「野崎まど」アニメ化計画は失敗に終わったのか~アニメ「正解するカド」最終話までを見て~

※若干のネタバレがあります。ご了承ください

 

以前、ちょろっと紹介したアニメ「正解するカド」。
まだ5話目を視聴した時点での記事でしたが、すでに「野崎まど」臭がプンプンし始めていたので、
ある意味、「警告」のつもりで書いた面もありました。

つまり、これは普通のSFアニメとして鑑賞しないほうがいいよと言いたかったのですね。
野崎まどという作家が「アニメ」というフィールドに寄せるつもりが全くなくって、
良くも悪くも「野崎まど」全開で行く気満々であることが5話の段階でわかってしまったので、
ファンとしても予防線を張っておきたかったんです。
案の上、9話ラストでやらかしましたしね(笑)。

で、先日、ついに最終回が放映されました。


……

…えー、なんといっていいか。

まあ正直、どう捉えていいかわからず、しばし呆然としてしまいましたね。
「ちゃぶ台返し」がくるのはわかってはいたのですが、さすがにあの結末は予想できませんでした。

まがりなりにも野崎まどファンと自称している私でもそうだったのですから、
予備知識もなく毎週アニメを楽しみにしていた人にとっては、よほどのことだったろうとお察しします。

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これはある意味「野崎まど原作付きアニメ」〜アニメ「正解するカド」を見て〜

何度か言っていることですが、私はアニメをあまり見ません。
好きな漫画や小説がアニメになった場合のみ、ファンとしての義務感から視聴するタイプなんです。
要するに基本「原作付きアニメ」しか見ない人間なんですね。

そういうわけで、今期も本来なら「境界のRINNE」と「サクラダリセット」しか見ないつもりでした。
(この二つだけ見るというのも私くらいしかいないかも…w)

ところが、どうしても見なければならない「オリジナルアニメ」がひとつだけあったんです。

それが「正解するカド」。
なぜなら、脚本が「野崎まど」だからです。

彼はアニメ業界の人ではありません。小説家です。
(ただもちろん、アニメとも親和性はあって、「ファンタジスタドール」という作品のノベライズ?もやっているそうですが)

どういう作風なのか、読んだことのない人に説明するのは意外と難しいですね。
一応、ジャンル的にはSF兼ライトノベル作家となりますか。
まあ、今はSF・ミステリ界隈とラノベの境界線もあいまいになってきていますので、その辺の肩書きはどうでもいいような気はしますけど。
以前、当ブログでもレビューした「何かのご縁」シリーズは彼の作品群の中ではむしろ異端で、とにかく、ものすごくトリッキーな作品を書く人です。

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「なにかのご縁2 ゆかりくん、碧い瞳と縁を追う」感想~縁は切れるもの~

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1巻目の感想はこちら

野崎まどらしからぬ(?)“ほっこり”エンタメ、「なにかのご縁」シリーズ。
1年半ぶりの続刊でも変わることなく、「人と人との“こころのつながり”を描いた、ハートウォーミング・ストーリー」を貫き通しています。

やはり“野崎まど”なので、どうしても最後に「ちゃぶ台返し」があるのではないかと身構えてしまうのですが、この作品に限っては心配無用かと思いますね。

それで、えー2巻のあらすじですか。
まあ今回に限っては一言でいいでしょう。

ゆかりくんとうさぎさんに「ライバル」出現!

これで十分ですね。

しかも、そのライバルというのが、
碧い瞳のフランス貴族出身の留学生とそのお目付役の茶色いうさぎだというのですから、
まあある意味、メタフィクションならぬ「ベタ」フィクションといってもいいくらいの展開です。

というわけで今回は、彼らのおかげで、1巻以上によりコメディ色が強い作風になっています。

前回同様、全4話の連作短編となっていますので、まずは各1話ずつ見ていきましょう。

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「なにかのご縁 ゆかりくん、白いうさぎと縁を見る」感想~つながりの物語~

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「ゆかり」
「それはまた」
うさぎさんは赤い目を細めて言った。
「縁深い名前じゃの」(本文98ページより)


そのアクロバット的な作風と意表をついた展開のうまさで、一部で話題の野崎まど

デビュー作「[映] アムリタ」から「2」までのような“人知を超えた存在”をテーマにした作品群や、さらにそれらの発想をSFとして昇華させた「know」(日本SF大賞ノミネート作品)、
もしくは奇想天外な発想力がくせになる「野崎まど劇場」といった作品ばかりが取り沙汰されますが、
実は一般受けする(?)“ほっこり”エンタメ小説もこっそり書いていたりします。

それが、この「なにかのご縁」シリーズ。
ディープな野崎ファンからは軽視されがちな作品ですが、これが意外と馬鹿に出来ないんですよ。
9月末に2巻目が発売されましたが、まずはシリーズ1作目からご紹介していきたいと思います。

では簡単なあらすじから。

珠山大学自治会執行部平部員の波多野ゆかりは、ある時1本の長い紐を発見する。その紐を辿って行くと白いうさぎに出会う。いきなり人語を喋って、“うさぎ”ではなく「うさぎさん」と呼べとのたまう彼は、その紐は『縁』であり、自分は『縁』の紐を結んだり、切ったりする“なにか”であるという。さらにうさぎさんが言うには、ゆかりには『縁』の紐を見る力があるらしい。こうして、一人と一匹の『縁』をめぐる物語がはじまる……。

とまあ、こんな感じ。
文庫裏のウリ文句「人と人との“こころのつながり”を描いた、ハートウォーミング・ストーリー」に嘘偽りはありません。最後ではしごを外されるような展開もなく、物語はほっこりファンタジーのままです。

形式としては連作短編ですね。全4話からなるお話は必ず、『それは何かの縁だった。』の一文から始まって、毎回、ゆかりくんとうさぎさんが、『縁』にまつわるトラブルを解決して行くスタイルになっています。

一見、よくある人情もののように思われるかもしれません。しかし、そこはさすがに野崎まど。ところどころ“まど”テイストをちりばめています。

では、各1話ずつ見ていきましょうか。

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ぬるく切なくだらしなく。 オタクにも一般人にもなれなかった、昭和40年代生まれの「なりそこない」がライトノベルや漫画を主観丸出しで書きなぐるところです。 滅びゆくじじいの滅びゆく日々。 ブログポリシーはこちら

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