実写映画「氷菓」を見て〜折木奉太郎は関谷純にはならない〜

※原作および映画のネタバレがあります。

実写映画「氷菓」を見に行きました。
jissha_hyouka_pamph.jpg


10月半ば、米澤穂信関連の記事を書いた時はまだ見るかどうか悩んでいたのですが、結局は足を運ぶことになりましたね。

まあ好きな作品が実写化して本当の意味で成功した例はほとんどありませんし、けっこうギリギリまで見なくてもいいかなとは思っていたんですよ。テレビドラマ版「ビブリア古書店の事件手帖」や実写映画「ハルチカ」なんかは結局見ませんでしたし。
ただ、後からやっぱり見たくなっても、いきなり上映期間が短縮されていて見れないとなったら後悔しそうだなと思ったんですね。実際、映画「サクラダリセット」は「後編」をみるのにけっこう苦労しましたから。(「サクラダリセット」は「後編」でかなりがっかりしたものの、全体的には見てよかった作品だったと思っています)

で、少なくとも「ハルチカ」のような、世界観そのものの改変はないように思えたんです、今回の実写化は。ならば、映画のスタッフはこの「氷菓」という作品をどうとらえたのかという点において、原作ファンとして見るのもアリかなと。
そんな感じで、それほど期待せずに軽い気持ちで見に行ったわけなんですね。

で、どうだったかと言うと……
mo70_katakata.png 
一言でいうと、こんな感じでしょうかw

more...

スポンサーサイト

tag : 米澤穂信

line

『米澤穂信と古典部』ほか2冊を紹介~週末(10/14)米澤穂信関連購入備忘録を兼ねて~

しばらくぐずついた天気が続いていて、休みの日も外出するのが億劫になりがちなのですが、
先週末はどうしても出かけないわけにはいきませんでした。

というのも、10月13日に米澤穂信関連の雑誌・書籍が続けさまに発売になったからです。

yonepo171015_01.jpg 
左から、「小説野性時代Vol.168 2017年11月号」、「米澤穂信と古典部」(KADOKAWAムック)、「太宰治の辞書」(北村薫著)。
3冊とも米澤ファンなら買わずにはいられない必読の書です。

いやあ、雨も降っているしどうしようかなあと一瞬頭をよぎったんですけど、買いに行ってよかったです。

なにしろ、私が書店に着いたころにはもう、「米澤穂信と古典部」がラス2となっていましたからね。
あともう少し遅かったら売り切れているところでしたよ。

しかも、かえって来てからamazonで確認したら、すでに在庫切れで「2017年10月18日入荷予定」となっていましたから!
あやうく1週間待ちを覚悟しなければならないところでした。

そういえば、以前も「古典部シリーズ」が掲載された「小説野性時代」を入手するのに苦労したっけなあ……。
あらかじめ、ネット予約しておけばいいんでしょうけど、タイミングによってはamazonさんも当てにできない時がありますからね。
都内にいると、けっきょくは買いに行ったほうが早いことも多々あるんで、判断に悩むところですよ。

more...

tag : 米澤穂信

line

『いまさら翼といわれても』感想その3~「わたしたちの伝説の一冊」「長い休日」「いまさら翼といわれても」~

前回からあまりに間が空いてしまった『いまさら翼といわれても』の感想ですが、
もういい加減、なんとかしないといけないということで、今さらながらの後半戦です。

…まさに「いまさら感想といわれても」状態ですけど、もしよろしければお付き合いのほどを。

ここまでの感想は以下のとおり↓

「古典部シリーズ」最新刊発売決定~『わたしたちの伝説の一冊』感想にかえて~
http://horobijiji.blog.fc2.com/blog-entry-191.html

『いまさら翼といわれても』感想その1~目次についてのあれこれ~
http://horobijiji.blog.fc2.com/blog-entry-203.html

『いまさら翼といわれても』感想その2~「箱の中の欠落」「鏡には映らない」「連峰は晴れているか」~
http://horobijiji.blog.fc2.com/blog-entry-205.html

ということで、今回は前回からの続き、『わたしたちの伝説の一冊』から見ていきます。

なお、今回は、ミステリ的なネタバレも含めて内容に深く触れています。
未読のかたは既読後の観覧を強くお勧めします。

more...

tag : 米澤穂信

line

アニメ「サクラダリセット」視聴者のための「階段島」シリーズのススメ

原作のファンだったこともあり、始まったころに2度ほど記事にもしたTVアニメ「サクラダリセット」
放映も今週で第20話を迎えますが、ここにきていろんな謎が一気に明らかになって、いよいよ最終局面に突入した感じになってきましたね。
ここから話は盛り上がる一方ですし、ここまで見続けている方にはぜひとも最後まで見届けて欲しいなと思います。

かく言う私も、始まったころは随分苦言めいたことを書いてしまいましたが、2クール目を迎えたあたりからまあそれなりに楽しめるようにはなっています。
ただ、もはや一見さんお断り、というか完全に「原作既読者」向けのファンサービス映像といった感じになっているのは否めませんけど。

