです!

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これがラストのオチの伏線とはだれが想像できたでしょうか……


tag : 私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!

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今朝の読売新聞で…

第27回山本周五郎賞を受賞された米澤穂信氏の記者会見の様子が載っていました。

HI3D140603.jpg

今回受賞した「満願」が、最近よくある「連作短編」ではなく独立した短編集にしたわけは、「名作ミステリ短編とがっぷり組み合ってみたら」という担当者のすすめもあったそうです。ただ、1冊にまとめる際にバラバラした印象にはしたくない。そこで、各編に「登場人物らが切実に願うもの」を沈めたのだそうです。

なるほど、今まで5つの短編を紹介してきましたが、どれも犯罪行為の裏にはある種の“願い”がありましたよね。

「私はミステリーの構造美に魅力を感じています。ただ、構造だけに重きを置くと、パズルと変わらなくなってしまう」

米澤氏が好んで読んできたミステリーには、謎解き以外に登場人物の葛藤や屈託が描かれていました。
それら多くの作家が積み上げてきたものの上に自分がいるのだと考えているそうです。

コミックス『氷菓 3』の原作者コメント「役」から、少しずつでも彼らに人間性を与えること、とあったように、米澤さんの作品には、必ず人間の“屈託”や“思い”が大きな意味を持っています。どのキャラクターも人間としての存在感があるのです。

今回の短編集ではその人の「思い」とミステリ的構造美とが見事なまでに融合している傑作で、受賞は当然と言ってもいいんじゃないでしょうか。
何にしろ、6つの短編すべてが名作、というのはなかなかないと思いますよ!

tag : 米澤穂信 満願

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「満願」感想第5回「関守」~ホンモノの婆ちゃんのこわさ~

しばらく間が空きましたが、「満願」の感想がまだ途中でした。
というわけで「満願」感想5回目は「関守」です。

※これまでの感想は以下にあります。
夜警」「死人宿」「柘榴」「万灯


え~、一言でいうと「ホラー」ですね。といってもオカルトやファンタジー的なものではなく、「世にも奇妙な物語」に出てきそうな感じでしょうか。

あらすじとしてはフリーライターの主人公が「都市伝説」のネタのために、伊豆半島南部の柱谷峠に訪れる。そこは四年で四件、同じ場所で転落事故があるという。もちろん、主人公はまったく信じていないが、記事に使えそうな話を聞くために峠にあるドライブインに立ち寄る……
といった感じです。

これだけなら、2chの「オカルトスレ」や「本当にあった怖い話」にありそうなベタな怪談話と言ってもいいくらいの手垢染みたものでしょう。もちろん、そこは第27回山本周五郎賞受賞した作品、単なるオカルト話なわけはありません。読み手にベタな「都市伝説」的な怖さを駆り立ててもらうための意図的な演出なわけです。

関守」という作品の怖さは二つあります。
一つは文字通り「関守」の話の怖さ。ここではドライブインを一人で切り盛りしているおばあさんの話です。単純に読めばラストのセリフも含めて、純粋に“怖い”話です。話好きで人の良さそうなおばあさんの雰囲気が、より「都市伝説」的な怖さを駆り立てますし、事故の状況をまるで世間話でもするような感じで語っていくところが、かえって不穏な匂いを意識させるのですね。

ただ、それだけなら単なる「怖い話」で終わりです。やっぱりもう一つの怖さがあるからこそ、より深みのある作品になっているのです。


(以下、ネタバレを含みます)
※核心部分は見えにくくしています。


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tag : 米澤穂信 満願

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プロフィール
ぬるく切なくだらしなく。 オタクにも一般人にもなれなかった、昭和40年代生まれの「なりそこない」がライトノベルや漫画を主観丸出しで書きなぐるところです。 滅びゆくじじいの滅びゆく日々。 ブログポリシーはこちら

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