相変わらず「原作忠実度」は高いんですが、むしろそれゆえにかえっていろいろ気になっちゃうんですよね。
「始まりの一年」のエピソードとか浦地が計画していたこととか、もっと「図解」というかビジュアル的な効果が必要だと思うんです。特に「始まりの一年」は会話だけではあの仕組みはなかなか頭に入ってこないでしょう。

なんか元から何度も見ることを想定している作りのような気がするんです。
そりゃまあ、繰り返し見れば何が起こっているかわかるでしょうけど、はじめからそれを前提にしているのって正直どうなのかなと思うんですよ。小説なら気軽に読み返すこともできますが、アニメでそれを求めるのはちょっと違うでしょう。

公式サイトでは「用語集」や「時系列表」なども用意しているようですが、なんかよけいに見る側のハードルをあげているような気がしてなりません。
何度もいっていることですが、そんな「難解」な話にしてほしくないんです。(まあ「時系列表」自体はわかりやすいですし、サービスとしてはいいとは思いますが)

……なんか、また苦言ばかりになりそうなので、この辺でやめておきますが、ただ、2クール目に入ってからの主題歌はすごく好きですね、OPもEDも。
特に牧野由依さんが歌う「Colors of Hppiness」はもう本当に素晴らしいの一言!このためだけでもアニメ化した甲斐があったと思うくらいです。
(1クール目も曲自体はすごく好きなんですけどね。ただアニメの流れに合っていないような気がしただけで)

※そういえば、実写映画の方ですけど、前編は割と好意的な評価をした私ですが、後編はもう「残念」の一言でしたね。浦地役のミッチーだけは素晴らしかったですけど、あのラストには本当にがっかりしました。とにかくあの「解決策」はありえないですよ。まさかあのキャラクターを出さなかったことがあんな形で致命傷となるとは……

 


more...

tag : 河野裕

line

「満願」がついに文庫化

3年前、当ブログが何度もプッシュしてきた米澤穂信の「満願」。
ついに、というかようやくですかね、7月28日にその文庫版が発売になりました。

mangan-bunko.jpg

米澤穂信といえば、アニメ化にもなった<古典部シリーズ>をはじめ、それまで「青春ミステリの旗手」のイメージが強かったわけですが、
そのイメージを大きく変えることになった、まさに渾身の傑作といっていいでしょう。

今さら、史上初のミステリー3冠とか第27回山本周五郎賞受賞とか改めていうまでもなく、それにふさわしい評価も受けてきた米澤穂信の代表作ともいえる作品です。
<古典部シリーズ>しか知らない人には絶対に読んでほしいマストアイテムですね。
※単行本発売当時の感想は『「満願」感想まとめ一覧』にまとまっていますので、参考にしていただければ幸いです。

まあ、ざっと目を通したところ、単行本からの加筆修正等はなさそうなので、
すでに単行本を持っている方はあえて購入する必要はないかとは思います。
ただ、やはり文庫サイズというのは、いつでもどこでも気軽に読める利点がありますからね。手元に置いておいても損はないかと思いますよ。

それにしても、表紙も単行本時のままというのはどうなんでしょうね。
<古典部シリーズ>なんかは文庫化の際には表紙を一新したりするのですが、これは新潮文庫の方針なんでしょうか。
まあ、確かにこの表紙は素晴らしくよくできていますからね、あえて変える必要性もないだろうということなのかもしれません。
(角川の「ふたりの距離の概算」は単行本版表紙がちょっとダサすぎましたからね…)

連作短編集ではなく、純粋たる短編集というのも「満願」の大きな魅力です。
松本清張連城三紀彦など、かつてはミステリといえば長編以上に短編こそが珠玉、みたいなところがあったと思うんですけど、
最近はどうしても長編やシリーズ物が主流になっていますからね。
それだけでも貴重な作品集だと思います。

ミステリに限らず、小説でも漫画でも基本は「短編」です。
余計な雑味がなく、純粋に物語のエッセンスや面白さを楽しめるのが短編の素晴らしいところなんです。

そんな魅力にあふれている作品が全部で六篇。
必ずあなたの胸に残る珠玉の一遍があるはずです。



tag : 米澤穂信

line
line

FC2Ad

line
プロフィール
ぬるく切なくだらしなく。 オタクにも一般人にもなれなかった、昭和40年代生まれの「なりそこない」がライトノベルや漫画を主観丸出しで書きなぐるところです。 滅びゆくじじいの滅びゆく日々。 ブログポリシーはこちら

なりそこない

Author:なりそこない
FC2ブログへようこそ!

line
カレンダー
10 | 2017/11 | 12
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 - -
line
最新記事
line
最新コメント
line
最新トラックバック
line
月別アーカイブ
line
カテゴリ
line
カウンター
line
表現規制問題について
line
Amazon人気商品










line
My Favorite商品
line
検索フォーム
line
読んでいます
line
リンク
line
RSSリンクの表示
line
QRコード
QR
line
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

line
sub_line